「もういちど読む山川日本史」に続けて読む。
世界史を一冊に詰め込もうというのに無理がある。ローマ人の物語を読んでいる身にすれば、ローマ帝国の話も、こんな風に教科書には書いてあったのかとがっかりする。
歴史のダイナミズムは伝わってこない。
また、悪文だと思う。「しかし」を多用するが、なぜ「しかし」か理解できないことが多い。そもそも何故そう続くのかが分からない文章が多いのが困る。
原因と結果のつながりが分からないということだ。
高校生の頃から、数学や物理は好きだったが、教科書の歴史は嫌いだった。
その理由が分かるような気がする。
なお、東南アジアの歴史については、それぞれの国の視点から再度読み直してみると興味深いだろうと思った。大学生の頃、民族解放運動史としては読んだが、通史として読むと国と国との関係も違って見えるのかもしれない。
目次
序章 文明の起源
第Ⅰ部 古代
第1章 古代の世界
第Ⅱ部 中世
第2章 東アジア世界
第3章 イスラーム世界
第4章 ヨーロッパ世界
第Ⅲ部 近代
第5章 近代ヨーロッパの形成
第6章 欧米近代社会の確立
第7章 アジアの変動
第Ⅳ部 現代
第8章 帝国主義時代の始まりと第一次世界大戦
第9章 ヴェルサイユ体制と第二次世界大戦
第11章 現代の世界
まして教科書では。