成長板をまたぐ内固定をしたので、肢軸が曲がってくるのには注意しなければならないと思っていた。
しかし、4週間を過ぎても肢軸に異常はない。曲がるとしたら、内反するはずだ。
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1枚プレートを抜くのと、もう1枚のプレートスクリューの骨端に入っているスクリューは抜こうと思っていた。
それで、長くプレートを入れておいても骨端板の成長を抑制する作用はなくなるはず。
内側のDCPを抜いて、頭側のDCPの一番遠位のスクリューを抜いて、
X線撮影したら、骨癒合は充分なようだ。
それで、2枚とも抜くことにした。
この内固定手術はminimally invasive (大きく皮膚切開せず、プレートを骨の上に滑り込ませ、スクリューは穿刺切開で入れる)でやったことも骨癒合が速かった要因だろう。
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こういうプレートを抜く手術は、家畜共済の診療点数上、最初の骨折整復手術に含まれている、ということになっている。
馬鹿な話だ。
プレートを抜かざるを得ない症例と、そうでない症例とで最初の手術の点数は変わらない。
プレートが入った牛が他所の地区へ行ってプレートを抜かなければならなくなったらどうするのだろう。最初の手術をした診療所へ請求するのか?
骨折整復手術に、後日プレートを抜く経費まで含まれているというならその算出根拠を示してもらいたい。そんなものはないはずだ。
「含まれている」では、良い診療をすればするほどその診療所の持ち出しが増えてしまう。
それでは一生懸命治療しようということにつながらない。
技術が向上しない。
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ゆうべは、もう寝ていた時間に起こされた。
4歳休養馬のひどい疝痛。
腹囲膨満がひどく、疝痛もひどく、診察もよくできなかった、とのこと。
開けてみると、小腸全域の捻転だった。
ほどいてガス抜きするが、閉腹のときもまだ腹圧が高かった。
胃拡張はひどいままだった。
きのう4頭目の吸入麻酔をかける手術が終わったのは、日付が変わってから。
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壁へもぐりこもうとしているアオダイショウを引張ったことがある。
いや、プレートをminimally invasiveで引っこ抜くのとは何の関係もない話。
骨折もですが、関節洗浄やリムパーフュージョンなどやればやるほど赤字だなーと感じています。適合する種別があるのでしょうか?
消耗品もですが時間や手間を考えると全く合わないです。
共済獣医だから自分の懐は痛みませんが、獣医としては虚しい限りです。組合も評価するのは稼ぐ診療所です。
ヘビはきっと骨折しないでしょうね。するとしたら、車に踏み潰されるくらいで・・・
新しい技術や新しい器材が使えるようになっているのに、点数表がそれに追いついていませんよね。効きもしない薬を投与したり、治療にもならない処置を続けていた時代にできた点数表です。価値がある治療を高く評価するようシフトが必要だと思います。
治してもらって、子牛ちゃん、よかったですね、もうかなり大きい!
最近、同じ蛇穴にアオダイショウ→シマヘビ→ヤマカガシと住蛇が変わってくる現象。まだこの先があるのか?うげげー。
絡まってしまうと強力。それは共通では?アオダイショウを除けてるとき、夫婦と思しきもう1匹のアオダイショウがそこに現れて寄り添ったんですよ。かなりびっくり。助けるつもり?説得?って訊いてみたかった。
順調に増体してました。痛みもすぐなくなったそうです。
動物好きでもヘビだけは苦手という人が多いようです。やっぱりあの外貌ですかね。
難産なんかは難易度ではなく時間がかかれば点数が上がります。一般診療でも治せずダラダラと、やればやるほど請求金額は上がります。コンサルティングや繁殖管理主体だと状況は違うでしょうが、なんでも一発で治すと収入が減るという不思議な状況です。