先の分娩後の腸間膜裂、空腸壊死、腹膜炎、の手術の最中に、
もう予定日を過ぎている繁殖雌馬が疝痛だという連絡。
夜8時。来院したら血液はさほど悪くないが、正常ではない。
子宮捻転はなさそう。
「開けましょうか・・・・」
馬の右側に立っていたのを、左側へ移って引張ったら、すぐ抜けてきた。
こういう症例では抜けてしまうと、どこへ入り込んでいたかわからなくなる。
網嚢孔か、腸間膜か、あるいは・・・・・
まして妊娠末期の馬なので、腹腔内を隅から隅へ検査できない。
-
締め付けられていた空腸は、しばらくすると色調は回復したが、肥厚はとれそうにない。
切除・吻合することを決断した。
-
空腸と回腸で端端吻合した。
回腸を吻合に使ってはいけない、という馬外科医も居るようだが、私はあまり気にしない。
それに妊娠末期の馬では、回盲部を引き出せないので、空腸盲腸吻合は難しい。
翌日、朝から飲み食いできるようになり、夕方、退院していった。
///////////////
こんなふうにとか、いろいろなってて、出産時にまた変化して、具合悪なることもあるのかなぁ、と想像してみました。
オラ君、おもちゃじゃないけど、壊れにくそうなもの見つけたのですね。茶色なんだね。
少しずつポカポカ時間が増えてる気がするこの頃。
浜の砂に埋まっていたようです。