馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

鳴く鹿の声聞くときぞ 秋は悲しき

2016-10-26 | その他外科

繁殖雌馬が、牡鹿に角で刺されたらしい。

傷は胸腔へ達している。

この季節、牡鹿は牝を求め、ろくにエサも食べずにさまよい歩き、牡同士角つき合わせて闘い、悲鳴の様な声をあげて鳴いている。

体に泥を塗って黒々として見える。

長い角を付けたその姿は恐ろしいほどだ。

しかし、冬に飢え死にするのは仔シカに次いで牡鹿が多いとのこと。

そう聞くと哀れでもある。

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奥山に もみじ踏み分けなく鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき

猿丸太夫

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奥山なら許せるけど、放牧地でサラブレッドを襲っちゃいけないね~