馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

衒学

2015-09-16 | How to 馬医者修行

衒い。

「衒う(てらう)」とは、ひけらかすこと。

女衒(ぜげん)、なんていう職業もかつてはあった。

それについて知りたい人は、宮尾登美子の小説でもどうぞ。

衒学とは、自分の知識をみせびらかすこと。

奥ゆかしいことは好ましいことではない。

大いに衒学しあって、知識と情報を交換し合えば良い。

われわれ獣医師の背骨は獣医学でなければならないのだろうから。

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今日は、1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。

疝痛の翌日死んでいた繁殖雌馬の剖検。

当歳馬の腰痿のx線撮影。

午後は2歳馬の大腿骨Subchondral Bone Cystのトリアムシノロン病巣内注入。

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以前からほとりに行ってみたいと思っていた半月湖。

その素敵な名前に似合わず、キッタナイ沼だった;笑。

以前は、テントに入れてくれと騒ぐし、入れたら出たがるし、

爪でテントをひっかいて破りそうになっていたが、すっかり大人になった。

自分からさっさとテントに入って、よく寝た。

西洋には「疲れている犬は良い犬だ」という言葉があるそうだ;笑。

たいていの犬は元気すぎるし、たいていの犬は運動不足だということなのだろう。

次の日はさらに好天の予感。

これも名前に惹かれて登ってみることにした。

荒れた沢の中の登山道。

人気もないのでノーリード。

「先に行くなヨ~」と呼ぶと、わざわざ降りてくる。

元気だね~

 


巡回ドック

2015-09-16 | 人医療と馬医療

きのうの朝は巡回人間ドック。

薄明るくなったので整理券をもらいにいったら4番だった。

問診が始まって、小柄な気の強そうな保健師さんが聞き取りする。

「降圧剤は飲んできましたか?」

いいえ、いつも朝食後なんで。

「検診のときは飲んできてください」

 ・・・・・・

血圧測定してみて、

「あ、でも、安定してますね」

( ・・だからいつもどおりでいいんだよ)

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バリウムを飲んでx線撮影するので、下剤を飲むことを何度も指示される。

私はバリウムを飲んでも便秘しない。

下剤を飲むと腹痛を起こすし、かなり下痢する。

下剤は要らないとか、飲まないとか抵抗しても、「飲め!」と強要されるので、もらってきて捨てるしかない;笑

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健診バスでは、服を脱いで健診着に着替えろという。

去年まではボタンやチャックがついてない服なら自分の服でよかったのだけれど。

狭いバスの中で、カーテンに隠れても女の人は嫌だろうな。

まあ、年配の女性ばかりだけど。

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患者本位の医療などと言われるが、「集団検診」ではまるでモルモット扱いだな、と感じたことであった。

それが嫌なら、もっと費用をかけて高級人間ドックへ行け、ということかな。

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そして朝から急患。

育成馬の繋の外傷。

休む暇なく2歳競走馬の腕節のchip fracture の関節鏡手術。

跛行診断が1頭。

午後は遠方から重輓馬の「のど鳴り」の喉頭形成術 Tieback 。

手術台に載らないので、倒馬室でマットに載せて手術するが、ポジション決めもたいへん。

頭も肢もひどく重い。

皮膚は厚く、皮下織は硬く、でも出血は少ないかな?

重輓馬を相手にするなら、それなりの施設や機材を用意してやるか、体重80kg以上、身長180cm以上、筋力豊富で、若い馬外科医がやるか、

鍛えられた慣れたチームでやるかだな;笑。

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温泉源になっている大湯沼を観にいった

キャンプ場は修理中で泊まれなかった

温泉施設もまだオープン前。

で、マッカリヌプリの登山口のキャンプ場へ

夕暮れ前の散歩して、でっかいミズナラの樹に会った