f1.8


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

大きな画像

新しいニッコールZであるが、最初にf1.8という開放F値のレンズを登場させたことは、当初は不思議に思えた。
f1.8はf1.4の廉価版・・という印象が強かったからだ。
しかもZマウントレンズのロードマップには、f1.4のレンズが載っていない。
f0.95という化け物やf1.2という特殊なレンズはあるのだが、単焦点レンズの主流は開放F値1.8であることがわかる。

しかしいざ使ってみると、今までのf1.4のレンズより画質がいい。
従来のFマウントのレンズより明らかに一段レベルが上がっている。
これには舌を巻いた。

これならf1.8でいいではないか。
実際考えてみるといいことずくめである。
性能がいい上に重量も軽く、価格は恐らくf1.4の半額以下なのだ。
単焦点の主流がこの価格なら、Zマウントレンズへの移行もしやすくなる。

先日もレンズ交換の際、35mmf1.8をマウントから外した瞬間、右手で持つレンズが軽くて驚いてしまった。
今までのような「ガラスの塊」感がない。
ボディと現実的なバランスが取れていて気持ちがいい。
実際右手でZ7を持って歩くと、ボディの持ちやすさも関係してか、時にコンパクトカメラかと思う程軽く感じる。

f1.8の採用は、もしかすると設計上の都合とか、光学上無理がないとか、他にも理由があるのかもしれない。
Zマウントの口径で寸胴のレンズを作るとf1.8の明るさになるとか・・・(あくまで想像)
しかし結果としてf1.8を単焦点レンズの中心にすることは英断のように思う。

最初からいきなり高性能な35mm単焦点レンズが登場したことに驚きを覚えている。
以前も書いたが、35mmは僕の一番好きな画角で、理想のカメラは35mm単焦点の軽いコンパクトカメラだ。
Z7ではまだ少し重いかと思ったが、現実にはリュックに入れて持ち歩いてもそれほど負担は感じない。
その上画質もナンバーワンとなると、これはかなり理想に近いカメラと言える。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )