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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
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関ヶ原 島津退き口

2013-11-30 22:19:56 | 読書録

関ヶ原 島津退き口

学研パブリッシング

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自分にとっての桐野作人はどちらかと言えば戦国ifシリーズの印象が強いのですが、鹿児島出身とのことで島津氏にかかる歴史小説も多々あります。
蔵書で自宅があふれかえっているとはもう20年以上も前に当時のニフティの戦国フォーラムのオフ会でのお話でしたし、研究者としての側面も強いようです。
そして今回の作品は戦国ifでもなく歴史小説でもなく、遺された一次、二次資料から関ヶ原の戦いにおける島津義弘の退き口、伝説にもなっている敵中正面突破で戦場から薩摩まで退陣をしたその苦難の足取りを、自らの足で追いつつ丁寧に紐解いていくという解説書となっています。

義弘は島津氏17代当主で朝鮮の役にて寡兵で大軍を打ち破るなど剛勇な武将とのイメージが一般的ではありますが、実際のところ島津氏の当主であったかどうかは微妙です。
16代当主で義弘の兄の義久は豊臣政権とは距離を置いて領国に引き籠もったことで島津氏の顔として義弘が引き立てられた側面があり、それを持って義久から義弘への家督継承が行われたとされていますが、対外的にはそうでも島津氏の内部ではやはり当主は義久であり、よって関ヶ原の戦いでの義弘は国元に増兵の指示ではなく要請を行っています。
また義弘は一直前に薩摩を目指したのではなく、大垣城に籠もろうとしたり諦めて切腹をしようとしたりと、そのあたりが家臣たちが遺した資料から読み取れるのは面白いです。
その義弘のモチベーションとなったのが実子である忠恒、後の家久を義久の後継に据えること、そのためには後見としての自らと、忠恒が義久の跡を継ぐに一番の理由である義久の娘で忠恒の正室である亀寿の存在が重要であり、苦しい中でも大坂に立ち寄って西軍の人質だったその亀寿を奪って帰国の途についています。
そういった島津氏の複雑な事情も織り交ぜながらの義弘、そしてその配下の武将、中間、小者に至る生き様は、400年以上も経った今でもその息づかいが聞こえてくるかのようです。


2013年11月30日 読破  ★★★★☆(4点)

 


背番号シャッフル

2013-11-30 17:52:52 | 千葉ロッテ

鈴木の背番号が7に変わりました。
基本的に背番号の変更は好みではないのですが、やはり選手からすれば若い番号は主力の証明との思いがあるでしょうから自然な流れではあります。
西岡が阪神に移籍をしたことで何のしがらみも無くなりましたし、これからチームを背負っていってもらわなければならない鈴木にはいい番号だと思います。
来季は内野の要としてさらなるキャプテンシーの発揮と、守備の正確さに打撃の上乗せを期待しましょう。

また金澤が25に、小池が57に変更となります。
小池には申し訳ないながらも坂道からの転げ落ちが止まらないな、とは正直な思いですが、金澤のそれはかなり意外でした。
伊東監督がそんなに期待をしているようにも見えなかったのですが今季はキャリアハイな成績を残した金澤ですし、里崎次第ではひょっとしたらひょっとするのかもしれません。
球団と伊東監督の思いが一致をしているかどうかは分かりませんし、定詰の例がありますので何とも言えないところもありますが、背番号に負けないよう頑張ってもらいたいです。

さてこの背番号のシャッフルが第一弾で終わるのか、第二弾があるのか、それは涌井の今後次第でしょう。
何をそんなに考える必要があるのかは分かりませんがやや先行きの見えないFA交渉がいつ決着をするのか、中後は気が気でないと思います。
そんな中後の気持ちも考えずに伊東監督が「涌井は16のイメージしかない」とははしゃぎすぎのようにも見えますが、さすがにここから決裂となることもないでしょうし、あるいはその宣言がそうだったように片岡が動くのを待っているのかもしれず、とにもかくにも人的補償がズルズルと春季キャンプまでずれ込むことにならないよう一日でも早い決着を望みます。
そして中後には既に次の背番号の内示がされているものと信じて、それが中後のためにも35ではなく13であることを願います。

 

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2013年通信簿 29 小野晋吾

2013-11-30 01:30:08 | 千葉ロッテ

29 小野晋吾 投手 38歳 年俸8000万円

【2013年成績】 E 15試合 0勝2敗1S 防御率4.97 41回2/3 48被安打 2被本塁打 9与四球 3与死球 24奪三振

小野が20年の現役生活に幕を下ろしました。
3年目にプロ初登板をしてから続けてきた一軍での登板も今季はゼロで終わり、そして浦和でも未勝利でしたので年齢的にも仕方のない決断です。
腰だけではなく肩肘にも不安を抱えての毎日がかなり負担だったとは本人のコメントですので、ファンとしてはお疲れ様、ありがとう、の言葉を贈りたいと思います。
来年からはスカウトとして裏方でチームを支える立場となりますが、小野二世を発掘するようなその仕事ぶりに期待をしましょう。

今季に唯一の鎌ヶ谷での観戦で先発をしたのが小野でしたので、その姿をナマで見られたことは自分にとってはいい思い出となります。
肝心のピッチングはボールに力が感じられず、テクニックで辛うじて芯を外すといった苦しさがあり、また50球程度でコントロールがばらけ気味になるなど一軍に推薦ができるような内容ではありませんでしたので、残念ながら3年契約が切れる今季でユニフォームを脱ぐことになるのだろうな、とは正直な感想でした。
それでも腐らず、気持ちを切らすことなくシーズン終盤まで投げ続けたところに小野の人柄と言いますか野球に対する真摯な姿勢が見て取れますので、それが次のスカウトとしての野球人生でも活きてくるのではないかと、ドラフト6位と下位での指名だったこともあり自信がないと拒否の姿勢だったところで水谷スカウトに説得をされての入団、そして主戦として活躍をした実績はスカウトとしてのこれ以上にない武器になると思います。
その人望の厚さからいつかは指導者としてまたユニフォームを着る姿を見たい小野ですが、まずは笑顔でドラフト指名選手と握手をする姿を楽しみにしています。

2007年通信簿 2012年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 8000万円 → 任意引退 ※9/20に引退表明

 

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2013年通信簿 28 松永昂大

2013-11-29 00:34:50 | 千葉ロッテ

28 松永昂大 投手 25歳 年俸1500万円

【2013年成績】 58試合 4勝1敗1S 防御率2.11 76回2/3 68被安打 4被本塁打 27与四球 3与死球 65奪三振 被打率.237

ドラフト1巡目で入団をした投手がその期待どおりの活躍をする、そんな当たり前のようで当たり前でないことを松永がやってくれました。
ロッテでは2005年の久保以来ではないかと、しかもアマチュア球界では名刺代わりのMAX151キロが溜息とならないようなスピードを見せてくれましたので万々歳です。
大学経由の社会人出身で25歳と経験も積んでいることもあってかしっかりと自分を持っていることも心強く、大学では後輩、プロでは先輩の益田とのKUIS旋風を来季もお願いします。

松永と言えばふてぶてしさ、これに尽きます。
新入団選手発表会で先発希望を口にした松永ですので、先発不足でお鉢が回ってきたときに普通であれば「嬉しい、頑張る」と言うであろうところを、「(中継ぎをずっとやってきた)今からでは調整が難しいので、できればやりたくない」と言い放つところなどは思わず拍手を送りたい気分で、流れや雰囲気に飲み込まれない芯の強さを感じさせる一コマでした。
ピッチングでもそのふてぶてしさが全快で、走者を溜めてからも顔色一つ変えずに淡々と抑える姿はロッテでは異質すぎる存在です。
もちろんピシャリと抑えてくれるのに越したことはありませんが、こういった修羅場を乗り越えるだけの胆力は貴重な財産でしょう。
ややコントロールがばらけ気味ですが、伸びのあるストレートにキレキレのスライダー、そしてふてぶて王子の称号があれば来季も躓くことなく乗り切れるのではないかと思います。

心配材料はやはり登板過多で、先発転向がなければ昨年に益田が更新をしたルーキー最多登板を塗り替える勢いでした。
入団前に会社の不祥事でブランクがあったところで一気にギアチェンジが入ったようなものですから、このオフはゆっくりと肩肘を中心に休めてもらいたいです。
希望を言えば益田とともに来季にも先発に回したいところですがチーム事情が許しそうにもありませんし、またシーズンを通して先発としてやっていくにはもう一つでも勝負ができる変化球の習得が求められますので、来季はその先発への準備期間も兼ねて二年目のジンクスに挑んでくれればと、そしてまた顔色一つ変えずに克服をしてくれると信じています。


【オリオン村査定】 1500万円 → 3500万円 (△133%)

 

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2013年通信簿 27 古谷拓哉

2013-11-28 00:15:06 | 千葉ロッテ

27 古谷拓哉 投手 32歳 年俸1400万円

【2013年成績】 15試合 9勝1敗0S 防御率2.73 89回 67被安打 5被本塁打 29与四球 6与死球 76奪三振 被打率.215

まるで別人のようなシーズンだった、そんな今季の古谷です。
斉藤コーチが先発の方が向いていると見込んでの中継ぎからの転向が、これほどまでにはまるとはその斉藤コーチも、また古谷本人も思っていなかったでしょう。
期待をされたオープン戦では結果を出せずに浦和スタートとなりましたが、5月下旬に打者27人でのノーヒットノーランで脚光を浴びて、その一ヶ月後に一軍での今季初登板、初先発であと一人でノーヒットノーランという好投で先発としてのプロ初勝利、その後も白星を重ねてのチーム勝ち頭に並ぶ9勝は後半戦のエースと呼ぶに相応しい活躍ぶりでした。
そうなれば先発としての実質的な二年目のジンクスにどう対処をしていくのか、日本一となった2010年に中継ぎとして花開きかけたところで翌年に躓いて下り坂を転げ落ちていきましたので、今度こその轍を踏むことなくそれこそ開幕投手を目指すような、そんな古谷の遅めの爛漫を楽しみにしています。

浦和で先発として好投をしているとは聞いていましたし、6勝1敗で防御率が1.47と素晴らしい数字ではありましたが、正直なところそのピッチングに大きな期待はしていませんでした。
その春先の試合を何本かビデオで見たのですが、もっさりとしたメリハリの無さがその理由です。
力投型がベストとは言いませんがゆったりとし過ぎているようで、捉えどころのなさが見ていてもどかしかった古谷です。
しかしそれは打者から見ても同じだったのか、ボールの出所が見づらい、タイミングが取りづらい、で被打率は25回2/3の内の.202に次ぎますので実質的にはチームトップでしょう。
楽天戦をやや苦手にしていましたが、その他はほぼ全てが試合をきっちりと作った安定性はピカイチで、高給取りがバタバタと消える中での文字どおりの救世主でした。
特攻ローテで疲労が溜まったことからフォームを崩しての離脱はある意味で不可抗力ですし、それだけにきっちりと登板間隔を空けて起用をしたい来季です。
勝手に子守り投法と名付けた赤ん坊をあやすかのようなゆったり、まったりとしたフォームに磨きをかけて、やや多かった四球も今季のように攻めた結果であれば問題はありませんので、その攻める気持ちを忘れずにさらなる来季のステップアップを期待します。

2007年通信簿 2012年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1400万円 → 3200万円 (△129%)

 

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夢と希望を繋ぐクルーズ、繋げクルーズ

2013-11-27 21:25:18 | 千葉ロッテ

クルーズの入団が発表となりました。
一報が出てから後続が途絶えたこと、今江の残留が決まったことで飛ばし、もしくは流れたのだろうと半ば以上に諦めていましたので、これはかなり嬉しいです。
秋季キャンプでの入団テストでしぼみかけた金満バブルがまだ続いているというロッテファンにとっては夢と希望を繋ぐクルーズの獲得ですから、あとは結果あるのみです。
過去にも李承やズレータ、金泰均といった大型補強はありましたが結果を伴わなかったことでの反動も大きかったので、何を思ったか突然に長い冬眠から目覚めた重光ジュニアがまた深い眠りに落ちないよう、クルーズがこの夢と希望を繋ぐような活躍をしてくれることを願いましょう。

ロッテ ヤンキース万能内野手獲得 Aロッド&ジーターの代役務める (11/27 スポーツニッポン)

ロッテが、前ヤンキースのルイス・クルーズ内野手(29)を獲得することが26日、分かった。
年俸75万ドル(約7600万円)の1年契約で、近日中に正式発表される。
強打と堅守が魅力の万能内野手の獲得に成功した。
メキシコ出身で、内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤー。
勝負強い打撃も武器で、長打力もある。
昨年はドジャースで78試合に出場し、打率.297、6本塁打、40打点の好成績を残した。
今季はヤンキースに移籍し、三塁で10試合、遊撃で5試合にスタメン出場。
1月に左股関節の手術を受けたロドリゲス、左足首痛で離脱していたジーターの穴を埋めた。
06年と13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にメキシコ代表として出場し、今春は3試合で11打数3安打3打点。
現在はメキシコ・ウインターリーグに出場中で、28試合で打率.283、本塁打1。
打点はチームトップの18をマークしている。
伊東監督は今オフ、フロントに右打ちの内野手と指名打者(DH)の獲得を要望していた。
今季途中から加入したブラゼルが対左投手との対戦打率が、30打数4安打の.133。
このため、左投手が登板する試合でDHを任せられる助っ人としてクルーズに白羽の矢を立てた。
球団幹部は「今季途中で根元(二塁)や今江(三塁)が離脱したときのバックアップがおらず、選手層の薄さを露呈してしまった。DHで起用することが多くなるだろうが、内野手のバックアップとしても考えている」とした。
西武からFA宣言した涌井の獲得は決定的。
クルーズの加入も決まり、投打の軸となる補強は着実に進んでいる。
来季に向け、態勢は整いつつある。

▽クルーズの守備位置別出場試合
メジャー通算5年間で最多は三塁の92試合(先発78)。他に遊撃で86試合(73)、二塁で9試合(8)、一塁で1試合(0)、左翼で1試合(0)出場した。

◆ルイス・クルーズ 1984年2月10日、メキシコ生まれの29歳。00年にレッドソックスと契約。パドレスを経て08年にパイレーツでメジャーデビュー。12年ドジャースで78試合に出場し、いずれも自己最高の打率.297、6本塁打、40打点を記録した。今年7月3日にヤンキースへ移籍し、8月17日に自由契約となった。第1回(06年)、3回(13年)のWBCメキシコ代表。1メートル85、95キロ。右投げ右打ち。

球団からの正式発表があった後の記事もありますが、内容が濃いのでこちらを引用しました。
それにしても長年のロッテファンとしての習性からすれば、このクルーズには驚きしかありません。
来日外国人選手としては超大物というわけではありませんが、報道を信ずれば75万ドル+出来高ですのでここのところのロッテからすれば超大物です。
右の内野手はずっと希望をしていた補強ポイントではあるものの、クルーズの本職と思われるサードにはミスターロッテの今江、ショートにはやや数字が物足りないながらもベストナインの鈴木がいますので、層を厚くするという意味合いでのこのクラスの外国人選手を補強するのはロッテとすれば異例中の異例でしょう。
名も無き球団幹部の言葉として主にDHで、とありますが、堅守が売りのクルーズをDHとして起用をするのはもったいないですし、ブラゼルとの兼ね合いも考えなければなりません。
これだけの資金投下をして左腕のときのDH、もしくは内野のバックアップ、といった贅沢な使い方が許されるとも思えず、そうなれば多くのロッテファンが考えるであろう対策はクルーズをショートに、そして鈴木をセカンドに、守備に難のある根元をどうしようか、といったところではないかと思います。
鈴木のセカンドは持論ですのでウェルカムではあるものの、しかしようやくにレギュラーを手にして活躍をしている根元を外すのには抵抗があり、それもこれもクルーズがNPBに順応できるかどうかがまず問われますので、今はこの贅沢な悩みに懊悩する来季であってくれることを心から願います。
あるいはさりげなく外野を守れないこともないクルーズですから、足踏み状態が続く外野陣へのカンフル剤にもなってくれるかもしれません。
またロサが75万ドル+出来高で、ブラゼルは85万ドル+出来高で残留が決まったとのことで、これまたロッテとしては大盤振る舞いと言いますか、それであればレデズマも残せばいいのにとは一軍の外国人選手枠の問題もあるので優先づけの問題だったのかもしれず、何はともあれどこで金鉱を掘り当てたのかが気になる今日この頃です。

 

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2013年通信簿 25 工藤隆人

2013-11-27 00:46:26 | 千葉ロッテ

25 工藤隆人 外野手 32歳 年俸1690万円

【2013年成績】 E 70試合 199打数 22得点 47安打 打率.236 10二塁打 3三塁打 2本塁打 18打点 7盗塁 21四死球 24三振

約束をされた戦力外通告、そんな工藤の2013年でした。
そもそもどういった意図で獲得をしたのかが分かりませんでしたし、工藤からしても「なぜこれだけ外野陣が豊富なロッテが」との思いがあったのではないかと思います。
その外野陣の頭数からすればあるいは生き残るかとも思っていましたが、やはり費用対効果の観点での戦力外通告だったのでしょう。
幸いにも落合GMが「一軍の戦力になると考えている」とのことで中日への移籍が決まりましたから、この3年間の鬱憤をロッテ戦以外で晴らす工藤であってくれればと思います。

特徴をアピールできなかった、工藤はそこに尽きると思います。
俊足ながらも盗塁が多いわけでもなく、浦和で7盗塁ながらも失敗が5ですから足を武器にといった感じにもなりません。
守備ではその脚力を活かしての広い守備範囲を誇りましたが肩が強いといった印象はありませんでしたし、バッティングでも意外に小技が下手くそで中途半端さがあります。
つまりはロッテな外野手と言いますか、似たようなタイプの選手がひしめき合っている中で抜け出せるほどに、工藤という名前に魅力が無かったのでしょう。
何だかんだ言いながらももう一つな一軍の外野陣ではありましたが、しかしそこに殴り込めるような浦和での成績ではなかったのが現実です。
あるいは中日であれば明確に磨くべき武器を指定してもらい、そこを活かしての活躍ができるかもしれませんので、めげることなく頑張ってもらいたいです。

2011年通信簿
2012年通信簿


【オリオン村査定】 1690万円 → 戦力外通告 ※10/3に戦力外通告

 

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テロリストのパラソル

2013-11-26 22:08:34 | 読書録

テロリストのパラソル

角川書店

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史上初の江戸川乱歩賞、そして直木賞をW受賞した作品です。
公園での爆破事件に端を発して覚えのない疑いをかけられて逃げ回る主人公が、自らが抱えてきた二十年以上の闇とも言える人生と対峙をしていく流れが語られています。
その受賞は当たり前に過ぎると思われるスピード感に溢れる展開と魅力ある登場人物、そして思いもよらぬ結末と、楽しみがてんこ盛りな初の藤原伊織でした。

逃げながらも真相を追い詰めていく主人公、その主人公を助ける謎の人物、また主人公と若かりしころに関係のあった女性との思い出、とどこかで見たような人間関係だったりもしますし、過去のエピソードにフラッシュバックをするなどそのまんまだったりもしますが、しかし底辺にあるものは全く違います。
ある意味でハードボイルドであり、ある切り口では恋愛小説であり、そしてもちろんミステリーとしての要素も色濃く持ち合わせています。
時の流れの残酷さ、しかし変わらないことの強さ、憧憬が見事に描かれており、あまりに偶然が重なる状況設定などはさして気にはなりません。
そうなれば一連の作品を読みあさるのが習性なのですが残念なことに現時点で電子ブック化をされているのはこの一冊だけで、かつ作者が既に若くして世を去っているという事実が残念でならないのですが、それでも我慢をして待つことが楽しみになるだけの深みのある作品との出会いが嬉しかったテロリストな風景でした。


2013年11月26日 読破  ★★★★★(5点)

 

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2013年通信簿 24 小池翔大

2013-11-26 00:20:48 | 千葉ロッテ

24 小池翔大 捕手 25歳 年俸850万円

【2013年成績】 E 36試合 84打数 15得点 24安打 打率.286 5二塁打 0三塁打 3本塁打 11打点 2盗塁 10四死球 9三振

何とも言いようのない小池です。
春先まではポスト里崎の候補として江村と競っていたはずが、気がつけば江村には差をつけられてしまい、そして高卒ルーキーの田村にも追い抜かれてしまいました。
どこを痛めているのかが分からないのですが長期の行方不明な期間が今季の小池を象徴している、そんな気がします。
来季は吉田も加入をして厳しさがより増してきますので、4年目にして正念場のシーズンになるでしょう。

そうなればこのまま捕手としてやっていくのか、そういった話も出てきそうです。
打撃では浦和レベルながらもそれなりの数字を残していますし、現実問題として外野手が足りていないことから捕手以外での出場もあるのではないかと思います。
それが小池にとってプラスかどうかと問われれば、積極的なコンバートにはならないであろうことからかなり微妙なところでしょう。
ただそんなことも言ってはいられない立場になりつつありますので、まずは満足にプレーができる状態にして来季に臨んでくれることを願います。

2011年通信簿
2012年通信簿


【オリオン村査定】 850万円 → 750万円 (▼12%)

 

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ドレスローザ篇もぽつぽつ佳境

2013-11-25 21:03:41 | ワンピース

 

ONE PIECE 72

集英社

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今ごろのワンピース、最新刊の72巻です。
どうも最近はセブンイレブンが購入特典のサービスを止めてしまったようで、また今回は初版が400万部ですから焦る必要も感じられず、ズルズルと今日に至りました。
そしてふと71巻のご紹介が漏れていたことにも気がつきましたが、振り返るようなことはしません。

ドレスローザ篇がまだまだ続き、徐々にドフラミンゴの謎が解き明かされていきます。
ただあるいはラスボスかと思った時期もありましたが小物ぶりもままありますし、ルフィが次のステップに進むための踏み台となる存在のようにも思えます。
ドフラミンゴとローとの因縁がどう決着をするのか、それがローの麦わら海賊団入りにはならないのでしょうが、本人の言葉とは裏腹に同盟関係は続くのでしょう。
お約束のようなコロシアムでのバトル、どひゃどひゃと登場をした新たなキャラクターが今後にどう絡んでいくのか、そこからも目が離せません。
コミックスではややごちゃごちゃとした構図に好き嫌いが分かれそうですが、そこは20THで止まっている総集編LOGの次を待ちましょう。

 


2013年通信簿 23 塀内久雄

2013-11-25 00:48:19 | 千葉ロッテ

23 塀内久雄 内野手 32歳 年俸1330万円

【2013年成績】 36試合 32打数 4得点 6安打 打率.188 2二塁打 0三塁打 0本塁打 2打点 0盗塁 2四死球 9三振 得点圏打率.143

残念ながら、もう32歳な2013年でした。
便利屋として使われていた前政権も最後は浦和での生活が長くなりましたし、今季は一軍でのプレーの印象がほとんどない塀内です。
鈴木の台頭に三木の獲得でさらに出番は減るものと思われますので、来季は進退をかけたシーズンになりそうです。

唯一と言っていいほどの塀内の記憶は、弱点が弱点のままに外角高めのストレートに振り遅れての三振です。
この課題を最後まで克服できないままに終わってしまうのか、もちろんそこだけがポイントではないのですが、塀内の足踏み状態を象徴しています。
器用だったことで中途半端に若くして一軍に帯同をしたことが塀内のためにはならなかった、とはかねてからの主張ですが、このまま消えてしまえば不幸な的中となりかねません。
根元が故障をしたときに巡ってきたスタメンのチャンスを活かしきれず、一塁の守備固めもライバルが多いですし、浦和でも100打席以上での.205は寂しすぎます。
妙なところで人気の高い塀内ですがニーズがあれば他球団でのプレーを視野に入れてもいいのではないかとは思いつつも、野手の頭数が足りないこともあってまた便利屋にされてしまうのだろうなと、しかしそこから脱却できなければ早ければ来年のオフにもトライアウトに参加をすることにもなりかねませんので、それが巧みなバント技術であっても何でもあってもよいのでアピールポイントを磨く塀内であってもらいたいです。

2007年通信簿 2012年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1330万円 → 1130万円 (▼15%)

 

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ついてる鳥取、のってる岡山 グルメ篇

2013-11-24 20:52:39 | 独り言

 

今回も鳥取で2泊、岡山で4泊と居候型の旅だったために、グルメの範囲もかなり狭くなっています。
後半は何を食べようかと頭を悩ませましたし、このあたりは永遠の課題なのでしょう。
史跡が駅近辺から離れたところが多かったのもグルメにとってはマイナスで、食事処がないためにコンビニでの軽食やSOYJOYなどの携帯食料でごまかした昼食も多かったです。
また長期の旅となると空元気を装ってみても徐々に疲れが溜まっていくもので、アルコールを受け付けない、あるいは飲んだら翌朝が怖いという状況になってしまい、意識的にセーブをしているわけではないのですが軽めのビールで済ませるといった今回の旅となりました。

初日の夜は完璧な雨となりましたので、駅前の居酒屋での晩酌です。
いつものとおりに日本酒でのスタートで、鳥取のもの選ぶのは当然のこと、そして鷹勇です。
香りがやや強めで、また舌先にかなり主張をしてくるハッキリとした旨みが感じられました。
そしてとりあえずお腹が減っていたので、飲み屋としては御法度であろういきなりのご飯物、にぎり寿司です。
朝に水揚げをしたもので握っているとのことでしたが、可もなく不可もなしといったところです。

つまみは二品、砂丘ながいもの唐揚げと、大山鶏のポン酢です。
砂丘ながいもは鳥取砂丘で作られているわけでもないようで、説明を見れば鳥取県中部の砂丘という微妙な表現となっていました。
長芋は粘りのある印象がこびりついていたのですが、唐揚げにしたためか粘りは皆無、あまり味もなく物足りなさがあったのが正直なところです。
大山どりは鳥取の地鶏で、「だいせん」と読みます。
地鶏なので固いのではないかと身構えたのですがそうでもなく、ただ細切れだったので味わいはもう一つで、もう少し大きな塊で食べるのがよいのかもしれません。

二日目の昼は砂丘そばです。
鳥取名物と謳いながらも「土佐高知のけずり節」と「日高昆布でとっただし汁」という噴飯ものの説明でした。
飛魚竹輪と細葱がどうやら地元のものらしいのですが、ただのかけそばといった感じです。

夜は郷土料理を食べられる店を探して、そこで世間の狭さを思い知らされました。
6人掛けぐらいのカウンターと2人掛けぐらいのテーブルが2つという小さな店で、店に入ったときには50代ぐらいと20代ぐらいの連れがいただけだったのですが、その2人ともが千葉の人で、年配の方が単身赴任、若い方が出張で来ていたという偶然です。
カウンターに座って店のご主人と話をしていたところで相手がそれに気がつき、語り合ってみれば自分の職場の近くに年配の方の弟さんがパスタ屋をやっているとか、若い方もちょくちょくそのあたりに行ってとんかつ屋でよく食べたなんて話で盛り上がったり、やはり日本100名城を巡っているとのことで自慢話を聞かされたりもして、極めつけは自分が現在に常駐をしているユーザと同じ系列に務めているとのことでしたのでもう笑うしかありません。
ちなみに旅情篇の温泉を聞いたのもここでしたし、日本で鳥取県だけにスターバックスが出店をしていないこと、これは温泉の件があったので本当かどうかを調べてみれば「鳥取県にはスタバはなくてもスナバ(砂場)はある」と県知事自らが口にした言葉のようで、また「おあいそ」も語源からすれば普段はツケで飲んでいる店に対して「もう愛想が尽きたから精算してくれ」という意味なので使わない方がいい、とも教えられました。
そんな楽しい一夜のお供は諏訪泉と日置桜のもちろんこれまた鳥取の地酒で、前者は香りはほとんどなく口あたりが優しいので飲みやすく、後者は辛いのが好きと言ったら奨めてくれたものでかなりな力強さがあり、また両者とも食中酒としてもピッタリです。

突き出しは豆腐ちくわで、鳥取の郷土料理です。
豆腐に魚のすり身を練り込んだものが竹輪となっていて、鳥取藩主の池田光仲が庶民のタンパク質を補うために奨励をしたとのことです。
これといった味はありませんでしたが、どこか優しい感じがしました。

刺身は白いかとあじで、今日に水揚げをされたものとのことでした。
いかは好きなのでぷりぷり感がたまらず、あじは時期としては旬を逃してしまったようですが脂ののりも悪くなく美味しかったです。
ハタハタ寿しは一般的には秋田の郷土料理ですが鳥取にも同じく郷土旅理としてのハタハタ寿しがあり、そして見た目は完全に違ったものとなっています。
ハタハタの中におからが入っており、自分にはちょっと酸味がきつかったですが、お酒のつまみにはピッタリでした。

メインディッシュは鳥取和牛の炭火焼きです。
鳥取県が推しているオレイン55という和牛とのことで、これはマジでお奨めです。
とにかくやわらかいですし、口どけがいいと言いますか、適度な歯ごたえがありつつも口の中で溶けるように消えていくといった不思議な食感が素敵すぎました。
ステーキにしてがっつり食するよりも、このぐらいの厚さでの焼肉がよいのではないかと思います。

三日目の昼はとりそばです。
駅の近くのアーケード街で何かのイベントをやっていたようで、そこで出展をされていた店で食べました。
初日に足を伸ばした鹿野町の名物である鹿野そばとのことで、冷やしそばだったのが誤算と言えば誤算でしたが、自分にはやや味が薄かったもののそばの味は濃かったです。

岡山に向かう特急列車の中で、夜ご飯のかに寿しです。
鳥取の駅弁としては代表的なもののようで、寿司飯の上にかにのほぐし身と足の身がこれでもかと乗っています。
それなりにパワフルなのですがやはり自分にはちょっと味が薄めで、付け合わせの塩昆布がその代替のつもりなのか、できれば酢醤油が欲しかったのが本音です。
ちなみにトップの写真がお供のチューハイで、梨の味はそれなりにしたものの甘すぎてかに寿しとはアンマッチでした。

岡山の最初の晩酌、そして結果的にこの旅の最後の晩酌となったのは日本酒の飲み比べです。
左から炭屋彌兵衛、極聖、きびの吟風で、岡山の銘酒です。
炭屋彌兵衛は辛口といった感じはなかったのですが酸味はほどよく利いていて、極聖はやや甘酸っぱい香りと不思議な風味が、きびの吟風はこの中で一番に辛口で自分好みではあったもののちょっと嫌な感じの後味が舌先に残った、そんな三種の飲み比べでした。

さわらは岡山の名物でいろいろな郷土料理があるとのことですが、オーソドックスに刺身で食しました。
やや固めの身はこれでもかというぐらいに味が濃く、ご飯が欲しくなります。
ご飯と言えば焼きままかりの酢漬けで、まま(ご飯)を借りにいくほど美味しいことから名付けられたらしいのですが、自分としてはご飯よりもお酒が合うように思います。
頭からガッツリと食べるのが岡山流とは店のご主人の言葉でしたが、その笑い顔からして適当に言われている感じがありました。

蒜山焼きそばは岡山のご当地グルメで、B-1グランプリにも出展をされたものです。
鶏肉がごろっと入っているのには驚きましたし、味噌だれっぽいながらもちょっと違う、どういった味付けかがよく分からなかったのですが、ソース焼きそばよりも好みな味わいです。
黄ニラと穴子の玉子とじは黄ニラが岡山の名産で全国の生産量の7割を占めており、これこそままが欲しくなるような美味しさでした。
やわらかいながらもシコシコと歯ごたえはあり、おそらくは地元の鍋物には欠かせない一品ではないかと思います。

五日目は味司野村のドミカツ丼です。
いわゆるソースかつ丼のソースの代わりにドミグラスソースがかかったもので、岡山の名物の一つとされています。
この味司野村の創始者が考案をしたもので、ドミカツ丼と言えばここと教えられて足を運びました。
ただ残念なことにかつ丼はやっぱり卵とじだなぁと再認識をすることになったのは、肝心のドミグラスソースが酸味がきつくて自分には合わなかったのと、大嫌いなグリーンピースが我が物顔に鎮座をしていたという個人的な事情が理由ですので悪しからずご了承ください。

六日目は疲れのピークとホテルに帰り着いたのが遅くなったことで手軽にコンビニで済ませようかと心が揺れたのですが、気を振り絞ってのラーメン道です。
岡山のカツそばはご当地グルメらしく、またこの浅月はやはり元祖で老舗として有名と聞きましたので、駅からちょっとありましたがカーナビを片手にやや迷いながらの夜ご飯です。
ちょっと強めの豚骨な香りが漂う醤油ベースにとんかつがどっぷり浸っているのが特徴で、まるで煮込んだかのように衣のパリパリ感が無くなっていました。
パーコー麺に似ているかなと思いつつボリュームたっぷりで、組み合わせからすれば脂っこいのですが意外にサッパリとした味でお気に入りに仲間入りです。
何という偶然か先月に社食のご当地ラーメンに登場をしましたので、週に二度ほど食させていただきました。

最終日の昼は、津山でそずりうどんです。
津山はホルモンうどんが有名とのことですが、ホルモンは苦手なので同じ味付けでホルモンの代わりにそずりが入っているのがこちらです。
そずりとは骨の周りの肉のことで、本来は捨てるものを削りとって食べていたのが由来らしく、よって近くにが無ければ食べられない新鮮な肉とは店の人の売り口上でした。
写真ではうどんの下に隠れてしまっていますが実際はこれでもかというぐらいに肉がごろごろで、やや筋っぽいものもありましたがやわらかくて美味しかったです。

旅の最後は岡山空港での空弁です。
それっぽいものを探したのですがこれといったものがなく、消極的なセレクトでの烏城巻きは黒塗りの岡山城をイメージしたものです。
ちょっぴり辛い大人の味、とあるように海苔の佃煮に唐辛子がまぶしてある玉子巻で、味としてはまずまず標準、ただ同じものが8個もあるとさすがに飽きました。
違う味もあっての4個ずつ、といった工夫が欲しかったです。


【2013年8月 鳥取、岡山の旅】
ついてる鳥取、のってる岡山
ついてる鳥取、のってる岡山 旅程篇
ついてる鳥取、のってる岡山 旅情篇
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 鳥取の巻 鳥取城の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 鳥取の巻 鳥取藩主池田家墓所の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 米子、八橋、倉吉の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 岡山の巻 岡山藩主池田家墓所の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 岡山の巻 岡山城の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 総社、高梁の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 津山の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 スイーツ篇
ついてる鳥取、のってる岡山 おみやげ篇

 

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2013年通信簿 22 里崎智也

2013-11-24 01:02:34 | 千葉ロッテ

22 里崎智也 捕手 37歳 年俸1億6000万円

【2013年成績】 48試合 134打数 13得点 30安打 打率.224 4二塁打 0三塁打 3本塁打 17打点 0盗塁 16四死球 35三振 得点圏打率.235

ロッテに限った話ではありませんが、どうも複数年契約は結果が伴わないことが多いようです。
その待遇に安心をしてしまうのか、あるいは無理をしなくてもいいだろうとの無意識なセーブが働いてしまうのか、その年齢的なタイミングの問題もあるのでしょうが小野、福浦、サブロー、そして里崎も年俸に見合った働きをしたとは言い難く、清水や小林宏もダメでしたし、パッと思いつく成功例は西岡ぐらいしかありません。
FA権が絡む今江、涌井であっても2年契約でしかないのは球団からすれば自衛策なのかもしれず、そういう意味では罪作りな里崎ではあります。

とにかく故障に悩まされた一年でした。
右肩の張りで開幕には間に合わず、ふくらはぎだかを痛めたこともあり一軍に復帰をしたのは交流戦も終わった6月下旬で、ものの一週間でホームでのクロスプレーで肋骨を骨折して一ヶ月のリタイア、秋口の左膝靱帯損傷は驚くぐらいに短期間で済みましたが、まさに満身創痍なシーズンだったと言ってよいでしょう。
年齢的な体力の衰えや柔軟性が無くなりつつある筋肉など仕方のないところもありますし、体に負担のかかる捕手というポジションを考えれば自然な流れでもあるのですが、開幕前に緊急補強で川本を獲得したように実績のある捕手が里崎だけというチーム事情からすればリスクでしかない、そんな里崎の現状です。
一軍でのプレーはさすがと思わせるところも多々あり、やはり里崎がいてこそのロッテだったりもするのですが、この現状を考えればそんなことも言ってはいられません。
里崎が復帰をしてからも江村、田村らを起用した伊東監督の中では既に絶対的な存在ではなくなっているのでしょうし、ドラフト上位での吉田の指名もその一環でしょう。
それでもまだまだ若手からすれば隔絶したポジションにいる里崎であることは間違いありませんので、その若手が越えなければならない高い壁として君臨をして欲しいです。

その若手との一番の差は、やはり実績に裏打ちをされたリードでしょう。
ただ橋本がFA移籍をしてライバル不在となったことが理由なのか、あるいは力押しができる投手が少ないのがそうさせたのか、外寄りのつまらないリードになりつつある里崎です。
昨年あたりからやや変化が出てきましたし、体制が変わったこともあるのでしょうが、内角を要求することが増えてきたのが希望と言えば希望です。
それでも考えがあるのでしょうが相変わらずにひたすら同じボールを要求して打たれるケースも目立ちますし、伊東監督もシーズン終盤には厳しい指摘をするようになってきました。
他の捕手が身長に手が届くか届かないか程度の貧打だけに頭一つ抜けているようにも見えますが、そのバッティングもアドバンテージになるほどのものではありません。
あの豪快な空振りの三振、ふてぶてしい態度でベンチに戻る姿を見ることが減ってきたのも気がかりで、故障がちだったことで気力が萎えてきたのではないかと心配にもなります。
とにかく体調万全にすることが第一ですから、今度こそ炭水化物断ちが結果を伴ってくれることを願います。

2007年通信簿 2012年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1億6000万円 → 1億6000万円 (±0%) ※2年契約

 

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2013年通信簿 21 内竜也

2013-11-23 00:53:51 | 千葉ロッテ

21 内竜也 投手 28歳 年俸1925万円

【2013年成績】 26試合 1勝0敗2S 防御率1.05 25回2/3 18被安打 0被本塁打 10与四球 0与死球 26奪三振 被打率.202

やはり今季もシーズンを通しての活躍ができず、そしてまた右足首の手術で来季の出遅れが確定をした内です。
もし万全な状態であればどれだけの成績を残せるのか、そう考えてしまうぐらいにずば抜けた資質を感じさせる内だけに、とにかく悔しくてなりません。
低反発球の飛ぶボール化で数字を落とす投手が多かった中で、内はむしろ成績を上げましたのその力量がよく分かります。
もったいない、この言葉を使いたくはありませんが、残念ながら今の内にはこれ以上にピッタリな言葉が見当たらないのが正直なところです。

その足首の調子が今ひとつということもあったのか、ストレートにもう一つスピードが乗り切らない感じもあった今季の内でした。
それでも得点圏に走者がいる場面での登板で信頼できるのは、強力な中継ぎ陣でも内がピカイチでしょう。
ずっと守護神としての活躍を期待してきましたが、あるいはこういった起用の方が内には向いているのかもしれません。
チーム事情からそのまま次のイニングといったケースもままありましたが、足首と相談をしつつピンポイントの仕事人としての役割を担わせるのもよいような気がします。
そういう立ち位置であれば守護神のピンチを火消しするといった出番もあるでしょうし、あれだけのボールを投げる内ですから来季も守護神であろう益田にも不満はないはずです。
それが内にとってのベストかと問われれば間髪を容れずに否と答えてしまいますが、あまり贅沢も言ってはいられません。
無理は禁物ですができるだけ早い復帰を願っていますし、来季こそは30試合以上に登板ができるような内であってくれればと思います。

2007年通信簿 2012年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1925万円 → 3000万円 (△56%)

 

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2013年通信簿 20 服部泰卓

2013-11-22 00:50:15 | 千葉ロッテ

20 服部泰卓 投手 31歳 年俸720万円

【2013年成績】 51試合 2勝1敗0S 防御率3.38 32回 31被安打 1被本塁打 10与四球 3与死球 21奪三振 被打率.252

昨年に戦力外通告をした服部ですので、今季のこの活躍は夢想だにしていませんでした。
これまでの5年間で僅かに13試合の登板に過ぎなかった服部が今季は51試合ですので、大活躍と言ってよいでしょう。
防御率は3点台ながらも失点をしたのは7試合でしかなく、ワンポイント的な使われ方が多かったことでそのあたりは損をしている感じのある服部です。
あれだけ打たれていた左打者をむしろ得意とするようになった変身ぶりが是非とも来季も続くよう、大学時代と同じく大器晩成に期待をします。

ただ服部がなぜここまで急に台頭ができたのか、正直なところよく分かりません。
ストレートの球威が増したわけでもありませんし、変化球がキレるようになったわけでもなく、強いて挙げればコントロールが乱れることが減ったかなといったところです。
もっともボールの出し入れ、コンビネーションで勝負をするタイプの服部としてはその変化が大きかったのかもしれず、大胆に内角を攻める姿勢も好印象でした。
開幕戦でのプロ初勝利で自信がついたことが強気に繋がったようにも思いますし、ちょっとしたことで人は変われるという好例はチームにとってのきっかけにもなりえます。
気になるとすれば結果が出ていても登板間隔が空くことが珍しくなかったことで、まるでボロが出ないよう露出を避けていたようにも見えました。
何にせよ服部には実質二年目のジンクスが待ち構えているわけで、永野や干場のように短期間だけに輝いた投手もかつてはいましたから、そうならないよう願いながらも実のところは失速をするのではないかと、申し訳ないながらもかなりな心配をしています。
とにもかくにも守りに入らず攻めの気持ちを忘れずに、大谷をして「打たれたところを見たことがない」と言わしめた勇姿を来季も見たいものです。

2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿
2012年通信簿


【オリオン村査定】 720万円 → 1800万(△142%)

 

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