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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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鬼門だらけ

2013-09-30 01:55:56 | 千葉ロッテ

攝津を打ち込めたのだから岸だって、なんて思いながらの今日の試合は序盤から打線が奮起をしてその岸から3点を先制するも、古谷が乱調気味であっさりと逆転をされてしまい、そこから必死の追い上げと継投も実らずに最後は悲劇的なサヨナラ負けで痛い星を落としました。
ソフトバンクも勝ったことでゲーム差は1に詰まりましたから地元開催の尻に火がつき、また西武とのゲーム差も3ですから残り試合からすればまだまだ有利ではあるものの直接対決が2試合もありますので余裕があるわけでもなく、この調子では小野や藪田の引退試合を地元最終戦でできるかどうかが心配にもなります。
北東は鬼門ですから仙台で負けが込むのをマスコミが取り上げるのも仕方がありませんが、しかし北西の所沢までもが鬼門とされては安倍晴明もビックリです。
そんなロッテファンの心模様のように明日から千葉の辺りは向こう一週間ほど傘マークが並ぶ憂鬱な予報となっていますが、凹んでも仕方がありませんので上を向いて歩きましょう。

古谷はボール自体はさほど悪くはなかったように思いますがコントロールがままならず、押し出しまでやらかしましたので調子ももう一つだったのでしょう。
ベンチも早めに見切りましたし、せっかくリードをして流れを掴みかけただけに残念なノックアウトでした。
コントロールで勝負の古谷がそのコントロールに苦しんだのですからどうにもならないと、おそらくはそう判断をしたのだと思われます。
チームとしての栗山恐怖症が足を引っ張った感もあり、そして浅村にしてやられたのですから西武からすれば笑いが止まらないでしょう。
だからと言ってぶつけるのもどうかとは思いますが、攻め口としてはそうやっていくしかないと考えます。
その古谷の残した満塁のピンチを凌いだ上野に次のイニングは酷でしたがブルペンの頭数を考えれば仕方のないところで、そしてレデズマの危険球退場も誤算でした。
そのために内に2イニングを任せなければならなくなり、延長戦に入った時点で益田と服部しかいない状況でしたのでどのみち厳しかったように思います。
だからと言ってせっかく荒ぶるストレートで調子を取り戻しつつあった益田にあのリードはどうなのよと、川本には突っ込んでおくことにします。

打線は苦手な岸から4点をもぎとってくれましたので、大きな不満はありません。
先制アーチにタイムリーのブラゼルは見事でしたが、あの体重で足首に力がかかれば捻挫ぐらいはしているだろう、ライトゴロになるんじゃないかとも思いましたので明日が心配で、本人は大丈夫とのコメントを残していたようですが多田野を相手にスタメン落ちをするようであれば抹消も考えなければならないでしょう。
井口に代わって三番に入った福浦はさすがの巧みなバットコントロールで3安打猛打賞でしたし、相変わらずに二塁に走者がいても引っ張りまくる荻野貴はしかし神の足で二盗に悪送球で一気に生還をするなど持ち味を発揮したプレーを見せてくれました。
根元もドンピシャのタイミングでファインプレーを連発し、伊志嶺も一軍に残るための必死さが感じられます。
それだけに残念だったのは清田、井口、今江で、清田は三振はともかくとしてもバントはしっかりと決めなければまた伊東監督の怒りを買うでしょうし、かなりアバウトなストライクゾーンではあったもののそんなことは初回から分かっているのですから完全なボールではないのでカットをするぐらいのことはして欲しかった井口と今江です。
怒りを押し殺したような井口と怒りを爆発させた今江の気持ちは痛いほどに分かりますが、しかし厳しいことを言えば四球を選ぶのが仕事ではないはずです。
明日はどうしても日本ハムに負けるわけにはいきませんので、両主砲にはその怒りを転じて自らが決めるというエネルギーにしてくれることを願います。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

千葉ロッテ

0 1 2 0 0 1 0 0 1 0 5 9 1

西武

0 0 3 1 1 0 0 0 0 1X 6 12 1

◆9月29日(日) 西武-千葉ロッテ22回戦(西武12勝10敗、14時1分、西武ドーム、33,920人)
▽勝 野上 26試合9勝7敗
▽敗 益田 66試合2勝6敗33S
▽本塁打 ブラゼル11号(岸)、浅村26号(古谷)、秋山13号(上野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 古谷、上野、レデズマ、南、ロサ、内、益田―金澤、川本
西武 岸、サファテ、涌井、野上―炭谷

 

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西武を蹴落とせ

2013-09-29 02:30:03 | 千葉ロッテ

成瀬がイースタンで登板をして、5回を6安打2失点の内容でした。
押し出しをやらかすなど四球もそれなりにあったようですし、5回で86球ですからナイスピッチングと言えるようなものではないでしょうが、本人が言っていたように五回を投げられことが収穫で、これで明日に肩の状態が悪くなければ一軍に合流をすることになるのではないかと思います。
そうなれば一軍での復帰登板は10月6日の地元最終戦との報道もあり、そこは小野の引退試合のはずなのですが、ポストシーズンの日程を考えればギリギリなところなのでしょう。

成瀬2軍で復調登板1軍復帰へ (9/28 日刊スポーツ)

ロッテ成瀬善久投手(27)が先発し、6月末に2軍降格してから初めて試合で5回を投げきった。
2回1死から連打と四球で満塁のピンチを招くと、辻を空振り三振に切って最速133キロをマーク。
続く鬼屋敷を押し出して先取点を失うなど、3四球を与えたが、スライダーとチェンジアップで打ち取る投球は健在だった。
86球を投げ、5回6安打3奪三振2失点。
「何よりも5回を投げきれたことが良かった。四球もありましたけど、狙ったところに投げられた球もあった。あとは上(1軍)に呼ばれるのを待つ時かなと思う」とスッキリした表情で振り返った。
今季は6月までに6勝を挙げながら、不振で2軍落ち。
8月30日の2軍戦で1度は実戦復帰したが、左肩痛で再び試合から遠のいた。
この日は、3回を1安打無失点に抑えた22日のイースタン・日本ハム戦以来となる登板だった。

足の故障との話もありましたので走り込みはできていないだろうな、と思っていましたが、写真を見る限りではかなり体が絞れているような感じです。
角度や髪の毛の雰囲気もあるでしょうが、スタミナをつけるような練習ができていたのであれば今後に期待が持てます。
最速133キロはちょっとあれですが成瀬はスピードよりもキレで勝負をするタイプですから、余計な贅肉が取れたことで体が動くようになればボールにキレも戻ってきているでしょう。
先発不足ですから成瀬が戦線に復帰できるかできないかでは大違いですから、まずは明日に肩肘に違和感などがないことを願います。
ポストシーズンでは無類の強さを見せた成瀬が復帰をすることでチームが勢いづく、そんな遅れてきたエースの復肩を心待ちにしています。

成瀬が活躍をする場を作るためにも、明日の西武戦は負けられません。
西武は今日にまさかのサヨナラ負けを喫しましたので、CS出場のためにはもう一つも負けられないぐらいのつもりで手負いの獅子状態だと思われます。
そして2010年の3月に負けてからロッテ戦は7戦7勝で防御率が1.45、56回を投げて29安打しか打たれていないのに47奪三振の天敵とも言える岸が相手ですから苦戦は免れないでしょうが、だからこそ岸を攻略して勝つことができれば一気に西武の息の根を止めることができます。
古谷も今季の西武戦は3戦2勝、直近で白黒がつかなかった試合も6回を1失点ですから投手戦は必至で、そうなると打線の奮起が求められます。
前回の対戦でマルチヒットだった角中が離脱中なのは痛いですが、比較的に打っている井口、荻野貴を中心にチームとして打ち崩していきましょう。
もし岸を打ち込めずとも接戦になれば今日に延長戦を戦った西武の中継ぎ陣を叩きのめす目もあるでしょうし、とにかく淡泊に打ち取られることだけはしないよう願います。

 

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ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 鳥取の巻 鳥取城の章

2013-09-28 23:07:48 | 日本史

 

旅を重ねる毎にその目的が城跡、墓所に純化をしつつあり、今回もほぼそれが全てと言っていいぐらいです。
特に墓所巡りは世に同好の志が多いこともあって事前にネットで情報を仕入れるなどして、これまでとは雲泥の差ぐらいに行動範囲が広がりました。
墓所とは言っても供養塔が含まれたりと実際に武将がそこで眠っているかどうかはまた別の話ではありますが、その生を感じさせる足跡ですので今後も追っていきたいです。

鳥取の初日ではまず鹿野城跡です。
鳥取駅から海岸線に出てひたすら西に20キロ弱を走っての鹿野町にあり、戦国期に亀井氏の居城となり、亀井氏が石見津和野に加増転封された後は池田氏の支城となりました。
現在は石垣や堀が遺されていますが、本丸跡は城跡に立つ鹿野中学校のグラウンドになっています。

鹿野城跡からほど近いところにあるのが幸盛寺です。
亀井茲矩が義理の舅である山中幸盛の菩提を弔うために開基したもので、その名を取って幸盛寺と名付けられました。
茲矩の出自は湯氏で元は湯国綱と名乗っていましたが、尼子氏の家老であった亀井秀綱の娘を娶って亀井茲矩となります。
幸盛の正室も秀綱の娘ですので茲矩と相婿になりますが、その正室の妹をいったん自らの養女として茲矩と娶せたことで義理の親子関係となりました。

こちらが山中幸盛の墓です。
山中鹿介の方が通りがよいであろう幸盛は品川大膳との一騎打ちや「願わくば我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈ったなどの逸話も多く、講談などで名高い尼子十勇士の筆頭として尼子氏再興の戦いに一生を賭けた忠義の士として今なお人気の高い武将です。
ちなみにこの手前に大きな五輪塔があり、茲矩の姉の墓なのですが、テレビなどが取材に来たときにそれを幸盛の墓と間違えるとは、お寺の方の苦笑いなお話でした。

譲伝寺は亀井茲矩の菩提寺です。
亀井氏が石見津和野に移った後も茲矩の菩提寺として栄えたらしく、藩祖のそれがそのままというのはあるいは珍しいかもしれません。
因幡の曹洞宗の本山、と呼ばれるほどだっただけのことはあり、かなりの威容を誇っています。

右手奥のこんもりした丘のようなところを登っていくと、茲矩の実父である湯永綱の供養塔があります。
湯氏は宇多源氏佐々木氏の一族ですので、遠いところでは六角氏、京極氏、そして尼子氏と血が繋がっていることになります。
永綱はその尼子氏の家臣ではありましたがこれといった活躍は伝えられておらず、茲矩の父であることが唯一と言ってもいいぐらいの存在なのでしょう。

亀井茲矩の墓所は、鬱蒼とした山中にあります。
民家の向かいにある一見するとただの雑木林ですので、説明板を見落とすと迷ってしまうかもしれません。
ちょっとした山城を登る感じですので、足元のしっかりとした靴で攻められることをお奨めします。

茲矩はなかなかに有能な武将だったようで、豊臣秀吉に取り立てられて因幡鹿野城主となり1万3500石の大名となりました。
秀吉の死後は徳川家康に接近をして、そして関ヶ原の戦いでも東軍に与して戦後に3万8千石に加増をされています。
また秀吉から「亀井琉球守殿」と書いた扇を賜るなど海外に目を向けた武将でもあり、戒名の光武院殿中山道月大居士の中山とは琉球のことだそうです。

鹿野町から次の目的地である河原町は南東にあたるので斜めに向かえると思いきや、どうやら山などがあるために自転車では無理だとカーナビが訴えるので、仕方がないのでいったん東に向かって鳥取市街に戻り、そこから南下をするという35キロほどの長距離移動となりました。
まず目指すは河原城ですが、なかなかの高台にあり苦労をさせられたものの、かなり雲は厚くなりましたが雨が降るまでには至らなかったのでラッキーといった感じです。

城壁や城門があるなど、なかなかな造りの河原城、愛称は若鮎城です。
もっとも鉄筋コンクリート造りの三層四階建てで実在の城を復元したものではなく、単なる展望台でしかありません。
犬山城を模した模擬天守は1994年に建てられたもので、それに先立つ発掘調査で堀切、柱穴、廓など多くの遺構が発見をされたことから中世の山城跡ではあったようです。
説明板を信ずれば町民のシンボルとなっているそうで、ただ空模様もあってか人影は見られませんでした。

河原城を出て暫くしてから雨が降り出して、レインスーツにレインパンツの出番です。
それでも次なる目的地の大義寺に着いたときには雨は上がっていましたので、ラッキーは続いています。
その大義寺には武田高信の墓があり、ここで高信は謀殺をされて波乱の一生を終えました。

高信は若狭武田氏の傍流で因幡山名氏の家臣でしたが次第に力をつけて、鳥取城を奪うなどして主君である山名豊数を追い落とします。
そして毛利氏に通ずるとともに傀儡の守護として豊数の叔父にあたる豊弘を立てて一時は因幡を支配しますが、豊数の弟の豊国との抗争の中でその豊国も毛利氏に降ったために微妙な立場となり、毛利氏に見捨てられる形で豊国に大義寺におびき出されて殺されたというのが通説です。
ただ最近の研究では高信の死はもっと早かったのではないかとも言われており、因幡の梟雄の最期は未だ明らかではありません。
これで初日の史跡巡りは終了をしましたが、鳥取市街に戻る途中でゲリラ雷雨に見舞われたのは旅情篇でも書いたとおりです。

三日目にはまず鳥取藩主池田家墓所に向かったのですが、いつの間にやらgooブログの文字数制限が復活をしたようなので別章とします。
次なるは吉川経家の墓所で、新興住宅地の中の公園にあります。
これがなかなかに場所が分からず駅前の観光案内所に電話をして、ようやくにたどり着きました。
中央に走る広い坂道を登り切ったところにありますが、登り口からそれなりに距離がありますので不安にならずに突き進むことが大切です。

吉川経家は毛利の臣で、吉川元春の同族になります。
石見吉川氏の当主で、織田氏の攻勢に毛利氏から寝返った山名豊国が家臣に鳥取城を追放されたことで城主として迎えられました。
しかし羽柴秀吉の鳥取城渇え殺しと呼ばれる兵糧攻めで鳥取城は落城し、経家は潔く自害をします。
墓碑は2つありますが観光案内所の方の説明によれば右が墓、左が供養塔とのことで、城内にあったものを鳥取城の改修の際に現在の場所に移されたとのことです。
この経家の奮戦は毛利氏にとって死地に赴かせたという後ろめたさもあったでしょうし、岩国に吉川経家弔魂碑があったとは岩国の巻でご紹介をさせていただきました。

鳥取城に向かう途中の丸山町に、奈佐日本助と塩谷高清の供養塔があります。
秀吉の鳥取城攻めの際に日本助は丸山城に、高清は雁金城に拠って鳥取城への兵糧を運ぶ役割を担いましたが、その兵站線を断たれたことが落城に繋がりました。
両将ともに責任を負って自害をし、この供養塔は丸山城のあった丸山の山裾にあります。

そして日本100名城の一つである、鳥取城跡です。
久松山に築かれた山城で、山名氏の居城でしたがイメージとしては吉川経家、そして池田氏が前面に出てきます。
ご多分に漏れず明治になってから建物は払い下げられてしまい残念な状態ではありますが、しかし遺された石垣の偉容さは見事でした。

正面入口には吉川経家の像があります。
やはり鳥取城と言えば経家、とは地元からすればそうなのでしょう。
1993年の建立で20年前ですから意外に新しいかなとは思いますが、その凛々しい姿はミニチュアが欲しいぐらいです。

唯一の建物である城門は、しかし復元をされたものです。
太鼓御門石垣は櫓門であった太鼓御門を支えた石垣で、この太鼓御門には時を告げる太鼓が据えられていたことからそう呼ばれました。
この辺りは工事中なのか柵などがあり、調べてみれば鳥取市は史跡鳥取城跡附太閤ヶ平保存整備基本計画なるものを策定して30年計画で幕末のときの姿を取り戻すための施策をとるとのことで、こういった自治体の動きはとても嬉しいのですが最後まで見切るには寿命が足りそうにもありません。

鳥取城跡はとにかく石垣、石垣、石垣、なのですが、その中でも珍しいのが「お左近」の手水鉢です。
池田輝政の次弟である長吉が池田氏として初めて鳥取城に入り、子の長幸が備中松山に加増転封をされた後に輝政の孫の光政、次いで光政の従兄弟の光仲が城主となりましたのでややこしいのですが、このあたりは次の章をご参照いただければ人間関係が分かりやすいと思います。
その長幸の正室の次女の「お左近」が城の改修の際に難工事であった三階櫓の石垣にその手水鉢を築き込んだところ無事に完成をした、との逸話が残されているとは説明板からの受け売りですが、こう見てみるとなかなかに見栄えがよく花でも活けたくなります。

その三階櫓は江戸期に天守閣が落雷で焼失をした後は、鳥取城を象徴する建物とされました。
三層三階の隅櫓ながらも宇和島城や丸亀城の天守閣を凌ぐ規模を誇り、高さは犬山城と同じぐらいとはwikipediaの説明です。
菱櫓は二層二階で文字どおりに菱形だったらしく、なぜにそんな形だったのかはよく分かりません。
写真は左が三階櫓跡、右が菱櫓跡です。

天球丸は長吉の姉、天球院の名にちなんだ曲輪です。
山崎家盛の室であった天球院が山崎氏を去ってから住んだ居館があったことからそう名付けられました。
その南東には櫓がありましたが焼失をして、その跡に武具蔵が建てられたことで、右の写真のように左側の櫓跡、右側の蔵跡が遺されています。

その天球丸の城壁にあるのが、巻石垣です。
亀の甲羅のようになっているので登りづらいだろうなと思ったのですが、どうやらそれが目的ではなく石垣が崩れそうになったときにそれを防ぐために築かれたものとのことでした。
これがあるから天球丸と呼ばれている、と言われても信じてしまいそうなぐらいに珍しく、こういったものを見たのは初めてではないかと思います。

ここから天守台のあった天守跡に登ることができるのですが、今回はパスをしました。
上り下りだけで往復で1時間ぐらいかかるらしく当日中に岡山に出る予定だったこと、鳥取砂丘でらくだに乗りたかったのでそれでは時間が足りなさそうだったのがその理由ですが、登り口を見たところかなり鬱蒼とした山林になっていて「マジで熊が出そう」に思えてしまったのも大きかったです。
ご丁寧にも登り口に熊に注意の看板がありましたし、どうやら2ヶ月ちょっと前の6月に発見情報があったらしいので脅しには充分でしょう。
もっとも鳥取砂丘は断念となりましたし、後で調べてみればかなり急峻なものの足場は石段があってしっかりとしていたらしいので、ちょっと後悔をしています。
次回に来たときには熊笛でも持って挑もうかと思いますが、鳥取城の名前の入ったものをおみやげに売り出せばとは逆効果かもしれません。

延々と続く上り坂に鳥取砂丘を諦めて、向かったのは景福寺です。
池田氏の家老の荒尾氏の菩提寺で、こちらに後藤氏の墓所があります。
大坂の陣で戦没をした後藤又兵衛基次の室は三浦氏の出で、その子である為勝を連れて岡山の実家に戻りました。
どうやら為勝はそのまま荒尾氏に仕えたようで、荒尾氏は主君に従って鳥取に移りましたので、よってこの景福寺に墓所があるのでしょう。

基次は生存説があるなど片手に余るほどの墓がありますが、こちらにはその遺髪が埋められているとのことです。
また為勝は幕府を憚ったのか後藤ではなく母の実家である三浦氏を名乗り、三浦為勝となります。
三浦氏となると宇喜多直家の継室で秀家の母である於福が最初に嫁いだ美作三浦氏が距離的にも近いので関係があるのかとも思ってしまいますが、今ひとつ分かりませんでした。
写真は左が基次、右が為勝です。

荒尾氏の菩提寺ですので当然のように墓所もあり、かなり巨大な墓石が立ち並んでいました。
説明板には倉吉荒尾氏の初代である嵩就、二代の宣就、そして三代の秀就の説明がありましたが、しかし戒名から探し当てられたのは秀就だけです。
その秀就は池田氏の家老として光仲、綱清、吉泰の3代に仕えて、吉泰の擁立に尽力をしたこともあって家中に威を張りました。

鳥取の最後は玄忠寺です。
ここには荒木又右衛門の墓があり、ちょっとした遺品館もあります。
又右衛門は鍵屋の辻の決闘で名高い、柳生新陰流で大和郡山藩の剣術師範役を務めた剣豪です。

備中岡山藩の池田忠雄の小姓の渡辺源大夫に懸想して断られた河合又五郎が源大夫を斬り殺して出奔し、旗本の安藤氏に匿われたことから話は始まります。
当然のように忠雄は又五郎の引き渡しを要求しますが安藤正珍は旗本仲間と結集してこれを拒否し、忠雄は遺言で又五郎を討つように言い残しました。
そのため源大夫の兄である数馬が仇討ちをするために脱藩をし、その義兄にあたる又右衛門が助太刀をして又五郎を討ち果たしたのが鍵屋の辻の決闘の経緯です。
戦いの場のあった伊賀上野の藤堂氏に預けられた後に忠雄の子である光仲に引き取られたことで又右衛門は鳥取に移り、この地で没しました。
その墓は右側のひび割れの対策なのか、墓石の一部を所持すると勝負に勝つといい伝えられることで削っていく不届き者対策なのか、金網で囲われていました。


【2013年8月 鳥取、岡山の旅】
ついてる鳥取、のってる岡山
ついてる鳥取、のってる岡山 旅程篇
ついてる鳥取、のってる岡山 旅情篇
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 鳥取の巻 鳥取藩主池田家墓所の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 米子、八橋、倉吉の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 岡山の巻 岡山藩主池田家墓所の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 岡山の巻 岡山城の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 総社、高梁の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 津山の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 グルメ篇
ついてる鳥取、のってる岡山 スイーツ篇
ついてる鳥取、のってる岡山 おみやげ篇

 

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おいしい白星

2013-09-28 03:45:47 | 千葉ロッテ

相手が酔っ払いだろうが主力がお休みだろうが、勝ちは勝ちです。
CS出場を争っているロッテからすれば確実に勝たなければならない胴上げ翌日の楽天を相手にした試合を、きっちりと勝てたことは地味に大きいと思います。
こういったところで取りこぼしているようでは地元開催どころか西武にうっちゃられての悲劇もありえますので、この勝利を勢いにして明後日の西武戦を乗り切りましょう。

松永は自己最長の6回を自己最多タイの87球で4安打6三振の零封で、先発としての2勝目を手にしました。
相手が相手ではありましたが今日は無四球だったのが一番の収穫ではないかと、これは自信になると思います。
先頭打者を出したのがエラーの六回だけですので危なげのないピッチングで、これで来季の先発は決まりでしょう。
服部も1回をピシャリと抑えて、楽天恐怖症の克服が目的であろう益田、その楽天戦では守護神なのか内と無難な無失点リレーに仏頂面の星野監督が心地よいです。
是非ともこの仏頂面をCSでも拝めるよう、まずはCS出場、そして地元開催を確実にしていくラストスパートに期待をします。

そうは言いながらも打線は川井を打ちあぐねて、先日のサヨナラ負けに続いて火だるまな加藤大とお粗末な守備がなければ実のところはヤバかったかもしれません。
今江は復帰をしたものの井口は今日も欠場で、角中は抹消、さらには里崎が左膝外側側副靭帯損傷で戦線離脱ですので今季絶望であってもおかしくはない怪我ですから、サブローでもよかったお立ち台に金澤を呼んだのは無失点リードと2打点に加えてホームは任せたぞとのベンチの期待が込められていたようにも思います。
そんな中でようやくに一軍に戻ってきた清田を三番に抜擢をするところなどは伊東監督の心の内が今ひとつ読み切れませんが、マルチヒットに相手のミスをしっかりとものにする手抜きなしの三塁への激走ですから、あるいはこういったプレーを引き出すための千尋作戦であれば天晴れです。
ここのところの守備の綻びに歯止めをかけるためか、ちょっと難しいプレーではありましたが結果的にエラーとなった根元をすぐに引っ込めて細谷をショートで使うという荒療治も、今後はこういったミスは許さないという断固たるベンチの姿勢であればチームの引き締めに効果はあるでしょう。
泣いても笑ってもあと8試合、ここまできたのですからやはり泣くよりは笑いたいので、悔いのない戦いを願います。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

楽天

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 2

 千葉ロッテ

0 0 0 1 0 4 0 1 X 6 10 1

◆9月27日(金) 千葉ロッテ-楽天23回戦(楽天14勝9敗、18時15分、QVCマリン、18,421人)
▽勝 松永 57試合4勝1敗1S
▽敗 川井 6試合3勝2
▽本塁打 サブロー4号(加藤大)

▽バッテリー
千葉ロッテ 松永、服部、益田、内―金澤
楽天 川井、加藤大、福山―伊志嶺

 

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営業さんガッカリ

2013-09-27 00:37:19 | 千葉ロッテ

中盤まではロッテが勝っていて楽天が負けているという、明日のQVCマリンで楽天の初優勝が見られるかもしれないというシチュエーションに王手をかけた展開だったのですが、終わってみればロッテも西武も腰砕けの逆転負けで今日に楽天の優勝が決まってしまいました。
三塁側の指定席がソールドアウト状態だったチケット販売は思惑どおりだったでしょうが、しかしこれで飲食物の販売や今日にあったようにNHKの中継が入ることでの放映料は狸の皮算用となってしまい、公式サイトにチケットの状況を開示していた営業さんはガッカリでしょう。
こうなれば楽天ファンが選手たちにおめでとうと言うためにチケットを無駄にせずに球場に足を運んで飲み食いをしてくれることを願うしかなく、またエースと主軸がしっかりとすればチームはこれだけ劇的に変わるという楽天を見本としてこのオフの補強をしっかりと考える球団であって欲しいです。

相性に頼ってのやや見切り発車の感もあった西野は6回途中で3失点と、後続が打たれたことで掴みかけた二桁勝利がするりとこぼれてしまいました。
コントロールに苦しみながらも伸びのあるストレートで粘り強いピッチングをしていただけに、本人もそうでしょうがファンとしても猛烈に悔しいです。
追いつかれた六回は先頭打者の打球が折れたバットとともに飛んだことでの内野安打となり、次の打者の打球もボテボテで内野安打と不運なヒットが続き、とどめはふらふらっと上がった打球にサブローが追いつけずにさらに後ろに逸らしてのスリーベースですから、もう西野からすれば何がなんだか分からないうちに追いつかれてしまった感じでしょう。
それはその記録はスリーベースを打たれたレデズマも同じだと思いますし、天が楽天の胴上げを今日に見たかったのだろうとしか言いようがありません。
そもそも勝負どころと見て服部だったのではないか、との思いもありますが、ここのところの継投のパターンからすればレデズマだったのでしょう。
結果的に決勝点となったロサの被弾も痛かったですし、初回の荻野貴と岡田のファインプレーがある一方で三回と五回に併殺を取り切れないなど守備の綻びがボディーブローのように西野を苦しめたところもありましたので、走られまくった江村ともども来季に向けていい課題ができたとベンチには考えてもらいたいです。

打線は前日のクリーンアップ、井口に今江、角中が故障でスタメンから落ちる苦しい顔ぶれの中で、5点を取りましたので頑張ってくれたと思います。
大谷が勝手に乱れて四球を出しまくったり連日の武田久の乱調があってこそではありますが、それでも点が取れないことの方が多かったので前向きに受け止めています。
もう一押しができないのは相手も必死ですから一概には責められず、今日の布陣であれば諦めるしかありません。
あとは試合に出られない選手をベンチにこれだけの頭数を置いておく必要があるのか、最後に代打で出てきた今江が手首あたりに受けた死球の状況が心配ですし、これまた幸いにもソフトバンク、西武が負けたとは言っても地元開催どころかCS出場圏すら危うい中での主軸の離脱は痛すぎるのですが、無理をさせて悪化→抹消せざるをえなくなる→登録日数でCSに間に合わず、なんてことになったら目も当てられませんので、その状態をしっかりと見極めてベンチには判断をしてもらいたいです。
何にせよ最下位の日本ハムに負け越しをしたのですから明日に取り戻すしかなく、ほろ酔い気分&控え層の楽天を相手に不覚を取ることのないよう願います。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

2 0 0 0 1 0 0 0 2 5 5 0

 日本ハム

0 0 0 0 0 4 2 0 X 6 8 0

◆9月26日(木) 日本ハム-千葉ロッテ23回戦(ロッテ13勝10敗、18時1分、札幌ドーム、17,255人)
▽勝 谷元 28試合6勝5敗1S
▽S 武田久 46試合2勝2敗30S
▽敗 大谷 21試合2勝2
▽本塁打 アブレイユ29号(ロサ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 西野、レデズマ、ロサ、南―江村、金澤
日本ハム 大谷、谷元、増井、宮西、武田久―大野、鶴岡

 

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海坊主で膿を出す

2013-09-26 00:06:56 | 千葉ロッテ

どうやら楽天はお客様還元セールで営業面でのお返しをしてくれるようで、ロッテが敗色濃厚と見るや一軍に昇格をしたばかりの加藤大でサヨナラ負けです。
これで明後日のQVCマリンでの胴上げの可能性が出てきましたからチケットの売れ行きも好調でしょうし、NHKあたりが急遽に中継を入れるかもしれません。
そんな最下位の日本ハムに痛い黒星を喫したロッテはそれでもソフトバンクがおつき合いをしてくれたのが不幸中の幸いで、そのソフトバンクも気がつけば西武の鼻息が首筋に感じられるようになりましたので上ばかりを見ているわけにもいかず、それはさりげなくロッテも同様です。
それだけにやや見切り発車の感もある西野の対日本ハム戦の4戦4勝の相性にすがる思いで、明日の勝利を願うことにします。

終わってみれば最後に武田久を引っ張り出すなどして粘った試合にはなりましたが、とにかく酷い負けっぷりでした。
先日の中継ぎでの好投で先発のチャンスをもらった大谷は4回途中の6失点で期待を裏切り、これで今季の一軍は終わりでしょう。
持ち味であるコントロールがばらけてどうにもならず、初回から表情に余裕がなく際どいところを狙っても決まらずにカウントを悪くして、押し出しに初球のタイムリー、そして味方が点を取ってくれた直後の炎上とこれでもかと言うぐらいの乱調ぶりで、とてもアマチュア球界のエリートとして数々の修羅場を戦い抜いてきた選手とは思えない狼狽ぶりです。
あるいは厳しい言葉をかけることで反発心を持って立ち直るタイプではないのではないかと、自分を追い詰めて袋小路に入ってしまっているようにも見えます。
明日で西野と入れ替わりに浦和に落ちるのでしょうからそのあたりも含めて、来季を目指して一から出直しのつもりで頑張ってもらいたいです。

その大谷が残した走者を今日は上野がきっちりと返すだけではなく自らも火だるまになってしまい、結果的にここで試合が終わりました。
昨日に続いての力押しはやや甘く入ったところを弾き返されましたので、バッテリーともども反省材料でしょう。
もっとも大谷のときからバントミスを取り損ねたりバント処理を失敗したりと守備に足を引っ張られたところもありましたから、チームとして緊張の糸が切れてしまったといった感じです。
早々に主力選手を引っ込めたのも今日はダメだとベンチが判断をしたからでしょうし、一敗は一敗ですから膿を出し切ったと思いたいです。
そんな中で代わりに出場をした福浦、伊志嶺、細谷、岡田が結果を残したことは収穫で、特に守備での打球への反応やグラブ捌き、巧みなバットコントロールで鋭い打球を連発しての3安打猛打賞と全盛期を思わせる福浦のプレーが見られたことが喜ばしく、こういうときにこそベテランがチームを締める役回りをこなしてくれることを願います。
一方で昨日に腰を痛めた角中は大事なかったようでホッとしたものの今度は今江が途中交代となり、その交代に本人が意外な表情だったので大したことはないのかもしれませんが理由は分からず、また初回に走者を進めるバッティングができなかった荻野貴のプルヒッターぶりを見るにつけ適所はどこなのかと悩みは尽きません。
それでも泣いても笑ってもあと10試合ですので、歯を食いしばって戦っていきましょう。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 2 0 0 0 5 0 7 11 1

 日本ハム

0 3 0 7 0 0 0 0 X 10 14 0

◆9月25日(水) 日本ハム-千葉ロッテ22回戦(ロッテ13勝9敗、18時1分、札幌ドーム、19,095人)
▽勝 ウルフ 22試合9勝6敗
▽S 武田久 45試合2勝2敗29S
▽敗 大谷 14試合2勝5

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、上野、中郷、服部―里崎、江村、金澤
日本ハム ウルフ、乾、増井、武田久―大野、鶴岡

 

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藪田が引退

2013-09-25 21:13:54 | 千葉ロッテ

機関紙が藪田の引退を報じました。
先日の小野のそれを他紙に先んじられたことで今回はきっちりと取材をしてのことでしょうから、球団からの公式発表はまだですが確かな情報ではないかと思います。
藪田も小野と同じく今季に一軍での登板がありませんでしたので今季限りでユニフォームを脱ぐことになるであろうことは予想をしていましたので驚きはありませんし、むしろ小野の話題が大きく出たためにタイミングを逸したのではないかと心配をしていたぐらいで、それでもやはり一時期を築いたベテラン選手の引退にはどうしても寂しさが伴います。
年齢的なものもあるでしょうし故障で浦和でもほとんど投げられなかったことが決断の理由でしょうから、今はただお疲れ様、ありがとう、の言葉を贈りたいです。

藪田は河本、成本、黒木と続いた栄光のドラ2の一人で、しかし大きく台頭をしたのは30代になってからです。
それまでは先発として起用をされていましたがなかなか定着ができず、今ほどにストレートも速くなく変化球も緩く、なぜにこれで抑えられるのかが不思議な投手でしたが、バレンタイン監督の就任で中継ぎに転向をしてから急にスピードがアップをしてねじ伏せるようなタイプに模様替えをしての520試合、1000投球回ですから素晴らしい活躍です。
FAでメジャーに移籍をしての2年間は思い描いていたほどの活躍はできなかったかもしれませんがいい経験になったでしょうし、ロッテに復帰をしてから抑えを任されての若手も真っ青の力押しのピッチングはロッテな投手が輩出をされた時期でしたので異彩を放っていました。
2005年、2010年の日本一にも貢献をしてくれましたし、間違いなくロッテの球史に残る投手の一人です。
故障をしているようですから引退試合で投げるというのは難しいかもしれませんが、小野とともに地元最終戦でその姿を見せてくれることを期待します。

 

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有限と微小のパン

2013-09-25 17:32:51 | 読書録

有限と微小のパン

講談社

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S&Mシリーズの十作目、最終作品です。
主人公である犀川創平と西之園萌絵は他のシリーズにも顔を見せているらしいのでこの二人にはまた会えるのでしょうが、実質的には最後なのでしょう。
しかし期待をしていたこれまで脇を固めてきた登場人物の多くが出てこないままに終わってしまい、そのそれぞれのキャラが立ってきていただけにかなり残念です。
デビュー作で鮮烈な印象を残した真賀田四季が再登場をすることで幕を引くといった意味合いもあったのでしょうが、やや消化不良気味だったのが正直なところです。

萌絵のかつての許嫁、もちろん本人の知らないところで親が決めたものでしたが、その塙理生哉が社長のナノクラフト社が造ったイベントパークに招かれたのに便乗をしてゼミ旅行を企画し、先乗りをした萌絵と友人の周辺で起きる連続殺人事件、そしてそこに影が見え隠れする四季、といったストーリーです。
冊数を重ねる毎にトリックよりも創平や萌絵の内なる自分についての哲学的な色合いが濃くなりつつありましたが、今回もあるいはと思ったものが当たってしまうほどにトリックにはありきたり感があり、そして長すぎるし数も多いのではないかと思えた独白が幅を利かせていますので、作品にどう対するかのスタンスによりかなり評価は分かれるでしょう。
楽しみにしていた創平と萌絵の掛け合い漫才は低調気味でどこかその関係も哲学チックになってしまいましたし、最後のエピソードも自分には余計でした。
創平と四季との関係に一定の方向性をつけることが目的だったのかもしれませんが、そのことで四季の天才性が損なわれたような気がします。
それが作者の意図であったとしてもモヤモヤ感は否めず、シリーズを通しての壮大な伏線には唸らされましたが、デビュー作は超えられなかったなといったパンのかけらでした。


2013年9月25日 読破  ★★★☆☆(3点)

 


北の大地で接戦を制す

2013-09-25 01:21:15 | 千葉ロッテ

慣れないことはするのもではない、と言いますか昨日の酒盛りの罰ゲームでこれまで避けまくっていた牡蠣を食べさせられたのが悪かったのか、未明から上を下への大騒ぎとなり病院に駆け込む羽目となり、点滴と検査を終えて昼過ぎに帰ってきたものの吐き気と腹痛がまだ残っていて気持ちが悪いです。
そんなこんなで今日の試合は横になりながら、たまに気を失いながらの観戦でしたので、やや記憶はおぼろげです。
幸いにも接戦を制したことで具合がさらに悪くならなかったのは助かりましたが、明日はもう少しスカッとした勝利を願います。

藤岡は前回に続いてストレートは140キロ台をキープできていましたし、荒れ気味でしたが腕をしっかりと振れていましたので好印象です。
中継では斉藤コーチがコントロールについて気にかけていたとのレポートがありましたが、今はあれぐらいでよいと思っています。
もちろん先頭打者をあっさりと四球で歩かせるのは困りものですが、初回のように置きにいった感じで打たれるよりはマシでしょう。
あれで開き直ったのか6回途中での5安打1失点は今季の藤岡からすれば拍手ものですし、この延長線上で少しずつでもレベルアップをしていってくれればと思います。
フィールディングも良かったですし、かなり表情の硬かった立ち上がりに比べて中盤以降は笑顔も見えましたから現金なもので、やはり藤岡の課題はメンタル面だと痛感をしました。
何はともあれ日本ハム戦はここまで8戦1勝5敗で防御率が6.66、札幌ドームでは3戦3敗で防御率が7.84でしたので、相手が最下位の日本ハムであっても金星な白星です。

その前回の登板では後続の投手が打ち込まれての逆転負けを喫しましたが、今日はリリーフ陣が頑張ってくれました。
上野は先頭打者を歩かせて昨日の中郷がフラッシュバックをしましたが、次の打者にはストレートでの力押しでねじ伏せたのはグッジョブです。
札幌ドームのスピードガンの性向が分からないものの146キロはともかくとしてもそのすべてが140キロ台でしたし、このストレートがあってこそのスライダーにフォークですから先発も中継ぎもできる上野ながらも今の適性は中継ぎなのかなと、そう感じられた今日のピッチングでした。
気になったのはここのところイニング跨ぎの継投が多いことで、投げる投手の頭数を減らすことは賛成ながらも上野などはピンチの場面をギリギリで抑えた後の次のイニングは気持ちの持っていきようが難しかったのではないかと、そのイニング跨ぎの投手がピンチになると次の投手といった後手後手感もありますし、なかなかに評価が分かれそうです。
そんなこんなで気持ち悪い点の取られ方もしましたが最後は益田が藤岡に負けない身のこなしを見せての三者凡退で締めくくり、最優秀救援投手のタイトルにまた一歩前進です。

打線は左腕の武田勝に対してブラゼルを落としてG.G.佐藤かと思いきや、サブローの代わりがG.G.佐藤でブラゼルの代わりに井口がDH、そして細谷が一塁でのスタメンでした。
それでいて今月の数字としては不調の荻野貴よりも悪い岡田を二番に抜擢をするなど面白い起用ではあり、その岡田の代打のサブローが仕事をしましたので結果オーライです。
格好のいいお立ち台から音無しとなっていたサブローが会心の一撃で勝ち越し点を奪い、そして四番の今江の一発ですので理想的な展開でした。
もちろんもう一つ押し切れなかったところはありますが一回りするまでは手も足も出なかっただけに、鈴木と細谷の粘っこいヒットがきっかけとなったのは喜ばしいです。
心配なのは腰に違和感で途中交代となった角中で、左腕から上手く巻き込むようにマルチヒットで上昇気流に乗れそうな感じがあっただけに残念です。
明日は具合を見てからとのことですが大事な時期ですから無理をさせずに、伊志嶺の最終テストでよいでしょう。
その明日は先発失格の烙印を押されたはずの大谷の敗者復活戦ですから死に物狂いで投げてくれるでしょうし、その意気に感じての打線の援護を期待します。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 2 1 0 1 0 4 10 1

 日本ハム

1 0 0 0 0 0 1 1 0 3 8 0

◆9月24日(火) 日本ハム-千葉ロッテ21回戦(ロッテ13勝8敗、18時、札幌ドーム、14,586人)
▽勝 藤岡 37試合6勝8敗
▽S 益田 64試合2勝5敗33S
▽敗 武田勝 22試合8勝7
▽本塁打 今江9号(武田勝)

▽バッテリー
千葉ロッテ 藤岡、上野、服部、内、益田―里崎
日本ハム 武田勝―大野

 

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直接対決の3タテは失敗

2013-09-24 00:31:36 | 千葉ロッテ

今日も球場に行くつもりでチケットの予約も済んでいたのですが、友人が大挙して訪れてきたために一気に酒盛り状態となってしまいました。
一人が出張から帰ってきたばかりで土産の酒瓶を抱えての来襲で、気兼ねをする必要がないらしい我が家が定期的に居酒屋となってしまいます。
そんなこんなで途中経過すら確認をすることなく気がつけば外は暗く、そして試合結果を知った後の片付けはかなり憂鬱でした。
パ・リーグTVを環境ビデオのようにして後追いでチェックをしたのですがその気の重さは変わらず、球場に行っていても同じだったのかなと自分に言い聞かせるしかありません。

ソフトバンクとの相性はここまで2戦2勝とまずまずだったはずの唐川は、しかし7回途中での5失点でまたしても二桁勝利に手が届きませんでした。
気がつけば負け星が2つも先行をしてのロッテな数字となりつつあり、そしてリーグ最下位の防御率も独走状態です。
珍しくもストレートで押しつつスライダーでかわすといった力押しと緩急を上手く使い分けたピッチングでしたが、苦手にしている中村を意識しすぎたのが一番の敗因でしょう。
四回、五回、六回と今江の再三再四にわたるファインプレーで助けられたところもありましたがピンチに粘り強く投げていただけに、かなりもったいなかったです。
おそらくは唐川もレギュラーシーズンではあと2回の登板機会ではないかと思いますが、らしくない悪あがきを見せてくれればと願います。

その唐川が残した一死二三塁のピンチ、これはその中村の打球を捕りきれなかったのは仕方がないにせよ飛び出した細川の動きに惑わされたのかすぐに二塁に送球をしていればアウトにできたのではないかと思われるサブローのプレーが痛かったのですが、ここで服部が長谷川を三振に切って取りましたが中郷が松田にライト前に運ばれて万事休すです。
そもそもここで中郷を使ったことが正直なところ驚きで、服部も挟まずに内を持ってくるのかと思っていました。
あるいは上野でもよかったですし、3人の中で一番に内川、松田とのデータが悪い中郷を起用したベンチの考えが知りたいです。
内や上野の出し惜しみをしたわけでもないでしょうが、その中郷は内川と無理に勝負をしなくていいような指示がベンチから出ていたような四球でしたし、松田に打たれたのはコントロールミスでしょうから言い訳はできませんが酷だったかなと、まだああいったところで使うには経験も力も足りていないということなのでしょう。
もちろん中郷に次のステップを踏ませるためのベンチの思惑があったのであれば前向きに考えたいのですが、ここのところの伊東監督のそれからすれば疑問が残る継投でした。

打線は東浜にブラゼル、井口と下降線気味だった主砲が一発を食らわせたものの6回を3安打に抑えられて、プロ初勝利を献上してしまいました。
二回までは荻野の打球にビデオ判定を要求したり、今江が何かにクレームをつけたり、ファールで粘ったりと52球も投げさせてルーキーを揺さぶりましたが、逆転をした三回から急に淡泊になって五回までの3イニングで32球しか投げさせられなかったのがズルズルとやられてしまった理由の一つでしょう。
もちろん東浜が立ち直ったというのもあったでしょうが油断もあったのではないかと、相手のペースにはまっての円陣は遅きに失した感もあります。
それでも里崎のヘッドスライディングのようなプレーは嫌いではありませんし、G.G.佐藤のタイムリーは明日に繋がるはずです。
残念ながら3タテはできませんでしたが勝ち越したことで有利であることに違いはありませんから、その有利さを手放さないようオリックス戦の轍を踏まずにきっちりと最下位に沈む日本ハムを叩くためにも打線の奮起は欠かせませんので、浦和で3戦連発の清田を引っ張り上げるなどして人事も気持ちも新たにして札幌に乗り込んでもらいましょう。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

ソフトバンク

1 0 0 0 2 0 2 0 0 5 8 0

 千葉ロッテ

0 2 0 0 0 1 0 1 0 4 5 0

◆9月23日(月) 千葉ロッテ-ソフトバンク24回戦(ロッテ15勝9敗、13時、QVCマリン、22,531人)
▽勝 東浜 3試合1勝1敗
▽S 五十嵐 48試合2勝3敗12S
▽敗 唐川 25試合9勝11
▽本塁打 ブラゼル10号(東浜)、内川17号(唐川)、井口23号(東浜)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、服部、中郷、レデズマ、ロサ―金澤、里崎
ソフトバンク 東浜、嘉弥真、森福、五十嵐―細川、山崎

 

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ついてる鳥取、のってる岡山 旅情篇

2013-09-23 02:12:03 | 独り言

 

旅にアクシデントは付きものではありますし、過去に自転車でこけたり骨折をしたりといろいろとありましたが、今回はタクシーの衝突です。
岡山県にある鬼ノ城は日本100名城の一つなのですが交通の便が今ひとつで、片道6キロですので歩けないこともなかったのですが、時間の節約のためにタクシーを使いました。
その鬼ノ城への道が車ですれ違いができないような狭いところがかなりあり、行きは時間が早かったので対向車に出会うことなくラッキーだったのですが、帰りは両手では足りないぐらいにお互いに広いところまでバックをしたりと面倒なことになり、そして熟練なはずのタクシーの運転手がミスを犯します。
バックをした際にかなりの勢いでガードレールにぶつかり、かなりビックリしました。
慣れているはずのタクシーの運転手ですらやらかすほどに難しいのでしょうから、自家用車で向かうのは止めた方がよいかもしれません。

まずは自然篇です。
初日の鳥取は天気予報が外れての午前は薄日すら差すような天候で、久しぶりの日本海は曇天ながらも青空も見えました。
左は白兎海岸で、どうやら因幡の白兎の舞台と言われているようです。
そんな天気が一変をしたのは夕方に差し掛かったところで、それこそゲリラ雷雨と言ってもいいぐらいに叩きつけるような雨に見舞われました。
15分ほども雨宿りをしているうちに雨足が弱まったので助かりましたが、やはり地球はどうかなりつつあるような気がします。

動物篇はカニ、牛、そしてヘビです。
三日目の鳥取も朝方に雨が降ったためにそれに誘われたのか沢ガニでしょうか、鳥取藩主池田家墓所に何匹も見かけました。
あまりカニが生息をするような場所が自宅の近くには無いために、物珍しくての撮影です。
また旅に出ていると牛舎はよく見かけますが吉永では田んぼでくつろぐ牛を発見したものの、なぜに田んぼにいるのかはよく分かりません。
備中高梁の定林寺の階段の脇にはヘビが隠れて様子を窺っており、これで三度目ですので慣れもありじっくりと観察をしました。
もちろんヘビも怖がってのことでしょうからリスクもありますし近づくようなことはせず、ズームでの撮影であることは言うまでもありません。

植物篇というわけでもありませんが、この名も知らぬ草の棘には痛い目に遭いました。
小学生ぐらいのときにこれよりも大きな棘の草からそれを取って鼻の頭につけて遊んだことを覚えていますが、しかしこちらの棘はかなりえぐいです。
和意谷岡山藩主池田家墓所のそれなのですが至る所にあり、墓所に入るには踏み分けていかなければならないので手も足も傷だらけで、出血をしたところは暫くはヒリヒリと痺れるような感じでやられたかとドキドキしたのですが、暫くしたら痺れはなくなりホッとしました。
それでも引っ掻いたような傷がかさぶたとなってそこだけ日焼けをしていないという、ちょっと恥ずかしい手足になっています。

鳥取はどうやらまんが王国らしいです。
駅前には「まんが王国とっとり」の幟が立ち並んでいましたし、街中でも多く目にしました。
どういう経緯からこうなっているのかは分かりませんが、これも一つの町おこしなのでしょう。

そんなこんなで米子駅には鬼太郎階段があり、またコナン列車が止まっていました。
ゲゲゲの鬼太郎の作者である水木しげるは鳥取県境港市の、名探偵コナンの作者である青山剛昌は鳥取県東伯郡大栄町の出身とのことです。
まんが王国とっとりは鳥取県の公式サイトにも載っていますし、かなりの本気度が感じられます。

津山も負けてはいません。
いきなりナルトとサクラちゃんが迎えてくれますし、NARUTO列車も当然のようにあります。
やはりNARUTOの作者である岸本斉史が岡山県勝田郡奈義町の出身で、津山市にある作陽高校に通っていたことによる町おこしの一環なのでしょう。

観光案内所にも幟が立っていて、いろいろなカタログ、パンフレットにもNARUTOが溢れかえっています。
これはNARUTOファンにはたまらないでしょうし、聖地のようになって訪れる人も多いのではないかと思います。
たださほど興味がない人からすれば逆効果かもしれず、年配の方などは何をやっているのかすら分からないかもしれません。

自分としてもNARUTOは以前はコミックを読んでいましたが今は遠ざかっていますし、ふーん、といった感じでしかありません。
町おこしは大変だなぁ、なんてのが正直な感想でした。
しかし津山城にまで進出をして忍道ラリーなる催し物をやっているのを見て他人事ではなくなり、申し訳ないながらも怒り心頭です。
ここそこに立っているキャラクターの立て札のために写真の構図をとるのに苦労をしましたし、勘弁をしてくれとブツブツ言いながらの城巡りでした。

マンガと言えば、鳥取のコンビニにはだしのゲンが置いてあったのにはニヤリとしてしまいました。
島根県松江市で教育委員会が「はだしのゲンを読ませるな」と小中学校に要請をしたことは記憶に新しいですが、そのお隣の鳥取でのこれは意図的なものすら感じられます。
たまたまかもしれませんが少なくとも自分の身近のコンビニではだしのゲンを見たことはなく、あるいはこのニュースで注目が集まったことによるものかもしれませんが、以前に鳥取出身の知人が「鳥取と島根はどちらがどちらかが分からないと思われているので、対抗心がある」とも言っていました。
ちなみに「島根か鳥取か分からないけどそこら辺に行きました。」という自虐的なおみやげが、島根県で人気が出ているそうです。

街並み篇というほどのこともありませんが、ポストにマンホールです。
鳥取のこの丸ポストは八丈島で見て以来ではないかと、そもそも最近はコンビニで郵便物の集荷をしているのでポストにお世話になることがかなり減りました。
メール便も取扱量が増えているようですし、そのうちにポストそのものを見ることが珍しくなるかもしれません。
またマンホールと書きましたがよく見てみると、と言いますかなぜに気がつかなかったのかが自分でもよく分からないのですが、レンガに書かれた備中松山城です。
マンホールもそうですがこの手のカラフルなものはすぐに色が落ちてしまい維持にコストがかかるので最近は減っていると聞いていたのですが、実のところ船橋でも最近にそういったカラフルなマンホールを見かけましたし、地味に生き残っているのかもしれません。

飲み屋で一緒になった人の言葉を借りれば、県庁所在地に温泉があるのは日本でも鳥取県だけだそうです。
真偽は未確認ですが、駅からほど近いところに温泉に入れるところが数多くありますのでので珍しいことは間違いないでしょう。
その人に教えてもらったのが日乃丸温泉で、源泉掛け流しです。
富士山の絵があればただの銭湯といった感じではありますが、疲れた体をゆっくりと癒すことができました。
そして風呂上がりにはお約束の、はグルメ篇のお楽しみです。

駅には地元のお祭りにかかる展示がされている場所が多くあり、左は倉吉駅の山陰KAMIあかり、右は鳥取駅のしゃんしゃん傘です。
山陰KAMIあかりは和紙を使ったKAMI像なるものを作って、10月下旬に練り歩くとのことですからねぶた祭りのようなものかもしれません。
しゃんしゃん傘は鳥取しゃんしゃん祭で踊り子が踊りに使うもので、その他にもすずっこなるしゃもじのようなものに鈴をつけたアイテムもあります。
山陰KAMIあかりの隣にいるのはくらすけくんで、里見八犬伝の八犬士に憧れて倉吉のまちにやってきた不思議な犬という倉吉のゆるキャラです。
ちなみに里見八犬伝のモデルとされている里見氏は千葉県の武将ですが、里見忠義が倉吉に流されて没したことから八犬士の発祥に地のような感じになっています。

そして岡山と言えば桃太郎、なぜに岡山に桃太郎なのかは実のところよく分からないのですが、岡山駅の前に堂々と鎮座をしています。
ただ20年以上も前にやはり旅の途中で偶然に岡山駅前で幼馴染みに会ったときに一緒に撮った桃太郎像とは場所が違うような気もしたのですが、ただの勘違いなのでしょう。
犬と猿と雉を連れて鬼を退治した桃太郎も今や鳩におちょくられているようで、ちょっと物悲しくもあります。
また高梁市の成羽町には神楽ロードがあり、陶器の神楽オブジェなるものがずらっと並んでいます。
成羽は郷土芸能である備中神楽の発祥の地とのことで、しかし見事なオブジェではあるのですが夜になるとちょっと不気味かもしれません。

最後は自衛官説明会のハガキです。
やはり岡山駅前で配っていたもので、地方自治体での萌えキャラは今や珍しくもないのですが、ついに自衛隊もかといった感じです。
調べてみれば陸海空でキャラクタが違うらしく、こちらの陸上自衛隊は「吉備桃恵」とのことでした。
それにしても配っていたのはおそらくは自衛官なのでしょうがそれなりの年配の方で、恥ずかしいのか自分も含めて見境もなく配ることで早く終わりたいとの雰囲気が漂っていたような、それにしてもこれで説明会に足を運ぶ人がいるのかどうか、表にも裏にもその説明会の記載がどこにもなかったのが不思議なハガキでしたので意味不明でもあります。


【2013年8月 鳥取、岡山の旅】
ついてる鳥取、のってる岡山
ついてる鳥取、のってる岡山 旅程篇
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 鳥取の巻 鳥取城の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 鳥取の巻 鳥取藩主池田家墓所の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 米子、八橋、倉吉の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 岡山の巻 岡山藩主池田家墓所の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 岡山の巻 岡山城の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 総社、高梁の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 津山の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 グルメ篇
ついてる鳥取、のってる岡山 スイーツ篇
ついてる鳥取、のってる岡山 おみやげ篇

 

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オセゲラ、ゲラゲラ、笑ったのは里崎

2013-09-22 23:29:33 | 千葉ロッテ

 

連日の強い日差しに旅先での日焼けが一段落ついたところでの二度焼きになりそうで肌の状態がやや不安なのですが、しかしその熱気がチームに乗り移ったのか地元開催を賭けた大事な直接対決の三連戦に連勝をしてゲーム差を2に開き、残り試合がまだ10試合以上もありますので気は抜けませんがプレCSと考えれば喜ばしい撃破です。
そして3タテを狙う明日は120球を投げてから中5日の唐川の先発で、それであれば前回にもう少し早めに代えればよかったのにとは思いつつも本人も二桁勝利が目前ですので気合いも入っているでしょうから、ポストシーズンでの先発の座を射止めるためのテスト登板と考えて頑張ってもらいましょう。
その相手が二軍でもさほど秀でた数字を残していない東浜というところにソフトバンクの底力のようなものを感じて薄気味悪くもありますが、こんなところで躓いてはいられません。

昨日に攝津を攻略しての大勝も驚きでしたが、今日の1-0の完封ゲームも想定外でした。
前日から一転して得点が取れずに苦労をするだろうな、との予感はあったものの、それにしても投手戦と言うよりは両チームともに決定打を欠いた貧打戦だったように思います。
そんな中で里崎の打った瞬間にそれと分かるホームランが唯一の得点になりましたから文字どおりに値千金の一打で、お立ち台での里崎節が心地よかったです。
手元でボールが動くのか初回の無死一二塁のチャンスを逃すなどここまで3戦3勝のオセゲラに詰まりまくって凡打の山を築いた打線だっただけに、これ以上にない一発でした。
そしてサブローに続いて「晋吾さんのために」とチームが一丸となって盛り上がっているのが喜ばしく、これはこれでもし小野以外にユニフォームを脱ぐことになる選手がいたとしたらタイミングを逸したのではないかと余計な心配をしたくもなりますが、地元最終戦でのサンデー晋吾にまた前進です。

先発の古谷は初回は見事な立ち上がりだったものの二回以降は走者を背負った苦しいピッチングが続きましたが、粘り強く投げての6回零封で8勝目を手にしました。
これでソフトバンク戦は2010年から4連勝、同じく2010年からQVCマリンでは10連勝とのことですので、成瀬が今日に浦和で投げたもののCSの開幕投手は古谷で決まりでしょう。
その成瀬と同じように腕の出が遅いのが古谷の持ち味と言われているようですが、写真に撮ってみればなるほどといった感じです。
以前よりもスピードが増したとは言っても130キロ台半ばが精一杯の古谷のボールに、猛打のソフトバンク打線が捉えきれないのですからコントロール、キレともに昨年までとは別人28号になっているのだと思われますし、今日はやや抜け気味で球数も多くなってしまいましたがバタバタしない自信に繋がっているのだと思います。
おそらくはあと2試合の登板でしょうから是非とも連勝記録を伸ばして、名実ともに二桁勝利を達成してもらいましょう。

そして七回からは勝利の方程式、内にロサ、益田で以上終了です。
どうやら守護神の入れ替えは一時的なものだったようで、今季については一番に大事なところでの内というのは正解でしょう。
古谷が粘り強く凌いではいましたがピンチの連続で、本多の打球がベースに当たらず、また跳ねたボールに今江が反応をしなければ崩れていたかもしれないような流れではありましたので、七回に内がピシャリと抑えたことはとても大きかったです。
ここのところはやや不安定なロサも鈴木の好守に救われた感じではありましたがボールには力がありましたし、その鈴木に足を引っ張られかけた益田は昨年までのような荒っぽい、しかし力強いストレートをブンブンと投げての32セーブ目はタイトルに向けての貴重な一歩です。
とにかくリリーフ陣の踏ん張りがなければチームは立ち行かなくなりますので、体はしんどいでしょうがあと一月半ちょっとを頑張ってお願いします。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

ソフトバンク

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 0

 千葉ロッテ

0 0 1 0 0 0 0 0 X 1 9 0

◆9月22日(日) 千葉ロッテ-ソフトバンク23回戦(ロッテ15勝8敗、13時、QVCマリン、25,171人)
▽勝 古谷 13試合8勝1敗
▽S 益田 63試合2勝5敗32S
▽敗 オセゲラ 4試合3勝1
▽本塁打 里崎3号(オセゲラ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 古谷、内、ロサ、益田―里崎
ソフトバンク オセゲラ、柳瀬、森福―細川

 

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攝津を撃破して先勝

2013-09-21 23:34:26 | 千葉ロッテ

年に数回やらかすのですが、SDカードをパソコンに挿したままにしていたためにカメラが単なる荷物となってしまいました。
ファインダー越しに見る野球は、特に投手のそれは腰の位置の変化などが見て取れるので重宝をしているのですが、ただそれに熱中をしすぎて全体での動きを見落とすこともままありますので、せっかくの大勝が撮れずに残念ながらもまったりとした観戦も悪くはありません。
もちろん負け試合ではこうはいきませんので大切な試合を勝利してくれた選手、ベンチ、そして盛り上げてくれたスタンドには感謝感激です。
眼下の敵のソフトバンクを下し、また西武も逆転負けを喫したおかげでその西武を相手のCSマジックは10になりましたので、この勢いで地元開催を確かなものにしていきましょう。

それにしてもここまで2戦で防御率0.53に抑えられていた攝津をプロ最短の1回KOで撃破できるとは、これっぽっちも思っていませんでしたので小躍りしています。
初回にミスも手伝ってのチャンスに井口、今江と凡退をしてまたかと溜息をついた矢先のサブローの走者一掃のツーベースは、らしいラインドライブの見事な打球でした。
お立ち台では小野の花道を飾るような戦いをしていきたいと力強く語っていましたし、ベテランの帳尻あわせに期待をしたいです。
またそこで終わらずにさらに3点を取れたことが大きく、中でも金澤は得点に3度も絡むなど久しぶりにバットで貢献ができましたのでヒーローインタビューに呼びたかったぐらいです。
ソフトバンク投手陣が10四球と乱れたこともありましたが五回、八回と流れからして貴重な追加点も取れましたし、きっと明日にも繋がるでしょう。
相変わらずに残暑真っ盛りの井口が不安ながらも3四球の角中を除いた先発全員安打でしたし、途中出場の細谷もタイムリーと14安打14得点のお祭り騒ぎでした。
これで攝津は1失点で成瀬に投げ負けて、その成瀬の乱調で勝ったものの5失点、そして今日の大炎上でロッテ戦は3戦1勝2敗で内容的にも本人からすればモヤモヤ感が残る試合ばかりですから、CSに向けてダメージを残すことができた白星ではないかと思います。

その大量援護に守られて、のはずの松永は3回を7安打4失点でKOをされてしまい、ごっつぁんの4勝目を手にすることはできませんでした。
さして悪くもありませんでしたが珍しくも粘りきれず、普段よりも真ん中に入るボールが多かったのが打ち込まれた理由だったのかもしれません。
それにしても早めの見切りはベンチとしては賭けだったと思いますが、リリーフ陣が奮闘をしてくれたことで大成功でした。
先日にサヨナラヒットを打たれてベンチで悔し涙を流していたらしい上野は今日はお立ち台での涙を見せましたが、じわじわと追い上げられていた嫌な流れを断ちきるナイスピッチングは文句なしのヒーローで、140キロ台のストレートで押しつつフォークで決めるという気持ちの入ったボールは拍手ものです。
その上野が残した走者も不運なヒットを打たれながらも服部が切り抜け、ロサが繋ぎ、そして不用意な一発を食らった中郷も以降は2回をきっちりと抑えました。
上野の言葉どおりにブルペンが一丸となった勝利とも言えますので、明日も益田、レデズマ、内も加えた総力戦で古谷のフォローをお願いします。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

ソフトバンク

0 1 3 0 0 0 0 1 0 5 10 1

 千葉ロッテ

7 0 1 0 2 0 0 4 X 14 14 0

◆9月21日(土) 千葉ロッテ-ソフトバンク22回戦(ロッテ14勝8敗、14時、QVCマリン、21,972人)
▽勝 上野 37試合3勝
▽敗 攝津 23試合15勝7
▽本塁打 松田19号(中郷)

▽バッテリー
千葉ロッテ 松永、上野、服部、ロサ、中郷―金澤
ソフトバンク 攝津、有馬、江尻、二保、金澤―細川、山崎

 

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無駄になりませんように

2013-09-20 22:44:46 | 千葉ロッテ

 

一昨日にシーズンシートオーナーのCSチケット優先販売のお知らせが届きましたので、さっそく予約を入れました。
さすがにファイナルステージの予約は手間の無駄と割り切って、ファーストステージのみの3試合分です。
自分のシーズンクーポンにはA指定が割り当てられて、かつ座席はランダムらしいので下手をするとほとんど外野といったところになってしまうかもしれませんが、2005年や2007年、そして2010年もポストシーズンのチケット確保にはそれなりに苦労をしましたのであまり贅沢は言っていられません。
もっともTEAM26の優先販売もあるでしょうからそちらでは特別内野指定席をゲットすべく、チャレンジをするのは当然のことです。

それにしてもその特別内野指定席は5300円、A指定は3300円、外野自由席でも2000円ですから球団からすれば地元開催の有無は死活問題でしょう。
グッズや飲食物の販売もばかにならない収入になるでしょうから、球団としては何としてでも2位を攻め取って欲しいと願っているはずです。
ろくな補強もせずに実入りだけを望むのもどうかとは思いますが、ここでの収入が補強費に回るとでも言えばベンチも選手もより一層に気合いが入るかもしれません。
何にせよ明日からのソフトバンクとの3連戦は是が非にでも3タテを食らわして、悪くても勝ち越さなければ無駄なチケット予約になってしまいかねませんので、とにかく必勝祈願です。

 

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数奇にして模型

2013-09-20 22:10:24 | 読書録

数奇にして模型

講談社

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S&Mシリーズも残すところあと一冊、佳境です。
ここにきて西之園萌絵の高校で同級生だった新キャラが登場をするなど終わりを見せない雰囲気ではありますが、しかしあと一冊に変わりはありません。
これまで登場をしていた萌絵の大学での同級生や、犀川創平の助手のキャラが立ち始めていただけに残念至極で、大切に大切に読ませていただきました。
最終刊にはあの人が再登場をするようですし、それであれば萌絵の叔父や叔母も総動員をしてのフィナーレであってもらいたいです。
もちろん萌絵と創平の恋の行方も、決着はせずともその方向性が見えるような展開を期待します。

今回も萌絵が大好きな密室殺人です。
しかもほど近い場所で同時に起きた二つの密室殺人で、その両被害者の共通の知人である社会人大学院生が一方の部屋で後頭部を殴打されて倒れていたというおまけ付きです。
両部屋の鍵を持っていた院生が犯人であれば話は簡単なのですが森ワールドがそんなシンプルなストーリーであるわけもなく、そしてそこに見ようによってはオタクと言われかねない趣味、思想を懇々と書き連ねるところなどはまさに本領発揮でしょう。
シリーズの背景となっているN大学はどう見ても名古屋大学で、作者は創平と同じくその名古屋大学の建築科助教授だったのでどこか作品にも自らの投影があるのではないかと、ここで挙げられた鉄道模型なども作者の趣味らしいので徹底をしています。
ただ身近に萌絵のモデルが存在をしたのかどうか、奥様ならずとも気になるところです。
とにもかくにも正直なところ自分には理解ができない世界の話ではありましたがこだわりには共鳴をしましたし、そして踏み越えてはならない一線を意識せざるをえない結末でした。


2013年9月20日 読破  ★★★★☆(4点)