オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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名刺代わりの一勝

2020-06-22 03:08:26 | 千葉ロッテ

こうなってみれば勝てずとも引き分けたかった開幕戦、なんて贅沢なことを思ったりもする開幕カード勝ち越しです。
福田秀が抹消となっただけに新戦力としての期待を双肩に担った形となる美馬は毎回走者を背負う5回7安打2四球ながらも1失点にまとめたのはある意味でらしいピッチングだったような、もちろんピシャリと抑えてくれるに越したことはありませんが攻めているようで攻めきれない美馬に苦しめられた昨季まででしたからベンチとしてはにんまりでしょう。
今日はとにかくフォークのコントロールが抜群で絶妙な位置からの落差にバレンティンや甲斐は天を仰いで手も足も出ず、右打者にはシュート気味に食い込んでいく内のコースが効果的でしたし、フォークを狙われ始めればスライダーに切り替えた田村のリードに応えることができたのではないかと思います。
そのフォークを投げすぎて握力が落ちたのか高めに抜け始めた五回でお役御免は96球なのでいいところか、来週の地元初見参では六回をノルマにできれば七回をお願いします。
あまりキレは感じられませんでしたが陳冠宇が2回を抑えたのも大きく、お年寄りのハーマンと上手く入れ替えながら左打者対策ではなくロングリリーバーとして使っていくのでしょう。
田中、中村稔といったところを使わずに東條、小野と繋いだのは初戦のリベンジをカードのうちにやらせる親心だったのか、イマイチではありましたが吹っ切れてくれれば何よりです。
打線はリーグ最下位の2割ちょいの打率らしくチャンスをなかなか作れませんでしたが、その数少ないチャンスを上手く得点に結びつけることができました。
ここまでピリッとしていなかった井上がセンターバックスクリーンへのグランドスラムに巨体を揺らしての内野安打、四球を選べば荻野のタイムリーでのホームインと打って走って大活躍の3安打猛打賞で上向いてくれば、なかなか結果には結びついていませんがバントで得点圏に走者を進める野球が活きてくるはずです。
そのバントの構えで頭部死球を食らった中村奨は後ろにのけ反りながらダメージを軽減できたようにも見えましたが後頭部の首元近くでしたのでむち打ちが心配、タイムリーとなった松田宣の打球への入りもどこかおかしかったですし早いイニングで福田光に代わりましたから地元開幕ではスタメンから落ちるかもしれません。
調子がもうひとつなだけに難しくはあれど福田秀の離脱で空いた三番に充てるとすれば中村奨しかいないと考えていただけに、そうなれば打線としては厳しさを増してしまいます。
開幕まではそんな気配は露ほども見せなかったところでの三番安田は嬉しくも、面白くもあるのですが、その安田がころころ変えていたフォームの終着点が福浦モデルに思えるのが激しく不安ではあり、やや重心を軸足に残した見逃し方、左肘でタイミングをとるスタイル、がどうその脇を締めたバッティングに影響を及ぼしているのかは分かりませんが、始動が遅く差し込まれて詰まったゴロを量産してしまえば求められている長距離砲とはどんどんとかけ離れているように思えます。
十人十色を理解せずに右から左まで俺色に染め上げて大松などを殺してしまった金森コーチにならなければいいのですが、福浦コーチに一抹の不安を覚える安田でした。
それにしても今日の解説は酷かった、前日の柳田の大アーチを引き合いに出して実況の「引っ張るならともかくどうしたらセンターにあれだけ飛ばせるんですかね」の問いかけに「素晴らしいってことですよ」と全く答えになっておらず、凄いとかそういった抽象的な言葉を連ねるだけなら無用の長物ですのでお引き取りをお願いします。


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◆6月21日(日) ソフトバンク−千葉ロッテ3回戦(ロッテ2勝1敗、14時、PayPayドーム、0人)
▽勝 美馬 1試合1勝
▽敗 二保 1試合1敗
▽本塁打 井上1号(津森)

▽バッテリー
千葉ロッテ 美馬、陳冠宇、東條、小野—田村
ソフトバンク 二保、津森、川原、高橋礼、泉—甲斐

コメント (21)    この記事についてブログを書く
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21 コメント

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Unknown (mak6582)
2020-06-22 03:58:33
昨日も今日もソフバン投手の独り相撲を突いての勝利という感はありますが、それでもそこをきっちりグランドスラムで決めた井上に拍手ですね。

安田は引き続き使って欲しいですが、3番ではなく7番でいいのかなと思います。3番があれではクリーンナップの頭に怖さがなく相手投手に楽をさせてしまいます。相手投手に警戒させる3番でないと、レアードやマーティンとの勝負に集中できてしまいますから。

くれぐれもDH安田は続いて欲しく、まさか2試合で見切りを付けて、清田起用ならまだしも、DH鳥谷なんてことが絶対ないようにお願いします。

しかし、奨吾はよく当てられますね…
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Unknown (十勝マリン)
2020-06-22 04:25:53
試合の内容はともかく、ソフトバンク相手に勝ち越して迎える週明けは非常に気分の良い物ですね。
あとは安田に1本が出れば最高です。
個人的には3試合目の放送のエア応援?と、選手に合わせた応援歌をテレビで流すのはやめて頂きたいです。
今しか味わえない音を楽しみたい派なので。
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Unknown (頑張れ福浦)
2020-06-22 04:39:01
いやいや美馬は良かったですよ、思っていた通りか、それ以上でした。
3点ぐらいは覚悟して五回ぐらいは投げてくれれば御の字だなと思ってたんで美馬のホークスとの相性とロッテの相性が一点になって勝ち投手です、素晴らしい。
アジャの大活躍も嬉しい、ボルシンガーが投げた時には打つジンクスを美馬に変えて打ちまくりましょう。
ベンチの中継ぎの使い方もグッドです、四点差あっていつもの三人は無くしてロングリリーフでチェンを使う、さすが吉井コーチですわ、今季も頼みます。
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Unknown (まこっさ)
2020-06-22 05:00:39
美馬は、5回7安打を浴びながらも1失点にまとめる、らしいピッチングでした。開幕戦敗戦の責任者、東條と小野にすぐにリベンジの機会を与えた吉井コーチ、その起用に応えた両投手ともに素晴らしかった。頭部死球の中村奨は、脳震とうなど無ければいいですが、、、何はともあれ、pay payドームで、2勝I敗スタートは、ホークスに昨季の嫌なイメージを思い出させるもので、今季もカモに出来るかも。この勢いのまま火曜日のホーム開幕に臨みましょう。
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Unknown (鴎オヤジ ファン歴47年)
2020-06-22 06:36:00
勝ったけど選手起用にやや不満。8回先頭井上出塁、送りバントで1点取りにいくのであれば和田を代走に送るべき。また、9回の角中には佐藤和田茶谷の誰かを打席に立たせてほしかった。和田や茶谷は守備に付かせるだけでもよかった。4点差あるのだから若い選手に少しでも経験積ませることをしてほしかった。
この3試合、田村柿沼が僅差の展開でもインコースを多用する配球が見られて非常によかった。これが球威が劣る二木小島、制球に不安な岩下の時にどうなるのか注目です。

浦和では松永が投げていました。朗報ですね。藤原が豪快なスイングでのホームラン。平沢のスイング、ショートの守備もいい感じ。
安田が心配なのは同意です。始動が遅くて振り遅れ・・・
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Unknown (附属中野球部)
2020-06-22 06:41:48
井上がファウルで何球も粘った後の満塁本塁打は、昨年の「千賀のノーノーでの最終打者」という屈辱を晴らす意味でも大きかったです。東條と小野が一昨日の悔しい思い出を一掃出来たでしょうし、快勝でした。中村は、せっかく調子が良かっただけに、心配です。

今年のロッテは期待したいです。
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Unknown (たかぽて)
2020-06-22 06:51:37
コースはベース上、高さはキッチリ低めとくればなかなか打てないどころかバットに当たりさえしませんでしたね、美馬のフォーク。

毎回の様に長打を打たれて綱渡り状態でしたが、美馬とすれば「らしい」投球ができたのでしょうか。

ショーゴは心配。途中交代するくらいなら即座に下げるべきでした。この10日間で二度も頭部死球ですから移動もしなければならないし、少なくとも火曜日は様子見した方が良いでしょう。
懸念の三番は安田が覚醒するのを期待しても面白いですがそこまで井口監督が辛抱出きるとも思えず、マーティンを入れて五番アジャ辺りでしょうか。

チェンの2イニングは意外でした。田中や石崎に今季初登板させておいても良かったのではと思います。

さて、去年苦手だったバファローズ、こちらも苦手な若月が絶好調、さらに初体験の6連戦で山岡山本とも対戦アリ、良い感じでホークスに勝ち越した我マリーンズがどう迎え撃つか、乞うご期待‼️
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Unknown (エカルド)
2020-06-22 08:24:38
西野と福田の故障離脱という大誤算はありましたが
勝ち越しと先発3人、そして益田の好投に救われた3連戦でした
しばらくは救世主の登場を待ちながら我慢の戦いでしょうか

安田は外に投げられたらお手上げでは厳しいですね
まだ我慢して使うレベルには至ってないようです
佐藤や岡、清田が手ぐすねを引いて待っていますが、果たして?
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投手陣の活躍 (ちー坊)
2020-06-22 09:26:28
勝ち越し、やりましたね!!
練習試合でチーム成績は振るわず、開幕カードは優勝候補筆頭のSB相手で、3連敗を喫してしまうのでは?と弱気になっていました。
しかし、初戦の石川の好投で、「これは対等にやりあえるぞ」と、ネット観戦しながら、自信がわいてきました。開幕戦は、結局サヨナラ負けを喫してしまいましたが、続く種市も美馬も、リリーフ陣も、なんとか粘投で最少失点でつないで、見事勝利。
3連戦通じてのヒーローは、初戦で好投した石川だったように思います。試合前日のコメントで、「手応えがないので不安」と、弱気な石川節が出ているほうがいいですね(笑)

このまま投手陣、リリーフ陣に負荷がかかっていはいけないので、打撃陣の奮起も必要ですね。
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Unknown (ズーリー)
2020-06-22 10:19:46
この三連戦、石川、種市、美馬と先発がゲームを壊さなかったのは大きいです。

安田君のスタメンも嬉しいです。
そして使えばこそ課題も見えてきました。
当てにいく鈍いスイングではなく、しっかり振っても当たるように鍛錬です。
今年は飛躍の年にしてもらいたいです。
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