オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

2010年通信簿 12 吉見祐治

2010-11-30 02:47:26 | 千葉ロッテ

12 吉見祐治 投手 32歳 年俸2900万円

【2010年成績】 21試合 6勝7敗0S 防御率5.18 88回2/3 111被安打 10被本塁打 30与四球 5与死球 76奪三振 被打率.307

ここのところは放出ばかりで苦々しい思いが続いたロッテファンにとって、吉見の入団には久しぶりに快哉を叫びたい気分です。
貴重な左腕として先発に中継ぎにと活躍をし、5年ぶりの日本一に貢献をしてくれました。
来季もその存在は投手陣にとって必須なものとなるでしょうから、更なる躍進に期待をします。

久保や川崎がそうであったように、吉見の放出は横浜ファンにとっては納得ができるものではなかったと思います。
主戦としての活躍ができていたとは言えませんが、しかし大きな故障も無く1軍で投げ続けていた吉見を出す余裕が横浜にあったとは思えません。
その横浜での最後の登板となった巨人戦で滅多打ちにあったことで尾花監督の激怒を買ったことが影響をしたのだと思われ、政権が替わったときにはよくあることだとは思いますが、ロッテにとってはラッキーでした。
吉見がいなければCS出場すら覚束なかったと思われますので、球団もきちんと考えて仕事をしてくれていることが分かりホッとしています。

ピッチングとしては目を見張るようなストレートがあるわけではなく、またウィニングショットと呼べるような決め球があるわけでもありません。
しかしロッテに多い「全体的に平均点でコンビネーションで勝負」というスタイルが、チームにマッチをしたように思います。
抑えるときは堂々たるピッチングを披露し、打たれるときには気弱な表情を見せるところなどもロッテらしい投手とも言えますので、その扱い方は手慣れたものでしょう。
思い出したかのような快投には潜在能力の高さが窺えますので、まだまだ伸びる余地はあると思います。
久保や川崎を失ったロッテファンの心を癒してくれる、そんな吉見であってもらいたいです。

今季でFA権を手にしたことで移籍の心配をしていましたが、無事に来季の契約更改が終わりました。
あの胴上げの際の嬉しそうな表情を見れば、横浜では味わえなかった勝つことの喜びを噛みしめているのでしょう。
先発陣は久保が移籍をしたことでベテランと若手を繋ぐ中堅の投手が不在であり、ちょっと年齢がいっていますが吉見への期待が高まります。
中継ぎとしてもニーズがあるでしょうが、是非とも来季は先発として頑張る吉見であることを願っています。


【オリオン村査定】 2900万円 → 3200万円 (△10%)

 

コメント (18)

2010年通信簿 12 川崎雄介

2010-11-30 02:35:31 | 千葉ロッテ

12 川崎雄介 投手 28歳 年俸4590万円

【2010年成績】 E 3試合 0勝0敗0S 防御率6.75 4回 5被安打 1被本塁打 3与四球 0与死球 3奪三振

西村ロッテの正月とも言える秋季キャンプを2軍でスタートをした川崎は、続く春季キャンプでも1軍に昇格ができないままに開幕を迎えることとなりました。
そして復活へ期待を繋ぐロッテファンの思いも虚しく、金銭トレードという最悪の形でチームを去ります。
時間がなかったために金銭という球団の説明は納得のいくものではありませんでしたし、相手がまたしても阪神でしたので憤慨もしましたが、結果だけを見れば費用対効果を考えてのことであろう球団の判断は正しかったことになります。
何とも歯がゆいところではありますが、仕方がないと諦めるしかありません。

荻野忠とともに中継ぎの柱として獅子奮迅の活躍をしてきた川崎は、懸念をしていたとおりに勤続疲労により輝きを失いました。
故障による影響もあったでしょうが、それすら勝っていても負けていても川崎という起用法により引き起こされたとも言えます。
藤田の背番号12を引き継いだことで嫌な感じはありましたが、その藤田と同じような道のりを藤田よりも速いスピードで駆け抜けたことは皮肉以外の何ものでもありません。
中継ぎ左腕が不足気味のチーム事情を鑑みても放出が優先をされた川崎は、使い潰されたとの思いを抱いているのではないかと思います。

肘の位置が下がり気味でボールにキレが戻らないままに、阪神でも結果を残せなかった川崎の前には厳しい現実が待っています。
まだ若いこともあり復活の可能性はありますが、実績が充分でも力を失ったと判断をされればあっさりと戦力外通告をされるのが昨今の球界の傾向です。
このまま消えゆくのか復活を遂げてロッテファンを悔しがらせるのか、川崎にとっての正念場は既に始まっています。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿


【オリオン村査定】 4590万円 → 3700万円 (▼19%) ※4/6に阪神に金銭トレード

 

コメント (8)

無事に帰国

2010-11-30 02:20:25 | 独り言

 

おかげさまで撃ち落とされることもなく、無事に日本に帰ってきました。
飛行機に乗ること自体が15年ぶりぐらいであり、一人で乗るのは初めてですから不安いっぱいの出張でしたが、往路に苦しんだことで肝が据わったのか帰路は余裕がありました。
半月ほど中国にいたことで言葉が分からないなら分からないなりの身の処し方があることを覚えたと言ってしまえば偉そうですし、その中国では長期出張者や職場の方に助けられて生き延びてきた感があるのですが、それでもなるようにしかならないと思えるようになったことだけでも成長をしたと自己陶酔をしています。
もっとも私の代わりにスーツケースが犠牲になったようで、JALが修理代を補償はしてくれるのですが、無残にも折れた脚のおかげで空港からの帰り道は難儀でした。

明日から通常勤務に戻りますが、少し変になった日本語と笑いの沸点が低くなったこと、そして金銭感覚を元に戻すのに苦労をしそうです。
特に金銭感覚は外食が異様に安かったことで、20元を越えると高いと思ってしまう習慣がついてしまいました。
20元は日本円にすると260円ぐらいなのですが、ここが一つの心理的な壁となっています。
さらには10元ですら抵抗感があり、店でかごに入れるのを躊躇してしまいます。
3元も出せば大抵の飲料が買えるところで7元のヨーグルトドリンクを買うかどうかに迷う自分を持て余し気味で、暫くは罪悪感と戦うことになるのでしょう。
この金銭感覚を維持できればお金が貯まるのでしょうが、北京空港で95元のお土産を買うのに10分ほど思案をしたことで自己嫌悪に陥っています。
いったい自分が元に戻るのにどれだけの時間を要するのか、果たして戻るのが本当に正しいのか、迷いの日々が続きます。

 

コメント (7)

ありがとう中国

2010-11-29 00:45:42 | 独り言

 

半月の中国出張も終わり、明日に日本に帰国をします。
いろいろと人生で初めてな経験もしましたし、仕事はかなり忙しかったのですが、公私ともに充実をした出張でした。
ブログを書くために買ったノートパソコンも頑張ってくれましたので、最後を飾る写真に選んでみました。

15日間のお世話になったホテルです。
五つ星のホテルとのことで設備は揃っており、快適に過ごさせていただきました。
もっとも朝から晩まで仕事でしたし、休日も昼間はショッピングに出かけていましたから、ほとんど寝るだけのスペースだったのがもったいないと言えばもったいなかったです。
これだけ長期間を自宅以外で過ごすのは初めてでしたので、ちょっとした愛着があります。

そんな私の部屋は普通の作りですが、長期出張者の部屋にはキッチンがついています。
今日はそのキッチンで調理をした上海ガニ、角煮、鶏のスープなどの料理での夕食でした。
職場の方で以前に料理人だった王さんが腕を振るってくれてのご馳走で、本当に美味しかったです。
中国での最後の夕食の、心に残るいい思い出です。

今日から黄海で米韓合同軍事演習が始まったとのことで、先日の延坪島での軍事衝突もありましたし、朝鮮半島を横切っての帰国ですから不安が無いわけではありません。
まあ考えても仕方がありませんので、のんびりと気楽に構えるしかないでしょう。
それよりも自宅に戻るのが22時過ぎの予定ながらも翌日は普通の出勤という拷問に耐えられるかどうかの方が、自分としては喫緊の課題です。
明後日の振替休暇まで踏ん張れるかどうか、老骨にむち打って頑張ってみます。

 

コメント (12)

2010年通信簿 11 大嶺祐太

2010-11-28 19:29:53 | 千葉ロッテ

11 大嶺祐太 投手 22歳 年俸2000万円

【2010年成績】 13試合 3勝6敗0S 防御率5.17 71回1/3 78被安打 12被本塁打 34与四球 3与死球 52奪三振 被打率.282

船橋東武のポスターに西村監督、唐川と一緒にモデルになるなど球団やファンから今季の飛躍を期待された大嶺でしたが、その期待に応えることなく4年目のシーズンを終えました。
ドラフト1巡目の選手ですが高卒ということを考えれば4年間で37試合に登板をして10勝14敗の成績は悪くはありませんし、前田健や田中らと比較をするつもりもありませんが、しかし来季にプロの世界に入ってくる斎藤や大石に1年で抜かれかねないぐらいのアドバンテージしか作れなかったのは誤算です。
このままではその他大勢の一人になりかねませんので、頭一つでも前に出られるよう頑張ってもらいたいです。

せっかくコントロールが安定をしてきたところでのフォーム改造は、心配をしていたとおりの失敗に終わりました。
本人が前向きなコメントをしていましたので納得をしているのであればと思っていましたが、結局は諦めたところを見ればやらされている感があったのでしょう。
あのゆったりとした三段モーションのどこにアドバンテージがあるのかが分からないままに幕を降ろした大嶺の2010年のシーズンが、自分のことは自分で責任を持たなければならないということを自覚するための必要悪であったと思いたいです。

遠回りにはなりましたが、まずは昨年のフォームに戻すことを考えたいです。
コントロールが安定をしないことには大嶺は力が発揮できないとは、これまでの気弱なピッチングを見ての確信です。
ボールになることを怖がって腕を振り切れていない現状では、今後も足踏みが続くことは避けられません。
精緻なコントロールなどは不要ですから、「あの辺りにどーん」でいいと思います。
そのスタイルで階段を昇ってきた昨年までですから、まずはそこに立ち返りましょう。

ルーキーイヤーの西武ドームでの剛速球を、ロッテファンは忘れていません。
カブレラにスタンドに運ばれはしましたが、力勝負に心が揺さぶられました。
あの感動を再び取り戻すためには基礎固めを怠らず、その上でスピードを上げていく方がよいと考えます。
来季の大嶺には2011年があったからこそ今の自分がいると、そう振り返ることができるようなシーズンとしてくれることを期待します。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿


【オリオン村査定】 2000万円 → 1800万円 (▼10%)

 

コメント (19)

西岡はツインズ

2010-11-27 03:36:52 | 千葉ロッテ

西岡の独占交渉権を得たのがツインズだと、大リーグ機構から正式に発表となりました。
日本のマスコミがジャイアンツやドジャースが濃厚だとミスリードをする中で浮上をしてきたツインズが、果たして西岡にとってベストチームなのかどうかが気になります。
常に優勝争いをするチームだけに結果が出なければ早々に見切られるリスクがあり、しかしそれはどこでも同じでしょうから、まずは西岡が第一歩を踏み出したことを喜びたいです。

落札球団はツインズ!西岡は円満入団なるか? (11/27 スポーツニッポン)

ポスティングシステム(入札制度)での米大リーグ入りを目指しているプロ野球ロッテの西岡剛内野手(26)の独占交渉権をツインズが獲得したことが分かった。
日本時間26日にロッテは大リーグ球団から提示された落札額について、日本野球機構を通じ、大リーグ機構に受諾の意思を伝えていた。
西岡は球団を通じ「メジャー球団から入札があったことを光栄に思いますし大変うれしく思います」とコメントしたが、今後はア・リーグ中地区2連覇中のツ軍と30日間の独占交渉期間に入る。
契約がまとまれば、ツ軍とメジャー契約を結ぶ初の日本人選手となる。
落札額は5億円前後とみられるが、26日に千葉マリンで会見した瀬戸山球団社長は「お金のことはもともと意識していない。入札があればゴーを出すつもりだった」と語り、西岡本人の希望を最優先した形だ。
ツ軍は正二塁手ハドソンがFAで、正遊撃手のハーディもトレード要員となっている。
二遊間の補強が急務となっており、いずれのポジションもこなせる西岡への期待は高い。
「これからはいろいろと経過を見守っていく段階に入っていくと思います」と西岡。
今オフに同制度を利用した楽天・岩隈とアスレチックスの間で金銭面の開きをきっかけに交渉が事実上決裂する事態も起きているが、西岡は円満入団となるか注目される。

今季のツインズの二遊間を守ったのは28歳のハーディーと32歳のハドソンで、両人ともレギュラーとして堂々たる成績を残しています。
FAなどの問題はあるにせよ、敢えて西岡を獲りに行く理由が見いだせません。
ハーディーはメジャー6年で634安打で26本塁打を放ったシーズンもあり、ハドソンも9年で1168安打を積み重ねた選手ですから、こと数字だけを見れば西岡に出る幕はありません。
チームがスピードを求めているという点からすれば西岡にアドバンテージがあるようにも見えますが、松井稼がメジャーでは盗塁数を伸ばせなかったことを考えれば、かつてのスピードを失いつつある西岡が足を活かすにはメジャーの壁は限りなく高いように思います。
西岡もポジションが与えられるとは考えていないでしょうが、競い合うには厳しい相手であることは間違いないでしょう。

ハーディーもハドソンも今季からチームに加入をした選手だけに、一時しのぎだとの考えが球団にはあるのかもしれません。
西岡の入団をきっかけにハーディーらをトレードに出して投手を獲るという補強策に乗り出すかもしれず、実際にそういった憶測もあるようです。
何にせよ岩隈のようなことにはならないでしょうからツインズ西岡の誕生は確実だと思われ、行くからには成功を手にしてもらわなければ困ります。
西岡の笑顔が多く見られるような、そんな2011年になってくれることを願っています。

 

コメント (13)

2010年通信簿 10 大松尚逸

2010-11-27 02:02:58 | 千葉ロッテ

10 大松尚逸 外野手 28歳 年俸7000万円

【2010年成績】 142試合 534打数 63得点 139安打 打率.260 24二塁打 2三塁打 16本塁打 68打点 0盗塁 65四死球 99三振 得点圏打率.257

日本シリーズの初戦の初打席でフェンス直撃のタイムリーツーベースを放って幸先のよいスタートを切った大松は、しかしその走塁の途中で右太もも裏の肉離れで途中交代となり、そしてそのまま再び日本シリーズの舞台に戻ってくることはありませんでした。
その大松の代わりにスタメン起用をされた岡田が輝きを見せた一方で大松の無念は推して知るべしであり、それがそのまま大松の2010年を象徴していたと言ってもよいでしょう。
屈辱の8番打者でシーズンを終えた大松にとって、来季は反攻の年としなければなりません。
そして大松にはキャプテンを任せたいと、そう考えています。

その大松の今季の数字ですが、意外なことに昨年や一昨年とさほどの違いはありません。
ホームランや打点が減少をしているものの、打率はいずれも2割6分台です。
それにもかかわらず大不振の印象が強いのは、やはりCS出場を争った大事なシーズン終盤に長期のスランプに陥ったからでしょう。
あれだけ打線を固定していた西村監督が5番から外さなければならないほど、大松の不振は目に余るものがありました。
ボール球に手を出してカウントを悪くした挙げ句に当てにいくバッティングで凡打を繰り返し、これではクリーンアップとして失格の烙印を押されても仕方がありません。
何度か復調の兆しを見せながらも長続きはせず、低空飛行が続いた終盤戦は大松にとっては悪夢であったと思います。

そんな大松の不振に対して、楽観視をしていた自分がいます。
一昨年に逆方向を意識することで不振から抜け出すテクニックを手にしたと見ていましたし、実際に昨年まではここまで長いスランプはありませんでした。
しかし今季に限って言えばそれが当てはまらず、何が大松に起こったのかが心配です。
巷で囁かれているような金森打法との不適合が理由であるとは思えないのは、差し込まれたり振り遅れたりということが顕著ではなかったことが理由です。
ただ型を崩されたようなスイングが目立ちましたので、打撃フォームに手をつけたことと無縁ではないかもしれません。

とにかく大松には打撃しかありません。
荻野貴や清田、そして自らが誘い水を差してしまった岡田は大松とは違って守備や走塁に秀でていますので、従前に比べれば格段に守走に進歩を見せている大松であっても打でアピールをするしか生き残る道はないでしょう。
荻野貴に続いて伊志嶺を1巡目で獲得をした西村監督が志向をする野球を考えれば、かなり厳しい現実が大松を待ち構えていると思います。
しかし大松にも意地があるでしょうし、ホームランを打てる打者が少ないチーム事情を考えればすぐにどうこうなるとまでは考えていません。
ただ福浦や今岡、場合によってはサブローや里崎らのDHを争うことになるであろうベテラン勢がチームを去った後、それはおそらくは3年を待たないでしょうから、大松が外野から追い落とされる日もそう遠くはないように思います。
チームとしては層が厚くなる流れですからウエルカムであっても大松にとっては不本意な結末でしょうから、その流れを堰き止める爆発を来季に期待をします。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿


【オリオン村査定】 7000万円 → 7350万円 (△5%)

 

コメント (17)

気にすることなく食べるのみ

2010-11-27 01:32:19 | 独り言

 

出張も12日目、ここまで疲れはあったものの順調だった体調にやや異変が生じました。
下腹部の違和感、いわゆる軽い下痢感です。
何度かトイレに出張ったものの空砲でしたので大事には至らなかった、と言っていいかどうかは微妙ですが、何とも気持ちが悪い感じではありました。

原因を考えたのですが、現時点での容疑者はスイカガムです。
先日はネタに走って日本のメーカーのお菓子を買ったので今日は中国のお菓子をと考えてポテチやヨーグルトドリンクなどと一緒に買ったのですが、それを食べた私も含めた4人の日本からの出張者が同じ症状を訴えることとなりました。
昼食も疑ったのですが一緒に食事をした中国の方は無事であり、4人だけが今日に共通に食したのはスイカガムだけです。
ガムで腹痛は考えづらいのですが、中国四千年の歴史は侮れません。
ちなみに症状は悪化をすることなく落ち着き、仕事帰りの21時過ぎから生温いビールを片手に遅めの夕食を食べてきました。

食事には気をつけなければとは思いながらも、普通に外食をしている時点で考えても仕方がありません。
単に今日の昼食に辛いものが多かったことで胃腸が慣れていない日本人が当たっただけかもしれませんし、単なる偶然ということもあるでしょう。
そんなことを気にするよりは美味しいものを美味しく食べる、それに徹すればきっと道は開けます。
珍しいからと思って好きでもないスイカに手を出したのが間違いだったと自分に言い聞かせて、残り3日を楽しもうと思います。

 

コメント (9)

光り輝け伊志嶺

2010-11-27 00:59:06 | 千葉ロッテ

昨日の南に続いて、今日は伊志嶺の入団会見がありました。
どこかベテランを思わせるような顔つきは沖縄出身らしい濃さが理由でしょうが、見ている側からすれば安心感があります。
堀の背番号5を引き継いでチームの主力として期待をされる伊志嶺が、その期待に違わず荻野貴や清田らと競い合って黄金外野陣を成してくれることを願っています。

ロッテ、ドラフト1位の伊志嶺と契約 (11/26 サンケイスポーツ)

ロッテがドラフト1位で指名した東海大の伊志嶺翔大外野手(22)=179センチ、78キロ、右投げ右打ち=が26日、神奈川県平塚市の東海大で契約金1億円プラス出来高払い5千万円、年俸1500万円で契約した。
背番号は5。
50メートルを5秒7の俊足が魅力の伊志嶺は「攻撃でも守備でも、足を生かしてやっていきたい。30盗塁以上を目指してやりたい。新人王を取れれば」と力強く目標を語った。
球団は、大学で主将を務めるなどした伊志嶺の人間性を高く評価。
石川晃球団運営本部長は「野球に対してひたむきで、まじめ。これからチームを変えられるよう、引っ張ってもらう」と大きな期待を寄せた。

いきなりの30盗塁、新人王宣言は頼もしい限りです。
荻野貴の活躍ぶりを伊志嶺に被せるロッテファンは多いでしょうし、それは伊志嶺も分かっていることでしょう。
その上での発言ですから心意気を買いたいですし、まずは守備や走塁を前面に出していけば開幕1軍も見えてくると思います。
ただ荻野貴だけではなく清田も右打者としては似たようなタイプですし、左打者でも岡田や早坂がいますので伊志嶺の目指す道は平坦ではありません。
しかしそこを乗り切ってこそ背番号5が光り輝きますので、是非ともそうあってもらいたいものです。
鉄壁な外野陣にチーム200盗塁、そんな大きな夢を持って伊志嶺の今後を楽しみに追い続けたいと思います。

 

コメント (11)

2010年通信簿 9 福浦和也

2010-11-26 01:40:19 | 千葉ロッテ

9 福浦和也 内野手 35歳 年俸9500万円

【2010年成績】 116試合 322打数 42得点 95安打 打率.295 19二塁打 0三塁打 13本塁打 61打点 0盗塁 31四死球 47三振 得点圏打率.341

復活と言うには福浦のこれまでの輝かしい実績が邪魔をしてしまうのですが、それでも2年間の不振からの脱却を確信させる2010年でした。
規定打席にこそ達しませんでしたが数試合ながらも4番を任されるなど打線に欠かせない存在となり、ロッテに福浦ありと他球団を震え上がらせたことでしょう。
昨年に掴んだ復調の兆しをしっかりと今年に繋いだ福浦のキーワードは「変化」であり、来季も初芝や堀が描いたのと同様の軌跡での上昇に期待をします。

イチローからバーナムJr.へ、そんな変貌を遂げた福浦です。
振り子打法から重心を軸足に置いたオープン気味の打撃フォームは、自らが生き残る道を模索した結果なのだと思います。
CSでの劇的な決勝アーチなど長打力を増して、6年ぶりに2桁本塁打をマークしました。
それでいて左方向へ打球を飛ばす芸術的なテクニックも健在ですし、3割に近い打率も残しましたので福浦らしさも失ってはいません。
ポイントゲッターに繋ぐ3番打者として活躍をしていた頃の福浦にとっての命題は打率でしたが、6番を任された今季はクリーンアップが取りこぼした走者の掃除屋としての役割が求められており、そして61打点とその期待に応えてくれました。
数字だけを見れば打率、本塁打とも中途半端感は否めませんが、逆に6番という立ち位置を考えれば見事に適応をしたとも言えます。
クリーンアップを乗り切った投手の前に立ちはだかる福浦は、さぞや嫌らしい存在であったことでしょう。

そんな福浦が規定打席に足りなかったのは西村監督の左対左にこだわる起用法によるもので、正直なところ不愉快な人事でした。
これが左腕でサブローあたりが代わるのであればまだしも、ただ右打者だからということで竹原がスタメンに名を連ねることには理解ができずに福浦を不憫に思ったものです。
しかし華麗な守備を見せることなくDHに甘んじたことを考えれば持病の腰痛を慮って適度な休養を与えたとの見方もできますので、そのあたりの事情を知りたいところではあります。
仮に何らかの事情があるにせよスタメン落ちをした試合で活躍の場を与え損なうケースも目立ちましたので、もう少しベンチには福浦を上手く使って欲しいと思います。

2000本安打まで300本強ですから、今季ぐらいの出番があれば3年で達成ができる数字です。
しかし来季に36歳となることを考えれば簡単な数字ではなく、ちんたら走りしかできない体調では徐々に活躍の場が狭まってくることは避けられないでしょう。
鍛え直せば何とかなる話でもないと思いますので、自分の体と相談をしながらでも出番を求めていくしかありません。
ファンとしては福浦の一塁守備をもう一度見たい気持ちがありますが、DHでも福浦が持ち味を活かせるのであれば満足をすることにします。
意外なことにゴールデングラブは過去に3度の受賞がありますが、ベストナインは今季のDHでの受賞が初となりますから割り切りも必要でしょう。
そして西村監督には左対左だの契約縛りだのと言われないよう、公平公正な選手起用を望みます。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿


【オリオン村査定】 9500万円 → 9000万円 (▼5%)

 

コメント (23)

2010年通信簿 8 今江敏晃

2010-11-24 01:39:31 | 千葉ロッテ

8 今江敏晃 内野手 27歳 年俸1億200万円

【2010年成績】 140試合 531打数 74得点 176安打 打率.331 37二塁打 1三塁打 10本塁打 77打点 8盗塁 30四死球 66三振 得点圏打率.359

2005年に続いて日本シリーズで二度目のMVPに輝いた今江は、まさにお祭り男の面目躍如たる活躍を見せてくれました。
ほぼキャリアハイと言えるぐらいの数字も残せましたし、年齢的にもこれから円熟期に入っていきますので来季以降が楽しみでなりません。
今江にはミスターロッテとして現役生活を全うして欲しいので、これまで以上に応援に熱が入りそうです。

今江と言えば早いカウントから積極的に手を出して、がイメージとして定着をしています。
ファーストストライクを見逃さない打撃はチームの方針ですから今江に限った話ではありませんが、こと今江が顕著であることは確かな事実です。
この積極性が上手く出れば勢いに乗ったバッティングになるものの、裏目に出ればチャンスを1球で潰すことも珍しくはありません。
その点では傾向は変わらないまでも多少なりとも我慢をすることを覚えた、今季の今江にはそんな印象があります。
四球の数は相変わらず異様なぐらいに少ないですが、ファールで粘って球数を投げさせる打席も目立ってきました。
金森打法を習得したとの話は聞きませんが、手元まで引きつけることで狙いが外れてもバットに当てる技術を手にしたのであれば今後に期待ができます。

序盤は9番打者としてチャンスメークに徹し、中盤からは荻野貴の故障で2番打者となってクリーンアップへの繋ぎの役割を担い、そして終盤には不振の大松に代わって5番打者でポイントゲッターとなった今江の万能さには頭が下がります。
小技も器用にこなしますし、ベンチとしては重宝をする選手でしょう。
ただ器用貧乏になるリスクもありますから自己主張をしなければ流される可能性があり、しかし今江ぐらいの立ち位置になれば心配をする必要はないのかもしれません。
ファンからはもちろんのことベンチからも愛される選手である今江は、やはりミスターロッテに相応しい選手です。

守備では昨年の故障を引きずってスローイングに不安定なところを垣間見せましたが、ゴールデングラブ賞の小谷野に負けないぐらいの堅守を誇る今江です。
走塁でも自己最多の8盗塁を記録しましたし、凡打でもしっかりと走る姿には好感が持てます。
何よりチームを救うゴリスマイルが最大の武器であり、ガッツの早川はチームを去りましたがスマイルの今江は健在ですから、球界でも数少ない走攻守笑の四拍子揃った選手として八面六臂の頑張りに期待をします。

その走攻守ともやや暴走気味なところが課題と言えば課題ですが、持ち味の一つでもありますので長い目で見ていきたいです。
タイプ的に長打を望むとバッティングを崩しそうですので打率を重視して欲しいのですが、それでも15本塁打ぐらいは目標に置きたいところです。
そして全体を考えれば来季も下位で打線を引き締める立場となってくれればとは思うものの、ミスターロッテとしてクリーンアップで活躍をする姿も見てみたいとの気持ちもあります。
そんな愛すべき今江へのいろいろな思いを抱きつつ、今江が光り輝く千葉ロッテとなってくれることを願ってやみません。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿


【オリオン村査定】 1億200万円 → 1億5000万円 (△47%)

 

コメント (18)

完食

2010-11-24 01:16:01 | 独り言

 

朝食はパンに目玉焼き、ベーコンにハム、レタスとオレンジジュースにヨーグルトドリンクと、この一週間は全く同じ洋食メニューで一日をスタートしています。
そのおかげもあってか昼食と夕食の中華オンパレードに飽きることもなく、これまで食したことがないものを楽しませてもらっています。
どうにも食材として目立つセロリは苦手ですので閉口をしていますが、食べ残しへの罪悪感を払拭する完食を遂に今日の昼食で成し遂げました。
しかし中国の慣習として「完食=足りない」ということなのか、店員さんが追加注文を取りに来るのには困ったものです。
日本ではメニューを決めてから店員さんを呼んで注文をするのが普通ですが、どうやら中国ではそうではないらしく注文をするのを横でひたすら待っています。
そうなるとどうにも焦ってしまって思ったものを注文できなかったりもしますので、これを何とかしなければなりません。
お客様ということもあって私が一番に決めなければ次が続かないことで、なかなかのプレッシャーです。

できればいろいろな種類の料理を食べたいのですが、かと言って全てがハズレでは厳しすぎます。
1つぐらいは食べられるものがなければ辛い食事となりますので、よってレシートにメモをすることにしました。
メニューに写真がある店はよいのですが名前だけのところも少なくないので、これと思った料理名は覚えるに越したことはありません。
牛とか豆とかの漢字だけで決めると痛い目に遭ったことでの、ちょっとだけですが学習効果です。
これも同様な理由で私が箸をつけなければ次が続かないために一通りは味わった上で、逃げ道だけは用意をしておくネガティブ発想であることを否定はしません。
とは言いながらも何を食べても美味しいとは貧乏性もあるでしょうが一部の避けなければならないものだけは抑えましたので、仕事が予想をしていた以上に忙しい、正確に言えば拘束時間が長いだけに食だけが楽しみとなっています。
増え続けていた体重が元に戻ったのにベルトの穴が戻らないのはなぜかとの疑問を抱えつつ、出張も残りあと6日です。

 

コメント (5)

さらばプラチナ

2010-11-23 01:57:05 | 千葉ロッテ

優勝パレードは2005年よりも3万人も多い20万人の動員となったそうで、バードウォッチャーも総動員だったことでしょう。
ロッテファンを公言している市長はともかく政治利用しか考えていない県知事が大きな顔をしているのは気に入りませんが、盛大なパレードだったようで行かれた方が羨ましいです。
前回は出遅れて後頭部を見に行っただけとなり、そして今回は出張中で手も足も出ませんでしたので、3度目の正直を目指して次の日本一を心待ちにしています。

そしてファンクラブの募集が始まりました。
あれだけ前振りをしていたのでどんな改革があるのかと思っていたのですが、ざっと見た限りではプラチナ会員の立ち位置を変えただけのようです。
要はシーズンシートを買った人だけがプラチナ会員にあたるプレミアム・ゴールド会員になれることだけが変更点だと、そう判断をしています。
私は来年は特例でプレミアム・ゴールド会員にはなれますが、おそらくは2011年限りとなるでしょう。
TEAM26の初年度であった2006年のようにシーズン後半からという選択肢はあるようですが、あのジリジリとした競い合いはもう勘弁です。
ポスターをもらえなくなることは残念ですが、地味にゴールド会員でやっていきます。

来季のスタッフも発表となりました。
怖れていた1軍投手コーチは成本コーチとなってホッと一息ですが、古谷をサイドスローに改造をしたのが成本コーチとも聞いていますので油断はできません。
それでも井上コーチがブルペンのままであったことは朗報です。
気になるところでは山中コーチと吉鶴コーチの役割が入れ替わったことで、里崎の再生を山中コーチに託していただけに期待はずれとの判断を下されたのかもしれません。
育成コーチへの転身と報道をされていた諸積コーチの名前が無かったのが気がかりですが、どちらかと言えば諸積コーチに育成って大丈夫かよ、の方が心配だったりもします。
また新任の山森コーチ、黒木コーチはスカウトからの転身ですが、逆にスカウトへの転身の話がないので編成部の頭数は大丈夫かと不安でなりません。
そんな雑多な思いをよそに、ロッテの来季への動きが確実にスタートをしたことを肌で感じる冬の夜です。

 

コメント (11)

スーパー巡り

2010-11-21 18:10:04 | 独り言

 

今日は完全休養日ですので昼までぐっすりと寝ていようかとも思ったのですが、日本一グッズが11時から発売とのことでしたので頑張って早起きをしました。
2005年に比べればグッズの種類も少ない中で、CSグッズでは升を買い損ねた悔しさが原動力です。
しかし中国の方が時差で1時間早いので10時前からパソコンの前でスタンバイをしたものの、結局はマグカップが品切れで手に入らない憂き目となりました。
まるでチケット争奪戦を思わせるような混雑で1時間ほどの苦労は報われなかったのですが、それでも再販の大塚引退グッズは手に入りましたので満足をすることにします。

昼過ぎからは歩いて20分ぐらいのところにあるスーパーに行ってきました。
中国の町並みはどこか地方の主要都市に似ている感じで、標識などが日本語であれば違和感さえないかもしれません。
面白かったのは歩行者用の信号で、青では歩いている人型が赤になる間際になると走り出します。
もっとも日本に比べれば驚くほどに横断歩道は少なく、かなりの交通量の車道を平気で横断をするのが中国では普通のようです。
日本とは違って右左が逆ですから、渡るときにまず右を見てしまう習慣を何とかしなければいつかは轢かれるような気がしてなりません。

目的のスーパーはかなりの規模で、スーパーと言うよりは大型のショッピングモールと言った方がよいかもしれません。
食品から日用雑貨、衣料品に電化製品と雑多な商品を扱っており、フロアを超越して精算をするところなどは日本でもよくある方式です。
カートをごろごろと押しながら大量に商品を買っていく、そんなお客さんが多かったです。

日本との大きな違いは、とにかく店員が多いことです。
この店に限らずコンビニみたいなところから専門店まで、どう考えても不必要なぐらいに店員がいます。
雇用対策も兼ねているのかもしれませんが、商品に近寄るだけで店員が寄ってきて説明を始めるのには閉口をしました。
言葉が分かっていても鬱陶しいのに、分からないのですから尚更です。

電化製品などは日本で言えば昭和を思わせるようなものもありますが、全体的には品揃えも含めて意外なぐらいに豊富です。
価格は日本でも最近はディスカウントストアや100円均一などが増えてきましたので激安というほどのことはありませんが、それでも安いことは確かです。
額が小さいものは日本とは変わらず、逆に高額なものほど安く、一概には言えませんが文房具などは日本の8割ぐらい、衣料品は5割ぐらいの感じでした。

圧倒をされるのは、やはり食です。
普通にそのままのものが陳列をしてあり、日本のようにパッケージをされているものは珍しいぐらいです。
ちょっとグロテスクでもあり、また豚足が小さな豚のようにも見えて面白くもありました。

加工食品もどうだと言わんばかりに陳列をされており、そして豪快です。
アヒルやウサギなどは日本人からすればノーサンキューですが、価格を見れば中国では普通なのでしょう。
さすがは中国と手を叩きたくなるぐらいに、かなりの種類の商品が並んでいました。

いけすからお客さんが自分で魚をすくい上げる、なんてのも日本ではほとんど見かけない光景です。
食材を丸ごと買うという習慣が根付いてるのでしょう。
中にはパッケージをされているものもありますが、見た感じでは高価で丸ごと買うのが無理だからかもしれません。
こちらの鮭は、どうやら中国語では三文魚というようですが、他の魚の倍以上の価格でした。

そんな食文化ですから、何でも食べます。
手前の緑色のネットに入っているのは牛蛙ですし、奥にある木の実のようなものは蚕です。
写真では当然のことながら分からないとは思いますが、もぞもぞと動いていました。
どうやって食べるのかが想像もできず、さすがは中国四千年の歴史です。

箸休めです。
先ほどの蚕の側というのが不思議な感じがしますが、こういったケーキなども普通に売っています。
言葉の問題がありますので簡単ではありませんが、それさえ解決ができれば食に関しては日本以上の生活ができそうです。

2時間ほど店内を巡った後で、最後に小籠包を買って食べながら帰ってきました。
小ぶりな肉まんといった感じで生姜の風味もあり、なかなか美味しかったです。
おそらくは豚肉だとは思うのですが、実際に何の肉を使っているかは考えないことにします。

いろいろと買いたいものはあったのですが、残り1週間で荷物を増やしても仕方がないので我慢をしました。
もし来月にもまた中国に来るようなことがあれば長期になるでしょうから、そのときには思い切って買い物をしたいと思います。
ですので買ったのはネタ系の飲料だけで、左がレモン入りの緑茶で、右はスイカ味の炭酸飲料です。
コーラにもレモンを入れたりしていますから緑茶に入れても驚きはありませんが、しかし味は全くお茶ではありません。
アクエリアスレモンに近い味わいで、お茶だと思って買ったら後悔をすること請け合いです。
また中国ではスイカが一年中あるらしく、ジュースからガムからいろいろなところで商品化をされていました。
こちらはまだ飲んでいませんが、スイカが嫌いな私の口には合わないでしょう。

せっかくの中国での休日ですから名所巡りという選択肢もありましたし、職場の方も気を使って案内などを申し出てくれたのですが、これはこれで充分に楽しめました。
場所が省都だけに開けているということもあるのでしょうが、ちょっと中国に対する認識を改めなければと思っています。
日本人の感覚からすれば秩序などは無いも同然だったりしますし、有り余る資源を野放図に使っているだけの感じもありますが、それだけにこれから社会が成熟をすることで発揮をされていくであろうパワーには際限がないとも言えます。
今後が楽しみであり、また恐怖でもあり、そんな印象を受けた中国7日間です。

 

コメント (13)

2010年通信簿 7 西岡剛

2010-11-21 11:21:23 | 千葉ロッテ

7 西岡剛 内野手 26歳 年俸1億7000万円

【2010年成績】 144試合 596打数 121得点 206安打 打率.346 32二塁打 8三塁打 11本塁打 59打点 22盗塁 83四死球 96三振 得点圏打率.323

まさに昨年までとは別人とも思えるような西岡の活躍が無ければ、間違いなくロッテの日本一は夢物語で終わったことと思います。
その西岡が日本一を手土産に海を渡ることは痛手であり、ポスティングという制度への不満と不信が高まりますが、決まってしまったものは仕方がありません。
西岡が培った勝負への執念を受け継ぐ選手が出てくることに期待を繋いで、その挑戦が成就することを願っています。

大事な場面で円陣を組む、頻繁にマウンドに行って投手に声かけをする、チーム内のコミュニケーションを活発にさせるなど、キャプテンとして文句のない働きを見せた西岡でした。
全試合全イニング出場などは望外の偉業ですし、その上での首位打者に得点、安打、塁打はリーグトップですからMVP投票でも上位につけたのは当然のことです。
121得点と206安打は球団記録を更新しましたし、シーズン最多猛打賞の日本記録も作りました。
まさに記録ずくめの2010年のシーズンに日本一という栄光まで手にしたのですから、日本でやれることはやり尽くした感が出てくるのは自然な流れなのかもしれません。
3年前に複数年契約を結んだ際の記者会見では「球団の方がメジャーを意識している」と言っていただけに今回の「子どもの頃からの夢」との発言はにわかには信じがたいものがありますが、口約束でも球団がポスティングの約束をしてしまったからには西岡を非難することはできないでしょう。
ロッテファンとしては不満が無いわけではありませんが、やることをやって去っていくのですから清々しいとでも思うしかありません。

正直なところ走攻守とも、技術的に見違えるような成長があったとは思っていません。
打撃はやや強引なところは相変わらずでしたし、手先で簡単に処理をしようとする守備や衰えの見える走塁もこれまでと同じでした。
ですから気持ちが変わるだけで結果がこれだけ激変をする好例だと、西岡の躍進にそういった見方をしています。
逆に言えばこれまで過ごしてきた無為な刻を後悔している西岡だと、そう思いたいものです。

長打を狙うのをやめたとは本人の弁ですが、印象としてはその言葉どおりにセンターから逆方向への打球が多かったように思います。
詰まったような打球でのヒットも少なくありませんでしたし、そういう意味では一皮むけたように思います。
どんな当たりでもヒットはヒットですから、ピート・ローズに何を言われても気にする必要はありません。
要は塁に出てホームに帰ってくればいいだけの話であり、そういったヒットを積み重ねてのパシフィックではイチロー以来の200本安打は自信になることでしょう。
もう少し小技を見せてもよかったとは思いますが、あれだけ打ってくれれば贅沢な望みではあります。

日本シリーズでもやらかした守備でのミスは、言葉の通じないメジャーでは早急な改善が求められることになるでしょう。
むしろ言葉が分からないだけに、日本での追い過ぎとは真逆なプレーとなってしまうかもしれません。
瞬発力には秀でるものの悪送球などの軽率さも目立ちましたので遊撃手としてではなく二塁手としてでなければメジャーは厳しいとの指摘もありますが、本来が二塁手だった西岡ですからそこにこだわりはないように思います。
日本人の内野手としての評価を上げることを目標にするのであれば、ポジションにこだわる前にやるべきことがあると考えます。

走塁では終盤から盗塁の数が増えましたが、それだけになぜに終盤まで走らなかったのかが理解できていません。
パワーを得たことによるトレードオフの結果でスピードスターの称号を失ったと見ていたのですが、どうやらそうではなかったようです。
荻野貴が自由に打てるように走らなかった、では中盤以降が説明できませんし、やはり意図的に走らなかったように思えてなりません。
逆に言えばメジャーを意識したからこそアピールポイントとして盗塁を試み始めたと、そんなうがった見方もしたくなります。
そう考えれば手抜きの虫は殲滅し切れていなかったと言えますし、まだまだ伸びしろがあるとも言えます。
いずれにせよ手元にカードを残した状態で勝ち残れるほどメジャーは甘い世界ではないでしょうから、最初から全開で勝負をする西岡が来季は見られそうです。

西岡の穴は大きく、それは戦力面だけではなく人間としてチームをまとめる選手がいなくなることの損失です。
若手が目の色を変えてポジション争いをしてくれれば不活性気味な野手陣に風が巻き起こる効果となって前向きにも考えられますが、おそらくは西村監督が標榜をする「和」の後継者には悩まされることになるでしょう。
西岡が「自分がいなくなったことで」と気に病むようなことにならないよう、いろいろな面で新しい芽が息吹くことを願うばかりです。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿


【オリオン村査定】 1億7000万円 → 2億7000万円 (△59%) ※11/18にポスティング公示

 

コメント (18)