オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
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何とも微妙なシール

2008-11-30 08:57:11 | 千葉ロッテ

 

先週に話題にした2008年の戦いを収めたDVDですが、週末にマリーンズショップから届きました。
購入特典のシールは予想した塀内ではなく小野で、参加しているLOCCというロッテサークルの会員番号が29である私としては必然という気がしないでもありませんが、まあ可もなく不可もなくという微妙な感じがします。
それよりもシール自体が非常にチープで、ロゴが入っているわけでもない単なる銀色のシールにサインペンでのサイン、ちょっと手抜きが過ぎるような気がします。
このシールが目当てで定価での購入となっただけに、かなり複雑な心境に襲われています。

さて、いよいよ長野の動向がはっきりとする12月が明日から始まります。
清水が選手会長に留任し、会長補佐に小林宏、副会長に橋本と大松が就任するというチーム内人事に「下手をしたら来年のオフにここから3人抜けるの?」と思ったり、阪神の育成契約が濃厚との木興にホッとしてみたり、格安外国人選手の獲得を目指すとの報道にやはりと頷いてみたり、里崎のディナーパーティのニュースを見て何かが違うと首をかしげてみたりと、いろいろな思いが巡った先週でしたが、せっかく作ったらしい長野の応援歌が無駄にならない今週になってくれればと願っています。

 

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悲しいお知らせ

2008-11-30 02:42:30 | よつばと!

楽しみにしていた「よつばと!」の月めくりカレンダーが、2009年版は発売されないことが決まりました。
作者のあずまきよひこさんに質問メールを送っていたのですが、その旨のお返事をいただきました。
スタッフの方の手によるものだとは思うのですが、こういった質問に返事をいただけるのは嬉しかった反面、その内容に打ちひしがれています。
同様の内容が、あずまきよひこさんのブログにも掲載されています。

カレンダーとか (11/27 あずまきよひこ.com)

久々の更新です。
まず「月めくりカレンダー」(あの写真の中によつばがいる奴です)のお問い合わせをたくさん頂きました。
月めくりは残念ながら来年のは製作できませんでした。
私のスケジュール的なことが原因です。
告知が遅くなりましてどうもすみません。
楽しみにしてくれていた方達は、ごめんなさい。
「ひめくり」の方は作ります。
これから描きます。
あとクリスマスに「ミニダンボー」がでます。
既に出てるリボルテックダンボーの小さいバージョンです。
8巻は出たものの、その話ってまだ全然してませんね。
いつものことですが。えー。しますので。

日めくりとは違って売上げがイマイチだったのかな、と思っていたのですが、お忙しいことが理由とのことです。
そうなると再来年は復活もありえるのでしょうが、多忙は変わらないようにも思えますので、日めくりだけは何とか毎年制作できるようお願いしたいと思います。

 


2008年通信簿 45 松本幸大

2008-11-30 01:30:54 | 千葉ロッテ

45 松本幸大 投手 28歳 年俸780万円

【2008年成績】 18試合 1勝0敗0S 防御率5.17 15回2/3 18被安打 0被本塁打 6与四球 0与死球 16奪三振 被打率.290

正直なところ、松本がここまで1軍で投げることができるようになるとは思っていませんでした。
あのコントロールの悪さが簡単に直るとは考えていませんでしたし、実際にコントロールが格段と良くなったわけでもありません。
その特異なピッチングフォームを活かす術を見つけたことが、松本が躍進した鍵なのかもしれません。

2軍でも課題の制球力が向上したわけでもなかった松本が1軍に昇格できたのは、YFK解体による中継ぎ陣の再構築があったからこそなのだと思います。
その僅かなチャンスを活かすことができたことは、力がありながらもチャンスを活かしきれずに消えていった多くの選手に比べれば何かを持っているのでしょうし、あっさりとプロ初勝利を挙げたことを考えればどうしても期待をしたくなります。
左打者にとって見れば背中越しからのボールの軌道はかなりの恐怖感があるでしょうし、ブラゼルなどは全くと言っていいほどボールが見えていませんでした。
この左打者に対するクロスファイヤーこそが松本がプロで生きていくための最大の武器でしょうし、また磨かなければならないポイントでもあります。

デビューしたての頃は慣れの問題もあってボール球にも手を出してもらえていましたが、暫くすると待球作戦によって自滅するケースが目立ってきました。
やはり課題はコントロールで、少なくとも人並みの制球力を身につけなければせっかくの武器を活かす前に迎撃されてしまいます。
本人もその事は分かっているでしょうし、上手から横手にフォームを変えたことでプロ入りへの道が開けた松本ですから、何としてでもその特異性を最大限に発揮して左キラーとしての地位を確立してくれることを期待したいです。
その奪三振力は魅力的ですし、まさに中継ぎタイプの松本が1軍に定着できるかどうかは中継ぎ陣にとっては大きなポイントですので、是非とも頑張ってもらいたいと思います。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 780万円 → 860万円 (△10%)

 

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2008年通信簿 44 早川大輔

2008-11-29 00:23:23 | 千葉ロッテ

44 早川大輔 外野手 33歳 年俸4800万円

【2008年成績】 133試合 369打数 53得点 92安打 打率.249 14二塁打 4三塁打 5本塁打 32打点 18盗塁 31四死球 60三振 得点圏打率.282

今年も西岡とともに核弾頭としてチームを引っぱってくれることを期待していましたが、2番打者の座を根元に奪われるなど不本意なシーズンとなってしまいました。
しかし早川の存在はチームにとっては不可欠で、まだまだレギュラーを譲るわけにはいきません。

ロッテを引っぱる2大要素は今江の笑顔と早川のガッツ、うるさいぐらいに今年も書き続けてきましたが、大人しい選手が多いロッテでの早川のガッツ溢れるプレーは、ファンだけではなく他の選手をも奮い立てる力を持っています。
早川もそこはわかっているのか、はっきり言ってファインプレーのいくつかは「魅せる」ためのプレーであったと私は見ています。
特に前方への打球に対するダイビングキャッチの多くは、計算し尽くされたプレーであると言ってよいでしょう。
プロ野球は興行という意味も含めて、早川はロッテには無くてはならない存在です。

とは言え、成績が伴わない選手を使い続けるのは本意ではありません。
3割とは言わないまでも、せめて.270~.280ぐらいの結果は残して欲しいですし、そのぐらいの力はあると思います。
今年は他の選手と同様にキャンプ、オープン戦での調整ミスによる開幕ダッシュの失敗があり、それを引きずった形になってしまった1年でしたが、シーズン終盤には調子を取り戻してきましたので来年は大丈夫であろうと見ています。
足の魅力もある選手ですし、彼の守備範囲の広さと走力はレギュラーとして活かしてこそ価値がある、そう考えています。

現時点での外野のレギュラーは中堅が早川、左翼が大松、右翼がサブローだと思います。
そこへ竹原や神戸、角中や佐藤、もしかしたら長野も挑戦状を叩きつけてくることになるであろう来季に、早川がベテランとしての存在をアピールできるかどうかが注目されます。
あっさりとレギュラーの座を若手に譲ることなく、越えなければならない大きな壁としての早川の活躍に期待をしていますし、きっとやってくれると信じています。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 4800万円 → 4300万円 (▼10%)

 

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2008年通信簿 43 ウインストン・アブレイユ

2008-11-26 23:18:26 | 千葉ロッテ

43 ウインストン・アブレイユ 投手 31歳 年俸4000万円

【2008年成績】 20試合 1勝2敗0S 防御率3.32 21回2/3 23被安打 2被本塁打 8与四球 0与死球 24奪三振 被打率.284

中継ぎ、あるいは抑え候補としても期待をされたアブレイユでしたが、5月下旬に右肘痛でリタイアをしてしまいました。
そのまま危なくデービソンになりかけましたが、6月に帰国して右肘の手術を行い、数ヶ月のリハビリの後にシーズン閉幕後のフェニックスリーグで復帰を遂げました。
そのフェニックスリーグでのピッチングをバレンタイン監督はそれなりの評価をしていたようですが、しかし去就についての公式アナウンスは未だありません。

150キロ以上のストレートを誇るアブレイユでしたが、オープン戦から安定感のないピッチングを繰り返し、期待された抑えの座を得ることなく開幕を迎えました。
それでも中継ぎとしてそこそこの結果を残してはいるのですが、どうも印象はあまりよくはありません。
確かにボールは速いのですが晩年の小林雅と同じで空振りがなかなか取れず、結局はコントロールに苦しむ形で痛打を浴びるケースが目立ちました。
そして何よりマウンド上での落ち着きの無さが見ていてイライラ感を助長しましたし、後ろで守っている野手も同じ気持ちを抱いていたのではないかと思います。

しかし資質としては悪くはないと思いますので、手術からの回復具合が順調であれば来季も試してみてもいいのではないか、これが私のアブレイユに対する評価です。
速いボールを投げられるということは1つの才能ですし、日本の野球に慣れることで化ける可能性があるのではないかと考えています。
あのせわしなさと球質の問題は頭が痛いところですが、こと1年目ということを考えればシコースキーとさほど変わらない結果を残していると言ってもよく、シコースキーの再来を期待するには年齢、年俸からして環境は整っていると思います。
来季はもう少し落ち着いたピッチングでチームに貢献してくれることを、ちょっとだけ期待しています。


【オリオン村査定】 4000万円 → 3600万円 (▼10%)

 

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長野の動向へのマスコミ報道の影響

2008-11-25 21:20:17 | 千葉ロッテ

昨日は穏便だったスポーツ報知の報道も、今朝は他紙と同様に長野の入団拒否が濃厚といった基調になっていました。
他紙では断言論調のところもあり、こういったマスコミ報道は長野を追い込む危険性があります。

長野ホンダ残留 初交渉もロッテ入団拒否へ (11/25 スポーツニッポン)

ロッテからドラフト2位指名を受けているホンダ・長野(ちょうの)久義外野手(23)が、入団を拒否することが濃厚となった。
24日、埼玉・狭山市のホンダ野球部合宿所で初の入団交渉に臨み、ロッテから最高標準額の契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の提示を受けたが、態度を保留。
入団拒否なら日本ハム入りを断った日大時代の06年に続いて2度目となるが“3浪”して来年ドラフトで意中の巨人からの指名を待つ。
白い作業服姿でロッテ・瀬戸山球団社長らを出迎えた長野の笑顔はどこかぎごちなかった。
25分間の入団交渉後も表情はさえない。
最大限の評価、誠意は感じた。
でも…。
「熱心さ、誠意は伝わってきました。心境の変化?これからゆっくり考えます。相談する人もいるので」。
そう切りだすと、あとは歯切れの悪い言葉ばかり並んだ。
ロッテでプレーする姿が想像できるかと問われると「いや、まだ」。
巨人への思いや、2年前との心境の違いなどの質問には「どうですかね」と言葉を濁した。
交渉でも口数少なく受け身の姿勢。
「リクエストがあれば何でも遠慮なくおっしゃってください」という瀬戸山社長の言葉にも「次回、質問させてもらいます」と答えるにとどめた。
10月30日のドラフト当日はバレンタイン監督の指名あいさつに同席しなかった長野だが、入団に前向きな姿勢を示していた時期はあった。
しかし、ここにきて巨人入りを熱望する気持ちが再び強くなっている様子はありありだ。
ホンダ・安藤監督は「2年前に日本ハムさんにお断りして、彼は(巨人入りの)夢を持って入ってきた。ずっと夢に向かってどうしていくかを考えていた」と気持ちを代弁。
「あまり引き延ばすのもロッテに迷惑がかかる」と、新チームが始動する12月8日の前に結論を出す見通しを示した。
長野は「この2年間はあっという間だった」と話したことがある。
2年待てたのだから“3浪”も覚悟できている。
近日中にも行われる2度目の交渉について「僕の考えがまとまり次第(ロッテに)連絡します。次で決断?そう思ってもらっていいです」と言った。
12月6日に24歳を迎える社会人屈指のスラッガーが、入団拒否を決断する可能性は極めて高い。

昨晩のスポーツニュースは見逃したのでなければTBSのみが入団交渉を取り上げていましたが、それもどんなDVDを渡したかを確認する以前の小さな扱いでした。
その僅かな映像の中で「ロッテのユニフォームを着てプレーする姿は」との質問に、間髪入れずに「ないです」との即答ですから拒否と受け止められても仕方がないでしょう。
表情も硬かったですし、とにかく会っただけという印象は拭えません。

ただそれであれば昨日の段階ではっきりと入団拒否という結論を伝えなかった理由がわかりませんし、次に会うときが最終決断と言いながらもリクエストについては「次回、質問させてもらいます」というのも矛盾があるように思います。
単にその場しのぎの言葉を口にしただけなのかもしれませんが、ここから更に半月も引き延ばすことの失礼さは承知しているでしょうから、どうにもしっくりこないところがあります。
やはり当初考えていたとおり、熟考したというポーズを見せているだけのような気もします。

そうなると危険なのは、マスコミ報道による影響です。
巨人愛を貫いて入団拒否という報道がされてしまうことで、ロッテに入団する意思を固めても口に出来なくなる可能性があります。
そこまで巨人を愛しているのであれば仕方がない、周りがそういう雰囲気なることで長野もそんな気になってしまう、そういう流れが一番困ります。
「いろいろな人に相談したが2つの意見がある、最後は自分で決める」とも口にしているようですが、どちらに転ぶにせよ早く、そして自分の意思で決めてもらいたいと思います。

 

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2008年通信簿 42 フリオ・ズレータ

2008-11-24 23:23:14 | 千葉ロッテ

42 フリオ・ズレータ 内野手 33歳 年俸2億6000万円

【2008年成績】 73試合 241打数 21得点 52安打 打率.216 15二塁打 1三塁打 8本塁打 33打点 1盗塁 20四死球 72三振 得点圏打率.242

渇望していた大砲をようやく獲得して打線の核としての期待が高かったのですが、消化不良の2年間となってしまいました。
本人も失意の退団でしょうが、ファンの失望の方がより大きかったと思います。

動体視力の衰えではないか、そう何度か指摘をしましたが、とにかく外角のボールの見極めが全くと言っていいほど出来なかったシーズンでした。
顔はレフトスタンドの方向を見ながらも逃げていくボールにかすりもしない、バットとボールが30センチも離れているのではないかと思えるような豪快な空振りを繰り返しました。
外角へのスライダーをコントロールできる投手には軽くあしらわれ、失投に近い真ん中近くのボールにしか反応できなければ.216の低打率も頷けます。

それでもズレータを使い続けるべきだと、シーズン中盤までは思っていました。
打線に大砲がいることは重要で、それが確率の低い三振かホームランかというタイプの打者であっても、投げ間違えばスタンドに放り込まれる恐怖感は大きいと考えたからです。
しかしそれも大松の台頭により存在感が薄れたことで、中盤以降はなぜ起用するのかが疑問に思えるようになってしまったのは当然の帰結です。
本人はチャンスがなかったと愚痴を言っての退団であったようですが、実績はともかく今季の成績でよくあそこまで辛抱強く起用したというのが正しい評価でしょう。

ソフトバンクであれだけの成績を残していながら、このロッテでの2年間は何だったのだろうかと不思議に思います。
確かに本人が言うように猫の目打線のロッテの起用法に馴染めなかったのかもしれませんが、チームには西岡のように固定して起用されている選手もいます。
ズレータが4番らしい活躍ができていればバレンタイン監督も使い続けたでしょうし、そういう意味では昨年の死球による骨折が非常に痛かったのだと思います。
あのリタイヤがなければ最低でも20本以上のホームランは打てたでしょうし、そうであれば今季も不動の4番として結果を残せたかもしれません。
例えそうであってもあの外角へのボールの対処では結果はさほどは変わらなかったかもしれませんが、悔やんでも悔やみきれない死球でしたし、今回の大枚はたいての獲得に結果が伴わなかったことで球団が今後の投資に及び腰になることが容易に想像できるだけに、とにかく残念なズレータの退団だとしか言いようがありません。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 2億6000万円 → 戦力外通告 ※11/7に戦力外通告

 

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長野から前向きな言葉は引き出せず

2008-11-24 21:20:08 | 千葉ロッテ

注目された長野との入団交渉でしたが、前向きな言葉を引き出すことは出来なかったようです。
どこか長嶋一茂に似た表情に笑顔が浮かぶことも無かったとのことで、かなり厳しい状況になってきました。

ロッテが最高条件提示…長野「誠意伝わった」次回結論へ (11/24 スポーツ報知)

ロッテの瀬戸山隆三球団社長は24日、埼玉県狭山市内のホンダ野球部合宿所を訪ね、ドラフト2位で指名した同社の長野久義外野手と初めて入団交渉を行い、最高標準額の契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円を提示した。
巨人入りを希望している長野は「ゆっくり考える」と態度を保留。
ホンダの新チームが始動する12月8日をめどに、結論を出す見通しとなった。
長野は2年前、日本ハムから指名されたが、入団を拒否。
今回のロッテの指名には「評価には感謝している」と言いつつも「相談する方もいるので」と慎重な姿勢を崩さなかった。(金額は推定)
◆ロッテ・瀬戸山隆三球団社長「最大限の条件を提示した。いい感触だったと思う。ロッテは外野手が手薄だし、活躍の舞台は広がる。一刻も早くプロに入って、われわれと一緒にやってもらいたい」
◆ホンダ・長野久義外野手「すごく熱心で誠意は伝わってきた。相談する方もいるので、もう少しゆっくり考えさせていただきたいと伝えた。次回、ロッテと会う時には結論を伝える? そう思ってもらっていい」

まだ夜のスポーツニュースを見ていないので手渡したDVDが件の市販のものだったのかどうかも、また会談の雰囲気も分かりません。
しかし入団してくれるだろうと楽天的だった私からしても、今日の長野の対応には不安を覚えます。
ドラフト会議から3週間以上も経っていながら「相談する方」にまだ相談もしていないのか、この煮え切らない態度に不審も感じます。
確かに人生の岐路に立っているわけですから熟考するのも分かりますし、当人の立場からすれば必要な時間なのかもしれませんが、長引けば長引くほど入団後にチームに馴染むのに時間がかかるのではないかと悪い方向へ考えが向くような気がしてなりません。

瀬戸山球団社長は立場上は例え長野が会談中に頷いているだけであったにしても「いい感触だった」と言わざるをえませんし、結論を先延ばしにした長野からすれば選択の幅を狭めないためにも「誠意を感じた」と答えるのは当然でしょう。
ただ長野が入団を希望していた巨人の機関紙であるスポーツ報知が、他紙が報じている「表情が硬かった」「ロッテでプレーする姿が想像できない」といった否定的な部分を割愛しているのがちょっと注目されます。
この時間帯の報道は各紙ともどこぞの通信社のものをそのまま使っているだけなので明朝の記事がどうなるかは分かりませんが、否定的なタイトルを並べている他紙に対してスポーツ報知だけが前向きとも捉えられるような見出しとなっています。
巨人の情報に強いスポーツ報知が長野がロッテに入団するだろうと見ているのか、あるいは否定的な報道をすることが立場上まずいと考えているだけなのか、ロッテファンとしては前者と思いたいながらも、二岡のトレードをサンスポにすっぱ抜かれただけにスポーツ報知の情報などはあてにならないのかもしれません。

ところで長野との入団交渉を最優先に考えるのもいいのですが、他の選手との交渉は大丈夫なのでしょうか。
大学野球選手権があった上野はともかくとしても、他球団が入団発表をする中でドラフト1巡目の木村と6巡目の香月、育成1巡目の木本との契約のニュースが流れてきません。
特に木村としては自分よりも長野を優先されることは面白くないでしょうし、経緯から言って入団拒否はないにせよ、そのあたりの機微は充分に考えてあげて欲しいと思います。

まだまだやきもきとすることが続きそうな長野の動向ですが、12月8日までには結論を出すと明言したようですからそれまで待つしかありません。
入団発表会は先日の報道どおりに1週間の繰り延べになることが決まりでしょうし、他の補強面での出遅れも続くことになります。
来年のオフにV逸の理由として長野の入団交渉の長引きが挙がらないよう、そう願いたいものです。

 

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2008年通信簿 41 小林宏之

2008-11-23 22:34:26 | 千葉ロッテ

41 小林宏之 投手 30歳 年俸2億円

【2008年成績】 23試合 5勝12敗0S 防御率5.02 138回 155被安打 15被本塁打 45与四球 2与死球 112奪三振 被打率.283

期待に応えて初の開幕投手を任されましたが、その開幕戦が今季の小林宏の命運を決めてしまいました。
清水に続いて2年連続して開幕投手が陥ったシーズンを通しての不調が、弁当の呪いに続く第二の呪いにならないよう願うばかりです。

開幕戦のダルビッシュとのさすがはエースと感嘆するような見事な投げ合いは、昨年のCSに続く足の痙攣で幕が降りてしまいました。
悔しそうな表情でマウンドを去っていく小林宏は可哀想でもあり、次に頑張れよと声をかけたくなるようなものでした。
そんな私の考えが一変したのは、その開幕戦を特集したテレビ東京のスポーツニュースを見たときでした。
無念そうな表情で「1年かけて足を治していく」、その小林宏の言葉を聞いたときに、オフは何をしていたのか?と当然の疑問が浮かび上がりました。
ふくらはぎの痙攣は昨年のCSに限らずしばしば起こしており、当然ながら昨年のオフからの課題として対処しなければならなかったはずです。
もちろん何もやっていなかったとは思っていませんし、思いたくもありませんが、もし課題として重点的に取り組んできたのであればもう少し違った言葉が出てきたはずです。
例年と同じような調整をしてきた、そうとしか思えないような言葉と結果であったとしか言いようがありません。

そのふくらはぎに不安を抱えたままの小林宏のピッチングは、昨年までの安定感が嘘のように乱高下するものとなってしまいました。
下半身を使えずに上体だけで投げることでボールに力が乗らず、手投げになることでコントロールもアバウトになり、最大の武器であるフォークの制御もままならないという、まさに手ぶらで戦いに挑むかのような悲惨な投球に終始しました。
フォームも崩れ、小林宏らしいマウンド上での躍動感も失われ、時折いいピッチングをしても長続きはせず、まさに苦悩のシーズンであったと思います。
本来は昨年の清水と同様に早々に2軍での再調整をするべきでしたし、何度もそう主張しましたが、久保や小野らの他の先発陣の不調もあって小林宏の浦和行きを許す状況に無かったことも、今年の小林宏にとっては不幸であったと言えます。

さすがに同じ過ちを来季も繰り返すことはないと信じています。
小林宏が目指すメジャー挑戦を考えれば2年連続しての不調は本人にとっては絶対にあってはならないことでしょうし、どん底のスランプから復帰した清水というお手本もいます。
順当に行けばロッテのユニフォームを着ているのはあと2年でしょうが、再来年のオフに気持ちよくメジャーに送り出せるような2年間にして欲しいと思います。
下半身を使えるピッチングさえ取り戻せれば最低でも12勝は計算できる投手ですので、来季の小林宏の復活を心から願っています。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 2億円 → 2億円 (±0%) ※2年契約2年目

 

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落合が正しい

2008-11-23 09:35:32 | 独り言

WBCの選手選考ではいろいろと揉めるとは思っていましたが、さっそく騒動が持ち上がりました。
代表候補に名前の挙がった全選手が辞退をした中日が非難をされているようですが、私は落合の主張の方が正しいと思います。

落合節さく裂40分! WBC中日ボイコットに反論 (11/23 スポーツ報知)

中日・落合博満監督(54)が22日、来年3月の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を岩瀬ら5選手が出場辞退した問題で改めて反論した。
選手の意思を尊重したことを強調。
球団として侍ジャパン入りをボイコットしたことを否定した。
バッシングの嵐が許せなかった。
秋季練習が行われているナゴヤ球場で、落合監督は腹の底にたまったマグマを40分間にわたって吐き出した。
「現場と球団はタッチしていない。たまたま5人に行く意思がなかったということ」と冷静な表情ながらも、語気を強めた。
辞退の理由を問われているが、説明する気はないという姿勢は変わらない。
「出たいか出たくないかであってYESかNOかの問題。意思確認の書類にも理由を明記する欄などなかった。上原(巨人)や宮本(ヤクルト)は(代表)引退と言って認められているじゃないか」と自軍の選手だけが批判されることに疑問を投げかけた。
落合監督は現役時代からプロ野球選手は「個人事業主」であることを説いてきた。
「選手はNPBに雇われているわけではない。出たい選手の意思を尊重すると同時に、辞退する選手の意思を尊重しないといけない」
その考えのもと、契約社会に身を置き一年一年に全力を注いできた。
競争の激しい世界で、一枚岩となることが不可能なことを知っている。
原監督は代表監督就任会見で「前向きで強い気持ちを持った選手に集まってもらいたい」と声高に宣言した。
「だったら出たい選手だけでやればいい。代表のコーチでも、監督でも話しに来りゃいい。ちゃんと説明してやるよ」と一気にまくし立てた落合監督。
逆風には慣れっこのオレ流にも、譲れない一線がある。

全くもってごもっとも、当たり前のことを当たり前のように主張しているだけです。
五輪やWBCといった大会に魅力や価値を見いだす選手もいるでしょうし、逆に興味がない選手がいるのも当然です。
しかも時期的にペナントレースに影響が出かねないだけに、出場の意思を問われてNOと答えることが批判されることなのでしょうか。
そうであれば最初から意思など問わずに強制力を行使すればいいわけで、それができないのに非難をするというのは、どう考えてもおかしな話です。
こういった大会は参加したい選手たちだけでやればよく、そこに愛国心などを持ち出して参加を強制したり、あるいは辞退者を批判するのはお門違いも甚だしいです。

ロッテも含めて他球団の代表候補はどうやら新井や矢野ら以外は出場の意思を示したようですが、本当は気が進まないのに仕方なくYESと答えた選手もいるはずです。
こういった選手らが中日の選手の動きに励まされて翻意するケースも出てくるでしょうが、ファンはそれを非難してはいけないと思います。
積極的に参加したい選手たちだけで最強のチームを作る方がモチベーションは高いでしょうし、義務感で参加する選手たちのプレーなどは見ていて痛々しいだけです。
こういった問題は時間をかければかけるほど破綻しますので、早くメンバーを決めてすっきりと3月を迎えて欲しいものです。

 

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補強ポイントがずれている

2008-11-23 01:34:05 | 千葉ロッテ

ドラフト以外では全くと言っていいほど来季に向けた補強の動きがなかったロッテですが、ここにきて外国人選手についての動きが出始めてきました。
李恵践の獲得を目指している球団としてロッテの名前が出たときには驚きましたが、こちらは単なる条件の釣り上げに利用されただけのようでヤクルト入りが濃厚ですが、今度は同じ韓国球界の投打の大物の名前が挙がってきました。

孫敏漢、金東柱 韓国代表投打の軸獲得へ (11/22 スポーツ報知)

ロッテが来季の新外国人候補として、韓国プロ野球・ロッテの孫敏漢(ソン・ミンハン)投手(33)と、斗山の金東柱(キム・ドンジュ)内野手(32)の獲得を目指していることが21日、分かった。
2人はFAの権利を得ている。
孫は通算97勝の右腕。
球速140キロ前後ながら、精密な制球力が武器で「韓国のマダックス」の異名を取る。
05年には最多勝と最優秀防御率の2冠に加え、MVPも獲得。
06年のWBCにも出場し、2勝を挙げている。
ロッテは今季、リーグ最下位の防御率だった投手陣の立て直しが急務で、先発も救援もこなす安定感に注目している。
一方の金は06年WBCで代表の4番を打ち、北京五輪にも出場。
180センチ、98キロの体型からは想像できない柔らかな打撃には定評がある。
確実性のある中距離打者の補強を狙っており、「2割8分以上は期待できるだろう」(球団関係者)と評価している。
瀬戸山球団社長は「韓国のFA選手? 調査はしている。今は絞り込んでいる段階」と話した。
獲得に動いた斗山の左腕、李恵践(イ・ヘチョン)はヤクルト入りが決定的なために方向転換。
韓国を象徴する2選手の両獲りを狙い、調査を進める。
◆孫敏漢(ソン・ミンハン)1975年1月2日、韓国・釜山生まれ。33歳。高麗大から96年に韓国ロッテに入団。01年、15勝で最多勝。05年には最多勝、最優秀防御率の2冠でMVP。同国代表としてシドニー五輪と第1回WBCに出場している。通算成績は268試合に登板。97勝67敗12セーブ、防御率3.38。179センチ、85キロ。右投右打。
◆金東柱(キム・ドンジュ)1976年2月3日、韓国・ソウル生まれ。32歳。高麗大から98年にOB(現斗山)入団。00年シドニー五輪では韓国代表の4番として銅メダル獲得に貢献。03年に3割4
分2厘で首位打者。北京五輪では金メダルを獲得。通算1196試合出場、打率3割1分、214本塁打、833打点。180センチ、98キロ、右投右打。

補強の動きが出てきたのは喜ばしいのですが、果たして補強ポイントに合致しているかと問われれば、極めて疑問であると答えざるをえません。

孫敏漢は技巧派なので、今までの韓国球界から日本にきた投手よりは活躍の余地はあるのではないかと思います。
ストライクゾーンが日韓で違うとは言っても、コントロールがいいのであれば順応することは難しくはないでしょう。
ただ相手の意表を突いたような配球を持ち味にするタイプらしいので、情報が全くない日本球界で即戦力として活躍するのは厳しいかもしれません。
とは言っても韓国球界を代表する投手ですし、彼を獲得することで呉を解雇するのでなければ、孫の獲得は悪い話ではないと思います。

問題は金東柱です。
先日も秋季キャンプで2人の内野手をテストしましたが、今のチーム事情を考えると外国人選手の内野手の補強が必要だとは思えません。
しかも金は右の三塁手で、今江や青野、細谷らと被りまくります。
それこそ青野の故障が癒えれば、金ぐらいの活躍は充分に出来るはずです。
もちろん金の実力を否定するものではなく、昨年の横浜や阪神、今年に入ってもオリックスが調査しているとの話もありますので、実力者であることは間違いないのでしょう。
また三振が少なく四球が多い、そして常に3割近い打率をマークしているということは、日本球界に適合できる可能性は高いと思われます。
しかし李承やウッズが40本以上のホームランを記録した韓国球界で、今季18本塁打の金に長打を期待するのは酷ですし、胡散臭い球団関係者の「2割8分は打てる」というぐらいの期待で外国人選手の枠を埋めるのは夢がなさ過ぎます。

単なる憶測記事として片付けるには韓国球界とロッテの繋がりが深すぎるので軽々に過ぎるのですが、どちらかと言えば長身左腕という意味で日本球界への移籍が濃厚と報道されたレス・ウォルロンドの方が気になったりしています。
呉やアブレイユの契約動向と合わせて、続報を待ちたいと思います。

 

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2008年通信簿 40 渡辺正人

2008-11-22 23:48:29 | 千葉ロッテ

40 渡辺正人 内野手 29歳 年俸1900万円

【2008年成績】 28試合 36打数 4得点 11安打 打率.306 2二塁打 0三塁打 1本塁打 3打点 0盗塁 2四死球 13三振 得点圏打率.286

今年の1軍での出番はないのではと昨年に予想しましたが、予想どおりに出場試合数は昨年よりも減ってしまいました。
しかし打撃成績は向上したため、来季に向けて微かな光を頼りに期待したい選手です。

もはや渡辺正にレギュラー奪取を目指して欲しいなどとは、当然ながら言うつもりはありません。
ドラフト1位で入団した選手としては少し寂しいですが、内野の控えとしてチームを支えてくれれば充分です。
守備に大きな破綻のないレギュラーが顔を揃える内野陣ですから、そもそも控え選手が必要なのかという疑問もありますが、西岡などひ弱な選手が多いので出番はあるはずです。

そのためには堅実なプレーを心がけてもらうしかありません。
昨年からそうなのですが、渡辺正はここぞという場面でのエラーやバント失敗などの勝負弱さが目立っています。
今年もバットでボールを追いかけてのスリーバント失敗など、自ら出番を減らすようなヘボなプレーを披露してしまっています。
今年のように打率や長打率など秀でた結果を残したとしても、小技を失敗するようでは今の渡辺正には意味がないと言ってもよいでしょう。
これだけの打撃成績を残しながらも2軍生活がほとんどであったことを考えれば、チームが渡辺正にどういう役割を期待しているかは明らかです。

堅実なプレーをしていくことで出番が増えれば超高校級として入団した力を活かす場面も出てくるはずで、そういう意味では今年の打撃面での好結果はいい方向に働くはずですが、しかしその順序を間違えてもらっては困ります。
あくまで控えとしてのプレーをきっちりとこなすことを最優先として、その副産物としてのバッティングであることを心する必要があります。
当面のライバルは田中雅になるのでしょうが、渡辺正には「彼に任せておけば安心」と思わせるような緻密なプレーを持ち味にして欲しいと思います。
目標を酒井忠晴に置いて、生まれ変わった来季の渡辺正のプレーを楽しみにしています。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 1900万円 → 1700万円 (▼11%)

 

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まさか長野に渡すDVDはこれじゃないよね

2008-11-22 12:21:31 | 千葉ロッテ
千葉ロッテマリーンズ 激闘の軌跡

ポニーキャニオン

このアイテムの詳細を見る

今日はファン感謝デーですが、きっちりと家でいろいろと蠢いています。
確かに体調がイマイチということもありますが、30年以上のロッテファン歴を誇りながらもファン感謝デーには1度も行ったことがないので、私としては予定の行動です。
特に行かないことの理由はないのですが、基本的に人混みが嫌いですし、サインをもらうなどで並ぶ根気も持ち合わせてはいません。
行ったら行ったで楽しみもあるだろうとは思いつつも、性格的にくたびれ損になるだろうと及び腰です。
足を運ばれているブロガーも多いでしょうから、レポートはその方々にお任せすることにします。

ところでこのファン感謝デーに足並みを揃えるかのように、商魂たくましい球団はいろいろな新グッズを発売しています。
来年のカレンダーはもちろんのこと、オリオンズマークのニットキャップや、マリーンズマークのニットマフラーなどです。
球場では限定商品も発売しているようですが、見た感じ私的にそそられるものはないみたいでホッとしています。
とりあえず冬の通勤グッズとしてオンラインショップでニットキャップとニットマフラーはゲットしましたが、ついでにDVDも買っておきました。

毎年のように律儀にロッテのDVDを発売してくれているポニーキャニオンですが、果たしてペイできているのかが心配だったりします。
昨年に発売したものもシーズン閉幕まで球場のショップに置いてありましたし、かなりの在庫が残っているように思います。
その対策なのか今年はファン感謝デーやオンラインショップで購入すると先着でサインやサイン入りのシールをもらえるという、特典でファン釣る作戦に出てきました。
Amazonで予約購入すれば20%ぐらい割引きになるのはわかっていましたが、私はオンラインショップのサイン入りシールに惹かれて見事に釣り上げられた次第です。
私みたいに簡単に釣られるファンばかりではないでしょうが、シール1枚に1000円の価値を見いだすかどうかで行動が分かれると思います。
誰のサインが届くかは神のみぞ知るですが、マッチデーの抽選で当たったサイン入りアースノーマットが小宮山だった私としては、塀内ではないかと予想しています。

DVDと言えば先日、ロッテの魅力をたっぷりと詰め込んだDVDを長野との入団交渉の際に手渡すと報道されていました。
まさかこの市販されているDVDをそのまま渡すという愚は犯さないでしょうが、映像ソースは同じだと思われます。
ロッテの事前知識のない長野に入団交渉の材料としてどれだけの意味があるかは疑問ですが、入団を決意してくれれば入団発表会でのコメントなどの勉強材料にはなるでしょう。
もっとも目標となる右の外野手などはいないでしょうから、穏便にサブローとでも言うか、あるいは無理矢理に大松の名前でも挙げることになるような気がします。

長野が入団してくれることを前提に書いていますが、どうやら初の入団交渉は24日に決まったようです。
Hondaが初戦で敗退したのでもっと早く交渉の席につくのかと思っていたのですが、きっちりと社会人野球日本選手権の全日程が終わった後にセッティングをしたようです。
この初回の交渉で前向きなコメントを引き出せなければ入団拒否の流れを堰き止めることは出来ないでしょうから、24日の成り行きが非常に注目されます。
ドラフト以外の戦力補強の動きがないロッテだけに、長野の占める重みは非常に大きく、是非とも24日に入団表明をしてくれることを願っています。

 

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2008年通信簿 39 田中雅彦

2008-11-21 23:55:34 | 千葉ロッテ

39 田中雅彦 捕手 26歳 年俸950万円

【2008年成績】 45試合 66打数 8得点 17安打 打率.258 2二塁打 0三塁打 0本塁打 5打点 2盗塁 5四死球 13三振 得点圏打率.286

印象に残る活躍が目立った今季の田中雅は、飛躍への足がかりを掴んだと言ってよいでしょう。
ここから大きくジャンプするためには来季の踏ん張りが大切ですので、頑張ってもらいたいと思います。

シーズン序盤の田中雅の活躍は、まさに神がかり的なところがありました。
決勝タイムリーに同点タイムリーと、湿りっぱなしの打線の中での奮闘は見事でした。
今年は一気にブレイクをするのではないか、そんな期待感を持たせてくれるようなスタートダッシュを見せた田中雅でしたが、しかし残念ながら怪我によりその飛躍は来季以降にお預けとなってしまいました。

田中雅の最大の持ち味はガッツで、チームには珍しい気迫を前面に押し出してプレーをする選手です。
似たようなタイプには早川がいますが、早川は臨機応変にと言いますか意図的にガッツを表面に出している感じですが、田中雅の場合は常にガッツの垂れ流し状態という感じです。
見ていて肩に力が入りすぎではないかと思えるほど気合いが入っていることが手に取るように分かり、ロッテのアニマル浜口とは言い過ぎかもしれませんが、さすがにPL学園、近大と名門校で主将を任されただけのことはあります。
そのガッツが空回りをして今年の飛躍の足を引っぱってしまったことは皮肉ではありますが、非常に貴重な存在であることは間違いありません。

里崎と橋本が相次いで故障をした際に、自らも一塁へのヘッドスライディングで肋骨を骨折してリタイアをしたことが痛すぎました。
もし怪我をしていなければ本職の捕手として起用された可能性もあり、また違った結果になったかもしれません。
このリタイアによりライバルである金澤の台頭を許したことが、今後の田中雅にどう影響が出るかが注目されます。

そう言う意味で、田中雅自身が捕手というポジションにどの程度のこだわりがあるのかが気になります。
もちろんアマチュア時代から捕手として第一線での活躍をしてきた田中雅ですから、捕手に対する自信も誇りも当然ながら持っているでしょうが、怪我から復帰した後も何度かチャンスがありながらもマスクを被るケースはほとんど無かったことを考えれば、チームは彼に内野手としての活躍を期待しているように思えます。
確かに捕手としてはアマチュア時代からキャッチングとスローイングに難があると言われていましたし、2軍でもその課題を克服できてはいませんでした。
もし試合に出ることを最優先に考えるのであれば、右の内野手が不足していることもありますので、いっそのこと登録も内野手に変更した方がよいのではないかとも思います。

意外にも俊足で代走としての出番もありますし、来季も田中雅の存在は非常に重要だと思います。
さすがにレギュラーを争うところまではなかなか難しいでしょうが、万が一の場合は捕手も出来るというポイントも武器になりますし、出番はいくらでもあるでしょう。
内野手としては前後はともかく横の守備範囲が狭いという課題を克服することが求められますし、単なる便利屋で終わらないアピールポイントを作ることも必要ですが、とにかく大人しい選手が多いロッテの中では異質であり、かつ必要なタイプの選手であることは間違いありません。
この魅力たっぷりの田中雅が来季は1軍に定着できれば内野陣は激戦となりレベルも上がるでしょうから、その活躍を楽しみにしています。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 950万円 → 1200万円 (△26%)

 

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清水の先行きは不透明

2008-11-20 22:34:19 | 千葉ロッテ

ただでさえ物理的に頭が痛いところへ、清水が精神的な痛みをもたらしてくれました。
FA宣言による移籍は消滅しましたが、残留宣言まではまだまだ一悶着ありそうです。

清水残留も交渉難航 条件隔たり最終手段辞さず (11/19 スポーツ報知)

ロッテに一難去ってまた一難だ。
FA申請期限となった18日、態度を保留していた清水直行投手(32)も権利を行使せず、該当選手9人全員が宣言しなかった。
しかし、清水の契約交渉が難航していることが分かり、事態は長期化の様相だ。
清水はこの日、静岡・熱海市内で行われたチームのゴルフコンペに参加。
FA宣言しないことであくまで残留が前提だが「球団が断固として譲らなかったり、あれもこれも無理というんじゃ交渉にならない」と、進展が見られないことに不満をぶちまけた。
来季中に取得見込みの海外FA権を使ってのメジャー挑戦を視野に入れており、金額よりも契約年数が焦点になっている。
自ら契約更新を選択できる複数年など、柔軟性のある契約を希望しているが、先例に乏しい形だけに、球団側は慎重になっているものと見られる。
本多球団部部長は「これまで通り、誠意を持って対応したい」と話すのにとどまった。
「ハンコは2月までに押せばいい」と、清水は妥協しない構え。
自由契約やポスティング(入札)による米移籍など、最終手段に訴える可能性も「しないとは決めつけない」と否定せず。
FA宣言こそしないものの、すんなり残留とはいかないようだ。

まあスポーツ紙の報道を鵜呑みにすることはできませんし、本人のブログや球団からの公式コメントでの「ロッテで頑張る」とは正反対の内容ではあるのですが、他紙でも同様の清水のコメントを掲載していますので、交渉が難航していることは事実のようです。
しかしよくわからないのが清水の要求で、最初の契約交渉では球団が翌年のメジャー挑戦に配慮をしての単年提示に清水が不満を示したと報道されていました。
ところが今回は複数年提示に不満のようで、要は単年は嫌だけどただの複数年も嫌だということでしょうか。
記事の内容を信ずればバイアウト条項の盛り込みを希望しているらしく、これについては以前にも書いたとおりに私から言わせればふざけた要求としか言いようがありません。

つまりは「先々の安定のために複数年契約はして欲しいけれど、でも来年の成績がよければメジャー挑戦はしたいので契約解除の権限も欲しい」と言っているようなものです。
安定と挑戦の両取りを画策しているわけで、球団側が態度を硬化するのも当然でしょう。
本人は「あれもこれも無理というんじゃ交渉にならない」と言っているらしいですが、おそらくは球団側も同じ思いを抱いているものと思われます。
こういった契約を結べば球界の秩序を乱して他球団の迷惑にもなるでしょうし、絶対に許してはならないと思います。
清水もメジャー挑戦を考えるのであれば単年で契約を結ぶべきで、百歩譲ってバイアウト条項を契約に盛り込むのであれば、年俸の現状維持かつバイアウトの際には同年の年俸を返上するぐらいの条件は必要だと思います。

何にしても、今年の頑張りで清水を精神的な柱として来季に期待する思いが、どんどん薄れつつあります。
清水にしても小林宏にしても、翌年にはチームを去る準備をしている選手に多くの期待を寄せることは難しいでしょう。
それよりも唐川や大嶺、服部や木村や上野や坪井らの若い力に頼りたくなるのはファンとしては当然の心情ですし、もう彼らに頑張ってもらうしかありません。
メジャーに挑戦すること自体は本人の意思ですから否定はしませんし、やるからには頑張ってもらいたいですが、せめてしっかりとした成績を残した上で堂々と権利を行使しての移籍をするべきで、やれポスティングだ自由契約だとの我が儘は封印して、球団との泥仕合だけは避けてもらいたいものです。

 

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