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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2007年通信簿 29 小野晋吾

2007-11-14 00:55:51 | 千葉ロッテ

29 小野晋吾 投手 32歳 年俸1億円

【2007年成績】 22試合 7勝9敗0S 防御率3.25 135回2/3 150被安打 9被本塁打 28与四球 8与死球 59奪三振 被打率.287

今年も4月末に1回飛ばされただけで、1年間ローテーションを守りました。
かなり地味ではありますが、ロッテの先発陣の一員として今や欠かせぬ投手です。

勝ち星は昨年と同じ7勝ですが、全体的な成績は昨年より落ちています。
傾向としては昨年から引き続き味方打線の援護がない「不憫大王」のイメージが強いですが、こと今年に関しては自業自得の面もかなりありました。
立ち上がりの失点、味方が点を取ってくれた直後の失点と、野手の気持ちが萎えてしまうようなパターンでの失点が多かったのが今年の特徴でした。
要は勝負弱いと言いますか、ここぞと言う場面で踏ん張れない弱さが小野のピッチングを象徴しています。
中盤に彼が全く勝てなかったのがチームとして勢いに乗れなかった1つの理由でもあり、そういう意味では責任を果たしきれなかったと言ってもよいかもしれません。

しかし終盤からは彼本来の打たせて取るピッチングが復活し、CSでも見事な粘りの投球を見せてくれました。
3年というスパンで見れば他の先発陣のメンバーと遜色ない成績を残しており、防御率という観点から言えばむしろ小野にアドバンテージがあります。
それにも関わらず勝ち星を伸ばせないのは勝負弱さが理由であるわけですから、この克服が彼にとっての課題だと言えます。

ピッチングは変化球主体で、小野はシュートというイメージが染みついています。
これはサンデー晋吾と呼ばれた2000年の印象が強烈であったためで、確かにシュートを多用はしていますが今年はむしろカットボールを決め球にしていたように見えました。
シュートで内角をえぐりながらカットボールで芯を外すといったスタイル、イメージを利用してシュートは見せ球にしたのだと思います。
これはかなり有効で、ピッチングの幅が広がったと思います。

YFKの解体もあり、先発陣から中継ぎ抑えへの異動があるかもしれない来季ですから、中継ぎの経験のある小野が指名される可能性は非常に高いでしょう。
被本塁打の多さが気になりますし、シュート回転したボールが中に入るリスクを持った投手でもあるのですが、内野ゴロを打たせる技術は中継ぎとしては有効だとも言えます。
しかし小野は長いイニングを投げさせることで持ち味が活きる投手だと考えていますので、是非とも来季も先発で起用して欲しいと思います。


【オリオン村査定】 1億円 → 1億円 (±0%)

 

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手本になる技巧派。 (富山マリン)
2007-11-14 05:39:36
小野に関しては、本当に地味ですけど(笑)ほぼオリオンさんと同じ評価です。



今季序盤は脇腹を傷めた影響で体幹で投げる本来の投球が出来なかったようですね。

後半は本来の投球が戻ってましたから、体調さえ良ければ息の長い投手になるのではないでしょうか。

直球が殆んどない変化球投手の小野は今や屈指の技巧派で手本になる投手だと思います。

また打球反応が良く、自らを助ける好守もあります。特に成績優先になる傾向のある投手のGG賞では一票も小野に入ってなかったので、記者達は何を見てるんだと憤慨していた私です。(笑)



来季の課題を挙げるとすれば、規定投球回数に達することが出来なかった理由でもありますが、好投していても早い回で簡単に代えられてしまい、今ひとつバレンタイン監督に信頼されてないようなので、本当の信頼を取り戻す事でしょう。

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怪我続き (HJM)
2007-11-14 08:06:33
富山マリンさんのカキコにも有ります様にシーズン前から左脇腹を傷め、痛みが取れたのが、8月頃という記事を先々週位の週間ベースボールで見ました。
そこまで本人自身、我慢し続けたと見るか、休養した方が良かったのかは非常に判断に苦しみます。
防御率のワリに勝ち切れない。原因は2-3ピッチングにあると考えております。彼が投げると試合が長い印象が強くあり、守りが長くなる傾向から打線にリズムがつき難いのではないかと推定します。
また今期目立ったのは『マウンドでヘタりこむ姿』に個人的に不快感ありました。怪我の影響からギリギリのピッチングしてた結果、つい出てしまう仕草だったとは思いますが、マウンドに上がる以上、来期はアノ様な姿を見たくありません。
コバマサ・薮田離脱の可能性が高く、来期のポジションが流動的であると思いますが、ここは汎用性の利く『ベテランの味』を存分に発揮して欲しいと思います。
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お返事 (オリオン)
2007-11-15 00:59:06
>富山マリンさん
確かオープン戦終盤に痛めたように記憶しています。
しかしそれでシーズンの大半を棒に振るようでは・・・という感じでしょうか。
そう言えば最近は腰痛の話を聞かないので忘れかけていましたが、割と故障の多い投手でしたね。

彼が早い回で代えられてしまうのは信頼感の問題もあるでしょうが、故障癖とも無関係ではないと思います。
YFKが完全に崩壊するまでの成瀬のように、100球前後の球数で交代させられるケースが目立ちました。
今さら強靱な肉体を作るのも難しいでしょうから、年齢的にも怪我と巧くつき合っていってもらうしかありません。

>HJMさん
割と打たれた時に悔しさと言いますか、崩れるような素振りを見せる投手ですね。
成瀬のように投手は鉄仮面であるべきだと考えていますので、弱みを見せるような投手は許せないところがあります。
打たれても「なんだこの野郎」ぐらいの気概があれば勝ち運もついてくるように思います。
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来季も先発で (ビタミンM)
2007-11-15 22:52:58
今季も勝ち星に恵まれませんでしたが防御率はそんなに悪くないと思います。
勝ち星に恵まれないのは肝心なところで打たれているからだと思います。今季はここぞというところで打たれるのが目立ちこれでは野手のモチベーションも下がるしベンチの信頼も薄れます。来季はYFKもいなくなるだろうと思うのでより多くの完投をして欲しいと思います。
来季も先発でやるべきだと思います。本塁打を打たれるのが気になるし本人も納得するとは思いません。どっちにせよ今の時点では清水よりは使えると思います。
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お返事 (オリオン)
2007-11-16 01:48:14
勝負弱いというのは打たれた場面が印象に残っているだけなのかもしれませんが、そういった印象が残ること自体が相手に期待感を持たせることになりますので、やはりピンチをチャンスにの精神で頑張って欲しいですね。
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