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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

井口は治療に専念をすべき

2009-04-30 01:18:49 | 千葉ロッテ

千葉マリンに行くか、鎌ヶ谷に行くかを迷っていた私に、昼前の1本の電話が答えを出してくれました。
野球以外の人付き合いも大事ということで、今年初めての欠場となりました。
夜遅くに帰ってきてからビデオを早回しで軽くチェックをしましたが、行かなくてよかったと思えるような試合をやっているようでは、GWでもスタンドが満員にならないのが頷けます。

渡辺俊は清水や小林宏よりは好投をしながらもチームトップの3敗目で、報われない日々が続きます。
9安打を打たれたのは昨年からの渡辺俊のスタイルですから気にはなりませんし、6回まで7安打3失点ですから悪かったと言えるほどでもありません。
投球内容も緩急を使った渡辺俊らしさはありましたし、アンラッキーなタイムリーもありましたし、巡り合わせが悪いとしか言いようがありません。
しかし反省点は、やはりあります。
淡泊な味方打線とは違って、渡辺俊のコントロールが今ひとつだったということもありますが、オリックス打線に粘られたことでとにかく球数が多すぎました。
7回の連続被弾も疲れとは無縁ではないでしょうし、小野と同様にコーナーを狙いすぎていた感があります。
打たれているときはコーナーを狙いたくなる捕手の気持ちも分かりますが、もう少し大胆な攻めをしてもよいように思います。
また同じ打者に同じように打たれるのは捕手の責任で、カード前に注意をすべき打者として挙げていたローズ、ラロッカ、後藤、大引のうち、ローズ以外に面白いように打ち込まれているわけですから、研究が足りていないとでも言いますか、統計アナリストは何をやっているのだろうかと言いますか、まあ同じことの繰り返しには飽きがきています。
ラロッカの給料の8割ぐらいはロッテが支払っている、そんなところでしょうか。

打線も早打ちで助けた感はありますが、金子が良かったと誉めるべきなのかもしれません。
オリックスの投手陣は金子や岸田のように145キロ超のストレートを軸に力でねじ伏せるタイプが多く、ロッテが苦手にするタイプでもあります。
またオリックスファンが心の底から喜べるかどうかはさておき、日本で経験のある、しかもいわく付きの外国人選手を上手く活用をしていることは評価ができますし、恐ろしい打線であることも間違いなく、3年後を考えなければ非常に効率的なチーム作りをしています。
ミニ巨人という批判をしたくもなりますが、負けるよりは勝った方がいいのは当然のことで、合併球団のアドバンテージがじわじわと出てきた面もありますし、今年もCS争いの台風の目になってくるのではないかと思います。

そんな中でバーナムJr.に来日初ホームランが出たことが、今日の試合の最大の収穫です。
長打はあまり期待は出来ないものの、いつの間にか打線の核になりつつあるバーナムJr.に期待が集まる流れとなってきています。
バーナムJr.への警戒が強くなれば他の打者が頭をもたげる機会も出てくるでしょうし、とにかく今の打線ではバーナムJr.をきっかけに立て直しを図るしかありません。
早川が失速している中で、バーナムJr.のガッツにも期待をしたいと、そんな思いを抱いています。

それもこれも、怪我人が多いことが問題の根本にあります。
欠場をしていた井口は左大腿四頭筋損傷で全治3週間との診断をされたようで、それであれば早く登録を抹消して治療に専念をさせるべきでしょう。
低迷をするチームに対する責任感を持ってくれるのは嬉しいのですが、無理をして2年間を棒に振ったズレータの二の舞は避けたい気持ちの方が強いです。
今日の試合で無理をして代打で起用をしたベンチの考え方は理解ができませんし、間違った判断であると指弾をしたいです。
またここ数年に多い下半身中心の故障者に対して、立花コーチのコンディショニングに問題はないのかと、重ね重ねの指摘になりますが、声を大にして繰り返したいです。
バレンタイン監督の退任と同時に、立花コーチの更迭を強く主張します。

これでオリックスには5戦全敗と、苦手チームを早々に作ってしまいました。
明日は清水が浦和から戻ってくるようで、と言いますか浦和に行っていたかどうかすら微妙ですが、何が変わったのかが注目をされます。
同時に抹消をされるのが誰なのか、まさか新里だとは思いませんが、チームにとっては痛いながらも井口であるべきだと考えます。
月末月初は忙しいために球場に駆けつけることは極めて難しいのですが、気持ちよく仕事ができるような試合展開となってくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 2 0 1 0 0 2 0 0 5 14

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 7 1


◆4月29日(水) 千葉ロッテ-オリックス5回戦(オリックス5勝、14時、千葉、24,756人)
▽勝 金子 4試合2勝2敗
▽S 加藤 9試合2勝5S
▽敗 渡辺俊 3試合3敗
▽本塁打 大引2号(渡辺俊)、ラロッカ6号(渡辺俊)、バーナムJr.1号(金子)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、高木、小宮山―橋本将
オリックス 金子、大久保、加藤
―日高

 

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鎌ヶ谷でファームの試合を見てきました

2009-04-29 04:39:50 | 千葉ロッテ

 

千葉マリンでの1軍戦に先駆けて、鎌ヶ谷で2軍戦を観戦してきました。
ファームの試合を見るのは一昨年の4月、千葉マリンでの親子ゲームの際にルーキーの大嶺を見て以来で、その時は大嶺の登板が終わってところで帰りましたので、試合を通して見たのはおそらく1997年以来だと思います。
浦和に通っていたときにはたくさんのサインをもらったので今回も期待をして色紙を持って行ったのですが、市営浦和球場と同様に鎌ヶ谷球場ではサインをもらう余地はなく、たまたま調査担当として球場を訪れていた佐藤幸彦にサインをもらって満足をしました。
ちなみに「いろいろとお騒がせをしていますが、今後も千葉ロッテマリーンズをよろしくお願いします」とのことでした。

贔屓にしているスマイル上野はその名の通りに笑顔の嵐で、練習中は締まりのある顔つきでいるべきだとも思うのですが、笑顔を見ていると許したくなってしまいます。
残念ながらピッチングを見ることは出来ませんでしたが、近いうちに1軍に上がってくると信じています。
またファームに居てはいけないはずの堀と青野が一塁手として神戸とともに守備についていましたが、妙に明るい堀には胸につまされるところがありましたし、青野の守備を見て絶望に近い感じを受けてしまいました。
手術をしたのは右肩のはずなのですが、送球は右肘が曲がった感じのままアーム式のように腕を振っており、あれではまともなプレーができるとは思えません。
まだ治癒過程でかばっているのかもしれませんが、練習をしているところを見ると8割方は治っていると考えるのが妥当でしょうし、DH以外での1軍復帰はおそらくは難しいでしょう。

この日のスタメンは「ここは鎌ヶ谷か?」と思えるような面子で、日本ハムの先発も多田野でしたし、ちょっと拍子抜けをしました。
もっと若い選手を多く見たかったのですが、そこは通い詰めるしかなさそうです。

先発は手嶌でした。
社会人のときのイメージが強かったために、もう少し腕が横から出ていると勝手に思っていたのですが、オーソドックスな上手投げでした。
ストレートはそこそこ、変化球もそこそこ、コントロールもそこそこと、2軍では安定をしていても1軍に上がるにはインパクトに欠ける印象です。
それでも3回まではパーフェクトだったのですが、4回の先頭打者にヒットを打たれて走者を背負った途端にストライクが入らなくなり、あっという間に満塁となって犠牲フライで1点を失い、さらにヒットを打たれて再び満塁となったところで降板となりました。
育てるためにはここで踏んばらせる必要があったと思うのですが、それ以上に手嶌のメンタルの弱さが気になりました。

リリーフをしたのが何と中郷、ランビンと交代で2軍に落ちてきました。
あれだけ好投をしていたのに1度の失敗で浦和行きとなり、防御率が8.10の小宮山は1軍に残るという、小宮山枠は今年も健在のようです。
もっとも先日の試合で見せた気の弱さを今日もいかんなく発揮をしてしまい、ボール先行の挙げ句に苦し紛れの球をヒットにされて、リリーフ成功とはなりませんでした。

中郷の次にマウンドに登ったのは黒滝で、初めて見るのですが故障が心配なフォームをしています。
右肘をいっぱいに引きつけて体のねじりを利用して投げているようなのですが、左肩が入りすぎていて全体的に無理がありますし、下半身との動きがばらばらなために上体だけで投げている形となり、コントロールが定まっていません。
リリースの瞬間に顎が上がってしまいますし、フォーム改善の必要があるように感じました。

次に投げた育成の田村も、ちょっと厳しそうな気がします。
投球練習ではテイクバックの際に左手を腰に引きつけて投げていましたので、かなり腕が遅れて出てくる感じで、打者からはボールが見えづらい面白いフォームだと思っていました。
ところがいざ打者に対して投げるとなると、ノーワインドアップのクイック投法となってタメが全くないために、ボールに力強さが感じられません。
腰が落ちすぎているようにも見えますし、支配下選手登録への道は遠そうです。

最後に投げた神田は、今日のピッチングを見る限りでは今年限りかなと、終わっちゃったかなと思えるようなものでした。
ストレートにはそこそこキレが感じられましたが、とにかくストライクが入りません。
神田に限らずどの投手もストライクを取るのに汲々としており、次のステップに進む段階にあるとは思えませんでした。

打者ではこれまた贔屓にしている角中が、さすがと思える打撃を見せてくれました。
左の写真は踊っているようにも見えますが、膝元のボールを体勢を崩しながらもショートの頭を越えるタイムリーヒットにしています。
右の写真は会心の右中間へのツーベースで、このバットコントロールは背番号とともに福浦を継ぐことができる存在であることを示していると、親ばかぶりを発揮しています。
早川と大松が調整で出場をしたこの試合でしたが、一番目立っていたのが角中であり、また1軍に一番近いのも角中だと、そう感じられた素晴らしいバッティングでした。

どうしても見たかったムニスを見ることが出来たのは嬉しかったのですが、ガッカリとしてしまったのが正直なところです。
打撃は1打席だけでしたのでよく分かりませんでしたが、はっきり言って守備は1軍レベルにはありませんし、2軍でも守らせるのが怖いぐらいです。
2度の守備機会はいずれも一歩目が遅い上に、追い方も弧を描くような無駄のあるもので、あれでは投手はたまったものではありません。
来日時のコメントでは守備も見て欲しいと言っていたような記憶があるので、今日は風を読めずにたまたまだったのかもしれませんが、あまり多くを期待はしない方がよさそうです。

その他では、大塚がヒットこそ出ませんでしたが、好調な打撃ぶりを思わせるシャープなスイングをしていました。
やはり問題は肩の具合で、今日もDHでの出場ですから時間はまだかかりそうな感じです。
大塚がいるといないとでは大違いですし、昨年と同様になんだかんだ言っても開幕までには間に合わせてくると思っていただけに、大きな誤算となっています。
また塀内は塀内のままであったことも確認ができてしまい、非常に失望をしています。
相変わらずスラッガーな大振りでチャンスを潰しまくり、守備でもエラーにこそなりませんでしたがグラブの下を抜けていくという拙守を披露し、終焉の近さをうかがわせました。
塀内にどういった指導をしているのか、ただ漠然とプレーをさせているようにしか見えず、あたら逸材を埋もれたままにしてしまうスタッフの無能さに頭が痛くなります。
手嶌の交代タイミングといい、この1試合で判断をするのは早計だとは分かってはいますが、サカタ監督を筆頭とした2軍スタッフの入れ替えこそが急務だと、そう痛感しました。

試合の最後の最後で打者のバットが金澤の後頭部に当たるというアクシデントがあり、場所が場所だけに心配です。
捕手が少ないことで無理をして大事に至らないよう、周りがしっかりとケアをして欲しいと思います。

明日も鎌ヶ谷で試合がありますが、1軍もデーゲームであるためにどちらに行こうか迷っています。
千葉マリンのチケットがあまりいい席ではないですし、鎌ヶ谷ではまた違った選手を見られるかもしれませんし、ギリギリまで悩むことになりそうです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 2 1 0 0 0 0 0 0 3 9

0

日本ハム 0 0 0 2 1 1 1 2 X 7 11 0


◆4月28日(火) 日本ハム-千葉ロッテ4回戦(2勝2敗、13時、鎌ヶ谷、904人)
▽勝 星野 7試合1勝
▽敗 黒滝 4試合1敗
▽本塁打 中田8号(神田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 手嶌、中郷、黒滝、田村、神田
―金澤
日本ハム 多田野、星野、宮本、林、金森―今成

 

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今度は4番の呪いか

2009-04-29 02:52:05 | 千葉ロッテ

 

今日は、と言っても既に昨日ですが、来週末の人間ドック二次検診のための予備検査で通院をする予定があったため、5時起きで出社をして昼前に上がり、病院に行ったその足で鎌ヶ谷に向かって2軍戦を観戦し、返す刀で千葉マリンでの1軍戦という強行軍でした。
1日に7時間以上の観戦で2敗、しかも強風でガタガタと震えながらという最悪の結果に終わってしまったのですが、それでもホクホクとしているのには理由があります。
千葉マリンで横に座ったサラリーマン風の人がイニングの合間にずっと携帯をいじっているのが気になりちょっと覗いてみたところ、そこには見覚えのあるオリオン村がありました。
アクセス数から多くの方にチェックをしていただいていることは分かっていても、実際に見ず知らずの方が読んでくれているのを見たのは初めてだっただけに、嬉しいやら恥ずかしいやら、何だかこそばゆい気分になってしまいました。

試合は悔しい延長戦での敗戦でしたが、何となく勝てる気がしなかったのは私だけでしょうか。
先発をした小林宏は6回を3失点とそれなりにまとめた感じはありますが、ピッチングとしては前回までとはさほど変わらない、これが小林宏とは思いたくもないようなものでした。
ストレートはMAX146キロと数値は出ていても浮き気味で、変化球は甘く真ん中に入り、オリックス打線がミスショットをしなければ序盤にKOをされてもおかしくはありませんでした。
とにかくボールとストライクがハッキリとしすぎていて、ぶりぶりと振り回す打線でなければもっと四球は多く、三振は少なかったでしょう。
今日の結果で本来は浦和に送り込むべきだとは思いますが、GWの9連戦を考えると次の登板が最終テストになるのでしょうから、そこを正念場と腹をくくってもらうしかありません。
下手をすると小林宏の投手生命にかかわる試合になるかもしれないと、そのぐらいの思いで次の登板を迎えることにします。

ナイターは光源不足で私のデジカメではシャッタースピードを1/100ぐらいまで落とさなければまともに撮影が出来ないため、動きのないしょぼいものになってしまいます。
しかし川崎は、その動きが不要なぐらいに躍動感に欠けるピッチングを今日も繰り返してしまいました。
同点の場面での登板で球場に驚きの声が上がりましたが、その驚きがすぐに溜息に変わり、左打者に簡単にヒットを打たれた川崎は、里崎の失策があったものの、打者の途中で交代をさせられるという屈辱を味わうことになりました。
左腕ということもあって一軍に置いているという側面もあるのでしょうが、さすがにこれでは川崎本人のためにもなりませんので、明日から浦和で調整となることを願っています。

その川崎のピンチを救ったのが先日にリリーフを失敗した伊藤で、2試合連続して失敗をしないことに伊藤の秀でた資質を感じます。
今日はやや暴れ気味のストレートはMAX149キロで、マウンド上から気合いがビシバシと伝わってきました。
殴られたら殴り返す、まさに伊藤らしいピッチングでした。

大引に痛恨の被弾をして負け投手となってしまったシコースキーですが、武器のストレートをスタンドまで運ばれたのですから仕方がありません。
こちらもMAX151キロとストレートが走っていたことに気をよくしてか、あまりにストレートが多すぎたことも狙われた理由でしょうし、シコースキーにとってはボールの力を大引に利用をされて打たれたことはショックでもあったでしょう。
しかしシコースキーはこういったピッチングしかできませんし、それが魅力でも武器でもありますので、へこたれずに頑張ってもらいたいです。

ロッテには弁当の呪い、開幕投手の呪いなど、いろいろなジンクスがありますが、今度は4番打者の呪いとでも呼ぶべき事態が発生をしました。
今日も4番の井口は欠場をし、先日は休養日だったと思っていたのは大きな間違いだったのかもしれません。
その井口の穴を埋めたサブローも今日はスタメン落ちで、今日の4番を務めた橋本将も今頃は熱でうなされているかもしれません。
・・・と皮肉を言いたくなるような、どういう根拠でスタメンを決めているのかを膝詰めで問い詰めたい気分でいっぱいです。
サブローは代打で登場をして守備にもつきましたから、体調の問題とも思えません。
井口についてはかなり不安ではあるのですが、こういったボビーマジックには辟易としていますし、もう勘弁をして欲しいです。

そのサブローに代わってスタメンでセンターに起用をされたランビンが、ようやく来日初ヒットをマークしました。
そのボールを諸積コーチが確保をしていたのを微笑ましいと見るか、目指すところが低いと見るかは人それぞれでしょうが、どうも体つきからトンプソンやブレイディを思い出してしまい、あまり期待ができないような気がしています。
しかしバーナムJr.と同様に積極性と貪欲さはあるようですから、そこに賭けてみたいと思います。

また西岡の守備が、今日はちょっと気になりました。
福浦のフィルダースチョイスとなったプレーや、里崎からの送球を逸らしたプレーを見て、走者との接触を怖がっているのではないかと心配になっています。
欠場の原因となった右足首痛が走者との接触によるものだとのことですので気持ちはわかるのですが、そのことが西岡のプレーの幅を狭め、ひいては成長の妨げになるのではないかと、根がネガティブだけにそこまで考えてしまいます。
もしまだ痛めている箇所を悪化させないために意識的にやっているのであれば無理をせずに治療に専念をすべきですし、それが無意識であればちょっとやばいかもしれません。

明日はローテーションの軸である渡辺俊ですから、どうしても勝ちたい試合です。
田中との投げ合いに好投をしながらも連敗をした渡辺俊が、その調子を維持して白星を挙げることができるかどうか、GWが文字通りに大型連休となるかどうかの別れ道になりそうですから、何とか今度こそ打線が援護をしてくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
オリックス 1 0 0 1 0 1 0 0 0 1 4 7

1

千葉ロッテ 2 0 1 0 0 0 0 0 0 0 3 8 1


◆4月28日(火) 千葉ロッテ-オリックス4回戦(オリックス4勝、18時15分、千葉、13,198人)
▽勝 加藤 8試合2勝4S
▽敗 シコースキー 8試合2勝2敗
▽本塁打 大引1号(シコースキー)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、川崎、伊藤、シコースキー―里崎
オリックス 近藤、ボーグルソン、香月、清水、菊地原、加藤
―日高、鈴木

 

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冷静になろう

2009-04-27 23:24:10 | 千葉ロッテ

重光ジュニアが千葉からの本拠地移転報道を、わざわざホテルに記者を集めて全面否定をする会見を開きました。
これで沈静化に向かうのか、はたまた逆効果になるのかは分かりませんが、今の私が言えることは、自分自身に対しても含めて、冷静になろうということだけです。

ロッテ重光代行移転&ボビー途中解任否定 (4/27 日刊スポーツ)

ロッテの重光昭夫オーナー代行(54)と瀬戸山隆三球団社長(56)が26日、都内のホテルで異例の記者会見を開き、球団をめぐる一連の騒動の沈静化を図った。
昨年12月にバレンタイン監督の今季限りでの退任を早々に発表したことに端を発し、今年1月に球団内の人事を大幅に変更。
これによりパ・リーグ6球団による共同事業会社、パシフィックリーグマーケティング会社(PLM)に出向した前事業本部長の荒木重雄氏ら数名が退社を決めるなど、球団内に亀裂が生じていた。
千葉マリンの右翼席では、ファンが監督続投を求める署名活動を行ったり、阪神と行った久保と橋本健のトレードの説明を求めるなど、騒動が続いていた。
最近ではフロント批判の横断幕が掲げられ、インターネット上では女性幹部を名指しで非難する書き込みも増えていた。
そんな中、球団首脳が幹部会で、ファンの騒ぎが続いた場合は本拠地移転を検討する趣旨の発言を行った議事録があるとの日本経済新聞の報道にも言及。
同オーナー代行は「移転についての公式の議事録は存在しないし、そのような話は一切出ていない。川崎から千葉に移転した時にどれだけ大変かを味わっている。2度とやりたくないし、球団はファンのものですからやってはいけないことだと思っている」と完全否定した。
さらにバレンタイン監督の任期途中での解任を検討との報道についても否定。
「彼には世話になったし、花道をつくってあげたいと思っている。井口を獲得したのもその表れの一つです」と説明した。
また、報道陣にジーンズ・ジャージーでの球団内取材を禁じ、選手に敬語・丁寧語を使うよう通達するなど、その言動が周辺に波紋を広げている女性幹部のことについても言及した。
「エキセントリックな方で、私も数年前の納会で運勢を占ってもらったこともある。だけど異常人格者のような言われ方をしているのはどうかと思う」とかばった。
同幹部の降格人事はないとした上で、瀬戸山社長は「彼女には担当業務を縮小して取り組んでもらいます。激しすぎるところがあればご指導いただきたい」と、今後の対応を説明した。
シーズンはまだ始まったばかり。これで事態収拾となればいいのだが…。

要はくだらない報道に騒ぐんじゃないよと、でもバレンタイン監督の今年限りでの退任は既定路線だよと、そういうことのようです。
こんなことで記者会見を開かなければならないことに、おそらくは怒り心頭であろうことは容易に想像がつきます。
とにかく早く沈静化をしたい、そんなところでしょう。

現実問題として、ロッテが球団を持っている限りは千葉からの移転はありえないと思います。
長年にわたって地道な努力の積み重ねでここまできたものを、放り出す理由は皆無と言ってよいでしょう。
松山、新潟などの候補も巷では上がっていますが、安定した球団経営のためには100万人都市と3万人収容の球場が必須ですから、これらは候補にもなり得ません。
仮に球団が千葉から居なくなるとしたら、それは消滅の時しかないと考えるのが妥当だと思います。

この記者会見を受けて、ライトスタンドを中心とした方々はどういった行動に移るのでしょうか。
やはりバレンタイン監督の退任は変わらずということに激怒をして過激な行動に走るのか、あるいは球団首脳の追い出しにかかるのか、非常に重要な問題です。
彼らの行動がロッテファンの総意と受け止められかねない、そうでなくてもマスコミは面白おかしく無理矢理にでもそういった報道をするでしょうから、一般のファンからすると迷惑でもありますし、勘弁をして欲しいというのが正直なところです。
万が一にでもそれが原因で千葉から球団がなくなってしまった場合に、その責任をとる覚悟があるのでしょうか。

私はバレンタイン監督の今年限りでの退任については賛成派ですが、バレンタイン監督を支持する人が署名活動などをすることまでを否定するつもりはありません。
むしろそこまでやる情熱には頭が下がる思いすらあります。
しかし選手のプレーをそっちのけにバレンタイン監督の旗を振り、ボビー賛歌を歌う姿には強烈な違和感を感じます。
彼らが見たいのはロッテの野球ではなく、バレンタイン監督の野球なのではないか、そう疑いたくもなります。
せっかくの団結力をもっといい方向へ持って行けないのか、それこそバレンタイン監督に有終の美を飾らせるために球団と協力をして盛り上げていくという発想は出来ないのかと、あれだけ素晴らしい応援をしている力の向き先が間違っているように思えて非常に残念でなりません。

そういった流れにならない理由が、球団のやり口の稚拙さにあることは確かです。
米田女史の話題といい、野球とは関係のないところでの問題があまりに報道をされすぎています。
情報管理が甘すぎるとしか言いようがありませんし、一部にはそれを利用して自分の都合のよい情報を流している人たちがいることも考えられます。
しかしそれにしても、荒木前事業本部長の退団は宮田元編成部長の退団と同様に単なる権力闘争の末でしょうし、改革派に対して守旧派が根強く抵抗をすることはよくある話です。
荒木前事業本部長の指針は画期的ではありながらも差別化が過ぎるとの批判も一方ではありましたし、オリックスのドラフトを見る限りでは宮田元編成部長の手腕もかなり怪しくなってきていますので、一概に間違った判断と決めるには材料がなさ過ぎます。
ですからこれを持って球団内部の混乱だの、だから現在の首脳は退陣すべきだのと、試合中に横断幕を張って抗議をするのはどう考えても間違っているとしか思えません。

ロッテ瀬戸山社長が議事録を全面否定 (4/27 日刊スポーツ)

ロッテの瀬戸山隆三球団社長は27日、バレンタイン監督の今季限りでの退団に端を発した一部ファンが絡んでの騒動に関連し、「議事録」と称される文書が球団の内外に出回っているとの認識を示した。
その上で「そもそも公式の議事録なんてない。冗談じゃない。偽造ですよ」と内容は全面的に否定した。
この問題に関しては本社に調査を一任したという。
ロッテでは26日に重光昭夫オーナー代行が、千葉からの本拠地移転に言及した球団幹部の発言が会議の議事録に載っていた、との一部報道を否定したばかりだった。

真偽の程は定かではありませんが、もし瀬戸山球団社長が言うように「議事録」が偽造であったのであれば、もう笑うしかありません。
偽情報にファンも球団も完全に踊らされているという、滑稽な結末が待っていそうです。
もっとも本当に偽造であれば日本経済新聞にソースの提示を求めるなり、告訴をするなりの強い態度をとらなければ、実際にありそうな話だけに俄には信じることはできません。
犯罪は得をした者をまず疑えと言いますが、今回の騒動で米田女史の担当業務が縮小をされたことでほくそ笑んでいるのは誰なのか、あるいはそもそも米田女史の過激な行動は自らの上昇志向によるものではないかとの疑いもあります。
もし今回の犯人捜しの徹底をしないのであれば、どこかに心当たりがあると疑われても抗弁をできないでしょう。

そもそもが久保のトレードが実は金銭が絡んでいたということのように、球団経営が苦しいことが全ての根幹にあります。
いろいろと理由はつけていますが、今回の久保の放出はやはり単なる口減らしに過ぎなかったわけで、2005年オフの小坂の金銭トレードと何ら変わりません。
清水の復活と唐川や大嶺の台頭で、久保は不要だとの判断をしたのでしょう。
それは大きな間違いであると声を大にして言いたいですし、清水や井口への大盤振る舞いをみれば何が「身の丈にあった球団経営」かと怒鳴りつけたくもなります。
そんなことをやっているから一部のファンが暴走をしてしまっていることを、それが自業自得であることをいい加減に自覚をしてもらいたいです。

冷静にと書きながらも、結局はいろいろと書き連ねてしまいました。
しかしそれでもとにかくお互いに冷静になろうとしか、言いようがありません。
いろいろと耳障りの悪い報道が多いので不愉快であることは確かなのですが、それにいちいち反応をして球団に対して抗議をしても無意味どころか逆効果です。
球団首脳の退陣を球場で叫んで本当に物事が解決をするなどと思い上がっている人などはいないでしょうし、財布に痛い飲食物の値上げも実は球場の収益構造を考えれば球団が原因ではないことも実は分かっているのだと思います。
どうにもならない苛立ちのはけ口を、報道に乗せられて球団に対して向けているだけだと信じています。
今の我々がしなければならないことは球団との対立ではなく、手に手を取り合ってバレンタイン監督の花道を飾ることです。
幸いにもチームもようやく好転の兆しが見えかけてきたところで、こういった騒動でその足を引っぱらないよう、とにかく冷静になりましょう。

 

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大嶺の粘りが勝利を呼び込む

2009-04-26 20:32:33 | 千葉ロッテ

この西武との3連戦は、非常に意味のあるカードでした。
唐川、成瀬、大嶺と次代のロッテの投手陣を支えるであろう若手が、未来への扉を開いた記念すべきカードであったと語り継がれるぐらいの価値があったと思います。

ほぼ2年前の2007年4月30日、大嶺は同じ西武ドームでプロ野球選手としての第一歩を記しました。
当時はグッドウィルドームという名称でしたが、今日の勝利は大嶺にとっては感慨深いものがあると思います。
今日の試合と同様に味方が先制をしてくれた直後のピンチに失点を重ねたデビュー戦、しかし2年を経過した大嶺には確かな成長の跡がありました。

初回と5回のピンチをいずれも併殺で切り抜けたこと、これは打球がいいところに飛んで野手1人で併殺が成立するようなものであったというラッキーな面もありましたが、それも大嶺のボールに力強さがあったからこそです。
球速こそ145キロに届きませんでしたが、低めに、そしてコーナーに決まるストレートは数値以上の威力を発揮しました。
粘られても四球で崩れることがなかったこと、この無四球でのピッチングが大嶺にとっては非常に嬉しいことだと思いますし、チェンジアップやスライダー、そしてフォークが前回の登板と同様にまとまっていたことがピッチングの幅を広げました。
適度な荒れ方も打者に的を絞らせなかったという意味ではいい方向に働きましたし、意外にも競った試合に強かったという昨年がフロックではなかったことを、自らのピッチングで証明をしてくれました。
80球前後で球威が落ちるという昨年からの課題は、序盤に球数を要してしまうという問題点と同様に残ったままではあるのですが、それも大嶺の魅力の前には小さな障壁に過ぎず、120球前後のピッチングを経験していくことで自然と解消をしていくことでしょう。
安定をした、そして飄々として投げる唐川とはまた違った、鉈でズバッと断ち切るような魅力を持つ大嶺の今後の成長が非常に楽しみになるような、今日の好投でした。

試合としてもバレンタイン監督が6年目にしてようやく悟ったのか、あるいはベンチ内の権力構造が変わったのか、はたまた昨年までも多々見られた単なる流行病なのかどうかは分かりませんが、非常に評価できる采配での勝利でした。
特に4点リードの8回の無死一塁で根元にバントをさせたこと、今までであれば考えられないようなサインですので、これが夢で終わらないよう願いたいものです。
結果的にこの回の5点が無ければどう転んだかは分からなかった試合だっただけに、いかに堅実な野球が勝利に大事かを、ベンチが学んでくれたのではないかと思います。
マジックはたまにやるからこそマジックであり、堅実や采配の合間に見せるからこそ効果があります。
そういう意味では5回のディレードスチール気味の本盗は貴重な中押し点に繋がるもので、まさにボビーマジックと呼んでよいでしょう。
こういったバランス感覚を大事にしてもらいたいと思います。

その一方で、バレンタイン監督らしい選手起用が続きます。
井口との合意がされたのかどうかは不明ながらも、井口は先日の途中交代に続いて今日は休養日となりました。
明日が移動日であるタイミングでの休養日が必要なのかどうかは甚だ疑問ではあるのですが、オープン戦でも出足の勢いを維持しきれなかった35歳だけに、こういった休養を適度に混ぜることでシーズンを乗りきってもらうことは必要なことですので、タイミングはともかくとして好意的に見ています。
代わりにスタメン起用をされた根元が先制点、中押しタイムリーを放つわけですから、こういった流れを切らずにGWに入りたいものです。

井口とは違って休養ではなく不調でスタメン落ちとなったであろう福浦と、弟子である大松の不振は心配材料となっています。
2人とも開幕当初は好調なスタートを切っただけに、ここにきての失速はチームにとっても大きな痛手となっています。
バッティングを見る限りでは不振に繋がるような顕著な箇所は見受けられませんので、オープン戦に絶不調だったサブローと早川がヒットを打っているうちに調子を上げてきたように、この師弟コンビにも風向きが変わってくれるのを待つしかないのかもしれません。
そのためにも、特に大松を辛抱強く使い続けること、これは向こう5年間を考えた場合には非常に重要なことだと思いますので、是非ともお願いしたいと思います。

その福浦の不調を補って余りあるのが、.400の打率にチームトップの.548の出塁率を誇るバーナムJr.です。
先日の試合と同様に左腕を苦にしない、オープン戦でも見せた広角のバッティングを見せてくれていますし、ボール球に手を出さない姿勢も非常に好感が持てます。
一塁の守備でも柔らかいグラブ捌きを見せるという意外性もありますし、首が埋まってしまったかのようないかつい体つきや、バネ仕掛けのような挙動など、まさにショート二世と呼ぶにふさわしいような活躍ぶりです。
これまたショートと同様に長打はあまり期待ができそうにもないのですが、1300万円の年俸を考えれば充分すぎるぐらいの結果を残しています。
おそらくは他球団もノーマークで研究が進んでいないからこそのスタートダッシュという側面もあるのでしょうし、今後は厳しい攻めも増えてくるのでしょうが、既にリーグトップの3死球が物語るように体全体でボールにぶつかりにいく姿勢やハングリー精神を忘れさえしなければ、シーズンを通しての活躍を期待してもよいのではないかと、つい応援をしたくなるバーナムJr.にそんな思いを抱いています。

いい流れを潰してしまった中郷と川崎のピッチングには、おそらくは多くのロッテファンが溜息をついたことかと思います。
弱気の虫を封印して中継ぎとしての足固めが進んできたはずの中郷は、ここまで威力を発揮してきたストレートの制球がボロボロで、今まで築いてきたものを一気に崩しかねないようなピッチングとなってしまいました。
マウンド上での表情は昨年までの逃げの姿勢の時のもので、7点リードの場面での登板で何が中郷をそうさせてしまったのかは分かりません。
しかしここで負けてしまっては元の木阿弥ですから、もう一度気合いを入れ直してもらいたいですし、もらわなければ困ります。
また川崎は数値的にも実感的にも威力のないストレートが全てで、橋本将もそれが分かっているからこそ川崎としては珍しいぐらいにストレートを多く要求したのでしょうが、その期待に応えることができませんでした。
2軍で古谷が頑張っていることもありますので、今日の結果で川崎との入れ替えをベンチが考えるかもしれないと、そう思えるぐらいの川崎のピッチング内容でした。

先日のソフトバンク戦でも感じたのですが、西武も野球スタイルが変質をしてきているようです。
以前の西武であればミスや四球を連発しての敗戦などはありえず、これも渡辺監督やデーブの方針により大味な野球になってきているのではないかと思います。
昨年は中村や中島のブレイクでそれがいい結果に繋がりましたが、強かった西武野球を知っている者からすると寂しい気もしますし、競り合いに弱いチームにはペナントは微笑まないという確信もあり、何とも言えない複雑な心境です。
もちろん一か八か野球はロッテな野球の象徴ですので他球団をどうこう言っていられる立場ではないのですが、ここのところの采配の変化がソフトバンクや西武を反面教師としているのであれば、それはそれでよいかなと、チームの上昇へのエネルギーになってくれればと思っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 2 0 1 1 0 5 0 11 11

1

西武 0 0 0 0 0 1 1 2 1 5 10 1


◆4月26日(日) 西武-千葉ロッテ6回戦(ロッテ4勝2敗、13時、西武ドーム、23,647人)
▽勝 大嶺 3試合1勝
▽敗 ワズディン 4試合2敗
▽本塁打 中村8号(中郷)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大嶺、中郷、川崎
―橋本将
西武 ワズディン、松永、岡本慎、正津、小野寺―細川、野田

 

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久しぶりの成瀬らしさ

2009-04-25 20:33:56 | 千葉ロッテ

世間では不況のあおりを食って大型GWの初日のようですが、カレンダーどおりの休日しかない業界にいる私にはただの週末でしかありません。
そんな貴重な休日を気持ちよく過ごしていられるのも、成瀬の踏ん張りのおかげです。

久しぶりに成瀬らしい成瀬を見た、そう感じられた方も多かったと思います。
ややストレートのすっぽ抜けが目立ったものの、回を追うごとにそのストレートもキレを増し、何より右打者の外角低めへのチェンジアップのコントロールが抜群でした。
西武打線に粘られたこともあって球数が増えたことによる中盤以降のスタミナ切れが心配されましたが、ややぐらつきながらも気合いで切り抜けたことが何より嬉しいです。
特に4回のピンチにファールで粘られながらも、最後は渾身のストレートで三振を奪ったあのシーンを見て、成瀬と一緒にガッツボーズをしてしまいました。
7回を投げきれなかったことは反省材料ですし、味方が点を取ってくれたことでホッとしてしまったことによる連打であれば大きな課題になりますが、何より成瀬が成瀬らしさを取り戻しつつあることを目に出来たことは、非常に大きな収穫です。
そして大事なのは次の登板でこの成瀬らしさを見せ続けることができるかどうかですから、来週の成瀬からは目が離せません。

その成瀬の良さを引き出したのは、里崎のリードでした。
なぜか外角中心の橋本将ばりのリードに終始をしてきた里崎が、ここにきてようやくベースを広く使い始めたことは喜ばしい変化です。
4回のあのケースでも、今日の成瀬のチェンジアップを考えれば同じボールで攻め続けたいところを、意表を突く内角のストレートを要求したことはナイスな判断でした。
こういった強気の攻めが里崎の持ち味ですので、気弱になりつつある清水や小林宏を強引に引っぱるようなリードをしてくれることを期待しています。
ただし同じボールを要求し続けたり、中腰で高めにボールを要求するといった悪癖は、お願いですからやめてもらいたいです。

その里崎の悪癖のせいでもないでしょうが、伊藤が苦い経験を舐めさせられました。
成瀬のピンチでの登板で、最初の打者は気合いで三振を奪ったものの、気を抜いたわけではないでしょうが次の打者の初球が甘く入りすぎてのタイムリー、そして低めを意識しすぎての四球と、守護神を目指す上では反省点が非常に多かった今日の登板でした。
いくら何でもストレートを続けて要求し続けた里崎のリードの問題もありますし、力のあるストレートを投げていたので高めでの勝負もありだとは思っていましたが、珍しく気弱な表情を見せていたのがちょっと気になりました。
成瀬の好投を無にしないという意識が強すぎたのかもしれません。

伊藤のそんなピンチを救ったのがシコースキーで、同じ球速でも重さを感じさせるような剛球で見事なピッチングを見せてくれました。
中村が完全に力負けをしていましたし、平尾のバント失敗もボールの勢いを殺しきれなかったことによりますので、さすがはシコースキーだというところでしょう。
今年はコントロールを乱して打ち込まれるといったこともありませんし、35歳と年齢を重ねても衰えるところのないストレートは、これからもチームを救ってくれそうです。

最後を締めくくった荻野は例によって4者凡退でしたが、清水から三振を奪った久しぶりの縦のカーブに身震いがしました。
あれだけの落差を誇るカーブを何でもっと使わないのか、あのボールを見せるだけでも打者にとっては大きな脅威となるだけに、不思議で仕方がありません。
仮に何らかの理由で制御をしきれなくなっているのであっても、見せるだけで打者の目線が動くことで次の配球に大きなアドバンテージとなるはずです。
一昨年の輝きを取り戻すためにも、是非ともカーブの復活をお願いしたいです。

今日のヒーローは新里、見事なスリーベースでプロ初打点をマークしました。
あの場面で代打で起用をされるとは意外でしたが、臆することなく初球から振っていった積極的な姿勢が好結果に繋がったのだと思います。
外角のボールを逆らうことなく右方向へ流し、スリーベースになったのはG.G.佐藤の拙守であったとは言っても、その拙守を引き出すのに充分なライナー性の当たりでした。
里崎、橋本将といった牙城を崩すのはなかなか難しいでしょうが、年齢的には次の金澤までを繋ぐ存在にはなりえますし、評価をされている打撃を活かす機会も増えてくると思いますので、まさに辻の穴を埋めるような存在になってくれるのではないかと、そんな期待をしています。

帆足キラーとして起用をされた竹原は、今日も期待に応えて2安打を放ちました。
竹原については井口打法の弊害によるマイナス面についての懸念を表明してきた私ですが、今日の2打席目の3球目の空振り、あれを見て大丈夫かなと思い始めました。
まさに竹原らしい、当たったらボールがひしゃげるのではないかと思えるような豪快なスイングで、このスイングだけは忘れてもらいたくはありません。
内野安打など竹原らしくないヒットではありながらも、結果が出ていることでバットが振れているのであれば、それはそれで歓迎すべきことですし、井口打法を数ヶ月でマスターをして結果を出すことなどは誰も期待をしていませんし、簡単にマスターをしてしまった日には井口の立つ瀬もありません。
今の竹原はとにかく試合に出られるような結果を出すことが最優先ですので、あまり理想を追い求めすぎないことが大事です。
また、正面の難しい打球ではありましたが、2回の中村の打球は最初の一歩を後ろに踏み出してしまったことによるミスで、慌てて必要のないダイビングキャッチを試みてしまったことは反省をしなければなりませんし、その反動か8回のG.G.佐藤の打球は突っ込むべきところで突っ込まなかったという判断ミスですから、上手くなってきたとは言っても課題の守備を鍛え上げることも必要です。

試合は成瀬の好投やシコースキーの奮闘もあって、サヨナラ勝ち以外では初の1点差での勝利です。
7回のチャンスに里崎にバントをさせて、その里崎がしっかりと初球で決めたことが、サブローのタイムリーや新里のスリーベースに繋がり、非常にいい野球を見せてくれました。
こういった野球をしていれば勝ち星は自然とついてきますので、先発投手の球数などを含んだここ数試合の采配の変化が、未来永劫続くことを願っています。
ちなみに8回のピンチを救ったのはシコースキーの力強いボールと、素早いセカンドへの送球もありましたが、西岡の強肩に拠るところが大きかったことを最後に書いておきます。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 3 0 0 3 7

1

西武 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 7 1


◆4月25日(土) 西武-千葉ロッテ5回戦(ロッテ3勝2敗、14時、西武ドーム、23,147人)
▽勝 成瀬 2試合1勝
▽S 荻野 7試合1勝2S
▽敗 帆足 4試合2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、伊藤、シコースキー、荻野
―里崎
西武 帆足、大沼、星野―銀仁朗

 

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ロッテが千葉から本拠地移転も、だってさ

2009-04-25 15:49:13 | 千葉ロッテ

 

先日も球団内部の混乱を報道した日本経済新聞が、今日もロッテの本拠地移転を記事にしてくれました。
誰がリークをしているのか、あるいは意図的なリークなのかは分かりませんが、騒動がだんだんと世間の常識になりつつあります。

ロッテ球団の最高首脳と言われて思い浮かべるのは瀬戸山球団社長ですが、そうであれば実名を挙げるでしょうし、内容的にはスポーツ紙に踊る「球団関係者」というあやふやなものと何ら変わりがないように感じられます。
そもそも意図的なリークでなければ、幹部会の、その公式議事録が外に漏れるはずも無く、いかに脇の甘いロッテ球団であっても事実であれば処分ものですから、普通に考えればありえる話ではありません。

ただ記事の内容が、球団首脳の苛立ちを正しく表現をしているように、私には思えます。
記事中にあるファンが重光ジュニアに対して球団運営の批判をしたこと、これは一般のファンには不可能なことですので応援団絡みだと思われますが、もしこれが事実であれば、増長をしやがってと受け取られても仕方がありません。
数十億の赤字を垂れ流していることを考えれば、球団としては何とかしなければならないと考えるのは当たり前のことで、一部のファンが署名活動などをしてバレンタイン監督の残留を願う行動をしていることを苦々しく思っていることも想像に難くありません。

しかしだからと言って、千葉からの本拠地移転はあまりに飛躍をしすぎています。
千葉に移転をしてから地道に積み上げてきたことで、関東圏では巨人に次ぐ観客動員数を誇るまでになった実績を、そう簡単に手放すことなどはありえません。
そもそも移転先がありませんし、移転にはさらなるコストがかかりますし、ロッテとしての本拠地移転は無いと断言できます。

今回の件は、あまり面倒なことになればロッテとしては球団を手放すことを考えるとの、そういった警告の意味を含めた意図的なリークであると考えます。
ロッテ本社としても昨今の経済不況から無縁ではありませんし、赤字の子会社をそのまま放置をしている余裕はないはずです。
イメージが悪くなるような騒動が続くようですと、身売りか、あるいは買い手が無ければ解散の道を歩む可能性もあると、そう考えるのが妥当でしょう。

私はバレンタイン監督の退任に賛成派ですが、残留を望むファンの気持ちも分かりますし、署名活動などの行動も当然のことだと思います。
しかし先日の瀬戸山球団社長を批判する横断幕をライトスタンドに掲げたり、球団に対して直談判をするような行動はやり過ぎです。
1996年とは違って球団と密接な繋がりを持っている応援団首脳がそういった行動を主導するとは思えませんが、規模が大きくなって制御をしきれなくなってきていることもまた事実ですので、ここは個々人の自覚に頼るしかありません。
長く続いたロッテとの二人三脚の人生が、最悪の形で終わるようなことにならないよう願っています。

 

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輝かしき唐川の未来のために

2009-04-24 22:59:23 | 千葉ロッテ

先日の田中や今日の涌井には苦手意識が無く、むしろウェルカムな雰囲気があったはずの昨年までが嘘のように、今年はあっさりと既に2勝ずつを献上してしまいました。
若い力は想像以上の成長をしているようで、そこに見習うところは多くあると考えます。

彼らに負けじと、唐川も期待以上のピッチングを見せてくれています。
今日も勝ち星にこそ恵まれませんでしたが、8回途中までを6安打3失点ですから、先発としての責務は充分に果たしていると言ってよいでしょう。
開幕から一番安定をしているのが唐川で、打線との噛み合わせが悪いのが悲劇ではありますが、現時点でのエースと呼んでも差し支えはありません。
140キロに満たないストレートが低めでも伸びがありますし、これが強力な武器になっているところは一昨年の成瀬に通じるところがあり、今年の大活躍が期待されます。
もちろん結局は負け投手ですから、味方からの援護がなくとも踏んばるのがエースという考え方もあります。
そういう意味ではスタミナをつけて失投を減らすこと、ボカチカへの痛恨の被弾は甘く入ったスライダーか何かだったと思いますので、握力の低下があったのかもしれません。

こういったスタミナは実戦で鍛えていくしかないというのが私の考え方ですが、ロッテというチームは唐川の成長にとっては阻害要因が多いのではないかとの心配があります。
中6日を堅持し、100球を目処に投手交代をするバレンタイン監督の方針は、この6年間で目立った故障者がいないことを考えれば一定の効果があることは否定をしません。
しかしあまりに過保護であると、伸びるものも伸びないといった悪影響があると思います。
賛否両論はあるでしょうし、プロ野球選手としての人生という尺度で考えればそれが正しいかどうかは分かりませんが、涌井も田中も、そしてダルビッシュも、実戦で多くのボールを投げることで成長をしてきた投手です。
球界の宝を潰すつもりかと、他球団ながらも怒りたくなるような150球以上を投げての完投など、ロッテでは逆立ちをしても考えられないような酷使とも言える起用の中で、抜群のスタミナを備えてきたのが件の投手たちです。
故障をしないような起用をすることは正しい判断ではあるのですが、若い伸び盛りの時期に加重をかけて能力を引き出すことも重要だとの考え方にも、頷けるところがあります。
体力的なスタミナだけではなく精神的なタフさを身につけるためにも、ぎりぎりのところでのピッチングが大きな助けになることを、誰も否定は出来ないはずです。

今日の唐川も8回にピンチを迎えて交代となりましたが、降雨中止などで中継ぎ陣が休養できたことや、流れから伊藤を投入したことは間違いではないのですが、こと唐川の将来を考えれば続投をさせるべきであったとの思いもあります。
次の打者が前の打席でホームランを打たれた中村であったことからも、リベンジをするという強い精神を養ういい機会だったのにと、今季初登板の際に二岡を前に交代となったのと同じ繰り返しに歯がゆい思いをしているのではないかと、唐川の心情を慮ってしまいます。
唐川、大嶺といったところには、もう少し球数を投げさせるべきではないかと、そう考えさせられた今日の涌井と唐川との投げ合いでした。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 4

1

西武 0 0 0 1 0 1 0 1 X 3 6 0


◆4月24日(金) 西武-千葉ロッテ4回戦(2勝2敗、18時、西武ドーム、12,618人)
▽勝 涌井 4試合3勝1敗
▽敗 唐川 3試合1勝2敗
▽本塁打 里崎2号(涌井)、中村7号(唐川)、ボカチカ5号(唐川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、伊藤
―里崎
西武 涌井―銀仁朗

 

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小野は小野らしく、荻野は荻野らしく

2009-04-23 23:12:56 | 千葉ロッテ

渡辺俊に続いて唐川にも軸としての役割を担わせるのかと思いきや、順番を入れ替えたのは渡辺俊と小野だけでした。
その小野はまさに小野らしい、何とも言えないピッチングを披露してくれました。

初回の先頭打者にいきなり二塁打を打たれたのが小野らしいですし、味方が先制をしてくれた直後に逆転被弾を浴びたのも小野らしいです。
しかしその後はシュートやカットボールを駆使して内野ゴロや当たり損ねの打球が多かったのも小野らしいですし、試合を通して小野らしさが全開でした。
あれだけ昨日は渡辺俊に対して粘りまくった楽天打線が、今日は手のひらを返したかのように早いカウントから打ってきたことも小野を助けましたが、打てそうで打てないのが小野らしさでもありますので、まさに小野としては思い通りのピッチングであったと言ってよいと思います。
無駄な球数を要しなければそこそこのピッチングができるのが小野ですし、逆に言えば今日のような展開になることは珍しい部類に入りますので、今日の勝利は喜ばしいながらも、やはり小野を今後にどう処していくかは難しいところです。
清水や小林宏の状態を考えれば無理があることは分かっていますが、やはり小野は中継ぎで起用をしたい、これが現時点での私の考え方です。

これは初セーブを挙げた荻野も同様で、いきなり先頭打者に四球を与えるわけですから、こちらも荻野らしさを見せてくれたと、多くのロッテファンは溜息をついていることでしょう。
カットボールを中心としたピッチングスタイルも荻野らしいですし、まあ今年もこんな感じのピッチングが続くのでしょうが、とにかく今は小林雅二世としての守護神ぶりをひやひやとしながらも、静かに見守るしかありません。

打線は16安打とよく打ったと誉めるべきか、16残塁を嘆くべきか、かなり微妙な具合でした。
とは言っても、ただ打っているだけですから残塁が多いのは仕方のない話ですし、その責の多くは無策なベンチが負うべきですから、ここは前向きに打てないよりは打った方がましと、無理矢理にでも自分自身に言い聞かせることにします。
竹原が4安打と結果を残したようですが、2本が内野安打というのをどう評価すべきか、相変わらず遅れ気味のスイングとともに、こちらは保留としたいと思います。
西岡がようやく復帰をしたもののノーヒットとバットは奮いませんでしたが、積極的な走塁は怪我の心配を払拭するようなものですし、無理をしているのでなければ打線も締まってくるでしょうから、もう少し効率的な得点ができるのではないかと、そんな期待をしています。

井口の獲得については優先順位が違うと否定的な考えを持っていましたが、その井口がいなければチームはどうなっていたのだろうかと、考えるだけで恐ろしいです。
今日も値千金のタイムリーを放ちましたし、16試合で16打点ですから恐れ入りましたとしか言いようがありません。
そんな井口に望むことは、序盤の活躍でチーム内での存在感が増したでしょうから、その勢いでロッテな雰囲気を打破してくれることです。
新参者としてはなかなか怒ることは難しいでしょうが、ロッテなプレーには厳しい指摘をするぐらいの、鬼の井口に期待をしたいです。
意外に上下関係がない、と苦笑いをしているのではなく、偉大な先人としての、そして将来の指導者としての重みのある言葉をチームにかけてやって欲しいと思います。
本来は福浦やサブローがその任にならなければならないのですが、悲しいかなそれを望む資質がないために、もう黒船にすがるしかありません。
余裕の展開でもないのに終盤に根元と交代をしたことが激しく心配なのですが、ロッテに染まらず、呆れることもなく、井口の今後の獅子奮迅の活躍にすがりたいです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 1 1 0 0 3 0 0 0 5 16

2

楽天 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 6 0


◆4月23日(木) 楽天-千葉ロッテ5回戦(ロッテ3勝2敗、18時、Kスタ宮城、11,444人)
▽勝 小野 3試合1勝1敗
▽S 荻野 6試合1勝1S
▽敗 長谷部 3試合2敗
▽本塁打 山崎武2号(小野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、荻野
―里崎
楽天 長谷部、木谷、朝井、佐竹、グウィン―嶋

 

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渡辺俊の完投も実らず

2009-04-22 23:24:46 | 千葉ロッテ

チームが低迷をしているときはこんなもので、投手が抑えても打者が沈黙をしてしまうといった、まさに絵に描いたような歯車の噛み合わなさを見せてくれました。
せっかく唐川が作ったムードでの3連勝をはき出す3連敗で、完全に一弱の様相を呈してきました。

渡辺俊は立ち上がりは先日の登板と同様にボールが目立ってかなり危うかったですが、粘る打者に手こずりながらも四球で崩れることもなく、今シーズンのチーム初完投での2失点ですから、充分に先発としての役目を果たしてくれたと言ってよいでしょう。
今日はカーブがちょっと速すぎた感じがあり、またシンカーの制球にも苦しんでいたようですが、根負けをしなかったことは評価できます。
バレンタイン監督にしては珍しく130球以上も投げさせたことは、昨日も書いたとおりに渡辺俊を軸にした投手陣の立て直しを考えていることの証左でしょうし、調整の遅れていた渡辺俊にとっても勝ち星こそ逃しましたが、手応えのあった試合であったと思います。
派手な活躍をして目立っていた清水や小林宏が失速をする中で、ようやく渡辺俊にスポットライトが当たる日がくるのも近いのかもしれません。
とは言ってもさすがに負けが込んでくると焦りが出て、ピッチングに微妙なずれが生じてくる可能性がありますので、次は何とか勝利投手になりたいところです。

打線は再び田中の前に沈黙となってしまいましたが、これは仕方がないと思うのは諦めすぎなのかもしれませんが、やはり田中が凄かったのだと思います。
もちろん聖沢や内村のように自らの立場を考えてファールで粘るようなチームへの献身ができないロッテな打撃陣への不満はありますし、序盤に早いカウントから手を出して田中の立ち上がりをアシストしてしまったのもまた事実ですが、打線ではなく個々の選手がただバットを振っているだけですから、好投手に当たればこんなものでしょう。
それでも数少ない走者をバントでスコアリングポジションに進めたり、セーフティバントを試みたりと、以前に比べればまともな野球をやっていると思います。

ローテーションの順番を飛ばしてみたり、先発投手に120球以上を投げさせてみたり、序盤からバントのサインを出してみたりと、バレンタイン監督の采配に変化が見られるような感じはあるのですが、これが真の変化なのか、あるいは単なる気まぐれなのか、はたまた自暴自棄になっているだけなのか、ちょっと興味を持って観察をしています。
先日の退場の際の肩に力の入りまくった抗議にも違和感がありましたし、何か大きな動きのある予兆なのかもしれません。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3

0

楽天 0 0 0 0 0 0 2 0 X 2 6 0


◆4月22日(水) 楽天-千葉ロッテ4回戦(2勝2敗、18時、Kスタ宮城、12,909人)
▽勝 田中 3試合3勝
▽敗 渡辺俊 2試合2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊
―里崎
楽天 田中―嶋

 

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水入り

2009-04-21 23:59:45 | 千葉ロッテ

日曜日にソフトバンク携帯が通信障害になったと思ったら、昨晩は自宅のインターネットが使えなくなりました。
本日の21時過ぎにプロバイダの保守担当に来てもらったところ、宅内ハブが故障をしているとのことでした。
とりあえず代替品と交換をしてもらって復活をしましたが、宅内ハブは個人資産とのことで、また余計な出費がかさんでしまいました。
自転車のタイヤ交換といい、こちらも世代交代が近づいている感じがあります。

そんな中で今日は降雨中止で、悪い流れからちょっと一息つくことができました。
さすがに雨男の渡辺俊だけのことはある、といったところでしょうか。
ついでにこの雨が澱んだ膿を洗い流してくれると助かるのですが、まあ嵐が去るのを首をすくめて待つしかないようです。
タブロイド紙では「バレンタイン監督が残留への逆襲」「バレンタイン監督が巨人のGMに」と面白おかしい記事が踊っていますが、まあ無視をするのが一番です。

明日は渡辺俊がスライド登板となりますが、これはバレンタイン監督がローテーションの軸を渡辺俊に置くと決めたのだと、私はそう受け止めています。
順番では小野のはずが、小野を飛ばしたのは清水の登録抹消を考えると中継ぎ降格とは考えられないので、軸になる投手は同間隔で起用をするということなのだと思います。
従って今日の中止でローテーションに余裕ができたこともあり、唐川-成瀬-大嶺という順番で小野は飛ばされまくりになるものと想像をします。
場合によっては大嶺の次に2軍から服部か古谷あたりを抜擢するなんてシナリオを期待したいところですが、まあ高望みはやめておきます。

しかしこうなってみると、久保の放出も痛かったですが、密かに呉のリリースも失敗だったような気がします。
私は呉はもう1年は様子を見るべきだと思っていただけに、悔しい気持ちでいっぱいです。
オーティズのリリースと同様に、球団は現状のチームを過大評価をしていたと、そう思わざるをえません。
そういう意味ではとことん落ちた方がいいと思いつつも、でもその場合は自分の精神状態に自信が持てないので、明日からのビジター5連戦で勝ち越しをしてGWに千葉に戻ってきてくれることを、心の底から切に願っています。

 

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清水の登録抹消では問題の解決にはならず

2009-04-20 01:11:20 | 千葉ロッテ

球場に着いたときに先発オーダーの発表がされていたのですが、新里のスタメンを聞いてまず疑ったのは西岡の登録抹消でした。
その確認をするために携帯で球団ホームページをチェックしようとしたところ、ソフトバンク携帯が全く繋がらずに「アクセスが集中しています」状態でした。
ほぼ全国的な障害だったようで、5回ぐらいから徐々に使えるようにはなったのですが、速報メールは5回以降しか届いていませんし、かなりのメールがロストしたものと思われます。

それはさておき、家に帰ってから確認をしたところ、浦和行きの切符が切られたのは驚くことにエースの清水でした。
一昨年の清水、昨年の小林宏と、どう考えてもミニキャンプでも張って出直す必要があると思われた投手を頑なに1軍で使い続けてシーズンを棒に振らせたバレンタイン監督が、まさかこういった決断を下すとは思いもよりませんでした。
もちろん3試合に先発をして2敗、しかも防御率が9.21ですから当たり前と言えば当たり前なのですが、オリックスで小松と平野が2軍行きになったのを横目に、ロッテではそういったことは無いと思っていましたので、これは英断だとすら思ったのですが、それも一瞬のことでした。
ニュースサイトで見つけた次の一言で、この清水の登録抹消は単なる気休めに過ぎず、何ら問題の解決には繋がらないことが分かってしまいました。

球団によると再登録が可能になり次第、先発復帰するという!

これが然るべき立場の人物の発表に基づいているのかどうかは不明ですが、いかにもロッテならではという感じがして、信憑性が非常に高いと思われます。
不調の原因を探し、その問題を解決するまで2軍で調整をするという発想はロッテにはありません。
先発を1回か2回ほど飛ばして、時期がきたら調整具合に関わらず1軍に戻ってくるという、最初から工程表が決まった調整にどんな意味があるのでしょうか。
私が清水や小林宏、そして塀内を2軍で調整をさせるべきだと何度か主張をしたのは、もちろんこういったことをさせるためではありません。
課題解決が出来るまでは戻ってくるな、中途半端なことでは問題が長引いて取り返しがつかなくなる、そう考えたからこそです。
しかし球団は「息抜き」でもさせれば、自然と調子は戻るとでも考えているようです。

今日の試合でもボロボロの姿を見せてしまった小林宏は3試合で2敗の防御率が8.82ですし、川崎に至っては防御率が16.62ですから、清水が登録抹消になったことを考えればこの2人にも浦和行きの切符が切られてもおかしくはありません。
シーズンを不調のままで終わらせないためにも、私は清水も含めたこの3人は2軍でミニキャンプを張らせるべきだという従来の主張を繰り返すことになりますが、しかしながら仮にそうなったとしても球団がこういった姿勢であれば効果があるとも思えません。
小林宏は手投げのフォームの改善、川崎は上体が前のめり気味になっていることの矯正など、課題を持って取り組まないことには時間の浪費となります。

清水は2億4000万、小林宏は2億のダブルミリオンコンビが、1800万の唐川と1250万の大嶺の足元にも及ばない不甲斐ないピッチングしかできていないことを、果たして本人たちはどう受け止めているのでしょうか。
開幕をしてからまだ半月ほどで、ただちょっと負けが込んでいるだけの話と割り切るには、あまりに光が見えてこない暗闇にいるように思えてなりません。
ロッテには頼れるコーチなどは皆無に近いために、問題は自分で解決をしていくしかないことは分かっているはずです。
給料に見合った結果を残すべく、死に物狂いで戦って欲しいと思います。

実績に目を取られすぎていて、球団もこういった状況になるとは思ってもいなかったでしょう。
だからこそ久保を放出するという愚挙を平気でやらかしたわけで、この状況は1~2年先には確実に迎えたであろうことが早めに起きてしまったに過ぎません。
2軍の投手もサカタ監督の不可解な方針によって先発が育っていないために厳しいところはありますが、昇格をさせる選手がいないから1軍に残すのではなく、1軍で戦える状態に戻すために2軍で鍛え直すという発想を持って清水や小林宏、そして川崎と向かい合って欲しいと思います。
なんら手を打たずに再び彼らが打ち込まれることを多くのファンは許しませんが、しかし若手を抜擢して同じ結果となっても怒り狂うファンは数少ないと思います。
なぜならそこには未来が見えるからであり、無策による同じ過ちの繰り返しとは天と地ほどの差があるからです。
同じ倒れるのであれば、私は仰向けではなく前のめりに倒れたいです。
球団には小手先の策を弄するのではなく、中長期的な視野を持って手を打ってもらいたいと、心から願っています。

 

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こりゃ前途多難だわ

2009-04-19 19:48:37 | 千葉ロッテ

 

地元6連戦も最終日ともなると体力的に厳しかったのですが、初夏の日差しとも思えるような快晴の千葉マリンスタジアムで、その疲れを倍増させるような試合を見せられました。
まさに空回り状態で、先が思いやられます。

バレンタイン監督が退場となりましたが、意外にも日本では初めてとのことです。
抗議自体はかなり多いのですが、英語であるために審判も何を言っているのかが分からないのでしょうし、通訳も適当に丸めて翻訳をしているからなのでしょうが、今日は侮辱と暴言による退場とのことですので、日本人にも分かるような単語を発してしまったのでしょう。
例によって三塁側での観戦であったためにプレー自体は死角でよく見えなかったのですが、帰ってから録画で確認をしたところ、竹原と接触をした後の小久保の落球がプレー成立後かどうかが論点であったようです。
小久保は完全に捕球をしているようには見えませんでしたのでバレンタイン監督が抗議をするのは分かりますが、こればっかりは審判の判断ですからどうにもなりません。
問題は審判がプレーについての説明を場内にしなかったことで、それなりに長い間の中断でしたので観客に対する説明責任はあるのではないかと思います。
おそらくは退場となった2回目の抗議は、この場内に説明がなかったことに対するものであったと想像をします。
ジャッジの正確さがどうのということもありますが、こういった周りに対する気配りが足りないことが、日本の審判の低レベルさを物語っています。
ちなみに右の写真ですが、選手たちの表情がかなり微妙で、特に竹原とベニーはちょっとやばい顔つきをしています。

バレンタイン監督の退場で代理監督を務めたのが、渦中の西村コーチです。
攻撃時は三塁コーチャーズボックスで、守備時はベンチでの采配となりました。
ベンチ内での高橋コーチとの距離感が気にはなりますが、これは新聞報道に踊らされすぎなのかもしれません。
退場をしたバレンタイン監督は監督室にでもいたのでしょうが、こういった場合は采配のリモート指示があるのかどうかがよく分かりませんが、ここは西村代理監督が自分で判断をしたとの仮定の下に、少し「西村監督」について語ってみます。

4回にベニーのホームランで追い上げた後の無死一二塁で、早坂にきっちりとバントのサインを出してくれたのにはホッとしました。
当たり前のサインではあるのですが、このあたりはオーソドックスな考え方の持ち主であるようです。
1球毎にサインを変えるといった選手を惑わせるようなことはしないのではないかと、そんな感じはあります。

継投では高木と小宮山を長いイニングを投げさせたこと、これは高く評価をしたいです。
高木は充分に長いイニングを投げられることを証明しましたし、逆に小宮山はワンポイントでしか使えないことも分かりました。
両投手とも過度な期待は出来ませんが、こういったことを踏まえて、かつ他の中継ぎ投手と同じ間隔での起用となるのであれば、今後も1軍に置いておく意味はあります。
調子が上がらない川崎をビハインドの場面で起用をしたことも、調整登板という意味からすると理解ができますし、ダメでも1イニングは投げ切らせたことも納得ができます。
その川崎は前日までと全く変わらず、ストレートに力が無く、コントロールもばらついており、かなりやばい状態と言えます。
まさにロッテ晩年の藤田状態で、防御率が16点台では浦和での再調整をさせるべきでしょう。

気になるとすれば5回のピンチで小林宏を続投させたことで、先発投手に勝ち星を挙げさせることでチームに勢いをつけたいとの意向もあるのでしょうが、そこに無意識にでも恩情があったのであれば、義理人情のしがらみから抜けきれない気持ちの弱さが采配に表れてしまうのではないかとの懸念が出てきます。
シビアにならなければならないところでの決断が出来るかどうか、決断力が足りていない三塁コーチャーぶりを見ているだけに、そこは大きな不安材料です。

試合ですが、小林宏が昭和のフォークシンガーのような、だらしない裾足がきれいなままのピッチングで、まさに自滅と言っていいようなKO劇でした。
上体でコントロールをしようとするために、走者がいないときにはそれなりのピッチングが出来ても、走者を背負うとクイックをするために上体のぶれが大きくなることでコントロールがばらつくといった繰り返しで、そうやってカウントを悪くした挙げ句にストライク欲しさの甘いボールを簡単に打たれてしまうという悪循環ですから、もうどうにもならないかもしれません。
あのCSでの、そして開幕戦での足の痙攣が小林宏の投手生命を奪ってしまったと、そう語り継がれるような末路にならないことを願っていますが、下半身を鍛えることを意識してオフを過ごしていたとの本人の言葉が信じられないような今のピッチングフォームですから、このままですと冗談では済まされないかもしれません。

野手も満身創痍状態が続きます。
やはり昨日の今江の途中交代は右肘の状態が悪かったのが理由だったようで、今日は三塁には新里が起用をされました。
細谷や田中雅ではなく新里というのも意外だったのですが、田中雅は2軍での出場が少ないことから故障をしているのかもしれず、また細谷も復帰をして間もないことから、今年は今ひとつの成績ながらも新里が抜擢をされたのでしょう。
昨年は2軍で首位打者を争うぐらいの結果を残しながらも1軍では5試合の出場にとどまりましたので、頑張って欲しいとの気持ちがあります。

それにしても怪我人が多すぎます。
西岡は右足首の状態が悪いようで練習すら出来ていないようですし、ここは若手の野手にチャンスと思って奮起をしてもらうしかありません。
そういった中で福浦までをスタメンから落とすバレンタイン監督の選手起用は理解不能で、左腕を苦にしない福浦を杉内だから外したとも思えませんし、代わりに一塁を守ったのは同じ左打者のバーナムJr.ですから、いつもの通りにボビーマジックのタネ仕込みなのでしょう。

そのバーナムJr.ですが、地味ながらも不思議な活躍を続けています。
バーナムJr.のクリーンヒットは見たことが無く、当たり損ねが野手の間を抜けていったり、顔は右で打球は左といった、投手にとっては嫌らしいヒットばかりが続きます。
ボールと仲良しなのか今日も死球を受けてリーグトップの3個目で、規定打席には達していないものの打率が.400で出塁率も.556と文句のつけようがありません。
ガッツが表に出るタイプですし、長打はあまり期待を出来そうにないところからも、何となくショートに似ているとも言えます。
こうなると今日も途中から守ったレフトでの起用が増えそうで、どうやら辛抱をしてでも大松を使い続けるつもりはベンチにはないようですから、バーナムJr.の出番が増えることを素直に喜ぶべきかはかなり微妙かもしれません。
ちなみに肝心の外野守備は、ボールの追い方も内野への返球も標準以下であることを、念のために付け加えておきます。
ただ意外にも一塁でのショートバウンドの処理は、今日に限って言えば福浦ばりの上手さでした。

サブローは緩慢な守備で先制点を許し、早川は無意味なダイビングキャッチを試み、そして里崎は大型扇風機ぶりを見せつけてくれていますので、前途多難で頭が痛くなります。
まだ白星なしのビジターでどういった戦いをしてGWに千葉に戻ってくるのか、戦々恐々としながら待ちたいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 3 0 0 4 0 0 5 0 12 12

1

千葉ロッテ 0 2 0 3 0 0 0 0 0 5 7 0


◆4月19日(日) 千葉ロッテ-ソフトバンク3回戦(ソフトバンク2勝1敗、13時、千葉、25,537人)
▽勝 杉内 3試合2勝
▽敗 小林宏 3試合2敗
▽本塁打 ベニー1号(杉内)、小久保2号(川崎)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、高木、小宮山、川崎、中郷―里崎
ソフトバンク 杉内、ファルケンボーグ、攝津、藤岡―高谷

 

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自転車のタイヤを交換しました

2009-04-19 00:34:47 | 独り言

昨晩の千葉マリンスタジアムからの帰り道で、例によって暗闇に近い道を走っていたところ、激しい衝撃とともに小ジャンプをして着地をし、前輪と後輪が一度にパンクをしました。
暗くて何があったのかは結局は分からなかったのですが、徐々にではなく一気に空気が抜けたために、何か鋭利なものを踏んづけてしまったようです。
仕方がないので今朝方に近所の自転車屋さんにパンク修理をしてもらうために持ち込んだのですが、タイヤ自体が傷んでいるので交換を薦められました。

確かに見てみるとゴムがひび割れている箇所が多数あり、このままだと修理をしてもすぐにパンクをするだろうとの営業トークに乗る形で、人生初の自転車のタイヤ交換をしました。
前輪と後輪を合わせて、チューブ交換と全体の調整も含めて8千円弱、さすがに手慣れたもので1時間後に取りにいったら既に交換作業は完了をしていました。
乗り心地が良くなった気がするのは文字通りに気のせいなのかもしれませんが、なかなか普通は自転車のタイヤ交換をする人などはいないでしょうから、予定外の出費は痛かったものの、これもいい経験だと自分に言い聞かせています。

ちなみに店員さんにどのぐらい乗っているかと聞かれ、これはあまりにタイヤが痛んでいたからなのですが、通勤に往復で6キロを年間200日以上で5年弱だと答えたら、それでは5000キロを軽く越えているんですねと苦笑をされました。
電動アシスト自転車は本体重量があるために普通の自転車に比べてタイヤにかかる負荷が大きいこともあって、そこまで走る人は珍しいとまで言われました。
普段は自転車のタイヤをしげしげと見ることなどはないのですが、もしあのひび割れ状態に気がついていたら、もっと前に交換をしていたでしょう。
どうも最近は乗り心地が今ひとつだなとお感じの場合は、タイヤの状態をご確認の上で、自転車屋さんに相談をされた方がよいと思います。

もっとも球場に自転車で通い始めたことや、大多喜城あたりまで遠征をしようかと企んでいることから、今のバッテリーが寿命になったら新基準の電動アシスト自転車に買い替えようと思っていただけに、今回のタイヤ交換で気持ちが萎えてしまったのは痛し痒しです。
そのうちにもっと高性能で、かつ安価なタイプが発売をされるだろうと、それまでの猶予期間ができたと自分に言い聞かせてはいるのですが、やや凹み気味です。
仕方がないのでこの情熱を一眼レフデジカメの購入に向けようかと、そう思い始めた春の夜でした。

 

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やばいぞ川崎

2009-04-18 20:20:41 | 千葉ロッテ

 

充電をしていたバッテリーを本体にセットするのを忘れたまま球場に行ったために、デジカメが単なる荷物になってしまいました。
その代わりと言うわけでもないのですが、今年のバレンタイン弁当の写真を載せておきます。
例年であればパッケージの衣替えをするはずが、球団との溝を象徴するかのように、手抜きとも思える昨年と同じ柄となっています。
ちなみに右側の写真、トミー・リー・ジョーンズに似すぎていて笑えます。

ちょっと今年の川崎はやばいかもしれません。
オープン戦の終盤に1軍から外れたのが気にはなっていたのですが、シーズンに入ってからもなかなか調子が上がりません。
今日も昨日に指摘をしたとおりストレートにスピードが無く、そのために低めの変化球をことごとく見逃されてカウントを悪くして、ストライクを取りにいったところを痛打されるという典型的なダメピッチングを披露してしまいました。
川崎の投入自体はこれも昨日と同様に妥当な判断ではあるのですが、あっさりと先頭打者にストレートで四球を与えた時点で継投を考えたかったところです。
しかし相次ぐ延長戦と今日の清水の5回降板もあって中継ぎ陣が枯渇をしていますので、これも無い物ねだりではあります。
6回からロングができる中郷を投入していれば違った展開になったかもしれませんが、現時点でのベンチの評価は小宮山&高木>中郷なのでしょうし、そもそもたまにしか出番がないのに1イニング以下しか投げないベテラン2人をベンチに置いている時点で、作戦に制約が出るのは仕方がありません。
期待をしていた松本が結果を出せずに浦和に舞い戻り、川崎がこんな状態ですと、実質的に中継ぎに左腕がいないという緊急事態になりそうです。
新外国人投手として左腕を補強、といったことを考えなければならないかもしれません。

せっかくの上げ潮ムードに水を差したのは2億4000万の男、清水でした。
昨年は勝負所で素晴らしいピッチングでチームを何度も救った清水が、今年は逆に足を引っぱる立場に回ってしまっています。
今日も立ち上がりからストライクとボールがハッキリし過ぎていて、あれでは大量失点となるのも当たり前です。
確かに早坂のプレーでヒットが3塁打になってしまったのは清水にとっては痛かったプレーですが、そもそも四球2つに死球で満塁にした自分が悪いのであって、あのプレーを理由にするには清水は給料をもらいすぎています。
もちろん早坂は反省をしなければなりませんし、経験を積むことでグラウンドの特性を早く自分のものにする必要がありますが、私は早坂は責められないと思います。

結果的に勝負のポイントとなったのは、今江の途中交代であったと考えています。
小久保の決勝タイムリーは今江であったら止められたのではないかと、スタンドで見ていた感じではそう思えました。
また右肘の調子が悪くて引っ込んだのであれば仕方がないのですが、それ以外の理由で本職ではない根元を三塁に回したのであれば、この判断は理解しがたいものがあります。

試合は清水が初回にあっさりと与えた4点を、サブローと井口のロッテらしからぬホームラン攻勢で追い上げて、根元の犠牲フライで追いつくという押せ押せムードでしたが、新垣からソフトバンクの中継ぎ陣にバトンが渡って以降は、四球で何度もチャンスをもらったもののあと1本が出ずに勝ち越すことが出来ずに、前述の継投により結局は負けるという後味の悪いものとなってしまいました。
サブローも井口も打った瞬間にそれと分かる見事なホームランでしたし、サブローに至っては4月にして4本目という実は背中にチャックが付いていて中身は別人ではないかと疑いたくなるぐらいの大砲ぶりですが、そういった形でしか点が取れないことがあと一押しできない理由でもあります。
仮に凡退をしても走者を次の塁に進める、一死からでもバントでスコアリングポジションに走者を進めるなどの作戦が今のロッテには必要だと考えますが、早坂がセーフティバントを見せるなどの変化は少しずつではありながらも出てきていますので、新しい顔ぶれによるチームの変化に期待をしてみたいと思います。

最後になりますが、やはり守護神として使ってみたいとの思いが今日も強くなるような、伊藤はそんな素晴らしいボールを見せてくれました。
こういった展開で使い減らすのがもったいないぐらいのピッチングで、連投となっても疲れがピッチングに出にくい荻野はやはり中継ぎで起用をしたいですし、三振を取れる伊藤を最後に据えることで浮き足立った投手陣が落ち着くように思います。
あとは中郷をもう少し信用すること、そうすれば同点で延長戦を意識しすぎて投手を温存することで試合を落とすといった醜態は避けられるはずです。
要は上手いピッチングができても長いイニングを投げられない投手は結果的に戦術を狭めている、ということですので、ピッチングスタッフの再編を強く要望します。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 4 0 0 0 0 0 0 0 3 7 10

1

千葉ロッテ 0 1 2 1 0 0 0 0 0 4 6 0


◆4月18日(土) 千葉ロッテ-ソフトバンク2回戦(1勝1敗、14時、千葉、23,225人)
▽勝 久米 6試合1勝
▽S 馬原 4試合2S
▽敗 伊藤 8試合1敗
▽本塁打 サブロー4号(新垣)、井口3号(新垣)

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水、小宮山、高木、伊藤、川崎、中郷―橋本将
ソフトバンク 新垣、神内、久米、馬原―高谷

 

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