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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2019年通信簿 22 田村龍弘

2019-11-30 01:21:02 | 千葉ロッテ

 

22 田村龍弘 捕手 25歳 年俸7200万円

【2019年成績】 100試合 284打数 30得点 69安打 打率.243 12二塁打 1三塁打 3本塁打 31打点 1盗塁 22四死球 59三振 得点圏打率.253

無理矢理感はありましたが昨季に球団史上二人目、醍醐以来の捕手としての全試合出場、全試合マスクを達成した田村ですから今季はさらなる盤石な正捕手道を歩んでいくものと思われましたが、本人もまさかだったでしょう、一昨年を思わせる立場崩壊の序曲にもなりそうな不安定なシーズンとなってしまいました。
まだ群を抜いた存在であることに異論はありませんがライバルらしいライバルがいない状況だったはずが、かつてのライバルが息を吹き返すとともに新星がぐっと出てきたことで来季によってはロッテの捕手事情が大きく様変わりをするかもしれないと、最短で2022年のFA権取得もありますので注目の一年となりそうです。

3月の侍ジャパン強化試合に招集をされるなど名実ともにロッテの顔の一人としてスタートをしましたが、しかし異変の萌芽のようなものはオープン戦から見られました。
メインが田村であることに変わりはありませんでしたが、しかし二番手として昨季にその足場を固めたようにも思われた江村ではなく終わった感のあった吉田の出番が増えたのはベンチの評価の変化だったのか、また田村に対する信頼感に陰りも見えたのはビハインドの展開ではあったにせよ開幕カードから吉田の途中交代になったことです。
4月半ばに上半身の張りで連続試合出場が153で止まったことからしてあるいは体調不良の兆候があったのかもしれず、それで吉田に付け入る隙を与えたのは痛恨でしょう。
さらには5月上旬に走塁で野手を避けようとして転倒、右太もも裏の筋損傷で一ヶ月近い離脱は吉田に勢いを付けてしまい、その吉田の同じく故障離脱が無ければもっと出番を減らしたかもしれず、復帰後も藤岡とは違って即スタメンを担保されたわけでもないのが揺らぐ立ち位置を表していたようにも思えます。
ただ本人がどれほど危機感を持っているか、がやや微妙なのはチームとしての方針もあったのでしょうが昨季の外一辺倒なリードではなく内も果敢に突くようになっていたものが吉田が抜けたことでまた元に戻りつつあり、せっかく球威のある若手が伸びてきたのにそれでは、と攻撃的な柿沼の台頭を許した感は否めません。
自慢の肩も柿沼はさらにそれを上回るアピールでしたし、レベルは低いものの捕手としては及第点であるバッティングでも吉田が本来の力を出したことで差が無くなってきました。
また吉田は長打率で勝り柿沼はバントの巧さがありますので田村は何でアピールをするのか、まだ吉田も柿沼も長丁場での実績がありませんのですぐにどうこうなるとも思いませんが、早いうちに目をかけられて出場機会を与えられたことによる緩みのようなもので守りに入ってしまったのであれば転落も早いでしょう。
田村がその持っている力を発揮すれば間違いなく球界を代表する捕手になれると考えているからこそ歯がゆく、あの涌井にも物怖じせずにリードをする強気、引っ張っていく力こそがアドバンテージですので若手が多い今はぴったりのはず、それを意図して競わせる環境を作ったベンチだと思いたく、佐藤も含めて食われることない来季であってもらいたいです。

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2019年通信簿 21 内竜也

2019-11-29 03:41:49 | 千葉ロッテ

 

 

21 内竜也 投手 34歳 年俸5400万円

【2019年成績】 なし

2年続けて50試合以上に投げた代償だったのか、今季は一二軍とも1試合も、1球も投げていませんから評価のしようがありません。
ファンが嘆き続けた手術癖を逆手にとっての不死鳥グッズを作って欲しい、とは話題作りではありましたが、手塚治虫のようにはいかない内フェニックス伝説です。
福浦の引退試合には姿を見せて笑顔を振りまいていましたが肘の状態はどうなのか、来季に35歳ともなれば普通に考えればプロテクトリストに入るとは思えませんからその短くはあれどまばゆい光を放つところに賭けて楽天が触手を伸ばすことがあれば、めでたい結婚を機としたこなつと同じタイミングでのロッテからの卒業、となるかもしれません。

昨年11月上旬の右肘関節鏡視下遊離体除去手術は2ヶ月後に投球練習を再開、3ヶ月後に実戦レベルでの投球を見込むとは球団からの公式発表でしたから、春季キャンプにも間に合って開幕も大丈夫との目論見だったようでしょう、しかし石垣島では初日の紅白戦にも投げずにずっとリハビリ組で、ブルペンに入るところも見ていません。
3月上旬に打撃投手をやったとの話が風の便りに伝わってきましたが続報はなく、7月下旬にブルペンに入ったとの噂もそうなると怪しいものです。
ここまで復帰計画が崩れるのもなかなかに珍しく、しかしこれでまた再手術となればそれは選手生命の終わりとほぼ同義にもなりますから地道に積み上げていくしかないでしょう。
まさかとは思いますが引退興行を指折り数える球団の思惑どおりになるのはしゃくですから、不死鳥は死なないのではなく寿命を迎えると自ら火に飛び込んでそこからまた再生をするものですので昨年の手術がそれであって欲しい、何としてでも内にはもう一度ロッテで不死鳥のように蘇ってもらいたいです。 

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鳥谷フラグ

2019-11-28 01:36:17 | 千葉ロッテ

石崎の背番号が30に変わりました。
これは大嶺にとってはショックでしょう、先月から立ち投げを始めて来季中の支配下選手登録への復帰を当然に目指しているはずですから自分の背番号を奪われた気分になってもおかしくはなく、これは来月に腰の手術を予定している高濱、まだ育成枠契約の合意がされていないと思われ不安な島にも影響が出てくるのではないかと思います。
もちろん育成枠選手となれば3桁の背番号になりますから従来のものへの占有権があるわけではないのですが、他球団ではそれなりに実績を残した、あるいは期待をされている選手であれば復帰を前提に空き番号にするケースも少なくありませんし、脇谷の23→023→23のように大嶺は130、高濱は132、島は140になるものだと思っていました。
これで32と40もルーキーが背負うことになれば高濱も島も切ない思いになってしまうでしょう、大嶺もこれが大物であればまだしも自分より年下の外様で移籍後に2試合2回4安打2失点でしかなかった石崎に持っていかれるのは?ではないかと、そうなれば余裕の無い支配下選手登録の枠を大嶺らのために球団が残しておくかどうかも疑問になってきます。
そんなこんなで無理矢理感が半端ないですが、自らの人脈に連なる鳥越ヘッド経由での福田獲得で井口監督が自信を深めて鳥谷に向かうのではないかと思ったりもしています。
またもし人的補償があれば石崎をプロテクトするつもりなのかもしれず、美馬と福田の獲得で浮かれるロッテファンが冷や水を浴びせられる12月になるかもしれません。
これまた筋の逸れた余談ではありますが、ロッテは同姓が複数の場合は先の選手がそのまま、後の選手に名前を付ける、先の選手が居なくなっても後の選手は元のまま、そんな背ネームのルールがあり、例えば荻野忠と荻野貴は荻野忠がOGINOで荻野貴がT.OGINOは荻野忠が退団をしてもそのままです。
香月良と香月一もそう、まだ先後とも在籍をしていますが中村奨と中村稔もそう、その流れでいけば福田光と福田秀はFUKUDAとS.FUKUDAになるはずですがルーキーとFA移籍をした選手ですからK.FUKUDAとFUKUDAになるのでしょう、ステージ6も虚しく今年も外れてしまった新入団選手発表会に向けてネームの修正を急いでいると予想します。


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猫又お双と一本足の館

2019-11-28 00:36:06 | 読書録

猫又お双と一本足の館

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どこかで逆転ホームランがあるかと僅かながらの期待も虚しく、文字どおりに「安物買いの銭失い」となった猫又シリーズでした。
楽天koboでの安売りにシリーズ全冊、とは言っても三冊でしかありませんが、まとめ買いをしたのが悔やまれますがこれも勉強、安いには安い理由があったということです。
ミステリー仕立てにはなっていますが難解な謎解きがあるわけでもなく、猫又というメインテーマを活かしきることなく脇道にはやたら力が入っていたのが印象的でもありました。

前作の脈絡のないしいぼるさん、がこの最終作のプロローグになっていたとは思いもよらず、しかししいぼるさんである必要もありませんでした。
ちょっとした行き違いで隆一郎と住んでいた長屋を飛び出したお双は猫又の長であるヤムに命じられるがままに恐山にある猫又の隠れ家に連れて行かれ、そしてまた隆一郎もヤムに招かれるように訪れたその地でそのヤムが謎の死を遂げる、となれば事件なのですが、これまたあまりに簡単すぎてただただ唖然です。
猫又、というものを突き詰めるでもなく、薄っぺらい色恋沙汰のような展開にこういうシリーズなんだっけと、ファンタジーな展開を想像していたのが間抜けに過ぎました。
ミステリー、ロマンス、ファンタジーのどれを取っても中途半端で、こう言っては何ですが小学生向け、中学生でももう厳しそうな、作品紹介に推奨年齢を記載して欲しかったです。


2019年11月16日 読破 ★★☆☆☆(2点)


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福田がロッテ入り

2019-11-27 00:42:17 | 千葉ロッテ

美馬とは違ってマジかよ、しかない福田のロッテ入りです。
美馬の入団が正式に発表となったことでそろそろ、とはロッテ、楽天とも人的補償にかなり影響が出てくる福田の動向だったわけで、それとともに角中、清田にファーストを挑戦させるとの井口監督の発言もありそれがフラグだったのかもしれず、実のところ水面下ではもう決まっていたのではないかと松本球団本部長の驚きが白々しいと思わないでもありません。
そんなこんなで悩ましいプロテクトリストですが、宣言残留をした則本昂は対象にならないらしいので福田もプロテクトをする必要はないのか、移籍であればあるのか、普通に考えれば前者ではないかと思いますが、それを置いておいてもロッテからすれば外野のレギュラーが増えたので角中や岡を外せるようになった一方で、楽天が福田を獲り損ねたことで島内、田中、辰己、オコエなどがいるものの高齢高給な角中はともかく岡はむしろ外せなくなったのか、難しすぎます。
ただここにきての福田の意思表明、そしてさすがにこちらはプロテクトが必要であろう牧田の獲得を楽天が発表をしたことからして、あるいは両球団で「人的補償は止めておきましょう」との合意がされた可能性もあるのではないかと、もしそうであれば今週中にもその発表がされるのではないかと思います。
それはさておき、これまた松本球団本部長のドラフト指名ネタはそのドラフト前の報道、ドラフト後のバレンタイン監督のコメントからしてロッテは福田を4巡目での指名を予定していたわけですから眉唾で、そうなれば福田が5回以上も直電をしたらしい鳥越ヘッドの影響が大きかったようにも思いますが人情ネタもにわかには信じられません。
とにもかくにも背番号7を背負うことになりそうな流れの福田には額面どおりにレギュラーに相応しい活躍を期待したく、そしてまだあるかもしれない人的補償をとりあえず外しての美馬+福田+6000万←→鈴木+3900万=美馬+福田+2100万←→鈴木になりますから、負担をする年俸がかなり増えましたが球団は頑張ってくれました。
当然にこれで来季は優勝を狙える体制が整った、と見なされるでしょうから井口監督としては三年目の待ったなし、これでCS出場すら逃すようなことになれば進退問題に発展します。
そうならないよう、福田を新たな固定枠にするのではなくそれを全て撤廃をして今度こそ、今度こそのフラットは競い合いでチーム力を底上げしての戦いをお願いします。


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2019年通信簿 20 東條大樹

2019-11-26 03:15:06 | 千葉ロッテ

 

20 東條大樹 投手 28歳 年俸1200万円

【2019年成績】 58試合 1勝0敗0S 防御率3.78 52回1/3 52被安打 7被本塁打 21与四球 7与死球 53奪三振 被打率.259

昨季の終盤にお試しでの一軍で結果を残した東條は、今季に大きな飛躍を見せてくれました。
同期同い年で同じ右腕の信樂が2年でチームを去り、高野はシーズン中に阪神にトレード、そして関谷は戦力外となりましたから東條だけが生き残ったことになります。
念願のプロ初勝利も手にしましたし盛りすぎてここまでの昇給はないと思いますがバラ色のオフになることは間違いなく、しかし中継ぎで一年だけ結果を残しての尻切れトンボは古くは永野、干場、最近では服部と枚挙に暇がありませんから、30代が目前となる来季にしっかりとした足場固めができるようさらなるレベルアップを期待したいです。

リリーフ陣の救世主ともなった東條でしたが、しかし開幕からしばらくは敗戦処理でしかありませんでした。
開幕カードこそ抑えましたが1試合で4発を食らったところで終わっていてもおかしくはなく、それでも使い続けた吉井コーチには何か手応えのようなものがあったのかもしれません。
その大炎上後は12試合連続無失点で交流戦でやや乱れましたがそれが明けてからは勝ちパターンでもきっちりと仕事をこなし、過去3年間のトータルを上回る58試合の登板です。
残念だったのは中盤戦までは試合展開を見つつ疲労を考えての計画的な起用だったものが、しかし晩夏あたりから「ここで東條?」と思ってしまうような過負荷気味にもなったことで最後のラストスパートで大きく数字を落としてしまったことで、これはシーズンを通して一度も二軍に落ちることがなかった東條の初体験にはやや過酷でした。
ただあまりにしゃんしゃんな終わり方ですと無意識にも油断が生じるかもしれませんので、そこは前向きに考えたいです。
そんな東條の生命線は切れ味鋭いスライダーで、ほぼストレートと半々ぐらいでしたから右の中後と呼ぶにはあれですが、ちょっと偏りすぎな気がしないでもありません。
ルーキーイヤーにはイニング数を与四球が上回っていたコントロールがまとまってきた代償、でもないでしょうが怖いぐらいだったストレートの威力がやや鈍り気味でそこそこ打たれていただけに、外国人選手には特に効果的でしたが伝家の宝刀たるスライダーがダメなら終わり、では実質二年目のジンクスにぶつかってしまいそうです。
まずはストレートをもう一度磨き直すのはもちろんですが、年齢的に今からは厳しいのは分かっていますが勝負ができる変化球がもうひとつは欲しい、サイドスローだけに落ちる系のボールは難しそうとなれば緩急を付けるためのチェンジアップはたまに投げて痛打をされていたような、しかしここが近道のような気がします。

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2017年通信簿
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2019年通信簿 19 唐川侑己

2019-11-25 01:37:05 | 千葉ロッテ

 

19 唐川侑己 投手 30歳 年俸5600万円

【2019年成績】 40試合 5勝3敗0S 防御率5.26 37回2/3 47被安打 7被本塁打 6与四球 1与死球 30奪三振 被打率.294

昨季の中継ぎ転向で2点台の防御率と新境地を開拓した唐川はさらに豊作を目指して臨んだ今季でしたが、しかし思ったように耕すことはできませんでした。
本心では先発希望を隠しはしないものの「先発したいとは今は思わない。使ってもらえる場所で投げたい」と切り替えて、先発陣が苦しいときのリリーフデーにオープナーとして一度だけ頭から投げましたがそれも1イニングだけでしたから実質的には全てが中継ぎとしてのシーズンはプロ入りから初めてでしたので、調整の難しさもあったのでしょう。
出足は悪くなかったですし途中でやや躓くも夏前には立て直しただけに夏場以降の急失速が際立ってしまい、二軍落ちもありましたから満足のいく内容ではありませんでした。
それでも来季に先発としてのチャンスをもらえるとは思えませんからこの道で生きていくしかなく、そのためのシーズンを乗り切れるスタミナ作りが課題となります。

昨季から続いていた連続登板無失点記録は20試合まで伸ばしましたが、ピッチングとしての安定感はその昨季ほどでもなかった唐川です。
悪かったときに比べればストレートは数字が出ていましたし精密機械と言われたときほどに精緻ではありませんでしたが四球で崩れることもなく、しかし押し並べて平均と言ってしまえばそれまでですが、これといった決め球がないことで球数が増えていく傾向が強く、テンポよく勝ちパターンに持ち込むことがなかなかできませんでした。
低めを意識しているのは見て取れましたがそれは球威の無さ、への不安の裏返しでもあり、連続被弾でひっくり返された試合もありましたし悪いときに悪いなりに投げられない、打たれ出したら止まらない、あっという間に火だるまになることもありましたからベンチとしては代えどきが難しかったでしょう。
ただそれにしても引っ張りすぎたケースが目立ったのは唐川、という名前への配慮なのか信頼なのか、それとも期待だったのか、その結果が5点台の防御率ともなればとても勝利の方程式に組み込めるような状態ではなく、それこそ地元出身でなければプロテクトリストから外されてもおかしくはないですし、戦略的な意味合いがなければ自分であれば外します。
まだ30代そこそこで同い年の鈴木とともに楽天入りとなればさすがに影響が大きすぎますから球団はキープをするのでしょうが、そこは実力でもぎ取って欲しいです。
若年寄を返上した若々しさを見せてくれとは毎度の願いですが、短いイニングであればもっと力強い、荒々しいピッチングで驚かせるぐらいでなければジリ貧が続くことになるでしょう。
3割ぐらいの被打率は珍しくもありませんが走者を出しても粘りの身上には決め手を欠くのが現実、先発であればまだしも中継ぎでは致命的ですので何か武器が必要です。

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2019年通信簿 18 涌井秀章

2019-11-24 00:37:29 | 千葉ロッテ

 

18 涌井秀章 投手 33歳 年俸2億円

【2019年成績】 18試合 3勝7敗0S 防御率4.50 104回 121被安打 14被本塁打 27与四球 6与死球 87奪三振 被打率.288

チームのためにも、そして本人のためにも復活の足掛かりとしたいシーズンでしたが、しかしさらなる衰えを見せてしまった涌井です。
僅かに3勝はルーキーイヤーと抑えだったときを除けば自己ワーストで、また先発を任されながらも規定投球回に達しなかったのもルーキーイヤー以来でした。
強い先発志向で西武から移籍をしてきましたが今季最終登板では6年目にして初のリリーフ登板は、そこまで2ヶ月弱の二軍生活があったことからして球団、と言うよりはベンチの涌井への評価、処遇の変化を如実に表していたような、20代前半の若手が伸びてきただけにそのポリシーを貫けるか、貫くのか、注目の来季となります。
ただ抑えは益田でしょうから実のところはその抑えよりも重要だったりもする八回だとしても見栄えはイマイチなだけにチームの顔である涌井の扱いはなかなかに難しく、リリーフ登板ではありましたが4回1/3のロングだったことからしてベンチのこわごわが見て取れたりもしますから、蓋を開けてみるまでどうなるかは分かりません。

待っていましたと言わんばかりに藤岡貴の移籍でエースナンバー、と呼ぶには清水直まで戻らなければならないロッテの事情はさておき、望んだ背番号18を手にした涌井は春季キャンプ初日の紅白戦に石川とともに先発をして1回零封とまずまずのスタートを切りましたが、しかしそれも長くは続きませんでした。
ピリッとせずとも「今は打たれてもいい時期」と余裕のコメントは次も、その次も打たれれば不安しか無く、2月半ばにして4年連続だった開幕投手を石川に奪われたのもそこまでの調整ぶりからすれば必然だったのか、いきなり大なたを振るったようにも見えましたがオープン戦でも5点台の防御率でしたからベンチの判断は正しかったと言えます。
今季初登板は古巣を相手に4回5失点で黒星スタート、二戦目も5回4失点とエンジンがかからず、ようやく三戦目に2安打完封勝利で勢いが付くかと思えば味方打線とかみ合わなかった不運はあれど3連勝をしてからの5月以降は5連敗で防御率も4点台に突入をして、7月末に4回6失点の炎上で浦和行きとなってしまいました。
そんな中で涌井の代名詞でもあった馬力、への信頼感が著しく低下をしていたのは好投をしていても100球を目処に代えられていたことからも明らかで、30台半ばに差し掛かったわけですから当然と言えば当然の措置ではあっても「普通の先発投手の一人」になってしまった寂しさはあったのが正直なところです。
もっともそのピッチングが、吉井コーチなどは「投げる球は一軍」と評価をしていましたがそういった評価をされた時点でもう一軍が当たり前ではなくなったと同義のような、ストレートはそこそこキレていましたし決め球であるスライダーの曲がりも悪くはありませんでしたが、しかしだからこそたちが悪かったりもします。
一球、一球を見ればそうなのかもしれませんがトータルで見れば試合を作れない、大事なところで外に構えても内に吸い寄せられたり内に投げたものが中途半端に真ん中に入ってしまったりと、この制球の甘さこそが現状を物語っていて、それでも以前のような球威があれば押し込めたり打ち損じを誘えていたものが今はそれもありません。
浦和でも初回に7失点をするなど一軍よりも酷い防御率4.72と、その存在感の大きさや金満楽天が相手ですから万が一を考えればありえないとは思いますが美馬の人的補償のプロテクトリストから外される可能性がゼロではないような体たらくを見せてしまい、これでは石川とともに美馬が来季の開幕投手の候補と囁かれるのも仕方がないでしょう。
しかしまだ涌井には二番手気質で主人公にはなり得ない石川の、あるいは実質二年目のジンクスを迎える若手への傘であって欲しい、同い年の美馬の入団も刺激になるはずです。
そのためにも練習熱心とは言われていますがここ数年の石垣島でのベテラン待遇を止めてもらいたく、若手とともに泥だらけになることこそが浮上へのきっかけだと考えます。

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ボルシンガー、サンドバル、山室球団社長

2019-11-23 00:43:22 | 千葉ロッテ

ニッカンがボルシンガーの退団を報じました。
昨季の活躍で複数年契約となったのではと思っていましたので意外ではあり、信頼のニッカンですから今後に機関紙が続けばほぼ決まりなのでしょう。
ファンサービスが抜群でナイスガイなだけに残念ではありますが、昨季の終盤から低空飛行が続き足元を気にするのも相変わらずで長いイニングを投げられませんでしたからベンチとしては使いづらいところがあったような、美馬を獲得したことで外国人投手は手薄になってきた中継ぎに充てるとの考えであれば悪い判断ではないと考えます。
ただ打たせてとるタイプは苦手ですので敵にしたくはなく、ニッカンが伝えるところではNPBでプレーを続けたいとのことですからできればセントラルに行って欲しくはあります。
また以前にA.ジョーンズで似たような話がありましたがロッテのインスタグラムをフォローしていることで噂になっていたサンドバルの獲得について名も無き球団関係者が否定をしたとのこと、バルガスとマーティンとの交友関係があるだけでリストアップもしていないそうで、そもそもメジャーでは落ち目でもさすがに大物すぎて話としては面白いですがロッテはおろか巨人、ソフトバンクですら手が出ないクラスの選手ではないかと、むしろ今季はやや持ち直して.268の14発ですからNPBに興味があるとも思えません。
それよりもマーティンの残留とボルシンガーに代わるリリーフの獲得が急務でしょう、そんな球団の体制にも変化が、球場にも自ら足を運んでファンと触れあうなど歴代とは異質な存在感を見せて、かつドラフトで外れ1巡目の当たりくじを引きまくったことでも話題となった山室球団社長が退任、来春で球団を去ることになりました。
どちらかと言えば戦力よりも興行に力を発揮したようにも思いますが球団が潤ってこその戦力ですから貢献度は高かったと思いますし、後任が河合オーナー代行の兼任となれば以前の体質に戻ってしまいそうな、オフィシャルにはその兼務で経営の意思決定および実行の迅速化を図るのが目的とのことですが、ちょっと怪しくはあります。
山室球団社長が就任をしたときには出身母体のみずほ銀行がロッテのメインバンクであることからタブロイド紙を中心に身売りシフトとも囁かれたところからのこの権力一点集中が何を意味するのか、何となく、何となくではありますがまず集中をした上で重光ジュニアへの大政奉還を目論んでいるのではないかと思わなくもありません。
ロッテとしてはともかく重光家としては本拠たる韓国経済がそれどころではないので野球なんぞに気を配っている状況ではないでしょうが、ちょっと気にはなります。


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2019年通信簿 15 関谷亮太

2019-11-22 03:46:51 | 千葉ロッテ

 

15 関谷亮太 投手 28歳 年俸1650万円

【2019年成績】 E 32試合 6勝7敗0S 防御率3.53 86回2/3 82被安打 9被本塁打 31与四球 4与死球 57奪三振

社会人で同門だった同期の東條が台頭のきっかけを掴む一方で、危惧をしていたとおりに僅か4年で関谷はユニフォームを脱ぐこととなりました。
二軍ではそれなりに登板機会をもらっていて、またやはり同期で同い年、同じ右腕の高野がトレードで移籍をしたことであるいはもう一年のチャンスがあるかとも思いましたが現実は厳しく、かつては河本、成本、黒木、藪田と栄光のドラ2とも呼ばれたのが嘘のような体たらく、中後、川満、田中英の後を追うように短いプロ野球人生を終えたことになります。
あるいは清水直コーチが監督に転身をした琉球への参加があるかとも思っていましたが、しかしここまで発表をされたメンバーに関谷の名前はありません。
ルーキーイヤーがキャリアハイ、の典型的なパターンでもあり、今季は石垣島でサインをもらったときぐらいしかその姿を見ることがなかったのが寂しくもあります。

ストレートの力を取り戻すことができなかった、それが全てでしょう。
そもそも取り戻す意志と言いますか復活への方向性としてそれを志向していたかどうかも分かりませんが、あのお化けチェンジアップを活かすも殺すもストレート次第でしたから年齢、二軍での成績からしてまだ諦めるようなところではないはずがトライアウトにもエントリーをしませんでしたから、どこか醒めた境地にあったのかもしれません。
始めの一歩となるはずだった春季キャンプ初日の紅白戦に投げられなかったのか、投げさせてもらえなかったのか、どちらにせよスタートラインから出遅れた関谷は当然のように二軍スタートとなり、それでもその二軍の開幕投手を任されたことからしてまだ期待はされていたはずで、しかし開幕勝利の以降はピリッとしないピッチングが続きます。
そうこうしているうちに中継ぎに降格、たまに先発とどっちつかずの起用は一軍を視野に入れてと言うよりは二軍で試合をやるための要員になってしまっていたようにも思えます。
デビューが鮮烈だっただけに裏切られた感が強かったのが正直なところで、もちろんストレートの大切さは分かっていたであろう関谷でしょうが結果として絵に描いたような右肩下がりは何が理由だったのか、チームとしてストレートに重きを置いた環境になってきた中でその流れに乗れなかったのが残念でなりません。

2016年通信簿
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【オリオン村査定】 1650万円 → 戦力外通告 ※10/3に戦力外通告


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猫又お双と教授の遺言

2019-11-22 03:35:22 | 読書録

猫又お双と教授の遺言

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前作でがっかりとさせられた猫又シリーズの二作目です。
歴史学の教授から弟子たちに、との遺言を巡るトリックが題材とされていますが、やはり稚拙で小学生向けの作品としか思えません。
手掛かりが全く無いのも掟破りですがこれほど簡単であれば推理小説にもミステリーにもならず、ネタとしては太平記から持ってきたのではないかと思ってしまうぐらいの凡庸さです。
さすがに誰が、までは分からなかったのはそういう構成になっていなかったからで、しかもあまりにちゃちい動機に二度目の肩すかしでした。

導入は悪くはありませんでした。
お双、がまだ猫又でないときに江戸で出会った異人のしいぼるさん、のプロローグがどうストーリーに絡んでくるのか、それをいろいろと考えての読み出しです。
遺言とともにあった古文書の謎を解き明かす鍵になるのではと思案を巡らせて、しかしそれがなくとも解けてしまったことでもやもや、もやもやです。
その種明かしはエピローグでされますがあまりに壮大に見せかけたオチが腹立たしく、シリーズとしては一つのテーマなのかもしれませんがもっと他にやりようはあっただろうと、作者からすれば引っ掛けたつもりかもしれませんがしてやられたではなく腹立たしさしか残りません。
実のところ片付ける、という意味合いで最終作を読み始めているのですがそこには繋がりますから全く無意味ではありませんが、こういった手管は嫌いです。


2019年11月8日 読破 ★★☆☆☆(2点)


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2019年通信簿 14 大谷智久

2019-11-21 00:20:46 | 千葉ロッテ

 

14 大谷智久 投手 34歳 年俸8400万円

【2019年成績】 2試合 0勝2敗0S 防御率10.80 1回2/3 2被安打 0被本塁打 2与四球 0与死球 1奪三振 被打率.286

昨季に防御率5点台と期待を裏切っただけに立て直しのシーズンとしたかった今季でしたが、自己最少の僅か2試合の登板に終わりました。
目立った故障があったわけでもなく二軍で34試合に投げて1点台半ばの防御率でしたから昇格のタイミングはあったはずが、しかし9月半ばのようやくの一軍です。
その今季初登板がエラーに足を引っ張られてのサヨナラ負け、は仕方がないにしても次の登板で四球が絡んでの逆転を食らってあっさりと降格はベンチの評価がその程度だったということなのでしょう、正直なところ今季で引退かと思っていたので意外ではありましたがもらった一年をどう活かしていくか、ベテランの意地を見せてもらいたいです。

春季キャンプは当然のように二軍スタートとなり、そのままほぼ浦和に住み着いてしまった大谷です。
その二軍では34回1/3で39奪三振、6与四球と格の違いを見せつける一方で30被安打とそこそこ打たれていましたから、やはり力の衰えは隠せなかったのでしょう。
そのあたりが閉幕間際まで一軍で試すことすらされなかった理由かもしれず、しかしその結果があれで現役続行となったのがちぐはくな気がしないでもありません。
春先にしか実戦登板を見ていないのでその後のストレートの球威、キレがどれほどだったのか、ストライクを取れる程度のコントロールだったのかコーナーで勝負ができていたのか、が分からないためにそこは球団の判断を見守るしかなく、功労者だけに福浦のときと同じような理由でのものでないことを願いたいです。

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【オリオン村査定】 8400万円 → 任意引退


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コメント (9)

2019年通信簿 13 平沢大河

2019-11-20 00:52:58 | 千葉ロッテ

 

13 平沢大河 内野手 22歳 年俸2620万円

【2019年成績】 51試合 91打数 10得点 18安打 打率.198 3二塁打 1三塁打 1本塁打 8打点 0盗塁 12四死球 28三振 得点圏打率.136 

飛躍のシーズンにしなければならないはずが、今季もベンチは中途半端な立ち位置を押しつけて平沢の足を引っ張りました。
そもそもがせっかく外野手として大きな一歩を踏み出したところに昨秋のフェニックスリーグ以降はまたショートに戻したのが意味不明でしたし、それであれば公正な競い合いをさせるかと思えば相変わらずに藤岡ありきではこれはもういじめでしょう、本人が「どこでも出られるところで」「やっぱりショートで」と彷徨っているのがきつすぎます。
井口監督であるうちは藤岡が長期離脱をしない限りはショートでの出番は回ってこないでしょうし、その離脱があったとしても復帰をしたら即外されるのが明らかとなった今季だけに、長期政権になると考えるのであれば自ら外野への転向を申し出る、あと一年二年と見越すのであれば二軍でショートとしての技を磨く、そんな決断が求められます。

昨年の契約更改の際に「まずは試合に出ることが大事。準備はしていきたい」と引き続き外野に取り組む構えを見せつつも「ショートで入ってきたのでショートで」と強いこだわりがあった平沢でしたが、しかしレアードの獲得で内外野ともに門戸が狭まったこともあったのでしょう、自主トレのときには「出られればどこでもいい」と現実路線に舵を切っていました。
それが藤岡の故障離脱で春季キャンプ初日の紅白戦でショートを守ると以降は外野の練習はせず、国際交流試合でアーチを放つなど本人は意気揚々だったでしょう。
ところが藤岡が合流をすると地元オープン戦初戦でショートをあっさりと奪われて、そのオープン戦も含めた対外試合で結果を残してきただけにまたか、と暗雲が立ちこめました。
その藤岡の不振で開幕6戦目に初スタメンも一ヶ月で5試合4打席しかもらえずに二軍落ち、藤岡の再びの故障でチャンスが巡ってくるも出たり出なかったりで三木の後塵を拝し、その三木までもが走塁での負傷でリタイアをするとようやくに安定をした出場機会ではつらつとしたプレーを見せてくれましたが、しかし藤岡が戻ってくればまたお役御免です。
8月には.278、出塁率.381とレギュラーとして文句のないバッティングを見せていただけに、それ以降に10打席しか与えられなかったのはさすがに酷すぎます。
課題のスローイングもその8月には安定をして結局は慣れの問題、と言いますか「ミスができない」という控えに厳しいベンチの施策に怯えていただけ、はメンタルの弱さへの不安はあるものの、やればできる子を証明したのにそのはしごをあっさりと外したのは鈴木と同じくレギュラー候補ではなく便利屋としか見られていないからなのでしょう。
その状況が来季にガラッと変わるとはとても思えず、鈴木が抜けたことでチャンスが増えるのではなくその後釜としていいように、そしてまた中途半端な日々を送ることになりそうです。
そんな平沢に一番に必要と考えるのは強い意志ではないかと、そういった待遇ですから秋季キャンプの合流が遅れた理由とされた右肘に不安があるのであれば手術をして憂いを断ついい機会でもありますし、ショートにこだわるのであれば移籍を志願する、出番を優先するのであれば内野のグラブを捨てる、など材料はいくらでもあります。
ベンチに翻弄をされるがままに無駄に歳を食っていくのが最悪ですから、自分がどうしたいか、どうなりたいかを考えるオフにしないといつまで経っても光は見えてきません。

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【オリオン村査定】 2620万円 → 2350万円 (▼10%)


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コメント (28)

2019年通信簿 12 石川歩

2019-11-19 03:10:45 | 千葉ロッテ

 

12 石川歩 投手 31歳 年俸1億1500万円

【2019年成績】 27試合 8勝5敗0S 防御率3.64 118回2/3 129被安打 9被本塁打 28与四球 4与死球 81奪三振 被打率.278

石垣島ではうっすら程度だった髭がどんどんと濃くなってボルシンガー真っ青なザビエルのようになったかと思えば、顎先だけ残してみたり終盤戦にはまた薄めになってモデルチェンジの激しかった一年でしたのでどれにするか迷いましたが、人生の汚点にもなりそうな恥ずかしいファラオ髭を選んでみました。
ピッチングが冴え渡ればそれも一つの話題となってプロ野球は興行ですからまあ許されたのでしょうが、しかし石川とすればパッとしないシーズンだったと思います。
美馬の年俸を考えればもっと高めの査定をしてあげたかったのですが規定投球回に届かなかった昨季をさらに下回りましたので、このあたりが精一杯です。

そんな石川は春季キャンプ初日の紅白戦に涌井とともに先発をするなどローテーションの柱と期待され、そして早々に開幕投手に指名をされました。
このあたりは石川がどうの、よりも引っ張りすぎると涌井との関係がこじれそうなための、そんな政治的な意味合いがあったようにも思います。
それはさておきWBCでもそうでしたが柄にもなくやる気を見せると裏目に出るのが石川、らしくその開幕戦は六回途中でKOされてしまい、リベンジどころか次の登板を待たずして腰痛で抹消となり、6月半ばには右尺側手根屈筋炎で二度目の抹消とトータルでは一ヶ月半の離脱がありましたからむしろアップ査定は甘いかもしれません。
最初の抹消では最短で戻ってくるもピッチングは戻らずに今季初勝利はGWも終わってからで、防御率が5点台まで落ちたところで再びの抹消、一ヶ月後に戻ってきたときには種市や岩下らの台頭でローテーションに居場所がなく、リリーフデーでプロ初の中継ぎを経験するもその後に逆転負けを2度食らうなどピリッとしないままでした。
しかし何が転機になるかは分からないもので、足首の捻挫で離脱をした岩下に代わってローテーションに戻ってみればそこから5連勝で防御率も1.90とエースの名に恥じないピッチングを見せて復肩をアピールしましたが、しかし昨季も出足の好調が長続きをしなかったですからこれが来季に繋がるかどうかはまた別問題でしょう。
光明はストレートに力強さが戻りつつあることで、ややコースが甘めで被打率は高めですが低めに集めるコントロールは健在ですのでそこさえ崩れなければまだいけるはずです。
先頭に立つことで力を発揮できるタイプもいれば、二番手、三番手で目立たぬようなところでこそ結果を積み上げられるタイプもいるわけで、残念ではありますが石川は後者のタイプなのでしょう、そう考えるとまだ種市に先頭を走らせるのは酷ですから涌井やボルシンガーがもうひと踏ん張りできるか、美馬が額面どおりかどうかが石川の死命の鍵となります。
そんなどこか他力本願なところがある石川ですが実力は折り紙付きですのでそういうものと割り切って、衰えるにはまだ早い、またあの飄々と抑えるピッチングを見せてください。

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【オリオン村査定】 1億1500万円 → 1億2500万円 (△9%)


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鈴木は楽天へ

2019-11-18 06:04:27 | 千葉ロッテ

せっかく都合のいい解釈をしようと努力をしていたのに、機関紙があっさりと鈴木の楽天入りを報じました。
現時点ではまだ他紙が続いていませんがこの手の報道でミスるのは致命的ですし美馬のときも結果が後追いをしましたから、かなりな自信があってのものなのでしょう。
それであればファン感謝デーの前に、と思わないでもありませんがそこは鈴木にとっても不本意なタイミングでの「判明」だったのかもしれません。
そうなると獲り戻すような人的補償がどうなるのか、お互いに全額金銭にしましょうなんてのは贔屓目があるにせよロッテのプロテクトから漏れた選手の方が魅力的に思えるので無理な相談でしょうから、美馬+西巻+人的補償+1400万←→鈴木+人的補償、の目先の損得勘定は人的補償の人選が左右をしそうです。
もっとも支配下選手登録枠が足りていないことを言い訳にロッテが全額金銭を選択する可能性も高そうな気がしますので、そうなったらげんなりした気分になってしまうでしょう。
それにしても巨人がFAで連敗とは痛快ではありますがことロッテ目線で言えば巨人の方が魅力的な人的補償になったでしょうから残念ではあり、しかし鈴木目線で言えば楽天が正解でしょう、今江の8を背負うのか辰己を8に変更して7を背負うのか、その今江よりも3歳も若い移籍ですので手強い相手になりそうですがロッテ戦ではお手柔らかにお願いします。
正式に決まって鈴木の会見があればまた改めてまとめたいと思いますが、名も無き周囲の関係者が伝える「本当に必要とされていると感じられるのが重要」の言葉が重く響きます。


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