オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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ハイサイ!石垣 キャンプ篇 六日目の巻

2017-03-31 02:00:31 | 千葉ロッテ

 

長いようで短かった5泊6日の石垣島キャンプ見学も最終日、朝からピーカンで最後を飾るに相応しい一日でした。
前日、前々日はラミゴとの国際交流試合の観戦で練習はほとんど見ていないので中3日ぶりの投げて、打って、走って、そして守る選手たちを凝視です。
最後の最後に大物から念願のサインもゲットできましたし、雨に降られなかったからこその素晴らしさでしたが、雨雲に怯えながらまた近いうちに訪れたいと思います。

チェックアウトの手続きがあるのを忘れていて前日までと同じ時間に起きたために、結局は一度も早出特打を見ないままに終わってしまいました。
そんなこんなでこの日もウォーミングアップから始まり、くつろいだ選手たちの表情をまったりと眺めます。
ポジションやつるむ仲間が決まっているのかほぼ同じような光景でしたが、やはり練習中のそれとは違って素の姿を見ているのかなと、それでも前日までとはちょっと違った少し広めのスペースで時間をかけてじっくりと、久しぶりの朝からの晴天ですのでメニューを変えたのかもしれません。

そんな選手たちを見守る、山室球団社長です。
おそらくは国際交流試合の視察のためだったのでしょう、スタンドでも見かけたのでサインでももらおうかと思ったのですが、警備が厳しくて近寄れませんでした。
ちなみに林球団本部長には「いや~、一度も書いたことないので。選手たちからもらってやってください」との丁重なご辞退のお言葉をいただいています。

これまでであれば投手陣が移動をした後も野手陣の練習を本球場で見続けたのですが、ここまであまりに野手偏重だったので最終日は投手を追うことにしました。
サブグラウンドではキャッチボールでの肩慣らしとペアでのペッパーを30分弱、こう見てみると豪華なリリーフ陣が順調に調整をこなして無事に開幕一軍に名を連ねたのですから小林コーチも一安心、やたらと内、藤岡がハイテンションだったので調子も上々だったのでしょう。

そうこうしているうちに選手たちがぞろぞろと室内練習場に撤収をしていったので、これはブルペンだろう、とダッシュしてベストポジションをゲットしました。
まずは内、藤岡、益田の先ほどの面々で、内はこの日が初ブルペンと報じられていましたので試運転だったのか立ち投げに毛の生えた程度で終了、代わりに高野が入り、豪球トリオがビシバシと投げ込む姿は圧巻で、音が響く環境に騙されているところがあるにせよスッゲー、といった感じです。
ルーキーイヤーの5年前と同じく打席に立ったスタッフにぶつけた益田はご愛敬、コーナーに力強いストレートを決めていた藤岡は期待をしてよいと思います。
その藤岡が上がった後には唐川で、ノックで痛めた足首を気にする様子もなく遅れを取り戻すかのようにかなりな球数を投げていました。
そして益田と高野に入れ替わるように登場をしたのが石川と涌井、この豪華さは何なんだと、最後におみやげをもらった気分です。
ただ石川はWBC球を試していたのか一球毎にしかめっ面で思うように投げられない苛立ちがぷんぷんと、涌井も本格的なピッチングではなく感触を確かめるような感じでした。
それでも両エースの醸し出す空気にはピリピリとしたものがあり、入れ替わりとは書きましたが、高野は石川に追い出されるようにも見えたのが正直なところです。
この二人の後ですから二木、宮崎も悪くはなかったのですが、見劣りがしてしまったのは仕方がありません。

このラインアップが予告されていたのか、評論家諸氏が登場です。
和田一浩は前日にスタンドで見かけましたが斉藤和巳と齋藤明雄は初見、齋藤明雄はその後に第二球場にも足を運んでいましたからさすがにコーチOBだけのことはあります。
また島、種市の両ルーキーが先輩たちのピッチングを目で学んでいたのが印象的で、落合コーチが身振り手振りで語りかけていました。

ふと気がつけば昼前、井口と福浦に会いに行かなければと第二球場へこれまた猛ダッシュ、キャンプ見学も体力勝負です。
しかしランチ特打はとっくに終わっていて井口は大木を引っ張り出してのノックを、ガチガチな大木に思わず笑ってしまいました。
グラブ捌きはさすがの井口でしたが横への動きがやはりしんどい、守備機会は昨年よりも減ることになるでしょう。
福浦は長々と取材を受けた後はワゴン車に乗って去ってしまいましたので、色紙やボールを握りしめて待っていたファンには残念なことになりました。

第二球場での野手の練習はこれまでかなり見ていたのでまたブルペンに戻ろうかとも思ったのですが、井口の守備練習を見て何か変化があるかもしれないと思いとどまりました。
すると先日のミス連発にベンチが怒り心頭だったのか時間を割いてのバント練習、さすがにこの日はまずまずの内容で、失敗をしても囃したてることなく真剣さが漂います。
時間を惜しむかのようにトスバッティングをしている選手もいて、居残って正解でした。

ニッチローがいたのは当日にご紹介をしたとおり、必死に打球を追いかけていました。
その前にはバント練習にも参加をさせてもらっていて、そのときには選手たちにも笑いが、へっぴり腰で空振りをするニッチローはやはりニッチローです。
それでも全体練習が終わるまで引き上げることなく黙々と、終わってからはロッテファンとのちょっとした記念撮影会になったのも、その姿勢に心動かされたからなのかもしれません。

同期入団同い年の清田と荻野は仲良く並んでトスバッティング、時折に声を掛け合いながら、スタンドまで気合いがほとばしっていました。
細谷とペアで守備練習をしていた脇本は便利使いで内野を守らされるのか、とも思いましたが、捕球のときの尻の突っ張り具合を見れば素人目にもそれが無理なのは明らか、おそらくは足腰を鍛えるためのそれだったのでしょう、三家にポジションを奪われないよう今季中のプロ初出場を期待しています。
そして超仲良しコンビの猪本と香月は当たり前のようにペアリング、香月も打球への入り方が上手いようには見えませんでしたが猪本はとにかく足が動かず腰高でもあり、二軍が開幕をしてもなかなか出番をもらえていないことからしても早々に黄色ランプが点灯かもしれません。

捕手陣は金澤と寺嶋、柿沼が鶴岡コーチとキャッチングの練習をしていて、ここで金澤に火が点きます。
どのあたりに投げて欲しいかを聞いて練習の意味があるのか、はさておき、鶴岡コーチのその問いに対して寺嶋の答えは「普通で」、「普通って何や、お前の普通なんて誰も知らんわ」と栃木出身の金澤の関西弁風の突っ込みに、寺嶋は両手を広げて「このあたりで」、「それがお前の普通なんか、どこが普通や」とたたみ掛ける金澤が一番にぽろぽろしていたのはここだけの話ですが、最後に笑わせてもらってキャンプ漫遊記はこれにて終了です。


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祝杯か、それともヤケ酒か

2017-03-31 01:48:18 | 千葉ロッテ

 

公式サイトで紹介がされていたのでご存じの方も多いかと思いますが、サッポロビールのマリーンズ缶がプチ復活をしました。
ビールから発泡酒へのグレードダウンではありますが、それでも発売をされたことは喜ばしいです。
さっそくに発売日に探してみたのですがこれまで黒ラベルのマリーンズ缶を取り扱っていたところでは見つからず、今日に問い合わせで教えてもらったスーパーで購入できました。
金のボディに取って付けたような、また変わり映えのしないデザインではあるものの、開幕カードの観戦にこれ以上のお供はありません。
それが祝杯となるのかヤケ酒になるかは選手たち次第、明日はさくっと帰ってパ・リーグTVの前に正座をして開幕を迎えます。


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ハイサイ!石垣 キャンプ篇 五日目の巻

2017-03-30 00:43:54 | 千葉ロッテ

 

朝方は曇り空でしたが昼前からようやくに南国らしい日差しがギラギラと、やっと石垣島に来た感じです。
ただまだ風が強かったので上着を脱ぐほどでもなく、それもあって油断をして紫外線対策を怠ったことで、翌日と併せての一日半で季節外れの日焼けをしてしまいました。
前日とは違って本球場が最初から閉ざされていたのでウォーミングアップなどを見ることはできず、開場とサイン会の整理券の列の場所取りだけをして時間が経つのを待ちます。

うろちょろしていたら、伊志嶺のサインを見つけました。
ルーキーイヤーの2月6日ですからロッテの伊志嶺としてはかなり初期のもので、おそらくは石垣島の後援会の方に頼まれてサインをしたのでしょう。
かなり年期が入っていますが、来年以降に訪れた際には探してみてください。

この日も投手陣は徒歩で陸上競技場に移動です。
周りの動きを窺っている人もいましたので一人が行けばうわっと群がりそうな雰囲気はありましたが、台湾からのファンの方も含めてただ静かに見送りました。
各選手とも目線を合わせずに近寄るなオーラを醸し出していた、というのもあるかもしれません。

試合前のウォーミングアップは前日とは違って障害物のようなものを軽やかなステップで飛び越えていくようなもので、選手たちが自ら拍手をしてテンポを取っていました。
スタンドからもそれに合わせての拍手で一体感のある練習は、これもファンサービスの一つだったのかもしれません。
日差しが強いせいか右を見ても左を見てもグラサン、もといゴーグルをした選手がぞろぞろと、ファッションでやっているのではないのでどうでもよいことではあるのですが、似合っている選手もいれば様になっていない選手もいたりして、誰がどう、は内緒のお話です。

今さらながら気がついたのは角中の背番号3、ではなく、ロングソックスです。
衣替えとなった赤ユニや青ユニの裾が波しぶきをイメージしたデザインになっているところでの「変節」には思わず笑ってしまいましたが、ただその後はまたズルズルスタイルに戻ったようで、いずれにせよ鈴木らのロングソックス派が赤ユニ、青ユニをどう着こなすかが楽しみです。

試合のレビューはこれまた当日のものをご参照いただければと思います。
チームとしては初の対外試合となったラミゴとの国際交流試合でしたが、こと一二軍ボーダーの選手についてはこのキャンプ、そして実戦で感じたままの印象どおりに開幕まできてしまっているような、とは言え例えばこの日に一番に安定をしていたように見えた金森に言うほどのチャンスが無いままだったのが引っ掛かってはいます。
もちろん全てをフラットに競わせるのは無理ですし、そうあるべきとも考えていませんが、好調を維持している大嶺祐や大嶺翔、伊志嶺らがどういった形で開幕を迎えることになるのか、五年目の伊東ロッテが口先番長で終わるようですとCS圏内であっても政権交代の議論がされることになるかもしれません。

試合中には投手陣と、パラデス&ダフィーが試合見学に来ていました。
新外国人選手にとってもルーキーにとっても「見る」ことも大事な練習の一つですから、両外国人選手がプレーに指を指しながら話し込んでいたのが頼もしくもあります。
凡打でも全力疾走を欠かさないパラデスにダフィーは好調な打撃が行き詰まることもあるでしょうが、その真摯な姿勢があればきっと乗り越えられると信じています。
ちなみにトップの写真は同じく姿を見せた涌井で、どこぞのヤンキーが紛れ込んだものではありません。

またしても余談で締めますが、この試合でのラミゴの選手たちは英字を背負っていました。
ネットで調べてみれば実名のユニフォームもあり、前日のそれはサードユニ的なものなのか、はたまたイベント用の特別仕様なのか、疑問がわさわさです。
ああいったニックネームが認められるのであればロッテでもアジャ、とかサンキューとか、いやいや、真面目にやりましょう。


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いざ出陣!

2017-03-30 00:37:52 | 千葉ロッテ

開幕一軍メンバーが発表となり、いよいよ2017年のシーズンに向けての出陣です。
週末は金曜日から土曜日にかけて雨模様なところが多いようですがロッテが乗り込むのはヤフオクドームですから関係なし、パ・リーグTVにも再加入をして準備万端です。
いきなりソフトバンク、日本ハムとの対戦ですから厳しい局面ですが、稀勢の里なロケットスタートのためには1つも負けられないぐらいの意気込みが必要でしょう。
オープン戦の「優勝」の勢いを活かすためにも涌井がビシッと抑えて打線が援護をする、ロッテファンにとっては夢のような開幕勝利まであと33時間です。

開幕一軍メンバー発表! (3/29 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

本日3月29日(水)、2017年シーズン開幕登録選手を発表しましたので、お知らせいたします。

【一軍メンバー】
投手:石川、大谷、涌井、藤岡、唐川、東條、内、松永、西野、大嶺祐、有吉、益田
捕手:田村、江村
内野手:ダフィー、井口、鈴木、中村、平沢、パラデス、井上、大嶺翔
外野手:荻野貴、清田、角中、伊志嶺、加藤、岡田

顔ぶれを見て「おや?」と感じたのは東條のinと高野のoutぐらいで、推しメンの土肥が残念でしたが、あとはまずまず妥当なところではないかと思います。
その東條は地元開幕カードで先発をするであろうスタンリッジと佐々木、二木はどうしたんだと叫びつつ、その入れ替えでの降格になる前にアピールができるかどうか、ここまでの調子からすれば大谷もその候補かもしれず、そう考えれば不調の南はともかくとしても高野や田中靖が外れたのも仕方がないのかもしれません。
それだけ層が厚くなったと喜ぶべきなのでしょう、中継ぎローテーションという戦略もあってよいように思います。
あとはスタメンにどの名前が並ぶのか、是非とも伊志嶺と大嶺翔にチャンスを与えてサバイバルをチームに意識させる伊東監督であってくれればと願います。
ここのところは浦和で欠場が続いてあるいは故障をしたのかもしれない福浦、さっそくに二年目のジンクスにはまったのか細谷、気がつけば三番手の吉田、大松は開幕一軍だぞ根元、ホットコーナーは任せろ香月、やっと数字をもらった高濱、などの面々の逆襲にも期待をしましょう。


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ハイサイ!石垣 キャンプ篇 四日目の巻

2017-03-29 00:24:48 | 千葉ロッテ

 

石垣島の三日目は練習が休みだったので、すっ飛ばしての四日目です。
この土日は友好関係を結んでいる台湾ラミゴとの国際交流試合で、今季の観戦は石垣島から始まりました。
バックネット裏はフェンスが太めで撮影に不向きなのでパス、ベンチ上には三塁側のようにチアガールが登場はしませんがカメラクルーがいるかもしれないとのスタッフからの事前ヒアリングでこちらもパス、よって前もって狙っていたフェンスが邪魔にならずマウンドからの距離もほどほどな場所をバックネット裏に殺到する人たちを横目にキープです。

入場の列の場所取りだけしておいて、一昨日に続いてのウォーミングアップです。
休み明けということもあってか眠たげな表情がパワーアップ、昨日何時まで呑んでた?みたいな会話がされているのかな~、なんて思いながらパシャリ、パシャリです。
自分が休日に見かけたのは香月と猪本だけでしたが、夜の街で選手と遭遇をしたロッテファンもいたかもしれません。

ウォーミングアップは当たり前ですがメニューが日によって変わるわけではなく、淡々と、淡々とです。
やはり朝からどんより曇り空で風が強く、鈴木や岡田を見れば分かるとおり選手たちが寒そうにしていたのにも変わりはありません。
そうなればダフィーのバランスが悪いのも同じかな、なんて思っていたら場内整理のためか、途中で追い出されてしまいました。

グラウンドには解説のお仕事なのか、立川が姿を見せていました。
この後に球場外でも見かけたので「お仕事中申し訳ありません」と声をかけてサインを頼んだら、「全然、全然、仕事中じゃないから」と笑顔で対応してくれたのが嬉しかったです。
一緒に居たスタッフと思しき方が「いや~仕事中ですよ」と突っ込んでいましたが、「まあいいじゃん」と、立川は大好きです。

開場にはまだ時間があったので、目の前を通っていった投手陣の後を追って陸上競技場です。
開場を待つファンの前を石川や唐川らが普通に歩いていてサインをもらおうとする人もいるかなと様子見をしていましたが、練習中のそれが御法度なのは常識になっているようです。
ノックで足首を痛めた唐川はまだ足を引きずるように歩いていましたが、ブルペンにも入りましたので大事には至っていないようでした。

ようやくに開場をしましたが試合まで一時間以上もあるので、それまでの選手たちをまったりと観察です。
伊東監督は記者からの取材に「秋季キャンプでの厳しい練習から緩めることなく選手たちがしっかりと準備をしてくれていた」と満足そうな表情を見せていました。
平沢と鈴木は地元のメディアなのか、あるいは通訳のような人もいたので台湾からの取材だったのかもしれませんが、ベンチ前でインタビューを受けていて、キャプテンの鈴木はともかくとしても平沢はやはり人気者で視聴者のニーズが高いのでしょう、この笑顔がZOZOマリンでも見られるよう期待をしたいです。

試合前のウォーミングアップやキャッチボールには鈴木やパラデスも参加をしていたので本気モードかと楽しみにしていたのですが、それが終わったらそそくさと消えてしまいました。
パラデスとダフィーの両大砲候補はチームの浮沈を握る鍵ですので実戦でのバッティングを見たかったのは自分だけではないでしょう、残念至極です。
ナバーロがロッテファンの心を躍らせてくれたのは昨年のこの頃でしたので、調整が遅れているのかなと思ったりもして、ちょっとモヤモヤです。

試合のレビューは当日に書きましたので割愛します。
この日はピリッとしなかった大嶺祐がその後に無失点を続けて開幕ローテーションが普通に考えれば確実、伊東監督は第二先発で便利使いをするプランを披露したようなので実際にどうなるかは分かりませんが、それぐらいに安定をしたピッチングが続いているのはかつての推しメンだけに喜ばしいです。
二木もその後に炎上はしましたが浦和での内容からして、地元開幕カードで投げる可能性が高いでしょう。
一二軍のボーダー、あるいはそこに少しでも近づきたい宮崎、信樂、原、黒沢は二軍スタートがこれまた確実ではないかと、地道に積み上げて次のチャンスを狙うしかありません。

この試合を皮切りに何としてでも核弾頭に育て上げたかったのであろうベンチの期待を背負った中村は、しかしその不甲斐なさに見切られてしまったのはご承知のとおりです。
おそらくはずっと主軸だっただけに細かい野球を学んでこなかったのではないかと、バントも下手ですし、スイングを改造するなりしてクリーンアップを目指すのがよいでしょう。
好ダッシュだった高濱と平沢もオープン戦に入ってからは失速、力不足を露呈してしまい、平沢にはギリギリ一軍の話もあるようですが、高濱は二軍スタートが濃厚です。
振りはシャープですのでともに変化球への対応をどこまでこなせるのか、一軍の戦力になり得る素材ですので伊東さん、福澤さん、我慢をお願いします。
逆に好調を維持して開幕一軍どころか開幕スタメンを窺う勢いの大嶺翔は今季こそ飛躍をしたいところで、ボール球に手を出さない成長の跡を見せてくれました。

余談ではありますが、ラミゴの選手たちの背中が激しく気になりました。
そのネームがスコアボードのそれとは違っていて、朱育賢が朱哥で王柏融が大王、これはニックネームなのかミドルネームみたいなものなのか、調べてみましたがよく分かりません。
ちなみに王柏融は昨年に台湾プロ野球史上初の4割に200本安打の弱冠3年目23歳のスラッガーで、超打高投低でリーグのレベルを考えると数字をそのまま鵜呑みにはできませんが.414、29本塁打、105打点でこの日も二発、侍ジャパンとの壮行試合でも一発を含む3安打猛打賞ですから、そのうちに身辺が騒がしくなってくるでしょう。
アマチュア球界とプロ球界との対立に絡んでラミゴが選手の派遣を拒否したことでWBCに王柏融は不参加、もし参加をしていたらメジャーも色めき立ったかもしれません。


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ハイサイ!石垣 キャンプ篇 二日目の巻

2017-03-28 00:14:38 | 千葉ロッテ

 

早出特打からと思っていたのですが前日夜からの雨が朝まで上がらず、二度寝をしながら雨が上がるのを待ってからの二日目のスタートです。
一番の予報の悪かったのがこの日でしたが石垣市中央運動公園に着いてから時折に弱めの雨が数分程度あったぐらいで、ただ風が強くて寒かったのには閉口しました。
選手たちもかなり寒そうにしていましたが、それでも屋外で練習ができるのは調整面でプラスのはず、子どもは風の子です。

5年前に来たときには屋外での練習は二日とも無かったため、ウォーミングアップからの見学は初めてとなります。
朝とは言っても既に10時ですが石川のように眠そうな選手も少なくはなく、一方でやたらにハイテンションな大嶺翔だったりもして、とにかく和気あいあいが印象的です。
この後はスタンドからそれなりに離れたところでの動きになりますので普段は使わないデジタルズームを駆使したため、ピントが甘かったり粒子が粗かったりするのはご容赦ください。

柔軟で体を目覚めさせてからはランニングかと思いきや、試合前にベンチ前でやるそれに似たようなものが中心でした。
キャンプと言えば声をかけながらぞろぞろとランニングをするイメージがあったのですが、このキャンプ見学では一度もそれを見ることなく、これも時代の変化なのかもしれません。
水が入っているのかそれなりに重そうなビニール製の器具を使った、おそらくはバランス感覚を養うためのものなのでしょう、ダフィーがふらふらしていたのをパラデスが大笑いです。

全員が一軍でプレーをして、それを観戦できればよいのですが、なかなかそうもいきません。
今オフの通信簿では全選手とも写真入りでいきたいのでブロマイド風の写真をとにかく撮りまくる、が今回の目的の一つでもあり、投手陣が途中から写真の撮りづらいサブグラウンドや陸上競技場に移動をしてしまったので肩すかしでしたが、こと野手陣についてはほぼ網羅できたのであともう一押しです。
以前にもご案内をさせていただきましたが、「clm.orion.mail@gmail.com」にご連絡をいただければご希望のサイズに加工してお送りします。

ウォーミングアップが終わり、いよいよ本格的な練習に入ります。
ケース打撃だからなのか山下コーチではなく清水コーチが練習の目的を説明しているのでしょう、中心になって数分程度、熱心に語っているようでした。
大嶺翔や三木などはティーバッティングで体を慣らした後に、いざ出陣です。

ウォーミングアップには姿を見せなかった伊東監督が登場、また山下コーチも全体の動きを俯瞰できるやや離れた場所からチェックをしていました。
しかし一死一二塁のケースで三木が引っ張っての併殺コースだったり、三家がポップフライを打ち上げたりと、かなり寂しいプレーが続きます。
酷かったのはバントで初球で決めたのは岡田ぐらい、二球続けて失敗をした井上にはコーチだけではなくスタンドからも「しっかりやれ!」の声がかかる始末でした。
それもあってか終わってからの円陣ではかなりの時間をかけて身振り手振りで叱咤の声が、当然と言えば当然です。
ただ打席には立たなかったものの走者として参加をしたパラデス、ダフィーだけではなく、他の選手も真面目に走っていたのにはホッとしたと言いますか、ちょっと嬉しかったです。

気がつけば昼前になっていたので慌てて第二球場に向かったのですが、ベテランコンビのランチ特打は既に終わっていました。
最後の慣らしなのかティーバッティングをしているところで、それでも多くのファンが詰めかけていたのはさすがに人気者、また本球場に比べて距離が近いからでしょう。
午後の練習のために戻ってきた選手たちが周りを囲むように見ていて、目で学ぶ、のも大切なことなのだと思います。

続いてのケース打撃は前日とは違って打撃投手を相手に、しかしこちらもまたバントのミスが目立ってガッカリです。
当然にミスると他の選手たちからからかいの野次が飛ぶのですが、その飛ばした選手が次にまたミスをするわけで、大塚さん、厳しい指導をお願いします。
それでも進塁打などは一軍よりもきちっとできていましたし、伊志嶺や荻野、根元などは鋭い打球でスタンドの拍手を誘っていました。

全体練習が終わった後は、香月と猪本の特守です。
この二人は仲良しのようで、ティーバッティングでもペアを組んでいましたし、翌日の休日には上下グレーのスウェットで市街を散策していました。
お互いに声を掛け合いながらの微笑ましい光景ではあったのですが、猪本は足が動かずに守備はやばそうな、打撃で相当にアピールできなければ厳しい感じがあります。

サブグラウンドでは前日と同じく、投手陣のノックです。
これはもう捕球などの技術的なところではなく下半身を中心とした体力作りが目的なのでしょう、右に左に振られてかなり辛そうでした。
それでも各選手とも笑顔、気合いも入っていましたし、この面々が中盤を支えてこその上位進出ですのでシーズンに入ってからも笑顔でいられるよう期待します。
ルーキーながらもすっかり馴染んだ様子の有吉は昨年の社会人組よりも年上なのが余裕に繋がっているのかもしれず、開幕一軍もすぐそこです。

本球場ではこちらも全体練習が終わっての個別練習で、目立っていたのは宗接のロングティーです。
前日にパワー全開、男宗接、なんて報道がされていましたが、確かにパワーは抜群で、ホームベースより後ろの位置からスタンドにぽんぽんと放り込んでいました。
もちろん投手の生きたボールを打つのとはまた別ですが長打力は天性のもので後からどうこうできるものではありませんから、打てる捕手として期待をしたくもなります。
江村の頑張りもあって残念ながら二軍スタートになりそうですが、その二軍では柿沼に一歩リードで正捕手としてマスクを被っていますので逆転の目はまだまだあります。

暫くまったりと本球場で過ごしてから、締めくくりに室内練習場に寄ってみました。
ただ距離があって誰が誰だか分からなかったりもして、5年前には二日間ともこれでしたので今から思えば相当に残念な見学だったわけです。
やはりキャンプ見学は一にも二にも天候次第、今回が大満足でも次回もそうとは限らないのが悩みどころです。

そんなこんなで室内練習場を早々に撤収して、この日の最後はブルペンです。
島、種市の両ルーキーに成田、岩下と魅力たっぷりのヤングメンが勢揃い、その中でもやはり島が一番の注目でしょう。
ルーキーの合同自主トレで佐々木らを凌いだ体力はその体つきを見れば一軍級、慣らし程度でしたが大きなフォームから重そうなボールを投げていました。
選抜大会で218球も投げさせられた金久保も潰されなければ上位指名でプロに入ってくるはず、その金久保を先輩として余裕を持って迎えられるよう、島にはじっくりときっちりと先発として育てることがロッテに課せられた使命ですので、福澤監督、小野コーチ、川越コーチにはよろしくお願いします。
気になったのは岩下、受けていた捕手から「痛いなら無理しなくていいぞ」と声をかけられていましたので昨秋からちょこちょこと実戦で投げてはいますが肘の状態があまりよくないのかもしれず、無理をしなければ何とかなるものなのか、あるいは再手術が必要なのか、期待の若手だけに今後が心配です。


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優勝だ!

2017-03-27 01:54:16 | 千葉ロッテ

オープン戦は勝率1位、それを競っているわけではないので優勝だ!と言えるものでもありませんが、負けるよりは勝つに越したことはありません。
その大半がセントラルが相手であることをが当然に引っ掛かりはしますが、12球団で唯一の1点台の防御率は投手陣にとって大きな自信になっていると思います。
ちなみに前回に「優勝」をしたのが25年前でシーズンでは最下位、今年に「最下位」だった巨人は前回が9年前でシーズンではリーグ優勝だったとのこと、ふーん、てな感じです。
その最終戦は完封リレーで前回にマメができかけて早めの交代をした唐川が5回3安打無四球とほぼ完璧な内容で、おそらくは涌井と同じく中5日で開幕二戦目に投げるのでしょう。
全体的にやや高めではありましたが球威があればあのぐらいが一番にボールが伸びるところですから、カーブを使ってタイミングを外せてもいましたし、多めだったスライダーもキレがありましたから思いどおりに投げられたのではないかと、涌井がここまでもう一つなだけに唐川のポジションはかなり重要です。
昨年からの流れと言うよりは2012年ぐらいのスタイルに戻ったような感じで長いシーズンを考えれば不安が無いわけではありませんが、上手くスタートを切ってくれればと願います。
一方で打線はたまに爆発をしてもトータルでは低空飛行なままで、好調な投手陣の足を引っ張らないよう祈るしかありません。
無死三塁から鈴木、ダフィーが犠牲フライも打てない、二度の無死一塁で中村が論外な立て続けのバント失敗と、投手からすればイライラする攻撃だったでしょう。
4発15打点で二冠に輝いたダフィーも内角が弱点と見破られて執拗な攻めにややナーバスな感じもあり、それでもナバーロのように怖がっているわけではありませんから慣れの問題だと思いたく、全力疾走を怠らないパラデスともども意外なぐらいに真面目ですから山下コーチ、堀コーチのアドバイスを聞く耳は持っているはずです。
今日にチャンスをもらった伊志嶺にヒットは出たものの清田、荻野が優先でしょうし、大嶺翔が4タコだったことから打順はともかく昨日の顔ぶれで臨むと思われる開幕戦、あれを引っ張っているようでは率は上がらないでしょうが片腕一本で箱庭ながらもスタンドインの中村の長打力が西の箱庭で炸裂するかどうか、が意外な鍵だとつぶやいておきます。
九番打者であればアーチよりもしっかりとバントを決めてくれよ、それが仕事でしょ、の苛立ちを強引にねじ伏せてのつぶやきです。


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千葉ロッテ

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◆3月26日(日) 巨人−千葉ロッテ4回戦(ロッテ3勝1敗、14時、東京ドーム、35,841人)
▽勝 唐川 3試合1勝
▽S 松永 6試合1S
▽敗 吉川光 5試合4敗1S
▽本塁打 中村2号(田原)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、大嶺祐、内、益田、田中靖、松永—田村
巨人 吉川光、山口鉄、田原、森福、谷岡—小林

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引き締めにはいいかも

2017-03-26 00:39:48 | 千葉ロッテ

仮想和田、は利き腕が同じだけではありますが、内海を相手に打線を組み替えて臨むも機能せずの零封負けとなりました。
右打席のパラデスがもう一つ、とのことでダフィーと入れ替えたらパラデスが1安打1四球でダフィーがノーヒットと策が裏目に出たりもして、なかなか上手くはいきません。
もう少し全体でヒットが出ていればこの日のオーダーが開幕のそれになったのでしょうが、それでもいじってくるのはファーストぐらいなのか、どれだけ結果を出しても報われない雰囲気が漂いつつある伊志嶺、大嶺翔に朗報は届くのか、デスパイネの笑顔にむかついているのでチームとしての戦いをしてくれと心の底からの叫びです。
この湿りがちな野手陣をバックに強力打線に対しなければならない涌井は毎回のように走者を背負っての5回7安打2四球で2失点、佐々木などのそれとは違って投球術による粘りのピッチングなのでしょうが、フォークのお試しがあったにせよ全体的にだらっとした印象があったのが気がかりでもあり、98球を投げての中5日は不安でしかありません。
春先から中5日を連発して開幕から一ヶ月でブレーキがかかった昨年の繰り返しをするつもりなのか、伊東監督の喉が熱さを覚えていてくれることを願っています。
まあ久しぶりの黒星が開幕前にチームを引き締めてくれると、そう思いながら明日が最終戦です。


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千葉ロッテ

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巨人

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◆3月25日(土) 巨人−千葉ロッテ3回戦(ロッテ2勝1敗、14時、東京ドーム、32,407人)
▽勝 内海 4試合2勝1敗
▽S カミネロ 6試合1敗1S
▽敗 涌井 4試合3勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 涌井、東條、大谷、藤岡—田村
巨人 内海、池田、マシソン、カミネロ—宇佐見、小林

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ハイサイ!石垣 キャンプ篇 初日の巻

2017-03-25 00:06:21 | 千葉ロッテ

 

できれば前日に乗り込みたかった石垣島でしたが会社帰りですと那覇までしか行き着かず、なぜかこの日は那覇からの石垣島行きが昼前に到着する便が一番でしたのでそれであれば羽田からの朝イチと変わらないために、誤算も手伝って羽田空港国際線ターミナルで前泊をしたのは前述のとおりです。
那覇からの離陸が遅れたために到着は30分ほどずれ込んでの11時過ぎ、ホテルに寄って荷物を預けて、キャンプ地である石垣市中央運動公園に参上したのは正午ぐらいでした。
そこからでもまずまず見学ができたのは今後に向けての大きな収穫で、5年前の記憶を呼び起こしながら各施設の位置関係をチェック、5日間の見学のスタートです。

まず寄ったのがブルペンで、前回は両側から見られたのですが増設をされたことで片側からになったのが残念ではありました。
投げていたのは土肥、田中靖、宮崎、益田、高野で、その中で一番に目に付いたのがルーキー土肥です。
左腕の背番号34、しかも前任の木村と同じく細身の長身と不安でしかなかったのですが、しかし細身ではありながらも軸がしっかりとしていて腕も振れていました。
このファーストインプレッションが今年の推しメンに繋がりましたので、二軍ながらもプロ初登板で白星を手にしましたし、とにかく期待をしています。

次に向かったのは第二球場、福浦と井口の両雄がランチ特打をしていました。
このときはまだ日程表を手にしていなかったのでこれが毎日のこととは知らずに本球場に行かなかった自分を誉めたのですが、何にせよその後は昼に第二球場が日課となります。
5球ずつの交代でお互いのスイングをチェック、レギュラーとしては厳しくなってきましたがここぞの一振りには頼りになるベテランの浮上が待たれます。

いったん第二球場を後にして本球場へ、背番号3がまぶしい角中の打撃練習を暫く見てから事務手続きを、日程表をもらいラミゴ戦のチケットを買い、そのまま一軍の打撃練習を見るかどうか迷ったのですがチームが上昇をするには打線の底上げが必須、と理由をつけてまた第二球場に戻ってケース打撃のチェックです。
もちろん投手陣の押し上げも必要ですのでこちらもチェック、金森と黒沢は投げ終わっていてクールダウン中、自分が着いたときには既に阿部がマウンドにいました。
140キロオーバーのストレートを手にして一昨年に飛躍のきっかけを掴んだようにも見えた阿部はやや停滞気味、ポスト藪田を期待したときの高揚感はありません。
まとまってはいるのですが特徴が無くなってしまい、あの荒々しさを失ってしまえば一軍に割り込むには厳しいように思えます。
次に投げた信樂もやはり何が武器なのかが分からない、という以前にボールがばらけすぎで、また落ち着きがないように見えたのが気になりました。

信樂に続いて同じ二年目の東條、原、成田が登場、しかしいずれもコントロールに苦しみました。
フォームが派手で打者からすればボールの出所が見づらいのかな、とも思える東條は伊東監督に指摘をされているようにストライクが入ればそれなりの勝負になるのですが、とにかく抜け球が多い、際どいところとまでは言わずとももう少しゾーンに近いあたりに投げられなければしんどいように思います。
ただコントロールを意識しすぎてしまえば持ち味が無くなりますし、実戦で感覚を掴んでいくしかありません。
三人の中で一番に伸びやかなボールを投げていたのが原で、逆に言えば素直すぎる球筋のような気がしないでもないですが、大事に育てたい存在です。
やはりコントロールがかなりアバウトですが今は短所よりは長所、そのストレートを磨くことに意識を置いた指導をお願いしたいです。
逆にこんなもんだっけ、と別の意味でビックリしたのが成田で、映像とナマとの違いかもしれませんがストレートにスピード、キレが感じられませんでした。
翌日には三振の山と報じられましたが、その場でそれに気がつかなかったのはボール先行でテンポが悪かったのが理由なのか、球数もかなり多かったはずです。
秋田商の先輩であるヤクルトの石川との対談でスピードが無くともコントロールで、なんて会話だったような、しかし基本はコーナーで勝負をして打ち取るタイプの石川と、ストレートのキレとスライダーで三振を奪うタイプの成田は同じ小柄な左腕でも方向が違うはず、この日は調子が悪かっただけと思いたいです。

故障明けなどで清田、荻野、細谷が二軍にいるのはチームにとっては痛手ですが、ファンからすれば距離が近くて嬉しかったりもします。
三選手ともどこかを気にしているような素振りはありませんでしたので、その後に一軍に合流をしましたし、二軍スタートをあまり気にする必要はないのかもしれません。
ただ細谷の振りが鈍かったのが気がかりで、清田はオープン戦での左肩脱臼で一軍復帰が遅れていたのは仕方がないにしても、やはりオープン戦でフェンスにぶつかっての脳震盪で二軍に舞い戻った細谷が出遅れのままなのはそれだけが理由ではないような感じがあります。

好印象だったのが伊志嶺、すっかりと泥臭いフォームに変わって打球に食らいついていくスタイルはかつて三番を目指せるのではないかと期待していたころに比べると別人の感じもありますが、出塁率を上げることこそが生き残る道と考えれば正しい選択ではないかと、背番号を剥奪された悔しさを表に出さずにとにかく明るいのもgoodです。
脇本と香月は勝負の三年目、昨年にプロ初ヒットを放った香月が二軍スタートだったのは残念ですがダフィーの加入でベンチを温めるぐらいであればとにかく実戦、開幕から四番サードを任されている香月、福浦の交代要員となっている脇本とも数字を積み上げて交流戦明けぐらいの一軍を目指したいです。
移籍組で唯一の二軍となった猪本は長打力はさすが、変化球にタイミングが合わないのが課題ですが、このキャンプで一番にサインをくれた選手なので気になる存在になりました。
便利屋から今季は内野一本で勝負ができそうな大木、強肩に打撃とアピールポイントが被る宗接との競い合いになるであろう柿沼も、厳しい立ち位置ですが頑張れ、頑張れです。

第二球場での全体練習が終わるまでじっくりと見学後、練習が終わった選手からしこたまサインをもらってニコニコと、この日の最後はサブグラウンドでの投手ノックです。
こちらも全体練習が終わってのメニューなのでユニフォームを脱いでいて、背番号が頼りな新加入の選手もいますのでチェックに四苦八苦でした。
そのおかげで街で見かけても分かるぐらいにバッチリ認識、でもプライベートに声をかけるようなことはしませんのでご安心ください。

帰り際に見かけたのが、地元のヒーローで注目度バツグンの大嶺祐です。
昨年もペースが早すぎるのではないかと思えるぐらいに開幕までピッチを上げてその後に急失速をしましたので安心はできませんが、今年は昨年以上に安定感があり、第二先発なんてふざけた話も伝え聞かれますが順当にいけば開幕ローテーションはほぼ決まりでしょう、負けじと大嶺翔も開幕スタメンを狙えるぐらいに好調です。
兄貴が二桁勝利、弟も昨年の細谷ぐらいの活躍ができれば、次に石垣島を訪れるときには石垣市営球場ではなく大嶺球場になっているかもしれません。


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カンカンカンカン

2017-03-24 01:55:48 | 千葉ロッテ

あれだけ湿っていた打線が打つときには打つもので、カンカンカンカンと4発を放り込みました。
ダフィーは外寄りのボールにリーチを活かしたスイングはパワーのある外国人選手らしい一発で、内の窮屈なそれとは対極で相手バッテリーも今後は攻め方を変えてくるでしょう。
左腕のあの軌道のボールを引っ張るか、と驚いた鈴木は好調を維持して4割まであと少し、開幕五番が現実味を帯びてきました。
また中村のアーチは遠回りなスイングが功を奏した巻き込むような遠心力を活かしたもので、あの弾丸ライナーを見せられればベンチが使いたくなるのも分からないでもありません。
逆にコンパクトな振りながらもバックスクリーンに放り込んだ伊志嶺を見ると飛ぶボールなんじゃないのと思うほどで、それだけ強く叩けているのだと思います。
上手く打ったものもあり、逃さず打ったものもあり、ZOZOマリンではなかなか見られない花火大会、その感触を次に繋げたいです。
それにしても伊志嶺がここまでやってくれるとは、どこかレギュラーを獲ったときの根元の春先に似ているような気がします。
ただ荻野もセンター中心のバッティングで3安打猛打賞、3割に乗せましたから、同じぐらいであれば荻野が優先されるであろうことからして喜んでばかりもいられません。
内野安打を稼いで足を魅せられてはいますから、もう一押し、次は盗塁をビシッと決めたいところです。

先発ローテーション確定を白紙に戻された、なんて報道もあった西野は6回8安打3失点、伊東監督の厳しめのコメントと落合コーチの包容力のあるそれとは厳父と慈母のようでいい関係、なんて思ったりもしますが、六回を続投志願しての88球からの明日、明後日が一番のキモかもしれません。
報じられたような立ち上がりのばらけは悪いときの西野そのもので、力が入りすぎてセーブしきれていない感じがありました。
それだけに肩肘への負担が大きかったのではないかと、先発で回していくにはそれでは厳しい、伊東監督の言葉の裏にそういった考えがあるのであれば支持をします。
あのピッチングで4人目に数えられているスタンリッジと比べればハードルが高いのが明らか、先を見据えたローテーションがどういったものになるのか、開幕まであと一週間です。


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千葉ロッテ

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DeNA

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◆3月23日(木) DeNA−千葉ロッテ3回戦(ロッテ3勝、13時、横浜、10,207人)
▽勝 西野 4試合2勝
▽敗 石田 2試合1勝1敗
▽本塁打 ダフィー4号(石田)、鈴木2号(石田)、中村1号(石田)、伊志嶺1号(田中健)

▽バッテリー
千葉ロッテ 西野、有吉、内、高野—田村、吉田
DeNA 石田、熊原、田中健—戸柱、嶺井

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持っているのか、いないのか

2017-03-23 01:19:28 | 千葉ロッテ

オープン戦3度目の先発となった佐々木は6回1/3を4安打1失点、数字だけを見れば悪くはありません。
しかし逆球も少なくありませんでしたしストライクとボールがハッキリとしすぎていて、0点台の防御率ながらも開幕ローテーションに合格マークが出ないのも当然でしょう。
4安打4四球で3度も先頭打者を出してピンチの連続ながらも1失点で済んだと見るべきか、相手がセントラルだからこそでパシフィックを相手であれば炎上間違いなしと考えるべきか、前回も5回8安打1四球ながらも1失点だったことから粘り強い、持っている男との評価をしたくもなりますが、しかし伊東監督の答えは後者です。
この日の登板前にも「結果オーライではダメ」と口にして試合後には「内容が悪い」と、同じばらけ気味でもボールに力強さがあり打者が思わず手を出してしまう大嶺祐との差は歴然としていますので、一軍に残すのであってもまずは敗戦処理からのスタートが妥当ではないかと思います。
本人が春季キャンプからずっと気にしているシュート回転ではなく溜めが小さく前のめりなフォームによる球質の軽さ、これをまず実戦で認識させることが第一歩でしょう。
攻撃では失敗だらけでしたが誰でも走るというイメージを見せたことは前向きに、これが理由かとバントができない高濱には溜息を、この二点でお腹いっぱいでした。


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中日

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千葉ロッテ

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◆3月22日(水) 千葉ロッテ−中日3回戦(ロッテ2勝1分、13時、ZOZOマリン、5,145人)

▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木、東條、大嶺祐—田村、江村
中日 鈴木、小熊、三ツ間、アラウホ、祖父江、田島—木下拓、松井雅

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ピンチをチャンスに

2017-03-22 00:39:41 | 千葉ロッテ

 

ここまでのピッチングから覚悟はしていましたが南が右肩違和感で二軍での調整を続けているとのこと、おそらく開幕には間に合わないでしょう。
昨年のブレイクは57試合で62回1/3、いずれもキャリアハイながらも3日続けての登板は一度もなく、酷使と言うほどのものではありません。
それでもここまで投げたのはプロ入り後は初めてですので肩肘だけではなく心身ともに疲労が溜まっていることは想像に難くはありませんから、オフには当然にゆっくりと、そしてしっかりとケアはしたでしょう、それでも躓くのが二年目のジンクスの怖さでもあります。
石垣島での南は自信にあふれた表情で順調な調整かと思っていましたが、その後の実戦登板でストレートは130キロ台半ばから後半、120キロ台なんてのもあり、昨年は同じ時期の140キロ台半ばのストレートを引っさげての一軍殴り込みだっただけに、本人には元に戻ってしまった焦りが相当にあるでしょう。
しかし場所が場所だけに急がば回れ、肩を気にしてフォームを崩してしまえば終わりの始まりでもあり、計算をしていた落合コーチにも急がせないよう願います。
幸いなことに高野、有吉とその不在を埋めるべく若手が頑張っていますから、それはそれで南にとっては焦りを増す状況ではあるでしょうが、ここはピンチをチャンスと考えたいです。
南にはともに鍛えの場を過ごした仲間たちに託す気持ちで完治を優先に、長く一線で活躍をするためにも「投げられる」ではなく「抑えられる」自分をじっくりと取り戻してください。


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ハイサイ!石垣 旅情篇

2017-03-22 00:01:20 | 独り言

 

不本意ながらも羽田空港国際線ターミナルでの一泊には不安があったものの、快適とは言えないまでも思っていたよりも普通でした。
それが当たり前のように早い時間から場所取りをしている人が少なくないようで、日が変わってからの到着でしたので完全に出遅れたのはクッションのあるベンチがどのフロアも満席だったことからして明白で、それでも板敷きのベンチではなく編み込みのそれを確保できただけでもいい方でしょう。
明るかったのと夜通しうろちょろしている人が少なくなかったので何度も目が覚めましたが、警備員の巡回もあり、盗難などの不安はあまり感じませんでした。

リニューアルのときに話題となった江戸小路は外国人観光客にこれが日本と思われるとそれはそれで困るのですが、差別化という点ではよいのではないかと思います。
さすがにこちらは24時間営業ではありませんのでどういったショップが軒先を並べているのかは分かりませんでしたが、どのみち行きに買い物をするつもりはありませんからどうでもよかったりもして、ここから少し離れたところにある喫茶店や吉野家の方が重宝しました。

そして早朝のフライト、以前は前泊で深夜に飛んでいたので景色を楽しむことはできませんでしたが、ここのところは行きは朝に方針を変えたので雲の上、やはり鉄の塊が飛んでいるのにはなかなか慣れることができず、思わず写真を撮ってしまうお上りさん状態です。
ちなみに朝一番の便は那覇空港経由だったのですが滑走路の混雑で離陸がずれ込んでしまい、悲しいかな1時間以上も遅いフライトの石垣空港への直行便とほぼ同じ時刻の到着、それでも初日のキャンプ見学は充分に楽しめましたから30分を焦って無理をしても仕方がないといい経験になりました。

それでも1分1秒を大切に、の気持ちを忘れることなく、当たり前のようにキャンプ休日の竹富島もやはりフェリーは朝一番です。
石垣港離島ターミナルはツアー客を含めて早朝ながらもそれなりの混雑、まさにタイムイズマネーです。
今回は竹富島か黒島か迷ったのですが石垣島から一番に近いのが竹富島、他の島々との位置関係は写真のとおりですが、西表島が大きいのには驚きました。
八重山諸島では最大で沖縄県内では沖縄本島に次ぐ二番目、ながらも大半が亜熱帯の自然林で自然を楽しむツアーが多く組まれているようです。

竹富島へはフェリーで、対馬や種子島、五島列島、厳島にも船に揺られていきましたが、今回はなかなかにジェットコースター気分でした。
風が強かったこともあり横揺れ、波しぶきが半端なく、20分程度の予定が30分弱かかったのはいいとしても、この強風が別の楽しみを奪ったのはまた別の話です。
竹富島だったからよかった、これもまた別の話で、戻ってきてからビックリ、実はぎりぎりのところで生き残ったようです。

セットにすると少しお安かった水牛車&レンタサイクルのコースを予約していたことで、港から島の中心部までは出迎えのバスに乗っての移動です。
水牛は角が丸まっているヨーロッパ水牛に伸びているアジア水牛がいて、気ままな性格なのがヨーロッパ水牛、生真面目なのがアジア水牛とは係の人の説明でした。
まずはその水牛に引かれての30分程の散策、のんびりとした一日のスタートです。

今日に案内をしてくれたのは立派な角の真栄くん、アジア水牛です。
さあ行くぞ、と係の人が声をかけた途端の生理現象にはお客さんも大笑い、ネタをどうもありがとう、お食事中の方には失礼しました。
この水牛はもちろん訓練をしてのことですが道順は覚えていて曲がるところはしっかりと曲がり、内輪と外輪の差を考えてのコース取り、十字路で他の水牛車と出会えば一旦停止、などなかなかに賢いようで、そもそもが農耕用ながらも珊瑚礁でできた農業には向かない土地柄により、ゴミ収集から始まり今の職にありついたとのことです。

スピードは文字どおり牛の歩みで徒歩よりも遅いぐらい、ゆったりと竹富島の町並みを楽しめます。
係の人の竹富島の紹介は興味深く、竹富島に住むには島で働かなければならない、景観保存のために家を建てるときにはいろいろと縛りがある、小中学校は生徒38人に教師が21人、この時期はまだ花が咲いているが台風がくれば全て散ってしまう、平均気温は25度で今日が一番に寒い、などなど、途中で沖縄三線での演奏もあり、これはお薦めです。

アジア水牛は大人しい性格なのか、臆病なのか、途中で犬に遭遇をしたときに動かなくなったのが微笑ましくもありました。
オワッ、という係の人のかけ声が「行け」なのか、しかしそれを繰り返してもなかなか動かず、犬がかなり先まで行ってからようやく動き出した真栄くんです。
ちなみにこの犬、その後に無事に飼い主さんのところに届けられたようで、その後のレンタサイクルでの散策の途中で散歩をしていところに出会いました。

水牛と別れた後はいつものレンタサイクル、しかし鍵がありません。
警察も消防署も、そして泥棒もいないから大丈夫と言われはしましたが島の人はそうでも観光客がそうとは限らないのでは、と思わないでもなく、それでも「無くなったりパンクをしたら連絡をください、すぐに行きます」という大らかさにほっこりしたのも正直なところです。

舗装されている道路もありますが多くは海砂が敷き詰められていて、しかし台風で持っていかれるので定期的に海辺から運んでくるそうです。
また石垣は珊瑚のそれを積んだだけで隙間があるのは台風のときに崩れないよう風の通り道、ただハブがいるときがあるので気をつけて、なんて怖いことは言わないでください。
しかし珊瑚ってこんなでしたっけ、石灰岩のようにも見えて、触ってみればスカスカと言いますか重さのある軽石みたいで、ちょっと不思議な感じがします。

その石垣には見たことのない植物なのか、何なのか、水中であればヒトデの仲間にも思えるようなものがここそこに、これって何だろう、何だろう、気になります。
逞しくも花も咲いていて、この日は寒かったのですがこういう艶やかな色合いの花を見ると南国を実感します。
全体的に赤系統が多いのはたまたまなのか、意識してそういった花を招き入れているのか、植えているのか、体感温度は低くとも気持ちはホカホカしました。

島内巡りはノープランだったので観光マップを頼りに、まずはなごみの塔です。
ここは赤山丘と呼ばれていて、今は丘というほどの地形ではありませんが、平家の落人が要害を築いたと言われている場所に地元の有志が子どもの遊び場として建てたものです。
ただ残念ながら老朽化が進んで立ち入り禁止になっていて、ここのところはどうも引きが強くありません。

そのなごみの塔から撮ったのが、竹富島と言えばこれ、ぐらいにメジャーなカットです。
一番上まで登れればもう少し角度のあるものとなったのですが仕方なし、それでも沖縄のイメージどおりの町並みが一望できました。
ここ竹富島は重要伝統的建造物群保存地区に指定がされていて、この風景を守るためにいろいろな縛りがあるとは先にご説明をしたとおりです。

次に向かったのが西桟橋、国の登録有形文化財に指定がされていて、ここも有名です。
干潮であればもう少し先に行けたのですが、それにしても風が強かった、踏ん張らないと体ごと持っていかれそうなぐらいで、小さなお子様連れの場合はご注意ください。
泊まりがけであれば夕陽が落ちていく様が絶景らしく、また機会があれば訪れてみたいです。

コンドイビーチは一番人気とのこと、その人気が分かる美しすぎる青さが広がっています。
珊瑚からできた砂浜はどこまでも白く、遠浅の海はどこまでも青く、これで快晴だったら言うことはなかったのですが、それでも白と青のコントラストは見事でした。
人混みは嫌いですし海で泳ぐなんてのはもう何年もしていませんが、こんな海であればのんびりとしてみたいです。

夏ともなれば観光客が多く訪れて餌をあげる人もいるのでしょう、かなりの数のネコが我が物顔でした。
ただこの時期は生存競争が激しいのかネコ同士だけではなくカラスとも争奪戦、宮島の鹿と同じく停めてある自転車のかごに飛び乗ってカバンを漁るなどは日常茶飯事なのか堂々としたもので、困り果てたおばさんがお菓子を投げたらこのとおり、ゲットした猫は背後を気にしながらも満足のお食事タイムです。

そのコンドイビーチからそれほど離れてはいないのですが、皆治浜は岩場になっているのと潮の流れが速いことで遊泳禁止となっています。
ここはそれよりも別名が星砂浜、いわゆる星の砂があることが有名らしく、何人かがしゃがみ込んで探していました。
それならばとひとすくい、ふたすくいしてみましたが観光シーズンではないことでばらまかれていないのか、ただの一つも見つけられずにガッカリです。

史跡らしきものは三ヶ所、門外漢なので説明板の受け売りしかできません。
安里屋クヤマは18世紀後半に竹富島の安里家に生まれた絶世の美女で、下級役人の島妻に求められたのを拒んだとは説明板、ただwikipediaにはその上司の島妻になったとありますから、いろいろと事情はあったのでしょうが何とも言いがたいところがあります。
新里村は竹富島の集落として発祥の地とされており、花城井戸を中心に14世紀ごろの石積みが遺されています。
西塘御嶽は竹富島の人々が敬愛する西塘、16世紀ごろの人物とのことですが、その屋敷があったところに祀られて背後が墓所になっているようでした。
写真は左から安里屋クヤマの墓、新里村遺跡、西塘御嶽です。

町並みは沖縄らしい風景が広がっていますが、廃屋になっているところも少なくないように見えました。
一方で近代的なサッシでの新築もされていて、それでもその風景を損なわないような縛りに則っているのは伝統を守っていく上での地元の方々の熱意なのでしょう。
使わなくなった住居は痛みが進みますので、台風が多いところでもありますし、大変なことと思います。

この日は寒いだけではなく風がかなり強く、時間があればと思っていて、その時間があったのですが、しかしグラスボートは全て欠航となっていました。
グラスボートは底がガラス張りになっていて海底の珊瑚などを鑑賞できるようになっているもので、この手のものに珍しくも乗り気になっていただけに残念至極、まあこういうものです。
ついてないなぁ、なんて思ったりもしましたが、まだ恵まれていたことが分かったのは石垣島に戻ってからです。

日本最南端の有人島である波照間島、はQシリーズの凜田莉子の故郷ですが、石垣島から3時間以上もかかるその波照間島行きが欠航となったのはともかくとして、1時間もかからない西表島行きまでもが欠航になっていたのにはビックリと言いますか、これを目玉にしたツアーもあったでしょうからお気の毒でした。
帰りもかなり揺れるフェリーでしたので下手をしたら戻ってこれなかったのかな、なんて思いながら、ちょっちゅね~の具志堅用高とともにバンザイです。

石垣島で目に付いたのはファミリーマートです。
前回に来たときにはそれまで見たことがなかったココストアが勢力を誇っていましたが、一昨年にファミリーマートに買収されて姿を消していました。
寂しい感じもありますがこれも時代の流れなのか、サンクスもぽつぽつファミリーマートに衣替えをしているようですし、三強以外は消えていく運命なのでしょう。

キャンプ地には中国語がここそこに、台湾からラミゴを追っての観戦ツアーご一行様には至れり尽くせりの歓迎ぶりです。
中国語も種類があるようですしあるいは台湾語なのかもしれませんが、いずれにせよVIP対応であることは間違いなく、国際交流試合は全席自由席のはずが三塁側はツアー客以外は入れないエリアが確保されていましたし、試合後のサイン会の整理券も若い番号はやはりツアー客に配布済み、地元にとっては大切なお客様なのでしょう。

その整理券、配布を待ってかなり早い時間から列が出来ていましたが、試合が始まるちょっと前でもまだ余っているという意外な状況でした。
どうやらこの日は旧十六日祭というグソー、はあの世という意味らしいのですが、その正月にあたり沖縄では祖先の供養で朝から墓参、それが終わる午後ぐらいまでは地元の方は動き出さないとは係の人のお話で、また夜にはドンパチ花火が上がって冬に不思議な感じではあります。
今年はたまたま重なったのでそうなりましたが、そうでなければサインをもらうためにはやはり朝早くから並ぶのが正解のようです。

今回のキャンプ見学では50枚以上ものサインをもらって大満足だったのですが、少しでも多くのファンにサインをするためにもチーム名を書かない選手が大半で、それはサイン会でも同じ、それでもお店に飾るものにはしっかりとチーム名が書かれているのを見ると羨ましくもなります。
入り口にずらりと並んだサインはバレンタイン監督のものもありますから年季が入っていて、今年もしっかりと荻野が訪れていました。
ファンからもお店からもサインを求められてこそ華、と選手が思っているかどうかは分かりませんが、次に来たときには新しい名前が飾ってあればと願います。


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戻ってきてね

2017-03-21 00:11:43 | 千葉ロッテ

今日は新入団選手のお披露目もあって恒例の顔見世興行、猪本だけが可哀想なことになりましたが移籍の柴田、三家にルーキーの宗接、菅原が途中出場をしました。
その中でも注目はパワー自慢の菅原で、佐々木に負けないぐらいの話題になりながらも春季キャンプを早々に離脱をして忘れられかけていましたが、代打での「プロ初ヒット」に呆れ笑われた走塁ミスで再びにファンの記憶を呼び起こしたのではないかと、一日でも早く背番号を軽くしてZOZOマリンに戻ってくるのを心待ちにしています。
あっち向いてほい、と結果オーライなヒットでしたがそれも振り切ってこそ、昨日には二軍ながらもプロ初打席で初安打初打点をマークしましたし、今後に出番も増えていくでしょう。
熾烈な開幕スタメン争いをしている井上と大嶺翔、また伊志嶺も振り負けないスイングでヒットを重ねてここまできましたから、菅原も相手バッテリーがビビるぐらいに振るのみです。

唯一に勝てていなかった阪神にようやく競り勝ちましたが、今日の投手陣は今ひとつでした。
スタンリッジはストレートに力はありましたが抜けるボールも少なくはなく、60球を超えるあたりでふらつくのは昨年と同じで不安の残るピッチングです。
体力的なことを考えれば中継ぎ、抑えでの連投も厳しいでしょうし、今季も先発オンリーで継投のタイミングが難しくなりそうです。
変化球の多かった有吉は何かテーマを持って投げていたのか、また困ったときのフォークが決まらなかったせいかストレート押しで被弾をした高野もそうですが、カーブは持ち球にあるはずですので武器を活かすためにも緩急をつけたい、目的があってのそれだったのかもしれませんが田村だったらどうリードをしたかが気になりました。
それでもスピードダウンで消息不明になりつつある南、映像なので空気感が分からないのですが押し出しが弱かった大谷、この両投手をカバーすることを期待されているであろう有吉、高野がどこまで投げられるか、今後のドラフト戦略にも影響を与える下位指名の選手の奮闘が楽しみです。


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◆3月20日(月) 千葉ロッテ−阪神3回戦(1勝1敗1分、13時、ZOZOマリン、18,802人)
▽勝 スタンリッジ 2試合1勝
▽敗 岩田 2試合1勝1敗
▽本塁打 新井1号(高野)

▽バッテリー
千葉ロッテ スタンリッジ、田中靖、有吉、松永、大谷、高野—吉田、江村
阪神 岩田、桑原、岩崎—小宮山、岡崎

コメント (8)

強ぇーな

2017-03-20 00:37:52 | 千葉ロッテ

オープン戦ではありながらも10勝1敗2分という驚異的な勝ちっぷりにシーズンに取って置けよと言いたくもなるのはロッテファンの性ではあるのですが、その大半がセントラルを相手ではありながらも勝ち方がよいのはベンチの手応えになっているのではないかと、今日も接戦の競り勝ちでした。
唐川は7回途中までを4安打零封、マメができかけての予定よりも球数を少なめの降板が今後にどう影響をするかがやや心配ながらも、本人は納得のピッチングだったようです。
カーブを上手く使っての緩急でタイミングを外し、ストライクゾーンを広く使って内も積極的に攻めて、リードをする田村も面白かったでしょう。
今日ぐらいのコントロールであれば完全に唐川ワールドで、逆に言えばそれだからこそ130キロ台後半のストレートでも抑えられたわけですから調子が今ひとつのときにどう凌いでいくのか、昨年からの延長線上と言うよりは2013年ぐらいの唐川を見るかのようで複雑な心境ではあります。
ただそのストレート、映像では分からなかったのですが数字以上の伸びがあったのかどうか、早くナマで2017年版の唐川を見てみたいです。
そして高野、有吉と若手が任されていたところを今日に益田が締めましたので、このまま今季の守護神は益田となるのでしょう。
南がどうやら蹴躓いて開幕に間に合わなさそうな雰囲気が出てきましたから、高野らにはその穴を埋める破壊力のあるピッチングをお願いします。

相変わらずに美馬を打てない打線は巻き返しを図っていた平沢がマジっすか、の3三振に途中出場の中村がツーベースですから、大穴の大嶺翔を試すことがないままにショートのレギュラー争いは決まったと思われ、中村には開幕まではあと数試合ですが少しでも広角なところを見せて安心をさせてください。
そうなれば残る戦場はファーストとセンター、伊志嶺がそのうちの一席を奪うべく猛烈なアピールです。
すっかりと変わってしまった打撃フォームは長打を期待できそうなそれではありませんが、最短距離でスイングできているからこその150キロ近いボールに力負けすることなく決勝タイムリー、その後の走塁は判断ミスでしたが前の打席での内野安打もあり復活の兆しを見せてくれました。
何だかんだ言いながらも結局は荻野、になりそうな気もしますが岡田がジメジメ、加藤は細かなミスが減らないだけに伊志嶺には大いなるチャンスです。
手違いから次点になりましたが野手では推しメンなだけに、また石垣島で爽やかにサインをくれただけに、強烈にプッシュをしたい伊志嶺です。


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◆3月19日(日) 千葉ロッテ−楽天2回戦(ロッテ2勝、13時、ZOZOマリン、12,793人)
▽勝 内 3試合1勝
▽S 益田 4試合1S
▽敗 ハーマン 4試合1敗2S

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、大谷、内、益田—田村、江村
楽天 美馬、森、ハーマン—嶋、足立

コメント (12)