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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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唐川の足踏みが続く

2011-08-31 21:59:27 | 千葉ロッテ

旅に出る前には今日は朝に帰ってくるのでナイターは楽勝だと思っていたのですが、天候が怪しかったのと荷物の整理をしているうちにだんだんと体が重くなってきたのでパスをしてしまい、しかし唐川が沈んでいく様をナマで見ることがなかったことと突然の豪雨に遭わなかったことは個人的には助かりました。
心身ともにダブルショックでは明日からの現場復帰が厳しくなりますので、そのあたりはご容赦をいただければと思います。

そんなこんなでテレビ観戦となったのですが、唐川とダルビッシュとの投げ合いですから見所がかなりありました。
130キロ台のストレートで飄々と打者を翻弄する唐川と、150キロのストレートに140キロ台の変化球と伊良部を彷彿とさせるダルビッシュはあまりに対照的で、しかしそれでも中盤まではお互いに譲らずの展開はかなり面白かったです。
唐川は全体的にコントロールが甘めながらもコーナーに決まるストレートの威力は数字以上のものがありましたし、小谷野に被弾をしたのは失投でしたが1点目は実質的には井口のエラーが絡んだものだと言ってもよく、また2点目は体勢を崩されながらも上手くバットに当てた二岡を誉めるべきでしょう。
それでも唐川に求めるものは高きところにありますので、不満が無いと言えば嘘になります。
飄々と、は逆に言えば若さが足りていないとも受け取られかねませんので、もう少し覇気が欲しかったりもします。
岡田のセーフティーバントを悔しがるダルビッシュの雄叫び、これが今日の唐川にダルビッシュから学んで欲しい一番のものであったと考えます。

唐川が6回でKOをされましたので、後は中郷、木村、山本徹とくるかと思いきや木村が2イニングで山本徹には出番がありませんでした。
そうなると注目は木村ですが、個人的にはあまり前向きな印象を持てなかったのが正直なところです。
担ぎ投げとは違いますがアマチュア時代とも違ったテークバックは手投げのようにも見えますし、長身を活かした角度のあるボールが投げられていないように思えます。
それでコントロールがまとまってきたのは間違いないのでしょうが、手先だけで整えたボールに威力があるとも思えず、慣れられたらかなり厳しくなると予想をします。
ただそれは木村が今後に大きく伸びるためには必要なステップですので、こうなったら行けるところまで行ってもらいましょう。
いずれにせよベンチが望むような左へのワンポイントとしての適性を発揮できるかどうかは微妙で、タイプ的にも先発として育てるべきだと考えます。

打線はさすがのダルビッシュに当てるのが精一杯で、唯一の得点となった井口のタイムリーにしても飛んだところがよかっただけですので手も足も出ず、と言ったところでしょう。
それであればと件の岡田の試みは良かったのですが、むしろ盗塁にバントにとロッテがやりたい野球を日本ハムにやられたことをどう考えるのか、このあたりは凡打でも一生懸命に走る糸井や稲葉、ちんたらと走るカスティーヨと井口との違いとは無関係ではないのではと思っています。
井口もカスティーヨも以前はしっかりと走っていたはずで、どこか手抜きのようにも見えるのは本当に手抜きなのか、はたまた疲れて体が思うように動かないのかは分かりませんが、これでは負けても仕方がないと思われてしまうようなプレーは選手としても本意ではないはずです。
今日に最高の当たりのヒットを放つなど巧みなバットコントロールで猛打賞だった角中もバントを決められないようでは出番を取り上げられても文句を言えない立場にありますし、それまではしっかりとボールを見極めていた工藤が六回のチャンスで簡単に打ち上げてしまったのは気持ちの余裕の無さからくるのかと、やはり場数が足りていないのでしょう。
盗塁を刺すべく送球をするのにワンテンポの間があり、捕球をした際のミットが微妙に動き、またバットを短く持ちながらもスイングは大きなままでストレートについていけない田中も含めて、ここはじっと我慢の子で次の世代が育つための気長なスライム退治とでも思うことにします。

どうやら台風が近づいているようで明日の試合は開催が厳しいと思われ、唐川の復帰でローテーションが動きましたので調整にはいいかもしれません。
明日どころか週末には直撃との話もありますので、誰を先発から外すのかを決めるための猶予期間とでも考えましょう。
自分としても来週後半からの北海道旅行のための計画を立てる時間が欲しいですし、とにかく台風が勢力を保ったまま東に逸れないことを願うばかりです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 1 0 0 4 1 0 0 6 10 1
千葉ロッテ 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 6

0


◆8月31日(水) 千葉ロッテ-日本ハム17回戦(ロッテ9勝6敗2分、18時15分、QVCマリン、15,060人)
▽勝 ダルビッシュ 21試合16勝4敗
▽敗 唐川 17試合8勝5敗
▽本塁打 小谷野5号(唐川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、中郷、木村―田中、金澤
日本ハム ダルビッシュ、榊原―鶴岡

 

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はじめの一歩

2011-08-30 21:10:31 | 千葉ロッテ

久しぶりの旅も今日で終わり、これまた久しぶりの寝台特急で自宅に帰ります。
心配をしていた天候は逆に紫外線が辛いぐらいの晴天続きで、とてもいい時間を過ごすことができました。
そんな私に先駆けてQVCマリンに帰ってきたチームは相性が今ひとつのビアスタジアムでの勝利を飾り、これを景気づけにCS圏内に向けて再ダッシュといきたいところです。

今日は何と言っても成瀬でしょう。
球数としては失点を重ねていた武田勝よりも多かった成瀬は快調と言うにはちょっと違う感じではありましたが、とにかく勝つことを第一にしたピッチングをしてくれました。
マリングリング打線としては早々に援護をしてくれたことでエンジンがかかり、しかし追加点をもらったことで気が緩んだわけでもないでしょうが最後にバタバタとしてしまい挙げ句の果てには中田に被弾をするなど悪いところの成瀬が顔を出しかけましたが、全体的には良い成瀬らしさが出た投球内容であったと思います。
つまりは「打てそうで、しかし何となく打てない」という、見た目とは違ってストレートにキレがあったのでしょう。
これで3年連続で4度目の2桁勝利で通算63勝目、今季に26歳ということを考えればかつての主戦だった黒木や清水、渡辺俊や小野を越えていく日もそう遠くはないと思われます。
ようやくに貯金もできましたし、西村監督も成瀬にエースの自覚を求めて終盤のピンチにも藪田を使わなかったのだと思われますので、とても気持ちのいい完投勝利です。
サンデー晋吾ならぬチューズデー成瀬として今後も白星を積み重ねていく、そんな躍進に期待をします。

打線ではヒットこそ出なかったものの貴重な追加点となる犠牲フライを打った角中を誉めるのはもちろん贔屓にしているからですが、その角中を左腕でもスタメンで起用をしたこと、もちろん右打者がチームに足りていないという事情があるにせよ、嬉しいですし高く評価をしたいです。
ただの9人野球が理由かもしれませんが左腕がきても角中に4打席目を与えたことが個人的には最大のトピックスで、これも含めて変化へのはじめの一歩であってもらいたいです。
そして遂に井口を3番から5番に打順を動かしましたので、あとはもう一声、試合の趨勢が決まった終盤に控えと代えるところまでいけるかどうかでしょう。
とにかく連敗中の相手に対しては優しいロッテが10勝を目前に足踏みを続けていた武田勝を攻略したことが信じられない、と言ってしまうと失礼にあたりますが、復帰をした伊志嶺がリーグトップの6本目の三塁打で得点に絡んだことも大きく、また岡田の足が活きた攻撃も見ていて楽しいことこの上ありません。
ちょっと、あともうちょっと踏み込めば何かが変わるような気がしますので、西村監督には勇気を持って前に踏み出してくれることを祈る思いで願っています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0 0 0 0 0 1 2 3 6 0
千葉ロッテ 0 0 0 3 0 0 2 0 X 5 10

0


◆8月30日(火) 千葉ロッテ-日本ハム16回戦(ロッテ9勝5敗2分、18時16分、QVCマリン、29,793人)
▽勝 成瀬 20試合10勝9敗
▽敗 武田勝 19試合9勝9敗
▽本塁打 中田13号(成瀬)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―田中
日本ハム 武田勝、谷元、宮西―鶴岡

 

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世の中は狭い

2011-08-29 22:13:58 | 千葉ロッテ

学生時代からあちらこちらを史跡巡りで訪れているのですが、さほど数は多くはないもののどこか不思議な出会いがあります。
岡山駅前の桃太郎の像の前では自宅が近い幼稚園の頃からの幼馴染みが友達と旅行をしているのに出くわしましたし、長崎のグラバー邸ではキャンパスで自分を見たことがあったらしい同じ大学の3つ上の人に高校のときの知り合いと間違われて声をかけられました。
会社に入ってからも名古屋の地下鉄の券売機の前で大学で一緒だった友人を発見し、その友人は普段は車通勤のところを前日にカマをほられたことでの電車利用だったので、赤い糸で結ばれているのかと思わず小指を確かめたぐらいです。
そして今日は秋田駅前のローソンで西武の石井一に激似の人を見かけて、同じくがたいのいい2人と一緒だったので間違いないとは思いつつも、あまりにレジのお姉ちゃんも含めて周りが普通の対応だったので他人の空似にしては似すぎだろうと思わず笑ってしまったのですが、その後に食事をしながらiPhoneで調べてみたら西武は明日に秋田で楽天との試合があり、しかも石井一が予告先発だと知りビックリとしました。
20時頃でしたし明日はナイターなので問題はないのでしょうがあまりに一般人としてとけ込み過ぎで、もう少しオーラを出してくれなければメジャー帰りの実績が泣きます。

さて明日は成瀬が先発で、6連戦の頭が定着をしてきました。
その大事な初戦に勝つことがいかに大切かは成瀬も分かってくれているようですから、エースとしての自覚を持って臨んでくれることでしょう。
そして注目は左腕に対して前の試合で5安打と大暴れをした角中をスタメンで使ってくるかどうかです。
あれだけ左対左にこだわりながらも左腕に工藤を使わなければならないぐらいに右の外野手が不足気味ですので角中を使ってもおかしくはない、と言いますか結果がどうなったとしても先のことを考えれば角中に経験を積ませるべきなのですが、早坂を外野で起用をする可能性もゼロではありません。
西村監督が前監督ばりに勢いや流れを全く無視をした行動には出ないことを、今はただ願うばかりです。

 

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いけいけ角中

2011-08-28 21:23:48 | 千葉ロッテ

今日も快晴で顔や腕が日焼けでヒリヒリとしているのですが、それでも消化不良で胃がキリキリとするよりはマシです。
10年ぶりに18安打を放ちながらも黒星という恥をさらしたことを考えれば、貧打との兼ね合わせで究極の選択が思い浮かびます。
僅か3安打で見るところもなく負けるのと、18安打ながらも拙攻の嵐で負けるのと、どちらかを選べと言われているも同然のロッテファンと投手陣の苦難が終わる日が見えません。

二回に先制が出来なかった野球が、まさに今のマリングリング打線を象徴しているかのようでした。
その後も塁上を賑わせながらもようやくにタイムリーが出たときには既に手遅れで、こちらもお得意の追いつけない、追いつかない程度の反撃です。
もちろん選手もベンチも手抜きをしているわけではないのでしょうが、今日も5タコだった井口を放置したままのような、そこには球団をも含んだ構造的な問題があることは明白です。
故障者が出なければ状態に関係なく高校野球のような顔ぶれなのですから、相手に乗ぜられる余地が多々あることは想像に難くありません。
また歪な選手構成や偏愛なども状況を悪化させていることは間違いないでしょう。
出てこいラッキーボーイと言っても頭数が足りないだけではなく経験も足りないのですから、どうにも先行きは暗いです。

そんな中で今日は角中がプロ初の猛打賞にとどまらずに5安打の大暴れで、孤軍奮闘で推してきた自分としてはまさに小躍り状態です。
右に左にと広角で巧みなバットコントロールは福浦を継げる男だと見ていますし、あまり背番号を変えることは好きではないながらも次に9を背負うのは角中だと、そう信じています。
猪首でずんぐりむっくりなので一般的な印象は薄いでしょうが俊足ですし守備も悪くはありませんので、磨けば光るだけの資質を充分に備えている角中です。
工藤もいい味を出していますが角中が指名打者での出場には違和感があり、ファンと同様にイメージで西村監督が動いているようにも見えます。
しかし今日の活躍で評価も一変をしたでしょうから、明日からは左腕だろうがなんだろうが使い続けることは間違いないでしょう。
これでここまでと同じような扱いしかできないようでは、来季も監督を任せる気には到底なれません。
とにもかくにも意固地の西村監督をしてレギュラーとして使わざるをえないぐらいの角中に、当然のことながら期待大です。

また田中と金澤の中堅どころの捕手も、里崎の抹消により出番が増えてくることでしょう。
先日の起用からして里崎が故障をしているとは思っていなかったのですが、災い転じて福となすと考えることにします。
ここに小池が絡めば言うことはないながらも残念ながら故障との話も聞こえてきますので、今はもしかしたらラストチャンスかもしれない田中と金澤の奮起に期待をします。
田中は干され続けたところからの2年ぶりのヒットと打点、金澤も1年ぶりのタイムリーですので、これをきっかけにガンガンと頑張ってもらいましょう。

小野はいつの間にか渡辺俊と立ち位置が入れ替わってしまったかのような黒星が続き、今日は3被弾と豪快な打たれっぷりです。
打たせてとるタイプだけに球威が抜群というわけではありませんので、捉えられたらこんなものなのでしょう。
被安打は多くはありませんでしたのでどこか一発病の成瀬に似ているような気がしないでもないのですが、このまま終わる小野でもないでしょうからリベンジを待つことにします。
福浦とともに3年契約の初年度に無様な成績で終わるわけにはいきませんので、まだまだピンク世代の生き残りの意地を見せてもらいましょう。
その小野を継いだ山本徹と木村がようやくにもらったチャンスを手放さないよう必死に頑張っていますので、そのお手本となる小野であってもらいたいです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 1 0 0 0 1 2 4 18 1
オリックス 0 2 0 1 0 3 0 0 X 6 8

0


◆8月28日(日) オリックス-千葉ロッテ17回戦(オリックス9勝7敗1分、13時1分、京セラドーム、27,527人)
▽勝 西 18試合7勝5敗1S
▽敗 小野 10試合4勝3敗
▽本塁打 竹原1号(小野)、バルディリス11号(小野)、李承8号(小野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、山本徹、木村―田中、金澤
オリックス フィガロ、西、平野、岸田―伊藤

 

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不思議の国の渡辺俊

2011-08-27 22:34:31 | 千葉ロッテ

家を出たときには小雨混じりの船橋で、初めて乗った東北新幹線も郡山で激しい雨に見舞われるなど不安な出足となった北東北旅行でしたが、着いてみれば文句のつけようのないピーカンでしたので、少しはおすそ分けができたことでの勝利の方程式での連敗ストップだと思うことにします。
やはり旅も野球も晴れ晴れとしていた方が気持ちがよいのは言うまでもなく、この晴れ空がいついつまでも続くことを願ってやみません。

6勝目を手にして借金を完済した渡辺俊はボールが高めに浮きがちで、また抜けるボールも少なくはなかったのですが、6イニングと先発としてはやや不満ながらもそれでも1失点で切り抜けたのですから、オリックスの拙攻があったとしてもこれは粘投と言ってよいのでしょう。
タイプ的にピシャリと抑える渡辺俊ではなく、今年もそうですがそれなりの被打率ながらもタイミングを外して決定打を許さないのが特徴ですから、コントロールが乱れて自滅さえなければ何となくイニングを重ねてしまうと、相手から見ればそんな感じなのだと思います。
しかし不思議と言ってしまうと語弊がありますが、ここのところの制球が安定をしている理由が目に見えて分からないだけに全幅の信頼を寄せるにはまだまだで、下手をすればまたぞろ渡辺俊のマーチが聞こえてきそうな不安が拭えません。
あと2つ勝って8勝6敗にでもなればまた違ってくるのでしょうが、いずれにせよ出来不出来の見極めが難しくなってきたことで、見ているファンもベンチも困りつつある渡辺俊です。

打線は珍しくもクリーンアップが機能をしての鮮やかな先制に、渡辺俊が失点をした直後にバントを絡めた理想的な追加点でしたので、今できる中での精一杯の援護ができたのではないかと、その後の沈黙ぶりを見れば寺原からすれば悪い夢でも見た気分でしょう。
絶不調に喘いでいる井口がマルチヒットに2打点ですから、ロッテファンからしても夢心地な感じがします。
それにしても今日もきっちりと9人野球と西村監督の徹底ぶりは見事と言ってしまうには個人的に不満なのですが、故障者が続出をしたこともあって顔ぶれは浦和組が占め始めましたので悪い流れでもなく、とにかく角中や田中には悔いを残さないよう頑張ってもらいたいです。
ここを逃せば二度とチャンスはないと、浦和組の声なき後押しがあると信じて必死のプレーを期待します。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 0 0 1 0 0 0 0 3 8 0
オリックス 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 10

1


◆8月27日(土) オリックス-千葉ロッテ16回戦(オリックス8勝7敗1分、14時1分、京セラドーム、27,511人)
▽勝 渡辺俊 19試合6勝6敗
▽S 藪田 42試合1勝2敗25S
▽敗 寺原 18試合10勝7敗
▽本塁打 バルディリス10号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、伊藤、ロサ、藪田―田中
オリックス 寺原―伊藤

 

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ちょっぴりマーフィーに期待

2011-08-26 22:10:09 | 千葉ロッテ

午前中の晴天が嘘のように午後に入ってから東京、千葉では局地的な集中豪雨で帰るのに難儀をしました。
今後も暫くはハッキリとしないぐずついた天候が続くようで、しかしこの週末は大阪にいるチームには関係のない話です。
それは私も同様で明日から4泊5日の予定で北東北に史跡巡りの旅に出て、心身ともにじめっとした環境からの脱出をします。
数日前までは曇りがちな予報も久しぶりの晴れ男ぶりで急速に回復に向かっている岩手、青森、秋田の空模様ですから、気持ちのよい青い空が迎えてくれることでしょう。

同じようにロッテも晴れ渡って欲しいところなのですが、今日も打線が奮わずに4連敗で5位に転落です。
25イニングぶりの得点も次が繋がらずに僅か1点で終わり、またしてもマクレーンに白星をプレゼントしてしまいました。
今日も4タコの井口は打率も2割6分を割って復調の兆しは見られず、どうやらただの便秘ではなく腸閉塞にでもなってしまったようです。
試合後に西村監督の口から聞かれるどこか他人事のコメントは、きっとこのことによる嘔吐物なのでしょうから汚らしいのも当然です。
今日もいつもの素敵な9人野球での変わり映えのない負けっぷりは、いろいろなところに秋風を吹かせることでしょう。
もちろん選手たちだけではなくスタッフに及ぶことは当然で、このオフはストーブリーグの中心で燃えさかるロッテを見ることになるかもしれません。

そういう意味でかなり首元が涼しくなっていたマーフィーが、浦和でのボロボロぶりが嘘のように今日はまずまずのピッチングを披露してくれました。
神戸のスピードガンの傾向が分からないので数字をそのまま信じていいのかは微妙ですが、MAX146キロはともかくとしてもストレートがこれまでよりも速かったのは間違いなく、そのことでコントロールがばらけながらも7回途中までを3失点で切り抜けることができたのでしょう。
相変わらずに変化球がカーブではなくチェンジアップが中心だったのが個人的には面白くはなかったものの、もし浦和でもストレートに勢いがあった上での乱調であったのであれば、数字的な結果だけを見ずに一軍に昇格をさせたことは正解であったと思いますし、そうであってくれなければオフに立ち並ぶであろう新たな墓標が不憫でなりません。
いずれにせよマーフィーには次回の登板でも力のあるストレートを見せて欲しいと、勝敗は度外視をしてでもそのことを第一に考えてもらいたいです。

マーフィーが2点目を失って右打者を迎えたところで伊藤に交代をしたところまでは普通の継投ではありましたが、例によって8回の伊藤の続投が理解できません。
140キロ台前半のストレートしか投げられない伊藤が疲労困憊であることは明白ですし、どうやら西村監督のこの悪癖は死んでも治らないようです。
ここ4試合で2点しか取れていない打線に最終回で2点差をひっくり返す逆転劇を期待する西村監督は、とことん選手を信頼しているのでしょう。
まさにスローガンである「和」を地でいくような采配で、結果は出ませんでしたが伊藤も意気に感じて投げていることと思います。
とりあえず続投、打たれたら交代という後手後手の継投でチャンスをもらった木村も、いいアピールができたと喜びに打ち震えているものと推察をします。
もちろんこういった野球は今年限りにして欲しいと心から願っていることは、敢えて言うまでもありません。

悪いときには悪いことが重なるものです。
最短での合流とも言われていた唐川と伊志嶺はもう少し時間がかかるようで、そして伊志嶺の新人王のライバルである塩見が今日に6勝目を手にしたことで胃が痛くなってきました。
またマーフィーの代わりに浦和に送られたのが的場ですから再び捕手2人体制となったことで、田中は地蔵さんの仲間入りをするのでしょう。
そして荻野貴の再手術のニュースがロッテファンを絶望の底に突き落としたことは想像に難くなく、今季どころか来春に間に合うかどうかも怪しくなってきました。
ただ今回の件でさすがにショートとしての復帰はもうないでしょうから、精一杯の前向きな捉え方で壊れそうな自分を支えることにします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 6 4
オリックス 1 0 0 0 0 0 2 0 X 3 7

0


◆8月26日(金) オリックス-千葉ロッテ15回戦(オリックス8勝6敗1分、18時、ほっと神戸、25,775人)
▽勝 マクレーン 4試合2勝2敗
▽S 岸田 46試合4勝6敗22S
▽敗 マーフィー 8試合2勝3敗

▽バッテリー
千葉ロッテ マーフィー、伊藤、木村―里崎
オリックス マクレーン、平野、岸田―辻、伊藤

 

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貧打貧打

2011-08-25 23:44:20 | 千葉ロッテ

ドブネズミをどう感じるかは各人の美的センスにもよるのでしょうが、自分には今のマリングリング打線が美しさで優っているとは思えませんので気分はブルーハーツです。
3連戦で僅か1点しか取れずに見事な3タテを食らっての4位に転落で、史上最弱の下克上に向けて暗雲が漂い始めました。
それでもキレ気味の西村監督が別の意味で楽しみな、そんなアンハッピーバースデートゥーミーです。

負け試合ではありましたが贔屓にしている上野が7回を1失点にまとめて、角中も左に右にのマルチヒットですから、ちょっとしたプレゼントをもらった気分です。
もっとも上野のストレートの劣化は目を覆いたくなるような130キロ台前半のオンパレードでは次に繋がるとも思えず、抑えたときには打線の援護がなく、しかしピッチングは安定をせずに黒星だけが増えていくという上野の今後が目に浮かんでしまいます。
無四球だったことが心の支えではありますが、このままではスマイル上野のスマイルを拝む日が次にいつくるのかが全く分かりません。
無難に一軍に残って経験を積むことも大切ですが、そのことで何かを忘れてしまうことの方が心配です。
一方の角中は昨年からノーヒットが続いていた中でも腐らずに一生懸命なプレーを続けた成果が、ようやくに出始めた感じがあります。
このまま一気にブレイクといくほど甘い世界ではありませんが、思ったような結果が出ずともしっかりとバットを振って、そして走っていた成果でしょう。
明日が左腕のマクレーンですからスタメンから外される可能性が高いですが、とにかく初心忘るべからずで頑張ってもらいたいです。

ソフトバンクに倍するヒットを打ちながらも2試合連続の零封負けを喫したことで、何らかの地殻変動を心待ちにしています。
ただ井口にバントを命じたことは特権剥奪への第一歩と考えれば好ましいことですが、こと作戦という観点では誉められたものではありません。
バントの練習をしているとも思えない井口ですから前監督がやらかしたように発作のようなものだったとしか思えず、信頼関係を損ねるだけで百害あって一利なしでしょう。
準備もなしに主軸打者にバントを命じるぐらいでしたら、渡辺正あたりを代打に送った方がまだマシです。
必死の作戦も実らずとはスポーツ紙の報道ではありますが、それであればもっと前に別のことをやらなければならないだろうと、個人的にはへそが茶をわかしている状態です。

そして明日はマーフィーが先発で、あれだけ浦和でコントロールがばらばらでもプロの目から見れば一軍で先発をするに足る何かがあったのでしょう。
そうでなければ浦和で墓標になりかけている選手たちに、一言の申し開きもできません。
とりあえずはオリックスが今日に勝ってくれて大型連敗が止まったことが唯一の希望かもしれず、そんな私は明日が今月の最終営業日です。
土曜日からは4泊5日の計画で北東北に旅立ちますので、暫くは不細工な更新になるかとは思いますがよろしくおつき合いの程をお願いします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 9 1
ソフトバンク 0 0 0 0 1 0 0 0 X 1 5

1


◆8月25日(木) ソフトバンク-千葉ロッテ17回戦(ソフトバンク10勝6敗1分、18時、ヤフードーム、29,906人)
▽勝 大場 20試合6勝
▽S ファルケンボーグ 35試合2敗15S
▽敗 上野 7試合2勝2敗
▽本塁打 松田20号(上野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 上野、伊藤―里崎
ソフトバンク 大場、藤田、森福、ファルケンボーグ―細川

 

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木村と山本徹が一軍デビュー

2011-08-24 23:04:50 | 千葉ロッテ

同じような負け方が続くとブログを書くのも辛くなってくるのですが、今日は3年目の木村、そして山本徹のプロ初登板がありましたので心が軽いです。
ロッテへの入団を希望して遠回りをしながらもようやくに一軍に初お目見えとなった木村、新入団選手発表会での5万円発言で好印象だったのに加えて鎌ヶ谷で一目惚れをした山本徹と、将来の投手陣を背負って欲しい、背負ってもらわなければならない投手の初舞台が敵地だったのは残念至極ですが、とにかく無難なスタートを切れたことを喜んでいます。
意固地な西村監督をして若手を抜擢しなければならない状況は木村や山本徹にとっては大きなチャンスですので、しっかりとものにしてくれることを願ってやみません。

木村はストレートが130キロ台半ばと物足りなさがありましたが力で勝負をするタイプではありませんし、低めにボールを集めることができただけでも今日は合格点でしょう。
報道によれば西本コーチの指導でフォームを改造して制球力がアップをしたとのことで、どこか大嶺と似たような話ですので不安がないと言えば嘘になりますが、それでもドラフト一巡目の入団ではありながらも年齢的には26歳とぎりぎりのところではありましたので、そんな中で一軍デビューを果たせたのですから上手くいっていると思いたいです。
気になるとすれば今後の使われ方で、吉見との入れ替えですから例によって左打者への中継ぎとしての思惑がベンチにあることは容易に想像がつくのですが、しかし服部と同様にタイプ的には長いイニングを投げてこその木村だと見ていますので適材適所になるとは思えません。
そもそも吉見の抹消にしても使い方が中途半端だったことが理由の一つですし、昨年の活躍からすれば吉見もかなり不完全燃焼の気分でいることでしょう。
そしてことごとく左対策の中継ぎ左腕が失敗を重ねているところへ木村が松中にヒットを打たれたことで、木村の前途に暗雲が漂うことにならなければと祈るばかりです。
これ以上の背番号34の呪いは勘弁をしてもらいたいですし、付け焼き刃ではなくしっかりとした育成計画を持って木村を遇してくれることを望みます。

山本徹は緊張からか小気味いいストレートを投げ込むというところまではいきませんでしたし、やや高めにボールが浮き気味でもあったのですが、それでも高卒3年目での一軍は五巡目での入団であることを考えれば順調と言ってよいでしょうし、大きな一歩を踏み出したことに狂喜乱舞です。
慣れてくれば140キロ台前半のストレートは数字以上の威力を見せてくれるでしょうし、それこそ右左に関係なく中継ぎとしての出番は増えてくるものと思われます。
そうなると当面のライバルは中郷となりますが、ここまで浦和でかなり酷使をされてきただけに適度な休養も必要で、使い倒すことについては何ら負い目を感じることのない西村監督の手元に置いてよいのかどうか、昨年に疲労骨折の疑いが流れたときには肝を冷やしましたので、このロッテの宝とも言える山本徹の今後から目が離せません。
活躍をすればするほど心配になるという、どこか内を見るような気持ちで山本徹を見守ることになるのでしょう。

そんな両投手の出番をもたらしたのは大谷の突発的炎上症候群、TESが早々に発症をしたからに他なりません。
それでもさすがに中継ぎ陣の負担を考えてのことか六回まで投げることになったのですが、6点を失った二回以外は2安打無得点に抑えたのですから微妙すぎます。
もっとも全体的にコントロールが甘かったのは確かでソフトバンク打線が打ち損じてくれたところもありましたので、やはり出来としては良くはなかったのでしょう。
アマチュア時代のようにストレートの球威が戻りきっていないだけに、制球が緩くなった大谷はこんなものだと思うしかありません。
頭から全力で投げて六回あたりで力尽きるのか、長いイニングを意識することで序盤に失点をしてしまうのか、先発として臨んだ今季ではないだけに大谷にとっては試行錯誤、いろいろと調整をしながら乗り切っていかなければならない苦難はこれからも続くことでしょう。
それでもベンチが来季に大谷を先発として考えているのであれば、ここはとにかく辛抱をするしかありません。

打線については、さすがにもう何も言うことはありません。
和田を相手に序盤の大量失点ですから作戦もへったくれもないのですが、しかしそれでも完封をされるほどの和田ではなかったのではないかとは思いつつも、重度の便秘症に悩まされているマリングリング打線にとっては精一杯の抵抗をした結果での零封負けだったのでしょう。
それでも普段はあまり打席に立てない選手を使おうとの考えを持たないのが高校野球チックな思考しかできない西村監督、およびコーチ陣で、里崎については木村と山本徹のことを考えればまだ百歩譲れますし、井口については契約縛りなのだろうと半ば諦めもしているのですが、しかしやや疲れが見えている岡田やカスティーヨをそのまま使って、その一方で地蔵さんたる的場や高口らをベンチに温存をしたままにしておく意味が分かりません。
試合後のコメントは相変わらずの他人事ですし、またしても東洋大にボロ負けをした浦和組も阿部が打ち込まれるなど「だから言わんこっちゃない」といった様相を呈してきましたので、ただ負ける以上の苛立ち、腹立たしさ、そしてそれが無関心に繋がりそうで怖いです。
同じ顔ぶれで3タテを阻止されたリベンジで今度は上野に先輩を叩きのめしてもらいたいのですが、私のちょっとしたイベント日である明日に果たして朗報は届くのかどうか、ブログを始めてからはここまで2勝2敗のイーブンで、しかし一昨年から連勝中ですので是非とも勝ち越しの白星をプレゼントしてもらいたいです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 9 1
ソフトバンク 0 6 0 0 0 0 0 0 X 6 9

1


◆8月24日(水) ソフトバンク-千葉ロッテ16回戦(ソフトバンク9勝6敗1分、18時、ヤフードーム、30,620人)
▽勝 和田 19試合11勝4敗
▽敗 大谷 18試合3勝7敗
▽本塁打 松田19号(大谷)、松中11号(大谷)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、木村、山本徹―里崎
ソフトバンク 和田、金澤、ブラゾバン―細川

 

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波音が響けば雨雲が近づく

2011-08-23 23:11:02 | 千葉ロッテ

婚約を発表した川崎から4打席連続三振とKYぶりを発揮した成瀬、そして川越でしたが、それがロッテファンからすれば最大の見所とはあまりに寂しすぎます。
ほぼ無抵抗に近い形での敗戦は借金5のあたりで足踏みが続いているチーム状態を如実に表しているように思えますし、貧打とピリッとしない先発という構図に変わりはありません。
どうにもハッキリとしない天候と同様に、このままモヤモヤとしたままで夏が終わってしまいそうです。

成瀬は数字だけを見れば6回8安打4失点ですから今ひとつどころの騒ぎではないのですが、ピッチング自体はそう悪かったようには見えませんでした。
ただ勝負球と言いますか最後の詰めが甘かった、としか言いようがありません。
まるで重度の便秘症である味方打線に奮起を促すべく敵に快便状態をもたらしたわけでもないでしょうが、ピンチできっちりと失点をするところなどは嫌がらせに思えたぐらいです。
自らが絡んだエラーによる失点があったものの全体的には守備に助けられたところでの今日のピッチングですからもちろん誉められたものでないことは間違いありませんが、どこか投手陣と野手陣との呼吸が合っていないように思えてならず、それが地顔であっても不機嫌そうな成瀬の表情にかなり心配になります。
球数、点差からしてこれまでであれば6回で成瀬を代えるベンチではなかったはずですので、空中分解へのカウントダウンが始まったのでなければいいのだがと思う一方で、しかしスクラップ&ビルドも悪くはないかとも思う自分がいます。

打線は今日も湿ったままで、どこからかサザンの唄が聞こえてきます。
右方向を意識できるようになってから調子を上げつつある里崎ぐらいしか期待ができないのが辛いところで、宝くじにすがる人生は自分だけで充分です。
見逃しの三振だけはやめてくれとは見ている側からの勝手な願いではあるのですが、どうにも消極的に見えてしまうのは欲求不満が高まっているからなのでしょう。
せっかく大きな仕事から解放をされてガス抜きをしたいところへロッテがこの体たらくですから、怒濤の振替休日消化に向けた計画に気持ちが行ってしまいそうです。
しかし日本中がぐずつく空模様に計画が決まらずに気が滅入ってくる、どうすればいいのか五里霧中な夏の夜です。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 7 2
ソフトバンク 0 1 0 1 1 1 0 4 X 8 13

0


◆8月23日(火) ソフトバンク-千葉ロッテ15回戦(ソフトバンク8勝6敗1分、18時、ヤフードーム、30,182人)
▽勝 ホールトン 18試合13勝5敗
▽敗 成瀬 19試合9勝9敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、川越、吉見、中郷―里崎
ソフトバンク ホールトン、金澤、森福、吉川―細川

 

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余計な演出でガッカリ

2011-08-23 01:27:06 | 映画

これまでであれば絶対に観なかったであろう今日の「うさぎドロップ」でしたが、ひょんな事から深夜アニメにはまったことで興味半分で映画館に足を運びました。
そして世間の評価が意外に高いことに懸念、と言いますか自分には合わないのではないかとの心配が的中をしたというわけでもないのですが、しかし観なければよかったとの後悔をしていることもまた事実で、やはり漫画やアニメの実写化は人それぞれの思い入れがありますので当たり外れが大きいです。
それでも先入観を持たずに観ればそこそこ楽しめるとは思いますので、以降はあくまで私の立場での愚痴になります。

うさぎドロップ

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あまりに二枚目で大吉に合わないのではないかと思っていた松山ケンイチが意外にはまっていたことや、りんを演じた話題の芦田愛菜が子役というよりは女優と言ってもいいぐらいの表情での演技ができていたことに驚きもしたのですが、それ以外の役者さんの立ち位置がどうにも自分には受け入れがたいものがありました。
モデルだから香里奈なのか、香里奈だからモデルなのかは分かりませんがアニメとは似ても似つかぬゆかりのキャラクター設定にはガッカリとしましたし、そのゆかりと大吉との意味の分からないダンスシーンが私をつまらなくした最大の理由で、しかもあそこで大吉に胸毛を生やさせた意味が全く分かりません。
従姉妹の春子の役回りを妹のカズミに担わせたのはよいとしても桐谷美玲ありきという感じがしないでもなかったですし、子育ての大変さは大吉の母親のエピソードだけでも充分で、おそらくはオリジナルキャラとして登場をした高畑淳子には興ざめですらありました。
その他でも何のために出てきたのかが全く理解ができなかったカズミの恋人役の綾野剛や、枯れ木も山の賑わいとばかりに秋野太作、根岸季衣、斎藤洋介などがちょい役で出てきたのは全くと言っていいほどの無用の長物で、おそらくはいろいろと大人の事情があったのでしょう。
そしてキーマンの一人である正子が流した最後の涙は、星一徹ばりにちゃぶ台をひっくり返すぐらいの衝撃がありました。

もちろんアニメのエピソードに忠実なところもありましたが、それであれば保育園の初日のお迎えでの大吉の「針千本、飲~んだ」はりんとの心の繋がりの第一歩ですので省略をすべきではありませんでしたし、りんを養子にする提案を断られたときの「大吉は大吉だよ」とのりんの言葉に涙する大吉を外しては「うさぎドロップ」は成立をしません。
もしかしたらアニメよりも映画の方が原作に近いのかもしれませんし、原作のままに作ることが正しいとはもちろん言いませんが、しかしアニメしか見ていない自分からすればやはりこれは「似て非なるもの」であり、どういう意図の演出かが分からないところがてんこ盛りで、くどいぐらいのダンスシーンに思わず席を立ちたくなったのが正直なところです。
同時進行中のアニメは木曜日ですので、それで口直しをするまでの数日を耐えるしかありません。


2011年8月22日 鑑賞  ★★☆☆☆(2点)

 

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QVCマリンの初サヨナラ劇

2011-08-21 22:00:37 | 千葉ロッテ

自転車で球場に通う身としては雨は論外、しかも家を出ようとした16時過ぎには船橋は大粒の雨が降っていましたので今日はテレビ観戦としたものの、そんな日に限ってサヨナラ勝ちをするのですから人が悪いと愚痴の一つも言いたくなりますが、さすがに今日の雨で1時間以上の往復は無理でしたのでこればっかりは仕方がありません。
ようやくにスタメンマスクを任された田中のリードを間近で見たかったので雨中の2階席よりはマシな選択だったと、無理矢理にでもそう思うことにします。

その田中のスタメン起用がどういった風の吹き回しなのかが全く分からず、正直なところ戸惑っている自分がいます。
一軍に昇格をしたタイミングからして、また今日の途中出場を考えれば里崎にアクシデントがあったとも思えず、ここまでの里崎の重用ぶりを見れば不思議な感じがします。
その田中については本人の意志はともかくとしても選手としての今後を考えれば捕手よりも内野手として勝負をすべきだとの個人的なスタンスに変わりはありませんが、井口が君臨をする現実から田中がますます捕手に固執をしても不思議ではありませんので、何とか今回のチャンスをしっかりと手にしてもらいたいと願っているのは私だけではないでしょう。
ただ残念ながら初球にいきなりボールをこぼすなど同一イニングで二度もポロポロとやらかすキャッチングの不安は解消をされておらず、バウンド処理も含めて体ではなく手だけで捕りにいこうとしているようでは投手が不安な表情を見せるのも当然で、中継では初回が終わった後に小野と田中が何やら話し合っていたとのことでしたが、それで二回以降は多少なりともリードも含めた動きが変わってきましたので相応の資質はあるのだとは思います。
バント処理の際の動きや盗塁を刺した肩などから田中の心の内が、やっと出番がもらえたことによる喜びの躍動感が見て取れましたので、このままスタメンマスクの機会が劇的に増えるとは思いませんが、チームの活性化のためにも上手く田中が作用をしてくれればと願っています。
気負い過ぎなのか2打席とも初球を打ち上げてしまったバッティング、里崎よりは内角を攻めながらもピンチになると外に逃げがちなリードなどは場数をこなしていけば多少なりとも改善をされていくでしょうから、暫くは捕手3人体制を維持するベンチであってくれることに期待をします。

QVCマリン初のサヨナラ勝ちは根元のバットによりもたらされました。
やや外角低めのボールに体勢を崩されながらも根元らしいバットコントロールでライト前に弾き返し、これでここ数日の鬱憤が晴れたのではないかと思います。
前進守備でなければどうかという当たりではありましたが重度の便秘打線にとってはコーラック以上の効き目のある一打で、ヒーローインタビューでの憑きものが落ちたかのようなホッとした表情が印象的でしたし、今日をきっかけに渡辺正に奪われたポジションを取り返すロッテの要潤の再スタートが楽しみです。
そして迎え撃つ渡辺正も地味に小技を決めるなど久方ぶりに存在感を示しており、守備でも安定感がありますの簡単に席を空けてはくれないでしょう。
また相手の守備の乱れから今季初、2年ぶりにヒットを放った角中も間違いなくサヨナラ勝ちの貢献者の一人で、そのヒットになった平凡と言えば平凡なフライに諦めることなく走ったことで打球が落ちたときには既にセカンドベースを陥れていたことは高く評価をすべきだと思いますし、内野ゴロでも必死に走る姿を他の選手にはお手本にして欲しいぐらいです。
こういった控えレベルの選手たちの頑張り、一生懸命さにベンチがどう応えるのかが今後のチームの方向性に大きく影響をしていくであろうと考えますので、いい加減に西村監督には他人事のようなコメントではなく選手たちのモチベーションをアップするような、そんな一言を残してもらいたいものです。

小野は初回は田中との呼吸が合わなかったのかコントロールがばらばらで苛ついたような素振りを見せての失点でしたが、その後は西武打線の拙攻に助けられながらも内角を大胆に攻める一方で落ちるボールでタイミングを外すという、まさに小野らしい投球内容で7回途中までの2失点ですから文句のつけようがありません。
惜しくも中継ぎ陣が打たれたことで白星を手にすることはできませんでしたが、充分に先発としての責任を果たしてくれました。
ここのところはお疲れ気味、と言いますか井口と同様に酷暑に体力を削られたベテランの典型的なペースダウンを見せていただけに、今日のような涼しい日に頑張りを見せてくれれば勝負の秋口に向けての計算が成り立ちますので、今日の小野の粘りのピッチングはとても心強いです。
それだけに勝たせてあげたかった小野ですが、心配をしていたように酷使の伊藤が打たれてのことですから諦めきれないところもあるでしょうが、今日も当然のようにビハインドの展開でロサを2イニングも投げさせるベンチですからどうにもなりません。
今日のサヨナラ勝ちはもちろん嬉しいながらも、こと中継ぎ陣のことを考えれば西村監督の全試合必勝主義に拍車がかかってしまうであろうことは容易に想像がつきますので悩ましく、また嘆かわしくもあり、テレビ観戦ならではのロサの疲れた表情を目にしたことを悲しく思います。

それでも最終回に角中に清田あたりを代打で送らなかったこと、これは次の渡辺正に根元を代えたことから下手投げには左打者だと考えたに過ぎないであろうことは重々承知ながらも、西村監督にしては実績にこだわらない起用をしてくれたことには感謝をしています。
もう何も期待をしていませんので田中の抜擢と合わせての変化の兆しだとは考えませんが、このことでレギュラー陣に少しでも気持ちの変化が出てくれればと思います。
今日は珍しくも初回から岡田と工藤がバントの構えで牽制をしたものの西口が動じなかったことからかその後はただ打つだけの繰り返しで、しかしバッティングで足を活かすことはできませんでしたが塁上でちょろちょろ動いたことでバッテリーにプレッシャーを与えたことが得点に繋がりました。
ここのところの守備でのスローイングが不安定で肩の状態が心配な今江もバッティングが好調なのか自己最多を更新できそうな四球の数は相手投手にとっては脅威だと思われ、また粘って球数を投げさせた福浦は隠れたヒーローだと言ってもよいと思います。
そして何より両チームともぐだぐだな試合ではありましたが伊志嶺が不在の中で牧田に土をつけたことが喜ばしく、昨日に牧田に塩を送って今日に塩見が5勝目を手にしただけに、チームの目標として伊志嶺の新人王を掲げて戦うのもよいかもしれません。
とにかく漫然とプレーをするのではなく目的を持った選手が強いとは敢えて言うまでもありませんので、「和」を標榜するのであればそういったことがあってもよいと思いますし、病床の伊志嶺にとは大げさかもしれませんが、これまでチームを引っ張ってくれていた伊志嶺に安心を届けられるチームであってくれることを願うばかりです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 1 0 0 0 0 0 2 0 0 3 6 1
千葉ロッテ 0 0 2 0 0 0 0 0 2X 4 7

1


◆8月21日(日) 千葉ロッテ-西武15回戦(ロッテ10勝5敗、17時、QVCマリン、18,815人)
▽勝 ロサ 47試合2勝4敗
▽敗 牧田 31試合2勝7敗11S

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、伊藤、ロサ―田中、里崎
西武 西口、牧田―上本

 

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淡々と、しかし眈眈とはいかず

2011-08-21 01:28:31 | 千葉ロッテ

 

雨が心配だったので降り出さないうちに球場に着こうと普段よりは早めに家を出たのですが、試合開始の1時間前の閑散としたカモメの窓口の前で思わず立ちすくんでしまいました。
土曜日にしてこれか、と昨日の書いた希望が砂上の楼閣に過ぎないのではと不安になったのもしかし一瞬で、公式発表の2万5千はともかくとしても、ただの一ファンが客足の心配をしてどうするんだと自問自答をしながらも、7割方は埋まったスタンドにちょっとホッとした自分がいます。
全体的にかなり出足が早かったのか、あるいは窓口のお姉さんの手際がよくなったのかは分かりませんが、今日の天気予報でこれだけ入れば充分でしょう。
しかしそんなロッテファンの期待も虚しく今日も消化不良な試合展開での黒星で、まるで降りそうで降らない空模様のような中途半端さに苛立つばかりです。

それにしても連敗中の相手にはとことん優しいチームカラーは筋金入りで、3連敗中の岸に久しぶりの勝利をプレゼントするのですからもう笑うしかありません。
立ち上がりからコントロールがばらつき気味の岸に対して待球をするわけでもなく、ボール球に手を出してチャンスを潰しているうちに立ち直られてしまって中盤以降は手も足も出ないのですから、まるでかつての西口を相手にしたときの敗戦を思い出すかのような不甲斐なさです。
二回の無死一塁で里崎にそのまま打たせたのは下位打線が弱いことで送っても意味がないとでも思ったのかもしれませんが、スコアリングポジションに走者を送ることでバッテリーにプレッシャーをかけるという遅効性の攻撃パターンをこれほど軽視をするのは前監督譲りで、何としてでも得点に近づこうという意志が感じられません。
例によって西村監督は「4安打では勝てない」と他人事のように嘆いていたようですが、それでいてバントで揺さぶるなどの指示を出すわけでもなく、ただ打者の能力に依存をするだけであれば監督などは不要だと言ってもよく、いい加減に言葉には気をつけてもらいたいです。
もちろんベンチからの指示がなくても打者が自分の判断で何とかする姿勢を見せて欲しいのはもちろんのことで、足を活かさなければならない工藤や根元らが漫然と見送ったりフライを打ち上げているようではその存在価値すら疑われても仕方がなく、例えそれがベンチの指導力の欠如による生育不足であっても最終的に切られるのは自分だとの自覚を持たなければ、情け容赦ない厳しいオフが待っていることでしょう。
残念ながら今のベンチであればスタメンでの抜擢は期待薄の角中、そしてようやくに一軍昇格となった田中も数少ないチャンスに結果を残さなければすぐに浦和に戻されるでしょうから、猛禽類のように虎視眈々と獲物を捕らえて離さない気概を見せてもらいたいものです。

渡辺俊は抜けるボールが目立つでもなく、しかしコントロールが今ひとつでボールカウントを悪くしてしまう苦しいピッチングで、何より西武打線に緩いボールを狙われたかのように、しかもそれが甘く入ってしまったことでの6回9安打2四球ですからよくぞ3失点で済んだという投球内容でした。
よく粘ったと言えなくもありませんが守備に助けられたところも大きく、また西武打線の詰めの甘さがあってこそでしょう。
それでも味方打線が先制をしてくれていれば面白い試合になったかもしれませんが、それを期待してはいけないことは渡辺俊も分かっていることと思います。
あまりにダメダメだったわけでもないので何とも言えないところがありますが、またしても黒星が先行をしてしまったことで負の連鎖に陥らないことを願うばかりです。
伸び盛りな若手投手がやや壁にぶつかりつつある中で、是非ともベテランが踏ん張ってこその「和」であってもらいましょう。

そんな試合で決勝点に繋がったのは岡田の一歩目、厳しいようですがそれが現実です。
広い守備範囲を誇ってこれまで何度も投手を助けてきた岡田ですが、今日に限って言えば悪い癖が足を引っ張りました。
正面の打球は距離感を取るのが難しいとはよく聞きますが、少なくとも4回の秋山の打球に対しては思わず前に出てしまったように見えましたし、それはこれまで岡田の課題、弱点だと指摘をしてきた動きそのもので、なかなかこのあたりが完全に治るには時間がかかるのでしょう。
これを持って岡田を戦犯扱いにするつもりはありませんが、しかし岡田には更なる進化のために重く受け止めて欲しい今日の一敗です。
一方で右腕が先発ながらも渡辺正がスタメンとなったのは先日のエラーのお仕置きにも見える根元ですが、その渡辺正が守備で魅せたのは大きな収穫です。
根元であれば難しかったであろう併殺を成立させた一塁への送球や、三遊間の深いところでの球際の強さはベンチとしては安心できるものでしょう。
悲しいかなバッティングがいつの間にか渡辺正になってしまっているのが辛いところですが、個人的には今季のショートは根元を使い続けるべきだとは思いつつも、その根元がもたもたとしているようであれば活性剤としての渡辺正、と言ってしまうと本人には申し訳ありませんが、ドラフト1位の意地を見せてもらいたいです。
場合によっては田中のショートという冒険があってもいいのではないかと、とにかく競い合わせることが第一です。

根がネガティブながらも、さすがに今日は書いていて自分で気が滅入ってきました。
ただ今日の試合について言えば、目を皿のようにしても先の渡辺俊の守備以外に誉めるところが見つかりません。
やや調子を落とし気味だった伊藤がパーフェクトに抑えたことは喜ばしいながらも、2イニングも投げさせて明日はどうするのだろうとの不安が先走ります。
明日の小野が7回まで投げられればいいのですが、さてさて中継ぎ陣をどうやりくりをするつもりなのか、まさか酷使や雨期待じゃないよねと、お手並み拝見とさせていただきます。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 2 0 0 1 0 0 0 0 0 3 9 0
千葉ロッテ 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2 4

0


◆8月20日(土) 千葉ロッテ-西武14回戦(ロッテ9勝5敗、18時、QVCマリン、25,207人)
▽勝 岸 13試合4勝5敗
▽S 牧田 30試合2勝6敗11S
▽敗 渡辺俊 18試合5勝6敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、伊藤、ロサ―里崎
西武 岸、牧田―星孝

 

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まだまだこれから

2011-08-19 23:04:07 | 千葉ロッテ

今日の試合は集中豪雨で中止となり、どうにも心身ともに不調気味な自分としてはちょっぴりホッとしています。
そして他力本願でオリックスと楽天が負けたことで3位の足元が少しだけ固まったので、このまま2強には頑張ってもらいましょう。
史上最弱の下克上のためには2強が抜けるだけ抜けた方が効果的ですし、それこそ20ゲームぐらい離れるのもよいかと思っています。
それでCSのあり方について議論が巻き起こればそれはそれで前進ですし、しかし全員で決めた制度に則った日本一の価値に何ら変わりはありません。

巨人、ロッテが震災影響で観客約1割減 (8/19 日刊スポーツ)

セ、パ両リーグは19日、18日時点での各球団の観客動員数を発表した。
昨年と同じ主催試合数の時点との比較で、セは0.9%減の1試合平均2万7545人、パは2.3%増の2万3022人だった。
東日本大震災の影響が残っており、巨人は4月中に東京ドームの使用を控えたことが響いて9.3%減。
ロッテは4月の平日の9試合をデーゲームで開催したことで12.4%減だった。
首位を走るヤクルト、ソフトバンクはそれぞれ8%、10%増えた。
平均試合時間はセが3時間9分、パは3時間6分。
3時間半を超えて新しい延長回に入らない今季の特例措置により、昨年の同時期と比べセが6分、パが9分の短縮となった。

さすがに5月以降は平日ナイターとなったために持ち直してきたものの、ロッテが観客動員で苦戦をしていることは相変わらずのようです。
もちろん東日本大震災の影響だけではなく昨日、一昨日のような試合をしているようではファンの足が遠のくのも仕方がなく、同じ関東に本拠地を構えるヤクルトが動員数を伸ばしていることからしても、余程の事情がない限りは勝てばファンは球場に駆けつけるということなのでしょう。
その余程の事情を抱えていた自分もようやくに球場に行けるようになりましたので、これから少しでも貢献ができればと思います。
昨日までの48試合を消化した時点での900,416人、一試合平均で18,759人という数字は一昔前を考えれば誇っていいぐらいのものですし、同じ負けるにしても先が楽しみな戦いぶりを見せてくれれば自然とスタンドの空席は目立たなくなるはずですので、まだまだこれからです。

甲子園でチェック ロッテ、英明・松本ら3投手に高評価 (8/19 スポーツニッポン)

ロッテが19日、QVCマリンフィールド内でスカウト会議を行った。
今秋のドラフト会議で東洋大の左腕、藤岡を1位指名する方針は既に明らかにしており、この日は夏の甲子園大会で目立った選手をリストアップした。
香川・英明高の松本、佐賀・唐津商の北方悠、石川・金沢高の釜田の3投手の評価が特に高かった。
この日で指名候補のリストは約70人にまで絞った。
松本編成統括は「将来性では、スピードの出る3投手」と話した。

そんな先が楽しみな戦いぶりに欠かせないのは新戦力で、今秋のドラフトに向けたスカウト会議が開かれました。
記事中にもあるとおりに今回は甲子園に出場をしている選手を中心にしたもののようで、例によって投手ばかりの名前が挙がっています。
ニュースの映像でちらっと見たぐらいですので印象論でしかありませんが、松本は素材型でロッテが育てるのは無理ではないかと、逆に釜田はかなり出来上がった感じで伸びしろに一抹の不安があり、この中では1巡目指名かどうかはともかくとして北方悠のバランスがいいかなと思います。
やや肘が下がり気味で、また変化球の軌道が一定していないのが気にはなりますが、それでもこれだけのピッチングができるのですから伸びしろがあると前向きに考えられますし、何より向こう意気の強うそうな顔立ちが好印象で、むしろ父親が故藤井将雄の後援会事務局長とのことでソフトバンクが思いっきり囲っていそうなことが気がかりではあります。
ソフトバンクとしては藤井が背負っていた15を託す投手として、上位での指名を検討しているかもしれません。

それにしてもまた投手偏重のドラフトをやらかすつもりなのかと、そればかりが気になります。
一昨年から投手はバランス型からパワー型に舵を切ったことは評価をしていますし、一方でそれであれば既存の投手の指導法を変えてくれと言いたくもなりますが、それもこれも大谷、山室、南昌、小林、藤谷、黒沢、山口、石田の今後の成長ぶりに大きく左右をされると言ってもよいでしょう。
大谷あたりがもっとストレートに力を入れて、また山室が鮮烈なデビューを飾ってくれればいいのですが、そのためにはコーチ陣の一掃を考えた方が近道かもしれません。
来年にも大嶺を一本立ちさせることができなければ、成本と井上、西本と黒木の4投手コーチにはお引き取りを願うぐらいのつもりで球団にはいてもらいたいです。
OBコーチはファンとしては郷愁の思いがありますので気持ち的には好ましく感じてしまいがちですが、澱んだ空気の入れ換えのためには外様の血を大量に輸血をすべきで、しかし本質を失わないために軸だけはしっかりと抑える、そのための黒木、初芝、堀のコーチ修行が急がれます。

 

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横浜の二の舞

2011-08-18 23:43:01 | 千葉ロッテ

 

今週は毎日の定時退社で球場に向かうはずが現実は甘くはなく、日に日に会社を出る時間が遅くなっています。
今日も18時半を過ぎたところでしたのでかなり迷ったのですが、昨日よりも不快、不愉快な強風をものともせずにQVCマリンを目指してペダルを踏み込めたのも、前回に見逃した上野の登板へのリベンジがあったのはもちろんのこと、船橋駅でチェックをした際に8点ものリードをしていたことで勝利への予感が最高潮だったことが最大の理由です。
しかし球場に着いたときにはその上野の姿は影も形もなく、そして全身虚脱状態になったことは言うまでもありません。
終わってみれば情けなくも8点のリードを守りきれずの引き分けで、似たような試合をやらかした尾花監督には横浜ファンから容赦ない罵声が浴びせられたとは今朝の報道でしたが、スタンドからはその報道を知ってか知らずか「習志野より弱い」との声があちらこちらから聞かれたことをお伝えしておきます。

懸念をしていたとおりに上野にとって得たものよりも失ったものの方が大きかったと思える前回、そして今回の投球内容です。
ストレートが140キロにも届かないこともあってか今日も変化球中心の組み立てで、スライダーよりもフォークが目立ったのが前回との違いでしたが、強風の影響もあってかコントロールがばらけたことでストライクを取りにいった甘い球を軽く芯で捉えられていたところからして、ボールに力が無かったのでしょう。
よほど決め球たる変化球にキレや威力があれば話は別ですが、そうでなければピッチングの基本はやはりストレートであると、そのストレートに力があった投手が軒並みに中途半端なコントロールとトレードオフの形でスタイル変更をしてしまっている現状が嘆かわしいです。
もちろんその多くがコントロールに難があり、それが課題の投手であるだけに気持ちも分からなくもないですし、基本的な方向性が間違っているとは言いませんが、過ぎたるは及ばざるがごとしとはよく言ったもので、あまりに似たような、そしてどっちつかずの投手が出来上がってしまっているような気がしてなりません。
一軍ベンチ枠は一つ空いていますので明日のマーフィーの昇格により上野が抹消をされることはないかもしれませんが、やはり浦和で若さと荒々しさを取り戻すべく出直した方がよいのではないかと、期待をしているだけに千尋の谷に蹴落としたい気分でいっぱいです。

その上野が苦しめられたようにQVCマリンの強風はかなりなもので、両チームの投手が四苦八苦をした結果の乱戦です。
日本ハムからすればケッペルが早々に8失点は誤算だったでしょうし、ロッテとすれば藪田の被弾が痛すぎました。
もちろん8点のリードを守れなかったロッテの方にダメージの大きい試合ではありましたが、中盤以降は日本ハムの一方的な試合だっただけに負けなかっただけでもラッキーだったと言えなくもなく、と言うよりはそうとでも思わなければやっていられません。
またしても左対左にこだわって角中に代えての渡辺正が当てにいくようなバッティングしかできなかったのが腹立たしかった一方で、里崎がファールで粘れたのは右方向への意識があってのことだろうと、その結果の犠牲フライは勝利には結びつかなかったものの明日以降に繋がるだろうと思うことにします。
また誉めたばかりの根元がやらかしてしまったことが悲しいものの、それを引きずらないようフォローすることを忘れないベンチであってもらいたいです。
そしてとにかく勝つにしろ負けるにしろ大量得点差で待望の山本徹が見られるのではないかとの期待が裏切られたことが悔しいのですが、意外なぐらいに早く希望が現実のものとなったことはとにかく喜ばしく、この山本徹が若さでチームを変えてくれることに期待をするとともに、妙にいじられてこぢんまりと改造をされないことを願うばかりです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0 1 6 1 0 0 1 9 14 0
千葉ロッテ 0 8 0 0 0 0 0 1 0 9 9

2


◆8月18日(木) 千葉ロッテ-日本ハム15回戦(ロッテ8勝5敗2分、18時15分、QVCマリン、19,754人)

▽本塁打 カスティーヨ4号(ケッペル)、鶴岡1号(藪田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 上野、川越、伊藤、ロサ、藪田―里崎
日本ハム ケッペル、石井、榊原、宮西、武田久―鶴岡

 

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放棄試合のような完敗

2011-08-17 23:02:30 | 千葉ロッテ

 

今日もせっせと蒸し暑い中を球場まで自転車を走らせたのですが、出足が遅れたのと序盤の試合テンポが速かったこともあり、着いた頃には既に花火が打ち上がっていました。
そこからチケットを買って、トイレに行って、そして2階席まで階段を昇ってスタンドに足を踏み入れたときにちょうど大谷はマウンドから降りるところで、今日は第一に大谷を見たかったので相当なショックでしたし、またあまりに一方的な完敗にかなり凹んでいます。
ようやくに見つけた席の周りのおっちゃんは完全に出来上がってくだを巻いている状態で、昨日とはまた違った意味での不快指数81%の現地観戦でした。

大谷は先頭打者をあっさりと出すなど不安定な立ち上がりではありましたが、それでも5回までを1点に抑えるいつもの大谷ではありました。
そして6回で一気に崩れるあたりもまさに大谷で、この壁を越えるには肩と心のスタミナを養う来春のキャンプまで待たなければならないのかもしれません。
ビデオを見てみればそれまでとは別人のようにボールが中に入ってしまう打ごろの甘い球のオンパレードで、あれでは歯止めが利かなかったのは無理もないでしょう。
5回までに崩れることがほとんどない大谷だけにもったいないの一語に尽きるのですが、かと言って中継ぎ陣の負荷を考えればせめて6回を投げきるぐらいまでは頑張ってもらうしかなく、ここはじっと我慢の子、大谷が自分の力で克服をする日がくるのを待つことにします。
また1点ビハインドの6回での前進守備が何とも言えず微妙すぎで、普通に守っていれば捕れた打球でもなかったとは言え、それが大谷にプレッシャーを与えたのではないかとの気がしないでもなく、打線の不甲斐なさによる消極的な戦法をとらざるをえない現実をまざまざと見せられた気分です。

その大谷を継いだ中郷が打たれたことで試合が完全に壊れてしまい、また中郷の課題もハッキリとしてきました。
イニングの頭から投げれば小気味のいいピッチングをする中郷も、走者が塁上にいるケースで登板をしたときには別人のような気負いが見られます。
点を取られても自分の自責にはならないだけに、かえって力が入ってしまうのかもしれません。
このあたりは人の良さと言いますか、打たれても自分の成績には響かないぞとの清水ばりの気持ちではいられない中郷の線の細さでもありますので、今は多くを求めず、昨年までの逃げることで自滅をしていたところから脱却ができたことだけでも大きいと、そう考えることにします。
一度に二つも三つもではなく、確実に一つずつ課題を克服していきましょう。

そして古谷にとっての課題は、左打者への対策です。
今日も2つの四球を出したことでベンチは頭を抱えているでしょうし、明日にも浦和に強制送還をされるかもしれません。
どちらかと言えば右左ではなく攻めのピッチングができていないことが理由のような気がしますが、それにしても5割に近い被打率では誤算もいいところです。
ストレートのスピードももの足りませんし、川崎が2年ほどで歩んだ道を一気に駆け下りているような気すらします。
ようやくに昨年に台頭をしてきた貴重な左腕も30歳という年齢を考えれば残された時間は長くはありませんので、何とか復活できるよう頑張ってもらいたいです。

それにしても糸数にプロ初完封をプレゼントするとは、いくら何でも打線がしょぼすぎます。
昨年までの相性からして苦労をすることの予想はできましたが、まさか僅か4安打で完封をされるとは想定外です。
チャンスらしいチャンスもなく、スタンドからはそれなりの野次が飛びかっていましたが、さすがに今日は非難をする気にもなれません。
それでいて試合がほぼ決まった後も終盤までは例によって9人野球なわけで、8回に井口に代打を出したいと思ったのは私だけではないでしょう。
打線を引っ張っていた伊志嶺が扁桃腺炎とのことでベンチ入りすらできず、おそらくは体を動かすこともできないでしょうから調子が戻ってきたところでの戦線離脱がかなり痛いですし、打ていない打線がますます打てなくなることが必至ですのでめまいがしそうです。
これ以上は書いても愚痴のオンパレードになってしまうでしょうから、明日に先発の上野の好投に願いをかけて今宵は手仕舞うことにします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 1 0 0 0 6 2 0 0 9 15 1
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4

0


◆8月17日(水) 千葉ロッテ-日本ハム14回戦(ロッテ8勝5敗1分、18時15分、QVCマリン、22,178人)
▽勝 糸数 4試合2勝

▽敗 大谷 17試合3勝6敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、中郷、古谷、川越、吉見―里崎、的場
日本ハム 糸数―鶴岡

 

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