旅に出る前には今日は朝に帰ってくるのでナイターは楽勝だと思っていたのですが、天候が怪しかったのと荷物の整理をしているうちにだんだんと体が重くなってきたのでパスをしてしまい、しかし唐川が沈んでいく様をナマで見ることがなかったことと突然の豪雨に遭わなかったことは個人的には助かりました。
心身ともにダブルショックでは明日からの現場復帰が厳しくなりますので、そのあたりはご容赦をいただければと思います。
そんなこんなでテレビ観戦となったのですが、唐川とダルビッシュとの投げ合いですから見所がかなりありました。
130キロ台のストレートで飄々と打者を翻弄する唐川と、150キロのストレートに140キロ台の変化球と伊良部を彷彿とさせるダルビッシュはあまりに対照的で、しかしそれでも中盤まではお互いに譲らずの展開はかなり面白かったです。
唐川は全体的にコントロールが甘めながらもコーナーに決まるストレートの威力は数字以上のものがありましたし、小谷野に被弾をしたのは失投でしたが1点目は実質的には井口のエラーが絡んだものだと言ってもよく、また2点目は体勢を崩されながらも上手くバットに当てた二岡を誉めるべきでしょう。
それでも唐川に求めるものは高きところにありますので、不満が無いと言えば嘘になります。
飄々と、は逆に言えば若さが足りていないとも受け取られかねませんので、もう少し覇気が欲しかったりもします。
岡田のセーフティーバントを悔しがるダルビッシュの雄叫び、これが今日の唐川にダルビッシュから学んで欲しい一番のものであったと考えます。
唐川が6回でKOをされましたので、後は中郷、木村、山本徹とくるかと思いきや木村が2イニングで山本徹には出番がありませんでした。
そうなると注目は木村ですが、個人的にはあまり前向きな印象を持てなかったのが正直なところです。
担ぎ投げとは違いますがアマチュア時代とも違ったテークバックは手投げのようにも見えますし、長身を活かした角度のあるボールが投げられていないように思えます。
それでコントロールがまとまってきたのは間違いないのでしょうが、手先だけで整えたボールに威力があるとも思えず、慣れられたらかなり厳しくなると予想をします。
ただそれは木村が今後に大きく伸びるためには必要なステップですので、こうなったら行けるところまで行ってもらいましょう。
いずれにせよベンチが望むような左へのワンポイントとしての適性を発揮できるかどうかは微妙で、タイプ的にも先発として育てるべきだと考えます。
打線はさすがのダルビッシュに当てるのが精一杯で、唯一の得点となった井口のタイムリーにしても飛んだところがよかっただけですので手も足も出ず、と言ったところでしょう。
それであればと件の岡田の試みは良かったのですが、むしろ盗塁にバントにとロッテがやりたい野球を日本ハムにやられたことをどう考えるのか、このあたりは凡打でも一生懸命に走る糸井や稲葉、ちんたらと走るカスティーヨと井口との違いとは無関係ではないのではと思っています。
井口もカスティーヨも以前はしっかりと走っていたはずで、どこか手抜きのようにも見えるのは本当に手抜きなのか、はたまた疲れて体が思うように動かないのかは分かりませんが、これでは負けても仕方がないと思われてしまうようなプレーは選手としても本意ではないはずです。
今日に最高の当たりのヒットを放つなど巧みなバットコントロールで猛打賞だった角中もバントを決められないようでは出番を取り上げられても文句を言えない立場にありますし、それまではしっかりとボールを見極めていた工藤が六回のチャンスで簡単に打ち上げてしまったのは気持ちの余裕の無さからくるのかと、やはり場数が足りていないのでしょう。
盗塁を刺すべく送球をするのにワンテンポの間があり、捕球をした際のミットが微妙に動き、またバットを短く持ちながらもスイングは大きなままでストレートについていけない田中も含めて、ここはじっと我慢の子で次の世代が育つための気長なスライム退治とでも思うことにします。
どうやら台風が近づいているようで明日の試合は開催が厳しいと思われ、唐川の復帰でローテーションが動きましたので調整にはいいかもしれません。
明日どころか週末には直撃との話もありますので、誰を先発から外すのかを決めるための猶予期間とでも考えましょう。
自分としても来週後半からの北海道旅行のための計画を立てる時間が欲しいですし、とにかく台風が勢力を保ったまま東に逸れないことを願うばかりです。
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