開幕を待ちわびたファンにプレゼントをするかのような5時間ゲームでの午前様、日中の暑さに油断をして薄手の上着だったので凍死寸前でした。
さすがにこれだけの労苦があれば勝敗は度外視とは言いながらも負けないで欲しかった、それでも則本に白星が付かず、また1000奪三振も1001奪三振も達成できなかったのがせめてもの抵抗か、ここそこでいいプレーがありながらももう一押しできなかったのが今のチーム状態ですので、ど派手な開幕イベントで燃えさかる炎になれるよう頑張りましょう。
則本から9安打3四球ながらも僅かに1得点、は悪くとも崩れない球界を代表する投手ですので敵ながらあっぱれ、ここはヒットを重ねた選手を誉めたいです。
ルーキー藤岡裕はいきなり初回にプロ初ヒットとなるツーベース、二打席目も左中間を破るスリーベース、さらにはセンター左に運ぶ3安打猛打賞と文句なしの出足、チャンスでの三振もありましたが逆らうことなく逆方向にあれだけの距離を飛ばせるとは思っていなかったであろう岡島の無様な追い方がその凄さを物語っています。
やや被せるようなスイングが袴田を思い出して気にならないこともないですが、打球が上がっているので問題はないのでしょう。
負けじと菅野もやはり基本どおりのセンター返しでプロ初ヒットを放ち、バントも一発で決めましたし、ほぼ全ての打席で粘って球数を稼いだのを高く評価したいです。
序盤に則本を攻略しきれなかったクリーンアップも終わってみれば中村が3安打猛打賞に井上、鈴木にもヒットが出て、そういう意味ではまずまずのスタートではあります。
一つでも先の塁を狙っての走塁、盗塁が公式戦でも実践できているのもgood、福浦の1963安打目は菅野が走ってこそでしたし、岡田の衰えはともかくとして結果的にダメだったものもありましたが開幕から走るロッテを印象づけられたのはよかったと、同じくオープン戦から堅牢だった守備でも鈴木、田村と光るプレーを見せてくれました。
荻野のダイビングキャッチはタイミング的にも無謀、場面を考えれば同点で止める動きをすべきだったのでしょうが、次に活かしてくれればよしです。
先発の涌井はやはり涌井、ピシャリと抑えることはなくとも粘りのピッチングで7回零封とらしさを見せてくれました。
オープン戦ではやや不安なところもありましたが今日はストレートに力があり、打線の援護がないのは相変わらずで昨年の繰り返しを予感させますが耐えてもらうしかありません。
ただ継投のタイミングがやや微妙、則本のように150球を投げろとは言いませんが中6日なのですから109球での降板は残念至極、こちらも昨年からの流れのままのようで涌井が涌井であり続けるためには終盤でのスタミナこそが一番ですので、エースを信頼してもらいたかったです。
そして二番手のシェッパーズがあっさりと逆転されたのは結果としてもなぜに八回なのか、オープン戦でのピッチングを見れば抑えを任せてもいいぐらいのボールを投げていた有吉でいくべきでしたし、有吉でなければ田中、その田中が開幕一軍から漏れるのですから今後も投手起用にはもやもやしたものが出てきそうです。
最後に打たれた益田はボールは走っていましたがバッテリーとしてもっと攻める気持ちが欲しかった、二死から四球2つに決勝タイムリーでは最後までいたファンに失礼でしょう。
シェッパーズも四球が失点に繋がりましたし、逃げているわけではないのでしょうがボールに力があるのですから「打てるものなら打ってみろ」ぐらいであってもらいたいです。
今日に気になって仕方がなかったのが田村、その眉毛はどうしちゃったのでしょう。
石垣島のそれと比べれば明らかに形、濃さが変わっていて、どこぞのヤンキーが迷い込んできたのかと、石川の髭とかと同じで見てくれはどうでもいいのですがプレーよりもそこばかりに目がいってしまったのは自分の修行が足りないのか、慣れるまではちょっと時間がかかりそうです。
あとはさっそくにリクエスト、申告敬遠と新ルールを見せてもらいましたが、申告敬遠は涌井に気遣ったのかわざわざ小林コーチがマウンドに行ってからのそれでは時間短縮とは逆行してしまいますのでベンチの判断を粛々と、自信を持って選手に臨むぐらいであってもらいたいです。
|
◆3月30日(金) 千葉ロッテ−楽天1回戦(楽天1勝、18時33分、ZOZOマリン、30,051人)
▽勝 福山 1試合1勝
▽S 高梨 1試合1S
▽敗 益田 1試合1敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 涌井、シェッパーズ、有吉、松永、内、益田—田村
楽天 則本、ハーマン、松井、福山、高梨—嶋