オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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ぶりぶりな藤岡と中後に益田

2012-04-30 23:44:05 | 千葉ロッテ

 

今日のヒーローインタビューは3勝目を手にして4月までとしては56年ぶりの球団記録に並んだ藤岡と、久しぶりに効果的なタイムリーを放った大松だと思っていました。
しかしマーくん、リーンちゃん、ズーくんがそれぞれマーくん人形を抱えていたことからルーキー三人衆が呼ばれるであろうことはすぐに分かりましたし、球団としては大いに売り出したいでしょうからベストとは言わずともベターなチョイスだった思います。
よって昨日ほどの驚きは無かったのですが、しかしただ一つだけ言わせてもらえば広報担当の手嶌さん、あなたの後頭部がとっても邪魔でした。

投げれば常に「~年ぶり」という記録がついて回る藤岡は、しかし今日はコントロールに苦しみプロ最短の6回92球でマウンドを降りることとなりました。
これは次に中5日で再びサンデー藤岡に戻すための布石のようにも思えますし、ここまでの5試合の全てでしっかりと試合を作ってきたことの裏返しでもあります。
立ち上がりからストレート中心の里崎のリードながらもそのストレートの制球が今ひとつで、辛うじてキレで凌いでいたといった感じです。
四回までノーヒットだったのは藤岡にとっての生命線である右打者の膝元へのボールがまずまず決まっていたからだと思いますし、そこがダメであればKOをされていたでしょう。
これでQVCマリンでようやくの初白星ですが、プロ入り前には投げやすい球場だと口にしていた割にはビジター無双の傾向は変わらずで、またやたらと指先を気にしていたのと引っ掛かったようなボールも少なくはありませんでしたので、あるいはマメか何かを気にしていたのかもしれません。
それでも試合を壊さずに持ちこたえたことはゴールデンルーキーに相応しい勇姿ですから、このままぶりぶり言わせて記録を更新しまくってもらいましょう。

二番手は右打者が続くことで大谷がくると思っていましたが、ここで中後の登場です。
これが左対左神話からの脱却であれば嬉しいのですが、しかし結果的にピンチに明石、福田と左打者が続いたことが中後にとってはラッキーだったとは皮肉なものです。
そして今日はストレートのスピードがどうこうという以前にバントの一球を除けば全てがスライダーで、ここまで徹底をされるともう何も言えません。
それだけスライダーが武器になると考えたのか、はたまた130キロ台後半のストレートでは勝負にならないと思ったのかは分かりませんが、ちょっと複雑な心境です。
それでも福田を三振に切って取ったときの中後の雄叫びはスタンドまで聞こえてきましたので、この気合いがあるうちはまだ大丈夫でしょう。

そして三番手が益田で、これで4月8日に続いて二度目のルーキー三人衆の揃い踏みでしたが、指名巡目どおりのリレーは今回が初めてです。
ストレートの重さ、変化球のキレともに少しずつ戻ってきているようで、前回に失敗をしただけにホッとしたことでしょう。
ただそれだけで終わらないのが益田の凄いところで、その前回に同点タイムリーを打たれた松田を三振に仕留めたときの「どうだ」と言わんばかりに睨みつけていた姿にはほれぼれとさせられましたし、中後と同様にこの強い気持ちこそが一軍で結果を残せている最大の理由だと思います。
またここまで四球がゼロということはコントロールがいいわけではないので逆に驚異的でもあり、それだけ打ちやすそうに見えて実は微妙に動いて打ちづらい投手なのでしょう。
藪田のふらふらぶりがなかなか落ち着きを見せないために、そのうち守護神にとの声が聞こえてくるかもしれません。

そして藪田です。
あっさりと二死まできたかと思えば四球、ヒットで劇場をオープンし、最後の打球は出したグラブに勝手に打球が入ってくれたという僥倖が無ければ同点になっていたでしょう。
やはり投げる前にセカンドベースに歩み寄る距離が短いのが不振の最大の理由でしょうし、ボールに対するつぶやきも少ないように思います。
それはさておき武器であるストレートが140キロ台そこそこしか出ないのが衰えなのか不調なのか、ベテランだけに見極めがかなり難しいです。
そのベテランへの配慮には定評のある西村監督だけに、余程のことがない限りは藪田の配置転換などはありえません。
そうなれば老藪田の復活の有無がチームの浮沈に直結をしかねませんので、チーム最年長投手の頑張りに期待をします。

試合前の練習から角中の姿が見えなかったのでスタメン落ちは予想できましたが、やはり今の打線で角中を欠くと面白みがありません。
またDHであれば落ち着いて見られるもののサブローが守備につくと余計なことを考えなければなりませんので、その点では八回から工藤を守備固めに入れたことでホッとするとともに、交流戦での戦い方が何となく見えてきたような選手起用ではありました。
そして大松と天秤にかけられて外されたのであろう伊志嶺は守備固めにも使われずに始球式要員としてベンチを温めるのであれば一日でも早く浦和に送るべきだと思いますし、練習でサードを守るのが今江だけという状況は本人にとってもチームにとっても早急に改善をすべきポイントでしょう。
その打線は育成枠から昇格をしたばかりの千賀をぶつけられるという屈辱に三回までノーヒットとはデータ不足によるところもあるのでしょうが、いきなりひやひやとさせられました。
そして千賀はMAX149キロと魅力たっぷりのストレートと変化球もそこそこキレがあり、プロ初登板初先発の緊張と三回までの好投で欲が出たのか四回に制球を乱しての3失点は敵ながらも惜しいピッチングで、球団が栄光の21を与えた理由が和田への面当てだけではなかったということなのでしょう。
こういった投手がロッテで出てくれば大騒ぎでしょうし、岩嵜などもストレートの威力はそのままにまとまってきましたので、やはりコーチ陣の手腕の差を痛感せざるをえません。
それはさておき千賀の何十倍も稼いでいるミリオンダラーズの3連打と久しぶりに低めのボールをすくい上げる大松らしいバッティングでの先制は時折に吹き抜ける風と同様に火照った体に心地よく、アンパイの今江にまで押し出しの四球をプレゼントしてくれる太っ腹には感謝感激です。
ほぼ全ての打者がそれなりに結果を残してのソフトバンク戦での勝ち越しは明日以降に向けてのいい傾向ですし、最低ラインだった対上位6戦での五分を何とか維持できましたので、この勢いで対下位6戦をきっちりと勝ち越してまたQVCマリンに戻ってきてもらいましょう。
心配をしていた客入りも今日は2万7千とほぼ大入りでしたし、このまま首位争いを続けていけば平日でも1万を割ることはないはずです。

そんなチームに、心強い援軍です。
今年の東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞の千葉出身の山崎紘菜が、シーズン中かつ現役高校生というハードルを特別ルールで取っ払っての入団が決まりました。
球団もその期待の表れとして背番号7を与えることを英断し、西岡の穴もようやくにこれで埋まることでしょう。
そうなれば根元はまた控えに甘んじることにもなりかねませんので、目尻を垂らすのではなく死活問題と受け止めての奮起を願いたいものです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 ソフトバンク

0 0 0 0 3 0 0 0 0 3 5 0

千葉ロッテ

0 0 0 3 1 0 0 0 X 4 7

0


◆4月30日(月) 千葉ロッテ-ソフトバンク6回戦(ロッテ4勝1敗1分、13時、QVCマリン、27,070人)
▽勝 藤岡 5試合3勝1敗
▽S 藪田 11試合1敗8S
▽敗 甲藤 3試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 藤岡、中後、益田、藪田―里崎
ソフトバンク 千賀、甲藤、金無英、金澤、岡島―山崎

 

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地獄に仏、連敗に唐川、貧打に角中

2012-04-29 22:56:02 | 千葉ロッテ

 

今季初の満員御礼となったQVCマリンは唐川の力投と角中の一発で連敗をストップし、ソフトバンクを抜いて2位に浮上をしました。
これだけ多くのファンが応援をすると地響きのようなパワーになりますし、選手たちもプレーに力が入ることでしょう。
勝手に持ち出した週末の法則によれば明日はまた2万のラインを下回るのではないかとは思いつつも、今日の勝利と藤岡への期待でリピーターが増えてくれればと思います。
またさすがに明日までもがピーカンですとちょっとした火傷になりそうなので曇りの天気予報が喜ばしく、何とか勝って対上位6連戦を五分で終わってもらいたいものです。

唐川は最終回のドタバタの中で自らのミスも手伝って惜しくも完封は逃しましたが、139球の熱投でリーグトップの4勝目をマークしました。
いきなり明石にヒットを打たれながらも「足を気をつけたい」と言っていたとおりに牽制でその明石を封じて、そこからは唐川らしいゆったりとしたフォームから繰り出される伸びのあるストレート、キレのあるチェンジアップにスライダー、そして隠し味のカーブのコンビネーションでソフトバンク打線を寄せつけませんでした。
昨日の今日ですので似たような流れとなった試合展開にひやひやとさせられましたが、五回に角中と根元がお見合いをしたり六回には大松の信じられない送球ミスなどがありましたが崩れることなく、そして懸案の七回をピシャリと三者凡退に抑えたことが大きかったです。
特に五回に明石にファールで粘られながらも逃げることなく三振で切り抜けたことはバッテリーとしての自信になったでしょうし、唐川の制球力があってこそのリードです。
最後の打者もややふらふら気味の守備で苦笑いで終わった唐川でしたが、少しずつですがギアチェンジなところを見せ始めていますし、最多勝争いにも絡んでくるでしょう。
今日のように基本はストレートとの気持ちを忘れなければ悪いときも悪いなりに投げられるでしょうから、このペースでシーズンを乗り切ってもらいたいです。

打線は福浦のお疲れ休みが理由なのか今日も打順をいじってきましたが、やはり自分の嗜好としては八番以外の里崎はしっくりときません。
宝くじはあくまで宝くじであるべきで、里崎と清田を入れ替えた方がよかったのではないかと思います。
それはそれとして五番に昇格をした角中は初回の打球は惜しくも好捕をされてタイムリーとはなりませんでしたが、次の打席で結果的に決勝点となった4年ぶりのホームランはやや内寄りの高めのボールを強引に引っ張ってのもので、グリップを一握り余らせながらもそれなりにパワーがあるところを見せつけてくれました。
守備では根元と声の掛け合いができずにお見合いをするなど経験不足なところがありますが、その打撃は今のチームに欠かすことはできません。
この角中がホワイトセルの事件がなければ浦和に幽閉をされたままであったであろうことを思うとゾッとしますし、野球などは分からないものです。
昨年は残念ながら勝手に掲げた50安打の目標には届きませんでしたが、今季こそは大きく120安打を目指して頑張ってもらいたいです。
将来的には首位打者を争える角中だと信じていますので、その奇人変人ぶりが全国区となる日を心待ちにしています。

その角中に代わってレフトに入った工藤が、どでかい仕事をしてくれました。
前進守備の背後を遅う打球に機敏に反応をして倒れ込みながらのキャッチですから、あわや同点のピンチを防ぐスーパープレイです。
きっちりと基本に忠実にフォローに回った岡田もいい動きをしましたし、後頭部をぶつけながらもその岡田に素早くトスをしたからこそ二塁走者を釘付けにできたと言ってよく、あそこで三塁に進まれていたら攻守ともに作戦が変わってきたでしょうからスタンディングオベーションものの守備でした。
ここのところは伊志嶺の守備固めに入るなどスーパーサブとして重宝をされている工藤ですが、まさに面目躍如たる活躍ぶりです。
先日のミスにも萎縮をすることなく頑張っているのは守るべき家族ができたからなのかもしれず、今後も貴重な戦力として貢献をしてくれるでしょう。
また最終回の唐川の送球ミスをフォローして打者走者をアウトにした根元の守備も地味ながらも大きなプレーでしたし、攝津とは違ってグラブ捌きが今ひとつだった岩嵜に助けられたところもありましたので、それなりに乱れながらも今日はポイントでの守り勝ちの側面もあったと考えます。

その一方で先が見えてこないのが今江と大松です。
今江は鋭い当たりが交通事故としか思えないぐらいにどうにもならないバッティングで、ここまで酷いのはプロに入ってから初めてではないかと思います。
持病の早いカウントから打ってもハードヒッティングができず、待球をしてみれば簡単に追い込まれてしまうなど、やることなすこと上手くいきません。
キャプテンという重責が今江の何かを狂わせてしまったのか、ドアスイングかつボールを追っかけているようでは復調には時間がかかるでしょう。
精神的なものが大きければ一つのきっかけで上向く可能性もありますが、もし明日も醜態をさらせば次のカードで三塁を守っているのは塀内かもしれません。
また大松も今日はヒットが出たものの今江と似たり寄ったりで、まさに左の今江といった感じです。
奇しくもキャプテンと選手会長が揃って不振のドツボにはまっているとは笑うに笑えませんし、逆に言えばそれだけ西岡が偉大だったということかもしれず、その西岡は3Aでまたしても故障をしてDL入りをしたそうで、返す返すもチームにも本人にも不幸な結果となっていることが嘆かわしいです。

そして今日のヒーローインタビューは唐川とサブローでしたが、前回に見逃したリベンジとばかりに角中が出てくると固く信じていた自分としては驚きましたし、それは角中コールをしていた他のロッテファンも同様だったと思われ、サブローが出てきたときにはスタンドがちょっとどよめきました。
そもそも角中に守備固めを出したことで「また若手だけ?井口には代走を出さないのに?」などなど思ったのですが、それでも結果的に工藤のファインプレーで西村監督のひらめきにひれ伏さなければならないなと思ったのもつかの間、どうやら角中は前のカードで指を痛めたことで大事をとっただけのようです。
もしかしたら既に病院に行っていたのかもしれず、しかしそれであれば試合を救った工藤でもよかったのではないかと、先制ではありましたが無死満塁から犠牲フライを打っただけでヒーローインタビューに呼ばれたサブローも複雑な心境だったと思われますし、その言葉を信ずれば数年ぶりのQVCマリンでのお立ち台だったようですので、それであればもっと華々しく活躍をしたときまで置いておけばよかったのになと、そんな気がします。
それでも久しぶりだったからこそ広報担当はサブローを選んだのかもしれず、このあたりは1点ビハインドの無死一二塁で六番の小久保にバントの指示を出せなかったソフトバンクと同様に、どのチームもベテランの扱いには苦労をしているんだなと思えるシーンでした。
何はともあれ明日は藤岡と千賀の対戦で、おそらくマスコミは育成枠から昇格をした千賀がゴールデンルーキーの藤岡をうっちゃる姿を期待しているでしょうから、そこはKYであることにかけては右に出るものがいないロッテの伝統をしっかりと受け継いだ藤岡の完封勝利でも夢見て、このあたりで今日は締めくくることとします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 ソフトバンク

0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 8 1

千葉ロッテ

1 0 0 1 0 0 0 0 X 2 6

1


◆4月29日(日) 千葉ロッテ-ソフトバンク5回戦(ロッテ3勝1敗1分、13時、QVCマリン、29,589人)
▽勝 唐川 5試合4勝1敗
▽敗 岩嵜 5試合2勝3敗
▽本塁打 角中1号(岩嵜)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川―里崎
ソフトバンク 岩嵜―細川、山崎

 

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春の日向路 旅程篇

2012-04-29 01:34:52 | 独り言

 

全体を語るにはまず旅程篇からあるべきではないか、とは常々に思っていることなのですが、どうにも慣習に囚われすぎている自分がいます。
最初にそう始めてしまうと次からもそうしてしまう、のは形式美にこだわりがちな弱点ですので、少しずつでも変えていかなければなりません。
今回はグルメ篇からスイーツ篇に引越をするアイテムもある予定ですし、旅情篇から日本100名城も外しました。
この旅程篇も旅情篇の前に持ってくるよう、次の旅日記からは変更をしたいと思います。

例によって下車をした、あるいは乗り換えで利用をした駅やバス停を並べています。
初日は会社帰りに東京シティエアターミナルからリムジンバスで羽田空港に移動をして、そこからANAで宮崎空港に飛び、宮崎空港駅から宮崎駅に出て宿泊となりました。
今回も居候型で宮崎駅を中心に放射線状に移動をするという旅でしたので、プライベートでは最長の同宿4泊となっています。
二日目は宮崎駅から佐土原まで自転車で移動をして佐土原城跡などを巡り、ついでに西都まで足を伸ばしました。
その西都に行く途中から雨が降り出して帰りはえらいことになりましたが、佐土原では降られなかったのでまずまず満足です。
三日目はピーカンな都城駅を中心にやはり自転車で一日中の都城巡りで、この日が一番に目的が果たせた充足感がありました。
そして四日目は始発で志布志駅まで移動をして、そこから自転車で肝付まで行くという先日の菊池温泉のリベンジマッチに尻が痛くなりましたが、ほぼ予定どおりの旅程です。
帰りは南郷駅で乗り換えが発生をしましたがツバメに出会うというオプションがありましたので、こういった道草もよいでしょう。
最終日は飫肥で食べ歩き、南宮崎駅を経て宮崎空港に移動をして、そしてANAで羽田空港に飛んで宮崎の旅が終了です。
これまでであれば羽田空港駅から品川駅に出て横須賀線で船橋に戻るのですが、今回は羽田空港から京浜急行バスで帰ることとしました。
バス代は電車代よりも3割ぐらいは高いものの大きな荷物を持っての移動が無く、また確実に座れますので、今後はこの手でいこうと思います。
単なる思いつきでのバスの選択でしたが、もっとそのメリットに早く気がつくべきでした。

そして旅を重ねる毎に存在感を増しているのが、レンタサイクルとカーナビです。
最近はレンタサイクルでの移動を前提に旅程を組んでいますし、そのおかげでこれまでは諦めていた場所に行くことができるようになりました。
それはそれで片道20キロ以上をせっせと走るという代償を求められてのことですが、本数の少ないバスの時間を気にするよりは健康的ですし、思わぬ寄り道での発見は電車やバスでの移動ではありえない僥倖ですので、今後もこのスタイルは変わらないと思います。
また本来の意味での健康にも寄与することは、自分でも気がついていなかった足腰の強さが物語っています。
そしてそのサイクリングや徒歩での移動に無類の強さを発揮してくれるのがカーナビで、毎度のことながら助けられて今や頭が上がりません。
事前に観光協会に問い合わせをするなどして正確な住所を調べておけば的確な指示を出してくれますし、今回の旅では都城でその威力が炸裂をしました。
計画をしたときには全てを回るのは無理だろうと思っていたものが、あっさりとクリアをしたのですから驚きのnav-uです。

そんなこんなで今回の走行距離は、佐土原で62.63キロ、都城で59.25キロ、志布志で65.23キロ、飫肥で15.02キロの合計202.13キロでした。
前回は216.6キロでしたので負けていますが8日間に対して4日間ですので密度は高く、かなり充実をした走りだったと思います。
ちなみに佐土原は宮崎との、志布志も肝付との往復の移動を含みますので、純粋に走り巡った距離では都城がダントツと言ってよいでしょう。
志布志と肝付は片道で24キロほどありますので、今回の経験で一気に行動範囲が広がったとの実感があります。
これは旅の充実度に直結をしますので、計り知れないほどの大きな収穫と言ってよいでしょう。
一点集中型の居候型がメインになってきた理由はこれに尽きますので、レンタバイクの方が効率的では、との突っ込みは聞かぬふりで邁進をしていくことにします。


【2012年4月 宮崎の旅】
春の日向路
春の日向路 旅情篇
春の日向路 史跡巡り篇 佐土原の巻
春の日向路 史跡巡り篇 都城の巻
春の日向路 史跡巡り篇 肝付、志布志の巻
春の日向路 史跡巡り篇 飫肥の巻
春の日向路 グルメ篇
春の日向路 スイーツ篇
春の日向路 おみやげ篇

 

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天国から地獄

2012-04-28 22:59:35 | 千葉ロッテ

 

ここまで見事に逆転負けを喫してしまうと、むしろサバサバとしてしまいます。
六回までは完全な勝ちゲームで久しぶりに成瀬と里崎のお立ち台が見られるかと皮算用をしていたのですが、七回以降は防戦一方でどうにもなりませんでした。
GWの初戦にこんな悲惨な敗戦では観客動員に大きな影響が出てしまいそうで、もっともGW&Aクラス&エースの登板&ピーカンという四大アイテムを揃えても2万人に達しないのですから、これはかなり根本的なところでやばい事態への序章が始まりつつあるように思えてなりません。
とにかく二階席の閑散さには目を覆うばかりで、そろそろ手を打たなければ手遅れになるような気がします。

先発の成瀬は7回を6安打1失点ですから充分に責任を果たしましたし、降板をしたときにはリードをしていましたので前回のリベンジができたとの思いは多少なりともあるでしょう。
もちろん完投宣言どおりにはいきませんでしたし、中継ぎ陣が打たれてチームは逆転負けをしてしまいましたのでエースとして満足をしてもらっては困るのですが、しかしそのエース同士の投げ合いでしっかりと試合を作ることはできましたので、成瀬に敗戦の責を負わせることはできません。
八回からの継投は結果的に失敗をしましたので議論の的になるでしょうが、立ち上がりから好調と言えるような投球内容ではなく打球の飛び先や岡田の守備範囲に助けられたところもありましたので、尻上がりに調子は上がってきたもののベンチとしてはこれまでの勝利の方程式にこだわるのは当然だと思います。
おそらくは西村監督、西本コーチと成瀬、あるいは里崎も加わっての話し合いの末のことでしょうから、そうなればチームの総意です。
続投に強い意志を成瀬が示せばおそらくはベンチも受け入れたと思われますので、そこには微妙さが漂いますが、自分でもあそこは益田に代えたでしょう。
ストライク先行で追い込みながらも詰めが甘かった成瀬も、四回には持病である下位打線に決定打を緩さない粘りを見せてくれましたので、その点では満足をしています。
成瀬からすれば白黒つかない状態が続いてフラストレーションが溜まっているでしょうが、そこは次の登板で爆発をさせてもらいましょう。

追いつかれてしまった益田は成瀬に恐縮をしていたようですが、こんな日もあると酒でも飲んで寝て忘れることが一番です。
今日はストレートにキレが今ひとつで、またそのストレートを狙われた感もありましたので、相手も益田を一線級としてしっかりと研究をしてきているのでしょう。
ここからが益田にとっては正念場となりますし、ここを乗り切らなければ明日は見えてきません。
攻めの気持ちを持ってすれば充分に勝利の方程式の一員としてやっていけると信じていますので、その強気のスタンスで明日からもぶいぶいいわせて欲しいです。

それよりも心配なのは、劇場が定例化をしてきた藪田です。
そもそもここで藪田が出てきたのはちょっと意外だったのですが、益田が抑えることを前提に肩を作っていたのでそのまま投げさせたのか、あるいは嫌な流れを断つために突っ込んだのか、試合時間が3時間にも達していなかっただけに判断基準が何であったかは個人的に気になっています。
それはさておき藪田は三者凡退があると次が不安になるという小林雅に似た状態になりつつあり、あまりよい状況ではありません。
ストレートを要求し続けた里崎のリードもちょっとどうかとは思いながらも、藪田はそんな組み立てが一般的ですので今日に始まった話でもありませんし、そうなれば数字的には140キロ台半ばとスピードはありながらもコントロールが緩かったことが打ち込まれた理由の一つなのでしょう。
とにかく今は藪田に守護神を任せるしかありませんし、きっと小林雅ロードから立ち戻って老藪田の活躍ぶりを見せてくれる日も遠くはないと、そう思うことにします。

打線は攝津から2点も取ったのに逆転されやがってと不満なのか、あるいはその攝津から7安打2四球と攻め立てながらも仕留めきれなかったことを悔いているのか、どちらかは分かりませんが揃いも揃って渋い表情なのはグラウンドが眩しいことだけが理由ではないでしょう。
今江の打順を変えてみたらと言えば打順が変わり、九番の方がよいのではと言えば九番になるという、言ったもの勝ちな希望どおりの打順となった打線が幸先よく先制をしたので小躍りをしたのですが、やはり世の中はそこまで甘くはできていないようです。
それでも二回の清田の盗塁から里崎の宝くじ一枚目、四回はチャンスを潰しかけながらも里崎の宝くじ二枚目と、理想的な点の取り方ができていました。
やたらと攝津の守備機会が多かったのはセンター中心の打撃を心がけていたからでしょうし、どれか一本でも抜けていたら攝津は一気に崩れたかもしれません。
気になるとすれば五回にバントをミスった根元にスリーバントをさせなかったこと、ではなくバントの構えをさせたことで、これは西村監督の特徴でもあるのですが、スリーバントをさせる気がないのであれば構えもやめさせて欲しいとは個人的な嗜好です。
バスターは野手の動きを牽制する意味合いがあるので無駄とは言いませんが、そのバスターをきっちりと決められるほどに根元らが習熟をしているとも思えません。
これは先日の伊志嶺もそうでしたし、プラスよりもマイナスの方が大きい作戦だと考えます。

成瀬のリベンジが試合としては失敗に終わりましたので、明日は唐川に岩嵜を返り討ちにしてもらいましょう。
これで岩嵜にリベンジが成ってしまうとあまりに不公平ですし、地元ですので神様も多少はサービスをしてくれると思います。
明日の前売りの売れ行きは好調との話もありますし、今日と同じく天気もいいようですので、きっと今度こそは満員札止めの大観衆が唐川の背中を押してくれるはずです。
そして打線も体感温度を夏日にしてくれるぐらいの猛攻を、決して頭熱だけが上がるようなことにはならないと信じて、せっせと幕張通いは続きます。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 ソフトバンク

0 0 0 0 0 0 1 1 1 3 11 0

千葉ロッテ

0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 7

1


◆4月28日(土) 千葉ロッテ-ソフトバンク4回戦(ロッテ2勝1敗1分、14時、QVCマリン、18,753人)
▽勝 攝津 5試合4勝
▽S ファルケンボーグ 10試合1敗9S
▽敗 藪田 10試合1敗7S

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、益田、藪田―里崎
ソフトバンク 攝津、ファルケンボーグ―細川、山崎

 

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頑張ろうWeekが始まる

2012-04-28 00:55:00 | 千葉ロッテ

いよいよGWに突入です。
世間的には9連休なんて人もいるのでしょうが、自分はいわゆるカレンダーどおりです。
それでも昨年は土日も含めて一日も休めなかったGWでしたので贅沢は言っていられませんし、休めるだけで充分だったりもします。
もちろん休日出勤が多かったことで、これは入社以来の最高記録である年間31日を数えたのですが、それで旅を楽しむことができていますので悪いことばかりでもありません。
何はともあれ明日からはQVCマリンでソフトバンクを迎え撃つ三連戦で、全体的にはまずまず天気に恵まれそうな予報ですので、バッテリーを握りしめて駆けつけたいと思います。

その三連戦の初戦は成瀬と攝津の対戦で、成瀬からすれば前回に痛恨の一発で白星を逃しましたので期するところがあるでしょう。
けなげにも中継ぎ陣を休ませるために完投をしたいと口にしてくれていますので、是非ともそれが実現をすることを願っています。
そうなれば成瀬を援護すべく打線の奮起が望まれるものの、攝津からそもそも得点を奪えるのかどうかというレベルの心配がありますので、ここは為五郎の出番を心待ちです。
また二戦目の唐川もリベンジを狙っているであろう岩嵜などは眼中に無いようなコメントが力強いですし、藤岡も千賀などに負けてはいられません。
とにかくGWの地元で表ローテで負け越すようなことになれば観客動員の減少に拍車がかかりかねませんので、当たり前ですが三連勝のつもりで闘ってもらいましょう。

 

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千載一遇の渡辺俊は孤立無援

2012-04-27 01:45:28 | 千葉ロッテ

昨日の今日で打線をいじってきた西村監督には拍手を送りたいものの、やや疑問が残るのも正直なところです。
なぜ清田ではなく伊志嶺を使ったのか、人それぞれの好みがありますので正解などはもちろんありませんが、ここが一つのポイントになったような気がします。
またどう取り繕うとも八番という打順は打撃が期待をされない、あるいは期待をしてはいけない選手を置くところですので、今江の八番には賛成はできません。
これまで結果を残してきた九番は相性も良いですし、上位打線に繋ぐ重要な役割だと言い含めることもできますので、そのプライドを傷つけることなく打順の変更ができます。
これは個人的に八番は里崎の指定席であって欲しいとの思いがあってのことですが、自分としては岡田、根元、井口、サブロー、福浦、角中、清田、里崎、今江がベストです。
西村監督がそうしたように岡田が調子を上げてきましたので核弾頭に置き、好調を維持しているクリーンアップのスイーパー役として勢いに乗る角中と長打力のある清田を下位に敗して、確変が終わったと見ている里崎と今江は宝くじと思えば多少のことは我慢ができるでしょう。
何はともあれ動かざること山の如しの西村監督が動いたことは大きな一歩ですので、そこは素直に評価をしたいと思います。

それにしても伊志嶺のバント失敗は、先日に続いてのことですから厳罰ものです。
スリーバントをさせるべきでしたし、次の回から交代をさせて、その場で浦和行きを宣告してもおかしくはないぐらいの凡プレーでした。
気持ちは分かりますが絶不調が手伝って見るからに結果を欲しがっている伊志嶺に落ち着きと自信を取り戻させるためにも、そろそろ一軍から外す時期ではないかと思います。
不調な打者の典型的なボールを追いかけるようなスイングや、自らも生きようとしているのかと思えるバントからは焦りしか見えてきません。
主力として活躍をしてもらわなければ困る伊志嶺ですので一軍に帯同をしながら復調を待つという選択肢を全否定はしませんが、そのために失うものが多いように思いますし、今季中の完全復活の可能性はこれまでの清水や小林宏の中途半端さと同じ軌跡を描いてかなり低いところで推移をしそうな気がします。
角中の今後や荻野貴の一軍復帰タイミングを横目で見ての決断になるとは思いますが、放置プレイだけは勘弁を願います。

先発の渡辺俊は6回を2失点ですから文句のつけようもないのですが、しかし次を期待できるような投球内容でもありませんでした。
もともとが被打率の高い投手ですので6安打はいたって普通ですし、無四球であったことからして抜けるようなボールも少なかったのですが、どうにも体にキレが感じられず、打ち取ったというよりは打ち損じてくれたという表現の方が正しいような気がします。
もちろんそうやってタイミングを外すことが渡辺俊の持ち味ではあるのですが、どこか違和感があったのは前回の乱調によるバイアスがかかっていたのか、あるいは浦和無双が続く小野への期待が目を曇らせていたのかは分かりませんが、素直に次もやってくれるだろうとは思えない自分がいます。
この展開で6回85球で交代ですからベンチの信頼感は推して知るべしですし、中継ぎ陣はたまったものではないでしょう。
だからこそこの千載一遇のチャンスに白星をプレゼントしてあげられなかった打線が不甲斐なく、また悔しくて仕方がありません。
ピシャリと抑えられてしまったのであればまだしも、三回まで8安打で1点しか取れなかったのですからいくら何でも渡辺俊が可哀想すぎました。

打順変更がピタリと当たっての初回にいきなりの先制点は四番サブローのバットがもたらしたものですので、幸先のよいスタートでした。
その初回の満塁のチャンスを逃したのは惜しかったものの全てでタイムリーが出るわけでもなく、やはり気になったのは三回の攻撃です。
無死一二塁から角中にバントをさせずに強攻をさせたこと、これは先日も似たようなケースで指摘をしましたが、角中の好調さと能力に任せたベンチの無策であったと思います。
リードをして相手を焦らせることで持ち味を発揮するのが渡辺俊のピッチングだけに、あそこは確実に送らせるべきでした。
それで得点に繋がったかどうかは単なる結果であり、堅実に得点を重ねる姿勢を見せることで渡辺俊に気持ちの余裕を与える必要があったと思います。
勢いがあるときこそ足元をしっかりと見つめて欲しい、そう感じた角中への強攻策でした。
もっとも珍しくも今日は西村監督が「監督の責任」と当事者意識を持ってくれたようですので、これが一番の収穫かもしれません。

結局のところは初戦の仕返しをされたような悔しい負け方でしたが、そう考えれば三連敗をしなかっただけでも御の字とも言えます。
もちろん勝ち越せればそれが一番でしたが、冷静に今のロッテと日本ハムの差が如実に出たと考えれば次に何をすればいいかが見えてきます。
公式戦では初の2イニングを投げた中後は久しぶりにストレートが140キロ台をマークしましたし、ホームベースを広く使った荒々しいピッチングは好印象でした。
今日は打線としては繋がりませんでしたが各打者の調子はまずまずでしたので、そう悲観をすることもないでしょう。
GWの前半にあたる次のソフトバンク戦は育成枠から昇格をしたばかりの千賀が起用をされるらしく、舐められたと言うべきか羨ましいと言うべきか複雑な心境ではありますが、裏返せばそれだけソフトバンクも苦しんでいるということでしょうから、表ローテでしっかりと勝ち越してもらえばノープロブレムです。
成瀬と攝津、唐川と岩嵜というお互いにリベンジを期した対戦も見られそうですし、天気にも恵まれる予報ですから楽しみにしています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 10 0

日本ハム

0 0 0 1 0 1 0 0 X 2 6

0


◆4月26日(木) 日本ハム-千葉ロッテ6回戦(日本ハム5勝1敗、18時2分、東京ドーム、22,558人)
▽勝 ウルフ 4試合2勝1敗
▽S 武田久 8試合1勝6S
▽敗 渡辺俊 2試合2敗
▽本塁打 ホフパワー1号(渡辺俊)、稲葉4号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、中後―里崎
日本ハム ウルフ、谷元、増井、武田久―大野

 

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春の日向路 旅情篇

2012-04-26 23:28:13 | 独り言

 

宮崎に最後に訪れたのは鴨池キャンプを見学をしたときなので15年前ですから、こちらもかなり久しぶりです。
すっかりと様子が変わったと感じたのは飫肥ぐらい、というほどに記憶はあやふやだったので、新鮮な気持ちで臨むことができました。
残念なことに致命的ではなかったものの今回も天候に悩まされる旅となりましたが、それはそれで一つの風情です。
晴天のときとはまた違った表情を楽しむことができたと、そう思うことにします。

まずは自然ネタからです。
今帰仁城でも「ハブや蜂に注意」なんて立て看板がありましたが、これは万が一のときの予防線みたいなもので、実際に巡り会うことなどは宝くじに当たるぐらいの確率だろうと、その今帰仁城でも「ハブなんて50年で2回しか見たことないから」と言われたりもしましたのでそういうものだと思っていました。
しかし今回は見事に佐土原城跡で蛇に遭遇し、思わず記念撮影です。
階段を降りていく途中で踏みつけそうになったところを何とか踏みとどまったのは、前日の雨で滑りやすくなっていたために足元を注意していたからです。
そうでなければ勢いでやらかしてしまった可能性が高く、佐土原城跡の出土文化財管理センターの方に写真を見てもらったところ「赤まむしではないか」とのことでしたので、そうなればしっかりと毒を持っていることを考えればラッキーだったとしか言いようがありません。
これまでは夏場は裸足にサンダルで平気で山城にも登っていたのですが、これで今後は腰が引けてしまいそうです。

その佐土原にある高月院は佐土原島津家の墓所がありますが、その入口の左にある大木に可哀想な猫がいました。
どうやって登ったのかは分かりませんが降りられなくなったようで、墓の写真を撮るために移動をするとその度にその方向に伸びた枝の先の方までついてきたことから助けて欲しがっていたのは明らかで、しかし一番に低い枝でも地上から5メートルぐらいあったのでどうにもなりません。
ジャンパーを脱いでクッションのような形にして受け止める体制を取っても、暫く眺めていたもののさすがに飛び降りる勇気はなかったようです。
はしごでもあれば何とかなったかもしれませんが、通りかかった人に話をしても「野良猫でしょ、いっぱいいるのよ」で終わってしまい、申し訳なかったのですがごめんなさいでした。

こちらは同じ佐土原の大光寺で見つけた、小学生ぐらいのときに教わった「羽を閉じて止まるのが蝶、広げて止まるのが蛾」を信ずれば間違いなく蛾です。
蝶だろうが蛾だろうが普段の生活ではあまり見かけることはないのですが、見るとしても夜にコンビニの光に集まってくる地味な色の蛾ぐらいですから、この派手な色をしたのがあまりにも珍しかったので飛び立つ前に忘れずにと写真を撮っておきました。
帰ってきてから見てみれば「何なんだか」といった感じですが、せっかくですので紹介をしておきます。

小学生の低学年のときに住んでいた家の裏には雑木林のようなものがあり、確か竹も生えていたはずなのですが、不思議とたけのこを見た覚えがありません。
そんなこともあって肝付で高山城跡に向かう途中で偶然にぶつかった御幣園城跡のたけのこに、ちょっと見入ってしまいました。
自分の思っていた竹になるには太すぎるのではないかとは正直な感想ですが、伸びていくうちに外側の皮がむけて細くなっていくのかもしれません。
ちょっとグロテスクと言いますか変なものを想像した人は、きっと私と同類です。

志布志から宮崎に戻る途中の南郷駅で電車の待ち合わせをしたのですが、その駅舎にはツバメの巣がありました。
三羽の子ツバメに親ツバメが何度も餌を運んでいて、今の家に引っ越した直後にツバメの巣ができかけたものを掃除のおばさんがきれいにしてしまったことを思い出すとともに、あれがなければ今はきっと億万長者になっていただろうとはただの感慨です。
ISO640のシャッタースピード1/4秒で撮った写真にしては、まずまずかなとも思っています。

飫肥では水路に鯉が放流をされていました。
確か米沢でも同じように鯉が放流をされていたように記憶をしていますが、このあたりは日本独特の文化ではないかと思っています。
かなり言葉を選ばなければ誤解をされそうですが、国によっては翌日になったら一匹もいなくなっていてもおかしくはないのではと、そんな気がします。

都城では海上自衛隊のヘリコプターを、志布志では機関車を見かけました。
どういった関係があって展示をされているのかは分かりませんが、こちらも普段の自分の生活には縁遠い存在です。
こういった乗り物に興味があるわけではないのですが、ブログのネタにしてやろうとのスケベ心と、旅の開放感がシャッターを切らせたといった感じです。

前回の熊本ではゆるキャラのくまモンにしてやられた感じで、千葉でもクレーンゲームにくまモンがびっしりと詰まっているものがあって驚いていたのですが、しかし宮崎では残念ながらみやざき犬だかひむかだかのゆるキャラを町中などで見かけることはありませんでした。
その代わりでもないですが、都城のこのキャラクターはかなりのお気に入りです。
それこそ人形でもあれば買いたかったぐらいなのですが、残念ながらそういったものは売っておらず、せめてステッカーぐらいは作って欲しいとは個人的なわがままです。

こちらも完全にネタ系です。
骨董品屋の店先だったり昭和を売りにしている飲み屋の入口だったりするので普通に昔の看板が残っているわけではないのですが、そうそうに見られるものでもありません。
ただ自分の両親の実家の近くにはボンカレーの看板がありましたので、そういうところもまだあるのではないかと思います。

私の旅は始発に乗っての移動が少なくはありませんので、駅のトイレにお世話になることがままあります。
しかし地方のトイレでウォシュレット完備なものにぶつかったのは初めてで、とにかく志布志駅は木造新築な感じがあって好印象でした。
また飫肥駅のトイレには便座カバーがしてあったのですが、これは千葉や東京でも見かけたことのない風景で、かなり微妙でもあります。
心遣いは有難いのですが湿っていたことで座る気にもなれず、申し訳ないながらも外してトイレットペーパーを敷いた上で使わせていただきました。

その飫肥では「食べあるき・町あるき」なるイベントが開催をされていました。
飫肥城下町に軒先を並べている店のグルメ、スイーツ、おみやげなどを楽しめる引換券を、割安で提供をするというものです。
このあたりはグルメ篇、スイーツ篇で紹介をしようと思っていますが、期間限定ではなく常にやっているようですので、飫肥を訪れた際には見逃す手はありません。

そして今回の旅で一番に気合いが入っていたのが、飫肥の四半的です。
飫肥を訪れたのは三回目ですが、これを欠かしたことはありません。
四半的は飫肥に伝わる弓道で、的までの距離が四間半、的の直径が四寸五分、矢の長さが四尺五寸であることから「四半的弓道」と呼ばれているとのことです。
高校生のときに弓道部に所属をしていたので自信満々で臨んだ前回、前々回は惨敗に終わりましたので、三度目の正直に力の入れようが半端ではありませんでした。

自分がやっていたのは近的ですから距離は28メートルで四半的の3.4倍、逆に矢の長さは半分程度ですから、座って射ることと合わせて感覚を合わせるのが大変だとは単なる言い訳ですが、最初の五本はどのあたりを狙えばいいかを探るような感じでの試し打ちです。
そして勝負の五本は一本は打ち損じたものの他は的の近くを射ることができましたし、景品をもらえる一番内側の黒い部分を射れたことで大満足です。
どんなものをもらえたかは、おみやげ篇で紹介をさせていただく予定です。

そんなこんなで今回もANAマイレージの特典航空券を利用したのですが、40歳を越えても国内では飛行機に乗ったことがなかった自分が、昨年からの一年間で羽田、八丈島、函館、札幌、那覇、鹿児島、石垣島、熊本、そして宮崎空港と生き急ぐように飛びまくっているのですから人生は不思議なものです。
この勢いで大分、佐賀、長崎、福岡と九州の飛行場を総なめとはいかずとも大半を制圧する予定ですので、航空事故が起きないことを祈っていただければ幸いです。

そして最後は東国原英夫こと、そのまんま東です。
宮崎県知事を任期満了で退任をしたことで宮崎とは切れたと思っていたのですが、みやざき特命大使として縁が続いていたようです。
知事晩年は国政への色気を隠さないなど評価を落としましたし、舛添要一と似たような軌跡で完全に旬を逃した感がありますが、宮崎にとっては変わらぬ恩人なのでしょう。
宮崎空港に着いて最初に目にするのがこの看板だったりもしますので、今も貢献をし続けているのだと思います。


【2012年4月 宮崎の旅】
春の日向路
春の日向路 旅程篇
春の日向路 史跡巡り篇 佐土原の巻
春の日向路 史跡巡り篇 都城の巻
春の日向路 史跡巡り篇 肝付、志布志の巻
春の日向路 史跡巡り篇 飫肥の巻
春の日向路 グルメ篇
春の日向路 スイーツ篇
春の日向路 おみやげ篇

 

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貞子の呪いに負けた

2012-04-26 00:13:46 | 千葉ロッテ

今日はビジター初黒星、そして先発が五回を持たずにKOされたのも今季初です。
きっとこれは始球式に登場した貞子の呪いに違いないと、そうとでも思わなければやっていられません。
つまりはこんな試合は今日限り、明日はきっときっちりと勝ってくれることでしょう。
先発が渡辺俊だろうが稲葉の2000本安打がイーシャンテンだろうが、そんなのは知ったことではありません。
とにかく一日天下と囃し立てるマスコミの口を封じるためにも、白黒つけるようなメリハリのある野球に期待をします。

それにしても今日はペンが悪すぎました。
あれだけカーブもチェンジアップも投げた瞬間にボールと分かるような乱れ方であれば、これまた抜け気味のストレートで勝負せざるをえないのは仕方がありません。
昨日に復帰をして今日は盗塁を刺すなどロッテファンを安心させてくれた里崎も、さすがにリードについてはお手上げだったと思います。
もう一枚でも中継ぎ陣に余裕があれば二回で代えたいぐらいの乱調でしたし、まあこんな日もあります。
そのおかげで中郷と木村が長いイニングを投げることができましたし、その内容からして木村をそろそろ吉見あたりと入れ替えたいと思ったりもしていますが、これだけヒットが出ても日本ハム打線がホームランを打てなかったことを考えれば低反発球の罪は重いとしか言いようが無く、何だかもう脈略もありません。
渡辺俊が悲しくも炎上をした場合の継投に備えるベンチであるかどうか、もはや興味はただそこだけです。

打線では昨日の途中交代が夢幻のように当たり前の顔でスタメン出場をした井口がいきなりのホームランで、しかも一方で敗色濃厚の最終回もしっかりと守ってのフル出場ですから、安堵と溜息が相半ばしたロッテファンの息づかいが聞こえてきそうな一夜でした。
また左腕に対して左打者を並べた西村監督に拍手を送りたいと思う気持ちと、右打者がいないなとの悲嘆とが入り交じった自分の気持ちが迷走中です。
そういう意味では伊志嶺の奮起を期待したいのですが、もしかしたらもっと重症なのはキャプテン今江かもしれません。
持病の早打ちが悪い方向に流れてしまっていますし、初回のチャンスで一本出ていればというペンの状態ではありませんでしたが、とにかく今季は内容が悪すぎます。
浦和で控えている若手内野手が目指すべきは遊撃でも二塁でもなく三塁ではないかと、そんなことすら思えてくるぐらいです。
気負いが空回りをしているだけであればよいのですが、111歳クリーンアップが頑張っているだけに今江の不振が痛すぎますし、そろそろ何らかの手を打つことが必要でしょう。
スタメンから外したりすると内に籠もって逆効果のような気もしますので、まずは打順を代えるところから考えてみたいです。
あるいは強制的に円陣を組ませるなどして余計なことを考えないようにさせるのも手かもしれず、何はともあれ明日は勝つしかありません。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 7 0

日本ハム

2 0 0 2 0 0 1 0 X 5 15

0


◆4月25日(水) 日本ハム-千葉ロッテ5回戦(日本ハム4勝1敗、18時、東京ドーム、20,803人)
▽勝 八木 4試合2勝2敗
▽敗 ペン 3試合1勝2敗
▽本塁打 井口2号(八木)

▽バッテリー
千葉ロッテ ペン、中郷、木村―里崎
日本ハム 八木、谷元、宮西、増井―鶴岡

 

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日本ハムに競り勝ってのマイナス首位奪取

2012-04-25 02:40:52 | 千葉ロッテ

やはりパ・リーグTVは便利です。
今日は映画が始まる直前までスマートフォンで見ていたのですが、試合巧者の日本ハムを相手にした珍しい競り勝ちをギリギリで見届けることができました。
もし尻切れトンボであれば映画が気もそぞろになったかもしれませんし、素晴らしすぎるアイテムです。
月額980円ですので財布にも優しいですし、何とか永続的にサービスが続いてくれることを願っています。

それにしても連日のドキドキゲームでしたが、今日は老藪田がピシャリと抑えての首位奪取です。
どうやら選手会が低反発球の見直しについてNPBに申し入れをしたようですし、今日も5試合のうち3試合が零封試合という一般的には地味な展開でしたので、球界全体の観客動員の伸び悩みの一つの理由としてそろそろ本格的な議論がされてもおかしくはない状況になってきました。
そもそもが野球の理念を置いてきぼりにしてのメジャーかぶれのコミッショナーの思いつきのような施策ですので、改めるにしくはないでしょう。
一見すると投手に有利なようにも見えますが、先発陣はともかくとしても僅差の試合が増えることで一部の中継ぎ投手の負担が増えることは想像に難くなく、見ているファンからしても点が入らないことのつまらなさ、競っている試合が多いことでの心理的負荷、は余計なお世話かもしれませんが、やはり程度問題といったところかと思います。
この試合も終盤までは面白みの少ない展開でしたし、無能なコミッショナーともども葬り去るのがベターな判断だと思います。

先発のグライシンガーは立ち上がりにいきなり今季初失点のスタートとなりましたが、終わってみれば責任投球回をこなしての1失点ですから文句なしのナイスピッチングです。
東京ドームですので多少は差し引くとしてもストレートは140キロ台で、カーブとチェンジアップのコントロールもまとまって日本ハム打線を手玉に取りました。
やはり注目はベンチに戻ってからこまめにつけているグライシンガーノートで、この研究熱心さは他の投手も見習うべきでしょう。
七回の無死三塁のピンチも相手の拙攻に助けられながらも落ち着いて軽く凌ぎましたし、これで昨年のマーフィーを超えましたので万々歳です。
里崎との相性が抜群とは世間の評ですが、ベンチでもしっかりとコミュニケーションを取っているようです。
両リーグでの首位打者は過去に江藤と内川の2人がいますが、最多勝は誰一人として達成はしていません。
既に置くところが無くて数枚を羽織っているのですが、狸の皮を勘定しながらグライシンガーの史上初への挑戦に期待をかけることにします。

そのグライシンガーが残したピンチを中後が死球で広げましたが、その一死満塁で中田と稲葉を抑えた益田はエクセレントでした。
世代の顔である中田との対戦は全てストレート勝負で圧倒をしましたし、稲葉も力でねじ伏せるパワーピッチングです。
力でとは言いましたが球威で叩き潰す感じではなく、キレでざっくりと切り捨てるといった表現が適当ではないかと思います。
満塁でボールから入りながらもマウンド上で表情を変えずにいる姿には貫禄さえ漂い始めていますので、今後も勝ちパターンの要として貢献をしてくれることでしょう。
冗談抜きで勝敗がつかないままのホールド王に、そして新人王争いのダークホースとしての活躍に期待をします。

打線は今日は根元が全打点を叩き出すマルチヒットで、バットが下から出てきているのには変わりがないものの、結果が出れば落ち着きを取り戻すのではないかと思います。
決勝タイムリーとなったヒットは真ん中の甘いボールながらもややタイミングが外れたのか、それでも腰を引きながら上手くセンター前に運びました。
チャンスを広げた角中も内角高めのボールを巧みなバットコントロールで一二塁間を抜きましたし、死球の岡田とともに左腕から左打者でもぎ取った決勝点は貴重です。
これで明日の八木に対してどういったスタメンを組んでくるかに興味は尽きませんが、おそらくは何らかのアクシデントがあったであろう井口の途中交代の行方とともに、ロッテファンの注目が18時前のスタメン発表にあることは間違いないでしょう。
西村監督にとってのターニングポイントとなるのか、あるいは全国に溜息が広がるのか、その刻まであと15時間余りです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 9 0

日本ハム

1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 7

0


◆4月24日(火) 日本ハム-千葉ロッテ4回戦(日本ハム3勝1敗、18時1分、東京ドーム、19,347人)
▽勝 グライシンガー 3試合3勝
▽S 藪田 9試合7S
▽敗 宮西 8試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ グライシンガー、中後、益田、藪田―里崎
日本ハム 多田野、宮西、森内―大野、鶴岡

 

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飛びすぎのジョン・カーター

2012-04-25 00:35:20 | 映画

先月は年度末で忙しく、また今月は旅に出たりQVCマリンに行ったりと時間が取れなかったこともあり、久しく映画館に足を運ぶことができませんでした。
そのためにTSUTAYAでBlu-rayを借りて前作をチェックしてまでスタンバイをした「シャーロック・ホームズ」を見逃すという不手際を犯し、その反省もあっての今週は映画週間です。
ただ水曜と金曜はまた夜のお仕事ですし、木曜は雨っぽいので企画倒れになりそうな予感がありつつも、まずは公開が終わりそうなものから手をつけての「ジョン・カーター」です。

ジョン・カーター

ウォルト・ディズニー・ジャパン

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ひょんなことから自分の"写し"が火星に飛んでしまったジョン・カーターの冒険譚ですが、調べてみれば原作があるようです。
ターザンを世に送り出したエドガー・ライス・ロバーツの火星シリーズで、その第一弾である火星のプリンセスをベースにして大きく道は踏み外してはいないようです。
もっとも登場人物の立場が微妙に違ったり火星に飛ぶところの原理には大幅に手が入れられていますので、原作を読んだことがある人からすれば違和感があるかもしれません。
何はともあれ勧善懲悪チックでシンプルなストーリーでしたので、自分好みということもあってそれなりに楽しむことができました。

火星は地球よりも重力が小さいことで超人的な力を得たジョン・カーターが、赤色人同士の戦争に巻き込まれていく中で自分の過去を断ち切っていく、そんな流れとなっています。
恋あり、友情あり、戦いありと映画としての要素はふんだんに散りばめられていますし、2時間以上と洋画にしては長い上映時間もさして気にはなりませんでした。
ただ冷静に考えると地球の1/3の重力であそこまで飛ぶのは不自然ですし、そもそも戦争の黒幕であるサーンがなぜにゾダンガとヘリウムの婚姻を押し進めたのかが分からず、その後にヘリウムを滅ぼすのであればとっとと滅ぼしてしまえばいいのにと、また地球でもジョン・カーターを殺したければ得意の七変化でいくらでも方法はあったはずです。
原作には無かったであろう不可思議な存在であるサーンを登場させたことによって、いろいろな無理が生じたように思えます。
得体の知れない液体を飲んだことで言葉が通じるようになったのも、ドラえもんじゃないだろうと突っ込みたくもなりました。

どうやら3部作の1作目のようですから続編も作られるのでしょうが、かなり微妙な感じはあります。
既に地球時間で10年以上が経っていますのでジョン・カーターが火星に戻ってのストーリーには無理がありますし、ヒロインに魅力が無かったのでまた見たいとも思いません。
原作には次の世代を主人公にした続編もあるようですからそちらに振り子を振るのか、あるいは北米での興行収入が今ひとつだったことで頓挫をするのか、先行きは不透明です。
おそらくは続編が公開をされれば観てしまうのでしょうが、そのまま忘れ去っても惜しくはないかなと、そんな感じのヴァージニアです。


2012年4月24日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 


じっと待っています

2012-04-24 00:02:22 | 千葉ロッテ

西村監督が荻野貴と内の復帰時期について言及をしたようです。
一言で言えば焦らずに完治を優先させるとのことで、早くても一軍に戻ってくるのは交流戦明けぐらいに思っていればいいのでしょう。
喉から手が出るほどに待ち遠しい両選手の復帰ですが、しかし次にやらかしてしまえば選手生命に影響が出かねません。
ここに荻野忠の名前がないのが寂しくもありますが、何はともあれベストな状態で逞しい姿を見せてくれるのが一番ですので、こちらも焦らずにじっと待っています。

荻野貴、内は万全にしてから (4/23 日刊スポーツ)

ロッテ西村徳文監督(52)は故障からの復活を目指す荻野貴司外野手、内竜也投手(ともに26)に対して十分な調整期間を与える方針を23日、示した。
右ひざ手術の荻野貴は21日のイースタン・リーグ西武戦から復帰し、右肘手術の内も22日の同試合で復帰した。
西村監督は1軍昇格について「当初は5月中旬の予定だったが、あわてて上に上げる必要はない。内はイニングを投げて、荻野貴も打席に立たせる。もう1回ケガすると本人たちも、チームにとっても痛いから」と万全を期すつもりだ。

その采配や選手起用などで不満の多い西村監督ですが、こと故障者に対する慎重さについては高く評価をしています。
前監督であれば実績のある選手は浦和での調整もなく一軍に戻しましたが、しかし西村監督は必ずと言っていいほどに浦和で実戦経験を積ませてから復帰をさせています。
これは焦る選手の気持ちを抑えることにも効果がありますし、一気に過負荷になることを防ぐ効用もありますので、非常によい施策と言ってよいでしょう。
それであればそもそも荻野貴をショートにコンバートなどするなとは過ぎ去った愚痴になりますが、逆に言えば西岡の離脱がそれだけ西村監督を追い詰めていたのかもしれません。
何にせよようやくに完治優先という正道に立ち戻ったことを喜ぶとともに、今季の秘密兵器としてW荻野と内が活躍をしてくれることを願っています。

 

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明智光秀

2012-04-23 21:58:47 | 読書録

明智光秀

学習研究社

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明智光秀と言えば本能寺の変で織田信長を弑逆したことで有名ですが、実はその前半生はよく分かっていません。
一般的には土岐氏の流れと言われてますがそれにも一部に疑義があるようですし、謀反人とされたことで資料が失われてしまったことも理由なのでしょう。
ただその謀反についても原因は諸説紛紛で怨恨説、野望説など百花繚乱状態で、また同じく前半生が不明である天海が光秀のその後の姿であるとの異説もあります。
この作品は民の平和を求めた光秀が多くの犠牲を払いながらも、しかし理想を追い求めてその人生を全うする姿を描いています。

世間に流布されている異説を上手く取り込んで、それなりに無理のない筋立てとなっています。
羽柴秀吉の中国大返しにもいろいろな問題点が指摘をされていますが、千利休を絡めての発想には素晴らしいものがあります。
光秀の理想を利用して自らの野望を果たした秀吉に対して、天海となった光秀が徳川家康の参謀として秀吉を追い詰めていく過程には痛快感すらありました。
ただなまじ常識的な歴史を知りすぎているせいか、あまりに家康が常識人だったり、本多正信や林羅山の逸話を横取りしているところなどが残念と言えば残念です。
それでも歴史の空白を作者の想像力で埋めた技量には拍手を送りたいですし、世の中にはただ史実と言われているものをなぞっているだけのものが少なくはありませんので、史実を大きく踏み外すことなく、しかし全く新しい解釈で戦国史を彩ったこの作品にはかなり楽しませてもらいました。
この作者の他の著書を探してみようかと、そう思えるだけの魅力のある明智光秀です。


2012年4月23日 読破  ★★★★☆(4点)

 

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連日の劇場の末に中後がプロ初勝利

2012-04-22 22:45:52 | 千葉ロッテ

昨日は自分のミスだったので悔やんでも悔やみきれなかったのですが、しかし今日は意外にサバサバとしています。
中後のプロ初勝利のヒーローインタビューを撮影できなかったのはデジカメを持って行かなかったからで、球場に向かうときには試合が中止になるのではないか、あるいは行くのを止めようかと思うぐらいの雨が降っていましたので、明日の予報からして試合開始早々に雨がほとんど上がるとは想定外でした。
買ったばかりのデジカメを雨に濡らしたくはないとは当たり前の心情ですので、そこに後悔はありません。
それでもその場に立ち会うことができたのは心を折ることなくレインコート&レインパンツで自転車を走らせたからですし、まずまず満足をしています。
どうしてもシーズンクーポンで予約をしてしまうと天気に翻弄をされてしまいますが、ある意味では球場に行く活力にもなりますので、狙いどおりだとは自画自賛です。

それにしても今日も疲れる試合でした。
両チームのレベルの低い拙攻拙守合戦に連日の老藪田劇場で、心身ともに疲労困憊です。
福浦、井口、今江、根元が揃って守備で藤岡の足を引っ張り、初回の一死三塁の先制のチャンスでは井口がノーツーからポップフライにサブローが三球三振とあっさりと潰し、八回には今江のヒットでサブローが信じられないオーバーランで憤死をするなど、相手がどん底の西武でなければこれだけのミスを連発しての勝利はありえなかったでしょう。
ベンチも三回の無死一塁で角中の能力任せで手を打たず、今日にマルチヒットで昨年は左腕を得意としていた岡田に不振の伊志嶺を代打に送り、しかし八回には同点ランナーの井口に代走を出さないなど、どうにも嫌がらせのような逆手ばかりの采配には怒り心頭です。
ただ七回のピンチに益田ではなく大谷を使ったことで今後の継投にかすかな光が見えましたし、これまでであればズルズルといった試合をひっくり返したのは選手たちが最後まで諦めない気持ちでプレーをしてくれたことによるものでしょうから、この勝利はいろいろな意味を持つ大きな一勝ではないかと思います。
そして開幕4連勝のときと同じく次はまたしても試金石の日本ハム戦ですので、今度こそ何となく抑えられての負けとはならないよう頑張ってもらいましょう。

サンデー藤岡は打線の援護がないままに苦しいピッチングが続きましたが、ついに七回途中で力尽きてしまいました。
5四球という数字が表すほどにコントロールが悪いとは思いませんでしたが、コーナーを狙ったボールがことごとくボールとジャッジをされたのが藤岡にとっては納得のいかないところだったでしょうし、愚痴にはなりますがこのカードは立つ位置が悪かったりストライクゾーンが可変だったりと審判のレベルが低すぎたように思います。
それでもリードをもらえればもう少し大胆な攻めができたのではないかと、じめっとした天気でしたのでストレートの大半が130キロ台後半だったのは仕方がないとしても、そのストレートで攻めるのではなくカーブやスライダーでかわすピッチングになってしまったのは調子が今ひとつだったからかもしれません。
開幕をして一ヶ月、そろそろ最初の疲れが出始める時期ですし、前回の完投勝利と今日の134球が次の登板でどう影響をしてくるかが藤岡にとっての最初のハードルです。
相手のソフトバンクもリベンジとばかりに研究をしてくるでしょうから、何とか乗り切って勢いをつけたいところです。

その藤岡を継いだ大谷がピシャリとピンチを抑えて流れを堰き止めたことが大きく、こういった展開で大谷を使えるのは助かります。
勝っている展開でも任せられますし、益田の負担を考えれば同点や1点ぐらいのビハインドでの出番が増えていくのではないかと思います。
ロングリリーフもできますから中盤を支える貴重な中継ぎとして重宝しますし、あわよくば先発の座を狙うぐらいのつもりで今後も張り切ってもらいましょう。
また嬉しいプロ初勝利の中後は西村監督のコメントとは裏腹に最近の投球内容からランクを下げられての今日の登板だったと見ていますが、やはりあの角度は大きな武器です。
今日はストレートが130キロ台後半と最近ではスピードがあった方ですし、挑戦者の気持ちを忘れずに攻めていくピッチングに期待をします。
しかしこうなるとチームへの貢献度からすればルーキーでは一番かもしれない益田が置いていかれた感じになっていますが、勝敗の付かないホールド王を目指すのもよいでしょう。
あるいは藪田次第で守護神に、なんて議論も出てきそうですが、藪田もこのまま終わるわけにはいきません。
浦和では内が復帰登板を果たして148キロを出しましたのでGW明けぐらいには一軍に戻ってくるかもしれず、高いレベルでの競い合いが待ち遠しいです。

打線は西口から3イニング連続で先頭打者を出しながらも攻めきれず、しかしそれが西口のテクニックですから西口を誉めるべきなのかもしれません。
ここにきて内を攻めることが増え始めたロッテ捕手陣をあざ笑うかのように内外角を自由自在に操っての投球術は、球威の衰えをカバーして余りあります。
その西口がなぜか隙を見せてストレートで押してきた五回に一気に畳みかけての同点劇は正直なところ予想外で、この下位打線からの粘りは素晴らしかったです。
角中は今日もマルチヒットで核弾頭の役割をしっかりとこなしていますし、岡田が調子を上げてくれば打線も活気づくことでしょう。
また清田の三塁打でのガッツポーズに、日本シリーズでのそれを思い出したロッテファンも多かったのではないかと思います。
そして走塁はいただけませんでしたがサブローが四番の働きをしっかりとしてくれたことが喜ばしく、また例によってマスコミは繋ぎの四番の活躍だと報じるのでしょうが、ここのところのサブローのバッティングは仕留めることができていますので繋ぎではなく仕上げの四番と言ってよいでしょう。
DHのサブ・ロウとしては申し分のない打撃を欲を出さずに維持してくれれば打線が締まりますので、春の井口とともにクリーンアップをしっかりとまとめ上げてもらいたいです。

今週からGWになだれ込みますが、懲りもせずに天気予報を信ずれば6試合がしっかりと開催をされるでしょうから、今季初の先発陣6席の勢揃いとなります。
グライシンガー、ペン、渡辺俊、成瀬、唐川、藤岡となるのでしょうが、強敵の日本ハムとソフトバンクを相手に悪くても3勝3敗、できれば4勝2敗で乗り切ってもらいたいものです。
こんなところで欲をかくと痛い目に遭うのがこれまでですし、GWでシーズンが終わることも珍しくはないロッテですから逆に息の根を止められるのではないかとの不安が無いわけでもないのですが、しかしここで上昇気流に乗らなければ観客動員が酷いことになって選手たちのモチベーションも上がらないでしょう。
応援をする側からしても閑散としたスタンドでは熱が入りませんので、活気のある球場で野球を楽しめる日がくることを心待ちにしています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 西武

0 0 0 1 2 0 1 0 0 4 8 0

千葉ロッテ 

0 0 0 0 3 0 0 3 X 6 11

1


◆4月22日(日) 千葉ロッテ-西武4回戦(ロッテ3勝1敗、13時、QVCマリン、11,074人)
▽勝 中後 8試合1勝
▽S 藪田 8試合6S
▽敗 MICHEAL 7試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 藤岡、大谷、中後、藪田―田中
西武 西口、松永、MICHEAL、岡本篤―炭谷

 

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悔恨のヒーロー角中

2012-04-21 22:40:19 | 千葉ロッテ

 

半月前に使い終わったときには1/3ほど残っていたFZ150のバッテリーが、今日に球場で使おうと取り出したときには空になっていました。
たかが半月で漏電するにはあんまりな量ですが、密かにちょこちょこと働いていたのかもしれません。
しかしそこは用意周到に予備のバッテリーをキャリーバッグに入れているので、と自信満々だったのもつかの間で、出てきたのは以前に使っていたFZ28のバッテリーです。
数日前にFZ150の専用キャリーバッグを購入して入れ替えたのですが、そのときにどうやら間違ってしまったようです。
そんなこんなで角中のヒーローインタビューの撮影はできず、ルーキーのときから推し続けてきた自分としては悔やんでも悔やみきれません。
仕方がないので代わりに今日のマッチデースポンサーだったコージーコーナーのサブレと、不揃いのバッテリーをお楽しみください。

田中からのマルチヒット、そして昨日の左腕からのヒットで今日はスタメンの核弾頭に抜擢をされた角中が、見事に逆転タイムリーでのお立ち台です。
真ん中寄りの甘いボールではありましたがコンパクトに振り抜いてセンター右まで運び、そして抜け目なくセカンドを陥れた走塁も見逃せません。
六回のヘルマンの打球の追い方が悪かったことへの反省を口にしていましたが、前に落ちる打球への反応は悪くありませんし、守備が足を引っ張るといった感じでもないでしょう。
清田、伊志嶺、そして今日に浦和で実戦復帰をした荻野貴と外野には右打者が多いだけに、角中は山椒のようにぴりりと辛い存在になっています。
この角中がオープン戦でもほとんど出場機会をもらえないままに理不尽にも一軍から外されて、そしておそらくはホワイトセルの不調が無ければ浦和で打ちまくっていても一軍に呼び戻されることはなかったと思われますので、この千載一遇のチャンスをしっかりと活かせるよう頑張ってくれればと思います。
逆に言えばそれだけロッテの外野陣のレベルが高い、今は調子が上がらずとも他球団からすれば垂涎のタレントが揃っているわけですから、激しく競い合ってもらいましょう。

先発の唐川は一度はヒーローインタビューを断ったとのことで、それだけ今日のピッチングの不甲斐なさを噛みしめていたのだと思います。
立ち上がりからボールが全体的に高く、コントロールにも苦しんでの七回途中での降板ですから、このイニングを投げきれずの交代はかなり悔しかったことでしょう。
継投としては八回に益田、そして最終回に藪田が理想的だっただけに、やや長いイニングを強いた益田には第二回の唐川プレゼンツが必要です。
それでも最下位に低迷をする西武打線が相手ながらも悪いなら悪いなりにまとめられたとの見方もできますし、いい経験になったのではないかと思います。
序盤は例によって外角を狙い打たれた感がありましたが、中盤ぐらいから適当に荒れ気味な内へのボールがあったことで的が絞りづらくなったこともよかったのでしょう。
岡田や今江、そして根元のファインプレーにも助けられましたし、今宵は盛大な晩餐会かもしれません。

その唐川が残したピンチを抑えた益田はストレートのキレが抜群で、やはり休養は大事だなと思えるピッチングでした。
肩が軽すぎたのかスライダーの制御に四苦八苦をしていたようですが、あれだけストレートに勢いがあれば多少のボール球でも打者は手を出してくれます。
西村監督も絶賛をしていたようですし、勝利の方程式の要として今後もフル回転をしてくれることでしょう。
もちろん投げるのはリードをしている場面のみで、調整登板を除いてのこれ以外での起用は勘弁を願います。

そして最後は老藪田の劇場でしたが、何とか凌いでくれてホッと一息です。
栗山の打球を取り損ねたのが痛かったですが、グラブに当てていなければセンターに抜けいていたかもしれませんので気にすることはないでしょう。
それよりもチェンジアップをもっと上手く使えなかったのかな、とは大崎や上本にはいいところに投げられていたからで、浅村にストレートを投げ続けたことがかなり不思議でした。
同じようにストレート勝負だった栗山に対して最後に投げた変化球を打たれたのが嫌なイメージとして残っていたのかもしれませんが、かなり際どい勝負だったと思います。
それでも中島をそのストレートでねじ伏せたわけですからまだまだ藪田も健在で、今季も30セーブを目指しての獅子奮迅の活躍に期待をします。

打線は野上を攻めきれませんでしたが、ふらつく唐川を助けた連打は見事でした。
流れを引き寄せたのはサブローの一発で、16試合目にしての四番のアーチが嫌な雰囲気を一掃してくれたと言ってもよいでしょう。
それがホワイトセルであれサブローであれ四番には繋ぎではなく試合の流れを一変する影響力を行使して欲しいとは自分の野球感ですので、持ち味だった守備や走塁の巧みさを捨ててまでパワーに走ったサブローなのですから、打率や三振などはあまり気にせずにここぞという場面での存在感を見せてくれればと思います。
DHであれば気にするところはなくなりますので、是非とも20本塁打を目指してもらいましょう。

それにしてもチームがAクラスで先発が唐川の試合で、スタンドに空席が目立つのは悲しすぎます。
平日は1万人を割ることがほとんどですし、週末に2万人に達していない現状は球団としては頭が痛いことでしょう。
昨年の最下位でファンが離れてしまったのか、やはり気になるのは2階席の閑散さです。
正直なところ根底にある理由は思いつかないのですが、とにかくファンを呼び戻すにはチームがいい野球をやって、かつ勝っていくしかありません。
六回の前進守備ってどうよ、根元はバットが下から出すぎていないかしら、清田の髭って格好悪いなぁ、SS席はdocomoの電波が弱すぎ、などなど気になることがままありつつ、天気が心配ながらも今日の勝利と明日の藤岡で2万人を超えなければヤバイだろうなと、そんなことも考えてしまった今日のQVCマリンでした。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 西武

1 0 0 0 0 1 0 0 0 2 9 0

千葉ロッテ 

0 0 3 0 0 0 0 0 X 3 6

0


◆4月21日(土) 千葉ロッテ-西武3回戦(ロッテ2勝1敗、14時、QVCマリン、17,514人)
▽勝 唐川 4試合3勝1敗
▽S 藪田 7試合5S
▽敗 野上 5試合1敗
▽本塁打 サブロー1号(野上)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、益田、藪田―田中
西武 野上、松永、岡本篤―星孝

 

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走塁担当コーチに尻バット

2012-04-21 00:35:25 | 千葉ロッテ

今日も夜のお仕事があったために試合が終わったときはまだ会社にいたのですが、何とも連日の歯がゆい試合だったようで、球場に足を運ばれた方には同情いたします。
それでもここまでの投手戦、と言うよりは捕手戦はなかなか見られるものではありませんので、球場でナマで見たかったのも正直なところです。
あまりの苛立ちにぶち切れてしまったかもしれませんが、今日の敗戦を山中コーチを筆頭にした捕手の関係者が明日以降の糧にしてくれれば納得もできます。
そうでなければ星一徹を呼んできて、何も載っていないちゃぶ台をひっくり返してもらいましょう。

そこまで単純なことではないとは分かっていますが、今日はあまりに両チームの捕手のリードが対照的でした。
とにかく外角中心の田中に対して果敢に内角を突いていた星孝の差が、試合結果に大きな影響を与えたと考えています。
成瀬や唐川など一流の投手ともなれば外角を攻めるというピッチングもできますが、それも程度問題です。
決勝点となった中村のタイムリーは見透かされたように外角のボールを右中間に運ばれたものでしたし、打たれたヒットの大半が迷うことなく踏み込まれたものでした。
八回も浅村にライトに持っていかれ、中島の打球も福浦でなければ決定的な失点となっていたでしょう。
逆にロッテ打線は内角を攻められて体を起こされ、そして絵に描いたように外に逃げていくボールに当てたようなバッティングで、あわや完全試合を食らうところでした。
里崎を筆頭に安全志向で外角中心の面白みのないリードとなっているのは山中コーチが主導をしているのではないかと最近になって疑い始めましたが、その里崎が今季は活きのいいルーキーに引っ張られてか積極的に内を攻めるリードを見せていただけに、ここにきての欠場がどうにも痛すぎます。
田中や金澤にはもっと勇気を持ってもらいたいですし、成瀬らが首を振ってホームベースを広く使うリードを要求してもよいでしょう。
とにかく成瀬の投球が素晴らしかっただけにもったいなく、是が非でもチームとしての意識改革を願います。

その成瀬は前回に続いて打線の援護に恵まれず、1失点の完投ながらも白星を手にすることができませんでした。
気迫のピッチングが見られたことで勝ち負けはたいしたことではない、は今日もあてはまるのですが、しかし負けが先行をしてしまうのは不本意でしょう。
基本的には外角中心でピンチになったら内を突いて、のスタンスも成瀬ぐらいのピッチングができれば確立をするのでしょうが、中村に打たれたボールには悔いが残ったはずです。
先頭打者を4度も出すなど僅差の試合では犯してはならないミスで自分の首を絞めたと言えなくもないですが、完璧に抑えることなどはできませんから落ち度にはなりません。
今日の成瀬は見事、援護ができなかった打線とベンチは反省、そう割り切って次に臨んでもらいましょう。
ストレートを軸にチェンジアップ、スライダーで打者をきりきり舞いさせるだけのピッチングは健在でしたので、めげずに頑張ってもらいたいです。

それにしても今日の打線は不細工でした。
石井も好投をしたのでしょうが五回まで完全、そして5安打で零封をされるような内容だったとも思えません。
西武バッテリーにいいようにあしらわれてしまい、例によってただバットを振っているようにしか見えなかったのは抑えられたからでしょうが、それにしても情けなさ過ぎました。
そして酷かったのは走塁で、球場で全体を見渡せていたわけではないので言い切りはしませんが、六回に根元のあの打球で飛び出してしまって三塁にタッチアップができなかった清田の走塁は罰金もので、あれがヒットになっていれば清田の足であれば余裕でホームインができたはずです。
最終回にバントをまともにできなかった伊志嶺も伊志嶺ですが、あれが落ちていても三塁に進めるはずもないところで飛び出した根元も似たようなものです。
ここのところ走塁についていろいろと指摘が多いですが、もちろん選手のセンスの問題はあるものの、走塁担当コーチには猛省が必要でしょう。
伊志嶺の素早い回り込みや井口の華麗な体捌き、そして福浦のファインプレーなど守備では見るべきところの多かった試合でしたが、それをぶち壊すに充分な拙走でした。
唯一と言っていいぐらいに「おっ」と思ったのは左腕に左の角中を代打に出したところで、そしてきっちりと結果を出した角中は素敵でしたし、とにかくこの追いつかない程度の反撃で終わった悔しさを胸に、明日は天気の心配をしつつ球場で弾けたいと思います。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 西武

0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 7 0

千葉ロッテ 

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5

0


◆4月20日(金) 千葉ロッテ-西武2回戦(1勝1敗、18時15分、QVCマリン、9,403人)
▽勝 石井 3試合1勝
▽S ゴンザレス 7試合2敗2S
▽敗 成瀬 4試合1勝2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―田中
西武 石井、ゴンザレス―星孝

 

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