さすがに3試合連続の延長戦、昨日と今日は12回を戦い抜いた選手達は疲労困憊でしょう。
今日は726チケットで参戦のため前半はワンセグの千葉テレビで、後半をスタジアムでの観戦となりましたが、見ているだけで相当に疲れました。
そして最後はファンの想いを現したかのような涙雨、絶対に負けられない試合を落としてしまいました。
まずは小林雅の登録抹消の件に触れないわけにはいかないでしょう。
ようやく、それでも私から見れば相当遅いのですが、バレンタイン監督が小林雅を2軍に落としました。
あれだけ勝ち試合を潰しまくれば仕方がない話で、そもそもここまで引っ張ったことが今のチームの状況をもたらした一因ですから、タイミングを逸したことは相当な痛手です。
バレンタイン監督のコメントは「10日間で調子を上げ、優勝に向けて戦列に復帰してほしい」とのことで、これは清水とともにCSシリーズに向けて本腰を入れた調整をさせるべきだとの私の考えと一致します。
もっと早くこの決断をしてくれていれば、と悔しくてなりません。
しかし一方で小林雅のコメントは「結果が出ていないし、監督にそう判断されたんだからしょうがない。クライマックスシリーズもあるし、このまま終わらないようにしたい」と、どこかふて腐れた感じがしないこともないもので、これで小林雅は今年限りかなとの思いが強くなりました。
何にせよ、今はまだロッテの一員ですからCSシリーズに貢献するべく調整に勤しんで欲しいですし、来るオフに向けて自らの価値をあげるためにも頑張るであろうことを期待します。
その小林雅の穴を埋める投手は、代わりに上がってきたのが藤田ですから、私は川崎がその任を担うものだと思っていました。
目を見張るようなストレートの威力があるわけではないので抑えの適性があるかどうかは微妙ではありますが、大きく破綻することのない安定感が彼の持ち味ですので、先発陣のトランキライザーには最適ではないかと考えるからです。
中継ぎ陣の中でシーズンを通して1番安定していたのは実は川崎であることが、この考えを後押ししています。
しかし無難な藪田が選択されたようで、今日は失敗しましたがまあ妥当な判断だとは思いつつも、小林雅が不在という状況の中で次の候補が台頭してくる折角のチャンスを活かして欲しいというのが本音です。
さて、今日の試合です。
期待された小林宏は、最近はやや目立つのですが、今日も制球に苦しむ投球になってしまいました。
あの落差からするとフォークだと思うのですが、これが落ちすぎて制御しきれない感じで、何度も首をかしげる姿がとても不安でした。
それでもバックの好守にも助けれてピンチを凌ぎ、そしてハイペースな奪三振で調子は悪くなさそうにも見えましたが、私は逆に奪三振が多いことで球数が増えることを懸念して見ていました。
悪いなりにも2点に抑えたのは評価したいですが、やはり7回を持たずにKOされたことは本人としても不本意でしょう。
勝手な期待で完投を望んでいた私としても、残念な思いでいっぱいです。
試合の流れとしては、勝てばもの凄く勢いがでるような展開でしたし、小林宏が投げていることからしても絶対に勝たなければならない試合でした。
度重なるピンチも里崎が盗塁を2度も刺し、ベニーの好返球と里崎の好ブロック、今江のダイビングキャッチと守備では気合いのプレーを見せてくれました。
そして終盤に訪れるサヨナラのチャンス、流れは完全にロッテのものでした。
その流れを引き寄せることができなかった理由の1つに、やはり今日も選手起用の失敗をあげたいと思います。
大松を無駄遣いするな。
一時期の好調さからは落ちてきているとは言え、長打と巧打を見せる大松は貴重な武器であるはずです。
しかし昨日は代打の代打で出番を取り上げ、今日も最高の場面での起用をしくじりました。
9回裏の一死一三塁の場面、誰がどう見ても次の打者は敬遠で塁を埋めるのが守る側からしたら採るべき戦略です。
塁を埋めることで押し出しのリスクはありますが、内野ゴロでタッチプレーになることと天秤にかければ、後者のリスクの方が高いと思います。
つまり大松は、歩かされることがわかっていたにも関わらず起用された、ということになります。
私であれば今江をそのまま打たせて、よしんば勝負にきても今日の今江なら外野フライを上げる可能性は高かったでしょうし、歩かされたらサブローのところで大松を使います。
そこで歩かされたらTSUYOSHI勝負となりますので、要は今江と大松とTSUYOSHIとサブローの誰で勝負するかの選択だったと思います。
バレンタイン監督は例え絶不調であっても勝負強く、また考えるプレーのできるサブローを選んだわけで、その賭けが外れたと言うことでしょう。
しかし私には、その判断は失敗であったと思います。
そもそも7回のチャンスに大塚に代えてサブローを代打に送ったこと自体が私には信じられず、試合の展開からして終盤に守備が重要になる場面が訪れるであろうと思われるのに大塚を引っ込めたのは、自らの持ち札を浪費したとしか思えません。
あそこを勝負所と考えたのであれば、それでもサブローではなくオーティズであったと思います。
それだけバレンタイン監督がサブローを信頼していることの現れなのかもしれませんが、どうにも消化不良の感が拭えません。
今日の負けで、地元でのCSシリーズの開催がかなり苦しくなってきました。
もちろん、今日の試合でもいいところはたくさんありました。
先に書いた好守もそうですし、竹原のホームランアーチストらしい美しい弾道のアーチは見事でした。
なぜオーティズじゃないの?と思った私をあざ笑うかのような堀の4安打には感服しました。
また藤田は彼らしいコーナーに決まるボールはまだまだ見られないまでも、表情に必死さが感じられ、今日は結果がでてとても良かったと思います。
川崎、荻野、そして小宮山と、普段通りの素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
しかしそれでも今日の負けは、ただの1敗以上の大きなダメージを与えられたものだと思います。
うちの抑えは大丈夫なのか?
うすうす感じてはいたでしょうが、小林雅がいなくなっても藪田がやられて負けてしまう、これほど先発陣にとって不安になることはないでしょう。
自分は抑えている、でも終盤になってでてくる抑えは大丈夫なのか、任せてもいいのか。
リードした場面でYFKが登板した時に先発投手がベンチから不安げな顔で見守っているシーンは有名な成瀬の泣き顔だけではなく、そして今日の負けで先発陣の心に大きな影を落としてしまったのではないかと危惧しています。
抑えには任せられないから自分で頑張るしかない、と無理な力が入って調子が崩れていく、そんなネガティブ思想炸裂な展開を恐れています。
そんなのは前からそうだよ、と言われてしまうかもしれませんが、小林雅が消えた初戦での藪田が打たれてのサヨナラ負けは、相当にヤバイものであったと思います。
最後にもう1つだけ。
12回の小久保のバント、見習うべき点はないでしょうか。
24本ものホームランを放っている4番打者ですら、それがチームのために必要であればバントをする、だからこその今日のサヨナラ劇であったと思います。
やったことがないだろうから、どうせ下手だから、そんな理由でバントをさせない、させないことを容認してしまう、これがロッテと上位2球団との差であると言うのは言い過ぎでしょうか。
さあ、明日は成瀬です。
もうこうなったら目先の勝利にこだわるしかありません。
例え勝てなくともCSシリーズに繋がる試合をしてくれることを祈っています。
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千葉ロッテ |
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◆9月18日(火) 千葉ロッテ-ソフトバンク19回戦(ソフトバンク10勝7敗2分、18時15分、千葉、20,485人) ▽勝 馬原 50試合2勝3敗36S ▽S 柳瀬 39試合4勝1敗1S ▽敗 薮田 54試合3勝6敗2S ▽本塁打 竹原6号(和田)、堀2号(和田)
▽バッテリー 千葉ロッテ 小林宏、川崎、荻野、藤田、小宮山、薮田―里崎 ソフトバンク 和田、水田、馬原、柳瀬―田上、的場
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