そんなタイトルにぴったりの展開も落合コーチの打診に唐川が一歩引いたとのことで、二番手はデビュー戦の酒居ではなく益田が締めて連敗ストップです。
球数も少なかったので最後までいって欲しかったのが正直なところですが益田も間隔が空いていましたし、長いペナントレースを考えれば妥当な判断ではあります。
それにしても今日は伊東マジックが炸裂、今季初スタメンの吉田が好リード、前回のアーチを引っさげての三番細谷が貴重な追加点の起点となるスリーベース、そして井口ではなくあっと驚く香月の代打でプロ初打点、ここまでやることなすこと裏目に出ていた鬱憤を晴らすかのような試合でした。
お立ち台で本人が口にしたように今日に打ち込まれていれば二軍が濃厚だった唐川が、8回4安打零封で今季初勝利です。
それでも防御率が5点を切れないのですからここまでの不振がそれほどに酷かったわけで、しかし今日の唐川はここ数年では一番の出来だったのではないかと思います。
ストレートで押すだけの球威があったことで初球からぐいぐいと攻め込み、そして何よりカーブの制球が抜群でした。
そこを上手く利用した吉田のリードは一回り目は狙われるのではないかと不安になるぐらいに初球からストレートは力があったことで相手に自分のスイングを許さず、そして二回り目からは一転してカーブでタイミングを外しつつやや力の落ちたストレートを引き立てる配球で好調のオリックス打線を翻弄します。
力強いピッチングにコントロールが伴えばまさに無敵、ストライクを先行できたことで球数を節約できたのも大きかったです。
それだけにやはり完封を狙って欲しかった、また益田にヒヤヒヤとさせられたということもありましたが貪欲さがあってこそ次がある、淡々としたコメントの裏の闘志を期待しましょう。
一方で打線は山岡に8回94球の5安打に抑えられて、なかなか上向く気配がありません。
2点は取りましたがタイムリーは無し、先制点を取りたい場面でバントを失敗した岡田は昨年の吉田に迫る23打席ノーヒット、その吉田も二年ぶりのヒットに舞い上がったのも分からないではないですが本来はバントを決めなければならない場面でしたので反省の弁が無かったのが不満、似たようなケースで諸積はまず謝罪の言葉から入りました。
それでも結果的に併殺打となりましたが次の打席では右方向を意識したバッティングができていましたから、吹っ切れたことで「打の吉田」が戻ってくれればと願います。
またようやくヒットが出始めたダフィーはしかしオリックスの攻めが緩いだけかもしれず、8打数ノーヒット4三振の楽天を相手に打てるようであれば期待を持てます。
逆に何でもかんでも引っ張りにかかってしまっている井上は完全に我を見失っているようで、こういうときにこそ打撃コーチの出番でしょう。
外のボールをセンターから右方向に強い打球を放つのが井上の持ち味、今は1本のホームランよりも2本のヒットです。
そして今日は唐川も感謝をしていましたがダフィーの二度の素手でのプレーはエクセレント、一つ目のそれはバウンドが変わってのものですのでそれなりの強さがあったはずですから怪我のリスクから誉められたものではないのかもしれませんが、あれを併殺にできたことで唐川が乗れましたのでバッテリーの演出が無ければお立ち台もののプレーでした。
荻野も今日はこぼさずのダイビングキャッチ、投手がテンポよく投げれば守りも引き締まる、そんな典型的な試合だったとも言えます。

ちなみに今日はマリンフェスタ、先日のALLforCHIBAに続いてイベント試合に勝てたのは珍しくもあります。
始球式にはサブローこと大村三郎SAが登場、ぷっくりふくれたお腹を隠しきれないシルエットのレプリカユニにはしっかりネームが入っていました。
そのレプリカユニの配布があったからか満員に近い観衆が発表となりましたが二階席にはかなりの空席があり、チケットをもいだ数なのか来ようが来まいが前売りもカウントをしているのか、見た目は同じ色の座席のおかげで超満員のスタンドでしたが球団は危機感を持った方がよいです。
何はともあれ写真が撮りづらいほどの快晴、お立ち台ではインタビュアが唐川を刺し、唐川が吉田を刺すという笑いもあり、そして試合時間は2時間17分と素晴らしい日曜日でした。

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◆4月23日(日) 千葉ロッテ−オリックス5回戦(ロッテ3勝2敗、13時、ZOZOマリン、27,866人)
▽勝 唐川 4試合1勝3敗
▽S 益田 7試合1敗5S
▽敗 山岡 2試合2敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、益田—吉田、田村
オリックス 山岡—若月、伊藤