オールスター休みの間にやるつもりだったものを、すっかりと忘れていた元ロッテ戦士たちです。
昨年は成瀬と角だけだったのですが今年は中後、ロサ、川本、今江、クルーズ、ハフマンと多めなのは喜ぶべきなのか、白嗟承がどうなっているかはよく分かりません。
何はともあれ野球を続けている選手たちには悔いを残さないよう、頑張ってくれればと願います。
■中後悠平(A+ バイセイリア)
12試合 0勝0敗0S 防御率2.92 12回1/3 9被安打 0被本塁打 7与四死球 22奪三振
地方リーグの武蔵への入団が決まっていた中後でしたが、その後にダイヤモンドバックスのテストを受けてのマイナー契約、傘下のチームで奮闘中です。
メジャーを狙える3Aどころかルーキーリーグからのスタートでしたが、1回1/3のアウトを全て三振で奪ってのデビューです。
その活躍を認められたのかルーキーリーグは1試合で卒業、A-を飛び越してAに昇格、そこでも3試合の3回を7奪三振ですので順調すぎる出足でした。
そしてA+のバイセイリアでは初の失点を喫したものの三振の山を築き、成績はルーキーリーグ、A、A+のトータルでのものですが、持ち味を発揮しているようです。
ただ2Aですらないところでの数字ですから年齢的なものもありますし、早いところせめて2Aに昇格ができないと厳しいとは思います。
武蔵への入団でも一年に限っての挑戦と口にしていた中後が今後にどんな活躍を、そしてどういった選択をするかに注目でしょう。
■カルロス・ロサ(3A オアハカ)
4試合 1勝1敗0S 防御率6.23 4回1/3 7被安打 1被本塁打 4与四球 3奪三振
3Aとは書きましたがメキシカンリーグで、しかし今の球団サイトにロサの名前はありません。
この成績ですからリリースをされてしまったのかもしれず、まだ野球を続けているのか、32歳ですから諦めてはいないと信じたいです。
NPBでの実績もありますからロッテに限らずどこからか声がかかるかとも思っていましたが、その期限があと1週間ですのでレデズマと同じく、縁が無かったのでしょう。
それでもまたどこかで名前が聞こえてくるかもしれないと、好きな選手だっただけに朗報を期待したいです。
■川本良平(楽天)
11試合 19打数 1得点 3安打 打率.158 1二塁打 0三塁打 0本塁打 2打点 0盗塁 2四死球 4三振 得点圏打率.125
嶋の故障もありもう少し出番があるかと思っていましたが、ルーキーの足立の後塵を拝するようでは厳しい川本です。
打てる捕手、が川本のアドバンテージのはずが、そこに陰りがあってこそのロッテからの戦力外通告、その流れを押しとどめることができていません。
二軍でも1割台の打率ですし、嶋が復帰をすることでさらに存在感の低下は否めず、今年限りでのコーチ就任なんてことになりそうな現状、そして現実です。
■今江敏晃(楽天)
40試合 151打数 13得点 44安打 打率.291 3二塁打 0三塁打 1本塁打 13打点 2盗塁 10四死球 15三振 得点圏打率.310
打率は3割に近いですし得点圏打率も3割を超えていますので勝負強さを見せつけている今江ではありますが、2億に見合った数字かと問われれば答えは否です。
ぶつけたのがロッテだけに後ろめたさはありますが死球での骨折は怪我に弱いところの再現でもあり、また不調で二軍に落とされたのは外様の悲哀でしょう。
その外様ながらも投手への声がけなど積極的にチームリーダーの役割を担おうとの姿勢は見えても、パワーを付けるとの春先のコメントとは裏腹の1本塁打は先日にようやくのものでしたし、ツーベースですら3本しか打てていないのはやはり衰えなのか、今江にしては四球が多いのが目に付く程度です。
まだまだこれから、とは本人の思いでしょうが、ここまでを見れば相変わらずにロッテの見切りは秀逸、喜んでいいのか哀しむべきなのか、ミスターイーグルスにはなれない今江です。
■ルイス・クルーズ(巨人)
48試合 181打数 17得点 47安打 打率.260 6二塁打 0三塁打 6本塁打 25打点 0盗塁 7四死球 24三振 得点圏打率.268
こちらも今江と同じく予想どおりと言いますか、やはり下半身の故障でリタイアのクルーズです。
二度目のそれは重症のようで帰国をしてしまい、いつに戻ってくるのか、ある意味で複数年契約の弊害と言っていいでしょう。
プレーとしては打線全体が湿っていたこともありますが四番を任されるなど主軸としての活躍、さらには高速トスなど投手を助ける守備も健在でしたが、如何せん試合に出られなければそれも宝の持ち腐れ、年俸に見合っているとはとても言えず、これまたロッテの見切りを誉めるべきなのか、なかなかに悩ましいです。
■チャッド・ハフマン(3A トレド)
80試合 279打数 55得点 81安打 打率.290 18二塁打 4三塁打 10本塁打 45打点 0盗塁 37四死球 58三振
タイガース傘下の3Aでプレーをするハフマンはなぜか内野手登録で、実際にどこを守っているのかは不明です。
この数字を見れば残しておけば根元をレフトで使うこともなかったのに、とは思いますが、ロサと同じく昨年の陳冠宇、李大恩を考えれば仕方のなかったところではあります。
そうなれば何としてでもメジャーに復帰をして、箔を付けてのNPBなんて考えたりもして、ショートは首位打者を獲りました。
こちらも好きな選手だっただけにロッテでなくとも、またプレーを見てみたい一人です。

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