オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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ロッテのCS進出は楽天と雨次第

2008-09-30 02:22:27 | 千葉ロッテ

昨日の試合でオリックスが延長戦を制して2位を確定させたため、ロッテのCS地元開催がなくなりました。
こうなると敵地大阪でオリックスと第1ステージを戦うための切符を手にすること、もう目標はこれしかありません。
昨日の敗戦で残り3試合を全部勝つぐらいでなければ厳しい状況に追い込まれましたが、その鍵を握るのは楽天になりそうです。

日本ハムは1日に今季最終戦を仙台で楽天を相手にしますし、ロッテは2日と3日の幕張での楽天との連戦でシーズンを終えます。
確実に楽天に連勝すること、そして楽天が日本ハムを食ってくれること、これがベストシナリオです。
ソフトバンクと激しく最下位争いをしている楽天が、どういったローテーションで臨んでくるかによって大きく左右される、今年の3位争いは楽天次第と言ってよいように思います。

ローテーションどおりでいけば、楽天は明日のソフトバンクには中6日で朝井を持ってくるものと思われます。
そうなると明後日の日本ハムには順番で田中となるはずですが、日程の関係で中4日となるので別の投手を先発させると考えるのが妥当でしょう。
木谷あたりが有力で、かなり日本ハムが有利となることが予想されます。
そしてロッテには田中と片山が中5日でくる、そんなところではないでしょうか。
田中はロッテを苦手としているものの力はある投手ですし、片山は何度も抑えられているやっかいな投手です。
こう見ると、やはりロッテ不利は否めません。

すがるとすれば雨で日程が大幅に狂うことですが、後が詰まっているだけにWヘッダーとなることが予想され、雨による救いはあまり期待はしない方がよさそうです。
後は楽天が田中に10勝目をあげさせるために、苦手のロッテを避けて中4日で日本ハムにぶつけることを期待するぐらいでしょうか。
田中は不思議なことに前回の登板は珍しく6回で降板しており、全く無い話ではないと思います。

他力本願のシナリオを考えはしましたが、やはり基本はロッテの投手がきっちりと抑えてくれることに期待するのが本筋です。
渡辺俊が西武キラーぶりを発揮し、楽天を得意とする久保が先日に続く快投を見せ、同じく楽天をお客さんとする清水がエースの貫禄で最終戦を勝利する。
この3連勝で見事にCS進出決定、もうこれしかありません。

10月早々でオフに入るなど真っ平御免、もう少し野球を見させてください!

 

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小林宏のリベンジはならず

2008-09-29 21:24:15 | 千葉ロッテ

今日は試合開始には間に合わずとも、何とか終盤の攻防はリアルタイムに観戦しようと会社を出ました。
しかし僅か2時間17分というスピード試合であったために家に着いたときには既に8回裏、そこへテレビをつけた途端に衝撃的なプレーが目に飛び込んできました。

塀内は可哀想な選手だと、今日の試合でその思いをさらに強くしました。
きっちりとした育成プランの基にプレーをしていれば才能を開花できたであろうものを、バレンタイン監督に見入られて便利使いされたばっかりに中途半端なレベルの選手に落ち着いてしまっている、今の塀内の境遇はそんなところではないかと思います。
愛人枠と揶揄されてバレンタイン監督に贔屓されているようにも見える塀内ですが、それが本人にとって幸せかどうかは極めて微妙で、むしろ不幸と言った方がよいかもしれません。
今日の試合でもダルビッシュを相手にスタメンに名を連ねましたが、私は速報メールでそれを知って目を疑いました。
塀内は課題である高めのストレートに力負けするひ弱なバッティングを克服できておらず、ダルビッシュのような投手を一番苦手とするタイプの打者であるはずです。
そもそも札幌に根元を合流させなかったこと自体が疑問なのですが、そうでなくとも逆らわずに右方向に打てる細谷の方がまだ期待できたと思います。
それでもスタメンで塀内を起用したいのであればそれでもよいですが、8回のチャンスにそのまま打たせるに至っては、もう塀内が不憫でなりませんでした。
案の定ストレートに振り遅れての三振、あそこでベニーでもズレータでも起用するといった選択肢はなかったのかと、またしてもベンチの無策を嘆きたい気分です。
そしてその裏には前進守備の正面を突いたゴロをお手玉して決勝点のアシストをしてしまい、川崎の唖然とした表情にばつの悪そうな仕草をしていた塀内、まさに踏んだり蹴ったりの目に遭ったと本人は思っているのではないでしょうか。
例えは悪いかもしれませんが、出来の悪い子を親が無理して檜舞台に押しだして、しかしまだその力が無いので当然失敗を繰り返し、本来持っている力を発揮することなくどんどん萎縮してしまう、今の塀内はそのように見えてなりません。
塀内のためにはロッテを出た方がよいのではないか、そう思えるような今日の試合でした。

もちろん結果が出なかったのは塀内だけではなく、要はダルビッシュの気合いにロッテ打線がねじ伏せられたこともまた事実です。
追い込まれると力のあるストレートに抑え込まれるので早いカウントから打っていく、そのことで球数が少ないダルビッシュはその力をいかんなく発揮する、まさに悪循環でした。
昨年のCS第2ステージ最終戦でもそうでしたが、ここぞという時のダルビッシュはさすがとしか言いようがなく、見習いたいぐらいに気迫を前面に押し出したピッチングをしてきます。
悔しいですが、まさに完敗と言うしかありません。

しかし小林宏も負けてはいませんでした。
3度目の正直と言わんばかりにダルビッシュに劣らないぐらいのピッチングをしてくれたと思います。
小林宏も8回途中で88球と、日本ハム打線も早めに勝負をしなければ打てないと判断したのであろうと思える球数です。
空振りを多くとれていたようですし、結果はともあれ、ピッチング自体は今年の中ではベストに近いものであったように思います。
ダルビッシュに負けじと気合いも入っていたでしょうし、いかに大事な試合かも分かった上での今日のピッチングは、間違いなく来季に繋がるでしょう。
そのためにも今年のオフはちゃらちゃらとテレビなどに出演したりせずに、体のケアをきっちりと行って来季を目指してもらいたいものです。

もう来季を見据えたような事を書きましたが、まだまだCSを諦めたわけではありません。
しかし日本ハムが残り1試合に勝った場合には、ロッテは残り3試合に1敗もすることができないわけですから、かなり厳しいことは間違いありません。
オリックスが残りを全敗して4位に落ちるというシナリオが、今日の激闘を戦い抜いた両チームにとってはベストのようには思いますが、とにかく自ら勝ち進むのみです。
あと3試合、悔いのない試合をしてくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 5

0

日本ハム 0

0

0 0 0 1 0 1 X 2 5 0


◆9月29日(月) 日本ハム-千葉ロッテ24回戦(12勝12敗、18時、札幌ドーム、42,126人)
▽勝 ダルビッシュ 24試合16勝4敗
▽敗 小林宏 23試合5勝12敗
▽本塁打 田中11号(小林宏)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、川崎―里崎
日本ハム ダルビッシュ―鶴岡

 

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頼りになる男サブロー

2008-09-28 17:12:11 | 千葉ロッテ

日本ハムとの大事な決戦の初戦を、ロッテ野球を展開して苦しみながらも勝利しました。
これで余裕を持って明日のダルビッシュを迎え撃つことが出来ます。

それにしても今季を象徴するような、まさにロッテらしい野球を繰り広げてくれました。
7回まで8安打を放ちながらも3併殺で無得点、残塁の山を築きまくりました。
そして相変わらずのベンチの無策、2度の無死一塁のチャンスに何をすることなくベニーに打たせてチャンスを潰すというバレンタイン野球満開でした。
昨年からベニーであっても下位を打たせるのであればチャンスでバントをさせるべきだと何度も主張してきました。
今年はオーティズに指示するなど多少はバントを使ってくるようになってきたバレンタイン監督ですが、しかしキャンプからそういった野球を目指して外国人選手といえどもバント練習をきっちりとさせてきたのか、こういった大事な試合の大事な場面でサインを出せないところを見ると、おそらくはそういう前提での練習はさせてこなかったのだろうと思われます。
昨年に書いたことを再度書きますが、日本シリーズの最終第7戦、1点ビハインドで迎えた最終回の無死一塁で打者はベニー、総力戦で既に交代させる選手はベンチにはいない状況で、果たしてベニーに強攻のサインを出すのでしょうか。
今日のような下手な野球をやっているから安定してAクラス入りができないわけで、この秋季キャンプからきっちりとしたプレーができる準備をして、来季こそは堅実な野球でシーズンを戦い抜いてくれるロッテを見たいものです。

攻撃面だけではなく、牽制悪送球にワイルドピッチ、5回にして2安打目のヒットで先制点を許すという、これまたロッテらしい失点の仕方でイヤな雰囲気が漂いました。
しかしこちらもロッテらしい、一気果敢の大量得点での逆転劇ですから分からないものと言いますか、まさにロッテ野球が凝縮された展開となりました。
この1年を振り返るのに、これ以上はないだろうと思えるような試合であったと言えます。

その大逆転劇を演出したのは、福浦、サブロー、大塚といったベテラン勢の意地であったと思います。
ここのところ体調不良もあってかベンチを温めることの多かった福浦が、真ん中の甘いストレートを見逃すことなくシャープに振り抜いてのライトフェンス直撃の同点ツーベースは、もう見事としか言いようがありません。
試合に出る機会が少ないとなかなか初球には手を出しづらいものですが、そこはさすがは福浦、むしろ狙っていたかのような迷いのないスイングでした。
そして同じく久々の打席のサブローも、目の前で橋本が敬遠された屈辱を晴らすかのような、しかし冷静に初球を狙った勝ち越しタイムリーを放ち、澱んでいた空気を一変させて流れを一気に引き寄せてくれました。
きっとサブローは札幌でやってくれると信じていましたが、まさに期待に応える4安打の大活躍です。
仕上げは大塚の技ありのタイムリー、内角に食い込まれたボールを押し出すようなバットコントロールで、動転した武田勝がタイミングは完全アウトのホーム返球をカットするミスにも助けられ、決定的な4点目をただき出してくれました。
主軸となるべき3人の外国人選手が今日はバレンタイン野球に染まって足を引っ張りまくっていただけに、このベテラン3人衆の活躍無くして今日の勝利はありませんでした。
やはり頼りになるベテランがいるチームは強い、そう感じられる今日の試合であったと思います。

先発した成瀬も、昨年の涙と決別するかのような、今日は素晴らしいピッチングを披露してくれました。
昨年の成瀬を彷彿させるかのような、ストレートの伸びと精緻なコントロールで日本ハム打線を全く寄せ付けませんでした。
ストレートにキレがあったからこそスライダーなどの変化球にも打者はタイミングを合わせられず、立ち上がりから絶妙なところへボールを配していたこと以上に、空振りをとれていたことで今日の成瀬はいけると思いました。
その思い通りに7回を3安打10奪三振ですから、この大事な試合の先発の任をきっちりと果たしてくれたと言ってよいでしょう。
どうということのない打者に無駄な四球を与えるなど反省点はありますが、今日の8勝目はチームだけではなく成瀬自身をも救った貴重な白星であったと思います。

逆にOKコンビニは不安が残りました。
最近は少し調子を落としている川崎ですが、リリースポイントが一定していないことで制球が安定しません。
腕はまだ振れていますが、疲れからかやや肘が下がっているようにも見え、ちょっと心配です。
また弾丸ライナーをはたき落とすガッツでピンチを防いだ荻野ですが、今日は同様に制球が安定せず、僅少差であれば苦しかったかもしれません。
2人とも60試合前後の登板で当然疲れも溜まっているでしょうが、あと4試合を頑張れば1週間の休養がありますので、何とか踏んばって欲しいところです。

その他にも気になる点がいくつかありました。
福浦のあの当たりで一塁から里崎は返ってこれなかったのか、相手のミスに助けられたものの大塚の当たりで二塁から橋本を突っ込ませたのは正しい判断だったのか、オーティズの体で止めずにグラブ捌きで処理しようとした失策は油断ではなかったのか、数え上げればキリがありません。
里崎の場合は直後に代走がでたことを考えれば背筋痛もあって全力疾走が困難だったからかもしれませんが、こういった小さなミスが積み重なって試合を落とすことはいくらでも経験してきていますので、今一度これらのプレーを見つめ直して欲しいと思います。

今日の勝利で日本ハムを抜き去り、気持ち的な余裕をもって2戦目を迎えることができます。
明日は開幕戦と同じ顔合わせで、小林宏vsダルビッシュの今季3度目の対戦となります。
前の2度の対戦はいずれも日本ハムに軍配が挙がっていますが、小林宏は14回1/3で2失点と打たれての敗戦ではありません。
前回7月には札幌でダルビッシュをKOしていますし、上にいる者の強みで伸び伸びとした野球をやれば勝てない相手ではありません。
今日の成瀬に続き、今季の不振を叩き返すような小林宏の快投で日本ハムを奈落の底に突き落とす、明日は敵地札幌でそんな痛快な野球を見せてもらいましょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 4 0 4 15

2

日本ハム 0

0

0 0 1 0 0 0 0 1 3 1


◆9月28日(日) 日本ハム-千葉ロッテ23回戦(ロッテ12勝11敗、13時、札幌ドーム、42,126人)
▽勝 成瀬 22試合8勝6敗
▽S 荻野 56試合5勝5敗29S
▽敗 建山 58試合1勝2敗2S

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、川崎、荻野―里崎、橋本
日本ハム 藤井、建山、武田勝、武田久、宮西―高橋

 

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ポール・ニューマンが旅立つ

2008-09-28 02:50:34 | 独り言

 

ハリウッドの名優として一時代を築いたポール・ニューマンが、2008年9月26日に83歳の生涯を終えました。
俳優のみならずレーサーとしても活躍し、また慈善活動にも力を入れるなど、その才能をいかんなく発揮した一生であったと思います。

ポール・ニューマン氏、がんのため83歳で死去 (9/27 VARIETY)

『ハスラー』、『明日に向って撃て!』、『評決』など半世紀以上にわたり第一線で活躍した米俳優のポール・ニューマンが26日(金)、がんのため死去した。
83歳だった。
1925年1月26日、オハイオ州クリーブランド生まれ。
子どものころは、演劇好きの母親の勧めで児童劇団に入ったこともあったが、あまり興味を示さなかった。
家業のスポーツ用品店を継ぐためにオハイオ大に進学。
第2次世界大戦後、ケニヨン・カレッジに進みフットボール選手として活躍するが、除名処分となり、俳優の道を志す。
50年からイェール大の演劇科で学び、52年にはニューヨークのアクターズ・スタジオに入学。
同期にはジェームズ・ディーンやマーロン・ブランドがいた。
ブロードウェイの舞台「ピクニック」の演技が高い評価を受け、米ワーナー・ブラザースと専属契約を結ぶ。
54年『銀の盃』で映画デビュー。
56年の主演作『傷だらけの栄光』で、実在のボクシング世界王者、ロッキー・グラシアを徹底した役づくりで熱演し、注目を集めた。
58年『熱いトタン屋根の猫』でアカデミー賞主演男優賞に初ノミネート。
61年『ハスラー』では英国アカデミー賞の主演男優賞に輝く。
58年に結婚したジョアン・ウッドワードを主演に起用し、『レーチェル レーチェル』(68)で初監督に挑戦。
アカデミー賞作品賞など4部門で候補になった。
何度も主演男優賞候補に挙がりアカデミー賞では常連だったが、初めて個人でオスカーを手にしたのは86年の『ハスラー2』。
実に当時では最多、7回目のノミネートでの戴冠だった(主演男優賞ノミネートは通算8回、受賞は1回)。
60年代末からは、アメリカン・ニューシネマの担い手として活躍。
ロバート・レッドフォードと組んだ『明日に向って撃て!』(69)が大ヒットし、同じコンビによる『スティング』(73)はアカデミー賞作品賞を受賞。
『タワーリング・インフェルノ』(74)などの超大作でも存在感を放ち、スターの地位を不動のものとした。
スティーヴ・マックイーン、バーブラ・ストライサンドらとともに製作会社ファースト・アーティスツを設立。
主演し、初めて製作も手がけた『レーサー』(69)を機に、カーレースに魅せられ44歳でプロレーサー・デビュー。
75年に自らのレーシング・チームを結成し、デイトナ24時間レース5位、ル・マン24時間レース2位などの記録を残している。
反戦反核運動にも積極的で、ニクソン政権時代にはホワイトハウスが公表したブラックリストに載ったことも。
78年の長男の死をきっかけに、麻薬撲滅運動にも乗り出している。
その後、80年代に入り『スクープ・悪意の不在』(81)、『評決』(82)などの社会派作品でさらに演技派としての評価を高める。
一方、82年に設立した食品会社「ニューマンズ・オウン」で発売したサラダドレッシングやスパゲティ・ソースが世界的なヒット。
その純利益を全額、恵まれない子どもたちに寄付した功績を認められ、93年のアカデミー賞でジーン・ハーショルト友愛賞をおくられている。
その後も『ノーバディーズ・フール』(94、ベルリン国際映画祭男優賞)、『ロード・トゥ・パーディション』(02、初のアカデミー賞助演男優賞候補)など精力的な活動を続け、06年のディズニー=ピクサーのフルCGアニメ『カーズ』では声優も務めた。
だが、昨年5月に出演したABCの番組で、高齢による演技力、記憶力の低下を理由に俳優からの引退を表明した。
日本にも多くのファンがおり、81~85年には日産スカイラインのCMにも出演。
だが、映画のプロモーションでは1度も日本に来たことがなく、常に“未来日の大物俳優”の1人となっていた。

ポール・ニューマンは私のお気に入りの俳優でした。
リアルタイムに映画館で観たのは「アパッチ砦ブロンクス」からですが、それまでの作品を名画座に通って観ることが趣味となっていました。
シリアスな役からコミカルな役まで幅広く演じられるその才能に、深く魅入られた学生時代でした。

不思議なことにオスカーには縁遠く、1986年の「ハスラー2」で初受賞しましたが、正直なところ作品としての出来栄えはイマイチでした。
やはりポール・ニューマンといえばロバート・レッドフォードと共演した「明日に向かって撃て!」と「スティング」が双璧の逸品だと思います。
特に「スティング」でのコミカルかつ渋い演技は、その大どんでん返しを際だたせる見事なものでした。

おそらくはこれを機に、いろいろなDVDが発売になって私のコレクションを補完してくれることと思います。
願わくば既に発売となっているものの再リリースだけではなく、マイナーな作品の掘り起こしにも期待したいところです。
個人的には「左ききの拳銃」と「動く標的」のDVD化を切望します。

「ニューマンズ・オウン」のパスタソースです。
都内の輸入雑貨店で購入したものですが、輸入日が1991年8月26日とありますから17年前のものとなります。
この「ニューマンズ・オウン」で得た純利益である2億2000万ドルを全額恵まれない子供たちに寄付したそうで、これはなかなか出来ることではありません。
人間的にも超一流であった、そんなポール・ニューマンがこの世から旅立っていったことを、全世界の人々が哀しんでいると思います。

「スティング」のラストシーンのように笑いながら戻ってきて欲しい、その思いは強くありますが、今はご冥福を祈るとともに、数々の名作を見直すことで手向けとしたいと思います。

 


清水がエースの貫禄

2008-09-27 18:02:50 | 千葉ロッテ

泥沼のソフトバンクに足元をすくわれることなく完勝したものの、日本ハムも勝ったために追い抜くことはできませんでした。
やはり他力本願に頼るのではなく、自らの力でライバルを打ち倒すしかありません。

清水が見事なピッチングを見せてくれました。
本人曰く調子は良くなかったそうですが、見ている方からすると完璧に近いピッチングであったと思います。
ストレートには伸びがありましたし、カーブの制球が抜群で、カットボールとフォークを交えてソフトバンク打線を手玉に取りました。
調子が悪かったからこそ低めを丁寧についたとのことでしたが、その言葉どおりに低めにきちんとコントロールできていたことで付け入る隙を与えませんでした。
ただそれもこれもストレートに力があってこそで、彼の復活を支えているストレートの威力が今日も発揮できたことは、CSに向けて頼もしい結果であったと思います。
この終盤にかけての清水の好投はまさに体を張ってエースの貫禄を内外に示したと言ってよく、CSの地元開催にすら手が届きそうになってきたのは清水の奮闘があってこそで、また13勝で貯金4ですから清水としてもキャリアハイに近い成績を残せていることは満足でしょう。
8回途中の95球での早めの降板も中5日で10月3日の最終戦での先発を睨んだものだと私は受け止めていますので、明日からの数日はゆっくりと体を休めて鋭気を養い、最終戦にマウンド上でガッツポーズをする清水の勇姿を是非とも見せて欲しいと思います。

得点差は2点でしたが、その差以上に両チームの力の差が出た試合であったと思います。
清水の好投もありましたが、完勝と言ってもよいでしょう。
立ち上がりから和田を攻め立てて主導権を握り、一気に寄り切ったという試合展開でした。
もちろん11安打で3四球ながらも4得点と効率の悪さは相変わらずで反省点は多いのですが、各打者がプレッシャーに負けることなく伸び伸びとプレーしていたように見えたことが大きな収穫で、これであれば明日からの日本ハムとの決戦で力を出し切れずに負けるようなことにはならないと思います。

しかしやはり心配なのはベンチの作戦、そう感じた方は多かったのではないでしょうか。
3回の無死満塁では橋本に打たせるしかなかったのはわかりますが、6回の無死一塁ではきっちりと送らせるべきでした。
終盤にさしかかって、清水の調子を考えればあと1点とれば勝利を確実にできる場面でしたから、堅実な作戦をとって欲しかったと思います。
結果的に次の回に好調の早川のおかげもあって追加点を取れましたが、2回のようにヒットが続いて得点になるケースなどはなかなかあるものではありません。
打線に関してはただ打たせることで結果的に点が入ったから勝てたというのが今日の勝利で、CSに向けての最大の敵はベンチの無策、やはり心配した通りの結果になりそうです。

とは言え、そんなことも言っていられません。
幸か不幸かただ打たせるだけでもヒットが続くぐらいに、調子を上げている打者が多いのが今のロッテです。
里崎はどの打席でも懐深くボールを捌くバッティングができていましたし、今日の試合の陰のMVPとも言ってよい細谷の右方向へのバッティングは芸術的ですらありました。
そんな中でも特にガッツマン早川が調子を上げているのが心強く、足を引きずりながらも快音を響かせている西岡とともに昨年の核弾頭が復活しそうな勢いです。
骨折で2軍での調整となっていた根元もおそらくは明日から復帰するでしょうし、サブローの穴は外国人トリオが埋めるべく頑張っています。
とにかく繋ぎの野球に徹して泥臭くとも得点を重ねていく、ベンチが無策なら選手たちの発奮に期待するしかないので、何とか頑張って欲しいと思います。

できうれば日本ハムよりも上にいた中での決戦を迎えたかったのですが、チャレンジャーという形で明日からの連戦に臨むこととなります。
明日の初戦は成瀬、昨年のCS第2ステージ最終戦で流した涙を思い出して、渾身のピッチングを期待します。
ここで負ければ2戦目のダルビッシュを攻略しなければならず、そういう意味でのプレッシャーはかなりのものがあると思います。
しかし昨年の数々の修羅場を切り抜けてきた自分を思い起こせば、きっと乗りきれるはずです。
打線も藤井には苦手意識どころか攻略してきた自信があるはずで、負ける要素はないと信じています。
きっちりと勝利して日本ハムを抜き去り、そして明後日の小林宏vsダルビッシュという小林宏にとっての開幕戦のリベンジの場を整えること、とにかく明日も必勝です。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 6

0

千葉ロッテ 0 2 0 0 0 0 2 0 X 4 11 0


◆9月27日(土) 千葉ロッテ-ソフトバンク24回戦(ロッテ14勝10敗、13時2分、千葉、30,018人)
▽勝 清水 25試合13勝9敗
▽S 荻野 55試合5勝5敗28S
▽敗 和田 22試合8勝7敗
▽本塁打 田上3号(清水)

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水、シコースキー、荻野―里崎
ソフトバンク 和田、小椋―高谷、田上

 

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明日は絶対に負けられない!

2008-09-26 22:09:27 | 千葉ロッテ

西武の優勝が、札幌の地で敗戦しての胴上げといった形で決まりました。
できうれば同じシーンをロッテ戦で見たかったのですが、まあ仕方のないところです。
ロッテとしては下馬評を覆しての西武のリーグ制覇は見習うところが多いでしょうから、是非とも来季への糧としてもらいたいところです。

その西武は一昨日の乱闘で負傷した細川が欠場しての敗戦ですから、結果的にロッテが日本ハムのアシストをした形になってしまいました。
もっとも0-2と西武が打てなかったことでの敗戦ですから細川がいてもどうにもならなかったと思われ、あまり気にすることはないでしょう。
それよりも日本ハムとの差が広がったこと、こちらの方が問題です。

明日の先発が清水と和田と発表されました。
私としては今季のロッテ投手陣を引っ張ってきた清水を中9日で、渡辺俊を中5日で日本ハムとの最終決戦に臨み、明日は小野を先発に小林宏を中継ぎにと考えていました。
小野は今季は調子がよくありませんが、昨年のCS第2ステージ第4戦と同様の踏ん張りに期待するものがあっただけに、ちょっと残念な気がします。
昨年のCSの時も成瀬の登板タイミングにこだわったのですが、私は大事な試合では1年間を通して活躍した選手で勝負すべきだとの考えを持っています。

日本ハムは明日も二日酔いを相手に勝利するものと思われますので、他力本願は期待薄です。
何とか日本ハムキラーの岸に頑張ってはもらいたいのですが、そんなことよりも自分が確実に勝つ方が大事です。
ソフトバンクは6連敗中とは言っても明日からの試合を王監督のサヨナラ全国行脚と位置づけているようですし、また明後日からの楽天との最下位決定戦を控えて「王監督を最下位にはさせられない」と必死になってくるものと思われます。
また最近の和田は攻略できているものの、立ち上がりを攻めきれないとズルズルと抑えられることも充分に考えられます。
よって明日こそは初回からでもバントを使って堅実に得点を積み重ねていく野球をしてくれることを切実に願っていますし、エース清水の快投に期待しています。

 

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ロッテのFA戦略も動き出す

2008-09-26 21:36:28 | 千葉ロッテ

ドラフトの話題に続き、FA戦略のネタも新聞紙上を賑わせ始めました。
FA権を有した選手を多く抱えるロッテとしては、獲得よりも流出を防ぐことを第一に考えるようです。

清水に2年5億円 流出阻止へ複数年提示 (9/26 スポーツ報知)

ロッテが今オフ、清水直行投手(32)に2年5億円を基本線とした複数年契約を提示する方針であることが25日、分かった。
今季フリーエージェント(FA)権を取得したエースの実績を最大限に評価し、流出阻止に全力を傾ける。
FA権の取得年数は、今季から国内移籍に限り9年から8年に短縮。
これに伴い資格を得た清水は「FAの話は(今季が)終わってから」と、態度を明確にはしていないが、動向が注目される。
今季は先発の柱としてチーム2位となる12勝をマーク。
15日のソフトバンク戦では救援登板も果たすなど、大車輪の活躍。
また、先発に定着した02年以降の7年間で6度の2ケタ勝利を挙げた実績も加味し、年俸の大幅アップは確実と見られる。
今季の推定年俸は1億6000万円。
現在は同2億円の2年契約を結んでいる小林宏が日本人最高俸で、これを上回る条件で引き留めが図られることになりそうだ。
ロッテは昨オフ、小林雅(インディアンス)、薮田(ロイヤルズ)らの主力投手をFA移籍で失った。
今季も清水のほか橋本、福浦ら主力選手に有資格者が多い。
「みんな大事な選手。残ってもらうことが最優先」(球団幹部)と、慢性的な赤字を抱え、決して資金が潤沢ではない中で、誠意を示す。

清水に残って欲しいことは言うまでもありませんが、さすがに2年5億は出し過ぎでしょう。
来季34歳ということを考えれば2年契約は妥当なところでしょうが、資金は無尽蔵ではありませんから、頑張っても4億5000万円といった感じではないでしょうか。
あるいは年数を考慮して3年で6億円の方が、清水としてはウェルカムかもしれません。

ただ、場合によっては流出やむなしの判断をするかもしれません。
相手がバブルに沸くメジャーであったことを差し引いても、昨年の藪田と小林雅との交渉はあまりに淡泊であったように見えました。
赤字解消に血道をあげている球団が、大盤振る舞いをして長期契約というリスクを取ることは考えづらいようにも思います。
唐川や大嶺といった若手の台頭もありますし、FA移籍であればファンからの非難もある程度は避けられるでしょうから、2年4億程度に指導者への約束手形で残留してくれれば儲けものというスタンスで臨むかもしれません。

清水が移籍するとすれば、やはり以前から噂されている阪神が濃厚といったところでしょうか。
京都出身で兵庫の報徳学園卒の清水としては関西は地元ですし、10年近く関東に住んでいるとは言っても、知り合いも多いでしょうから転居への抵抗はあまりないと思われます。
あるとすれば家庭の事情からお子さんの転校などを避けようとする思いぐらいで、そこと年俸との釣り合いが上手く取れて、無事に残留となってくれるのがベストシナリオでしょうか。
単純な戦力以上に、チームリーダーとして鼓舞してきた実績が今年のロッテとしては大きかっただけに、何とか円満に残留決定となって欲しいと思います。

来季もロッテのエースは清水、開幕戦で今度こそ白星をあげて1位通過への第一歩を踏み出す清水の勇姿を見られるよう、心から願っています。

 

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ロッテが木村指名へ

2008-09-26 20:51:07 | 千葉ロッテ

ドラフト会議まであと1ヶ月あまりとなりましたが、ロッテにも動きが出てきました。
例によって球団関係者というガセとも疑える内容ですが、他球団への牽制の意味合いも含んでいると思われます。

ロッテ 東京ガス・木村を上位指名へ (9/26 スポーツニッポン)

ロッテが10月30日のドラフトで東京ガス・木村雄太投手(23)を上位指名する方針を固めた。
1メートル89の長身から投げ下ろす最速146キロの直球が武器の木村は“和製ランディ・ジョンソン”の異名をとる大型左腕。
球団関係者は「若いし馬力がある。完成されれば凄い投手になる」と評価している。
木村は秋田経法大付時代の03年ドラフトで広島から1位指名を確約されていた逸材。
結局、社会人の東京ガス入りを選択し、06年ドラフト時はロッテと相思相愛ながら先に指名権があった横浜から3巡目で強行指名され残留した。
昨年3月にはプロから栄養費を受け取っていたことが発覚。
1年間の謹慎と対外試合出場禁止処分を経て今夏の都市対抗ではJR東日本の補強選手として復活勝利を挙げた。
ロッテでは左の先発投手は成瀬1人。
右腕は唐川、大嶺ら若手が台頭しており、成瀬に並ぶ将来の先発左腕候補は是が非でも欲しいところ。
地元の逸材、千葉経大付・斎藤、同校出身の早大・松本らも上位候補にリストアップしているため、木村の指名順位は流動的だが“3年越しの恋人”獲得に全力を注ぐ。
◆木村 雄太(きむら・ゆうた)
1985年(昭60)5月21日、秋田県生まれの23歳。小4から野球を始める。秋田経法大付では2年夏から背番号1、県大会8強が最高。04年に東京ガス入社。06、08年と補強選手で都市対抗出場。家族は父、姉、兄、妹、弟、祖母。1メートル89、80キロ。左投げ左打ち。

木村と言えば一昨年のドラフト会議でロッテ志望をぶち上げたことは記憶に新しく、ロッテファンとしては是非とも獲得に走ってもらいたい選手の1人です。
また昨年も地元出身の大場を見送ってまで左腕の長谷部を1巡目で入札したように、即戦力左腕が補強ポイントであることは間違いありません。
期待していた服部が2軍でくすぶったままですので、1巡目での入札も充分にありえると思います。

ただ、先日の社会人野球大会で復活の勝利をあげたとは言え、課題の制球難を克服できていないことが明らかになったのもまた事実です。
完全に素材型であり、完成させる育成力がロッテにあるかどうかが極めて微妙なだけに、1巡目での入札はかなりの博打であるとも言えます。
また田澤がメジャー挑戦を志し、岩見や大田ら1巡目候補が軒並みプロ志望届けを見送ったことで不作とも言われる中で、横浜やヤクルトの木村への入札も噂されており、すんなりとロッテ入団に落ち着くとは思えないのが現状です。
素材型、重複入札などのリスクを犯してまで木村への指名を強行するのか、なかなか難しい判断になるでしょう。

ロッテとしては一昨年の経緯もあり、できうれば木村の口から再度ロッテ志望を引き出した上で、ハズレ1巡目か2巡目あたりでの指名を考えているように思います。
他球団が西武に斉藤を残したような恩情を期待したいところですが、今年の不作ぶりを考えればおそらくは無理でしょう。
私としては立岡、木村、斉藤の確保を期待しているのですが、流れ的には1人獲れれば万々歳といったところでしょうか。
1人獲れれば成功、2人獲れれば大成功、そういうスタンスで10月30日を待ちたいと思います。

 

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ベニーが出場停止を免れる

2008-09-25 23:38:18 | 千葉ロッテ

昨日の試合で、最近は本家本元の柔道の試合でもなかなか見られない見事な一本を決めてしまい退場処分となったベニーですが、リーグからの制裁措置が発表となりました。
制裁金5万円と厳重注意、正直なところ軽い内容に驚いています。

確かに1イニングで3死球ですから怒る気持ちもわかりますし、それまで2つぶつけた投手たちの仕草にも問題があったことは事実です。
しかし理由がどうであれ暴力を肯定すべきではなく、首投げを決められた細川が負傷退場したこともあって、数試合の出場停止は覚悟していました。
そんな中で実質的には罰金のみで済んだわけですから、細川らには申し訳ないのですが、ラッキーとしか言いようがありません。
渡辺監督も「3つもぶつけちゃったし」とのコメントを残していたようですし、当の細川の「ベニー強いな」との笑いを誘うような発言が記事になったことも影響したのかもしれません。

もちろん処分が軽かったからと言って暴力が肯定された訳ではありませんし、この大事な時期に乱闘などで怪我をしたり出場停止になったりしないよう、ベニーだけではなく全ての選手に冷静な判断が求められることは言うまでもありません。
ただ、ああいった場面では激しい怒りを見せることは必要だと思います。
そうでなければ相手に舐められてどんどん危険なボールを投げられる可能性が高くなり、やられ放題になりかねません。
別に清原みたいに恫喝せよとは言いませんが、怒りを見せることで内角に厳しいボールを投げることを躊躇させることも、駆け引きとしては重要だと考えます。

ベニーが出場停止を免れたことで、明後日の和田に対する戦力低下を避けることができたことは万々歳です。
大事な日本ハム戦を前に下降線のソフトバンクを相手に取りこぼしは許されず、そのためには打線の援護が必須です。
おそらくはスタメンに名を連ねるであろう3人の外国人選手が和田攻略の鍵を握ることになるでしょうから、ベニーにも試合に出られる喜びを結果で表して欲しいと思います。

 

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カリオストロの城がBD化される

2008-09-25 01:43:14 | 独り言
ルパン三世 カリオストロの城

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ルパン三世劇場版の中でも傑作との呼び声の高い、カリオストロの城がBD化されました。
私は既にDVDを持っていますが、もちろん予約済みです。

この作品は宮崎アニメとして有名ではありますが、そんなことには関係なくアニメ史に残る傑作だと思います。
冒頭からテンポのよい展開で、それでいて謎解きも絡んだ落ち着きのある作品に仕上がっています。
カーチェイスやルパンが屋根の上を飛び跳ねる「動」の描写と、クラリスが閉じこめられた塔の中で見せるルパンの独白といった「静」の描写が見事に融合しており、ぐいぐいと見る者を引き込んでいきます。
またルパンやクラリスだけではなく、不二子や次元、五右衛門や銭形などの細やかな表情、丁寧に描き込まれたフィアットやワルサーP38などの小物、これらが山あり谷ありどんでん返しありの息をつく暇のないストーリーの中で、活き活きと輝いています。

ルパンはとんでもない物を盗んで行きました・・・貴方の心です。

いやいや、盗まれたのはこの映画を見た全ての者の心でしょう。
アニメ界の至高の作品として、老若男女の全ての方々に自信を持ってお奨めできる逸品です。

 

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ズレータの粘りが勝利を呼ぶ

2008-09-24 23:37:40 | 千葉ロッテ

苦労に苦労を重ねた末に、ようやく4月末以来の貯金1にたどり着きました。
残り6試合になった最終盤でも、日本ハムとのマッチレースはまだまだ続きます。

涌井との相性は悪くはないので付け入る隙は充分にあるとは思っていましたが、ロッテが攻略したと言うよりは涌井が勝手にこけてくれました。
首位を独走する西武が、それでも地元での胴上げにこだわったがゆえの失敗、そんなところでしょう。
西口の故障で空いた穴を、無理をして涌井を中5日で起用した時点で、今日の結果は決まっていたのかもしれません。
そう思えるほど今日の涌井はコントロールが定まらずに、まさに自滅という表現がピッタリの乱調ぶりでした。

そんな涌井を相手に序盤から攻めて塁上を賑わせながらも、例によって残塁の山を築いていただけに、正直なところイヤな雰囲気が漂っていました。
また久保を見殺しにしてしまうのか、そう思ったロッテファンは多かったと思います。
そのイヤな流れを断ち切ったのは大松の一発でしたが、13球も粘って四球を選んだズレータの貢献もかなりのものでした。
いつもなら空振りしてしまう外角のボールをファールで逃れたり、あるいは見送ることができたのは、涌井の出来が悪かったことを差し引いてもズレータらしからぬものでした。
急に選球眼やバットコントロールが良くなったはずもなく、それは1回や8回の三振を見れば明らかですが、それでも何かをやってくれそうな雰囲気は持っています。
橋本や大松など前後を固める打者の調子がよいからこそ言えることですが、こういう博打的な打者が1人いると相手投手には妙なプレッシャーを与えることになります。
ホームランも出始めましたし、このまま最後までメッキが剥げないことを願いたいものです。

不憫王子の久保が、久しぶりに白星を手にしました。
それも中継ぎ陣をきっちりと休ませる完投勝利、見事にチームに貢献してくれました。
今日は前回とは違って抑え気味のストレートを軸に、スライダーとフォークを絡めたコンビネーションが効果的で、ヒットは打たれながらも打線の援護もあったことで、攻めのピッチングができていたように見えました。
特にストレートは球速以上の伸びがあり、終盤にマークした145キロのボールは150キロぐらいに感じられる躍動感のあるものでした。
西武の各打者がプレッシャーからかボール気味の球に手を出してくれたこともありますが、今日は貫禄のピッチングであったと言ってよいと思います。
もちろんどこかで1本打たれていたら崩れていたかもしれない脆さも合わせ持つ久保だけに油断はできませんが、今日の攻めの姿勢は非常に好感が持てました。

ソフトバンクがだらしなくオリックスに負けたことで、西武に惨めな胴上げをさせることができませんした。
今日は1イニング3死球で乱闘があっただけに、もしオリックスが負けていればロッテに複雑な思いを抱きながらの胴上げとなったでしょうから、もったいないチャンスを逃しました。
ここまで覇気の無くなって6連敗中のソフトバンクと次の土曜日に対戦することになるロッテですが、和田がくるでしょうから難敵であることは間違いありません。
ソフトバンクも日曜日から楽天との最下位決戦が控えているだけに、必死になってくることでしょう。
順番でいけば清水が対することになりますが、もしかすると清水と渡辺俊という今年の勝ち頭を日本ハム戦にぶつけるべく、土曜日は小野を使うかもしれません。
それが吉と出るか凶と出るか、楽しみな週末になりそうです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 7 0 1 0 1 0 9 13

1

西武 0

0

0 1 0 0 0 0 0 1 9 0


◆9月24日(水) 西武-千葉ロッテ23回戦(西武12勝11敗、18時、西武ドーム、28,613人)
▽勝 久保 32試合3勝7敗
▽敗 涌井 24試合9勝11敗
▽本塁打 大松24号(涌井)、橋本10号(平野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 久保―里崎
西武 涌井、三井、許、平野―細川、銀仁朗

 

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ソフトバンクの王監督が退任

2008-09-23 22:55:31 | 独り言

ソフトバンクの王監督が退任を発表しました。
一部に勇退と表現した報道もありましたが、今年の成績を考えれば退任というのが妥当なところでしょう。
選手として22年、監督として19年、まさに長嶋とともに日本球界の中心として君臨してきた王が現場から退くことは、いろいろな思いを持って受け止められる出来事だと思います。

19年間の監督人生でリーグ制覇が4回、日本一が2回ですから、名監督と呼ぶには寂しい成績です。
Aクラスが15回ですし、ソフトバンク(ダイエー)を常勝球団に育て上げたとの見方もできるでしょうが、ONの1人として球団から圧倒的な援助を受けてこの成績ですから、どちらかと言えば指導者には向いていなかったとの評価の方が正しいように私には思えます。
あれだけの資金援助をバックに有力選手を与えられたら、普通ならもう少しマシな成績を残せただろうにと、厳しいようですがそう指摘せざるをえません。
ある意味、ONは似たような監督人生を送ったと言っていいのかもしれません。

それでも長嶋とは違って巨人を飛び出してパシフィックに身を置いたことや、球界に苦言を呈するなど、いろいろな面で貢献してくれたことは間違いのない事実です。
巨人という殻に籠もったまま表舞台から去っていた長嶋に比べれば、よほど好感の持てる存在でした。
体調面の問題から噂されるWBC監督はもちろんのこと、その他の公職に就くことも難しいようには思いますが、昔ほどではないにしても未だに巨人中心の風潮のある球界に、風穴を空けるような今後の活躍に期待したいと思います。

 

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早川のガッツをチームに注入

2008-09-23 19:53:43 | 千葉ロッテ

負けたらCSが大きく遠のきかねない試合に、投打ともラストスパートに相応しい踏ん張りを見せてくれました。
明日はいろいろな意味で負けられない試合ですから、12連戦の最後で疲れもあるでしょうし、今日はゆっくりと休んで明日に備えて欲しいと思います。

早川が4安打で3得点に絡み、おそらく千葉マリンだったらヒーローインタビューに呼ばれたであろう活躍でした。
走攻守とも躍動感があり、やはり早川には存在感があります。
守備でも打撃でも、そして走塁でも見せるガッツ、この体中から溢れんばかりのガッツがチームに注入されたかのような、そんな試合だったと思います。
今季は打撃に精彩を欠いたことで昨年より出場が減りましたが、やはり早川がセンターを守ってこそチームに勢いがつくことを固く信じています。
まだ33歳、角中や佐藤にポジションを明け渡すには早く、来季はコンパクトなスイングを心がけて、華麗なる復活を見せてくれることを期待しています。

先発の渡辺俊は久しぶりに試合を通して彼らしいピッチングで、危なげのない13勝目です。
ボールが低めに集まっており、抜いたカーブも打者を翻弄し、言うことのないピッチングであったと思います。
球数が120球を越えたことで完投を逃しはしましたが、充分に先発として役目を果たし、土俵際に追い詰められたチームを押し戻してくれました。
里崎とのバッテリーだったから、と言うわけでもないでしょうが、絶好調だった時の調子にかなり近づいてきていると思います。
こういったピッチングを見ると完封などを考えずに7回で交代させて、次は中5日で天王山の日本ハム戦に起用することを考えるべきではなかったのか、その思いが強く残りました。

今日の打線は早川だけではなく、ベニーや細谷など下位の打者が頑張ってくれました。
細谷が右に左に2打点と大活躍で、2打点とも試合の流れを左右する貴重な打点となりました。
相変わらず塀内は代打で起用されるなど優遇され続けていますが、細谷のこういったバッティングを見て暫く使って育てていこうとの思いをベンチが持ってくれればと思います。
ボールに逆らわずに右方向へのバッティングもできますし、青野の怪我の具合によっては来季に今江のライバルとして浮上してくるのは細谷かもしれません。

それにしても大事な試合で今日も拙守が目立ちました。
オーティズは股関節痛の影響か横への動きが悪かったですし、これではセカンドではなくサードで起用してきたことも理解できます。
またベニーの守備も相変わらずでしたし、この2人は打撃が好調なだけに使い方が難しくなってきました。
西岡の足を引きずる素振りも痛々しいですし、ここぞというところで守備の破綻によって試合が壊れるなんてことになってしまうのではないか、そんな心配があります。
そうなると期待と言いますか、やってもらわなければならないのが渡辺正と大塚です。
これから守備要員としての出番が増えてくるでしょうし、場合によってはスタメン起用や序盤での交代も充分に考えられます。
大塚は打撃も好調なのであまり心配はしていませんが、渡辺正はきっちりとバントぐらい決められるようになってもらわなければ困ります。
そう考えるともしかするとCS出場への鍵を握っているのは、彼ら控え選手なのかもしれません。

明日は西武戦、負ければ確実に胴上げを目の前で見ることになります。
その悔しさを糧にするという意味では悪いことではありませんが、CSで再び戦うことを考えれば気持ちよく胴上げさせる必要はありません。
ここは久保がきっちりと抑え、無茶使いされている涌井を攻略し、裏でオリックスが負けての優勝決定、そういう格好悪い形での胴上げにしてしまいましょう。
そうすれば2位との差も縮まりますし、久々のAクラスがかかっていて、かつ引退間近の清原人気とも言われていながらも、祝日に空席が目立つ球場を抱えるオリックスにいい思いをさせる必要はなく、一石二鳥の展開にすることがロッテにとってのベストシナリオです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 2 0 0 1 2 0 0 1 6 12

0

オリックス 0

0

0 0 0 0 0 1 0 1 7 0


◆9月23日(火) オリックス-千葉ロッテ24回戦(オリックス14勝10敗、14時、京セラドーム、24,720人)
▽勝 渡辺俊 25試合13勝7敗
▽敗 岸田 11試合4勝1敗
▽本塁打 ベニー5号(岸田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、川崎、荻野―里崎
オリックス 岸田、本柳、加藤―日高

 

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これが唐川?

2008-09-23 03:59:07 | 千葉ロッテ

大事なオリックスとの初戦に期待のルーキーの唐川を立てましたが、残念ながら絵に描いたような逆転負けを喫してしまいました。
再び貯金への壁にはね返されてしまい、CS出場への椅子に手がかかりそうでなかなかかかりません。

唐川を先発に起用したことに賛否両論はあるかと思います。
私も唐川の前回の登板の際に「今年はもう終わり、次はない」と書きましたし、CSを最優先に考えてローテーションを組むのであれば、唐川にはもうチャンスは無かったはずです。
しかし先発の中6日を堅持すること、このこと自体は歯がゆいながらも先発陣に大きな故障者が出ていないことを考えれば評価してもよい施策で、バレンタイン監督は自らのこのポリシーを貫いたのでしょう。
また将来のエースとして期待される唐川にこういった経験を積ませることは大切ですので、そこは前向きに捉えたいところです。

その唐川のピッチングですが、これが唐川か?と思えるようなものでした。 
初回からMAX146キロのストレートを中心に攻めのピッチングで、久保の中継ぎモードの時と同じ様な感じと言えばわかりやすいかもしれません。
普段よりも5キロ程度は上乗せしたストレートは伸びがあったのか、高めのボールに打者が手を出してくれたことで序盤は力でねじ伏せるピッチングができていました。
しかし大方の予想どおり中盤にガス欠を起こし、スピードを得た代償とも言えるコントロールの甘さが大量失点に繋がりました。
ストレートに的を絞られ、そしてスピードが落ちてかつ真ん中から高めに集まってしまったボールを見逃すオリックス打線ではありません。
あっと言う間に逆転され、そのまま唐川はマウンドを去っていきました。
あれだけのストレートを投げる力があることがわかったのは収穫ではありますが、唐川は精緻なコントロールとボールのキレで勝負するタイプだと見ている私としては、正直なところ違和感がありますし、成瀬と同様に自分を見失わないだろうかとの危惧もあります。
それでもルーキーの時から型をはめるのもどうかとも思いますので、いろいろな自分を試してみることも悪いことではありません。
大事なのは唐川自身が、この試合の重要性を忘れないことと、そして主体性を持ってピッチングに取り組んでくれることだと思います。
痛い敗戦ではありましたが、何倍ものおつりが返ってきて成長した唐川の姿を、来季に見られればと思います。

唐川の後を高木、伊藤と繋ぎましたが、伊藤が3回をほぼ完璧に抑えたことが嬉しくて仕方がありません。
ロングリリーフもできることをベンチにアピールできたことは大きいですし、一度沈みかけたところから粘り強く浮上し、今や防御率も3.38まで持ち直してきました。
将来的には守護神もと期待される伊藤ですが、荻野の今季の活躍を考えれば来季は中継ぎの柱として落ち着くものと思われます。
その来季に弾みをつけるためにも、なんとか今季中にプロ初白星をマークしたいところです。

打線は小松に白旗、そう言うしかありません。
僅か106球と完全に手玉に取られてしまい、苦手投手が新たに誕生してしまいました。
今年の小松は新人王を獲ることが確実ですし、それに相応しい安定感のあるピッチングを続けていますので、まあお手上げというところでしょうか。
初回に先制点をあげただけに惜しい試合ではありましたが、4回以降はチャンスすらありませんでしたから、負けたこと自体はさらっと忘れてしまいましょう。
しかしこの敗戦を次に活かすべく、研究を怠らないことだけは忘れないでいて欲しいと思います。

ようやく里崎が復帰しましたが、いきなり初球をホームランですからわからないものです。
福浦やオーティズが怪我から復帰したときもそうでしたが、即活躍したらしたで「もう少し早く復帰できなかったのか」との思いが出てきてしまいます。
もちろん完治するまできっちりと休むべきであることは頭ではわかっていますが、それであれば一度抹消すべきだと思いますし、何とも複雑な心境です。

なかなか貯金が作れません。
この感じですとCS出場への当確ラインは貯金2から3程度に落ち着きそうな流れになってきました。
残り8試合を6勝2敗で貯金3、5勝3敗で貯金1ですから、やはり28日からの日本ハム戦に連勝することがCS出場を果たす上での必須条件になりそうです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 3

1

オリックス 0

0

0 4 1 0 0 0 X 5 5 0


◆9月22日(月) オリックス-千葉ロッテ23回戦(オリックス14勝9敗、18時、京セラドーム、14,286人)
▽勝 小松 35試合14勝3敗
▽敗 唐川 15試合5勝4敗
▽本塁打 里崎15号(小松)、後藤13号(唐川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、高木、伊藤―里崎
オリックス 小松―日高

 

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まだ諸積に頼るようではダメ

2008-09-21 21:21:40 | 千葉ロッテ

台風が心配だった金曜日や土曜日には試合を開催できたのに、台風が通過した日曜日に降雨ノーゲームになるとは皮肉なものです。
中継ぎ陣には休養日となりましたが、先発を無駄に1枚使った形になりましたので複雑な心境です。

雨が降っていたからというわけではないのですが、予定を変更して今日はテレビ観戦でした。
と言いますか、昨晩帰ってきてアイスを口にして転がったところまでは記憶があるのですが、気がついたのは今日の10時過ぎで口の周りがベトベト、心が折れてしまいました。
球場に足を運ばれた方には申し訳ないのですが、ちょっとホッとしている自分がいます。

先発した小林宏は、例によってストレート、スライダー、チェンジアップとフォーク抜きのピッチングで、それでもまずまずの内容であったと思います。
相変わらずコントロールはアバウトでしたが、高めのストレートに伸びがあったのと、スライダーのキレが良かったように見えました。
暗い表情でおどおど感もありましたが、試合を続行しても大崩れはしなかったでしょう。
次の登板は大事な日本ハム戦になるでしょうから、気分的にいい感じを持ち続けてくれればと思います。

打線は天候と同様に湿りっぱなしで、一場を相手に1安打では先が思いやられます。
明日は天敵になりつつある小松ですから、かなりの不安が残ります。
西岡は足の状態が悪いようですし、だから速攻で抹消すべきだと主張した里崎は10日以上も顔を見せませんし、塀内は相変わらずバットを持っていないようですし、打線に関しては下降線の状況からの脱却はなかなか難しそうです。
ムードメーカーの今江がいれば、と思ってしまいますが、ここは早川に踏んばってもらうしかありません。

中止が決まった時点でテレビを消したので中継に映っていたかどうかは分かりませんが、どうやら諸積コーチが雨中のスライディングをやってくれたようです。
こういったファンサービスは歓迎できるのですが、そろそろ後継者を育てて欲しいところです。
試合とは関係ないところで怪我をされては本末転倒ではあるのですが、ここは諸積が引退の時に私が後継者に指名した渡辺正に弾けて欲しいと、それが何かのきっかけになるかもしれないとの思いとともに、再度主張してみたいと思います。

明日は唐川、こういった大事な試合に先発で起用してもらえることを誇りにして、思い切ったピッチングに期待します。
正直なところ唐川に次があるとは考えていませんでしたし、松本の抹消と合わせてバレンタイン監督のこの決断を疑問に思っています。
そんな私を見返すような6勝目でチームに貯金をもたらしてくれる、そうなってくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
楽天 0 0 0 0 0 2

0

千葉ロッテ 0 0 0 0X 0 1 0


◆9月21日(日) 千葉ロッテ-楽天23回戦(ロッテ14勝7敗1分、13時、千葉、降雨ノーゲーム)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏―橋本
楽天 一場―嶋

 

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