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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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大嶺は千葉マリンで勝てず

2009-05-31 20:52:48 | 千葉ロッテ

 

昨日に続いて天気予報が外れてくれたおかげで、5月とは思えないうだるような暑さの中での観戦となりました。
しかし昨日は昼前まで雨が降っていたから仕方がないとしても、今日も公式発表の2万7千が眉唾としか思えないような三塁側を中心とした空席が目立ちました。
あてにしていた放映権収入もありませんし、阪神戦と巨人戦以外ではリーグ戦以下の観客しか集められないようでは、興行という意味では魅力が薄れつつある交流戦です。
ファンの立場からすると普段は見られないチーム、選手のプレーを目の当たりにすることができるのは嬉しいのですが、日程の無駄な空白を考えれば微妙なところではあります。

偵察メンバーとして唐川と小林宏がスターティングメンバーに名を連ねました。
右腕の川島亮と左腕のバレットのどちらがくるかを読めなかったからなのでしょうが、こういったことをしている時点で作戦負けをしているように思えてなりません。
先日の横浜戦でウォーランドとマストニーを読み違えたことが、かなりショックだったのでしょう。
せめて初回に守備位置まで唐川や小林宏が行ってから交代をさせれば多少はファンサービスにもなったのでしょうが、それもなかったことで不快感だけが残りました。

千葉マリンでは勝てない大嶺は、今日も白星を挙げることができませんでした。
立ち上がりはお約束のボールが高めに抜けまくるものであったのは驚くに値しませんが、それにしてもコントロールが悪すぎました。
真ん中にいっても空振りを取れるストレートの伸びはあっただけに、もったいないとしか言いようがありません。
コーナーを狙うことも大切なことではあるのですが、自分の持ち味を活かすためにも「あの辺り」ぐらいのアバウトさがあってもよいのではないかと、今の大嶺にはそう考えています。
もっと自分のボールに自信を持って、打てるものなら打ってみろぐらいの気概も必要だと、今日の大嶺を見てそう感じました。

その大嶺の足を引っぱったのが、初回のサブローの守備でした。
無死満塁からデントナの当たりはライトへのライナーで、サブローの守備力であれば充分にキャッチできるものでした。
しかしサブローは捕球後の送球に意識がいっていたのか、肝心の捕球がなおざりになっての落球、これはエラーとしてもよいプレーであったと思います。
他の野手であれば追いつくこともできなかったかもしれませんが、サブローの守備力を持ってすれば捕って当たり前の打球であり、今年のサブローに目立つ雑なプレーの典型です。
今日もマルチヒットでバットの方は引き続き好調を維持していますが、今日のこのプレーで試合の大きな流れをヤクルト側に押しやってしまったことは否めません。
サブローのせいではありませんが、帰り際に6月の日程ポスターを見たロッテファンが、「ホストを気取ってんじゃねーよ。そんな暇があれば守備練習でもしてろ!」と言っているのを見かけましたが、それぐらいに今年のサブローの守備は、サブローのレベルから言えば酷すぎます。

外野の守備と言えば今日の早坂もそうでしたが、間に合わない塁への無駄な送球で他の走者の進塁を許してしまうケースが目立ちます。
早坂の場合は急造外野手ですから仕方がないところもありますが、こういったプレーは日頃の練習の積み重ねが如実に現れますので、鍛錬不足を恥じてもらいたいものです。
もちろん個々の選手のセンスもあるのでしょうが、いくらかは練習で補えるはずです。
大塚の復帰を心待ちにしているファンが多いことを、今の1軍の外野陣は真摯に受け止めてもらわなければ困ります。

大嶺がKOをされた後は、暫く先発投手が頑張っていたことで出番がなかった投手の虫干しリレーとなりました。
川崎は以前に比べてだいぶん肘の位置が高くなってきたのが好印象ではありましたが、相変わらずストレートにキレが無いために変化球が活きず、苦しいピッチングとなりました。
昨年と同様に投げているうちに調子は戻ってくるのかもしれませんが、まだまだ復活への道のりは長そうです。
間隔が空いていたとは言ってもこの展開で起用をされたことを考えれば、中継ぎ左腕の一番手は1軍に戻ってきた高木ということなのかもしれません。

伊藤は僅か1打者、3球しか投げませんでしたので何とも言えません。
川崎が走者を溜めたこともありましたが、あの展開で12球しか投げていない川崎を代える必要があったのか、極めて疑問です。
伊藤の場合はリーグ3位の登板数を重ねているわけですから、無駄な起用であったように思えます。

虫干しという意味が一番強かったのが古谷で、最後の3イニングを投げきりました。
今月15日以来の半月ぶりの登板で、前回が超ダメダメだっただけにラストチャンスとも言える登板でしたが、結果的には無失点で切り抜けました。
とは言え、3回で68球という球数を見れば分かるとおり、ボール先行で非常にテンポの悪いピッチングで、見ていてイライラ感すらありました。
相変わらず何が特徴かも分からず、130キロ台のストレートとスライダーだけの配球では、貴重な左腕であっても1軍では厳しいと思います。
以前は140キロ台のストレートがあったはずなのですが、2年目か3年目ぐらいに暫く投げていなかった時期があり、もしかしたら肩か肘を故障したのかもしれません。
腕の出所も高木ばりのサイドに近くなってきていますし、1年目の古谷のイメージは捨てるべきなのでしょう。
気になったのは右膝が割れてしまっていることで、これではボールに力が乗らないのではないかと思います。
また2軍での四球の数からすればコントロールは悪くはないはずですので、古谷も大嶺と同様に自分に自信を持つことが求められます。

打線は川島亮にきっちりと抑えられました。
ロッテファンであり、黒木ファンでもある川島亮は高校卒業時もロッテであればプロに行くと言っていましたし、大学時代もロッテと相思相愛と言われていた投手です。
しかし故障をしたことでロッテが指名に躊躇をし、そこをヤクルトにかっさらわれた経緯があり、こういう投手にやられてしまうのですから頭が痛いところです。
そういう意味ではヤクルトは藤井、石川、そして川島亮と、故障歴のある投手を果敢に指名をしていくだけの調査能力があるということなのでしょう。
外国人選手についても言えるのですが、チームを強くするためにはこういった渉外担当の充実が近道なのかもしれません。
この川島亮ショックを払拭するためには、同年のロッテのドラフト1位である内の活躍に期待をするしかないのですが、2軍で16試合に登板をして2勝7Sの防御率が1.93、18回2/3を投げて29奪三振でも1軍からお呼びがかからないわけですから、今やロッテの七不思議の一つになってしまっています。

今日のような展開であっても田中雅を使わないことに、何か理由があるのでしょうか。
新里や金澤が1軍にいたときもそうでしたが、これではいつまで経っても第三の捕手は育ちませんし、3年後には任せられる捕手がいないと苦しむことになるでしょう。
ペナントレース終盤の消化試合でも若手を使わず、また来期以降が無いバレンタイン監督ですから期待をするのが無理ではあるのですが、古谷のピッチングに苛立つような素振りをして萎縮をさせてしまうような里崎であれば、田中雅を使って欲しかったです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ヤクルト 2 0 0 0 3 2 0 0 0 7 11

0

千葉ロッテ 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 5 1


◆5月31日(日) 千葉ロッテ-ヤクルト2回戦(1勝1敗、13時、千葉、27,310人)
▽勝 川島亮 8試合4勝3敗
▽敗 大嶺 7試合2勝3敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 大嶺、川崎、伊藤、古谷―里崎
ヤクルト 川島亮、松岡、萩原
―川本、福川

 

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成瀬と井口がヤクルトを飲み干す

2009-05-30 21:06:49 | 千葉ロッテ

 

心配をしていた雨も昼前には上がり、休日出勤も午前中に片付いたため、最初から最後まで試合を堪能することができました。
今日はサッポロビールが協賛をした試合でしたが、ヒーローの成瀬と井口が飲み干したかったのはビールなのかヤクルトなのか、興味があるところです。

ここのところはチャンスに凡退が目立ち始めていた井口ですが、今日は初回のチャンスにきっちりと先制ツーランをセンターに叩き込みました。
打った瞬間は入るとは思わなかったのですが、井口らしい打球の伸びでボールはスタンドに吸い込まれていきました。
井口が言っていたようにインパクトの瞬間に押し込むことで、ボールに力が加わるのでしょう。
これも右に引っぱるという打撃スタイルの成せる技なのかもしれません。
そもそも凡退が増えたとは言っても.350を越える打率を維持していますし、ノーヒットの試合も数えるほどですから、いくら何でも期待が大きすぎるのかもしれません。
投手は唐川、野手は井口と、特定の選手に大きな期待を背負わせてしまっていますので、何とか周りが支えてあげないと長いペナントレースを戦い抜くことは厳しくなります。
特に井口は守備での足の運びが重いようにも見えますので、それなりの疲労が蓄積をしているものと思われます。
井口を支えるのは大松と今江の大政・小政のコンビだと勝手に考えていますので、そういう意味では今日の大松が最初から左方向を意識したバッティングで貴重なタイムリーを放ったことは非常に喜ばしいです。
大松にはこのまま5番に座り続けて、井口へのマークが軽減されるぐらいの活躍をして欲しいと、そう思っています。

唐川を支える、と言うよりは引っぱっていってもらいたい成瀬ですが、今日は前半と後半で別人のようなピッチングでした。
立ち上がりはストレートにキレが無く打者に見られてしまい、、コントロールも成瀬にしてはアバウトで、かなりの球数を要してしまいました。
バレンタイン監督の気まぐれで中継ぎでの登板をしてから中3日だっただけに、そもそも今日は大嶺だと思っていたのですが、そんな中で球数が増えていくのを見て中盤以降にかなりの不安を覚えたファンは多かったと思います。
ところが4回のピンチを何とか乗り切ったことで吹っ切れたのか、ピッチングに躍動感が出始め、ストレートで空振りが取れるようになってから調子が尻上がりに上がってきました。
右打者の外角低めへのチェンジアップも決まり始め、中3日としては異例の123球を感じさせない見事なピッチングでした。
問題はこの疲れを次回の登板に引きずらないことで、高木が昇格をしてきたことで成瀬の中継ぎ登板は今後はありえないとは思いますが、今日の後半のイメージをしっかりと心身に焼き付けて、今度こそオセロ状態からの脱却をしてもらわなければなりません。

成瀬の好投を受けて登板をした勝利の方程式は、今日もいつもどおりのピッチングを見せてくれました。
シコースキーは今日もストレートでぐいぐいと押すピッチングで、スタンドのヤクルトファンが「こりゃ打てないや、何で出しちゃったんだろ」と嘆くぐらいの力強さでした。
珍しく投げたフォークも決まり、これを自在に操れればまさに向かうところ敵なしでしょうから、ストレートとのコンビネーションを里崎には考えてもらいたいです。
また荻野は例によって無事には終わらず失点をしましたが、カットボールとスライダー中心の配球には不満がありますが、無難にまとめたと言ってもよいでしょう。
とは言え1点差であればやはり怖いことは間違いなく、何とか縦のカーブの落差の復活を願いたいものです。

その荻野がおたおたとしないで済んだのは、早坂の快足のおかげでした。
西岡は守備の時から踏ん張りが効かないような素振りを見せていたのですが、またしても太ももでも痛めたのか、7回のツーベースを軽く流してベースに到達をし、あっさりと代走に交代をしてベンチに下がってしまいました。
その代走として登場をしたのが早坂で、今や西岡をも凌ぐ俊足ぶりを発揮して、楽々セーフのタイミングでの三盗と、さほど深くはない位置に守っていたセンターへのライナーで軽くホームインをするなど、試合を決めたと言ってよいぐらいの貢献をしてくれました。
その後の守備は先日のエラーもあってか根元に取って代わられたのはバレンタイン監督らしい発想ですが、とにかくこの足があれば早坂は充分に1軍でやっていけます。
ただし軽率さが守備でも打撃でも目立ちますので、走塁と同じぐらいに積極的なプレーでレベルアップをしてもらいたいです。

バレンタイン監督らしい発想と言えば、今日の外野の布陣も同じです。
ベニーの守備も衰えが顕著で、とても見られたものではありませんが、バーナムJr.はそれに輪をかけた拙守ぶりです。
本来は内野手ですから当たり前ではあるのですが、打球への反応が遅いですし、追い方も悪く、また肩も異様なぐらいに弱いです。
レフトの定位置よりちょっと深いあたりで捕球をした打球を、中継でかなり外野よりまで寄っていた西岡に対してワンバウンドで送球をするのを見て唖然としました。
しかしそれでも今日のレフトはバーナムJr.で、DHがベニーですから、これも先日のベニーの拙守が原因であることは間違いないでしょう。
もちろんこういった懲罰的な起用はあってもよいとは思いますが、それであればスタメンから落とすなどの措置をすべきで、やることが中途半端すぎます。
まさに場当たり的であると、そう考えます。

ちなみに試合前に福浦の1500本安打の表彰セレモニーがあったのですが、この絵を見てしまうとまるで引退試合のようです。
福浦には1500本に満足をせず、まずは堀の1800本、そして有藤以来の2000本を目指して今後も頑張ってもらいたいと思います。

今日はユウキ、橋本、押本、萩原と、交流戦なのかリーグ戦なのか分からないような投手を相手にしましたので、明日は交流戦らしい投手との対戦を希望します。
地元ということもあって川島亮が出てくれば面白いですし、久保のような意趣返しをされてしまうのかどうかにも興味があります。
おそらくロッテは大嶺でしょうから、息をのむような投手戦になってくれればと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ヤクルト 0 0 0 2 0 0 0 0 1 3 8

0

千葉ロッテ 2 0 3 0 0 0 1 0 X 6 6 0


◆5月30日(土) 千葉ロッテ-ヤクルト1回戦(ロッテ1勝、13時、千葉、15,431人)
▽勝 成瀬 7試合3勝2敗
▽敗 ユウキ 2試合1敗
▽本塁打 井口10号(ユウキ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、シコースキー、荻野―里崎
ヤクルト ユウキ、橋本、押本、萩原
―相川

 

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井口のリーダーシップに期待

2009-05-29 23:58:40 | 千葉ロッテ

ちょっと前の記事なりますが、とても気になったものがあったので紹介をします。
おそらくは多くの方は目を通されているかとは思いますが、記録に留めたい、記憶に残したいという気持ちを起こさせる、そんな記事ですので、敢えて書かせていただきます。

井口資仁 チャンスほどうれしい (5/26 asahi.com)

大リーグ帰りの頼れる4番です。勝負強い打撃の神髄から、メジャーの良さ、見直した日本の魅力まで、話してくれました。
――(握手しながら)やっぱり、大きいですね。こんなところにも、マメが。
マメは少ない方だと思いますけど。
僕は右で押し込んで打つタイプなので、右の方が出来やすい。
――5年ぶりに帰ってきて、日本の野球はどう映ってますか。
基本的には変わらないと思うけど、前に僕がいたときと随分メンバーが変わっているので、キャンプのときから色んな選手のビデオを見るなどしましたね。
帰ってきて、活躍するのが当たり前を思われているので、プレッシャーの中で頑張ってます。
●4番居心地悪い
――今はこれだけ好調ということは、落ち着いてきましたか。
いやいや全然。
今でも対戦していない投手もたくさんいるし、交流戦が始まって、相手投手を全然知らない。
WBCで活躍した日本ハムのダルビッシュ君とか、楽天の田中君とか岩隈君とか、パ・リーグは本当に良い投手が多いので気が抜けない。
逆に、それが1試合、1試合に集中できて、良い結果が出ているのかな、と。
――楽天の田中投手の印象は。
次は打ってやるぞ、という気持ちになれる投手。
仙台(4月23日の楽天戦)では13球の良い勝負ができましたし、次の対戦が非常に楽しみですね。
すべての球がいいので、甘い球を1球ミスすると、もう終わり。
追い込まれたら、全部の球に食いついていくしかない。
そう簡単に打てる投手じゃないので、1打席、1打席を大事にしてます。
――まだダルビッシュ投手とは対戦がありません。
ほかの選手たちも、ダルビッシュ君が一番良いって聞いているので、本当に対戦したい。
打ちたいというより、打席に立ってみたい。
どういう球を投げるのか。
でも成績のこと考えたら、当たらない方がいいかな。ハハハ。
――4番という打順は。
タイプ的に4番じゃないので、居心地は非常に悪い。
自分のイメージとしては、4番は本塁打40本、100打点くらい稼ぐ打者。
僕はそういうタイプじゃないので、4番目の打者という感じで打席に立ってます。
何番を打とうが、自分の役割は変わらないと思うので、そこは切り替えてます。
――勝負強いですが、好機ではドキドキしてます?
打席でドキドキしたことないんですよ。
野球やってて緊張したことがない。
チャンスになればなるほど、うれしくなる。
次打者席とかで「こうあったらいいな」というイメージを膨らませてます。
それが良い集中力になっているのかな、と。
――どんなときに緊張するんですか。
一番、緊張したのは運動会でリレーのアンカーやったときですかね。ハハハ。
あとはシーズンオフの講演会。
――打撃で心がけていることは。
知らない投手が多いので、とにかくビデオとデータを見て、1打席目で完全に自分のものにする。
だから1打席目を大事にしてます。
とにかく初球から振って、投手との間合いを合わせる。
――練習ではセンターから右方向への打球が多い。
右方向に打つのが自分の持ち味。
昔からポイントを近くして押し込むという打撃をやっていたので、僕の中では右に流すというより、右に引っ張るイメージ。
でも、今季はまだ右方向に打球が飛んでいないので、まだ自分の調子は上がるな、と思ってます。
――右へ打つ利点は。
引っ張るよりもボールを引きつけられて、長く見られる。
最近はカットボールなど動く球が多くなっているので、引きつければ引きつけるほど確実性が増すと考えてます。
あと、体の近くで打つので、ボールに力が強く伝わる。
だから、流して当てるんじゃなく、右に強く引っ張るというイメージで、練習からやってます。
――具体的には、どういう感じ?
普通は、ポイントは体より投手側の当たりなんですけど、僕の理想は右腰の前。
これで30~40センチの差がある。
投手からの18メートルで、これは大きいと思う。
――後ろの方で打つと、それだけ力が必要では。
それは必要。
でも、その分、普段よりテークバックを大きくして打つ。
――そう意識してても、つい前で打ってしまうことは。
今はほとんど前で打ってしまってます。
ただ、今打っているポイントと、理想のポイントというのは幅があって、その中では全部打てるんです。
前で打とうと思って、さらに前になると全部ファウルになりますけど、後ろで打とうと思って前で打ってもレフトに行くだけなんで。
イチローさんも打つ幅が広い。
だから、ポイントを深くして、打つ幅を広げてます。
中日の和田さんもそういう打撃してます。久々に和田さんの打撃を見られるんで、楽しみです。
●もっと貪欲さを
――今シーズンで会心の一撃は。
自分の中ではソフトバンクの新垣君から打った、バックスクリーンへのホームラン(4月18日の千葉マリン、初球の148キロ)ですね。
――手応えは。
ホームランって手応えないんですよ。
芯で打つと、手に伝わってこない。
みんなが「バットが抜けた」と表現する感じですね。
――5月12日のヤフードームでホールトン投手(ソフトバンク)から右翼席に打っている。小久保選手に聞いたら、あのホームランを打てるのは、日本では井口選手だけだ、と。
そうですか。でも、前はああいう当たりがいっぱいできたんですけど、今はなかなかない。
どうしてもインコース攻めが多くなるなどして、外にああいう球というのがなかなか来ない。
あの打球は、自分の中でも満足している。
――ロッテというチームは。
投手陣が良くなっているので、もっとチームとして1点を取るということをやってもいいと思う。
バッターも調子が悪くなると、色んな選手と話をして、それに僕も加わるなどして、本当にいい関係でいる。
もっともっと勝つことに貪欲(どんよく)になれば、もっといいチームになる。
――西岡選手は、井口選手を「お兄さんのような存在」と言ってました。
ハハハ。一緒に二遊間を組ませてもらって、いろんな会話ができている。
彼が3番を打ってたときには「井口さん、どうしたらいいですか」なんて聞くんですけど、僕が言ったことをやったことないですね、あいつ。ハハハ。
この間も延長の無死一塁で「井口さん、送りますんで、絶対、よろしくお願いします」って言いながら、思いっきり振ってました。ハハハ。
それはそれで、彼のいいところ。
野球に対して純粋なので、これから伸びる選手だし、これからも彼と二遊間を組んでいけたらいいな、と思ってます。
――大リーグで4年間プレーして、学んだことは。
最後の2年間は本当に厳しい世界だな、と感じました。
トレードになったり自由契約になったり。一日一日が勝負の世界だな、と。
――移動などの環境面も違う。
まあ、メジャーの方が移動距離は長いですが、プライベートジェット使ったり、すぐにバスが待ってたりなので。
日本の移動の方が待ち時間が長くなるなどするので嫌ですね。
――米の球場と日本の球場は、やはり違います?
向こうの球場、色んな特徴があって、それを見るのも楽しみだった。
「ああ、この球場だったら、ホームラン入るのに」なんて思うことが多かった。
あと、アメリカのファンは1球1球に集中してるな、と。
盛り上がりながらも、投げる瞬間にはシーンとなる。
そしてまた盛り上がる。
フィールドとスタンドが近いのに、けが人が出ないのは、そういうところかな、と。
――日本の野球の方がいい、と感じたことは。
日本は無駄な点をやらない。
1点をやらない守備体系とか牽制(けんせい)とか。
無駄な盗塁をさせないとか。
それがWBCの短期決戦で勝った要因じゃないですか。
アメリカだと、どうしても大雑把になってしまって、1点取られても2点、3点とればいい、という考え。
そういう日本の野球は、いいな、と思います。
――日本に戻って、朝早くから練習している。
朝起きるのが、早いんで、早く球場に行って、やれることは済ませたいな、と。
――何時ごろに起きているんですか。
ナイターの次の日も午前6時には起きてます。
娘を小学校に送って行くなどしているので。
――それからは寝ない?
寝ません。
パソコンで自分のブログを更新したり、スポーツのサイトを見たり。
テレビでニュースのチェックも。
「野球選手だから」って言われるのが嫌なので、新聞とかもちゃんと読みます。
――朝型なんですね。
そうですね。
ナイターは帰りに眠くなってきつい。
僕はほとんどデーゲームでやってほしい。
午前11時ぐらいから試合でもいいな、と。
デーゲームの方が、夜においしいご飯を食べに行けるんで、楽しみが多いですし。
――ところで、家族を大事にしていますね。
家族なしではここまで野球をやれてないし、僕の野球で家族を振り回しているので。
1年の半分以上は家にいないので、いるときぐらいはしっかりしたいな、と。

たわいもない話も多いのですが、見逃せない指摘がいくつかあります。

もっとチームとして1点を取るということをやってもいいと思う。

こういう言葉を選手から聞けると、ちょっとホッとした気分になります。
チームとしての問題点をズバリと言ってのけることは首脳陣批判にもなりかねませんので、これは勇気のある発言だと思います。
このメッセージがベンチに対してなのか、あるいはチームメイトに対してなのかは分かりませんが、井口だけではなく他の選手もこういった危機意識を持ってもらいたいものです。

アメリカのファンは1球1球に集中してるな、と。

日本のファンが集中をしていないとは言いませんが、野球の音を楽しむことができないのは確かだと思います。
最近は2軍の試合でも鉦太鼓を使った応援をする人たちがいるために、あのピシッという臨場感を味わうことが出来なくなったのは悲しいことです。

アメリカだと、どうしても大雑把になってしまって、1点取られても2点、3点とればいい、という考え。

これも受け取りようによってはバレンタイン監督の一か八か野球を暗に批判をしているようにも聞こえますが、実際はどうなのでしょうか。
先の1点を大切にとの発言と合わせれば、バレンタイン野球に懐疑的ではないかと、手前勝手にそう考えています。

井口の真意は分かりませんが、いろいろと物事を考えており、またそれを発信する行動力があることは高く評価をしたいと思います。
他の選手やスタッフも考えているのかもしれませんが、それが外に出なければ個で終わってしまいます。
個をいかに集団にするか、これはある意味リーダーシップを取れる人、取れない人の境界線でもありますので、残念ながらこれまでのロッテには居なかった、チームを引っ張れる存在としての井口の今後に大きな期待をかけたいと思います。

 

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バレンタイン野球から決別せよ

2009-05-28 22:04:00 | 千葉ロッテ

単なる流行病ではなく、ようやくバントの有用性を理解して堅実な野球をしてくれるようになったのかと淡い期待を持っていましたが、やはり勘違いであったようです。
交流戦に入るとともに病は完治をしてしまい、ただの無策のベンチに戻ってしまいました。

結果的に追加点に繋がった2回の小林宏のヒットも、展開としてはスリーバントをさせるべきであったと思います。
4回の無死一塁の場面でも同じで、なぜに投手の小林宏にバスターをさせるのか、全く理解が出来ません。
打撃が好きな本人は気持ちよくバットを振っていたのでしょうが、そういった確実に点を取りにいく作戦をとらなかったことが、結局は逆転負けに繋がりました。
ただ投げて、ただ打つだけなら監督もコーチも不要で、それであれば選手たちに考えさせてプレーをさせた方が結果はでるのではないかと思います。
このままバレンタイン監督の采配どおりにプレーをしていれば、今年のオフも非常に早くやってくるであろうことは確実で、そこからの脱却を目指さなければなりません。
バレンタイン野球からの決別、これがなければ今年は最下位に終わっても誰も不思議には思わないでしょう。

作戦だけではなく、選手起用についても同様です。
どう考えたら小林宏の先発に固執ができるのか、何度も同じことを書くようですが、バレンタイン監督の脳みそをかっぽじって調べてみたい気分です。
昨日の渡辺俊の無意味な投入もそうですし、ベンチを盛り上げてモチベーションを高めることこそがバレンタイン監督の存在意義であるはずが、今は逆にモチベーションを下げるだけの存在に成り下がってしまっています。
だからこそチーム内の重鎮である小宮山や清水、小林宏におもねるような起用となっているのではないかと、そんな疑いすらあります。
采配もダメ、起用もダメ、やはりオフに違約金を払ってでもバレンタイン監督を解任すべきでした。

選手たちにも問題はあります。
清水はしれっとした顔で球団の騒動に対して「影響はあると思う」などと言っているようですが、既に不調の言い訳を準備しているようでは先が思いやられます。
場面を考えてのプレーが出来ない選手も多すぎますし、ちんたらとした守備には怒りすら覚えます。
今日の試合も記録に表れないものも含めてプロと言うには恥ずかしいような拙守の連発で、もうチームはバラバラになってしまっているのかもしれません。
しかし個人事業主である以上は最高のプレーを観衆に見せる義務がありますので、騒動を言い訳にすることは許されません。
また選手たちもやるからには勝ちたいでしょうから、ベンチなどは気にせずに、今の自分ができる最高のパフォーマンスを見せてもらいたいものです。

それにしても西岡がまたしても途中交代で、今度はどこを痛めたのでしょうか。
サブローも最終回に代走が出ましたので、やはりどこかを痛めているのかもしれず、それが足腰であれば最近の思い切りの悪い守備もそれが原因かもしれません。
何にせよ心技体のいずれもダメダメな状態ですから、キャンプでいったい何をやってきたのか、何を指導してきたのか、単なる無駄な2ヶ月だったのではないかとすら思え、それであれば上を目指す意欲に充ち満ちている若い選手たちのプレーを見たくなるのは自然な流れです。
内や角中のプレーを1軍で見たいと、そう渇望をしているファンは多いのではないかと思います。
週末の雨の千葉マリンで、活き活きとしたプレーをする若手が見られることを、心の底から願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 1 0 0 0 0 0 0 0 3 12

2

広島 1 0 0 0 3 0 0 0 X 4 9 1


◆5月28日(木) 広島-千葉ロッテ2回戦(広島2勝、18時、呉、12,048人)
▽勝 ルイス 8試合3勝2敗
▽S 永川 18試合3敗14S
▽敗 小林宏 7試合4敗
▽本塁打 サブロー7号(ルイス)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、川崎、伊藤―里崎
広島 ルイス、林、梅津、横山、シュルツ、永川
―石原

 

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戦国争覇伝(1)

2009-05-27 23:28:50 | 読書録
戦国争覇伝〈1〉

学習研究社


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豊臣秀吉が未練を残しつつ世を去った慶長3年から、物語は始まります。
徳川家康を中心とした騒動が勃発をするのは他のif小説と変わりませんが、唐入りが阻止をされた状況での秀吉の死、という点が斬新な発想です。
史実では唐入りにより豊臣恩顧の武将たちが内部対立をしたのに対して、この作品では唐入りのために集められた各大名家の軍勢が、武将たちの様々な思惑により争乱を求めて暴走をすることで再び戦乱の世が幕を開けます。

主人公がハッキリとしない、そのことがこの作品の価値を上げもし、下げもしていると思います。
例によって敵役である家康は敵役らしく描かれているのですが、その家康に対抗をする武将が主人公に据えられてはいません。
前田利家も石田三成も単なる一武将としてしか描かれておらず、豊臣家を残すために悪役に徹する決意をした大谷吉継ですら出番はほとんどありません。
またいろいろと敷かれた伏線らしき設定があまりに数が多いためにもどかしさが増し、この伏線が伏線のまま終わってしまうと愚作となる可能性が高くなります。

しかし主人公がハッキリとしないことで、逆に各武将が魅力的に描かれていることは見逃せません。
唐入り阻止のために利用をされて結局は謀反をするところまで追い詰められた島津義弘、その島津討伐に苦労をする加藤清正、瀬戸内海を手中にするために豊臣家を裏切る毛利秀元、土佐で暗躍をする長曾我部元親、陸奥で蠢動する伊達政宗、天下を志す上杉景勝と直江兼続など、やや話があちらこちらに飛びすぎる感はありますが、これらの武将を最後に一本の線にまとめることができるのであれば、非常に楽しみな作品に仕上がってくるのではないかと、そう期待をしています。


2009年5月27日 読破  ★★★★☆(4点)

【関連図書】 戦国争覇伝(2) 戦国争覇伝(3) 

 

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唐川が沈む

2009-05-27 22:53:32 | 千葉ロッテ

今日は唐川の先発でしたので早く帰ってCSで観戦をする予定が、昼過ぎの障害で足止めを食らい、家に着いたときには試合は既に終わっていました。
試合が始まる前から帰れそうにないことが分かってはいたのですが、広島の先発が前田健だと知ったときにはショックが大きく、注目の若手同士の投げ合いを見ることが出来ない自分は何て不幸なんだと、そう嘆いていたのですが、結果的には見ない方が精神的には良かったのかもしれません。

まあ唐川で負けたのですから、もちろん痛手は大きいのですが、仕方がないとの諦め感もあります。
唐川らしくもない連打を食らっての敗戦ですから、三振も多く獲って調子は悪くはなかったのではないかと思いつつも、本調子でもなかったのでしょう。
それよりも気になるのは、ここのところの投手の打たれ方のパターンです。
一巡目はほぼ完璧に抑えながらも、二巡目に入ってから急に打たれるケースが目立っています。
渡辺俊がそうですし、先日の清水もそうでした。
調子に乗って同じ攻めをしたことで打者に配球を読まれてしまっているのではないか、そんな指摘を以前にもしたことがありますが、実際はそういった単純なことではないのでしょうが、ここまで中盤に失点を繰り返されると何らかの因果関係を考えたくもなります。
時間があるときにでも、一巡目と二巡目以降の配球の差をチェックしてみたいと思います。

打線は立ち上がりの前田健を捕らえて珍しく先制をしましたが、その後はサッパリでした。
前田健が良かったのか、ロッテ打線が淡泊だったのかは分かりませんが、2回以降は3安打ですから前田健が立ち直ったのだろうと思うことにします。
幸か不幸かこれで2桁残塁記録も止まりましたが、残塁の山を築きまくるのと、きっちりと抑えられて残塁すらできないのと、どちらがよいかは悩ましいところです。
いずれにせよ得点が取りやすい打線になっていないことだけは事実ですので、風向きが変わるのを待つしかなさそうです。
それよりも相も変わらずの無気力プレー、失策で投手の足を引っぱるのは勘弁をしてもらいたいです。

そして今日は渡辺俊が中継ぎで登板をし、ますますバレンタイン監督の采配が袋小路に迷い込んでしまったかのように思えます。
本来は明日の先発であった成瀬を「間隔が空いているから」という理由で中継ぎで使ったことで、明日の先発は攣りキチ三平こと小林宏になるのでしょう。
47球を投げてから中3日でどういったピッチングを見せてくれるのか、成瀬を踏み台にしてまで奪った先発の役割をきっちりとこなしてくれるのか、非常に楽しみです。
そして週末のヤクルト戦、こちらは雨で順延の可能性が非常に高いのですが、大嶺と成瀬がくると考えるのが妥当でしょうから、「間隔が空く」清水が中継ぎとして登板をすることになるのかどうかも、多くのロッテファンが固唾をのんで注目をすることになりそうです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 0 0 0 0 0 0 1 3 6

3

広島 0 0 0 4 1 0 0 3 X 8 7 2


◆5月27日(水) 広島-千葉ロッテ1回戦(広島1勝、18時、マツダ、22,513人)
▽勝 前田健 9試合3勝5敗
▽敗 唐川 7試合4勝3敗
▽本塁打 赤松5号(唐川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、渡辺俊、伊藤―里崎
広島 前田健、横山、梅津
―石原

 

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成瀬が中継ぎですか

2009-05-26 23:57:02 | 千葉ロッテ

昨日の終盤の粘りが無駄にならなかったことが選手たちの今後の粘りに繋がってくれればと、そう思えるような試合でした。
今日も残塁の山を築きまくってロッテファンのストレスは最高潮に達しましたが、胃に穴が開く前に勝ち星を拾えて助かりました。
それもこれも5月にして中5日で久保を起用したり、阿部を5年ぶりに先発をさせたり、前日に31球も投げた藤川を同点の場面で投入せざるを得なかったりと、既に自転車操業になってしまっている阪神の体たらくのおかげです。
その阪神とがっぷり四つに組んで星を分けたロッテが下位に低迷をしているのは当然のことで、弱いもの同士の痛み分けと言ったところでしょうか。

それにしても成瀬を中継ぎで投入をするとは、予想だにしていませんでした。
小林宏と小野が妥当、場合によっては渡辺俊もあるかとは思っていたのですが、唐川と大嶺とともに若手の3人は先発で起用をし続ける、し続けなければならないと考えていただけに、暗闇で背後からいきなり殴られたような衝撃を受けています。
小野に代打を送ったところで私は今日の先発の噂もあった小林宏を起用するかと思っていましたので、小林宏を中継ぎで起用すべしという考えが裏切られたことも相まって、何をどう考えればいいのかと混乱をしています。

とは言え、このまま成瀬を先発から外すということにはならないのではないかと、そんな気がしています。
結局は先発7人衆の体制はこのまま維持をしつつ、今日のように試合が壊れているわけではない中で先発が早い回で降板をするような展開となったときに、間隔が空いている投手を投入するという使い方をしてくるのではないかと考えています。
その枠から外れるのは唐川と、中継ぎタイプではない大嶺、そしてプライドが高い清水と小林宏になると予想をします。
これは臨機応変に対処ができるといった良策のようにも思えますが、先発であったり中継ぎであったりという調整の難しさを伴いますので、一種の博打でもあります。
今日が単にイレギュラーなのか、私の予想どおりの起用となるのか、はたまた本気で成瀬を先発から外すのか、今後の起用が非常に注目をされます。
もっとも予告先発がない中で唯一の左腕をローテーションから外すという愚挙をするとは思えませんので、いつもの気まぐれという気がしないでもありません。

やはり交流戦では先発を5人で回すのがベターではないかと、そういう思いを捨てきれません。
一昨日の小林宏、今日の小野のピッチングを見れば、彼らに先発を任せるのはリスクが高すぎます。
好投をしても6回を投げきることができるかどうかの心配をしなければならないのでは、先発としては失格です。
とは言え、バレンタイン監督や井上コーチが高給取りのベテラン投手に配置換えの宣告をすることができない、指導力が発揮できないというのが現実ではないかと思われるだけに、やはり割を食うのは若手になりそうな気がします。

今日の試合については、あまり感想はありません。
いつもの通りの効率の悪い攻めを繰り返して、作戦らしい作戦も無いままに苦戦を強いられました。
5回に福浦に送らせるのであれば初回にも送らせろと言いたいですし、9回も同様です。
里崎に代走を出すといった決断らしきところもありましたが、そもそもの打線の組み方が戦えるものになっていませんし、点を取るのに苦労をするのも当然です。
個々の選手は頑張ってくれているとは思いますが、その足をベンチが引っぱり、また選手が単なる歩でしかなく金にはなれない育て方をしてきたツケが一気に出てしまっているシーズンであると、それがここのところの偽らざる感想です。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 1 0 0 0 0 0 1 1 3 11

0

阪神 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2 9 1


◆5月26日(火) 阪神-千葉ロッテ2回戦(1勝1敗、18時、甲子園、26,680人)
▽勝 シコースキー 16試合4勝2敗
▽S 荻野 16試合1勝1敗7S
▽敗 藤川 11試合1勝3敗3S

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、成瀬、シコースキー、荻野―里崎、金澤
阪神 阿部、江草、アッチソン、ウィリアムス、藤川
―狩野

 

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清水が久保に白星を贈る

2009-05-25 22:10:39 | 千葉ロッテ

さすがは清水、エースと呼ばれるだけのことはあります。
ドナドナドナと売られていった久保に移籍後初白星をプレゼントするという男気を見せるピッチングで、これでチーム内の人望もうなぎ登りでしょう。
伊達に2億4000万もの年俸をもらっているわけではないことを、見事に証明をして見せました。

とまあ憎まれ口の一つも叩きたくなるような、そんな試合でした。
久保にこてんぱにやられるのも悪くはないと思ってはいましたが、いざそれが現実のものになると、やはり冷静ではいられないのが正直なところです。
久保が降板した後にランビンの豪快なホームランで1点差となり、あわや同点というクロスプレーで盛り上がり、最後は満塁のピンチに4番の井口を打ち取るという、久保の勝利を劇的にするための演出とも思えるような展開にイライラ感は最高潮に達しました。
それにしても不甲斐ないのが清水で、いくら5回まで抑えていても、味方が点を取ってくれた直後にいきなり崩れるようではお話にもなりません。
昨年の頼りがいのあった清水とはもう別人で、本人は悔しいとコメントを残しているようですが、そんなことを言っているようでは今後も期待はできないでしょう。

こんな日はとっとと寝るに限ります。

明日の先発が一部に報道をされているように中1日で小林宏がくるようですと、今年は5月にしてペナントレースを諦めた方がよいでしょう。
好投をしようが、滅多打ちになろうが、結果は関係ありません。
臨機応変に立ち回れないベンチには、当然のことながら未来はありません。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 2 1 0 0 3 7

0

阪神 0 0 0 0 0 4 0 0 X 4 10 1


◆5月25日(月) 阪神-千葉ロッテ1回戦(阪神1勝、18時、甲子園、43,474人)
▽勝 久保 8試合1勝2敗
▽S 藤川 10試合1勝2敗3S
▽敗 清水 7試合1勝3敗
▽本塁打 新井6号(清水)、ランビン3号(アッチソン)


▽バッテリー
千葉ロッテ 清水、川崎、伊藤―里崎
阪神 久保、アッチソン、ウィリアムス、藤川
―狩野

 

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シュレッダーを買い替えました

2009-05-25 01:24:38 | 独り言

 

シュレッダーを買い替えました。
これまで使っていたのはフェローズのPS-62Cという背丈の低いタイプのものだったのですが、数ヶ月前から電源が入ったり入らなかったりと調子が悪くなり始めて、何とかだましだまし使っていたのですが、ついに先週にご臨終となりました。
2005年3月に買ったので4年ちょっとで使えなくなるのは耐久的にどうかとは思いますが、かなり稼働率は高かったですし、しっかりと働いてくれたことは間違いありません。

パーソナルシュレッダー PS-62C

フェローズ

このアイテムの詳細を見る

価格もこなれていますし、デスクの足元に置くことができるコンパクトサイズも気に入っていましたので同じものを買おうかとも思ったのですが、それではあまりに芸がなさ過ぎるのと、クロスカットのサイズが3.9㎜×50㎜というのが不満だったので、思い切って上のレベルのものを選びました。

パーソナルシュレッダー M-450Cs

フェローズ


このアイテムの詳細を見る

価格は倍以上もするのですが、何よりクロスカットのサイズが2㎜×8㎜といのが魅力的すぎて、その誘惑に抗うことができませんでした。
煙草を吸わないのでキャラメルとのサイズ比較となりますが、そのカットの細かさが分かると思います。
以前のものですとカットをしたものを見ると名前などがそのままになっていることが多々ありましたが、今回のカットサイズではそんな心配はありません。
音も静かになりましたし、ダストボックスのサイズも1.5倍になってゴミ捨ての手間も減り、非常に満足をしています。

ネックは縦型であるために従前のようにデスクの足元に置くことができないことで、仕方なくゴミ箱の横にスペースを空けることにしました。
かなり存在感をアピールしてくれていますが、デスクの出っ張りにぴったりと収まってくれたために、あまり違和感はありません。
ただ電源コードが背面の上部から生えているために、コードの引き回しはちょっと面倒ではありました。

シュレッダーなんてものは無ければ無いで済むものかもしれませんが、使い始めると手放すことはできなくなります。
別に個人情報の流出に過敏になっているわけではありませんが、かと言ってクレジットカードの明細などをそのまま捨てるなどという勇気はありませんし、使い始めるとシュレッダーをしたくなるものはだんだんと増えてきます。
そうなると考えるのが面倒になってきますので、とにかく自分の情報が記載をされているものは何でもかんでもシュレッダーをするのが習慣となってくるのが常で、そうなるとパワフルなものがどうしても欲しくなります。
ややパーソナルユースには過剰だと思わないでもありませんが、以前に比べれば価格もかなり下がってきていますし、いい買い物をしたと悦に入っています。

 

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小林宏は中継ぎで起用すべし

2009-05-24 20:34:09 | 千葉ロッテ

今日の甲子園球場は試合開始当初の晴天が嘘のように、あっという間に雨雲に覆われて雷鳴が轟き、4回途中で降雨ノーゲームとなってしまいました。
雨が上がってみれば試合を続けられたのではないかとも思えましたが、両チームとも無得点という審判にとっては試合を止めやすい状況でしたので、CSでは阪神の名場面集を放映していたのでノーゲームに至るまでの天候が分からなかったのですが、まあ仕方がないかと受け止めています。

多くのロッテファンが心配をしていたとおりに、今日の先発は小林宏でした。
4回途中まで1安打4三振ときっちりと抑えていましたし、CSの実況や解説は素晴らしいピッチングだと誉めていましたが、しかし小林宏の闇はそうそう晴れるものではありません。
この程度のピッチングは不調であった昨年も、そして今年も何度かは見せており、問題は80球前後の球数になってからの心と体のスタミナです。
例によってベースカバーを怠るといった気の緩みも見せましたし、このまま先発を任せても大丈夫だと思えるほど、今までの裏切りの数々によって失われた信用を取り戻すに至るほどのインパクトは無かったと、そう考えています。

それでも封印をしたのではと思えるほど投げていなかった伝家の宝刀であるフォークを、今日は多投をしていたことは注目に値します。
ショートバウンドをすることもなく、コントロールは今ひとつながらも落差はそこそこありましたので、慣れていないセントラルを相手には有用であると思います。
バレンタイン監督が評価をしてローテーションの順番を入れ替えたという、自慢の打撃も他の野手に見習って欲しいぐらいに外連味のないスイングで粘りを見せましたし、気持ち的に何か吹っ切れたものがあったのであれば今後の小林宏に期待をしたくもなります。
しかしそれでも私の今の小林宏への評価はやはり中継ぎで、短いイニングであれば145キロを越えるストレートを活かしたピッチングが出来るはずですので、コントロールが不安定で四球で自滅をするリスクはあるのですが、ひ弱な下半身を鍛えるためにも連投をさせることも視野に入れてよいのではないかと思います。
2億の中継ぎ投手はどうよ、と思わなくもありませんが、現在のスタッフではそれが最適であると考えます。

そもそもが先発7人衆で回すこと自体が無謀であり、勝ちたくはないのではと言われても仕方がない愚策です。
ここのところは完投をする投手が多いために多少は間隔を空けたくなるのも分かりますが、完投とは言っても150球も投げたわけでもなく、また中8日や中9日も空けての起用は好調な投手にとっては無駄な時間を費やすことにもなります。
仮に小林宏と小野を中継ぎに回して先発を5人に絞ったとしても、中6日を維持できないのは6月8日の清水だけで、ここに登板機会の少ない小林宏か小野のいずれかを充てれば、充分な休養をもって交流戦を戦うことが出来ます。
それでなくてもビジターでは投手に代打を送る関係で中継ぎ投手を多く必要とするのですから、充実をさせるべきは先発ではなく中継ぎです。
それが小林宏や小野ではなく清水でも渡辺俊でもいいのですが、先発を7人で回して各人がそれぞれ結果を残せばまだしも、それだけの休養がありながらも不甲斐ないピッチングをされた日には、冗談抜きでバレンタイン監督の解任を目指す運動が発足をしかねません。
おそらくは明日は清水、明後日は小野となるのでしょうが、その次の唐川からは先発を5人に絞った戦いをしてくれることを願っています。

それにしてもバレンタイン監督はどういう意図でスターティングメンバーを決めているのか、そろそろ手の内を明かしてもらいたいです。
好調を維持するベニーを外す理由が分かりませんし、里崎を相変わらず下位に回さないのも納得ができません。
そんなに里崎を重用したいのであれば、今日もバントを決めたように意外にも小技はこなす里崎ですから、いっそのこと2番に抜擢をしてみたらどうでしょうか。
福浦はともかくとして、竹原やバーナムJr.を置くよりはずいぶんとマシなオーダーになるはずです。

記録には残らないまでも、大松が見事に振り抜いてセンター前に運びましたし、もの凄く久しぶりにバーナムJr.にもヒットが出ましたので、明日のスターティングメンバーがどうなるかはともかくとして、どん底から抜け出しつつある選手が増えてきたことは喜ばしいです。
もっともベンチのスランプがいつ終わるのかが見えませんし、どうやら明後日は場合によっては久保が登場をするでしょうから、厳しい戦いは続きます。
心情的には久保にこてんぱにやられる姿を見てみたいと言いますか、その方がフロントに対してきつい灸を据えることになるので久保に頑張ってもらいたい、どうせならついでに橋本健が炎上をするのもいいのではないかと、やや自虐的になりつつあります。
とは言え連敗は困りますので、明日の清水には今度こそエースのピッチングで勝ち投手になってもらうべく、2億4000万の力を見せてもらいましょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 4

0

阪神 0 0 0 0X 0 1 0


◆5月24日(日) 阪神-千葉ロッテ1回戦(0勝0敗、14時、甲子園、降雨ノーゲーム)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏―里崎
阪神 福原
―狩野

 

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バントの有用性をバレンタイン監督は理解をしたか

2009-05-23 21:02:05 | 千葉ロッテ

 

何となく大松がやってくれるような、説明は出来ない予感がありました。
その予感を信じて構えたカメラの前で大松は見事なサヨナラヒットを放ち、ベストショットを手にすることができました。

先日のサヨナラ犠牲フライに続く、今季2度目の大松のバットがもたらしたサヨナラ劇でした。
外野の守備要員がいないことから試合終盤に守備固めに入ることが増えてきた大松ですが、今日はそれがうまい具合にチャンスに繋がりました。
既に右打者が残っていなかったことが大松に代打が出なかった理由ですから、ベンチとしては大松に期待をしたと言うよりは他に手の打ちようが無かっただけというのが現実なのでしょうが、そんなことは大松には関係はありません。
左腕から逆らわずに左方向へ上手く運んだタイムリーは、不振のどん底にあえぐ大松にとって何が解決策になるかを暗示しているようにも思えます。
先日の横浜戦では結果的に凡退はしたものの左方向を意識をしたバッティングをしていましたし、台頭のきっかけとなった一昨年のバッティングを思い出すこと、大松もそれは分かっているようですから、徐々に調子は上向いてくるのではないかと期待をしたいと思います。

勝ち星には恵まれませんでしたが、今日の勝利は渡辺俊の好投があってこそです。
そこまでストライクゾーンで勝負をするかと言いたくなるようなコントロールの甘さはありましたが、武器であるカーブとシンカーのブレーキが見事に決まっていたことで、前後の揺さぶりで中日打線に的を絞らせませんでした。
左右上下前後の三次元ピッチングとはいかないまでも、この緩急がピタリと決まったピッチングは一見さんには捕らえることは至難の業で、タイミングを外されて早いカウントから凡打をする打者が多かったのは仕方がないと言いますか、それこそが渡辺俊の真骨頂です。
先日と同様に一巡目は完璧に抑え、4回に捕まりかけて嫌な思いが走馬燈のように巡ったのではないかと思いますが、あそこを踏んばったことが非常に大きかったです。
5回以降は失点どころかヒットを打たれそうな雰囲気もなく、ここのところの完投続きで中継ぎ陣が休養たっぷりといった事情が無ければ、9回もそのまま続投をしたものと思われるぐらいに、内容のある見事なピッチングでした。
制球にさえ苦しまなければこれぐらいの投球が出来るのは当然ではあるのですが、ここまではなかなか結果が伴わなかっただけに、渡辺俊も今日の結果にホッとしていることでしょうし、また勝ち星をプレゼントしてあげたかったところではあるのですが、交代でベンチに戻る際にスタンドからわき起こった拍手と激励の声援が、渡辺俊には勝ち星以上の大きなプレゼントになったのではないかと思います。

その渡辺俊の好投を受けた休養たっぷりのシコースキーは、持ち味の力でねじ伏せる素晴らしいリリーフを披露してくれました。
全てストレートを要求するというのは里崎らしいリスクのあるリードではあったのですが、そのリスクすらねじ伏せるような最速151キロ、最遅147キロという驚くべきストレートは見事としか言いようがありません。
今年のシコースキーは四球で崩れたり、全くダメダメといったことが無い完璧に近いピッチングが続いており、先発陣にとっては神にも見えることでしょう。
もうすぐ35歳となりますが、ベテランの域に入っても衰えを微塵も見せないシコースキーに、今後も期待が高まります。

そんな渡辺俊やシコースキーの力投を無にしかねなかった打線は、個々の打者と言うよりは打線に問題があります。
攻撃型と言えば聞こえがいいですが、要はただ打つしか出来ない打線で戦っているわけですから、なかなか得点に繋がらないのも道理です。
1番に戻った西岡の出塁率が上がっても、2番に竹原やバーナムJr.を置いた時点で、もう何も出来ません。
今日も竹原は立ち上がりに制球に苦しむチェンを助けるかのようにノーツーから走者を進めることすらできない振り遅れのフライを上げてしまいましたし、7回もビデオを再生しているかのようなバッティングを繰り返し、さすがにスタンドからブーイングが投げかけられていました。
竹原がこういったバッティングしかできないのは分かっている話ですので、状況を考えた打撃ができない竹原にも問題はあるのですが、その竹原を2番に起用をしているベンチこそが真のブーイングの対象であると言えます。
これは里崎を5番に置いていることも同じで、どんな場面でもホームランを狙っているようなスイングしかできていない今の里崎には、クリーンアップは荷が重すぎます。
バントといった小技も意外に起用にこなすことができる里崎がああいったバッティングを繰り返しているのは、ベンチの指導力の無さと指摘をされても抗弁はできないはずです。
今日のメンバーで打線を組むとすれば、2番に堀かランビンを置き、5番と6番にベニーと竹原を起用するのが妥当であったと、そう考えます。
またバレンタイン監督が目指す一か八かの野球の申し子と化してしまった里崎にはベンチにお戻りいただいて、今後は金澤を抜擢すべきだとも考えます。

それでも流行病には終わらず、もう1ヶ月ほどはバントを多用する作戦になってきているバレンタイン監督ですから、遅ればせながらバントの有用性を理解し始めたのではないかと、政権も終わりが近づいている中での変化にすがりたい気分です。
8回の同点劇は3塁に走者を進めていたからこそであるということを、きちんと理解をしてくれていることを願っています。
走者をスコアリングポジションに進めることは単にヒットで走者が生還をする確率が高まるだけではなく、投手や守備陣にプレッシャーを与えることでミスを引き出すことにも繋がるということを常々主張をしてきただけに、今日の同点、そしてサヨナラ劇には小躍りをしたい気分です。
しかしバレンタイン監督を含めたベンチには今日の勝ちに浮かれることなく、なぜに勝つことができたのかを真剣に考えてもらいたいものです。

負けていればストレスが溜まりまくった試合でしたが、現金なもので勝ってみれば気分は爽快になります。
もちろん反省点は反省点として明日以降に挽回をしてもらわなければなりませんが、ランビンのヘッドスライディングも見られましたので満足をしたファンも多かったでしょう。
ちなみに先日の落差のあるスライディングに懲りたのか今日は高さの無いものとなりましたが、ジャンプをする位置が手前過ぎてベースに至るまでに何バウンドかをしましたので、首がむち打ち状態になっていないかが心配ではあります。
もちろんヘッドスライディングが必要なタイミングではなかったことは、言うまでもありません。
また外野を守ったランビンは平井型であること、前方への守備は不安ながらも背走をしての捕球には秀でていることを確認できたことは、大きな収穫でした。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
中日 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 6

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 1 1X 2 9 0


◆5月23日(土) 千葉ロッテ-中日2回戦(1勝1敗、13時、千葉、28,117人)
▽勝 シコースキー 15試合3勝2敗
▽敗 平井 17試合1敗1S

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、シコースキー―里崎
中日 チェン、浅尾、平井、小林正
―小山、谷繁

 

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大嶺の粘りを活かせず

2009-05-22 23:58:54 | 千葉ロッテ

 

今日は開門前に球場に着いてしまったので、1時間ほど自転車でぷらぷらと幕張の街をふらついていました。
そこで初めて知ったのですが、どうやら幕張の浜は遊泳禁止らしく、もっともこの海の色を見てしまえば泳ぐ気には到底なりません。
ちなみに球場に行く前に先々週の検査結果を聞きに行ったのですが、現時点では問題は無し、念のために1年後に再検査ということで放免されました。

今日は風が強かったこともあって、前回にその風に悩まされた大嶺ではなく、風を活かすことができる渡辺俊をもってくれば面白いと思っていたのですが、そんな器用なことがバレンタイン監督に出来るはずもなく、順番どおりに大嶺が先発となりました。
その大嶺は10メートル弱の風を今日は気にすることもなく、持ち味の粘りのピッチングで7回を2失点ですから、充分に先発の任を果たしてくれたと言ってよいでしょう。
もっともその風を全く意識をしていなかったわけでもなく、コントロールに注意を払った抑え気味のピッチングとなっていたことは否めず、ストレートの大半は130キロ台後半で、置きにいったボールが真ん中に行ってしまった感もありました。
しかしその大嶺にしては遅いストレートでも、低めにいけば伸びのある数値以上のボールになることが分かったことは収穫で、そもそもコントロールを意識することでボールが散らばらないようになっただけでも成長をしたと言えます。
8安打と苦しみはしましたが、やや低調気味の中日打線に助けられたとは言っても、今日の結果を大嶺は胸を張ってよいと思います。
調子が良くなくともそれなりの内容にまとめることができるのも一流の証ですので、大嶺は着実に育っていると、それを実感できたことが嬉しいです。

その大嶺の粘りをあっさりと無にしてしまったのは、伊藤と橋本健の中継ぎ陣でした。
伊藤は無駄な暴投、これは里崎も含めたバッテリーミスですが、これにより大きな1点を失いました。
そして移籍後初登板となった橋本健は、さらに失った1点以上の失望をファンに与えてしまったと思います。
橋本健は日本シリーズでの登板ぐらいしか記憶が無いのですが、その時はロッテ打線に滅多打ちにあったはずで、まるで吉井と同じような経歴を持ってロッテへの移籍となったわけですが、その吉井の後を追いそうなピッチングとなってしまいました。
力で押すタイプのイメージがあったのですが、ストレートは130キロ台で変化球が多く、今ひとつ魅力に欠ける投球内容でした。
上体が前のめりで下半身とのバランスが悪く、せっかくの長身を活かしきれずに、小林宏に輪をかけたような手投げフォームとなっており、あれではコントロールもままならないでしょうし、ボールに力が乗らないのも当然のことです。
長身の投手にありがちなフォームではあるのですが、それにしてももう少し溜めを作らないと、1軍で通用をするようなボールを投げることが出来るとは思えません。
これが久保の交換相手かとかなり失望をしてしまいましたし、このままでは今年限りも充分にありえますので、今後の奮起に期待をしたいところです。

打線はこれまたイメージと違った、変化球主体のピッチングを見せた吉見に軽く手玉にとられてしまいました。
何度かもらったチャンスにもあと1本が出ず、これがロッテな野球と言ってしまえば簡単ではあるのですが、さすがにここ数試合の不甲斐なさには頭が痛くなります。
6回のチャンスにもここまで2安打のベニーが高めの釣り球に引っかかっての三振と、どうも巡り合わせも悪くなってきています。
打線が頑張っているときには先発陣が粉砕し、先発陣が粘っているときには打線が湿りっぱなしと、まあ弱いチームはこんなものではあるのですが、イライラ感が高まります。
里崎を5番に置いている時点で期待をする方が間違いなのでしょうが、使い物にならない統計アナリストをクビにできることもバレンタイン監督の退任の副産物であると、とにかく少しでも前向きな材料を必死に探しています。
福浦が珍しく強い態度で投手にカツを入れていたことも、今日の数少ない収穫だと、鵜の目鷹の目でいろいろと漁っています。

交流戦もこのまま先発7人衆で回すなどという噂も伝わってきますが、小林宏を明日の先発に起用をするのであれば、その噂の信憑性が高まります。
唐川を軸に勝てる投手を多く登板させるのが普通の考え方ですが、果たしてそういう発想ができる精神状態にバレンタイン監督があるのか、明日の先発が注目です。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
中日 0 0 2 0 0 0 0 1 1 4 11

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 7 0


◆5月22日(金) 千葉ロッテ-中日1回戦(中日1勝、18時30分、千葉、14,660人)
▽勝 吉見 8試合4勝2敗
▽S 岩瀬 16試合1勝1敗10S
▽敗 大嶺 6試合2勝2敗
▽本塁打 森野6号(大嶺)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大嶺、伊藤、橋本健―里崎
中日 吉見、平井、岩瀬
―谷繁

 

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交流戦も潮時か

2009-05-21 23:55:47 | 千葉ロッテ

交流戦も24試合になったことで、今日のように無駄に野球の無い日が多いのが不満です。
予備日を入れなければならないからだという理由は分かりますが、中止分は仮に変則日程になったり移動がきつくなったりしても、たかが1ヶ月ちょっとの間の話ですから、高い給料をもらっている選手たちに多少の無理をさせても問題はないはずと言いますか、そもそもが甘やかせすぎです。
2連戦×3カードの6連戦でサクッと終わらせた方が、興行的にもプラスではないかと思います。

興行という意味では、交流戦も潮時なのかもしれません。
さすがに全国に熱狂的なファンが多い阪神戦はリーグ戦に比べて観客が多くなりますが、他のカードですと普段の平日と変わらないぐらいのスタンドの入りです。
5年目に入って目新しさが失われたこともありますし、先に挙げた日程の問題も大きいのだと思います。
36試合に戻して野球が無い日を減らすことが出来ないのであれば、交流戦をやめることも考える時期に来ているのかもしれません。

明日からは相性が良いとは言えない、中日を迎えての千葉マリンとなります。
幸いにも苦手の小笠原にぶつかることはないようですが、吉見のように力で抑え込むようなタイプは苦手ですし、チェンには昨年も抑えられているはずです。
打線が湿りっぱなしと言いますか、打線として機能をしていない中で中日のようなチームとぶつかるのは嫌なのですが、これも巡り合わせと諦めるしかありません。
大嶺が再び唐川の快投に発奮をしてくれることと、渡辺俊が復活の快投をしてくれることを願うしかないというのが、今の私の心境です。
・・・小林宏は飛ばされると、そう思っています。

明日は先々週の検査結果を聞くために昼で仕事を切り上げるため、初回から参戦の予定です。
いい週末を迎えることができるよう、ストレスの溜まらない試合に期待をします。

 

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成瀬はオセロ状態から抜け出せず

2009-05-20 23:37:15 | 千葉ロッテ

 

球場に向かう途中の信号待ちで見た初回の攻防を告げる速報メールで、今日は楽勝だと思った私はまだまだ修行が足りないようです。
球場に着いたときには既に逆転をされており、その後は淡々と盛り上がりの少ないつまらない試合となってしまいました。

またしても成瀬は2試合連続しての好投はならず、なかなかオセロ状態から抜け出すことができません。
ヒットを打たれたのは2回と3回だけでしたが、そこで打たれた3発が致命的でした。
やたらに早打ちの横浜打線に助けられたとは言っても僅か114球で完投をしたわけですから、非常にもったいない2イニングでした。
もっとも調子自体はあまり良くはなかったと思います。
私が見たのは3回以降なのですが、金城に打たれたホームランは甘い真ん中のボールでしたし、全体的にボールが高かったことで痛い一発を食らったのでしょう。
4回からは無安打に抑えはしましたが、打ち損じと思えるような失投くさいボールも多く、調子が上がってきたかと思えば失望をするといった繰り返しです。
考えようによっては今日の試合の前半と後半でオセロをやらかしたと思うと次の試合が心配になりますが、9回を6安打8三振と考えれば勝負弱さを置いておけば悪い結果ではありませんので、同じことの繰り返しにはなるのですが、次の登板に期待をしたいと思います。

今日のスターティングメンバーは、同じウォーランドを意識して右打者を並べながらも、昨日とは違って堀の代わりにランビンを入れるという、ちょっと弱気のものとなりました。
万が一を考えてスイッチヒッターのランビンを起用したのでしょうから、迷いのようなものがあったのかもしれません。
そのウォーランドを例によって立ち上がりに攻め立てながらもあと一本が出ないうちに立ち直りを許し、ほとんどチャンスらしいチャンスもないままに抑え込まれてしまいました。
当たり損ねのゴロか詰まったフライばかりで、長身ながらも角度があるストレートでもなく、キレのある変化球があるでもなく、制球を乱して四球をもらっても活かすこともできず、気がついたら負けていたという感じでしょうか。
手元で微妙にボールが動いていたとしか打てない理由が思いつかず、もどかしさが頂点に達してイライラ感が募りました。
私の周りの席の人の野次の嵐は、もしかしたら私から発したオーラがそうさせたのかもしれません。

ウォーランドが降板をした後の8回と9回にようやく盛り上がりのチャンスをもらったのですが、満塁男と芸術家があっさりと打ち取られてジエンドです。
8回の場面ではランビンのままでよかったと思いますし、工藤が出てきたところでベテラン同士の対決という意味で堀も面白いかと思ったのですが、バレンタイン監督らしい一発勝負で大松をそのまま打たせたことは、この試合という意味ではどうかとは思いますが、ペナントレースとして考えれば悪い判断であったとは思えません。
大松があの凡退を次に活かしてくれれば、今日の敗戦に意味が出てくると、まるで昨日の田代監督代行みたいなことを考えています。

関東にも新型インフルエンザが上陸をしたようで、大阪や兵庫と同様に患者が急増をし始めると、ペナントレースに影響が出るかもしれません。
怖いのは選手に発症者がでることで、そうなると冗談抜きで試合の開催が危ぶまれます。
弱毒性と言いながらも海外では死者もそれなりに増えてきていますし、国内でもマスクがヤフオクで高値で取引をされているなど、パニックに陥る可能性も充分にあります。
そんな中で今の私たちにできることは目の前の試合を楽しむことだけですから、選手たちには力一杯のプレーを見せてもらいたいものです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
横浜 0 3 1 0 0 0 0 0 0 4 6

0

千葉ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 7 0


◆5月20日(水) 千葉ロッテ-横浜2回戦(1勝1敗、18時15分、千葉、17,019人)
▽勝 ウォーランド 7試合3勝3敗
▽S 山口 17試合3勝2敗2S
▽敗 成瀬 5試合2勝2敗
▽本塁打 村田6号(成瀬)、佐伯1号(成瀬)、金城3号(成瀬)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―里崎
横浜 ウォーランド、木塚、工藤、山口
―細山田

 

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唐川は威風堂々

2009-05-19 23:52:37 | 千葉ロッテ

 

衝動買いをしたTZ7の千葉マリン初出勤となりましたが、見事な唐川の完投勝利で仕事をこなすことが出来ました。
FZ28+テレコンの30.6倍ズームには及ばないまでも、平日に持ち歩けるサイズでの12倍ズームは非常に意味があります。
平日はTZ7、休日はFZ28で、写真のコレクションを充実させることができそうです。

見事としか言いようのない、唐川の威風堂々としたピッチングでした。
先日の完封勝利に続く2試合連続の完投勝利で、これまた2試合連続の2桁奪三振ですから、素晴らしいの一言に尽きます。
昨年は躓きのきっかけとなってしまった交流戦でしたが、今年は2年連続の開幕投手をきっちりとこなして対セントラルの初勝利を挙げました。
しかしこれは、唐川にとっては単なるプロローグでしかありません。
6回に見せた牽制が唐川の成長を如実に表しており、1年でこんなにも成長をするのかと驚くセントラル各球団の監督やコーチ、選手たちの顔が目に浮かぶようです。
140キロ前後のストレートを呆然と見送り、また振り遅れる各打者の姿は、2007年の成瀬に対するときの姿を思い出させます。
このことはオープン戦のときにも書きましたが、まさに成瀬への道を歩んでいるように思えます。
マウンド上では無表情で、ピンチになっても飄々とした挙動はナインに安心感を与えますし、エースと呼んでも差し支えのないぐらいの存在感があります。

ピッチングはストレートとスライダーを中心に、カーブやチェンジアップを絶妙に配したものでしたが、立ち上がりはスライダーがやや流れ気味で、里崎が首をかしげながらも力一杯の返球で唐川に渇を入れるなどして、ヒーローインタビューで唐川が言っていたように、今日はバッテリーの勝利と言ってよいでしょう。
中盤以降はそのスライダーも落ち着きを取り戻し、何より味方が追いついてくれた直後の4回のクリーンアップに対しての三者三振が試合の流れを引き寄せました。
ジョンソンと村田には伸びのあるストレートで見送りの三振を、佐伯にはタイミングを外してのカーブでの三振と、相手の勢いを殺ぐのには充分すぎる内容のあるピッチングでした。
この4回以降は完全に唐川のペースで、これほど打たれる気がしない、点を取られる気がしないピッチングを見たのは、まさに2007年の成瀬以来かもしれません。
次の登板で昨年の5勝に並ぶことをまずは目指すのでしょうが、唐川の視線はもっと先を見つめていることでしょう。

田代監督代行の初采配となった横浜でしたが、奇襲作戦は結果的には失敗に終わりました。
順番で言えば左腕のウォーランドが先発をするだろうというのが大方の見方で、私もそう考えていましたし、バレンタイン監督も見事に右打者を並べたのですが、その裏をかいて右腕のマストニーを持ってきたところまではよかったのですが、そのマストニーが散々の出来でした。
長身から角度のあるボールを投げてはいたのですが、とにかくコントロールが悪すぎで、5回で6安打に5四球ですから1失点で済んだことが不思議なぐらいです。
しかしロッテファンからすると不思議でも何でもなく、こんなロッテな野球は見飽きるぐらいに見ています。
あと1本が出ずに残塁の山を築き、いつの間にか相手投手は立ち直り、そして終盤に決勝点を奪われるなんて展開は珍しくも何ともありません。
とは言え、序盤はきちんとバントをして走者を進めていましたし、いい当たりが野手の正面を突いたりする不運もありましたので、仕方がないと思って見ていました。

不満が爆発をしたのはマストニーが降板をした後の6回と7回の攻撃で、なぜ西岡とベニーにバントをさせなかったのか、ヒーローインタビューで今江が言っていたように1点あれば勝てる展開であっただけに、あの強攻策が理解できません。
8回にはきっちりと福浦に送らせて決勝点をもぎ取っただけに、別に常にバントをしろとは言いませんが、特に7回にはベニーに代打を出してでも送らせるべきであったと思います。

そんな試合を救ったのは今日も今江で、やはり先日の活躍が転機になってくれたのではないかと、そう手前勝手に思っています。
2回のレフトフライもどちらかに数メートル振れていたら先制タイムリーになっていたであろう強烈な当たりでしたし、4回のライト前ヒットも逃げていく低めのボールを今江らしく上手くバットに乗せて運びました。
そして6回のセンター前ヒットは振り切ったからこそあそこまで飛んだのだと思いますし、ただがむしゃらに振っていたことがようやく良い方に出てきたといったところでしょうか。
相変わらず初球を無茶振りするのが気にはなるのですが、久しぶりに今江の笑顔を見ることができたのがとても嬉しいです。

気がつけば借金は2つありながらも、Aクラスに浮上をしました。
まずは5割が目標ではあるのですが、あれだけ散々だった4月を考えれば上出来と言ってよいかもしれません。
思えば昨年は5月がどん底でしたので、それよりは早めに立ち直りつつあると超前向きに考えれば、これからの交流戦が非常に楽しみになります。
その楽しみが奪われないよう、明日の成瀬にはオセロ状態から脱してもらいたいですし、今度こそ先発をするであろうウォーランドをしっかりと打線が捉えてくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
横浜 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 5

0

千葉ロッテ 0 0 1 0 0 0 0 1 X 2 9 0


◆5月19日(火) 千葉ロッテ-横浜1回戦(ロッテ1勝、18時15分、千葉、16,387人)
▽勝 唐川 6試合4勝2敗
▽敗 石井 14試合5敗6S

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川―里崎
横浜 マストニー、真田、石井
―細山田

 

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