昨日に続いて天気予報が外れてくれたおかげで、5月とは思えないうだるような暑さの中での観戦となりました。
しかし昨日は昼前まで雨が降っていたから仕方がないとしても、今日も公式発表の2万7千が眉唾としか思えないような三塁側を中心とした空席が目立ちました。
あてにしていた放映権収入もありませんし、阪神戦と巨人戦以外ではリーグ戦以下の観客しか集められないようでは、興行という意味では魅力が薄れつつある交流戦です。
ファンの立場からすると普段は見られないチーム、選手のプレーを目の当たりにすることができるのは嬉しいのですが、日程の無駄な空白を考えれば微妙なところではあります。
偵察メンバーとして唐川と小林宏がスターティングメンバーに名を連ねました。
右腕の川島亮と左腕のバレットのどちらがくるかを読めなかったからなのでしょうが、こういったことをしている時点で作戦負けをしているように思えてなりません。
先日の横浜戦でウォーランドとマストニーを読み違えたことが、かなりショックだったのでしょう。
せめて初回に守備位置まで唐川や小林宏が行ってから交代をさせれば多少はファンサービスにもなったのでしょうが、それもなかったことで不快感だけが残りました。
千葉マリンでは勝てない大嶺は、今日も白星を挙げることができませんでした。
立ち上がりはお約束のボールが高めに抜けまくるものであったのは驚くに値しませんが、それにしてもコントロールが悪すぎました。
真ん中にいっても空振りを取れるストレートの伸びはあっただけに、もったいないとしか言いようがありません。
コーナーを狙うことも大切なことではあるのですが、自分の持ち味を活かすためにも「あの辺り」ぐらいのアバウトさがあってもよいのではないかと、今の大嶺にはそう考えています。
もっと自分のボールに自信を持って、打てるものなら打ってみろぐらいの気概も必要だと、今日の大嶺を見てそう感じました。
その大嶺の足を引っぱったのが、初回のサブローの守備でした。
無死満塁からデントナの当たりはライトへのライナーで、サブローの守備力であれば充分にキャッチできるものでした。
しかしサブローは捕球後の送球に意識がいっていたのか、肝心の捕球がなおざりになっての落球、これはエラーとしてもよいプレーであったと思います。
他の野手であれば追いつくこともできなかったかもしれませんが、サブローの守備力を持ってすれば捕って当たり前の打球であり、今年のサブローに目立つ雑なプレーの典型です。
今日もマルチヒットでバットの方は引き続き好調を維持していますが、今日のこのプレーで試合の大きな流れをヤクルト側に押しやってしまったことは否めません。
サブローのせいではありませんが、帰り際に6月の日程ポスターを見たロッテファンが、「ホストを気取ってんじゃねーよ。そんな暇があれば守備練習でもしてろ!」と言っているのを見かけましたが、それぐらいに今年のサブローの守備は、サブローのレベルから言えば酷すぎます。
外野の守備と言えば今日の早坂もそうでしたが、間に合わない塁への無駄な送球で他の走者の進塁を許してしまうケースが目立ちます。
早坂の場合は急造外野手ですから仕方がないところもありますが、こういったプレーは日頃の練習の積み重ねが如実に現れますので、鍛錬不足を恥じてもらいたいものです。
もちろん個々の選手のセンスもあるのでしょうが、いくらかは練習で補えるはずです。
大塚の復帰を心待ちにしているファンが多いことを、今の1軍の外野陣は真摯に受け止めてもらわなければ困ります。
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大嶺がKOをされた後は、暫く先発投手が頑張っていたことで出番がなかった投手の虫干しリレーとなりました。
川崎は以前に比べてだいぶん肘の位置が高くなってきたのが好印象ではありましたが、相変わらずストレートにキレが無いために変化球が活きず、苦しいピッチングとなりました。
昨年と同様に投げているうちに調子は戻ってくるのかもしれませんが、まだまだ復活への道のりは長そうです。
間隔が空いていたとは言ってもこの展開で起用をされたことを考えれば、中継ぎ左腕の一番手は1軍に戻ってきた高木ということなのかもしれません。
伊藤は僅か1打者、3球しか投げませんでしたので何とも言えません。
川崎が走者を溜めたこともありましたが、あの展開で12球しか投げていない川崎を代える必要があったのか、極めて疑問です。
伊藤の場合はリーグ3位の登板数を重ねているわけですから、無駄な起用であったように思えます。
虫干しという意味が一番強かったのが古谷で、最後の3イニングを投げきりました。
今月15日以来の半月ぶりの登板で、前回が超ダメダメだっただけにラストチャンスとも言える登板でしたが、結果的には無失点で切り抜けました。
とは言え、3回で68球という球数を見れば分かるとおり、ボール先行で非常にテンポの悪いピッチングで、見ていてイライラ感すらありました。
相変わらず何が特徴かも分からず、130キロ台のストレートとスライダーだけの配球では、貴重な左腕であっても1軍では厳しいと思います。
以前は140キロ台のストレートがあったはずなのですが、2年目か3年目ぐらいに暫く投げていなかった時期があり、もしかしたら肩か肘を故障したのかもしれません。
腕の出所も高木ばりのサイドに近くなってきていますし、1年目の古谷のイメージは捨てるべきなのでしょう。
気になったのは右膝が割れてしまっていることで、これではボールに力が乗らないのではないかと思います。
また2軍での四球の数からすればコントロールは悪くはないはずですので、古谷も大嶺と同様に自分に自信を持つことが求められます。
打線は川島亮にきっちりと抑えられました。
ロッテファンであり、黒木ファンでもある川島亮は高校卒業時もロッテであればプロに行くと言っていましたし、大学時代もロッテと相思相愛と言われていた投手です。
しかし故障をしたことでロッテが指名に躊躇をし、そこをヤクルトにかっさらわれた経緯があり、こういう投手にやられてしまうのですから頭が痛いところです。
そういう意味ではヤクルトは藤井、石川、そして川島亮と、故障歴のある投手を果敢に指名をしていくだけの調査能力があるということなのでしょう。
外国人選手についても言えるのですが、チームを強くするためにはこういった渉外担当の充実が近道なのかもしれません。
この川島亮ショックを払拭するためには、同年のロッテのドラフト1位である内の活躍に期待をするしかないのですが、2軍で16試合に登板をして2勝7Sの防御率が1.93、18回2/3を投げて29奪三振でも1軍からお呼びがかからないわけですから、今やロッテの七不思議の一つになってしまっています。
今日のような展開であっても田中雅を使わないことに、何か理由があるのでしょうか。
新里や金澤が1軍にいたときもそうでしたが、これではいつまで経っても第三の捕手は育ちませんし、3年後には任せられる捕手がいないと苦しむことになるでしょう。
ペナントレース終盤の消化試合でも若手を使わず、また来期以降が無いバレンタイン監督ですから期待をするのが無理ではあるのですが、古谷のピッチングに苛立つような素振りをして萎縮をさせてしまうような里崎であれば、田中雅を使って欲しかったです。
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