オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2018年通信簿 49 陳冠宇

2018-12-31 00:21:37 | 千葉ロッテ

 

49 陳冠宇 投手 28歳 年俸2160万円

【2018年成績】 24試合 0勝1敗0S 防御率3.92 41回1/3 40被安打 6被本塁打 20与四球 0与死球 27奪三振 被打率.260  

アジアカップの台湾代表として初戦に先発をして6回途中を1失点ながらも負け投手になりましたが好投、オフには尊敬する元中日、現マーリンズの陳偉殷との自主トレで今季への意気込みを見せた陳冠宇は、しかし昨年に比べれば数字を落としてしまい、とは言いながらも今季も一定せずに便利使いをされた起用法が恨めしくもあります。
先発、中継ぎ、その中継ぎもワンポイントだったりロングリリーフだったり、松永に次いでチームにとっては貴重な左腕をすり減らすようであればベンチは自業自得でしかありません。
不平不満を言いそうにはない陳冠宇ですがもう少し自己主張をしてもいいのではないかと、チェンチェン大丈夫、と我慢をしてもいいことはないと思います。

石垣島でのブルペンでは推しメンを陳冠宇にするか種市にするか迷うぐらいにキレのあるボールを投げていましたが、実戦で結果を出せなかったのが痛すぎました。
シート打撃で和田に一発を浴びるなど今ひとつな出足は紅白戦の二戦目に3回11安打9失点のサンドバッグ状態に繋がり、ラミゴとの国際交流試合でも被弾、となれば開幕二軍となるのも仕方なし、その二軍でも打球直撃で途中降板となるなどツキも無かった春先です。
それでもオルモスの出遅れで先発のチャンスをもらいながら箱庭での3被弾で一発降格となってしまい、再浮上をしての一軍定着まで3ヶ月近くもかかってしまいました。
そこからはほぼ中継ぎでしたが1/3回で2球かと思えば2回1/3で45球だったり、3連投したかと思えば半月以上も間隔が空いたりと調整も難しかったでしょう。
もっともベンチにこう使いたい、とアピールをしきれなかったのも実際のところで、140キロ台半ばのストレートにカーブ、スライダー、フォーク、カットボールなど変化球も多彩ながらもこれと言った決め球に欠いて球数が増えていく傾向がなかなか解消できなかったテンポの悪さ、が来季に向けての一番の課題となります。
個人的にはこれまでどおり先発推しなのですがどうなるにしてもしっかりとした居場所を見つけられるような特徴を出したい、外国人選手枠を外れるまであと6年です。

2015年通信簿
2016年通信簿
2017年通信簿


【オリオン村査定】 2160万円 → 3000万円 (△39%)



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2018年通信簿 48 宮崎敦次

2018-12-30 00:41:12 | 千葉ロッテ

 

48 宮崎敦次 投手 26歳 年俸805万円

【2018年成績】 E 30試合 0勝1敗0S 防御率9.00 15回 36被安打 1被本塁打 11与四球 3与死球 15奪三振

打者転向をした柳田や木本をそのシーズンで解雇するなど前科のあるロッテですからサイドスローにフォームを変えた宮崎に残された時間はあまり無いだろうとは思っていましたが、二軍で散々たる成績ではありますがそう簡単に結果を残せるほど甘い世界でないことはベンチも分かっていたはずです。
こんなことでは次にそういった打診をされた選手はそれしか選択肢がない、でなければ腰が引けてしまうでしょうし、その趣旨とは相反するのでその手の使い方は好きではないのですが育成枠でもう一年の打診があってもよかったのではないかと、宮崎の心中を思えば気の毒に過ぎます。
郷里に帰って広島の打撃投手として第二の人生をスタートするようですがその腕がどこから出るのか、によって悔いを残しての退団かどうかが分かるでしょう。

これと言ったボールがあるわけではないのに抑えてしまう不思議ちゃんを昨年は発揮ができず、そんなところもあってのフォーム改造だったのだとは思います。
それでも元々がやや腕が下がったところから投げていましたが石垣島でそのフォーム、右肩を大きく下げてのそれを見たときにはビックリしました。
おそらくは左打者に対しての目線を意識した、ワンポイントに特化するのが目的だったのでしょうが二軍での成績を見れば自分のものにしきれなかったのは明白、それが合わなかったのか時間が足りなかったのか、前者であれば手入れが必要ですし後者であれば時間が必要ですし、あっさりと切るほどに左腕が足りているわけでもありません。
今オフもドラフトで二人の左腕を獲りましたがここ10年ほどでものになったのは松永だけで木村、坪井、藤岡貴、中後、川満、そして宮崎と死屍累々、土肥に芽が出かけていますがロッテ化から抜け出せずに山本も足踏みとなれば右腕の投手コーチばかりにも問題があるのではないかと、そんなところにも目を向けたくもなる宮崎の4年間でした。

2015年通信簿
2016年通信簿
2017年通信簿


【オリオン村査定】 805万円 → 720万円 (▼10%) ※10/1に戦力外通告



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2018年通信簿 47 田中靖洋

2018-12-29 00:41:27 | 千葉ロッテ

 

47 田中靖洋 投手 31歳 年俸1250万円

【2018年成績】 32試合 2勝1敗0S 防御率4.44 26回1/3 27被安打 3被本塁打 5与四球 1与死球 16奪三振 被打率.260

移籍三年目にしてキャリアハイの出場機会を得た田中は、しかし最終的な数字がパッとしなかったのが微妙ではあります。
これまでの二年間はいずれも夏過ぎからの一軍だったものが今季は意味不明な開幕二軍だったものの早々に昇格、春先からほぼシーズンを通しての32試合は誇ってよいです。
ただ好不調の波が激しいと言いますか投げてみないと分からない不安定さがその起用法を狭めてしまったような、そこは来季への改善ポイントでしょう。
中継ぎ陣が高齢化、過負荷で代替わりが急がれるだけに田中には勝利の方程式、あるいはそれに準ずる存在になれるよう、その活躍に期待をしています。

その濃い見てくれとは違ってファンに対してはフレンドリーですし、春季キャンプではすっかりと生え抜きのようにとけ込んでいる田中ですから今季の実績でさらにロッテの田中に近づけたのではないかと、1歳年上ながらも涌井に対してズケズケとものを言えるのも貴重な存在です。
そこは性格もあるのでしょう、マウンド上でも勝ち気な顔つきでの攻めのピッチングはややアバウトなコントロールと横手からの球筋で右打者にはイヤなタイプではないかと、カウントを悪くするケースも少なくはありませんがそれでいて簡単には歩かせませんし、来季は50試合近くは投げてもらいたいです。
課題は打たれ出したら止まらない修正力の無さ、は田中と言うよりはバッテリーとしてのものとなりますが、シュートに頼りすぎるところと140キロ台半ば近くを出せるせっかくのストレートがありながらも緩急を上手く使えていないのがもったいなく、緩いカーブかチェンジアップがあればと思わないでもありません。
またベンチにはワンポイント的な使い方は田中の持ち味を殺しかねないので止めてもらいたく、きっちりと1イニングを任せることで活きる投手だと、そう考えます。

2016年通信簿
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【オリオン村査定】 1250万円 → 2250万円 (△80%)



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まだバティスタがあったとは

2018-12-28 03:05:19 | 千葉ロッテ

クリスマスプレゼントかと思っていたレイビンとの正式契約が終わらないままに仕事納め、山室球団社長は今季の黒字が5億ではなく7億であるらしい景気のよさを背景に2億を投じた「チーム戦略部」の新設を明らかにするなど意気軒昂、これまでの戦略コーチと同じでデータなどは使い方一つでガラッと価値が上下するので井口ロッテで使いこなせるのかとの不安はありますが、まず始めなければ何も変わりませんから遅ればせながらの対応を素直に喜んでいます。
その動機が黒字だから、となればまた赤字転落で緊縮財政に逆戻り、投資も手控えることになるんだろうな、なんてのもとりあえずは置いておきます。
その流れなのか年内は間に合わないようですが現場からの要望で新外国人選手として外野手の獲得を目指しているとのこと、松本球団本部長は名前を出していませんが機関紙が先日に報じられたバティスタを本命にとぶち上げてくれたのがロッテファンにとっての靴下の中身なのかもしれません。
その年齢と三振の多さからして実績に比して当たればめっけもの、ではありますが四球を選ぶ目はあるようで出塁率は悪くありませんので、いずれにしても右打者は補強ポイントですし平沢、そこから繋がっての藤岡の尻に火を付ける存在は絶対に必要、バティスタでなくとも朗報が飛び込んでくることを願っています。
また枠の問題があり重ね重ね細川の獲得、李杜軒の残留が悔やまれますが、信義にもとることをすればいつか自分に跳ね返ってきますので茶谷への配慮を忘れないでください。



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2018年通信簿 46 岩下大輝

2018-12-27 00:40:33 | 千葉ロッテ

 

46 岩下大輝 投手 22歳 年俸550万円

【2018年成績】 18試合 1勝3敗0S 防御率4.56 25回2/3 28被安打 0被本塁打 13与四球 1与死球 17奪三振 被打率.283

右肘内側側副靭帯再建術、腰椎椎間板ヘルニア手術と内二世まっしぐらな手術癖が続いていた岩下ですが、ようやく一軍でそのピッチングを披露してくれました。
中継ぎとしていきなり厳しいところで起用をされて経験を積み、そして最終盤の10月になってからのプロ初先発を6回4安打1与四球5奪三振での零封は後続が打たれてヒヤヒヤものでしたが平沢のスーパーキャッチにも助けられて見事に白星で飾り、地元最終戦でも先発マウンドを任されて一気にホープとして注目度アップです。
来季は当然に開幕から先発ローテーション入りが期待をされる岩下は種市とともに二木に追いつけ追い越せ、そして島ら続く20歳前後の若手の目標になれるよう頑張ってください。

5月半ばに親子ゲームで見た岩下の圧巻なピッチングに一軍を期待したもののなかなか声が掛からずにお得意の旬逃しかとイライラさせられましたが、二ヶ月後の7月下旬にプロ初昇格はジュニアオールスターでの151キロだけが評価をされたわけでもないでしょうが、そこから自慢のストレートが唸ります。
ロッテではプロ入り後に球速が落ちるのがお約束なのですがここにきてようやく風向きが変わってきたのか、種市もそうですが岩下も高校時代の瞬間最大風速146キロから153キロにアップ、しかも種市がどちらかと言えばキレタイプなのに対して岩下は重さズドンで文字どおりねじ伏せるスタイルなのが小躍りするぐらいに嬉しいです。
そんなところはどこか小林雅に似ている感じがしないでもなく守護神への期待もあるようですが、マウンド上でどっしりと構えて面構えもよし、エースとして君臨する資質にあふれているだけに間隔をきっちり保ちながら先発として育てたく、リリーフ陣の苦しい台所事情ですが目先に惑わされて使い減らすようなことだけはあってはなりません。
まだコントロールが雑でそれを気にしすぎている嫌いがありますがあれだけの球威があるのですから真っ向勝負で細かなことは気にしない、そんなリードを田村らにはお願いします。
期待はしてもまだ計算ができるレベルには至っていないのが実際のところでしょうが、来季は先発として20試合がまず目標です。

2015年通信簿
2016年通信簿
2017年通信簿


【オリオン村査定】 550万円 → 900万円 (△64%)



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2018年通信簿 45 宗接唯人

2018-12-26 00:11:38 | 千葉ロッテ

 

45 宗接唯人 捕手 24歳 年俸730万円

【2018年成績】 1試合 1打数 0得点 0安打 打率.000 0二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 0四死球 1三振 得点圏打率.000

大卒ながらも下位指名ですので評価の難しいところではありますが、プロ二年目で一軍初出場を果たした宗接です。
たったの1試合1打席は三振で終わりましたが何事も始まりがなければ次はありませんので、もちろん満足はしていないでしょうが一歩目を踏み出したことを前向きに考えたく、一二軍を合わせて5人プラスならず者しかいない捕手陣ですので来季のチャンスはさらに広がるはずですから、藤岡、中村稔とともにロッテの亜大をアピールしたいです。

もっともチームとして宗接を捕手として見ているかどうか、が微妙ではあった今季でした。
野手不足の側面があるにしても教育リーグでファーストを守り、二軍では当面のライバルであろう柿沼にほぼ倍する出場機会がありながらも捕手としては拮抗していて、打撃を評価されてのDHが多く外野を守ったこともあり、こと一軍を視野に入れた捕手としては柿沼の後塵を拝しているのが現実です。
その打撃にしてもルーキーイヤーに高く評価をされたパンチ力は7本塁打とアピールはできましたが2割そこそこの打率では武器にはなり得ず、井上やバルガスの存在を考えれば宗接が一軍での出番を求めるにはやはり捕手としての技量を磨くのが一番の近道ではないかと、このままでは中途半端に金澤の二の舞にもなりかねません。
そもそもがならず者の獲得など一軍の第二捕手をベンチが軽視をしている嫌いがありますので宗接には厳しくもありますが、捕手として一軍を狙う来季であってもらいたいです。

2017年通信簿


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2018年通信簿 44 井上晴哉

2018-12-25 03:09:20 | 千葉ロッテ

 

44 井上晴哉 内野手 29歳 年俸1350万円

【2018年成績】 133試合 476打数 59得点 139安打 打率.292 26二塁打 2三塁打 24本塁打 99打点 1盗塁 66四死球 106三振 得点圏打率.342

昨年のノーアーチでヤバい立場に追い込まれつつあった井上が、今季に大きく花を咲かせました。
日本人打者としての20発はチームとして5年ぶり、その5年前の井口の23本を超えて大松に並び、落合以降では初芝の25本に次ぐアーチですので見事の一語に尽きます。
残念ながら100打点には届きませんでしたが打率、出塁率とも立派な数字に文句のない一年で、ようやく投資に見合った回収ができたシーズンとなりました。
このまま主砲として活躍を続けられるかどうかはまず来季にかかっていますので、気負わず焦らずじっくりと、また井上を孤立させてしまえばろくなことにはなりませんから角中、中村、バルガスがしっかりと脇を固める打線を組めるかどうか、井口監督との二人三脚になります。

打線には大砲が必要、との井口監督の辛抱が実を結んだ井上の覚醒です。
昨秋の台湾遠征から四番を任せて春季キャンプのシート打撃で盗塁を決めるなど井上のモチベーションは春から全開、国際交流試合でも豪快な一発をかましました。
オープン戦でも好調な出足もしかし急速な失速で超春井上になりかけましたが、それでも開幕四番で二戦目にプロ初の二打席連続弾はあっさりとシーズン自己最多に並んで4月半ばまでは3割をキープ、ただそこからズルズルと調子を落とすいつものパターンも井口監督の我慢がこれまでとは違う結果をもたらしたと言ってよいでしょう。
ドミンゲスの狂い咲きにDHの無い交流戦でスタメン落ち、欠場、そして扁桃腺炎による二軍落ちもありましたが体調が戻れば即復帰でプロ初の満塁弾で勢いが付いてそこから右肩上がりに調子を上げて、7月には.400に7本塁打、23打点でこれまた初の月間MVPを受賞しました。
当然に増えた守備機会で横への動きはさておきグラブ捌きはかなりこなれてきましたし、調子がよいとボール球に手を出しがちになりますがしっかりとボールを見て四球を選べたのも成長の証でしょう、重盗を警戒されてのものでしたがプロ初盗塁も決めて、どの切り口から見てもメモリアルイヤーとなった井上です。
好調の理由の一つとして涌井からの配球についてのアドバイスを明かすなど脇の甘さ、清田や田村の二の舞への不安が無いわけではありませんが、井口監督の「センター返しの基本を徹底指導」どおりにセンターから逆方向こそが井上の身上、とは常々の主張でしたが引っ張っては2割5分ちょいが流しては3割5分を超える数字がそれを物語っています。
本人も「僕のバッティングの基本はセンターに打ち返すことで、いちばん力が伝わるのが右中間方向です」と語っていましたが、それを忘れなければ大きく崩れることはないでしょう。
ただ来季はホームランラグーンでどうしてもフェンスが近く見えるでしょうからその誘惑に耐えられるかどうか、また当然に内を攻められるでしょうからその対策、素直に引っ張るのか理想とする落合のバッティングのようにそれすら右方向に運ぶのか、井上の選択が楽しみでもあります。
アグーで山川に差を付けられてアジャは今ひとつ定着をせず、そうなれば今季の途中から冠としたショコラ井上のさらなる飛躍を本人だけではなくチームのためにも心から願います。

2014年通信簿
2015年通信簿
2016年通信簿
2017年通信簿


【オリオン村査定】 1350万円 → 4050万円 (△200%)



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2018年通信簿 42 マット・ドミンゲス

2018-12-24 00:11:47 | 千葉ロッテ

 

42 マット・ドミンゲス 内野手 29歳 年俸9200万円

【2018年成績】 37試合 84打数 11得点 16安打 打率.190 4二塁打 0三塁打 7本塁打 16打点 0盗塁 9四死球 18三振 得点圏打率.231

やはりマットはダメだったか、そんなドミンゲスでマシューは二年続けての低空飛行、高校で一緒だったレイビンの入団が濃厚となる中で力を発揮できずに一年での退団となりました。
ダルビッシュから3割3発、なんて肩書きもNPBにはダルビッシュはいないので意味がありませんし、さすがに2割に届かない打率であればどうにもなりません。
ただメジャーでシーズン21発のパワーはさすがでチャンスに効果的なアーチを打った試合もありましたから、もう少し我慢をして使い続けてもよかったのではないかと思いつつも、そういう意味では福浦の2000本安打イヤーだったのがドミンゲスにとっての不幸、こればっかりは巡り合わせです。

それでもドミンゲスがもう少し確度が高ければ出番は増えたでしょうし、福浦の名球会入りは来季に繰り越しとなったかもしれません。
その粗さと言いますか適応力の低さは石垣島で既に見て取れていたのが残念すぎて、編成部はどこをどう見ての獲得だったのかと膝詰め談判をしたい気分です。
紅白戦でアップアップだった大隣からタイムリーツーベースを放ったのが石垣島での唯一と言っていいトピックスで、国際交流試合では入団テスト中だったペゲーロよりも下位だったのはメジャー42発を引っさげてのドミンゲスには不本意、かつ屈辱だったでしょう、しかしそれが現実です。
当然に開幕二軍でなかなか一軍には呼んでもらえず、5月になってからの一軍は11打席ノーヒットで辛抱強くはない井口監督は早々に「全然ダメ」と失格者の烙印も翌試合に来日初アーチ、そこから狂ったように半月余りで6アーチと打ちまくったときには開眼などともてはやされましたが、しかしダフィーやパラデスもそうでしたので個人的には懐疑的でした。
6月に入ってからは当たりが止まって7月上旬に再びの二軍落ち、その二軍では6発を放つも.250に満たない打率では福浦事情もあり復権がならなかったのは必然でしょう。
外国人選手にありがちな外に逃げていくボールに頭が突っ込んでいくような醜態こそありませんでしたが、カーブなどで緩急をつけられるとからっきしだったのが最後まで克服できず、そんなところはどこかナバーロにも似ていたような、ともに超特大アーチは垂涎でしたが軽く手玉にとられて天を仰ぐ姿が印象的でもありました。


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同じ釜の飯

2018-12-23 00:35:04 | 千葉ロッテ

阪神などではこれまでもありましたが、正式契約や球団の公式発表より前に本人がツイートしたことで新外国人選手としてのレイビンなのかレビンなのか、が明らかとなりました。
ロサなのかローザなのか、と同じく登録名がどうなるかは公式発表を待つとしてとりあえずはレイビンとしておきますが、球団としては松本球団本部長の就任によるプレゼント的な週明けを考えていたのでしょうから苦笑いでもしているのではないかと、それはさておき守護神候補としての獲得のようですから方向性はいい感じです。
かなり眉唾ですが平均球速が150キロ台後半なんてのも期待できますし、もっとも決め球の切れ味鋭いスライダーがなかなかストライクにならないらしいイニングの半分を超える与四球が気にならないわけではなく、イメージとしては中後がちょっとだけ年齢を重ねて右で投げている、と考えればいいのかもしれません。
つまりははまれば大きな戦力になるでしょうがダメなら論外レベルの「100かゼロか」タイプ、となればリードをする田村の手腕が問われることにもなりそうです。
そのレイビンは高校時代にドミンゲスと同僚だったとのこと、ドミンゲスは全体12位のドラフト1位ですし、メジャー147発のムスカータスもやはり同僚で全体2位のドラフト1位となればロスの大阪桐蔭かよと、その同じ釜の飯の繋がりであればレイビンよりムスカータスが欲しかったりもして、またバンバークレオも同校の卒業生とはちょっとしたトリビアでした。



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松本球団本部長

2018-12-22 00:29:18 | 千葉ロッテ

林球団本部長が退任、取締役への転出は栄転なのか住民税対策の隠居なのかは分かりませんが、その後釜に松本本部長補佐兼編成部長が就きました。
西岡の獲得などで名を上げてから着々と昇進を重ねての球団本部長はロッテでの選手OBとしては異例のポジション、これまで球団の要職は本社からの天下りばかりでしたので朗報と言ってよいですし、現場よりも本山を志望しているとも聞こえてくるサブローや里崎にとってもgoodnewsでしょう。
ただかつてほどにその活動内容が公になっていない、と言いますか目立った実績が見えていない松本新球団本部長が今後にどういった手腕を見せてくれるのか、考えようによっては本社が一歩引いて人材の派遣を渋ったと言えないこともありませんので苦労も当然にあるでしょう、丸祭り以降の静けさもありますからなおさらです。
まずは世間をあっと言わせるような新外国人選手の獲得や大型トレードなどの名刺代わりの一発をかまして欲しい、多くのロッテファンはそれを期待しています。
またおそらくは兼任が解かれるであろう編成部長の後任が誰になるのか、順当にいけば永野チーフスカウトの昇格なのでしょうが井辺、山森両スカウトの退任といった動きもあり、新たに他球団などから引き抜いてくるような人事があれば吉、山下、黒木両調査担当の復帰などの内部異動で済ませるようであれば凶、その動向からも目が離せません。



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2018年通信簿 41 成田翔

2018-12-21 03:09:16 | 千葉ロッテ

 

41 成田翔 投手 20歳 年俸670万円

【2018年成績】 5試合 0勝0敗0S 防御率4.50 4回 3被安打 0被本塁打 2与四球 0与死球 1奪三振 被打率.200

高卒二年目でプロ初登板を経験できたことから三年目の今季はプロ初勝利といきたかった成田ですが、なかなか上手くはいきません。
登板数こそ微増でしたがすっかりと中継ぎ、ワンポイントな役回りでイニング数を稼げず、上がりもせず下がりもせず、横ばいで足踏みをしてしまった一年でした。
U23の侍ジャパンでアピールができたからなのか、追加招集ではありましたがトップチームに呼ばれたのはやはりリリーフとしての起用が成田に合っているのかいないのか、凄みのあるボールがあるわけではないので先発でこそ活路を見出せるのではないかと見ていますが、どうやらベンチがそうは考えていなさそうなのが不安材料です。

昨秋の台湾遠征で大王を打ち取るなどして左腕としての持ち味を見せつけた、のが中継ぎとしての起用の理由なのかもしれず、また教育リーグで5発を浴びたり、二軍で開幕後に先発で4回2安打8四死球6失点と大炎上をしたことで長いイニングはまだ無理、との判断があってもおかしくはない春先の成田でした。
同じような体格でやはりプロ入り後にスピードダウンをしながらも結果を残している田口との自主トレで貪欲に学ぼうとする姿勢は買いたいのですが、本家の田口が失速をしたようにどうしてもその方向性には困難が伴い、かつ田口ほどの決め球があるわけではない成田ですのでかなりしんどいです。
昨年の中盤あたりからヒールアップで球威を上げることを志していたようですが思うようにはいかず、コントロールがさらにばらける副作用のマイナスがむしろ出てしまった、それでもマウンド上では公称170センチには見えない大きなフォームで打者に対する圧は感じられたのが前向きな材料でしょう。
先発、中継ぎともに左腕が枯渇をしているチーム事情からすれば成田にとってはチャンスは目の前に転がっているわけで、そんな中でも近道はやはり中継ぎなのか、それであればやはり半数以上を投げるストレートに磨きをかけたいですしスライダー、チェンジアップ以外にも使える変化球を決め球に育てていくしかありません。
高校時代のピッチングからすればスライダーをもっと使えるようにするのがよいのでしょうが、カーブでストレートを速く見せることも考えたい、秋田商のときには投げていたはずです。

2016年通信簿
2017年通信簿


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2018年通信簿 40 島孝明

2018-12-20 01:01:56 | 千葉ロッテ

 

40 島孝明 投手 20歳 年俸595万円

【2018年成績】 E 11試合 0勝0敗0S 防御率10.80 11回2/3 16被安打 1被本塁打 12与四球 0与死球 8奪三振

昨年の秋季キャンプでキャッチボールすらまともにできていなかった島をなぜウインターリーグに参加をさせたのか、状態を悪化させただけで石垣島でもイップスを確信する酷い状態に絶望的な気分になりましたが、それでも川越コーチとマンツーマンで地道に復帰に向けた努力をしている姿を見ているだけに復活を祈るような気持ちでした。
その努力が報われたのか夏場になってようやく練習試合、そして公式戦での登板機会を得ての11試合は炎上をした試合もありましたが昨年に比べれば雲泥の差、フェニックスリーグでもそこそこの登板数で来季に期待を繋ぐピッチングができたようですから島のプロ野球人生はここからが本番のスタートです。

その石垣島では川越コーチから「頭の中と体がズレている」「横ブレしている」との指摘がされていたようにリリースポイントが一定せず、かなり時間がかかりそうにも見えました。
ブルペンに入っても捕手を相手ではなく川越コーチとのキャッチボールに毛が生えた程度のもので、また練習が始まる前の朝のウォームアップでは第二球場で遠投から入っていましたがそれでもボールがあっちゃこっちゃに散らばっていましたから、試合で投げれるようになっただけでも大きな一歩でしょう。
本人も手応えを感じていたのか今年の秋季キャンプでは表情も明るかったとのこと、フェニックスリーグでの経験で来季への意欲も高まっていると思います。
心配をしていたロッテ化はとりあえず140キロ台半ばのストレートを投げていたとの話も聞きましたので一安心、同期同い年の種市が一足先に一軍を経験してプロ初白星こそ逃しましたがホープとして豪州に派遣をされたことも刺激になっているはず、まだ実戦で投げているところをナマで見たことがないので一日も早く見てみたいです。
地元出身の期待の大器、フェニックスリーグでの起用はプレッシャーを与えないようにするために試合の大勢が決まってから投げさせただけかもしれませんが最後を締めくくることが多かったので守護神としての育成を考えているのかもしれず、しかし先発として大きく育てたい、 課長島ではなくエース島に向けて来季は大事な一年となります。

2017年通信簿


【オリオン村査定】 595万円 → 595万円 (±0%)



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野望の憑依者

2018-12-20 00:11:34 | 読書録

野望の憑依者

徳間書店

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高師直、の名前は聞いたことがあるとしても具体的にどういった武将か、を知る人はさほどに多くはないと思います。
ある程度の年齢の方であれば真田広之が足利尊氏、沢口靖子が尊氏の正室、宮沢りえが側室、また後藤久美子が北畠顕家を演じたことでも話題となった大河ドラマの「太平記」での柄本明、となれば何となく記憶にあるのではないかと、足利氏の執事の一族で尊氏実弟の直義と争った観応の擾乱のキーマンの一人です。
室町幕府の軍事面を握り絶大な権勢を誇りましたが最後は直義との争いに敗れて殺されたものの、傑出な武将であったことは間違いありません。

その師直が主人公とは、一般的にはさして知名度の高くない武将を取り上げることの多いこの作者らしいセレクトです。
この作品では欲こそが正義、と野望のままに権力を手にしてきた師直が、いつしかその欲を押し出せないままに没落をしていく姿が描かれています。
直義を秩序第一な官僚的な人物に描くことでそれと対立をする師直の存在を際立たせているところなどはさすがで、また後醍醐天皇の寵姫だった阿野廉子や架空ではありますが師直の配下の佐平次などやはり自らの欲望を隠さずに乱世を渡り歩く人物の変貌、凋落も師直の変化と重ね合わせて読めば深みが増します。
ただ英雄気質に富みながらも鬱気味な尊氏を巧みに操る手管などの描写は秀逸ながらも、肝心の師直の変化を「京の暮らしが長くなったせいか」と本人の述懐で終わらせてしまったのが惜しい、もう少し掘り下げて欲しかったのが正直なところで、また自らの死の後に訪れる直義の転落、その死に踏み込んでこその野望の輪廻、終焉となったでしょう。
大河ドラマの後半部分を一冊にまとめるには無理があったのかもしれず、とは言え野望全開だった室町開府以前を削ることもできず、なかなかに難しいところではあります。


2018年12月13日 読破 ★★★★☆(4点)



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弱いのに練習しないでどーする

2018-12-19 01:12:19 | 千葉ロッテ

春季キャンプの日程が発表となりました。
先行で報じられていたよりも短い11日まで、初日のセレモニーと最終日のしゃんしゃん、休日とラミゴとの国際交流試合を除けば実質的には6日間ですので脱力しかありません。
基礎体力養成は自主的にやっておけ、が井口ロッテの方針なのでしょうが、強いチームであれば選手には自覚がありそれでやっていけるにしてもロッテがそうでないことは井口監督も選手として在籍をしていたのですから分かっているはず、それができない選手を切り捨てる余裕が無いこともです。
また実戦重視を頭から否定はしませんが今のチームはまだそこに至ってはいないわけで、翔破ができない体力不足、バントや牽制などの基礎技術の欠如、野手連携の至らなさ、これらは時間をかけてじっくりと潰していかなければならないもので、やはり台湾遠征を入れ込んで短すぎた秋季キャンプ、そして短すぎる春季キャンプでその解消は覚束ないでしょう。
ある意味でこれがメジャー流なのか、バレンタイン監督もそうでしたが下部組織で一定のレベルに達した選手が前提のチームであればそれもよいでしょうが、残念ながらバレンタイン監督や井口監督が望む大人のチームでないのが今のロッテであり、子どもに対して大人の野球を求めればどうなるかは今季の結果が物語っています。
どうやら初日からの紅白戦で一二軍の振り分けを行うようですが、従来の日程で石垣島に残る二軍とベテランの一部に島、成田、岩下、種市、森、安田、藤原、山口、和田といった伸び盛りの選手も加えてもらいたく、特に岩下、種市、安田、藤原に大嶺、唐川、塀内の轍を踏ませないよう願ってやみません。
さてこの日程でどういった旅程を組むのかが難しく、サインは昨年、今年でほぼ網羅できたので新加入の選手をターゲットにするのであれば一軍と二軍を跨ぐようにするのがよさそうな、ただその場合は国際交流試合をスルーしないといけなくなりそうで、もうちょっとだけ頭を悩ますことになりそうです。



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2018年通信簿 39 岡大海

2018-12-18 03:23:31 | 千葉ロッテ

 

39 岡大海 外野手 27歳 年俸2000万円

【2018年成績】 51試合 142打数 19得点 29安打 打率.204 5二塁打 0三塁打 3本塁打 13打点 7盗塁 20四死球 30三振 得点圏打率.233

荻野の故障があっての穴埋めで加藤や伊志嶺らに目を向けずに外から引っ張ってくるあたりは井口監督らしい、のは置いておくとして、岡が獲れたのにはビックリでした。
昨年こそ数字を落としましたが大卒5年目でレギュラーに近いところにいた岡を出すところなどはさすがに日本ハム、浅間を使いたいとのチーム事情で蓋になりそうな岡が余剰戦力になったとはタブロイド紙の解説でしたがありそうな話で、二年前の新人王の高梨を今オフも放出をしましたから徹底をしています。
もっとも代わりが藤岡貴ですのでロッテではほぼ終わっていただけに日本ハムの都合に乗ったにしてもノープロブレム、またレアードの流出危機と大王の獲得でその浅間が大田とともにサード挑戦といった話もあるようですから岡にとっても悪い話でもなかったような、ロッテと岡とでwin-winの関係になれば言うことはありません。

その岡は井口監督が好みそうな堅守、俊足でパンチ力もありますから、年齢的にも荻野や角中らと藤原、和田らを繋ぐ存在としてもフィットします。
肝心のバッティングは古巣を相手に3割近くを打ちながらもトータルでは2割そこそこと期待を裏切りましたが、守備では東京ドームでの50thイベントを救うレーザービームなど強肩を何度もアピール、レギュラーに近い出場機会があれば30盗塁を狙える脚力もベンチには魅力的でしょう。
広い守備範囲ながらも球際での弱さを見せたのはZOZOマリン特有の風の計算が覚束ないのが理由であれば来季以降は改善がされるでしょうし、主力に左打者が多いことからも右打者の岡が荻野が復帰をした後もセンターを争うだけの活躍ができればチームにとって大きな戦力となります。
移籍をして暫くは金森コーチのマンツーマンでの指導でコンパクトなスイングを心がけたせいかこぢんまりとして長打が出そうな雰囲気がありませんでしたが、しかし秋口には前で捌いてのスタンドインもありましたのでそれが自分で考えての答えであれば来季は上積みが期待できます。
ファールで粘ったかと思えばあっさりと三振に倒れるなどムラがあり、また高めのストレートに振り負けるところもありますが資質は確かですので目に見える結果が欲しい、強力打線であれば守備や走塁に秀でることでの出番もあるでしょうが超絶貧打線ではそれも許されず、持てる力を発揮できないままに去って行った岡田の二の舞にもなりかねません。
荻野の尻を叩くためにも岡には.270をノルマに、日本ハムの関係者がその誤算に地団駄を踏むような活躍を期待したいです。


【オリオン村査定】 2000万円 → 2200万円 (△10%)



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