昨日の敗戦も痛かったでしょうが、今日の負けで西武はトドメを刺されたも同然でしょう。
終盤の楽天戦に連敗を喫したロッテは西武にはきっちりと勝ち越しをしてしまい、西武や西武ファンに恨みを買うことになりそうです。
もっとも西武も先発投手に苦しんで死に体になっていたわけで、ソフトバンクと同様にラストスパートに息切れをしてしまったのですから仕方がありません。
今日の小林宏はすっぽ抜けも目立ちましたが、それでもこれまでに比べれば武器のフォークが決まっており、まずまずの投球内容でした。
往年の小林宏を追い求めれば満足のいくピッチングではありませんでしたが、今シーズンの中では上出来の部類に入るでしょう。
今の小林宏には何より白星が最良の薬ですから、この4勝目を大切にして欲しいですし、勝ちでシーズンを終えることができたことは来季に向けて良かったと思います。
ただ全体的にどろっとしたと言いますか、メリハリを今ひとつ感じられなかったのもまた事実で、下半身を使い切れていないフォームを秋季キャンプでの走り込みで改善が出来るかどうか、下手な話ではありますがその1点にかかっていると考えます。
9個の三振を奪えたことはボールにキレがあり、また低めにボールを集めることが出来たからこそで、これは小林宏の本来の投球スタイルであり、それを支えているのはバネのある下半身であることは本人が一番理解をしているはずです。
あれだけのストレートとフォークを持っている小林宏なのですから復活は充分に可能でしょうし、体作りさえしっかりとやればメジャー挑戦を心配しなければならないぐらいの活躍をしてくれる来季も夢ではありません。
打線はまるで開幕直後のロッテ投手陣を見るかのような壊滅状態の西武投手陣の乱調もあり、今日も各打者が気持ちよくバットを振っての16安打9得点と大暴れをしました。
まさに秋に強いロッテを象徴するかのような打線の好調ぶりは2ヶ月近くも続いており、個々の選手の力はやっぱりあるんだなぁと、そんな思いを抱かせてくれる猛爆です。
三振が多い塀内と足が遅い里崎にフルカウントの自動スタートをさせたり、今さらケース打撃でもないでしょうにワンストライクからバントのサインを出すような、そんな采配から脱却をするだけでもずいぶんとチームは変わってくるだろうと、そんな意を強くした試合でした。
昨日に続いて南のバッティングには驚きと喜び、そして今までこの力をどこに隠していたんだとの思いが錯綜をしています。
先制点に繋がったレフト前のヒットは落ちるボールに食らいつくように運んだものでしたし、最終回のスリーベースは高めのボールに力負けをすることなく、かと言って無理に引っぱるわけでもなく、きれいに右中間を破った理想的なバッティングでした。
まだまだ打数も少ないので額面どおりに受け取ることはできませんが、それだけの力があるところをアピールできたことは南にとっては大きな前進であり、キャリアハイとなった今年の成績をさらに大きく上回るであろう2010年はすぐそこです。
同じくアピールを続ける塀内は、ちょっと大振りが目立ってきたような気がします。
差し込まれるようなケースが目につきますし、また三振が増えてきていることと無縁ではないでしょう。
とにかく来季の飛躍のためには3割でシーズンを終えることは必須ですので、調子の良さにかまけることなくコンパクトに振り抜くことに徹してもらいたいです。
ある意味で来季の内野の鍵を握っているのは塀内だと思いますので、このまま失速をしないことを願っています。
それにしても福浦の守備は美麗だと、つくづく思わされます。
一塁線を抜けていくゴロの処理や送球のショートバウンドの捌きなどは天下一品で、やはり福浦が一塁を守っていると安心感があります。
これでもう少し周りに声をかけるなどのリーダーシップを取ってくれると言うことはないのですが、今は打率を何としてでも2割8分まで上げることを目指してもらいたいです。
気がつけば通算安打は1586本で、チームで上にいるのは榎本と有藤、そして堀しかいません。
来季は35歳と1年1年が勝負となりますが、まずは堀、そして2000本安打を諦めずに頑張ってもらいたいです。
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