オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2007年通信簿 13 浅間敬太

2007-10-31 00:35:31 | 千葉ロッテ

13 浅間敬太 投手 23歳 年俸540万円

【2007年成績】 E 24試合 2勝3敗0S 防御率6.12 50回 67被安打 4被本塁打 22与四球 1与死球 29奪三振

地元出身でルーキーの年に1軍登板を果たした期待の左腕も、5年目を迎えて伸び悩みまくっています。
まるで藤田を彷彿とさせるような成績であり、来季が正念場となりそうです。

昨年に左肘を故障したこともあり失速に勢いがつき、故障も癒えた今年も満足のいく成績ではありません。
2軍投手陣が壊滅する流れに飲み込まれ、先発としての起用すら期待できないポジションにあります。
ロッテの投手陣はベテランがあらかた退団してしまったため、来季結果を出せなければ浅間と言えども戦力外となる可能性が大きくなります。

来季は大嶺や唐川が先発陣を占めることになると思われますので、藤田の退団もありますから浅間は中継ぎとしての活路を見いだすのが得策だと思います。
左打者は絶対に抑えること、こういった特徴を出せばバレンタイン監督の目にも留まりやすくなります。
とにかく来季の目標は1イニング、1打者でもいいので1軍での登板を果たすことです。


【オリオン村査定】 540万円 → 520万円 (▼4%)

 

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藤田の戦力外通告に思うこと

2007-10-30 01:21:48 | 千葉ロッテ

27日に藤田が戦力外通告を受けました。
その時は驚きもあり意外にも感じ、また記録達成を目前にした藤田にコーチ就任を要請することを酷であると書きました。
しかし一晩経ち、だんだんと考え方が変わってきた自分に気が付きました。

結論を先に言えば、今回の藤田への戦力外通告はバレンタイン監督と球団がそう判断したのであれば支持をしたいということです。
今年の藤田を自分がどう見ていたかを考えれば、酷であるとか可哀想であるとか言える自分ではないことに思い至ったからです。
実際、僅か1週間前に「現役続行すら危ぶまれる」と藤田を評価していた自分がいました。

今度はベニー、そしてFAで藪田と福浦 (10/21 オリオン村)

まず、藤田の戦力外を判断したのは誰かということです。
おそらくは球団の編成部が判断し、バレンタイン監督に打診をしたのではないかと想像します。
そしてバレンタイン監督が反対をしなかった、このことで戦力外が決定したのだと思います。
あるいはGM的な権力を持つバレンタイン監督が主導したのかもしれませんが、いずれにせよバレンタイン監督が反対の立場をとらなかったのでしょう。

戦力外通告の理由として、本多球団部長が「本人が望む場所で投げてもらうことはないと判断した」と語っています。
この「望む場所」というのがロッテを指すのか1軍を指すのか言い回しが難しいコメントではありますが、来季の戦力として考えていないという意味であることは間違いありません。
その判断に1億3000万という年俸と来季36歳という年齢、そして今まで契約交渉で揉め続けていたことが働いたことは想像に難くありません。
要は給料に見合った働きを期待することはできないし、恩情をかける義理もないと判断したと思われます。

何だかんだ言っても、先日の書き込みで「日本人的」と断ったように、私は球団に長年貢献してきた選手にはそれなりの待遇をして欲しいと思っています。
引退試合をしてファンとの最後の別れをさせて欲しいですし、能力があればコーチとして、その才がなくとも何らかのスタッフとしてチームに残って欲しいと思っています。
しかしそういった旧き良き時代の選手と球団との間の阿吽の繋がりを断ったのは、選手側であることを忘れてはなりません。

もちろん藤田個人がどうのと言うつもりはありません。
しかし選手会という一部の有力選手の利益を追求するだけのために存在するような組織の今までの行動に代表される選手側の対応が、球団側に恩情という行為を棄てさせる理由になったことは誰も否定できないはずです。
昭和60年代ぐらいまでは多少成績が落ちても、長年チームに貢献してきた選手を無下に解雇するような事はほとんどなかったはずです。
例えばロッテで言えば有藤は2000本安打を達成するだけのために現役続行ができたようなものでした。
ところが今は数年の活躍で莫大な年俸を得るために契約更改で揉める選手が増え、時にはFA行使による移籍をちらつかせて破格の待遇を得ています。
3年前に近鉄が消滅した時の痛みを忘れて権利だけを主張していることを棚に上げて、解雇された時だけ冷たいだとか酷だとかいうのは違うのではないかと思います。
別にだからこそ球団の言うがままに契約をしろというつもりはありませんが、ビジネスライクになったのであればそれ相応の覚悟もしておくべきだということです。
藤田が今年の成績と自分の立場を理解していれば当然今回の結果は予想していなければならないはずで、「驚いた」と言っている時点でどこか甘えがあったとしか思えません。

それでも1つの判断として、大幅年俸ダウンで残留を要請することはできなかったのかとも考えました。
しかしそれも現実的には無理であろうとの結論に至りました。
一時代を築いた選手が、同じ球団で大幅減俸の上に使われ方も以前とは違うものになることに耐えられるか、答えは否だと思います。
成本は阪神で復活しましたが、最初から抑えとして起用されたわけではなく、単なる中継ぎからスタートして這い上がりました。
ではロッテでも同じように中継ぎに降格してやっていけたのか、使う側も使われる側も、そして周りの選手も気を遣ってプレーどころではなくなる可能性が非常に高いと思います。
拾ってもらった、そして外様であることでそういった気兼ねから解放されるからこそ、成本のようなケースがありえたのだと思います。
もちろん大幅減棒でも頑張ってきた黒木や、敗戦処理を黙々とこなしてくれている小宮山といった例外もありますが、藤田に来季は2000万円で敗戦処理を任せることが本当にできたのかと自問自答した結果が「それは無理であろう」ということです。

ここまでは球団と選手との間の話です。
ここからはファンとしての気持ちについてになります。

前述したとおり、藤田のような選手にはロッテで終わって欲しいという思いは確かにあります。
また先日も書いたとおりロッテで記録を達成して欲しいと思ったことも嘘偽りではありません。
理想を言えばロッテに残留し、復活して記録を達成してくれることがベストですが、もし復活できなかった場合に記録のためだけの目的で1軍で起用される藤田の存在を自分は許せるのかどうかを考えてみました。
間違いなく許せないし、相当な批判を展開するであろう事は火を見るより明らかです。
そんな自分が驚きだ、意外だ、酷だなどと言う資格があるのかと思い至ったこと、これが考えが変わり始めたきっかけでした。
バレンタイン監督と球団が1軍戦力として来季は構想外と判断した以上は、大幅減俸で残留してもそれは決して本人のためにはならないはずです。

小宮山の時と同様に、藤田への戦力外通告が意趣返しの意味合いが含まれるであろうことは否定しません。
しかし結果的に自由契約となることで、他球団への移籍が容易になったことは間違いありません。
幸いにもソフトバンクのフロントや王監督が興味を示してくれているようですから、来季も現役を続行できる目がでてきました。
またブラフの可能性が高いとは言えコーチ就任を要請していることから、本人が望みさえすれば次の就職先が確保されているという功労者に対する一定の配慮を球団はしているわけですから情がないわけでもありません。
よってファンとしてこれを冷たい措置だと批判できるのであろうか、私の出した答えはNoです。

冷たいと言われるかもしれませんが、既に私の興味は藤田の来季よりもロッテの来季の構想に移っています。
実質1年の実績しかない川崎と来季40歳の高木しかいない中継ぎ左腕をどうするのか。
先発として育ててきた古谷を中継ぎに転向させるのか、松本に目処が立ったと考えているのか。
あるいはバレンタイン監督のルートでの新外国人左腕の獲得を目指しているのか、大学・社会人ドラフトで長谷部や宮西、服部などの左腕を指名するつもりなのか。
それとも左打者に実力の劣る左腕をぶつけるよりは力のある右腕をあてる方がよいと、その考え方を変えるのか。
いろいろと妄想は尽きません。

考えをまとめるつもりが結局はつらつらと書き殴るだけになってしまいましたが、私の今の思いは以上の通りです。
今後もまた考えや思いが変わるかもしれませんが、今は藤田には一野球ファンとして記録を達成して欲しいと思っていますし、今回の判断がロッテにとって新しい選手の台頭や戦術の変革の様なプラスの方向に働いてくれることを願うばかりです。

 

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2007年通信簿 12 藤田宗一

2007-10-28 11:59:21 | 千葉ロッテ

12 藤田宗一 投手 35歳 年俸1億3000万円

【2007年成績】 31試合 1勝2敗1S 防御率12.64 15回2/3 28被安打 2被本塁打 2与四球 1与死球 12奪三振 被打率.389

本人にとっては昨日の戦力外通告は驚きだったのかもしれませんが、この成績を見れば当然の結果とも言えます。
防御率が12.64では中継ぎとしてはお話になりませんし、被打率も.389と全ての打者がイチローみたいな打たれっぷりは1軍投手としても失格な成績です。
これが若手ならまだしも、来季36歳のベテラン投手であれば解雇もやむなしでしょう。

しかし連続リリーフ登板の日本新記録まで4試合となったところでの戦力外通告は、ファンから非難を浴びることを覚悟した上での決断であったでしょう。
逆に言えば、それだけ藤田の評価が落ちていたことになります。
それにしては終盤からCSにかけて藤田の起用が多かったように思いますが、あれが最終テストであったのかもしれません。
残念ながら敗戦処理としての起用であっても藤田は結果を出せず、寂しくロッテを去ることになりました。

今年の藤田はコントロールが悪かった、これに尽きると思います。
武器であるスライダーがクロスに決まらず、カウントを悪くした挙げ句に棒球を痛打されるの繰り返しでした。
ボールに力がなくなっているのが明白で、打たれ出したら止まらないという悲惨な登板も数多くありました。
5月3日の500試合登板の時は3連続ヒットで一死も取れずにKOされ、6月20日のリーグ記録となる512試合連続リリーフ登板の時は2連続ヒットで同じく一死も取れずに負け投手になりました。
スライダーのキレが落ち、コントロールも甘くなり、打撃投手のようなピッチングには哀れささえ感じました。

それでも使い続けたバレンタイン監督ですが、結局は大相撲ばりに故障を理由に2軍落ちしました。
暫くは治療のため?に休養した後、2軍での調整登板でも結果を出すことができないまま再昇格しました。
2軍打者を相手に15回で11安打2本塁打を浴びた藤田を昇格させるべきだったのか、当時もその疑問を呈しましたが、これが結果的に藤田のロッテ生命を断った大きな理由だったように思います。
コントロールはやや戻ったもののスライダーのキレは戻らず、復活の兆しが見えないことを明らかにするための昇格になってしまいました。
故障を理由にしたために2軍で13試合の調整登板で数字的には防御率は1.80でしたから、下に置いておく理由がなくなったことで復帰させたのかもしれません。
しかしもう少し調整させて調子を上げてから昇格させれば、また違った結果になったように思えます。
もちろん調子が上がらずに2軍でシーズンが終了したかもしれませんが、もしそうであれば昨日の結末を覚悟を持って受け入れられたはずです。

記録達成が目前であるため、藤田はトライアウトを受けてでも現役続行を目指すと思います。
しかし高額で藤田を雇う酔狂な球団があるとも思えず、2000万円程度まで割り切らなければ難しいでしょう。
折角ここまで記録を伸ばしてきたわけですから、記録のためだけの登板は本末転倒ではあるものの、やはり達成して欲しいと思います。


【オリオン村査定】 1億3000万円 → 5000万円 (▼62%) ※10月27日に戦力外

 

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2007年通信簿 11 神田義英

2007-10-28 11:03:38 | 千葉ロッテ

11 神田義英 投手 28歳 年俸1500万円

【2007年成績】 16試合 0勝0敗0S 防御率3.20 19回2/3 19被安打 3被本塁打 5与四球 1与死球 14奪三振 被打率.264

昨年の中盤以降に中継ぎとして27HPをあげるなどの活躍で藪田の後継として名乗りを上げましたが、今年はその勢いを持続することが出来ませんでした。
しかし全然ダメかと言えばそうでもなく、むしろベンチが彼をうまく使いきれなかったように思います。

オープン戦でも3試合3回しか登板せず、また開幕からほとんど敗戦処理としての起用でしたので、昨年の活躍ぶりからすると意外なぐらい冷遇された今年のスタートでした。
何処かを痛めているとの報道もなかったように思いますし、4月に2軍落ちした際にも言うほど打ち込まれていたわけでもありませんでしたから、かなり不思議な思いをしたことを覚えています。
ロングリリーフもできる神田ですから中継ぎとしては貴重な戦力のはずですが、何かバレンタイン監督の考えにフィットしない部分があったのかもしれません。

神田は入団当初は先発としても期待されていましたが、被本塁打の多さが目立った投手でした。
ルーキーの年は24回1/3で8本、翌年も29回2/3で6本と、ちょっと考えられないぐらいホームランを打たれていました。
2005年も6回1/3で2本ですから、球質が軽いのかもしれません。
昨年は87回2/3で1本と驚異的な回復ぶりを見せましたが、今年はまた悪癖が頭をもたげた感じでした。
ホームランを打たれないためにはどうすればいいのか、球質はボールの回転が大きく左右すると思いますので、成瀬とキャッチボールをすることから始めればいいのではないかと思います。

来季の神田ですが、私は再び先発で起用することを考えてもよいのではないかと考えています。
荻野が台頭したとは言っても来季はどうなるかが不透明であり、藪田流出の懸念もありますので普通に考えれば中継ぎとしての起用が妥当だとは思います。
また清水がネジを巻き直して復活してさえくれれば、来季の6人組は不動とも思えます。
しかし怪我などの理由で1人でも欠けた場合に吉井を起用しなければならなかったのが今のスタッフで、大嶺らに期待するには来季はまだ早いと思います。
大学・社会人ドラフトの結果にもよりますが、社会人時代に驚異的なスタミナを誇っていた神田が先発7番手として適任ではないかと考えます。
当初はロングリリーフをしながら悪癖を抑える努力をしつつ、虎視眈々と先発の座を狙うというのが来季の神田の目標です。


【オリオン村査定】 1500万円 → 1500万円 (±0%)

 

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藤田と吉井に戦力外通告!

2007-10-27 17:40:05 | 千葉ロッテ

高校生ドラフト終了時点の現有戦力が66人、育成枠を使うためには残り最大3人しか枠が残っていません。
大学・社会人ドラフトで3人の指名は少ないのでFA流失を覚悟しているのか、あるいは追加で戦力外通告があるのかと思っていましたが、藤田と吉井に戦力外通告がされました。

戦力外通告について (10/27 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

藤田は日本新記録となる連続リリーフ登板527試合まで4試合でしたから、大幅減俸で残留だと予想していました。
確かに防御率が12.64で被打率が.389ですから戦力外も仕方がない成績ではありますが、過去の実績から考えても今オフで戦力外とは思いもよりませんでした。
故障から復帰後も本来の投球が出来てはいなかったものの、それでもCSで敗戦処理とは言えども起用されるなど1軍戦力として働いていただけに意外でした。
川崎の台頭が最大の理由ではあるでしょうが、その川崎も今年が実質1年目ですし、残りの左腕は来季40歳の高木だけですから、かなり思い切った判断であったと思います。
来季36歳という年齢と1億3000万円という年俸が影響したことは間違いないと思います。
吉井のために空けたと想像していた二軍投手コーチの座は実は藤田のためであったようですが、今季中に記録を更新していれば任意引退→就任もありえたでしょうが、あと4試合と達成を目前にした選手に辞めろと言うのは酷であったと思います。

吉井はまあ当然の結果だとは思いますが、必死にバレンタイン監督に恩返しなどと言っていただけに努力虚しくというところでしょう。
さすがに国内で吉井を獲得するところはないでしょうから、海外にでも行くしかありません。
藤田がコーチ就任を断ったことから、そのまま二軍投手コーチ就任もありえるのではないかと思います。

プロの世界は力がなくなれば黒木ですら戦力外通告されるわけですから、別に藤田らの処遇についても驚くに値しないのかもしれません。
しかし長年チームに貢献してくれた黒木や藤田が寂しくチームを去っていくのは、日本人的と言われるかもしれませんが複雑な心境です。
楽天の小倉や日本ハムの坪井の様に3000万円程度で再雇用されてロッテで記録達成、これは夢物語なのでしょうか。
黒木には西武が興味を持っているような話をどこかで見た気がしますし、藤田も2000万円程度まで我慢すれば採用してくれる球団はあるような気がします。
できればロッテと対戦することの少ないセントラルに移籍して欲しいとは思いますが、黒木にせよ藤田にせよ悔いのないところまでやり通してくれればと思います。

 

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2007年通信簿 10 大松尚逸

2007-10-27 13:49:18 | 千葉ロッテ

10 大松尚逸 外野手 25歳 年俸1600万円

【2007年成績】 77試合 213打数 24得点 64安打 打率.300 14二塁打 0三塁打 5本塁打 22打点 1盗塁 15四死球 31三振 得点圏打率.288

今年の野手の成長株の一番手は大松でした。
シーズン前に目標として掲げた「左方向を意識したバッティング」を見事にものにし、昨年よりも大きく打率を上げて3割を達成しました。
得点圏打率も.288とレギュラーを目指すのに申し分のない成績を残せた1年でした。

昨年はデビューから立て続けにホームランを放ち注目を集めましたが、中盤からはほとんどいいところがなくシーズンを終えました。
変化球にタイミングが合わない、これはプルヒッターであることも1つの理由であったと思います。
そこを考えてのプルヒッターからの決別宣言が件の目標であり、それこそ福浦ばりのタイミングを外されながらも左方向へ流したヒットを打てるようになったことは大きな進歩です。
割と大きなスイングで空振りもするイメージが強いのですが、意外と三振が少ないのにはびっくりしました。
これも課題であった変化球をファールで粘れるようになったのが大きいのもしれません。
ただバットにボールを当てることに意識が行き過ぎているのか、タイミングを外された時に体勢を崩しながらバットに当ててボテボテの内野ゴロというのも多いので、狙い球と違った時に踏みとどまる勇気も必要だと思います。
昨年に引き続き少なかった四球の数が、来季に向けての課題になると思います。

大松と言えばホームラン、ファンもそうですしベンチが望むのも大砲としての活躍です。
今年は5本と昨年から数を減らしましたが、私は今年はこれで良かったのだと思います。
もちろん大松らしい弾丸ライナーのホームランを数多く見たいという思いはありますが、それよりも1軍の選手としてきっちりと結果を残すことが今年の大松に必要であったと考えるからです。
ホームランは試合数に出て率さえ残せれば、結果的に本数は稼げると思います。
とにかく試合に出してもらえる実績を積めたこと、これが今年の大松にとっての収穫だと思います。

その試合出場を阻むハードルになりそうなのが、やはり守備と走塁でしょう。
昨年よりは多少はましになりましたが、やはりレフトの守備には不安がいっぱいです。
記録に残るような失策はありませんが、守備が下手な選手にありがちな深い位置で守ることにより無駄なヒットやランナーの生還を許すケースが目立ちました。
ただ守備が下手なだけでなく足も遅いので、深く守ることで前の打球に追いつけない、内野を抜けたヒットを迅速に処理できないなどの弊害が目に付いた今年の守備でした。
外野手なので頭を越されることの不安が大きいからこそのポジション取りなのかもしれませんが、ポテンヒットほど投手が脱力するものはないと思いますので、来年はもう少し積極的な守備ができるように練習を積んで欲しいと思います。
また走塁ですが大松の場合は打球判断に大きな問題があるように思えます。
自分が足が遅いという意識が強すぎるのか、とにかく安全走塁を心がけ過ぎているように見えます。
好走と暴走は紙一重ではありますが、もう少し積極的な走塁をして欲しいと思います。
要は守備・走塁と苦手な分野について守りにはいるのではなく、逆に積極的なプレーを心がけて欲しいということです。

今年ぐらいの率を残せると、どうしても左腕でも使って欲しいと考えてしまいます。
実際に左腕からもヒットを打っていますし、使わないことには本当に左腕を苦手にしているかなどわからないはずです。
もしかすると左腕に相対することで体が開くなどのフォームの崩れを気にしているのかもしれませんが、大松にレギュラーを期待するのであれば来季はもう少し左腕でも起用して実戦で適性を見極めて欲しいと思います。
もっとも左腕には竹原がいるので、彼との激しいポジション争いがお互いのレベルアップに繋がってくれればと期待します。


【オリオン村査定】 1600万円 → 2400万円 (△50%)

 

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2007年通信簿 9 福浦和也

2007-10-26 22:04:35 | 千葉ロッテ

9 福浦和也 内野手 32歳 年俸1億8000万円

【2007年成績】 110試合 395打数 41得点 102安打 打率.258 20二塁打 1三塁打 4本塁打 57打点 0盗塁 42四死球 44三振 得点圏打率.339

2001年に首位打者を獲ってから6年連続で達成していた3割が、ついに今年で途絶えました。
またその途絶え方が半端ではなく、2割6分にも到達できないだけでなく規定打席にも足りませんでした。
スタメン落ちも目立ち始め、定位置だった3番を追われて8番で起用されるなど、本人にとっても屈辱的な1年だったと思います。

福浦と言えば腰痛を筆頭とした怪我に悩まされることが代名詞ともなっており、今年も足首の不調が伝えられるなど30試合以上も欠場しました。
もちろん不振という昨年までとは別の理由もありますが、今年で3年連続で20~30試合ほどの欠場が続いています。
規定打席到達はもちろんのこと、レギュラーを休養させるロッテであっても最低120試合は出場してもらわなければ困る選手ですから、今年の不甲斐なさをバネに来季以降の復活を期してもらいたいと思います。
2000本安打まで599本、4年で達成するぐらいのつもりで頑張って欲しいところです。

今年の不振は怪我などの影響もあったでしょうが、昨年まで苦にしていなかった左腕との対戦成績が異常に悪かった印象があります。
外角に逃げていく球でも巧くミートして左方向にヒットできるのが福浦の武器であるはずが、今年は福浦らしからぬボールを追いかけるようなバッティングが目立ちました。
そのため手打ちのような当てるだけのものとなり、左右に関わらず打撃が小さくなってしまいました。
当てにいっているということは腰の回転で振り抜けていない、結局は持病の腰痛の影響なのかもしれません。
CSでは復調の気配を見せて来季への期待感を持たせてくれましたが、腰痛が原因で打撃が狂い始めているのであれば来季33歳という年齢を考えれば下り坂になるのは止められないかもしれません。
しかし得点圏打率も.339とチャンスに強いところを見せてくれましたし、巧打者タイプの選手は一気に衰えることはないはずですので、まだまだロッテの顔としての福浦はやってくれるはずです。

その福浦ですが、打撃とともにファーストでの守備で貢献してくれています。
TSUYOSHIの送球ミスを何度も救っていますし、その柔らかい股関節を活かした捕球体勢と小坂と双璧とも思えるショートバウンド処理は天下一品です。
彼がファーストを守るのと守らないとでは守備の引き締まり方が大きく違いますので、やはり福浦には頑張ってもらわなければなりません。

そこで問題になるのはFA権を行使するかどうかです。
権利は既に持っていましたが、複数年契約であったために今オフが初の行使チャンスとなります。
一部にメジャー挑戦という話しもありましたが、巧打者タイプの一塁手かつ体力的に問題がある福浦にオファーがあるとは思えず、またそのポジションからも国内移籍の可能性も薄いと思います。
球団も地元出身のスターだけに、必死に引き留めるでしょう。
ただ気になるのがバレンタイン監督が自ら引き留めの交渉には出馬しないと表明したことです。
これは福浦を念頭に置いたわけでもないでしょうが、大嶺のために石垣島まで行った当人の「それは監督の仕事ではない」とのコメントには違和感があります。
もしかするとズレータがいるので、福浦を絶対に必要とは考えていないのかもしれません。
そういった雰囲気は肌で感じられるものなので、話がこじれると感情的になって急転移籍なんてことになってしまうかもしれません。
黒木とともに長くチームを支えた福浦が一度にいなくなると、それこそチームがバラバラになってしまうかもしれませんので、誠心誠意で交渉に臨んで欲しいと思います。


【オリオン村査定】 1億8000万円 → 1億6000万円 (▼11%) ※3年4億8000万円

 

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2007年通信簿 8 今江敏晃

2007-10-26 02:50:16 | 千葉ロッテ

8 今江敏晃 内野手 24歳 年俸6500万円

【2007年成績】 102試合 305打数 32得点 76安打 打率.249 14二塁打 2三塁打 9本塁打 42打点 0盗塁 16四死球 55三振 得点圏打率.267

5月下旬に左手有鈎骨骨折という一歩間違えば選手生命すら危うい箇所を故障したこともあり、規定打席に到達することができませんでした。
場所が場所だけに充分に治してから復帰することを願っていましたが、見切り発車的に強行出場したことが良かったのかどうか微妙なところです。
故障する前から調子はイマイチでしたし、復帰後も好調が持続せずに打率が上がらず、堀にサードを奪われるという屈辱的な状況にもなりました。
今年の打線の繋がりがもう一つだったのは、ムードメーカーでもある今江の不調が響いていると思っています。

今江と言えば思い切りのいいバッティングが身上で、だからこそ怪我の箇所が非常にやばいと感じています。
同じようなフルスイングをする中村紀が同じ箇所の故障でどれだけ苦しんできたか、それを知っているだけに心配でなりません。
復帰後のプレーを見ていると故障の後遺症は無さそうにも見えますが、今後も注意して見ていかなければならないと思います。

不振に陥った打撃、理由は選球眼の悪さだと思います。
単に四球の少なさだけでなく、外角の球の見極めが非常に悪かった今年でした。
また高めのボールに手を出してしまうケースも目立ち、かと言って狙い球にヤマをかけているようにも見えず、ただ漠然と打席に立って投手の土俵の上で勝負させられているように感じました。
積極的に振りに行くのはいいですが、ボール球に手を出すことで簡単に追い込まれて手玉に取られる、この繰り返しだったように思えます。
ボール球に手を出さない、まずは来季の課題はこれだと考えます。

盗塁がゼロというのは意外でした。
別に彼に盗塁をして欲しいとは思いませんが、走塁は積極的なだけに不思議な感じはします。
決して足は遅くないと思いますし、プレーの積極性から考えると違和感さえあるのですが、投手の癖を盗むような器用な真似ができないだけかもしれません。

TSUYOSHIとは違ったタイプの明るさを持つ今江は、やはりミスターロッテを襲名するに相応しい選手だと思います。
チームのムードを一変させる陽気さと雰囲気を持っていますので、だからこそ終盤のキーマンに彼を指名しました。
結果的にはラッキーボーイにはなれませんでしたが、来季こそはその笑顔でチームを引っ張ってくれることを期待しています。


【オリオン村査定】 6500万円 → 5800万円 (▼11%)

 

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育成枠の利用は決まりか

2007-10-25 18:09:10 | 千葉ロッテ

四国ILリーグへの選手派遣は他球団、と言うよりはフューチャーズを立ち上げた巨人の反対でなかなか進展しませんが、諦めずに頑張っているようです。
育成枠での指名も8人程度との報道もあり、また12年ぶりの入団テストも行うようですから相当な本気モードと思われます。

ロッテ、四国ILへの育成選手派遣を改めて要望 (10/25 スポーツ報知)

ロッテは24日、四国(来季から四国・九州)アイランドリーグ(IL)への育成選手派遣を、来季から目指す姿勢を改めて示した。
「派遣ありきではなく、実戦を積ませる一つの手段として考えている。仕切り直しで他球団と話し合いたい」と本多球団部長。
育成選手派遣は10月の実行委員会で承認されず、継続審議となっている。
ロッテは21日に瀬戸山球団社長らが日本野球連盟を訪問。
選手を同リーグへ丸投げするのではなく、コーチの派遣などと合わせ、あくまで実戦の場とすることを説明した。
今後もプロ・アマで調整することで社会人側の理解を得たいとしている。
ロッテは11月11日に育成選手獲得も視野に入れた入団テストを12年ぶりに実施する。
11月19日の育成選手ドラフトで8人程度指名する予定。
今後の実行委員会で各球団の同意を求めていく。
ロッテが12年ぶり新人入団テスト (10/24 時事通信)
ロッテは24日、千葉マリンスタジアムで11月11日に新人入団テストを行うと発表した。
12年ぶりの実施となる。
応募資格は1980年1月1日以降の生まれで、プロ志望届を提出しながら3日の高校生ドラフトで指名されなかった高校生、11月10日までに同届を提出予定の大学生、その他の2007年度NPBドラフト対象の新人選手。
応募は11月7日で締め切られ、書類による1次選考を経て、実技による2次選考が行われる。
球団によると、前回のテストは約150人が臨み、合格者は出なかった。

こういうことはチーム全体の底上げになるので、どんどんやって欲しいと思います。
入団テストはプロ志望届けを出したものの指名されなかった高校生も対象ですので、もし応募があれば育成枠前提でスムーズに事は進むでしょう。
どうしてもプロでやりたいという貪欲な思いをもった選手は必死に練習するでしょうから、実戦の場を増やせば急成長する余地はあると思います。

大前、大島、待っているぞ!

 

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ケータイ国盗り合戦は守護大名で終了

2007-10-25 13:33:38 | 独り言

 

日本シリーズに備えて月末に予定していた夏休みですが、残念ながらロッテはCSで敗退したために1週間前倒しにして休暇を取っています。
当然のことですが予定は特になく、久しぶりに部屋の整理をしたりビデオの編集をしたりしています。

9月から始めたケータイ国盗り合戦、せっかくなので遠出して国数を稼ごうと頑張ってみました。
10月22日正午が期限なので、休暇に入ってすぐの日曜日に慌ただしく4時半の始発に乗っての小旅行です。
結局23時に家に着くまでの18時間以上、我ながら何やってんだろうと思いながらも頑張って各地を制覇してきました。
その結果が94国の守護大名、元親はずいぶんと出世しました。

国割りされた場所に行ってクリックするだけ、非常に単純な作業ですが収集癖のある私としては非常に面白いイベントです。
全国で参加者が6万人以上ですから、同癖の方も多いかと思います。
できれば100国の地方大名まで出世したかったのですが、開始が遅かったのでここいらが限界のようです。
来年はもう少し早く参加して、半分の150国を目指してみたいと思います。

・・・と思ったら、プレゼント応募は22日が期限ですが、国盗り自体は来年の1月末まで延長されるそうです。
元々がプレゼント狙いでもないので、もう少し頑張っちゃうかもしれません。
ちなみにプレゼント応募をすると国数が0に戻るので応募直前の私は1188位まで順位が上がっていますが、今は「国戻し」機能がついたために応募で消費した国が元に戻せることで2169位まで下がっています。
プレゼント応募が目的の人は国戻しはしないでしょうが、できれば最終的には5000位以内を目指したいと思います。
そう、これからも実はやる気満々です。

 


2007年通信簿 7 TSUYOSHI

2007-10-24 15:46:11 | 千葉ロッテ

7 TSUYOSHI 内野手 23歳 年俸7000万円

【2007年成績】 130試合 494打数 76得点 148安打 打率.300 31二塁打 3三塁打 3本塁打 40打点 27盗塁 54四死球 73三振 得点圏打率.340

今年は盗塁王のタイトルを奪われ、目指していた3年連続盗塁王を達成することが出来ませんでした。
しかし四捨五入ながらも初の3割を記録し、得点・安打・二塁打・盗塁・得点圏打率がチームトップと貢献しました。

盗塁については「自由に走らせてくれれば50は軽くいける」と口にしており、ベンチからのストップのサインが不満であることをインタビューなどで語っていました。
実際、何で走らないのだろう?と思うこともしばしばで、あれはもしかしたらベンチからの指示で走らなかったのかもしれません。
ですから盗塁王を獲れなかったことで不満爆発かと思いきや、終盤には「ストップのサインの意味がようやく理解できた」とも言っていましたので、何らかの話し合いがされたのかもしれません。
走らないまでも塁上でチョロチョロ動き始めたのも終盤からですので、TSUYOSHIにとって何らかの脱皮をしてくれたのかもしれません。
そうは言ってもファンとしては彼の盗塁がチームを救うとまで思っていますので、是非とも盗塁王奪還を目指して走り続けて欲しいと思います。

打撃面でも初の3割、課題だった打率が上がったことでトップバッターとしての責務を完全に果たせました。
チャンスに強いバッティングも見せてくれて、たくましい打者に成長したと実感できた1年でした。
長打が減った代わりにミートを心がけたバッティングで、野手の間を抜く当たりが増えたのが二塁打が増えた理由でしょう。
振り回さずにシャープに振り抜くことでフライが上がりにくくなり、これが内野安打が増える結果にも繋がっていると思います。
終盤からさかんに見せたセーフティバントも彼のバッティングの域を広げる大きな武器ですので、来季以降も積極的に試みて欲しいと思います。

当然ですが課題もあります。
まずは守備が粗くなっていること、15の失策もチームトップです。
広い守備範囲を誇る選手は追いついたことで失策がつくという不利な面もありますが、TSUYOSHIの場合は多くが送球ミスによる失策のはずです。
安易に投げて送球がそれるケースがあり、失策がつかずとも福浦に救われたケースが多々あります。
手を抜いているわけでもないでしょうが、ここは気持ちを引き締めて欲しいところです。

また怪我が多かったもの残念でした。
首、手首と次々に痛め、スタメン落ちすることも多かった今年のTSUYOSHIでした。
送球ミスも手首痛とは無関係ではないかもしれず、まずは強い体を作ることが目標になるでしょう。
しなやかな体と強靱な体は相反するところがありますが、今やチームを引っ張る立場になったTSUYOSHIですから全試合全イニング出場ができるぐらいの体は必要だと思います。

あとはその性格でしょうか。
見ていても明るいのはわかりますが、先輩連中にちょっかいを出して逆襲にあっているのもよく見かけます。
サブローに追いかけ回されたのも1度や2度ではなく、これが実績のある先輩なら愛嬌で済みますが、渡辺正あたりとのやりとりを見ていてヒヤヒヤしているのは私だけでしょうか・・・

来季もTSUYOSHIがトップバッターとしてチームを引っ張れるかどうかがチームの浮沈の鍵を握っている、ここまで言っても過言ではないと思います。
トップバッターとしてはやや少ない四球を増やすことで、来季は出塁率4割を目指して欲しいと思います。


【オリオン村査定】 7000万円 → 1億円 (△43%)

 

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2007年通信簿 5 堀幸一

2007-10-24 15:12:46 | 千葉ロッテ

5 堀幸一 内野手 38歳 年俸8800万円

【2007年成績】 61試合 150打数 17得点 38安打 打率.253 10二塁打 2三塁打 2本塁打 15打点 1盗塁 9四死球 41三振 得点圏打率.200

昨年に続いて今年も大きく成績を落としました。
開幕セカンドは根元に奪われ、根元が期待通りの結果が出ないとオーティズの獲得でセカンドのポジション争いからは完全に外されました。
今江の故障、そして不調もありサードを守ることもありましたが、控えの域を脱することは出来ませんでした。
あまりの不振、得意の右打ちすら出来ない現状に引退勧告すらしています。

堅実な戦術 (5/3 オリオン村)
満身創痍 (6/25 オリオン村)

しかし後半に入ってからは彼らしい右におっつけるバッティングも見せ始め、何とか1軍戦力としてチームにそれなりの貢献をすることができました。
もっとも今江が調子を落とさなければ出番があったかどうか疑問で、ある意味ラッキーだったと思います。

打撃もそうですが、衰えが顕著なのがその守備です。
横への動きも鈍くなっていますし、何より肩が弱くなっているのには痛々しさすら感じます。
ただの内野ゴロでも必死に送球していますし、よくサードを守らせているなという思いで堀を見ていました。
来年39歳という年齢を考えれば衰えは止まらないでしょうから、来季は守備につくケースはかなり減るのではないかと思います。

オリオンズのユニフォームを着ていた選手は今や堀と小宮山だけ、純粋なオリオンズ戦士としては堀が最後の1人です。
オールドファンとしては頑張って欲しいとは思いますが、残念ながら来季で引退のシナリオを覆すことは難しいでしょう。
2005年の活躍でかすかに見えた2000本安打も2年間の不調で98本しか上積みできず、今季終了時点で1779本と夢は完全に断たれました。
せめて1800本安打、そして180本塁打を決めてユニフォームを脱いで欲しいと思います。
できうれば初芝と同様に、日本一の栄冠を最後に堀を送り出したいところです。


【オリオン村査定】 8800万円 → 6000万円 (▼32%)

 

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2007年通信簿 4 ホセ・オーティズ

2007-10-23 23:39:18 | 千葉ロッテ

4 ホセ・オーティズ 内野手 30歳 年俸3000万円

【2007年成績】 67試合 250打数 33得点 71安打 打率.284 18二塁打 0三塁打 7本塁打 39打点 2盗塁 19四死球 51三振 得点圏打率.309

久しぶりの大ヒットの外国人選手獲得でした。
ズレータの骨折離脱もあり6月の下旬に獲得したわけですが、その時は期待よりも懸念の方が大きかったのが正直なところです。

オーティズ獲得 (6/25 オリオン村)

この時期は藤田が壊れたことが明らかになりつつあった時で、補強ポイントは中継ぎ左腕だと考えていました。
そんなところにオーティズ獲得のニュースですから、ちょっと違うんじゃないの?というのが感想でした。

もちろんズレータがいなくなり大砲が消え去ったこと、期待した根元がセカンドに定着しきれなかったことから、オーティズがオリックス時代と同じ様な活躍をしてくれれば助かるという思いはありました。
しかし2年間で57本塁打も放ちながら合併騒動の余波がありながらも放出された理由、その拙守を考えると戦力になるのかという不安のほうが大きいのではと考えていました。

ところがその守備が逆の意味で期待を裏切ってくれました。
拙守どころかむしろ巧い部類にはいる堅守を見せてくれたことには、驚き以外の何物でもありません。
特に強靱な手首を使ったスナップスローで、無理な姿勢で捕球しながらもファーストに矢のような送球で何度もピンチを救いました。
内野と外野の間に上がった飛球に対しても、サブローらを押しのけて捕球に行くなど積極的なプレーを見せてくれました。
同様に課題と言われた併殺も僅かに3個、平凡な内野ゴロでも必死に走る姿には感動すら覚えました。
来日時に「日本でやりたかった」と言っていた言葉通り、ハングリー精神を全面に出したプレーは他の外国人選手にはない美徳だと思います。

まだ若いこともあり、彼には来季以降もがっちりとセカンドのポジションをつかみ取って欲しいと思います。
あの貪欲さを忘れなければ、きっと貴重な戦力として来季も貢献してくれるはずです。
ややパンチ力が衰えた感がありますが、セカンドというポジションで今季ぐらいの成績を通年で残してくれれば大満足です。


【オリオン村査定】 3000万円 → 8000万円 (△167%) ※今季は半年契約

 

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2007年通信簿 3 サブロー

2007-10-23 23:07:36 | 千葉ロッテ

3 サブロー 外野手 31歳 年俸7000万円

【2007年成績】 133試合 472打数 67得点 127安打 打率.269 28二塁打 4三塁打 7本塁打 68打点 13盗塁 47四死球 105三振 得点圏打率.310

開幕当初こそズレータに4番の座を奪われましたが、結局は今年もロッテの4番はサブローでした。
交流戦明けぐらいに打率も3割近くまでいきましたが、最終的には2割7分にも届かず満足のいく成績とは言えません。
ただ通算成績から考えるとこれぐらいがサブローの実力とも言え、2005年がキャリアハイだったのかもしれません。

とは言え、得点圏打率は3割を越えて打点もチーム2位の68打点ですから、きっちりと4番の責任は果たしてくれたと思います。
CSでもそうでしたが、ここぞという場面できっちりと打点を稼ぐことができたサブローは「つなぎの4番」ではない「まさに4番」の活躍ぶりでした。
やや好不調の波が激しいのが困りものですが、打線の厚みを増すためにも来季の4番も彼に頑張ってもらいたいと思います。

サブローのアピールポイントは、やはりその守備範囲の広さと強肩です。
彼のところに打球が飛べば安心して見ていられますし、彼の守備でどれだけ投手が助けられたかはあえて言うまでもありません。
特に終盤の強肩でのホーム封殺のオンパレードは、CS進出に大きく貢献しました。

課題があるとすれば、その足を活かしきれていないというところでしょうか。
足が速ければ盗塁できるというものでもありませんが、もう少し盗塁を試みる、あるいは塁上で投手を牽制するような動きをして欲しいと思います。
4番という打順に座ることで、そういった役割を放棄しているような感じがあります。
出塁したら打順に関係なくランナーである、という思いでチームに貢献してくれればと思います。
またいくら何でも三振が100を越えるのは多すぎます。
思い切りがいいことの裏返しではありますが、もう少しバットに当てることに意識を置くことも必要かと思います。


【オリオン村査定】 7000万円 → 7000万円 (±0%) ※2年契約2年目

 

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2007年通信簿 1 大嶺祐太

2007-10-22 23:49:56 | 千葉ロッテ

1 大嶺祐太 投手 19歳 年俸1000万円

【2007年成績】 1試合 0勝0敗0S 防御率11.25 4回 7被安打 1被本塁打 1与四球 1与死球 4奪三振 被打率.368

高卒ルーキーとして4月に1軍で登板するのは快挙で、それだけ大嶺が期待されている証左だと思います。
結果は打ち込まれましたが、その素質を充分に見せつけてくれました。

大嶺プロ初先発 (4/30 オリオン村)

ただ伊良部が158キロのストレートを清原に痛打されたことからも言えるように、ただ速いだけではプロでは抑えられません。
登板後の大嶺も「変化球さえ入れば抑えられることがわかったのが収穫」と言っていたように、変化球のコントロールがダメダメである事実も明らかになりました。
本人もわかっているわけですから、課題を身をもって理解しただけでも1軍登板は意味があったと思います。

2軍での成績は14試合で2勝7敗ですから期待されたほどの結果は残せていませんが、72回1/3で74奪三振と素質の片鱗は見せてくれています。
与四死球も31と課題ぶりを露呈していますが、今は大きく育てることが優先されるので余り欠点を矯正する指導に力を入れすぎないことが重要だと思います。

気になるのは高校時代も怪我をした肩を夏に痛めたこと、今もフェニックスリーグで投げているので問題ないとは思いますが、本人からはなかなか言い出しづらいでしょうから体調面は周りがきっちりとケアをしてくれることを期待します。

来年はタイプの違う唐川が加入してきますので、お互い切磋琢磨して3年後のエースを目指して成長してくれることを願っています。


【オリオン村査定】 1000万円 → 1000万円 (±0%)

 

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