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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2017年通信簿 24 吉田裕太

2017-11-30 00:56:42 | 千葉ロッテ

 

24 吉田裕太 捕手 26歳 年俸1480万円

【2017年成績】 61試合 94打数 10得点 16安打 打率.170 7二塁打 0三塁打 3本塁打 6打点 0盗塁 7四死球 30三振 得点圏打率.158

打撃でアピールをしなければならないはずの吉田が昨年はまさかの30打数ノーヒット、これで完全に正捕手の座を田村に奪われてしまったかと思いましたが、伊東監督の高い要求に田村が応えきれなかった、あるいは田村を伸ばすためにライバルの存在は必須と考えたのか、いずれにせよ吉田には結果的にラッキーな展開の一年でした。
ただそのチャンスを活かせたかと問われれば微妙なところで、肩やリードで田村に劣るだけに身長にも満たない打率ではとても太刀打ちはできません。
政権交代がありましたので流れが変わるかもしれませんが、終盤戦には柿沼が出番をもらって肩でアピールをするなど二番手の座を虎視眈々と狙っています。
その二番手の座を守ることに汲々とするのか、しかしそれでは柿沼、江村、宗接の追い込みを蹴散らせるとも思えず、田村を抜き去るぐらいのつもりでやっていってもらいたいです。

そのためにもキッチリとした野球、これを徹底するしかありません。
酒居が炎上をした試合ではリードが悪いと伊東監督にこき下ろされ、開幕を二軍で迎えることになってしまいました。
それでも早々に一軍に昇格をして2年ぶりのヒット、は嬉しかったのでしょうがバントを失敗した後のそれですので反省の言葉が欲しかったのが正直なところでもあり、打撃練習でも普通にバントをミスっていますし、その後もバントを失敗した後に右方向に打つのではなく引っ張っての併殺打、これではベンチの信頼は得られないでしょう。
それでも出番をもらえたのは唐川とのコンビがそこそこ結果を残せたからなのか、しかし石川、関谷とのバッテリーが長続きをしなかったことを考えれば安穏とはしていられません。
ただピンチになってしまえばオロオロと、といった精神面の弱さは克服をしつつあるのか、マウンドで投手を叱咤するような素振りが見られたのは今季の収穫です。
リード、打撃にもう少し上積みができて小技を確実にこなせればチャンスはもっと増えるはず、来季こそは自信にあふれる吉田を見せてください。

2014年通信簿
2015年通信簿
2016年通信簿


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キャプテン剥奪

2017-11-29 01:18:43 | 千葉ロッテ

井口監督にそんな気はサラサラ無いのは分かっていますが、形としては鈴木からキャプテンを剥奪したように見えてしまうのが正直なところで、あまりに不憫です。
おそらくはプレーヤーとしての目で見てもロッテは気持ちが出ていない選手ばかりだと考えていたのでしょう、チーム全員に自覚を促すというのは分からないでもありません。
ただタイミングが悪い、チームの事情で二年続けてのコンバート、そのコンバート先には主砲の期待をされる安田の獲得、そしてキャプテン制度の廃止と次から次への脱鈴木に思えてしまい、そうなっても先頭に立ってチームを鼓舞する鈴木でしょうし、不平不満などを口にすることもないでしょうが、その内心には微妙な風が吹き荒れているように感じます。
これで立ち消えとなっていた村田獲得が再燃でもしようものならヤバイ、思い返せば岡田が下り坂になったのもキャプテンを剥奪されてからだったような、里崎も似たようなもの、はピークを過ぎたからこその措置と考えれば自然な流れだったのかもしれませんが、来季に鈴木がどういった数字を残すか、残せるかに注目が集まりそうです。

一方でようやくのパラデス、ダフィー、サントスと来季の契約を結ばないことが発表されました。
その成績からすれば当然、遅すぎるぐらいですが、新外国人選手の獲得の目処が立ってのそれだと期待をしたく、来月早々にも大砲候補の名前が報じられることを心待ちです。
それにしても福浦の出番を削ってまでのパラデス、最終盤まで浦和でクリーンアップを張ったダフィーは何だったのか、計画性がなさ過ぎでしょう。
今季の成績と順応性を見れば覚醒の可能性が限りなく小さいことは分かりきっていたはず、その選手に一二軍で貴重な出番を与えた愚が嘆かわしいです。
現場は体制がガラッと変わりましたが球団首脳がそのままなのが一番の不安材料、まさか全ての責任を伊東監督に押しつけて終わりですか、重光さん、そろそろお仕事の時間です。



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2017年通信簿 23 酒居知史

2017-11-28 01:08:22 | 千葉ロッテ

 

23 酒居知史 投手 24歳 年俸1500万円

【2017年成績】 19試合 5勝1敗0S 防御率3.13 74回2/3 75被安打 11被本塁打 20与四球 3与死球 48奪三振 被打率.264

アマチュアとしての最後の大会となった社会人野球日本選手権大会で3試合20回を投げて無失点、前年からの記録を36回まで伸ばしてのプロ入りはどこか服部の影を感じないでもありませんでしたが、出足こそ佐々木に後れを取ったものの夏場以降はローテーションに入っての5勝は佐々木を上回り、昨年の関谷に並びました。
終盤戦での安定感は素晴らしく当然に来季は二桁勝利を期待してしまいますが、ロッテのジンクスを破ることができるのか、是が非にでも石川路線に乗ってもらいたいものです。

順調に一軍キャンプ、そして紅白戦の初戦に先発を任されましたのでベンチは一軍の戦力として勘定に入れていたのでしょう。
その試合に2回無失点、しかし練習試合で3回8安打6失点と打たれ出したら止まらないところを見せてしまったこともあり開幕一軍を逃し、二軍では開幕二戦目に先発をして5回4安打2失点に11奪三振とドラフト2巡目に相応しいデビューとなりましたが、その後も好投をしながらもなかなか一軍でのチャンスをもらえません。
ひたすら先発だった佐々木とは対照的に中継ぎでの一軍デビューはそこそこの内容ながらもあっさりと降格、そこから暫くは浦和でも投げなかったことからどこぞを痛めたのか、社会人一年目の終わりあたりに腰痛を発症したこともあり心配をしましたが、そこから酒居の怒濤の進撃が始まります。
8月になってからのプロ初先発は8回3安打1失点の100球で完投ペースも後を託した内が打ち込まれてまさかのサヨナラ負け、それにへこたれずに3度目の先発では志願の続投で9回4安打2失点とプロ初勝利を完投で飾るところなどは気の強さの表れで、ロッテでは数少ない資質を持った酒居は魅力たっぷりです。
それがピッチングにも出ていて向こうっ気の強さは11被弾という代償もありますが、それは胸を張っていい向こう傷と言ってよいでしょう。
140キロ台半ばに近いストレートにスライダー、あまり多くはありませんがフォーク、カーブと変化球もまずまずのキレ、コントロールはややアバウトなところもありますが気持ちが前に出ることでそれが弱点になっていないのがこれまたロッテらしくはなく、その持ち味を大事にしてもらいたいです。
まだ壁らしい壁にぶつかっていないのが今後の課題、そこをどう乗り越えるか、乗り越えたときには次世代のエースの称号が見えてくるかもしれません、楽しみです。


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2017年通信簿 22 田村龍弘

2017-11-27 00:51:16 | 千葉ロッテ

 

22 田村龍弘 捕手 23歳 年俸5000万円

【2017年成績】 132試合 311打数 31得点 77安打 打率.248 12二塁打 3三塁打 3本塁打 36打点 4盗塁 27四死球 68三振 得点圏打率.271

昨年にベストナイン、ベストバッテリー賞を受賞した田村は背番号も22を背負ってレギュラーをほぼ手にしたも同然、今季は大きく飛躍するシーズンになるだろうとファンはもちろんですが本人もそう確信をしていたはず、しかし蓋を開けてみれば死にかけた吉田にトドメを刺すどころか浮上のきっかけを与える一年となってしまいました。
吉田との差はまだ歴然としていますが昨年からの流れからすれば規定打席、100安打のクリアは義務ですらあったはず、この足踏みが今後にどう影響をしていくのか、かなりの苦言を呈された伊東監督、田口コーチから井口監督、清水将コーチ、的場コーチと体制がガラッと変わりますので、横一線からのスタート、ぐらいのつもりでいた方がよいかもしれません。

それでも終わってみれば打席数こそ減らしましたが、こと打撃について言えば捕手としてはまずまずといったところです。
清田と同じく打撃のコツを掴んだ、ことをペラペラと喋ったのが悪かったのか昨年に比べれば盛り上がりには欠きましたし、里崎ライクな右打ちもさほど目立つこともなくなりましたが、それでも甘いボールを見逃さずに強く叩くことができるようになったのは来季に向けてのプラスになるのではないかと思います。
侍ジャパンでサヨナラヒットを放つなどここぞの勝負強さ、は八番であればイヤらしさがあり、ファールで粘れるようになり三振が減ったことで相手からすれば面倒な打者でしょう。
これまた里崎にどこか似ている意固地なリードを伊東監督にかなりダメ出しをされていましたが、投手陣の乱調の責を負わせるのは酷な気がしますし、やや決め打ちで雑な感じもあるキャッチングは反省材料ながらもリーグトップの座を奪い返した盗塁阻止率は投手に安心感を与えています。
昨年よりも持ち直しはしましたが打撃が売りのはずの吉田が2割に届かないことからして、守りにアドバンテージのある田村の優位は揺らぎません。
ただこのレベルで満足のできる田村ではありませんから、あるいは伊東監督にもその意図があっての厳しさだったのかもしれませんが、ライバルの存在は必要でしょう。
数年後のFA流出を視野に入れているのかもしれませんが、吉田のみならず柿沼、江村、宗接と同年代の捕手がひしめき合っている環境を糧に来季こそ、規定打席に100安打です。 

2013年通信簿
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2017年通信簿 21 内竜也

2017-11-26 00:18:28 | 千葉ロッテ

 

21 内竜也 投手 32歳 年俸3500万円

【2017年成績】 50試合 5勝1敗16S 防御率2.94 49回 36被安打 5被本塁打 28与四球 0与死球 44奪三振 被打率.200

昨年は石川に「性能はいいけどすぐ壊れる」、今年は藤岡に「いい車に乗っているのは壊れやすいから」といじられ、契約更改では「怪我さえなければ抑えられる」と言われてしまった内は50試合、49イニング、16セーブはキャリアハイ、ようやくに大きな故障もなくシーズンを通して一軍で投げることができました。
ただその代償というわけでもないでしょうが防御率はぎりぎり2点台、ここ2年の1点台前半からすれば物足りないのも正直なところではあります。
来季はこの皆勤を続けた上での1点台、とまでは言わずとも2点台前半にまとめてくれればチームに大きな力となりますので、ファン待望、渇望の大輪の花を咲かせてください。

7月中旬に寝違えによる登板回避はありましたが、肩肘、足首を気にせずに一年を過ごせたことは本人にとっても大きな自信になったと思います。
ストレートのスピード、縦のスライダーのキレ、そしてコントロールと全体的にやや緩めだった感は否めませんし、それは昨年からのものですので衰えという文字がチラホラ見え始めているのかもしれませんが、しかし日本人投手では大谷に次ぐ来季に33歳ながらもまだ33歳、ここからさらに上の極みにいくに年齢を気にするほどのこともないでしょう。
起用法としては益田が上向く気配が無いままにシーズンを終えましたので順当に考えれば守護神、球団も秋季キャンプを免除、シーズン中も余程のことがない限りは1イニング限定とファンが思う以上に心を砕いていますので、これで結果を残せなければ男がすたります。
切れ味鋭いストレートに落差のあるスライダー、これだけでも無双なところに緩いカーブを交えて緩急をつけられればコントロールをさして気にすることもありません。
ちまちまと考えるタイプでもないでしょうにやや落ち着きが無いのが気がかりではあり、一球毎にマウンドから降りてくるのではなくどっしりと構えての30セーブ、是非ともお願いします。

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2011年通信簿 2016年通信簿


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2017年通信簿 20 東條大樹

2017-11-25 00:59:36 | 千葉ロッテ

 

20 東條大樹 投手 26歳 年俸1250万円

【2017年成績】 12試合 0勝0敗0S 防御率6.88 17回 18被安打 1被本塁打 11与四球 2与死球 17奪三振 被打率.277

即戦力として期待されたルーキーイヤーは期待ハズレ、翌年こそと臨んだ秋季キャンプを発熱で途中リタイアと初っ端から蹴躓いた東條は、二年目も乗り切れないままでした。
登板数、イニング数ともに増えはしましたがピッチングにさしたる変化はなく、その大半を二軍で過ごしたのも仕方のないところです。
これでもかと同年齢の右腕を獲った2015年のドラフト、あっさりと同期の信樂が二年でユニフォームを脱ぐことになったのは東條にとって他人事ではありません。
おそらくは同じ境地にいる高野との天秤、このレベルであれば数字に劣る一人が追い出されることになるでしょうから、生き残りをかける来季となります。

アマチュア時代はそこそこまとまっていた印象があるのですが、ここまでコントロールが乱れればどうにもなりません。
浦和でも30回2/3で21四死球ですからメンタルがどうのではなく基本的に足りていないのでしょう、それはそれで東條にとっては武器なのかもしれませんがそこそこ大きなテイクバックが打者にとって見づらいフォームにはなっていないような、それでいて上体のブレが大きく頭が動くことで制球がままならなくなっているようにも見えます。
ボール自体には力があり、またコントロールを気にしすぎて小さくまとまってきていないのは評価をしたいのですが、劇的に何かが変わる雰囲気を感じられないのも正直なところで、東條がしっかりとしてくれば益田を先発にと思っていましたがいっそのこと東條を先発に、それぐらいのことをしなければ何も変わらないままに終わりそうな気がしてなりません。

2016年通信簿


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軍配者

2017-11-25 00:31:59 | 読書録

早雲の軍配者(上)

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謙信の軍配者(上)

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軍配者とは出陣に際して日取りや方角の吉凶を占い、また天文や陰陽道、易経などを司り、そこから戦術に特化をしたものが戦国後期の軍師と言われているそうです。
この軍配者シリーズ三部作では北条氏の風間改め風摩小太郎、武田氏の山本勘助こと四郎左、扇谷上杉氏から長尾氏に転じた曽我改め宇佐美冬之助の三人の軍配者を主人公に、その三人の付かず離れずの40年以上もの友情をベースに武蔵、信濃での争いをほぼ史実になぞらえて描いています。
ただ最初から三部作の構想だったのか流れでそうなっただけなのか、どちらかと言えば後者ではないかと思える中途半端さもあり、そのボリュームほどの読み応えには欠きました。

コーエーの三國志のような奇想天外な設定はどうかとも思いますが、軍配者、と銘打った割には平凡、軍師との違いがよく分かりません。
そもそも軍配者であろうが軍師であろうが小太郎、四郎左、冬之助の存在感が今ひとつで、どちらかと言えばこの三人の目を通した伊勢早雲、武田晴信、長尾景虎の人となりが中心でもあり、仁徳の早雲、情実の晴信、軍神の景虎がメインテーマにすら思えてしまうのが実際のところで、タイトルに偽りあり、でもあります。
小太郎は足利学校で軍配者としての学びが全てと言ってもよく風摩一族の諍いも尻切れトンボ、一番に軍配者らしき働きのあった四郎左も失敗が目立ち、冬之助に至っては景虎の天才ぶりに舌を巻く始末、これではまるで軍配者は無能、不要としたかったのかと思えてしまうぐらいです。
川中島での四郎左の死を以て物語は幕を下ろしますが、せっかくに面白い題材を引っ張り出してきただけに残念至極、期待ハズレの軍配者たちでした。


2017年11月22日 読破 ★★☆☆☆(2点)



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北陸シリーズプチ復活

2017-11-24 01:00:46 | 千葉ロッテ

今日はファン感謝デー、シールの配布があり、また涌井にサインをもらえる最後のチャンスかもしれないので心揺れましたが、予報どおりの雨にあっさりと二度寝となりました。
驚いたことに徹夜組もいたそうで、船橋は昼前には雨も上がりましたので午後のプログラムは順調に消化できたのではないかと思います。
そんなイベントとは縁遠い自分ですが、来季に13年ぶりに富山での主催ゲームが発表をされましたので、とりあえずホテルだけは確保をしました。
なぜに平日、そうなればおそらくはナイターでしょうから5月の富山はまだ寒そうですし、しかも単発の1試合ともなればコストパフォーマンス的にも厳しい、そもそもチケットを手に入れられるかどうかも危いわけで結局はパスとなる可能性が高そうですが、満員御礼で今後に北陸シリーズが完全復活となる一歩目となってくれればと願います。
次の史跡巡りは北陸を予定していますので夏休みの時期に富山、金沢、福井の連戦になれば最高、再来年の実現を期待したいです。



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2017年通信簿 19 唐川侑己

2017-11-23 06:49:13 | 千葉ロッテ

 

19 唐川侑己 投手 28歳 年俸5200万円

【2017年成績】 21試合 5勝10敗0S 防御率4.49 126回1/3 135被安打 18被本塁打 37与四球 7与死球 86奪三振 被打率.272

長期低落傾向から踏み止まった昨年、そして第二幕となる今季は他の先発陣が不甲斐なかったことがあるにせよ3年ぶりの100イニング到達ですのでまずまずといったところです。
もちろん4点台半ばの防御率に二桁敗戦ですので誉められた結果ではありませんが、あれだけ足踏みが長く続いたのですから三年計画ぐらいで考えなければならないでしょう。
その三年目となる来季は規定投球回が最低ノルマと考えて、今季に取得をしたFA権を武器にできるオフになってくれよと、やや微妙な心持ちで期待をしたいです。

春季キャンプの第二クールでノックの際に左足首を捻挫して出遅れが懸念されましたが、しかし紅白戦の初戦に先発をして2回無失点、練習試合でも初戦に先発と伊東ロッテを通じて期待をされ続けたとおりに大事なところを任された唐川は、疲れを配慮しての抹消を除けばほぼ安定をして先発ローテーションを守りました。
数字が今ひとつなのは貧打線に耐えられなかったところもありますし、まだ満足のいくレベルではありませんが球威が戻りつつあることの代償としての被弾の多さによるものですから前向きに考えたく、併せて代名詞とも言える精緻なコントロールまでとは言わずとも投げたいところに投げられているように見えたのが収穫です。
そのコントロールが決まりさえすれば素晴らしいピッチングができるだけの力のある唐川、はストレートに自信が持てるようになってきたことでの攻めの気持ちが大きいと感じます。
痛いところでの被弾が少なくありませんでしたが方向性は間違っていないと考えますので、あとは長いイニングを投げられる肩のスタミナでしょう。
涌井がメジャー移籍ともなれば石川、二木ではなく自分が、と開幕投手を狙うぐらいの唐川であってもらいたいですし、その開幕投手の▲印で推しておきます。

2008年通信簿 2013年通信簿
2009年通信簿 2014年通信簿
2010年通信簿 2015年通信簿
2011年通信簿 2016年通信簿
2012年通信簿


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ヘッドコーチ

2017-11-22 01:10:48 | 千葉ロッテ

久しぶりのヘッドコーチ誕生です。
伊東監督はヘッドコーチを置きませんでしたので、その前任の西村監督の最終年に高橋ヘッドが誕生をして以来ですから6年ぶりとなります。
引退即監督に就任をした井口監督ですのでコーチ経験の長い鳥越ヘッドは頼りになるはず、気心が知れている上に年上ですので耳に痛いこともしっかりと口にしてくれるでしょう。
そもそものコーチとしての手腕も逆に不安になるぐらいに評価が高いのが素敵すぎ、その喜びに頬をつねっているロッテファンが100万人ぐらいはいると思います。
ただ同じくソフトバンクからの移籍となった清水将コーチはロッテを知っているのでそうでもないでしょうが、鳥越ヘッドがロッテの緩さに驚き慌てるのが第一歩かもしれません。
そこから三年計画ぐらいで立て直してくれればと、いい加減に見飽きた練習のための練習、おざなりな試合前のウォーミングアップや守備練習、ガラッと変えてやってください。
これで顔ぶれはほぼ揃いましたので週明けぐらいに全スタッフが発表となるのか、残るポジションは二軍の内野守備走塁コーチ、外野守備走塁コーチでしょうから前者は小坂、後者は諸積が現場復帰との報道もありましたので柴原は見送りとなったのか、井口人脈とOBのバランスはいい感じです。
早く来い来い春季キャンプ、どうやら客先常駐は一年を超えて来夏まで続きそうですが2月の長期休暇は既に宣言済み、心置きなく石垣島を楽しむ準備は万端です。



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2017年通信簿 18 藤岡貴裕

2017-11-21 00:47:58 | 千葉ロッテ

 

18 藤岡貴裕 投手 28歳 年俸4300万円

【2017年成績】 10試合 0勝0敗0S 防御率16.62 8回2/3 14被安打 2被本塁打 12与四球 1与死球 5奪三振 被打率.368

藤岡の足踏みが半端ないです。
6年目はプロ入りから初めてのシーズン未勝利、どころか僅かに10試合の登板で防御率は16点台と箸にも棒にもかからない乱れっぷりでした。
昨年に結果を残したこともあり、また長いイニングを意識するとボールを置きにいくところがあるので中継ぎが向いていると考えていますが、本人は先発志向で伊東監督に直訴も奪い取れと返されて、結局は春季キャンプ早々に中継ぎで勝負をすると表明も本心ではなかったのでしょう、このあたりはベンチのハンドリングの悪さにも思えます。
どこか痛めているのではないかと心配になるぐらいに開幕からボールが走らず、散らばり、あっさりと開幕5戦目での降格は誤算以外の何ものでもありません。
二度目の二軍落ちに際しては落合コーチから先発転向を許されるも一軍ではやはり中継ぎとちぐはく、不完全燃焼な一年だったでしょう。
来季は井口監督から「先発として考えている」との言葉をもらいやる気を出しているはず、個人的には気が進みませんが二桁勝利を狙うぐらいの気概で臨んでくれればと思います。

やはりゴールデンルーキーとして鳴り物入りで入団をした佐々木の後ろ向きさ加減に「藤岡二世」を危惧する声があるように、メンタルの弱さこそが藤岡の最大の弱点でしょう。
パワーピッチで多少のばらつきをねじ伏せるのが藤岡の持ち味でしたがそのストレートが走らなくなったことでボール先行に四苦八苦、ストライクを欲しがって痛打される悪癖を根治できなければ東洋大の藤岡の輝きを取り戻すのは難しいでしょう、そのためにも自信を持てるストレートを磨くのが第一です。
練習に手を抜いているわけではないでしょうが入札に否定的だった自分を翻意させた尻周りのボリュームが落ちているようにも見えますし、腕の振りも緩んでいるように思えます。
台湾遠征で3回1安打無失点に手応えを感じたようですが気持ちの上げ下げが激しいのが藤岡、上手く乗せていくことが清水コーチの最初の仕事かもしれません。
井口監督の言葉は「先発でダメなら二軍」の裏返しでしょうから退路を断って、さすがに今季は悪すぎ、これで終わる藤岡ではないと信じてその復活を待ちます。

2012年通信簿
2013年通信簿
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肝の据わっているやつ

2017-11-20 00:49:32 | 千葉ロッテ

涌井が退団ともなれば27代目の開幕投手を決めなければなりませんが、機関紙は候補として石川を筆頭に唐川、二木、さらには酒居の名前を挙げています。
井口監督は「内容、結果、肝の据わっているやつ」をその3条件に掲げたとのこと、涌井の去就を横にらみなのも理由なのでしょうが、決定はオープン戦に入ってからのようです。
その本命の石川に対して「もしも指名しても“嫌です”とか言いそうだよな」とは井口監督、思わず笑ってしまいました。
石川のチキンぶりと言いますか、普段から試合前は吐き気がするんです、なんて口にする「肝の据わらなさぶり」を発揮しているところからして実際にそんなことにもなりそうな、やはりWBCになんかに行っちゃダメだったんだよね、ただ開幕投手ぐらいはこなしてくれないと、でも貪欲さは似合いませんから、さらっとこなしてもらいたいです。
逆に二木、酒居あたりには貪欲に狙って欲しい、幸か不幸か涌井を除けば名前で選ばれる投手はいませんので春季キャンプから競い合って、西野だって佐々木だってスタンリッジだって陳冠宇だって大嶺祐だって関谷だって、もしかしたらルーキー山本だって、なんて話題になるぐらいの競い合いを楽しみにしています。



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2017年通信簿 16 涌井秀章

2017-11-19 01:28:56 | 千葉ロッテ

 

16 涌井秀章 投手 31歳 年俸2億5000万円

【2017年成績】 25試合 5勝11敗0S 防御率3.99 158回 156被安打 20被本塁打 53与四球 7与死球 115奪三振 被打率.261

単年契約か複数年契約かが明らかにされないままにロッテでの四年目を迎えた涌井は、シーズン終了後に海外FA権を行使してメジャーに挑戦することを表明しました。
おそらくはメジャー移籍に限って破棄が許される複数年契約を結んでいたのではないかと想像をしますが、伝え聞こえてくるところではメジャーかロッテの二択とされますので後押しをしやすい状況ではあり、ただ今季のピッチングでは進路が決まるにはかなりの時間がかかるでしょう。
先発としてはルーキーイヤーを除けば最低の5勝、は超貧打線に足を引っ張られたことも理由でしょうがギリギリ3点台の防御率からして衰えとも囁かれていますし、井口の引退試合で先発をするも左手親指の違和感、そして右足の痙攣での降板に小林宏を思い出したロッテファンも少なくはないと思います。
リリーフもできることがメジャーへのアドバンテージとの論評もありますが先発にこだわってロッテに移籍をした経緯もありそれを捨てられるのか、あるいは出来高重視の契約、もしくはマイナー契約でも夢のメジャーにこだわるのか、井口監督はいつまでも待つとしていますのでじっくりと考えて答えを出してください、その答えを尊重します。

伊東監督のアドバイスでカーブを、そして落ちなくなったフォークを4年ぶりに解禁は握りを浅くしてスプリットに変更をしてのそれでしたが、結局のところは目立ったスタイルの変化は感じられず、良くも悪くも涌井、球数が多くなってもスタミナで乗り切るスタイルは健在でした。
ただそのスタミナにやや陰りが見えたのも正直なところで、そのあたりはベンチも敏感になったのかこれまででは考えられない場面での交代、開幕戦では同点の八回にイニング途中での降板にはビックリ、信頼感が薄れたと言うよりは涌井を守ろうとする伊東監督の意図だったのではないかと思います。
力でねじ伏せるスタイルが災いをしたか交流戦の箱庭ではリーグ初、史上3人目の1試合6被弾という屈辱もあり、100球を超えてからの終盤での失点も目立ちました。
痙攣での降板は7月にもありましたし、9月に6年ぶりの完封勝利、しかし直後に2回7失点でKOと乗れそうで乗れない、チームと似たような歩みはまさに涌井ロッテといったところです。
それでもメジャーを目指すのはかつて両雄と並び称されたダルビッシュの活躍に触発をされたからなのか、当然に地元出身のヒーローですからロッテに骨を埋めて欲しいのが本音ですがダルビッシュと投げ合うところも見てみたい気持ちがないわけではなく、じりじりした思いで涌井の決断を待ちます。

2014年通信簿
2015年通信簿
2016年通信簿


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モノは使いよう

2017-11-18 04:53:51 | 千葉ロッテ

話題のトラックマンが、ようやくロッテにやって来ます。
導入が遅れていたらしいのがロッテ、ヤクルト、中日と見事なぐらいに今季は下位に低迷をしましたから、「まだ成果が分からないし、どう使いこなせるかなどはっきりしていない」なんて言っていた山室球団社長としても重い腰を上げざるをえなかったのか、個々のプレーの質を科学的な側面から分析できるようになるのは大きな前進でしょう。
もっともハコがあっても使いこなせなければ意味がなく、統計データですら勘ピュータの後塵を拝していた体質の改善が求められます。
分析グループなるものを立ち上げる、との報道もあり、あるいは田中英を球団に残すとも報じられたのはそれを視野に入れたことなのか、京大だから、とは安易な気がしないでもないですが理系出身、NPB経験者はアドバンテージにはなると思われ、何はともあれ即効性のあるものでもありませんのでじっくりと、結果を求めすぎずにやっていってもらいたいです。



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2017年通信簿 15 関谷亮太

2017-11-17 00:55:02 | 千葉ロッテ

 

15 関谷亮太 投手 26歳 年俸2250万円

【2017年成績】 10試合 2勝4敗0S 防御率3.80 45回 57被安打 3被本塁打 17与四球 1与死球 38奪三振 被打率.303

昨年の中盤戦から下り坂だった流れをせき止められずに、見事なまでに二年目のジンクスにはまってしまった関谷です。
後続が打たれるなど不憫な登板がありながらも昨年は5勝、しかし5点台の防御率でしたから2点弱も改善をしたことを評価すべきなのかもしれませんが、それでも当然にベンチは先発ローテーションの一員として期待をしていたことからして8月下旬にようやくの今季初勝利は当てが外れたとしか言いようがありません。
ピッチングスタイルがデビューをしたときとは別人のような急激なロッテ化が進んでいるようにも見えますので、一転して窮地に追い込まれてしまったように感じます。

とにかくストレートのスピード、キレが戻らなければ、関谷が生き残るには厳しいように思います。
130キロ台後半がやっとでは伝家の宝刀であるチェンジアップも打者にはさほどの脅威にはならず、それでいてコントロールもばらけ気味でしたので苦しさもひとしおでした。
石垣島でのラミゴとの国際交流試合では初戦が大嶺祐だったのは地元バイアスがかかってのそれですので二戦目に先発をした関谷が一番に期待をされていたはず、そこではまずまずの内容でしたがオープン戦では結果を残せずに二軍落ち、開幕一軍から漏れたのは本人も不本意だったでしょう。
しかしその浦和での初登板は中継ぎで連発を浴びるなどして3回4安打3失点、その後の先発でもピリッとせずに9試合で3敗ながらも一軍の先発陣が火の車になったことで5月下旬に一軍に昇格もだらっとしたメリハリのないピッチングで結局は中継ぎに回されてしまい、その中継ぎでの短いイニングでもなかなか140キロに乗りませんでしたのでコントロールを意識して抑えているのではなく、何らかの理由でスピードが出なくなってしまっているのでしょう。
ストレートの走らない関谷が活躍をするイメージがどうしても浮かばず、そのもやっとしたスタイルで終盤戦にやや結果を残せたことで安心をせず、ひたすら真っ直ぐを磨いてください。

2016年通信簿


【オリオン村査定】 2250万円 → 2000万円 (▼11%)



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