騒がしいオフが始まる

日本シリーズも終わって、本格的にオフが始まりました。
まずはFA宣言をする選手の動向に注目が集まり、その解禁日であった昨日に動きはありませんでしたが、今日になって意外な顔ぶれが書類の提出だったり宣言の表明です。
その西武の片岡、中日の中田賢、ソフトバンクの山崎はいずれも残留が濃厚とされていましたので、先陣を切ってのそれはちょっと驚きでもあります。
山崎などはソフトバンクが日本ハムの鶴岡を獲得するとの報道が決断の理由とも報じられていますので、ある意味で一番にFAの意義に合っているのかもしれません。
その他にも西武の涌井、広島の大竹、阪神の久保の名前が取り沙汰されており、しかも一極集中ではなくばらけそうなのでなかなかに面白くなりそうです。

さてロッテです。
もう涌井はロッテが濃厚なんて前提での報道が目立っていますが、やはりその資金面からして実現をするとは思っていません。
もし重光ジュニアがまたぞろ気まぐれを起こしてくれるのであればそれはそれで喜ばしいのですが、それであれば同じぐらいの資金で大竹と鶴岡、あるいは山崎にチャレンジができるような気もしますし、もっともこればかりは相手の意向がありますのでどうにもならないところはあるものの、何にせよ気になることは確かです。
その涌井はなぜか動きが鈍く、あるいは内川のときの村田のように「片岡さんが移籍をするので自分もとなると西武に申し訳がない」なんて理由での残留があったりして、なんて思いつつも、伊原監督と涌井が性格的に合うとも思えませんし、どう転ぶにせよ宣言だけはすることになるのでしょう。
そうなれば何のタイミングを計っているのかは分かりませんが、今週中には動きがあるでしょうから片肘をつきながら待つことにします。

ロッテがメキシコ代表内野手獲りへ　（11/6　日刊スポーツ）

ロッテが、ドジャース、ヤンキースなどでプレーしたルイス・クルーズ内野手（29）の獲得調査を進めていることが5日、明らかになった。
メキシコ出身で、三塁や遊撃を守れる安定した守備力が持ち味。
06年と今年はWBCメキシコ代表にも選出された。
クルーズは00年にレッドソックスに入団。
08年にパイレーツでメジャデビューすると、遊撃手として頭角を現した。
右の巧打者としても能力を発揮し、昨年はドジャースで78試合に出場して打率2割9分7厘、40打点の好成績をマークした。
ロッテは今季、2年目の鈴木が正遊撃手に定着するなど急成長。
10月のドラフト会議でも上武大・三木亮内野手（22）を3位指名したが、まだ二遊間の層が薄いのが現状だ。
シーズン中に根元が負傷離脱した際は、穴を埋めるだけの人材が出てこなかった。
さらに三塁手の今江も、残留へ前向きな姿勢を見せてはいるが、今季海外FA権を取得。
伊東監督も以前から「内野の即戦力がいない」と話しており、内野手の補強は急務だった。
今季の3位を上回る成績を残すべく、堅守の助っ人獲得を目指していく。

◆ルイス・クルーズ　1984年2月10日生まれ。メキシコ出身の29歳。00年にレッドソックス入団。02年にパドレス、07年にパイレーツと渡り、08年にパ軍でメジャーデビュー。同年、主に遊撃手として22試合に出場し、打率2割2分4厘。ドジャース在籍の12年には78試合出場で打率2割9分7厘、6本塁打、40打点をマーク。13年7月にヤンキースに移籍したが、同年8月に戦力外となった。メジャー通算195試合出場で打率2割3分4厘、7本塁打、57打点。WBCには06、13年と2大会、メキシコ代表として出場した。185センチ、95キロ。右投げ右打ち。

そんな中で、珍しくも早い段階での新外国人選手のニュースです。
まだ獲得調査ということですから確度はさして高くはないのかもしれませんが、口を酸っぱくして言い続けてきた補強ポイントである右の内野手ですから嬉しいことこの上ありません。
ただ今季はドジャースからヤンキースに移籍をして8月に解雇となっただけのことはある61試合で.145の1本塁打で11打点ですが、しかし昨年は78試合で.297の6本塁打で40打点ですからロッテの財布でどうにかなるものなのか、その今季の年俸が50万5千ドルですから手に余るような気がします。
毎度のことながら球団の懐事情までを考えてしまうのが哀しくもあり、それでも夢が広がるニュースではあります。
この数字を見ればポジションはサードかショートですから今江の保険としての調査という気もしますし、こちらからすれば3Aでも10本塁打程度ですので大砲ではなく守備の上手いアベレージヒッターといった感じでコスト的にどうなんだろう、とは思いつつも、日本で開花をする選手も少なくはありませんので素材は良さそうですから今後の成り行きに期待をしましょう。