何とか間に合うようにと急いだものの船橋駅に着いたときには既に8回の裏で、さすがに今日の観戦は断念をしました。
朝からの雨の影響もあってか球団の意気込みとは裏腹にスタンドには空席が目立ったようで、頑張ってくれている選手たちに何だか申し訳ない気分です。
明日こそはと何の裏付けもない決意を表明してみたりもしますが、いずれにせよTEAM26ロッカーの鍵を返さなければいけないので明日か明後日には見参予定です。
期待をした通りの序盤の攻防が勝負を分け、選手たちの執念がロッテに白星を呼び込みました。
残念ながら日本ハムもダルビッシュをリリーフで投入をするなどしてオリックスを一蹴したために追い抜くことは出来ませんでしたが、あと2試合に勝てばいいだけの話です。
オリックスは既に来季へのテストモードに入っていますからアドバンテージをもらったようなもので、しかし油断をせずに確実に仕留めたいものです。
マーフィーは今日も不安定なピッチングで、今後に不安を残す投球内容でした。
コントロールのばらつきは今日に始まった話ではありませんが、前回にやや持ち直したようにも見えたストレートのスピードが今日は今ひとつで、緩急の差が小さくなったことで変化球を見極められたのがピッチングを苦しくしました。
中継ぎのときの145キロとは言わずとも140キロ台のストレートがマーフィーを支えていましたので、このスピードの衰えが疲労の蓄積によるものなのか、あるいはどこぞを痛めているなどの事情があるのか、ここまで先発ローテーションの軸として頑張ってくれていただけに心配です。
そんな中でも試合を壊さずに持ちこたえたのは評価をしたいですし、次の登板までは間隔が空きますのでしっかりと休養をした上で所沢で弾けてもらいましょう。
そのマーフィーが四球を連発してマウンドを去った後を支えたのは、内と伊藤の次世代の守護神を期待される若手ですから喜ばしい限りです。
内は今季初勝利に相応しいピッチングで、あっさりと三球三振でピンチを切り抜けて楽天に傾きかけた流れを堰き止めました。
テンポよく145キロを越えるストレートに得意のスライダーを交えて、まさに付け入る隙を与えない圧巻のリリーフです。
伊藤はスライダーばかりを投げたのが不満ではありますが、切れ味鋭いからこそ的場は里崎チックなリードをしたのだと思います。
この両人がペンとともに今日も劇場ぶりを見せた小林宏に代わって来季の守護神を争うことになると見ていますので、非常に意義のある今日の競演でした。
打線は日本一になった2005年以来の千葉マリンでの登板となった川井を序盤に攻略をし、有利な展開をもたらしてくれました。
選手会長サブローの先制ツーランにキャプテン西岡の2点タイムリーと肩書きのある選手がチームを引っぱる姿は美しく、常にこうあってもらいたいものです。
西岡は猛打賞こそなりませんでしたがマルチヒットで203本までヒットの数を増やし、田中とカブレラが打率を落としたことで首位打者に青信号が点灯をしました。
さりげなく今江がカブレラを抜いて田中に肉薄をし、このままロッテの若き両雄がワンツーフィニッシュということも夢ではありません。
是非とも明日も明後日も打ちまくってCS出場へのアシストをするとともに、個人の記録でも満足のいくシーズンにしてもらいたいものです。
それにしても川井もロッテベンチも役者だなぁと、そんな思いで途中経過を追っていました。
川井はロッテに流れを引き渡す4失点ながらも6回を投げきりましたので全体で見れば悪くもなく、しかも代わった川岸が3点を失ったことでむしろ好投と取れなくもありません。
これで試合開始直後はロッテの草の疑いを楽天ベンチ、ファンから持たれたはずの川井が来季以降も使命を全うできる立場となり、100点満点のシナリオです。
明日は千葉出身の長谷川が紆余曲折を経て15年目の初仕事を披露してくれるであろうと、そんな期待をしています。
華麗な勝ち方で明日に繋いだ今日の試合でしたが、実は試合が始まるまではかなり憂鬱でした。
前日に登録を抹消した角中の代わりに昇格をしたのが根元で、いったい何をしたいのかが理解できなかったのが始まりです。
そしてスタメン発表で第二の衝撃が走り、個人的にはこの最終カードが今季の総決算と位置づけていただけに、その試合で今季初の4番に座るサブロー、7番金泰均に8番大松という昨年までを彷彿とさせるようなオーダーですから頬が引きつりました。
結果的にそのサブローが活躍をしましたので西村監督の勝負勘が勝ったのでしょうが、どうにもしっくりとこないところがあります。
試合でも福浦にバントをさせたところなどは6番打者ですから当然ながらも西村監督らしくはなく、しかし的場はそのまま打たせる中途半端さはまさに西村監督です。
守備の乱れで痛い目に遭ったばかりなのに大松を代えただけで金泰均とサブローを放置したところなどが、根元の昇格とともに謎を深めてくれます。
先日と同じようなことを書いていますが、この西村監督の腰の据わらなさが変化の過程なのか単なる緩みなのかが判然としないところに消化不良さがあり、どう判断をすべきかに迷っている自分の結論としては来季まで先送りという逃げの一手にならざるをえません。
何にせよ負けてCS出場を逃せば悔いが残るであろう西村采配ですから、とにかく勝ち抜いてもらいましょう。
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千葉ロッテ |
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X |
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◆9月28日(火) 千葉ロッテ-楽天24回戦(楽天13勝11敗、18時15分、千葉マリン、16,247人) ▽勝 内 13試合1勝 ▽敗 川井 17試合3勝7敗 ▽本塁打 サブロー19号(川井)、今江9号(川岸)
▽バッテリー 千葉ロッテ マーフィー、内、伊藤、小林宏―的場 楽天 川井、川岸、木谷―嶋
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