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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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立花宗茂

2009-03-30 23:04:51 | 読書録
立花宗茂

学習研究社


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名将と名高い高橋紹運を実父に、戸次鑑連を養父に持つ立花宗茂は、豊臣秀吉をして「東の本多忠勝に西の立花宗茂」と言わしめた勇将で、島津との戦い、朝鮮の役、そして関ヶ原とその名に恥じない活躍をしました。
この作品はそんな宗茂の、朴訥ながらも人に愛された人生を描いています。

宗茂と言えばどうしても猛将というイメージがあり、そういった取り上げ方をした作品が大半を占めます。
しかしこの作品の素晴らしさは、もちろん武将としての宗茂の生き様を鮮烈に描きながらも、物語を通して正室である千代との生活を軸にしていることです。
一般的には宗茂と千代は不仲であったとされており、宗茂が柳河に移封後に別居をしたことがその裏付けのように言われています。
しかしそれらの多くが二人の間に子がいなかったことを理由としており、宗茂はその後も実子を得ることができなかったことからも必ずしも両人が不仲であったとは言えず、別居とは言いながらも柳河城の近くに居を構えたことからも、最近は不仲説が疑われつつあるようです。
作者は宗茂と千代は表面では反発し合いながらも、深いところではお互いを認め合っていたと、自分に正直すぎたが故の別れであったとしています。
その設定が非常にすんなりと受け入れられたのは作者の筆力の成せる技であり、まさに似たもの夫婦であったのではないかとも思えます。
あれだけ闊達であった千代があっけなく34歳の若さで亡くなった時の宗茂の喪失感が、まさにそれを物語っているようです。

千代に愛され、家臣に愛され、石田三成らの文治派に愛され、加藤清正らの武断派に愛され、そして敵であった徳川家康、秀忠、家光に愛された宗茂は、関ヶ原での敗将ながらも遂には柳河藩主として復活をすることになります。
それは宗茂の器量はもちろんのこと、何よりもその人柄が愛されたからこそであることが、知らず知らずのうちに胸に落ちてくる秀逸な作品です。


2009年3月30日 読破  ★★★★★(5点)

 

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ムニスに宮本、そして岡田が支配下選手登録

2009-03-30 00:30:40 | 千葉ロッテ

ムニスが支配下選手登録へのテストとして1軍に合流との報道がありましたので、ムニスにとっては3月末という支配下選手登録の期限があるだけに近いうちに動きがあるとは思っていましたが、まさかいきなり3選手が支配下選手登録をされるとは予想外でした。
先日も書いたとおり育成枠選手に目標を持たせるためにも65人にこだわって欲しくはなかった反面で、現実的にはムニスだけなのだろうなとの諦め感もあっただけに、今回の発表は望外の喜びとも言ってよいほどのグッドニュースです。

ムニスら育成3選手を支配下登録 (3/29 スポーツ報知)

ロッテの石川晃球団副代表は29日、育成選手の宮本裕司捕手、岡田幸文、フアンカルロス・ムニス両外野手の3人を支配下選手登録する意向を明らかにした。
一両日中にコミッショナーに手続きを行う予定。
石川副代表は「ムニスは練習態度がいいので、思い切って登録しようか、となった。支配下に登録される選手が出てくることで、ほかの育成選手の励みになる」と話した。

ムニスが登録をされたのは石川球団副代表の言うような練習態度が理由だとは思えず、やはり登録期限の問題とは無縁ではないでしょう。
真面目ということだけが理由であれば他の育成枠選手の立つ瀬がありませんし、さすがにそこまでアバウトではないと信じたいです。
教育リーグで見せたホームランは魅力的ですし、サブローや早川の衰えとも疑えるようなオープン戦での体たらくがムニスの抜擢に繋がったのではないかと、私はそう見ています。

宮本は昨年の実績からしてオフにも登録をされてもおかしくはありませんでしたし、捕手の数が少ないことや、昨年も2軍で3割をマークした打者としての評価が高かったのでしょう。
金澤以外の他の捕手と同じで複数ポジションを兼ねる立場ですから正捕手としての期待が高いとは言えませんが、年齢的にはグッと伸びてもおかしくはない充実期ですから、一気にブレイクをしてくれるとチームとしても助かります。
こまめに更新をしているブログが人気のようですし、そのブログのタイトルの通りの「夢舞台へ・・・」の第一歩を踏み出しました。

そして岡田、支配下選手登録の最低年俸は440万円ですから、きっと奥さんが涙して喜んでいることでしょう。
キャンプなどで岡田のプレーを見たファンの方々からは非常に評価の高かった岡田ですから、これは必然の結果であったとも言えます。
新入団選手発表会で見せたキャラクターを活かせるような出番が増えてくれると嬉しいですし、守備や走塁というロッテには欠けている面に長けていることも心強いです。
左の外野手という意味では角中や佐藤がいるので厳しい現実があることも確かですが、何とか頑張ってもらいたいです。

この時期ですとファンブックには間に合わない可能性が非常に高いですが、背番号はムニスが00、宮本が64、岡田が66といったところでしょうか。
残念ながら私が贔屓にしている大谷や、大田を見返して欲しい角など今回の選からは漏れてしまった他の育成枠選手も、まだまだ7月までチャンスはあります。
ロッテでも育成枠から支配下選手登録への実績が出来たことで、明確な目標も持てるはずです。
1軍の開幕までは調整を兼ねて1軍クラスの選手たちの出場が目立つイースタンですが、4月にもなれば出場機会も増えてくるでしょうから、元気いっぱいに若さと積極性をアピールしてもらいたいです。
プロ野球選手としての人生は、まだ始まったばかりです。

 

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小野も落第

2009-03-29 22:02:51 | 千葉ロッテ

開幕前の最後の週末となった巨人との連戦、東京ドームまで足を運ばれたロッテファンの方々にはご愁傷様でしたとしか言いようがありません。
今年は大丈夫だろうか、やはり久保を出したのは失敗だったのではないか、などの心配や愚痴を口にしながら帰路についているであろう姿が目に浮かんでしまいます。

小林宏とともに追試状態だった小野でしたが、昨日の小林宏と同じく赤点のピッチングしか出来ませんでした。
5回を9安打の6失点、ただ打たれただけではなく課題の先頭打者を気持ちよく出塁させてしまうという、もうダメダメの結果に終わりました。
打たせて取るタイプの投手が高めにボールが浮いているようではお話にもならず、前々回の登板で見えた一筋の光が大きな闇に飲み込まれてしまった感じです。
安心をして見ていられるのは清水と唐川のみで、成瀬と大嶺は見切り発車、そして小林宏と小野は赤点状態と、非常に苦しい先発ローテーションで開幕を迎えることになった現実をそのまま受け止めるしかないのですが、ベテランの意地をシーズンで見せることが出来るかどうか、もうそこにすがるしかありません。

そんな不安な投手陣を援護しなければならない打線ですが、援護どころか足を引っぱりかねない状態が続いています。
単に各打者の調子が悪いというだけではなく、打線として機能をしていないことをまざまざと見せつけられてしまいました。
2回の無死二塁では里崎、竹原とも引っぱるバッティングで走者を三塁に進めることすらできず、4回の同じ場面で右にゴロを打って最低限の仕事をした井口との差が、今までやってきた野球の違いが浮き彫りになってしまったと言ってよいでしょう。
その井口の門下生となったことで注目をされている竹原は、ここ数試合はチャンスに三振を繰り返すという「俺がヒーロー」状態で、期待をしながらも私が竹原を今ひとつ信用できない理由の裏打ちをしてくれています。
放浪の先頭打者捜しは今度はベニーに白羽の矢が立つものの結果が出ず、またサブローは今日も3三振とドームに嵐を巻き起こしてしまう始末です。
やはり西岡を1番に戻して里崎は7番あたりを打たせる打線にするべきだと、特に里崎にはリードに専念をして欲しいと、心の底から願っています。

そんな中で井口が久しぶりの3安打、開幕前にぎりぎりで調子が上向きになってきた感じです。
これは先日の死球の副産物とでも言いますか、休養とフォームの見直しが良かったと本人はコメントをしているようですが、復調は喜ばしいもののシーズン中の起用法に一石を投げかけたような、そんな微妙な発言とも受け取れます。
何だかんだ言っても井口も35歳、全試合全イニング出場を目指す心がけは頼もしいですが、やはり適度な休養は必要なお年頃です。
あまりそこに固執をせずに、根元らと上手く棲み分けるような感じになってくれれば万々歳なのですが、今後の動向に注目です。

終わってみれば2点差での敗戦ですが、試合としては打っても点が取れない、いつものパターンでの失点と、ロッテな野球が満開となった完敗と言ってよいでしょう。
それでも暫く姿が見られずに心配をされていた川崎が顔を見せましたし、どうやら数日寝込んでいたらしい今江もマルチヒットと一縷の望みもありますので、とにかく上を向いて笑いながら開幕を迎える1週間を過ごしたいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 1 0 3 0 0 0 4 10 0
巨人 1 0 2 2 1 0 0 0 X 6 13 1


◆3月29日(日) 巨人-千葉ロッテOP戦(巨人2勝、13時、東京ドーム、39,105人)
▽勝 内海 1試合1勝
▽S 越智 7試合1敗2S

▽敗 小野 3試合1勝1敗
▽本塁打 小笠原2号(小野)、阿部1号(小野)、里崎2号(内海)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、小宮山、川崎、荻野―里崎、橋本将
巨人 内海、栂野、藤田、越智―阿部、星

 

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小林宏は不安を残したままの開幕

2009-03-28 16:55:11 | 千葉ロッテ

今日のオープン戦は東京ドームでの巨人戦、選手はそっちのけでWBC優勝監督の原監督ばかりがクローズアップをされたのでしょうが、世間的に知名度の高い結果を残したスポーツ関係者が政治に利用をされるのは世の常とは言っても、あまりにも易々と麻生首相と笑顔で握手を交わして激励の言葉をかけるといったところを見る限りではボンボンの体質は変わっていないのかと、そんな感想を持ってしまいます。
そもそもWBCに対して国は何をしてくれたのか、なぜに表敬訪問をする必要があるのか、今ひとつ理解ができません。

それはさておき、試合の方は開幕に不安を残すような結果がてんこ盛りだったようです。
前回の登板でも6回6失点と追試状態だった小林宏ですが、その追試も虚しく赤点のまま開幕を迎えることになりました。
今日はかなりの球数を要していましたので、連続四球も含めて課題の、そして生命線でもある低めへのコントロールをまたしても見せることは出来なかったのでしょう。
3本もホームランを打たれたこと、スタミナが鍵となる中盤に打たれたら止まらない病を発症したことから考えれば球威もいまいちだったと思われますから、一言で言えば「ダメダメ」ということになります。
それでも三振を5つ奪えたことや、昨年の清水も開幕前には期待ができるような状態ではなかったことなどを心の支えに、ファンとしては信じるしかありません。
開幕まであと1週間しかありませんが、何とかネジを巻き直してもらいたいものです。

さりげなく不安なのがシコースキーで、今日もアウトは全て三振と球威のあるところは見せてはくれましたが、球質が軽いのか合わせられると痛烈な当たりを食らってしまうのは相変わらずのようで、高めで勝負をする投手の宿命とは言っても、勝利の方程式の1人だけに心配になります。
大崩れをすることがないシコースキーなのですが、オープン戦でもピシャリと抑えるような快投を見せることも少なく、そういう意味では荻野に似ているとも言えます。
何かストレート以外に決め球にできるような変化球を、高めに力強いボールを投げることができるだけに縦の変化のボールを習得できれば心強いのですが、今さら新しい球種を覚えるのも難しいでしょうし、昨年もしばしば見られたようにダメなシコースキーであれば早めに交代をさせることで凌ぐしかないのかもしれません。

打線も6安打1得点とお寒い限りで、不調の早川の代わりに1番に抜擢をされた早坂も2三振と結果を残せず、例によって意味の分からない8番の大松もふて腐れたかのように1打席で交代となり、またしても13もの三振を喫して東京ドームに春の嵐を巻き起こしてしまいました。
ここにきて福浦が失速気味なのが痛いですし、サブローは今日も4タコと復調の気配も見せず、今年も打線が不振なままに開幕を迎えるのではないかという不安を振り払うのに必死な自分がいることに、やや自嘲気味の笑いをするしかありません。

それでも死球の影響が心配をされた井口が久しぶりに実戦に復帰をして2安打を放ち、今江もこれまた久しぶりのマルチヒットとホームランに笑顔が花開いたであろうこと、そして中郷や松本といった新顔が頑張ってくれているという明るい話題もあります。
特に松本は期待をしてはいたものの、ここまで抜群のピッチングをオープン戦で見せてくれるとは思っておらず、まさに嬉しい誤算というところです。
シーズンに入っても同様の活躍が出来るかどうかは分かりませんが、右打者に対しても角度のあるボールを強気の攻めで投げ込むことが出来ているようですから、その心を忘れなければ1軍の貴重な中継ぎとしてやっていけるはずです。
高木がさりげなく終焉を迎えようとしていることを考えれば松本の台頭はどうしても必要になりますから、今年も松本の明るいキャラクターがヒーローインタビューで炸裂することを、千葉マリンの名物になることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 6 1
巨人 1 0 0 1 4 0 0 1 X 7 13 1


◆3月28日(土) 巨人-千葉ロッテOP戦(巨人1勝、13時、東京ドーム、26,887人)
▽勝 高橋尚 2試合2勝
▽敗 小林宏 5試合1勝2敗
▽本塁打 小笠原1号(小林宏)、アルフォンゾ2号(小林宏)、谷3号(小林宏)、今江2号(山口)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、高木、中郷、松本、伊藤、シコースキー―里崎
巨人 高橋尚、豊田、山口、M.中村―阿部

 

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マーくんの蒔絵は侮れない

2009-03-27 23:02:37 | 独り言

 

昨日の今シーズンの千葉マリンでの初観戦では、当然のことながらマリーンズショップでのお買い物を伴いました。
今年はグッズの購入を控えると心に誓いはしましたが、新製品はやはり気になりますので、一通りのチェックを入れたことは言うまでもありません。
その中で気になったと言いますか、我慢ができずに購入をしたのが蒔絵のシールです。

これは携帯電話などに貼ることでロッテグッズに早変わりをするという優れもので、とてもよく出来た商品です。
私のソフトバンク携帯が、あっと言う間にマーくん携帯に装いを新たにしました。
値段も税込み500円と、この手の商品としては一般的な価格ですのでお買い得です。
携帯電話に限らずIpodなどの小物にもぴったりですので、是非ともマリーンズショップにお立ち寄りの際にはチェックをされることをお奨めします。

 

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清水も成瀬もギリギリで及第点

2009-03-26 22:46:51 | 千葉ロッテ

 

睡魔に負けないようにと昨晩のうちにチケットを買って自分にプレッシャーをかけたことが功を奏したか、無事に寝坊をすることなく目覚めることができました。
残念ながら試合としてはあまりいいところなく負けてしまいましたが、久しぶりの球場での観戦でやや興奮気味です。
しかし屋外での野球観戦はまだ早いと、そう思えるぐらいの寒さでしたので、開幕戦のナイターが思いやられます。

先日の秋葉原への遠征の勢いそのままに、初夏を待たずに千葉マリンまで自転車で行ってきました。
かなり往来の激しい道路を走らなければならないのには閉口をしましたし、やたら信号に捕まってしまったのですが、それも湾岸道路まで行けば自転車専用通路があったためにそこからは楽ちんで、約12kmを45分で走破することができました。
電車やバスを使うのに比べると待ち時間がない分ほとんど同じぐらいか、むしろ早いぐらいです。
特に帰りはバスの待ち時間を減らすためにヒーローインタビューを聞かずに帰ることが多いため、これは使えるとの手応えを感じています。
休日の野球観戦は自転車で、これがこれからの私のスタイルになりそうです。

予定より早く球場に着いたのと、オープン戦ということでDゲートしか開門をしないことによる長蛇の列に嫌気がさしたため、久しぶりのマリーンズショップで時間を潰したのですが、最初に目に飛び込んできたのがワゴンに山積みの「しろたん」でした。
昨年の「なんとかニャルセ」と同様に、発売当初はあっという間に売り切れたために増産をしたものの、その後は売れ行きが伸びずに在庫を抱えてしまうという、絵に描いたようなマーケティングの失敗を見せつけられたかのような気分です。
最近は記念Tシャツを受注生産とするなど不良在庫の一掃を目指しているのですから、こういった商品もそうすればよいのにと、余計な心配をしてしまいます。

肝心の試合は開幕まで1週間とは思えないような、まるで3月上旬の試合と言われてもおかしくはないようなスターティングメンバーで始まりました。
ロッテは井口、西岡、今江がベンチ入りメンバーに名を連ねてはいたもののスタメンからは外れ、試合前の守備練習にも姿を見せませんでしたし、果たして球場に居たのかすら怪しいような感じで、ちょっと肩すかしをくらったような気分です。
一方の中日もDHを使用しないだけではなく、開幕スタメンに選ばれると思われる選手は藤井とブランコぐらいだろうという、かなり寂しいメンバーでした。

先発は開幕投手が決まっている清水で、これがオープン戦での最終登板となります。
ただ5回を僅か49球で4安打に抑え、ブランコに打たれたツーランも走者は塀内の拙守によるものでしたから実質的には無失点ながらも、調子は今ひとつでした。
私が清水の生命線だと考えているストレートにスピード、キレともになく、そのためか変化球にも打者がしっかりとついてきていましたので、レギュラー陣が顔を揃える中日打線でしたら序盤にKOをされてもおかしくはなかったでしょう。
試合当初は曇り空でかなり寒く、清水も何度か手に息を吹きかけいましたので、そのあたりが影響したのかもしれません。
それでも3回ぐらいから青空が広がり気温も上がったことがよかったのか、徐々に落ち着いてきて尻上がりのピッチングとなりました。
全体としては調子が良かったとは言えませんが、悪いなりにゴロをしっかりと打たせることが出来ていましたので、開幕に向けての不安材料と言うほどのことはないでしょう。

2番手はオープン戦初登板の成瀬でしたが、こちらも微妙な出来でした。
痛めていた足をかばっている様子は無かったですし、遠目からなのでハッキリとは分かりませんが気持ち顔がほっそりとしていたので、昨年よりは体調としては良い状態なのかもしれませんが、やはり調整不足の感は否めません。
コントロールが悪いとまでは言いませんが、変化球が真ん中に入ってしまうなどのコントロールミスがやや目立っており、投げ込み不足の影響ではないかと思われます。
チェンジアップのようなボールが効果的に決まっていたことと、やはり一ランク落ちる打者に助けられたということもありますが、それでも何とか実戦で50球を投げたことは成瀬にとってもベンチにとっても非常に大きなことだと思います。
渡辺俊は開幕2軍スタートとバレンタイン監督が明言をしたようですし、そうなると必然的に成瀬が開幕ローテーションに入ってくることになりますので、もう一度イースタンで70球程度を投げた上で、開幕3カード目の10日のオリックス戦に先発をさせるのがよいと考えます。

最後に投げたのが荻野でしたが、これが非常に悪い出来で頭が痛くなりました。
昨年と同様に130キロ台のストレートと120キロ台のスライダーを中心としたピッチングでしたが、どうにも抑えられるような気がしません。
一言で言えばピッチングが単調で、打者からするとタイミングが合わせやすいような感じがします。
やはり100キロ前後の緩いボール、希望としては縦のカーブなのですが、もう少し緩急をつけることを考えなければ抑えとしてという以前の問題になりそうです。
荻野の場合はかなり好不調の波が激しいだけに、悪いときに悪いなりのピッチングをするためにはコントロールが大事なのですが、今日はそのコントロールもまとまっておらず、こうなると球威がないだけに収拾のつけようがありません。
あまり考えたくはありませんが、今日のピッチングを見る限りでは伊藤が抑えに回る日が意外に早く訪れるのではないかと、そんな印象を受けました。

打線では一昨日の中継ぎ陣の最終選考会に続き、今日は内野手の控えの最終選考会の様相を呈していました。
今日のスタメンは二塁が田中雅、三塁が根元、遊撃が塀内で、守備から入ってヒットを放った渡辺正を合わせたこの4人のうち、早坂の存在を考えれば開幕1軍に残れるのはおそらくは2人でしょうから、かなり激烈な争いになります。
塀内は今日の唯一の得点となるタイムリーを放ちましたが、トップの写真がその瞬間になりますが、守備では一歩目の遅さを見せてしまいました。
久しぶりに1軍に合流をした根元はイースタンで実戦を重ねていることもあってか今日は2安打、一時期のどん底からは抜け出したようです。
また田中雅は4タコという結果以上に、ちょっとバットをこねすぎているような感じで、コンスタントに結果を残すのは難しそうな印象を受けました。
普通に考えれば捕手も出来る田中雅に、左右のバランスを考えて根元というのが妥当な選択だと思いますが、実際のところは愛人枠というやっかいな存在があるだけに田中雅と塀内、そんなところに落ち着きそうな気がします。
根元にとっては例によって冷遇をされることになりそうですが、井口の存在を考えればベンチを温めるよりは、今は2軍で圧倒的な結果を残すことの方がよいかもしれません。

控えとしての期待しかしていなかったバーナムが意外な活躍をしていることで、今日は試合前からバーナムの動きを追い続けていました。
結論から先に言いますと、かなり好印象を受けましたし、応援をしたくなる選手です。
ベンチ前のウォームアップから他の選手に比べて真面目にやっていることが見て取れましたし、試合前に30分以上もフィールドウィングシートの前でサインを続けていた姿勢にも頭が下がりますし、とにかく何についても一生懸命というオーラが出ています。
肝心の打席でも左腕を相手にボールをしっかりと見ることができていましたから、無茶振りをするタイプでは無さそうです。
守備練習では一塁を守っていましたがグラブは外野手のものでしたし、シーズンに入ってからは外野での起用が増えるかもしれません。

本職でもない外野をバーナムに守らせることを考えなければならないのも、サブローと早川の調子が上がらないからです。
今日も話を合わせたかのような2人そろっての3三振、ベテランだけに開幕までには何とか帳尻を合わせてくれるだろうとは思いつつも、あまりに悲惨な今日の打席を目にしてしまうと、早坂やランビンが開幕スタメンに選ばれても驚くことはないでしょう。
ボールに目がついていっていない感じですし、そのボールを追っていくようなスイングで、調子が悪い打者の典型的なバッティングとなってしまっています。
昨年とは違って早い時期から実戦を重ねてきた結果が今の状態ですから、単に不調と片付けてよいのかとすら思えてきます。
その守備力や走力からしてもロッテの外野には欠かせない両人ですから、一日も早くこの懸念を払拭するような活躍を見せてくれることを願っています。

今日は得点差以上の力の差を感じた敗戦で、今年の初観戦での黒星に凹んだ気分になっています。
8安打を放ったとは言っても風に助けられたヒットが2本はありましたし、走者を出した肝心なところでの三振が目立つのはこれまで通りの戦いぶりです。
逆に中日は犠打、継投ともきっちりとしたもので、セントラルで毎年のように優勝争いをしているだけのことはあると、控え中心のチームでもこういった試合ができるわけですから、両チームの地力の差と言いますか、根本的なチーム力の違いを思い知らされた今日の試合でした。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
中日 2 0 0 0 0 0 0 0 2 4 9

1

千葉ロッテ 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 8 0


◆3月26日(木) 千葉ロッテ-中日OP戦(中日2勝1敗、14時、千葉、9,216人)
▽勝 浅尾 5試合3勝
▽S 岩瀬 6試合1S
▽敗 清水 4試合2勝1敗
▽本塁打 ブランコ6号(清水)

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水、成瀬、荻野
―里崎
中日 浅尾、バヤノ、高橋、齋藤、平井、岩瀬―清水将、小田

 

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当然のごとく中止

2009-03-25 23:43:34 | 千葉ロッテ

今日のオープン戦は降雨中止、週初からの天気予報を見れば分かりきった中止ですから、やはり大嶺を昨日の試合に中6日で登板をさせるべきだったのではないかとの思いもありますが、大嶺の登板よりも中継ぎ陣の最終テストを優先させなければならないバレンタイン監督なりの事情があったのでしょう。
大嶺は明日のイースタンに登板をするようですから、格下を相手に見下すようなピッチングをしてくれるのであれば、それはそれで自信になってよいかもしれません。

それよりもホッとしたのは井口で、今日の試合のスタメンには名を連ねてはいませんでしたが、ベンチ入りメンバーには入っていたので一安心です。
まだまだ試合に出てくれるまでは完全な安心はできませんが、ベンチ入りをした以上は痛くて仕方がないといったレベルではないのでしょう。
明日は元気な姿で試合に出場をしてくれることを、個人的な事情もからんで強く願っています。

と言いますのも、今週末は土日とも出勤のために明日は事前に振替休日を取得することにしたので、目が覚めさえすれば球場に足を運ぼうと考えているからです。
井口はもちろんのこと清水のピッチングもナマで見たいですし、どうやら成瀬も登板をするとのことですから、非常に楽しみな試合になりそうです。
昨年末に購入をした望遠カメラでの撮影がどの程度の出来になるのかの練習も兼ねて、何とか早起きできるよう頑張ってみます。

 


井口は大丈夫か

2009-03-24 21:50:27 | 千葉ロッテ

平日にもかかわらず4120人ものファンが球場に足を運んだ千葉マリンスタジアムで、そのファンのみならず全国のロッテファンがのけぞるような小宮山の先発、球団からは引退試合との発表もないのでシーズンを見据えた起用だとは思われますが、残念ながら小宮山はその期待に応えることが出来ませんでした。
・・・なんて皮肉はさておき、さすがに先発メンバーを知らせるメールが届いた時には驚いたと言いますか、苦笑をしてしまったというのが正直なところです。

順番から言えば今日は中6日で大嶺だったところですが、次の清水が中7日で26日に登板をすることが濃厚であるため、今日か明日がエアポケットのようにローテーションの谷間になってしまっていたことは確かですので、多くの中継ぎ陣の最終テストということでの小宮山の先発になったのでしょう。
本当は成瀬あたりが投げられればよかったのですが、その成瀬は2軍でも滅多打ちにあっている調整状況ですから開幕すら危うく、まあ仕方がありません。
こうなることが分かっているのであれば無理に小野を2軍戦に登板をさせることもなかったでしょうし、その穴埋めとして若手を抜擢するという選択肢もあったのではないかとも思いますが、今日の結果で中継ぎ陣の顔ぶれがほぼ決められたであろうことを考えると、それはそれで結果オーライかもしれません。

これまでの結果が示すとおり、松本と伊藤の開幕1軍は決まりですし、枠を考えなければ小宮山と高木の両ベテランの浦和スタートも確実です。
根本も相変わらず気の弱いところを見せてしまったことで落第、逆に中郷がぎりぎり滑り込みセーフといった感じでしょうか。
ただ小宮山枠が発動すると中郷がふるい落とされる可能性が出てきますので、井口の契約をフェアではないと言っていたバレンタイン監督の決断に期待をしたいと思います。

ちなみに今日は久保が5回を7奪三振の無失点という快投を見せましたし、その久保のトレードが発表をされた際にも懸念として表明をしましたが、もし大嶺らの若手が期待通りの活躍を出来ずに、また清水や小林宏らが再び不調に陥ったり故障をした場合に小宮山が先発をするのではないかとの、恐ろしい近未来へのプロローグではないことだけを切に願いたいところではあります。

今日は期待通りに日本ハムに競り勝ち、いい形で同一リーグとの対戦を終えることができました。
実際は明日のオリックス戦が同一リーグとの最終対戦ですが、今日の勝利で全チームに勝つことができましたし、昨年と同様に打撃陣の不振が痛いところではありますが、まずまずの状態で開幕を迎えることができそうです。
打線は今日のオーダーが開幕スタメンになる可能性が高く、やはり今季は西岡を3番で勝負をするのがバレンタイン監督の構想のようです。
気になるのはやはりサブローと早川の不調ぶりで、守備を考えれば2人とも外すのは無理がありますが、そこを考えなければ密やかに好調を維持しているベニーと、ランビンにバーナムの新外国人選手、そして大松の4人で外野とDHを占めることも充分にありえるぐらいの流れになってきています。
特にバーナムはずっと結果が出ているだけに現時点で控えに置いておくのはもったいないですから、一塁に福浦が鎮座することを考えれば先日のように右翼での出場もありえますし、ランビンが中堅、左翼が大松といった投手としては外野に打球を飛ばしたくないような布陣ではありますが、そういったことを考えたくもなるようなサブローらの湿りっぷりです。

打線と言えば心配なのは井口の死球で、左手首に投球を受けて交代となってしまいました。
報道によれば病院には行かずにアイシングで様子を見るとのことですし、ボビー語録では大丈夫そうだとありますので骨折という最悪の事態は免れたのであろうとは思いますが、「痛みがひかないので病院で精密検査を受けたところ・・・」なんて話はよくありますので、まだまだ油断はできません。
万が一のことを考えてオーティズは今何をしているのかを調べたロッテファンは、きっと私だけではないと思います。
とにかく無事なことを、ズレータの二の舞にはならないことを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 1 0 1 0 0 0 0 0 0 2 8

0

千葉ロッテ 0 2 0 0 0 1 0 0 X 3 7 0


◆3月24日(火) 千葉ロッテ-日本ハムOP戦(ロッテ1勝、13時、千葉、4,120人)
▽勝 中郷 8試合1勝1敗
▽S シコースキー 8試合2S
▽敗 多田野 3試合1勝1敗
▽本塁打 ベニー1号(多田野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小宮山、高木、根本、神田、松本、中郷、伊藤、シコースキー
―里崎
日本ハム 多田野、須永、谷元―大野、鶴岡

 

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投票には行こう

2009-03-23 23:28:55 | 独り言

今度の日曜日に投開票が行われる千葉県知事選挙ですが、選挙活動がうるさいですし、邪魔でもあります。
先週は早朝出勤が多かったので気がつかなかったのですが、今日は普通の時間に駅に向かうと昇りを持った運動員が北口と南口の両方で20人近くがたむろっており、ただでさえ混雑をしている駅の通行の邪魔をしまくっていました。
朝っぱらから金切り声をあげる女性運動員には閉口しますし、こんな時にだけ挨拶をされたって誰が投票なんかするかと思ってしまうのも以前に書いた通りです。

その千葉県知事選挙はどうやらタレント候補が有利だとの新聞報道がされていますが、前回は現職に破れたから今度こそ、という理由でリードをしているわけではなく、おそらくは宮崎県や大阪府などの例を見て「何かをやってくれるのではないか」との夢を抱いている選挙民が多いのだと思います。
ただ宮崎県はタレント性を活かした産業の活性化を、大阪府では弁護士らしく論理的に硬直をした官僚体制への挑戦と独自の色がありますが、どうも千葉県ではそういった何かが見えてこないのが不安なところで、過去も多くのタレント候補が国会議員も含めて知名度を活かして当選をしながらも何ら仕事を出来ずに去っていった例は枚挙に暇がありませんので、少し冷静になった方がよいような気がします。
各候補の目指すところをしっかりと聞いた上で、その公約が守られるかどうかは定かではありませんが、それから投票先を決めるべきでしょう。

そういう意味では「この選挙民あって、この政治家あり」とはよく言われますが、我々も反省すべき点は多いです。
国政でも小沢一郎の迂回献金問題で民主党の支持が下がっているようですが、なぜ相対的に自民党や麻生太郎の支持が上がるのかが理解できません。
勝手に民主党や小沢がこけただけで、自民党や麻生が何かプラスになるようなことをやったわけでもないのにこういった現象となることが、選択肢の少ないことによる不幸なのかもしれませんが、本来であれば支持政党なしといったいわゆる無党派層が増えるのが普通ではないかと思ったりもしています。
そもそもの民主党の支持の増加が、単に自民党の支持層が「お灸をすえる」という行動によって引き起こされただけでしかなかったことが昨今の世論調査を見ていると分かりますし、仮に次の衆議院選挙で民主党が政権を奪ったとしても、こういった層をつなぎ止めるためにばらまき政策をとるのではないかとの不安もあります。

何せよ我々が心がけなければならないのは、「誰が」ではなく「何を」を見て投票すべきだということでしょう。
棄権をすることなど以ての外ですし、義理やしがらみで投票をしたのに政治不信だのと言っても自業自得でしかありません。
とにかく自分の目と耳で判断をして行動をする、これは選挙に限ったことではない人生の鉄則の話ですので、心したいと思います。

 

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貫禄の唐川

2009-03-22 17:28:57 | 千葉ロッテ

 

今日はまさに春の嵐のような天候でとても試合どころではないかと思っていましたが、雨ならぬ強風で中止となった2軍戦を横目に、千葉マリンでは「このぐらいの風で大げさな」とばかりにしっかりとオープン戦が開催をされました。
そして投げては唐川が貫禄のピッチングを、打っては福浦が復活へのレフト前ヒットと、いろいろと収穫のある試合となりました。

まずは唐川、今年は大ブレイクをしてくれそうな予感があります。
今日は5回途中までで2安打6奪三振で無失点、外野に打球が飛んだのはヒットだけという完璧に近い内容でした。
ややボール先行になるところはありましたが、それでも打者が早いカウントから手を出してくるのはコントロールが良いというイメージがあるからで、先日も書きましたがこのイメージを逆手に取ることでボール球を打たせるというテクニックを身につけることこそが、唐川がエースとして一本立ちできる条件だと考えています。
そのためにはリードをする里崎や橋本将のサポートが欠かせませんし、昨年のように悪い意味でイメージを押しつけない周りの理解も必要です。
できれば今日は他の先発投手と同様に80~100球程度は投げて欲しかったところですが、この強風で背中を押されてスタミナ的には厳しいものがあったでしょうから、そこは次回への宿題と、楽しみは次回にと考えたいと思います。

そんな唐川に大きな期待が膨らんでくるのですが、2007年の成瀬の姿と重ね合わせて見ている自分がいます。
あの年の開幕投手は今年と同様に清水でしたが、バレンタイン監督をして「調子だけを考えるのであれば開幕投手は成瀬」と言わしめたぐらいに、春季キャンプの時点では呉と6番手争いと言われていた中で急成長を見せたのが成瀬でした。
開幕当初こそ打線の援護に恵まれずに足踏み状態が続きましたが、その後はご存じの通りの大車輪の活躍を見せてくれました。
今年は清水も好調なだけに唐川だけが突出した結果を残しているわけではありませんが、それでもキャンプからの安定感で言えば清水を凌ぐものがあります。
まずは10勝を目指すとコメントをしている唐川ですが、本人もかなりの手応えを感じていると思われますので、最終的には15勝を目指すシーズンになるのではないかと期待をしていますし、きっとやってくれると信じています。

福浦のバットも風に負けることなく、地味にヒットを放ち続けます。
今日は福浦らしい左方向へのヒットで、アウトになった打球もショートライナーですし、このまま順調に開幕を迎えてくれそうです。
2番という打順がどうなんだろうとは思いますが、さすがにバレンタイン監督も福浦に2番打者としての小技を駆使した活躍を期待しているわけではないでしょうから、福浦としても妙なプレッシャーも無く打席に入っているものと思われます。
それはそれでバレンタイン監督の頭の中が読解できずに困りものではあるのですが、上位打線を任されているというプライドを保つ配慮と考えれば悪い話はなく、西岡の3番に固執するのであれば最善の選択と言ってよいかもしれません。
打撃だけではなく守備でもチームに大きな貢献をしてくれる福浦だけに、もし福浦が守っていれば7回の走塁妨害も防げたのではないかと、そう思える存在感があるのが福浦です。
この2年間のチームの低迷は福浦の不調とは無縁ではないと思いますので、福浦の復活ぶりに期待感が高まります。

その他では開幕1軍ベンチを確実なものとした松本が、今日は今ひとつの結果に終わりました。
走塁妨害はともかくとしても、今日はボール先行という悪癖が顔を見せかけたことで苦しいピッチングとなってしまったようです。
強風の影響も多少はあったのかもしれませんが、ロッテで投手をやる以上は風を味方につけるぐらいでなければ務まりませんし、あれだけの角度があれば左右にかかわらずに攻めのピッチングで充分にやっていけるはずです。
松本の場合は気持ちで負けて制球を乱しているわけではないのが逆に頭の痛いところですが、高木の衰えが見え始めているだけに、松本には頑張ってもらいたいものです。

そして荻野、ついに僅差の展開で失点をしてしまいました。
劇場型の守護神ですからこの程度にがたついていても仕方がないのですが、ロッテファンにとっての9回は胃が痛くなる展開が今年も続きそうです。
力のある投手ではあるのですが、力でねじ伏せるタイプではないだけに、早いカウントから追い込んでいかないと厳しいものがあります。
昨年の実績を考えれば伊藤あたりを9回に起用してプレッシャーを与えるといったことも出来ないでしょうから、ここは見守っていくしかないのかもしれません。

そんな荻野が守護神を務めているわけですから、点を取れるときに確実に取るべきなのですが、バレンタイン監督がベンチにいるわけですからそれは高望みでしかありません。
3点差で迎えた8回に先頭打者のランビンがツーベースを放った無死二塁で、次の打者の竹原にバントをさせないこと、これにはバレンタイン監督だから仕方がないと分かっていても、諦めていても、それでも腹が立ちます。
2回のようにヒットが続けばかさにかかって大量点を取ることが出来ますが、それは当たり前の話であり、ベンチの策戦で貴重な点を取ることが出来ない戦いぶりがロッテな野球と思うしかないのが悔しくてなりません。
例によってバントができる選手がいないからと自らの不幸を嘆くのかもしれませんが、そんなことを言っているからファンからの絶大なる人気を誇りながらも、今年限りの退任を冷ややかに見ているファンもいることに気がつけていないのがバレンタイン監督の不幸であり、ファンの不幸でもあります。
また的確なアドバイスをすることができないコーチ陣、そしてその雰囲気を作り上げてしまったフロントにも責任の一端があることも忘れてはなりません。

そんな中でも手をこまねいているだけではなく、さすがにバレンタイン監督も外野の布陣に手を入れ始めました。
ロッテの外野陣の象徴とも言えるサブローと早川をスタメンから外し、ランビンや早坂といったところを起用してきました。
ランビンは早川のお株を奪うようなガッツぶりを見せてくれているようですし、徐々にではありますが結果も出始めました。
そして早坂もようやく武器の足を活かす場を手に入れつつあり、この早坂の外野転向がもしかしたら今年の一番のヒットになるかもしれません。
そうは言っても実績のあるサブローらの牙城を崩すのはなかなかに難しいところがありますが、頭数が少なく澱み気味の外野陣に波紋が生じ始めたことはよいことですので、ランビンや早坂、そして練習もしていないのにいきなり外野を守ってどこかを痛めたのか姿が見られないバーナムの奮起にすがりたい気持ちです。

試合は西武の捕手陣が可哀想になるぐらいに走りまくっての7盗塁、早坂や西岡、早川といったお馴染みのところにベニーとランビンが2つずつと、見ている方からすると笑いが止まらないような展開で、西武も細川がいなければチームとしては低迷をするだろうという弱点を見つけた気分です。
とは言えこれだけ走っても終わってみれば僅差の展開でしかないのはベンチ力の差とも言えますし、初回の一死からの西岡のバントはセーフティーを狙ったおそらくは自分の判断でしょうから、たまに1試合で走りまくっても続かないのは昨年までを見れば明らかですし、大きな期待をかけるのは早計のような気がします。
それでも開幕投手候補である岸を攻略したことは大きな収穫ですし、きっちりとした型にはまった勝利ではなくとも、この時期ともなれば同一リーグの相手には勝つことが重要です。
ソフトバンクとは2勝2敗とタイながらも他の3球団とは4勝1分の無敗ですから、明後日の日本ハムとの試合にも勝利して「今年のロッテは違う」というイメージを植え付けること、これが意外にも相手にいろいろと考えさせることで有利な展開に繋げることにもなりますから、とにかく貪欲に勝ちにこだわって欲しいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 0 0 0 1 0 1 2 8

0

千葉ロッテ 0 0 3 0 0 0 1 0 X 4 9 2


◆3月22日(日) 千葉ロッテ-西武OP戦(ロッテ1勝、13時、千葉、9,251人)
▽勝 唐川 3試合2勝
▽S 荻野 7試合1勝3S
▽敗 岸 2試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、松本、中郷、荻野
―里崎、橋本将
西武 岸、谷中、小野寺―銀仁、野田

 

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小林宏も小野も追試が必要

2009-03-21 22:35:13 | 千葉ロッテ

 

前回の登板でファンを一安心させてくれた小林宏と小野でしたが、今日の登板はその期待を裏切るものとなってしまいました。
小林宏は6回を8安打6失点、2軍で投げた小野も5回を9安打6失点と思い通りのピッチングが出来ず、開幕に向けて追試が必要な状態と言えます。

好投が2試合続かないようでは、やはりローテーション投手として試合を安心して任せることはできません。
今日も小林宏は全体的にボールが高めに浮いていたようで、6回を83球ですから球数は少ない中で連打を食らっていたことからも、球威がなかったのではないかと思われます。
打たれ出したら止まらないのが昨年からの小林宏の特徴とも言えるわけで、これはマウンド上で頭に血が昇ったかのようなイライラとした素振りとは無縁ではないでしょう。
自らに怒りを覚えているのかもしれませんが、このあたりのメンタルコントロールが出来なければ安定したピッチングなどは望むべくもなく、とにかく投手は何があろうとも鉄皮面であるべきだとの私の考えには変わりはありませんから、相手に利するだけの行為を改めるためにも小林雅の爪の垢をクリーブランドから送ってもらうのもよいかもしれません。
それでも立ち上がりの失点は防ぎましたし、ずるずると毎回のように打たれるような内容ではなかったようですので、次回の最終登板で持ち直すことができるかどうかに注目です。

一方の小野は昨日の降雨中止からのスライド登板を2軍戦で果たしましたが、2軍投手の出番を奪ったことに見合う結果は残せませんでした。
塀内の失策があったとは言っても例によって立ち上がりに失点をし、2軍クラスの打者に毎回のようにヒットを打たれているようでは先が思いやられます。
前回があれだけ小野らしいピッチングを見せてくれたので調整遅れも取り戻せたのかと思っていたのですが、まだまだ本調子とは言えないようです。
成瀬や渡辺俊の状況を考えれば開幕からローテーションに入ってもらわなければ困る小野ですから、次回はもう少しピリッとした内容のピッチングを見せて欲しいものです。

その他の投手では高木と小宮山がいつもの2人で1イニングという細切れ登板であり、ベンチ入りの投手の枠を考えればベテランのワンポイントなどを置いておく余裕はないのではと、バレンタイン監督がどういった構想をもっているかが理解できません。
この2人に投げてもらわなければならない場面がくること自体が困りものなのですが、それにしてももう少し長いイニングを試合を大きく壊さない程度に投げられることをオープン戦で確認をしなくても大丈夫なのかと、それはそれで心配になります。
一方の伊藤は2年目のジンクスにはまる気配を見せない内容で、とにかく球数が少なく攻めのピッチングが出来ているようで非常に心強いです。
荻野が荻野らしい守護神ぶりを見せているだけに、伊藤にかかる期待はどうしても大きくなりますので、昨年のような伊藤の無駄遣いがないよう願いたいところです。

打撃陣ではランビンが初アーチを含む2安打と頑張ったようですが、そもそも低打率にあえぐランビンをスタメンで起用せざるをえないサブローの不調ぶりには頭が痛くなります。
ここのところは試合出場自体が減りつつありますし、どこか怪我でもしているのかもしれません。
打撃が好調のベニーも守備を考えれば外野手としての起用には勇気が入りますし、早川の調子も今ひとつ上がらずに外野陣は酷いことになりそうな感じです。
大松に何とかヒットが出続けていることとバーナムが外野守備についたこと、そして大塚がようやく実戦に復帰をしたことなどの明るい話題もありますが、打線を活気づけるようなネタに事欠いていることは間違いなく、それこそ救世主としてのムニスの抜擢に期待を寄せるのは無理があるとは思いつつも、どうしても2軍の結果に目をやってしまいます。
しかし球団はそんなことは知らぬような冷たい素振りで試合結果の詳細をホームページに掲載をすることすら怠る始末で、情報不足によるイライラ感が高まるばかりです。

そんな中で期待をされるのはやはり福浦で、2番という無茶苦茶な打順にもめげることなく地味にヒットを重ねています。
福浦の地力からすればまだまだ物足りないところはあるのですが、とにかくここ数年は五体満足でプレーが出来ていないだけに、これだけオープン戦で打席を重ねてくれているだけでもファンにとっては大きな安らぎとなります。
全体的に打線が低調期に入った中で孤軍奮闘の感がありますが、それこそが福浦の真骨頂だったりもしますので、これからも頑張ってもらいたいと思います。

試合は勝てなかったと言うべきか、負けなかったと言うべきか、非常に微妙な引き分けに終わりました。
オープン戦と言えどもこの時期にもなれば勝ちにこだわりたいですし、勝利への型というものを作り上げる必要があります。
しかし相手からもらったチャンスの無死満塁を活かしきれないなど、どこか優柔不断とでもいうのがロッテでもあるわけで、そんなロッテな雰囲気を当たり前だと思うようなことにならないよう、気持ちを奮い立たせていかなければなりません。

ロッテな雰囲気と言えば小坂が、野村監督が眉をひそめそうな失態をやらかしてしまいました。
犠牲フライに2安打の2打点とバットは好調のようですが、チームが小坂に求めている守備で凡ミスをやっているようでは次があるかを真剣に考えなければなりません。
小坂に思い入れがあるだけに活躍をして欲しいですし、おそらくは現役生活の最後となる2009年を悔いなく過ごしてもらいたいのですが、どうなることやら心配になります。
かと言ってロッテ戦で攻守にわたる大活躍をされたらされたで困りますので、小坂にはロッテ以外の10球団に対して「小坂ゾーン」とも呼ばれた広い守備範囲を支える素早い第一歩を見せつけるようなプレーをしてくれればと、そう願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
楽天 0 0 3 0 2 1 0 0 0 6 10 2
千葉ロッテ 0 5 0 0 0 0 1 0 0 6 5 0


◆3月21日(土) 千葉ロッテ-楽天OP戦(ロッテ2勝1分、13時、千葉、16,917人)
▽本塁打 礒部1号(小林宏)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、高木、小宮山、伊藤、シコースキー―里崎
楽天 朝井、小山、チルダース―嶋、伊志嶺

 

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秋葉原でランチ

2009-03-21 20:23:11 | 独り言

 

私は打算的で面倒くさがり屋であり効率的なことを好む一方で、こだわることには無駄なことでも手間暇をかけるという、表裏相反する性格が同居をしている人間です。
例えばケータイ国盗り合戦のために始発で各駅電車に乗って何時間も列車に揺られることを苦痛にも思わないのは裏の性格が頭をもたげた結果であり、こういうことには自分でも驚くぐらいに忍耐強いですし、それを恥じることもありません。
そして今日も他人からすれば無駄としか思えないような「自転車で秋葉原に行く」という、私にとってはとてつもない荒行をこなしてきました。

今日も、とは書きましたが、実際のところはこの1週間というのが正確な表現です。
私は通勤のために最寄りの駅まで自転車で通っており、1年ほど前から「emeters」という走行メーターを愛用しています。
統計癖のある私にとっては非常にマッチした商品で、毎日の通勤がそれなりに意味のあるものとなったのも「emeters」のおかげです。
その「emeters」の発売元のブリヂストンが発売から1周年を記念して、「リーフグランプリ first anniversary」なるものを3/14~22の9日間に開催をしています。
リーフとは走行距離に応じてユーザに与えられるポイントで、エコな自転車を使うことで排気ガスが減り、緑葉が増えていくという意味を持っています。
今回のグランプリは上記期間にコースに応じた走行距離を達成すれば記念ピンバッチをもらえるという、興味のない方からすると全く意味を持たないイベントであり、しかし勢いでエントリーをしてしまった私としては使命感すら覚えるイベントです。

賢明な方はお気づきかと思いますが、私が唐突に鎌ヶ谷まで足を伸ばしたのは実はこのイベントがきっかけという不純な動機によるものでした。
イベントが開催される9日間のうち平日は4日しかなく、通勤では25km程度しか稼げません。
私がエントリーをしたのはエントリークラスの20リーフ(86km)なのですが、ファンライドクラスの50リーフ(215km)やスポーツクラスの100リーフ(430km)、さらにはエリートクラスの200リーフ(860km)に比べればハードルは低いとは言え、普通の生活ではとても達成できるレベルではありません。
しかも貴重な平日の1日はタクシー帰りでフイにしてしまい、もう絶望的な状況でした。

そこで体調不良で断念をした鎌ヶ谷への遠征を平日に敢行し、しかし意外にも近かったことで距離は稼げず、最後の3連休に意を決して秋葉原まで自転車で行くという愚挙とも暴挙とも言うべきチャレンジに身を投じた次第です。
なぜに秋葉原かと言えば、会社の昼食での上司が東京マラソンに出るとの話題の際に、じゃあ自分は自転車で秋葉原にランチを食べに行くと軽口をきいたこと、考えてみればつまらない理由ですが人生などはそんなものです。
何はともあれ3連休のうちで唯一の晴れ日である今日この日に、エコという観点では本末転倒ではあるのですが、私にとっては前代未聞の挑戦がスタートしました。

とは言え、本当に秋葉原まで行くつもりであったかと言われれば、実はそうでもありませんでした。
私が通勤に使っているのは電動アシスト自転車ではありますが、基本的にはママチャリです。
1回のフル充電で走れる距離は30kmですから、総武線の船橋-秋葉原の運行距離の21.8kmを考えれば、道路を走れば片道で軽く25km以上にはなるでしょうから、とてもじゃないけど往復などは考えもつかないのが現状です。
電動アシスト自転車をお持ちの方はご存じかと思いますが、電源を入れればペダルをこいだのと同じ力でアシストをしてくれるという仕組みとなっています。
昨年末の道路交通法改正で最新のモデルではこいだ力の2倍のアシストをしてくれるようですが、私のは旧モデルですからこいだ力と同じ力のアシストになります。
それはそれで軽快なのですが、これが電源を入れないと車体重量があるせいか普通の自転車よりも負荷が大きくなり、一転してトレーニングマシンと化してしまいます。
ですから往復できる距離、片道15kmまで行けるところまで行って、そして帰ってこようと思って出発をしたのが正直なところです。

ところが走り出したらなかなかやめられるものではなく、総武線の線路沿いに近づいては離れ、離れては近づくという、地図も見ずに狭い路地を縦横無尽に走る自分に陶酔をしてしまい、ここまで来たら次の駅まで、また次の駅までとどんどんと距離が伸びていきます。
小岩を過ぎたあたりで折り返し地点の目処である15kmを越えたのですが、迷うことなく電源を切ってトレーニングマシンモードに切り替えて、とにかく秋葉原を目指します。
江戸川、新中川、荒川、隅田川を越えるのが大回りになって苦労をしましたが、11時前に出発をして約2時間、32km弱を走破して秋葉原に到着をしました。
トップの写真は秋葉原駅に隣接するヨドバシカメラで、手前のママチャリが私の自転車です。
デジカメを持って出るのを忘れたので携帯電話のカメラでの撮影ですが、ここまで綺麗に撮れているとは思っておらず、これぐらいの写真が撮れるのであれば普段は携帯電話でもOKかなと、そんな思いにかられました。

それはさておき、やや遅いながらも目的のランチ、魚がし日本一の立ち食い寿司でしたが、お腹を満たした後はせっかくですので久しぶりの秋葉原をふらふらと回ってきました。
自転車は止めるところを探すのが面倒なので駅前に仮置きし、そのため歩きですので気がつけば2時間ほどが経過をしていました。
帰りのことを考えると余裕はないので慌てて帰路につきましたが、行きとは違って目的感が薄れ、緊張感も無くなったことで疲れも出てきましたし、また午後に入ってから風が強くなり、しかも船橋に向かうには強烈な逆風という最悪のコンディションとなってしまいました。
行きと同じ道を帰るのも面白くないので帰りは国道沿いを走ったのですが、とにかく逆風がきつく、何度か電源を入れようとの誘惑にかられたのですが、自宅前の上り坂を迎えるまでに電源が切れたら堪らないので我慢に我慢を重ね、残りが15kmになるまではトレーニングマシンに逆風という近年まれに見る肉体労働に汗する羽目となりました。

どうやら線路沿いよりも国道沿いの方が距離は短いらしく、往路の32km弱に対して復路は29km強でした。
帰りは床屋に寄ったりスーパーに寄ったりもしましたので実質的には28km程度だと思われ、しかしかかった時間はほぼ変わらず、帰路の苦労が見て取れます。
どこをどう間違えたのか電源は5個中の3個が点灯をしているという残バッテリーありありの状態で、何のために我慢をしたのか、軽い笑いがこぼれてしまいます。
そんなこんなで本日のチャレンジは4時間30秒に及ぶ61.37kmの走行で621.6kcalの消費であり、イベントクリアの86kmを大きく越える126.13kmを達成しました。
多くの方が「だから何?」と思われるような無駄とも言える行為に情熱を傾けられること、そんな自分に満足をしながら、足腰の疲れよりも辛い長時間のサドルに苦しめられた尾てい骨の痛みに耐えながらも、今週はいい運動をしたとの充足感に浸りつつ、明日はゆっくりと1日を過ごそうと思います。

ところでふと気がついたのですが、総武線での船橋-幕張本郷の運行距離は僅か6.4km、駅から千葉マリンスタジアムまでの距離を考えても秋葉原よりは全然近いです。
これは自転車で野球観戦が出来るのではないか、そんなチャレンジ心をくすぐられているのですが、決行をするかどうかは気まぐれな私の気分次第、しかし1度ぐらいは挑戦をしてみてもいいかなと、どこかそんな気になっている自分がいることに驚いています。
春先の強風が行き過ぎて、梅雨も越え、猛暑になる前の爽やかな初夏あたりであればいいかなと、今の感じでは7月下旬あたりが狙い目ですから、8月になっても報告がなければ気が向かなかったと思っていただければ幸いです。

 

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島津家で天下統一

2009-03-21 09:39:44 | ゲーム

 



天下統一V


システムソフト・アルファー

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ようやく島津家で天下統一を果たしました。
とは言っても長期休載状態の島津家の野望ではなく、天下統一での話です。
島津貴久が苦節25年、征夷大将軍で全国を統一しました。

天下統一とは一時期は信長の野望と双璧とも言われた戦国シミュレーションゲームで、私はPC9801時代からの熱狂的なファンです。
初代のゲームではそれこそ数え切れないぐらいに各大名家でプレーをしましたし、ゲームの改造にも手を染めました。
天下統一は顔グラフィックや内政などの信長の野望の売りともいえる部分を切り捨てて、非常にテンポの良い展開を見せてくれます。
コンピューターが非常に強く、信長の野望にありがちな後半はだらだらになるようなことにはならず、自分と同じぐらいのスピードで強国が台頭をしてくるために最後まで手に汗握る、緊張感を持ったままエンディングを迎えることが魅力的なゲームでした。

ところがバージョンを重ねるうちに迷走が始まり、ゲームデザイナーの黒田幸弘が自分の世界に浸ってしまったとの嘆きが世間に広がり、Windows版になってからはシステムソフトの手抜きによりバグがてんこ盛りのまま発売がされるなどして、いつしかファン離れが進んでしまいました。
かく言う私も2001年の天下統一Ⅲを最後にプレーはしていませんでしたし、そのⅢもエンディングまでは行き着くことは出来ず、2002年に発売をされた天下統一Ⅳの散々な評判に心を痛めながらも、既にシステムソフトからの決別をしていました。

戦国天下統一

システムソフト・アルファー


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ところが懲りもせずと言いますか、システムソフトは天下統一シリーズの後継としてPS2とPSPで新作の発売をすることになりました。
天下統一の魅力の1つとして膨大な武将の数が挙げられますが、PS2やPSPでそれを実現できるかどうかは微妙ですし、やはり心配なのはバグの盛り込み状態です。
PCではバグもパッチで補うことが出来ますが、PS2やPSPではそれも叶いませんので、簡単にはバグに怒り心頭だった天下統一ファンが戻ってくることはないでしょう。
天下統一の名をこれ以上は汚してくれるな、それが偽らざるファンの気持ちではないかと思います。

そんなことを思いながらも何気なくAmazonのページを眺めていたところ、昨年に天下統一Ⅴが発売となっていることを知りました。
レビューを見ると例によって散々なものが多かったのですが、Ⅳほどのバグの話はなく、それならばと発作的に購入をしてしまいました。
そして毎日1時間程度をかけて黙々とプレーをし、久々に天下統一のエンディングにたどり着きました。

いろいろと評価はあるでしょうが、このⅤであれば我慢のできるレベルではないかと思います。
確かに大友義長と大内晴英が同時に登場をしたり、生年が史実に比べて20年ぐらいも違うなどの資料的な脇の甘さもありますし、どれだけ禄や官位を与えても下がり続ける忠誠などのバグと思しき箇所も多少はあります。
しかし途中で突然死をするなどの致命的なバグにはぶつかりませんでしたし、テンポの良さと膨大な武将という天下統一らしさがここそこにあります。
中途半端に採用をした顔グラフィックと意味不明の忍者や一騎打ちシーン、いくら何でも軟らかすぎる城などを改めれば、充分に楽しめるレベルにあると思います。

だからと言ってPS2などに手を出すほど人間は甘くできてはいないので、世間での評判を見ての判断になりますが、その評判を気にするレベルまでに私の天下統一に対する評価が上がってきたことだけは間違いありません。
もしそれなりの評価であれば、きっと飛びついてしまうのでしょう。
持ち直しかけた天下統一の評価が再び地に墜ちないよう、システムソフトには発売が延期となってもしっかりとした作品に仕上げてくれることを、それだけを願っています。

 

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やっぱりムニスか

2009-03-20 20:31:26 | 千葉ロッテ

今日のオープン戦は雨で中止、この時期の中止は興行的にも調整的にもかなり痛いものがあります。
特にローテーションを意識した起用をしていた先発陣はスライドをするのか、2軍で登板をさせるのか、微調整を強いられます。
ここから練習試合を入れるのはなかなか難しいと思われますし、あと残り7試合となったオープン戦のどこかで成瀬と渡辺俊を投げさせたいでしょうから、各先発候補とも次回がラストチャンスだと考えて気合いを入れなおしてもらいたいと思います。

一方でさりげなく公式戦の開幕を迎えたイースタンですが、あっさりと敗戦でのスタートとなりました。
2年連続して開幕投手の大役を担った服部でしたが、今年も結果を残すことが出来ませんでした。
せっかく教育リーグで好投を続けて1軍への道も見えかけていたのをフイにするような、制球を乱してのKOですから悔しくもあり、悲しくもありです。
後を継いだ上野も4盗塁を喫するなど全体的なレベルの底上げが必要なようですし、打線も根元の先頭打者アーチのみの5安打10三振の完敗ゲームでした。
1軍の開幕までは開幕1軍ベンチ入りの当落線上の選手にとっては非常に大事なゲームとなりますが、バレンタイン監督が興味を持つような選手はいなかったようです。

その2軍の選手たちの中で育成枠選手たちにとっては、最低でも1枠はある支配下選手登録を目指す日々が続きます。
先日も書きましたが、球団が健忘症になっていなければ規定の65人に対して64人しか支配下選手登録をしていませんから、誰かが昇格を出来るはずです。
今ひとつ規約が分からず期限がハッキリとはしないのですが、育成枠から支配下選手登録ができるのは7月末まで可能ですから、そこまでに65人にすればよいのかもしれず、そうであればレースは4ヶ月も残っていることになりますからモチベーションの維持は大変でしょう。

そんな中で実際のプレーを見たファンの方々から評価が高いのが岡田、昨年の実績を考えれば小林憲と宮本、個人的な嗜好から言えば大谷と角が候補だと考えていますが、しかしなんだかんだ言ってやはりムニスが最有力ではないかとも思っています。
外国人選手の場合は26歳以上は育成枠から支配下選手登録への昇格は3月末までですから、ムニスの年齢を考えれば確実に1年間を育成枠選手として過ごすのはいろいろな意味で厳しいものがあります。
そのムニスは教育リーグに登場をするなり2本のホームランを放って長距離砲の魅力を見せつけてくれましたし、例によって球団が規約を理解していないということでなければ、近日中にもムニスの支配下選手登録と背番号00への変更が発表されるのではないかと思います。

ただムニスの昇格の有無にかかわらず、とにかく65人にこだわらずに支配下選手登録への昇格は積極的に行って欲しいというのが私の希望です。
ムニスの昇格を見送りながらもシーズン中に新外国人選手を獲得し、育成枠選手からの昇格は無しというのが最悪のシナリオです。
その力がないのに無理矢理ということまでは考えていませんが、いくらプロ野球選手を目指しているとは言っても240万という薄給ではどこまでモチベーションを維持し続けることができるのか、こと家庭を持っている選手やそれなりの年齢の選手にとっては非常に深刻な問題でしょう。
そこに恩情や配慮などといったことは無用だとは思いますが、実りある育成枠とするためには明確な目標を持たせることも重要です。
ドラフト指名で入団をしながらもダラダラとやっている選手たちへの警鐘にもなりますし、育成枠選手の積極的な登用を是非ともお願いしたいものです。

 


意外に近かった鎌ヶ谷

2009-03-19 21:51:09 | 独り言

 

昨晩から徹夜だったために今日は定時で帰らせてもらったのですが、かと言ってそのまま家に帰って寝てしまうと昼夜逆転でせっかくの3連休が台無しになることが火を見るよりも明らかでしたので、鎌ヶ谷まで足を伸ばしてきました。
本当は15日の教育リーグを見に行くがてらに鎌ヶ谷までの距離を測るつもりだったのですが、体調不良で断念をしたため、それを今日に実現をしたことになります。

鎌ヶ谷球場へはこけら落としのロッテ戦を見に行った1回だけしか行ったことがなく、その時は東京に住んでいたために友人の車に乗せてもらっての観戦でした。
確かフィアリーが先発をしたような記憶がありますが、今はどうかは知りませんが、当時は駅からの交通手段がタクシーしかなかったために行きづらいという印象が強く残っており、それは船橋に引越をしてからも変わりませんでした。
しかし冷静に考えてみれば船橋と鎌ヶ谷は直線距離にして10キロもなく、充分に自転車で行ける距離です。
そんなこともあって先日の教育リーグに行こうかと発作的に思いついたわけで、今回の手応えによってはファームの試合を頻繁に見に行くことが出来るかもしれないとの思いもあり、徹夜の重い体に鞭打って遠征をしてきました。

結論から言いますと、思っていたよりも全然近かったです。
地図を見た感じですと曲がるところもほとんどなかったので適当なランドマークだけを頭に叩き込み、それを頼りにふらふらと走ったのですが、30分もかかりませんでした。
それなりにアップダウンがありましたし、今日は風も強かったので徹夜明けを抜きにしても足腰にはかなりの疲労感が残りましたが、それでも充分に日参が可能な距離です。
慣れればおそらくは20分程度で行けるのではないか、そんな気がします。

ただ残念ながら今年は2軍の公式戦でロッテ戦が鎌ヶ谷球場で週末に開催されるのは7月の第一週だけで、しかもそこは1軍戦が千葉マリンであるために非常に悩ましいところです。
2軍はデーゲーム、1軍はナイターですからダブルヘッダーという荒行ももちろん可能ではあるのですが、寄る年波にそこまで耐えられるのかどうか、夏場に無理をすると翌週に廃人状態になりかねませんので、体調と相談しつつの判断になると思います。

何にせよ、こんな近くに2軍とは言ってもプロ野球チームの本拠地があることを、これは幸せなことと思わなくては罰が当たります。
個人的にはロッテの2軍の本拠地を成田に移すぐらいなら日本ハムにお願いをして鎌ヶ谷を譲ってもらって欲しいぐらいですが、数は少ないとは言ってもファームの選手たちのプレーをナマで見ることが出来る環境が近くにあることを体感できたこと、これは非常に大きな収穫でした。
そう思えば思うほど先日の教育リーグを見逃したのが痛かったですが、まだまだ今後もチャンスはありますので、若きカモメたちの成長ぶりをレポートできるよう頑張ります。

 

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