睡魔に負けないようにと昨晩のうちにチケットを買って自分にプレッシャーをかけたことが功を奏したか、無事に寝坊をすることなく目覚めることができました。
残念ながら試合としてはあまりいいところなく負けてしまいましたが、久しぶりの球場での観戦でやや興奮気味です。
しかし屋外での野球観戦はまだ早いと、そう思えるぐらいの寒さでしたので、開幕戦のナイターが思いやられます。

先日の秋葉原への遠征の勢いそのままに、初夏を待たずに千葉マリンまで自転車で行ってきました。
かなり往来の激しい道路を走らなければならないのには閉口をしましたし、やたら信号に捕まってしまったのですが、それも湾岸道路まで行けば自転車専用通路があったためにそこからは楽ちんで、約12kmを45分で走破することができました。
電車やバスを使うのに比べると待ち時間がない分ほとんど同じぐらいか、むしろ早いぐらいです。
特に帰りはバスの待ち時間を減らすためにヒーローインタビューを聞かずに帰ることが多いため、これは使えるとの手応えを感じています。
休日の野球観戦は自転車で、これがこれからの私のスタイルになりそうです。

予定より早く球場に着いたのと、オープン戦ということでDゲートしか開門をしないことによる長蛇の列に嫌気がさしたため、久しぶりのマリーンズショップで時間を潰したのですが、最初に目に飛び込んできたのがワゴンに山積みの「しろたん」でした。
昨年の「なんとかニャルセ」と同様に、発売当初はあっという間に売り切れたために増産をしたものの、その後は売れ行きが伸びずに在庫を抱えてしまうという、絵に描いたようなマーケティングの失敗を見せつけられたかのような気分です。
最近は記念Tシャツを受注生産とするなど不良在庫の一掃を目指しているのですから、こういった商品もそうすればよいのにと、余計な心配をしてしまいます。

肝心の試合は開幕まで1週間とは思えないような、まるで3月上旬の試合と言われてもおかしくはないようなスターティングメンバーで始まりました。
ロッテは井口、西岡、今江がベンチ入りメンバーに名を連ねてはいたもののスタメンからは外れ、試合前の守備練習にも姿を見せませんでしたし、果たして球場に居たのかすら怪しいような感じで、ちょっと肩すかしをくらったような気分です。
一方の中日もDHを使用しないだけではなく、開幕スタメンに選ばれると思われる選手は藤井とブランコぐらいだろうという、かなり寂しいメンバーでした。

先発は開幕投手が決まっている清水で、これがオープン戦での最終登板となります。
ただ5回を僅か49球で4安打に抑え、ブランコに打たれたツーランも走者は塀内の拙守によるものでしたから実質的には無失点ながらも、調子は今ひとつでした。
私が清水の生命線だと考えているストレートにスピード、キレともになく、そのためか変化球にも打者がしっかりとついてきていましたので、レギュラー陣が顔を揃える中日打線でしたら序盤にKOをされてもおかしくはなかったでしょう。
試合当初は曇り空でかなり寒く、清水も何度か手に息を吹きかけいましたので、そのあたりが影響したのかもしれません。
それでも3回ぐらいから青空が広がり気温も上がったことがよかったのか、徐々に落ち着いてきて尻上がりのピッチングとなりました。
全体としては調子が良かったとは言えませんが、悪いなりにゴロをしっかりと打たせることが出来ていましたので、開幕に向けての不安材料と言うほどのことはないでしょう。

2番手はオープン戦初登板の成瀬でしたが、こちらも微妙な出来でした。
痛めていた足をかばっている様子は無かったですし、遠目からなのでハッキリとは分かりませんが気持ち顔がほっそりとしていたので、昨年よりは体調としては良い状態なのかもしれませんが、やはり調整不足の感は否めません。
コントロールが悪いとまでは言いませんが、変化球が真ん中に入ってしまうなどのコントロールミスがやや目立っており、投げ込み不足の影響ではないかと思われます。
チェンジアップのようなボールが効果的に決まっていたことと、やはり一ランク落ちる打者に助けられたということもありますが、それでも何とか実戦で50球を投げたことは成瀬にとってもベンチにとっても非常に大きなことだと思います。
渡辺俊は開幕2軍スタートとバレンタイン監督が明言をしたようですし、そうなると必然的に成瀬が開幕ローテーションに入ってくることになりますので、もう一度イースタンで70球程度を投げた上で、開幕3カード目の10日のオリックス戦に先発をさせるのがよいと考えます。

最後に投げたのが荻野でしたが、これが非常に悪い出来で頭が痛くなりました。
昨年と同様に130キロ台のストレートと120キロ台のスライダーを中心としたピッチングでしたが、どうにも抑えられるような気がしません。
一言で言えばピッチングが単調で、打者からするとタイミングが合わせやすいような感じがします。
やはり100キロ前後の緩いボール、希望としては縦のカーブなのですが、もう少し緩急をつけることを考えなければ抑えとしてという以前の問題になりそうです。
荻野の場合はかなり好不調の波が激しいだけに、悪いときに悪いなりのピッチングをするためにはコントロールが大事なのですが、今日はそのコントロールもまとまっておらず、こうなると球威がないだけに収拾のつけようがありません。
あまり考えたくはありませんが、今日のピッチングを見る限りでは伊藤が抑えに回る日が意外に早く訪れるのではないかと、そんな印象を受けました。
打線では一昨日の中継ぎ陣の最終選考会に続き、今日は内野手の控えの最終選考会の様相を呈していました。
今日のスタメンは二塁が田中雅、三塁が根元、遊撃が塀内で、守備から入ってヒットを放った渡辺正を合わせたこの4人のうち、早坂の存在を考えれば開幕1軍に残れるのはおそらくは2人でしょうから、かなり激烈な争いになります。
塀内は今日の唯一の得点となるタイムリーを放ちましたが、トップの写真がその瞬間になりますが、守備では一歩目の遅さを見せてしまいました。
久しぶりに1軍に合流をした根元はイースタンで実戦を重ねていることもあってか今日は2安打、一時期のどん底からは抜け出したようです。
また田中雅は4タコという結果以上に、ちょっとバットをこねすぎているような感じで、コンスタントに結果を残すのは難しそうな印象を受けました。
普通に考えれば捕手も出来る田中雅に、左右のバランスを考えて根元というのが妥当な選択だと思いますが、実際のところは愛人枠というやっかいな存在があるだけに田中雅と塀内、そんなところに落ち着きそうな気がします。
根元にとっては例によって冷遇をされることになりそうですが、井口の存在を考えればベンチを温めるよりは、今は2軍で圧倒的な結果を残すことの方がよいかもしれません。

控えとしての期待しかしていなかったバーナムが意外な活躍をしていることで、今日は試合前からバーナムの動きを追い続けていました。
結論から先に言いますと、かなり好印象を受けましたし、応援をしたくなる選手です。
ベンチ前のウォームアップから他の選手に比べて真面目にやっていることが見て取れましたし、試合前に30分以上もフィールドウィングシートの前でサインを続けていた姿勢にも頭が下がりますし、とにかく何についても一生懸命というオーラが出ています。
肝心の打席でも左腕を相手にボールをしっかりと見ることができていましたから、無茶振りをするタイプでは無さそうです。
守備練習では一塁を守っていましたがグラブは外野手のものでしたし、シーズンに入ってからは外野での起用が増えるかもしれません。
本職でもない外野をバーナムに守らせることを考えなければならないのも、サブローと早川の調子が上がらないからです。
今日も話を合わせたかのような2人そろっての3三振、ベテランだけに開幕までには何とか帳尻を合わせてくれるだろうとは思いつつも、あまりに悲惨な今日の打席を目にしてしまうと、早坂やランビンが開幕スタメンに選ばれても驚くことはないでしょう。
ボールに目がついていっていない感じですし、そのボールを追っていくようなスイングで、調子が悪い打者の典型的なバッティングとなってしまっています。
昨年とは違って早い時期から実戦を重ねてきた結果が今の状態ですから、単に不調と片付けてよいのかとすら思えてきます。
その守備力や走力からしてもロッテの外野には欠かせない両人ですから、一日も早くこの懸念を払拭するような活躍を見せてくれることを願っています。

今日は得点差以上の力の差を感じた敗戦で、今年の初観戦での黒星に凹んだ気分になっています。
8安打を放ったとは言っても風に助けられたヒットが2本はありましたし、走者を出した肝心なところでの三振が目立つのはこれまで通りの戦いぶりです。
逆に中日は犠打、継投ともきっちりとしたもので、セントラルで毎年のように優勝争いをしているだけのことはあると、控え中心のチームでもこういった試合ができるわけですから、両チームの地力の差と言いますか、根本的なチーム力の違いを思い知らされた今日の試合でした。
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1 |
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3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
安 |
失 |
中日 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
4 |
9 |
1 |
千葉ロッテ |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
8 |
0 | |
◆3月26日(木) 千葉ロッテ-中日OP戦(中日2勝1敗、14時、千葉、9,216人) ▽勝 浅尾 5試合3勝 ▽S 岩瀬 6試合1S ▽敗 清水 4試合2勝1敗 ▽本塁打 ブランコ6号(清水)
▽バッテリー 千葉ロッテ 清水、成瀬、荻野―里崎 中日 浅尾、バヤノ、高橋、齋藤、平井、岩瀬―清水将、小田
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