オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

オフが忍び寄る

2015-09-30 01:15:53 | 千葉ロッテ

一時代を築いた選手たちの任意引退、あるいは退団のニュースが相次いでいます。
それだけ40歳前後までプレーをする選手が増えていたからこそとも言えますし、一方で力の衰えが早い選手も目立っています。
山本昌(中日)、斎藤(楽天)、西口(西武)、高橋尚(DeNA)、小山(楽天)、木佐貫(日本ハム)、朝倉(中日)、中嶋(日本ハム)、谷繁(中日)、小笠原(中日)、関本(阪神)、平野恵(オリックス)、山崎(楽天)、小斉(楽天)、和田(中日)、谷(オリックス)、森本(西武)が、自らユニフォームを脱ぐ決断をしました。
また松中(ソフトバンク)は退団の道を選び、川上(中日)、井川(オリックス)、馬原(オリックス)、栗原(広島)、多村(DeNA)、坂口(オリックス)らは戦力外通告が囁かれています。
ボロボロになるまでプレーを続ける選手がいれば、引き際にこだわる選手もいます。
どちらがいいか、などという答えはなく、どちらであっても悔いを残さない進退であってくれればと、そう願ってやみません。
もう明後日には正式な戦力外通告が解禁となり、また二軍の全日程が終わったことでフェニックスリーグへの参加メンバーの発表に気もそぞろな選手も少なくはないでしょう。
ロッテであればサブローの去就に注目が集まりますし、服部、伊藤、南、川満、小林、黒沢、植松、矢地、金森、金澤、川本、根元、大松、早坂らの名前が挙がっても驚きません。
チームはCSを目指して激闘中ではありますが、しかし選手には忍び寄るオフ、哀しくはありますが成長のための新陳代謝は必要ですので、その発表を待ちます。


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よしっ!

2015-09-29 01:13:45 | 千葉ロッテ

書き留めていた記事が消えてしまいましたので、この時間から書き直す気力もなく、不本意ながらさらっといきます。
大一番に石川が6回2失点のQS、益田に大谷、内がパーフェクトリリーフ、打っては少ないチャンスを確実にモノにしての4得点、理想的な勝利でした。
石川は所沢指数にしても立ち上がりの151キロは驚きで、しかし以降は140キロ台前半のストレートに伝家の宝刀であるシンカー、緩いカーブを巧みに配してのピンチらしいピンチもない12勝目で、高めに浮いたシンカーを森にスタンドまで運ばれはしましたが、文句のないピッチングです。
六回での降板は中5日で102球という球数に次の登板を視野に入れてのことと思われ、それでも不安定なリリーフ陣からすれば大胆と言えば大胆、そこを動くボールで2つのファールフライの益田、絶妙なコントロールで2つの見逃し三振の大谷、力押しとキレキレの二本立ての内と、それぞれが持ち味を発揮してくれました。
打撃陣も立ち上がりの菊池を攻め立てての先制に、あれが意識をしたものであれば30発は余裕だったと思われる右へのアーチのデスパイネ、今日はダメだった井口のフォローをきっちりのクルーズと効果的な得点を重ねて、それもこれも見るところは見る、送るべきところは送る、といった野球をやったからこそでしょう。
これで西武の自力CSを潰してのクリンチナンバーが5.5、明後日からの7連戦で一つずつ、着実にいくのみです。
そしてこの試合、この展開で登板をさせてもらえた西口に拍手、微妙なコースに恩情をかけなかった主審にも拍手、21年間お疲れ様でした。


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千葉ロッテ

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西武

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◆9月28日(月) 西武-千葉ロッテ25回戦(ロッテ13勝11敗1分、18時1分、西武プリンス、32,988人)
▽勝 石川 26試合12勝12敗
▽S 内 18試合1勝1敗3S
▽敗 菊池 21試合9勝10敗
▽本塁打 森17号(石川)、デスパイネ18号(菊池)

バッテリー
千葉ロッテ
 石川、益田、大谷、内―田村
西武 菊池、西口、岡本洋、牧田、武隈、増田
―炭谷

 

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アヒルと鴨のコインロッカー

2015-09-29 00:25:34 | 読書録

アヒルと鴨のコインロッカー

東京創元社

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何とも切ない物語でした。
一緒に書店を襲わないか、大学に進学をして仙台に出てきた椎名は、突然に隣人の河崎にそう持ちかけられます。
そこから始まる現在と二年前のストーリーが交錯をして次第に一本に紡がれていく、そんな青春群像がテンポよく描かれています。

ミステリー仕立てではありますが辻村深月に鍛えられたせいか、そこはやや期待外れではありました。
注意深く読んでいけば自然に気がつきますし、おそらくは作者もそこに主眼を置いていたわけではないのでしょう。
そして特徴でもある軽快な会話もどこか重苦しく、ページをめくるのが怖いぐらいでした。
コインロッカーに収められたボブ・ディランと動物園で撮った三人の笑顔の写真、思わず涙が出てきます。
同じことの説明を繰り返すのが鬱陶しかったところはありましたが、伊坂幸太郎らしい、映像化ができたことが驚きでもある、そんな似ているようで似ていないアヒルと鴨でした。


2015年9月28日 読破 ★★★★☆(4点)


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超完全優勝を阻止

2015-09-28 00:49:49 | 千葉ロッテ

 

攻め立てながらも当たり損ねのような打球が多く、また打ち取りながらも鋭い打球を浴びる大嶺祐と、リードをしながらも逆転負けフラグがここそこに立っていたような試合でした。
しかし相手のミスにも助けられながらも1点にこだわる采配に選手たちの全力プレーと、まさにギリギリなところを全員野球でもぎ取った価値ある勝利だと思います。
西武がきっちりと来季モードに入った楽天に勝ったことでCS攻防戦とは言えなくなってしまった明日の直接対決ですが、勝てば西武の自力優勝の目を潰すことができます。
岸の離脱が吉と出るか凶と出るかは分かりませんが相手が誰であろうが打てなければ勝てませんので、CS最後の座を争う天王山、泥臭くいきましょう。

飛ばされまくった大嶺祐が7回無失点で8勝目、意地を見せてくれました。
立ち上がりは強い打球を打たれはしましたがストライク先行のテンポのいい、スリーボールになっても簡単には歩かせない今季の集大成のようなピッチングです。
唯一のピンチだった五回の無死一二塁も松中をフォークで空振り三振に、今宮には低めのボールで注文どおりの併殺で切り抜けました。
イヤな感じが無かったかと問われればチームとしての流れ、雰囲気としては不安もありましたが、そこを乗り越える強さが今季の大嶺祐にはあります。
おそらくは次がレギュラーシーズンでの今季最終登板、二桁勝利にも規定投球回にもあと一歩届かないままに終えることとなりますが、しかしポストシーズンに出場をすれば当然に登板機会があるでしょうから、それらを足し込んでの二桁勝利、規定投球回をクリアしてのバラ色のオフを目指しましょう。

一方で大谷と内はもう一つでした。
大谷はスピードこそ故障前とさほど変わらない数字を出してはいましたが、ズドン、とくるような大谷らしいボールはまだ投げられていません。
テクニックでかわしている感じがあり、それはそれで凄いことだとは思いますが、この結びの十一番のうちに調子を取り戻せるのか、過負荷でも場数を踏ませた方がよいと思います。
内は被打率にしては抑えているといった感じで、そして今日は田村の肩に助けられました。
正面から見ていたので微妙なタイミングに見えましたが、帰ってきてからパ・リーグTVで見てみれば滑り込んでくる足の位置にドンピシャ、背後にタッチをする形となった鈴木の立ち回りも見事、トップの写真の笑みも当然のことで、この後に鈴木は田村の頭をぽんぽんと叩いて誉め称えています。
もしセーフとなっていれば絶体絶命だっただけに、お立ち台に呼ばない球団広報のセンスを疑います。

打線はとりあえずヒットが出始めたデスパイネをポッピーなクルーズと入れ替えて四番に戻し、湿りっぱなしの今江の代わりに中村、伊志嶺には岡田の新オーダーが功を奏しました。
初回は四番がクルーズであれば走者が進塁できずに先制点に手が届かなかったでしょうし、中村は貴重な追加点のタイムリー、岡田はヒットに先制点のホームインだけではなく大嶺祐を助けるいつもながらの広い守備範囲で貢献と、動いたベンチはにんまりといったところでしょう。
にわかに去就が取り沙汰をされ始めたクルーズは打者走者の脚力を考えればいかがなものか、とは思いましたが華麗なグラブトスに、機敏なスローイングで併殺を完成させました。
松田のアシストがありましたが3点目は清田の好判断、果敢な走塁がもたらしたものですし、また盗塁や一死からのバントなど、春先の引き出しの多さが戻ってきた感じです。
これがシーズンを通してできていれば、はとりあえず置いておき、残りの8試合でもこの野球を是非にもお願いします。
そして当たり前ではありますが全力疾走でタイムリー内野安打を稼いだ井口、明日も左腕でスタメンでしょうから今度は長打での、ガツンと一発に期待をしましょう。


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ソフトバンク

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千葉ロッテ

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◆9月27日(日) 千葉ロッテ-ソフトバンク25回戦(ソフトバンク15勝10敗、13時、QVCマリン、22,151人)
▽勝 大嶺祐 23試合8勝7敗
▽S 内 17試合1勝1敗2S
▽敗 攝津 20試合10勝7敗

バッテリー
千葉ロッテ
 大嶺祐、大谷、内―田村
ソフトバンク 攝津、二保
―細川

 

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そそり立つ壁を乗り越えられず

2015-09-27 03:07:20 | 千葉ロッテ

 

昨日に勝ったのが結果的に悪かったのか、双子状態の均衡が崩れての1.5差です。
天気予報が外れての雨に降られるなど散々で、しかし明後日の直接対決を意味のあるものにするためにはもう負けられません。
ソフトバンクに超完全優勝をされるのもしゃくに障りますし、飛ばされまくった大嶺祐の意地にすがります。

李大恩はまたしても二桁勝利の壁を乗り越えることができませんでした。
5回も持たずのKOは中5日で100球を超えていましたし、この回だけで3四球、全部で7四死球ですのでそれも仕方がありません。
高めに抜けたフォークを李大浩にバックスクリーンまで運ばれたのは失投もありますので諦めもつきますが、その後に四球が絡んでの3点めが余計でした。
勝ち運、援護運はどこへやら、自らのテンポの悪さでツキから見放されてしまった感じです。
ストレートに固執をせずにカーブ、カットボール、フォークなどの変化球でピッチングの幅が広がってきただけに、何とかラストチャンスで壁を乗り越えてくれることを願います。

藤岡、益田、松永の継投は4回1/3を1失点、結果的にその失点が響きましたが、しかし責められるものでもありません。
140キロ台のストレートをコンスタントに投げ込んでいた藤岡はもう2~3キロでもアップをすれば見えてくる景色もかなり変わってくるのでしょうが、内もしっかりと突けていましたし、周りの期待はさておき先発よりも中継ぎで、考える暇も与えずの50試合ぐらいを投げさせる来季でよいような気がしてきました。
益田と松永はこれもストレートにスピードが戻ってきましたのでこんなものなのかなと、益田はイメージの悪い点の取られ方ではあったものの今江には過剰な願いかもしれませんが捕って欲しかった打球でもあり、いずれにせよ両人ともこれまた四球の怖さ、痛さを思い知らされたといったところでしょう。
おそらくは明日も出番があるでしょうから、リベンジで取り返しましょう。

打線は例によってストレートに押され、変化球にかわされて、武田を攻略することができませんでした。
四球で崩れることがなくなってきた武田の攻め口を見出すのはなかなかに難しく、スピードを落とすことなく完成形に近づきつつあることを羨ましく感じます。
最終回に鈴木のタイムリーで1点差に迫って盛り上がりはしましたが、吉田をそのまま打たせるしかなかったのは捕手2人体制の弊害であるにせよ、残っていた野手はサブローと中村、ピンバッチ&ボブルヘッド人形のサブローがヒーローになる姿を思い描けなかったのも正直なところです。 
あれだけ走れれば清田は大丈夫でしょうし、荻野のレフトでの守備もかなりこなれてきた好守、デスパイネのマルチヒットと材料はありながらも、しかしもう一押しができないのは相手が上だからなのか攻め方が下手なだけなのか、ポッピーなクルーズが四番を打たざるをえない現状ではこれが精一杯なのかもしれません。
一生懸命にプレーをしてくれている選手たちには申し訳ないのですが、僅差の試合ながらも勝てそうな雰囲気が感じられなかったのが本音ではあります。
とにもかくにも伊志嶺に代打岡田の意図を、機関紙が探ってくれることを心待ちにしています。


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ソフトバンク

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千葉ロッテ

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◆9月26日(土) 千葉ロッテ-ソフトバンク24回戦(ソフトバンク15勝9敗、14時、QVCマリン、20,771人)
▽勝 武田 24試合13勝5敗
▽S 五十嵐 51試合3勝1敗2S
▽敗 李大恩 36試合9勝8敗
▽本塁打 李大浩30号(李大恩)

バッテリー
千葉ロッテ
 李大恩、藤岡、益田、松永―田村、吉田
ソフトバンク 武田、森、五十嵐
―高谷、細川

 

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揃い踏まずに揃い踏み

2015-09-26 01:57:22 | 千葉ロッテ

左足甲打撲と診断をされていた西野が痛みが引かないための再検査で、左足第二中足骨基部亀裂骨折だったことが分かりました。
全治6週間ですので、レギュラーシーズンはもちろんのことポストシーズンも絶望です。
内が復帰をすれば大谷が離脱、大谷が戻ってくれば西野に幕が下りる、なかなか揃い踏みとはいきません。
代役の守護神はまずは内が2年ぶりのセーブできっちりと仕事をしてくれましたが、この大きすぎる西野の穴を総掛かりで埋めていきましょう。
その西野を抹消しても誰も上げなかったのは李大恩を中継ぎに戻すことでの先発枠かとも思ったのですが李大恩は明日の先発、それであれば陳冠宇なのか、あるいは急なことで人選がままならなかっただけなのか、飛ばされまくって大嶺祐の間隔が空いているのも気になります。

一方でデスパイネとクルーズは揃い踏みです。
以降の打席を見れば単なる交通事故でしかなかったのかと溜息も出てきますが、それでもロッテであそこまで飛ばせるのはデスパイネぐらいでしょう。
13勝目を手にして最多勝争いに望みを繋いだ涌井がもう一つピリッとしなかっただけに、ウルフのNPB生命を断ったかもしれないこの先制パンチは痛烈でした。
先制ツーベースのクルーズも濡れるグラブ、ボールでリスキーなバックトスにダイビングキャッチと縦横無尽に暴れ回り、たまにはこんな試合があってもよいでしょう。
ただ途中交代の清田が心配で、勝てば勝つ、負ければ負ける、高橋朋に西野、そんな双子状態なロッテと西武だけに、清田が脇谷の枠にはまらないことを心から願います。
ちょっと雨風の強い試合が多すぎるんじゃないの、と愚痴りたくなる今日に荻野、伊志嶺とその雨風にも助けられた効果的な追加点がありながらも、地元らしからぬ鈴木と荻野、クルーズに岡田のニアミスがありましたし、大胆かつ慎重に、これ以上の離脱者は勘弁です。
何はともあれ結びの十一番の初戦を飾り、0.5差まで迫っての明日は涌井の最多勝をアシストするためにも武田には負けられませんし、則本vs高橋光で西武がこける可能性がそれなりにありますから、ここまで繰り返してきた「ここで負けてどうする」からそろそろ卒業を、超完全優勝などは許すまじ、ガツンと粉砕をしましょう。


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ソフトバンク

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千葉ロッテ

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◆9月25日(金) 千葉ロッテ-ソフトバンク23回戦(ソフトバンク14勝9敗、18時32分、QVCマリン、11,229人)
▽勝 涌井 26試合13勝9敗
▽S 内 16試合1勝1敗1S
▽敗 ウルフ 2試合1敗
▽本塁打 デスパイネ17号(ウルフ)、柳田33号(涌井)、34号(涌井)

バッテリー
千葉ロッテ
 涌井、大谷、内―田村
ソフトバンク ウルフ、千賀、島袋
―高谷

 

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結びの十一番

2015-09-25 01:12:34 | 千葉ロッテ

明日から正念場の、結びの十一番が始まります。
12日間で11試合というハードスケジュール、しかも対戦相手は半数以上がソフトバンク、日本ハムですから、相当にきつい戦いになることは言うまでもありません。
台風21号は西寄りに進路を変えたことで暴風雨になるリスクは減ったものの、CSの日程を考えれば多少の雨でも強行をするのでしょうからなおさらです。
その初っ端は連続で中5日となる涌井、前回の登板では援護が無いままに悔しい黒星を喫しましたので、今度こそ打線の奮起を願います。
おそらくはCSへのテスト、あるいは来季の残留を賭けての登板であろうウルフに屈するようであれば、西武との競り合いに勝っても日本シリーズなど夢のまた夢でしょう。
明日は西武の試合がありませんのでプレッシャーを与える勝利を、角中の不在が痛いですが昨年、一昨年にウルフを打っているクルーズと福浦に期待です。


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城を噛ませた男

2015-09-25 00:20:08 | 読書録

城を噛ませた男

光文社

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伊東潤の主戦場は関東甲信越、その中でも関東、特に北条氏にかかる著書が多く、この短編集でもその例に漏れません。
「見えすぎた物見」では関東七名城の一つである唐沢山城に拠った佐野氏の一門である天徳寺宝衍、後の佐野房綱を、「鯨のくる城」では伊豆の土豪である雲見高橋氏の丹波守政信を、「城を噛ませた男」では北条氏を滅ぼすきっかけを作った猪俣邦憲を、「椿の咲く寺」では武田氏の家臣であった今福浄閑斎の孫娘である妙慧尼を、そして「江雪左文字」では北条氏、豊臣氏、徳川氏を渡り歩いた板部岡江雪斎を主人公に据えています。
あまり他では見ることのないマイナーな人物が取り上げられており、そこが信長秀吉家康に飽いた自分にとってはひたすら魅力的です。

もちろん魅力はそれだけではありません。
初めて名前を知るような本多秀玄などを脇役として登場をさせつつ「史実」から大きく外れることなく、しかし作者の独創的な視点からの色付けが絶妙です。
もしかしたらそんなことがあったのかもしれない、そう思わせるだけの巧みさがあります。
それでいて単なる英雄譚のような活躍を描くのではなく、むしろ弱者の心情、心の奥底に潜む野心など、颯爽さとは縁遠い、ナマの人間を感じさせるところが一番の持ち味でしょう。
どれも秀逸ですが真田昌幸に踊らされた猪俣邦憲に、まさか、の展開、表題作である名胡桃城を巡る人の心の移ろい、がお奨めです。


2015年9月24日 読破 ★★★★☆(4点)


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走る清田

2015-09-24 01:23:54 | 千葉ロッテ

 

イベントに弱いのはチームだけではなく自分も同じなのですが、最後のマリンフェスタに70回来場を勝利で飾ることができました。
昨年までの72回でないのは変則なホーム&ビジターの影響で残念ではありますが、それでも勲章であることに変わりはありません。
ただ西武も勝ったことでゲーム差は縮まらず、ロッテファンはオリックスの、西武ファンは楽天の、それぞれ不甲斐なさに憤慨をしていることでしょう。
この強きを助け弱きをくじくマッチレースはソフトバンク、日本ハムと7試合を残すロッテに対して西武は下位のチームとしか対戦がないために圧倒的に不利ですが、しかしそこを乗り切ってこその下克上、とにかく直接対決までは負けられませんし勝ち続ければ0.5差まで迫ることができます。
明後日から12日間で11試合という過酷な日程ではありますが、ゴールデンイヤーを成就するためには一戦たりともおろそかにはできません。

このブルーユニも見納めで名残惜しいので、とりあえずベタベタと貼り付けておきます。
ちなみにブルーユニだけではなくCHIBAユニも在庫一掃セールをやっていましたので昨日で仕事納めだったのかもしれず、SOLDアウトだったブルーユニに対してCHIBAユニの過酷な売れ残り7人衆は根元、石川、唐川、吉田、益田、加藤、岡田で、石川がやや意外ではありますがファンはしっかりとその活躍を見極めているということなのでしょう。

ソフトバンク戦で2戦3安打の連続完封負けから一転して2戦30安打18得点と猛打爆発だった打線は、しかし今日は五回まで僅かに2安打、さほどにいいとも思えなかったレイを攻略できずにイヤな雰囲気を漂わせましたが、銀次の緩慢な守備の隙を突いた清田の好走塁で辛くも白星をもぎ取りました。
二死だったことで打った瞬間のスタートではありましたが井口が一塁に駆け込んだときには三塁ベースを回ったところぐらいだった清田ですので、その銀次の走者に注意を払わずに自らのプレーに意識を置いた動きを見逃さなかったこと、スピードを緩めることなくホームを狙った走塁は見事の一語に尽きます。
ある意味で賭けではありましたし、好走塁と暴走は紙一重ではあるのですが、あの銀次のぐるりんちょには感謝、井口もよく走ってくれました。
二回の無死一二塁で「七番」の今江にバントを指示しなかったこともありチャンスを潰していただけに、このワンチャンスをものにした清田にはスタンディングオベーションです。
今江の緩慢な動きで二回に併殺を逃したかと思えば久しぶりにクルーズが機敏な動きで四回のピンチを切り抜けるなど、ジリジリとした僅差ゲームを堪能させてもらいました。

その接戦を支えたのは、もちろん陳冠宇の好投です。
勝ち星こそ手にできませんでしたが六回途中までを無失点、査定は文句なく勝利でしょう。
4度も先頭打者を出しはしましたがそのうちの2度は自らのフィールディングの向上が見込めれば防げた打球ですし、まだまだ成長過程で来季以降が楽しみにもなります。
キレのあるストレートにスライダー、フォークと打者が呆然と見送るシーンもままあり、田村の攻撃的なリードにも応えての内を突いたボールも素敵でした。
おそらくは自信がついたからなのでしょう、精緻とは言えませんがコントロールへの不安が無くなってきたことも大きな進化です。
目標の陳偉殷にはまだまだ足下にも及びませんが、一歩ずつ、着実に歩んでいきましょう。

六回途中からは益田、松永、内、西野の零封リレーです。
この四人に加えて大谷の五人衆が過密日程を乗り切るための鍵となりますので、香月良らとも助け合って負担をシェアしてくれればと思います。
先発は基本的に中5日で回すとのことですから中継ぎ陣は大変でしょうが、勝ち抜くためにはその奮投は欠かせません。
相手が相手だけにあまり参考にはなりませんがストレートを武器にできているのが頼もしく、それもあってか田村のリードも変わってきたように感じられます。
最後の打者の打球が直撃をして左足甲打撲の西野の状態が心配ですが、残り11試合、最後のムチでのフル回転を耐えてくれるよう願います。


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楽天

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千葉ロッテ

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◆9月23日(水) 千葉ロッテ-楽天22回戦(11勝11敗、13時、QVCマリン、21,630人)
▽勝 益田 47試合3勝2敗
▽S 西野 54試合1勝2敗34S
▽敗 レイ 21試合5勝7敗

バッテリー
千葉ロッテ
 陳冠宇、益田、松永、内、西野―田村
楽天 レイ、クルーズ、青山
―嶋

 

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来季も現役弾!

2015-09-23 04:12:06 | 千葉ロッテ

 

久しぶりの真夏を思わせる強烈な日差しに秋の訪れを予感させる飛び交うトンボと、なかなかに微妙な趣きのある今日のQVCマリンでした。
しかしプレーをする選手たちはそれどころではなく、とにかく目の前の試合を着実に勝っていくしかありません。
ロッテもそうですが西武も目的を失ったチームを蹴散らしての連勝、しかし油断は禁物です。
最後の直接対決である28日にできればゲーム差無し以内で臨みたく、それには西武が負けなければどうにもならないものの、いずれにせよロッテが勝ち続けることが大前提です。
明日に負けて西武が勝てば2ゲーム差で一気に秋風が吹き荒びますから、春先にやられたレイではありますが昨日今日の勢いで打ち崩しましょう。

初回の攻防が全て、と言ってもよい今日の試合でした。
ラッキーヒットもあり二死一三塁のピンチを抑えた石川と、二死一二塁から井口にスリーランを浴びた釜田、この立ち上がりの差が両チームの立ち位置の差なのでしょう。
バックスクリーンに値千金のアーチを放った井口はマルチヒットで、複数年契約ですから来季の現役続行は既定路線なのでしょうが、この一発でダメを押した感じです。
井口がダメなら福浦、福浦がダメなら井口と、なかなか揃い踏みとはなりませんが、ベテランが上手く回っていると言えなくもありません。
一人だけサブローが置いていかれているのが寂しくもありますが、デスパイネが二試合連続の代打でヒットに今日は打点付きと相手が相手だけに額面どおりに受けとめていいかどうかはさておき、一塁とDHの今後の起用が打線の鍵を大きく握りそうです。
心配なのは走塁中に背中を痛めたらしい清田で、軽症とのことで得点差が開いたからこその交代だったのでしょうが、これ以上の主力の離脱は勘弁です。
ただ控え層からすればチャンス到来、代わった岡田が連続ヒットに盗塁、伊志嶺はバントをミスりましたがファールで粘って四球を選び、しかし八回の走塁はセンスがなさ過ぎ、やはり万全ではないのか今江の早退に中村はしょうもないエラー、スリーバントか、やるな、と思ったのもつかの間の慌てた清水コーチと、例によって悲喜こもごもな展開ではありました。

石川は7回零封で自己最多の11勝目、しかし誉められた内容ではありませんでした。
半数以上の4イニングで先頭打者を出す苦しいピッチングで、粘って失点を防げたのは相手が楽天だったからでしょう。
おそらくは中5日で決戦の西武戦での先発となるのでしょうが、今日のようであれば序盤に大量失点であっさりと試合を壊しかねません。
その防御率からして白星をなかなか重ねられないのは味方の貧打線が最たる理由ではあるのでしょうが、しかし腰に不安があるのかおまじないなのかは分かりませんが、ほぼ毎球の屈伸運動もどきでテンポを悪くして、自分だけではなく味方打線のリズムを崩しているのもその理由ではないかと思われます。
ちぎっては投げ、とまでは言いませんが、相手に考える隙を与えずにどんどんと投げ込むことも考えてもらいたいです。

そしてレギュラーシーズンは絶望、海坊主をCSに連れて行って!、の大谷が、全治三週間とは思えない早期の復帰です。
今日はごめんなさい、の1回3安打2失点でしたが中村が普通に守っていれば併殺だったでしょうし、その結果はさして気にはなりません。
痛めた場所が場所だけに一軍のマウンドでの踏み込みがどんな感じか、その感触を確かめられたことで充分でしょう。
いきなり西武戦での登板などはギャンブル以外の何ものでもありませんし、これで準備万端といったところです。
連れて行くはずが連れて行ってもらう、そのぐらいの大谷のカムバック劇であってくれればと願います。


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楽天

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千葉ロッテ

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◆9月22日(火) 千葉ロッテ-楽天21回戦(楽天11勝10敗、13時1分、QVCマリン、27,603人)
▽勝 石川 25試合11勝12敗
▽敗 釜田 3試合1勝1敗
▽本塁打 井口6号(釜田)、鈴木6号(横山貴)

バッテリー
千葉ロッテ
 石川、大谷、香月良―田村
楽天 釜田、横山貴、入野、戸村
―伊志嶺

 

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5時間ぶっ続け

2015-09-23 01:57:56 | 映画

映画を観るのに1800円も出したくはありませんし出せませんので、どうしても狙い目は毎月1日のファーストデイや14日のTOHOシネマズデイの1100円か、レイトショーやナイトショーの1300円、もしくは毎週火曜日のシネマイレージデイの1400円になります。
また自宅から言うほどに近くはありませんので行き帰りが面倒と言えば面倒でもあり、ここのところは一度に二本を観ることも増えてきました。
そんなこんなで今日は球場帰りのその足で向かっての二本立て、5時間ぶっ続けの映画鑑賞です。

キングスマン

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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まずは一本目、大ざっぱに括ってしまえばスパイものの「キングスマン」です。
CIAでもMI6でもモサドでも、もちろんIMFでもなく、各国政府とのしがらみのない独立諜報機関に所属をする面々の活躍が描かれています。
これまた乱暴な言い方をしてしまえばイギリス版必殺仕事人で、しかし正義の味方も万能ではありません。
え、と絶句なシーンも多々あり、そもそもが荒唐無稽な設定ではあるのですが、それでも核心に迫るまでの展開は手に汗握る面白さがあります。
それだけに最後の花火大会が猛烈に残念、これで一気に興味が失せてしまいました。
そこまでの描写からすればスプラッタを避けたわけでもないでしょうし、制作側の意図が全く理解できません。
実はコメディだったのかと、最後の最後に脱力感を伴って思い知らされた作品です。


2015年9月22日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

天空の蜂

松竹

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二本目は東野圭吾が原作の「天空の蜂」です。
電子ブックには否定的な東野圭吾ですので自分には縁遠く、その原作は読んでいません。
先日に山本太郎が国会答弁だかで原発にミサイルが被弾をしたときのシミュレーションをしているかを問い質したのに対して「仮定の話は答えられない」と安倍晋三が逃げていたように記憶をしていますが、まさにその原発に対するテロ、しかもこれが1995年の作品であることに驚きです。
邦画にしてはスケールの大きい映像が話題になっているようですが、実際にそれは見事でもあり、しかしポイントはそこではないでしょう。
政府や原発関係者の上層部が守りたいのは国民の安全なのか、それとも原発政策なのか、もちろん原作には無かったのでしょうが東日本大震災を被せた痛烈な皮肉でもあり、それでいて現場がいかに真摯に取り組んでいるか、あるいは原発の安全性をさりげなくアピールと、バランスを取りながら上映にこぎつけた感があります。
そして「食べてクソをするが、クソはすぐに流されてしまう」「見たくないものは見ない、見えない」と一般大衆への警鐘もあり、単なるエンターテイメントでは終われない重さにKOです。
引っ掛かったのは仲間由紀恵で、芸達者な役者の熱演の中で一人だけ浮いていたような、シリアスな役柄は似合いません。


2015年9月22日 鑑賞  ★★★★★(5点)


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走る福浦

2015-09-22 02:14:39 | 千葉ロッテ

 

2試合で3安打の連続完封負けから今日は初回に3安打の2得点、終わってみれば「明日にとっておきたい」の鈴木の言葉は本音だろう、の17安打10得点です。
西武もオリックスを相手に完勝ですから、1強1弱2番外地2圏外の構図が極まってきたのでしょう。
そうは言いながらも相性の悪い楽天ですし、先のソフトバンクにもカードの頭を勝ちながらも結局は負け越したわけですから、とにかく明日が重要です。

そんな明日は中5日の石川で、そうなれば決戦となる敵地での西武戦も同じく中5日で石川となるのか、ローテーションが気になります。
今日に陳冠宇が投げなかったことで明後日の先発なのか、前回にそれなりに好投をした藤岡の中継ぎ登板は調整との見方ができないわけでもなく、何にせよ勝つしかありません。
珍しくも初回の清田のライト線への打球のファールの判定に抗議に出てきた伊東監督はあっさりと引き下がりはしましたが、打線の奮起を願いたい、とどこか他人事のようなコメントが不安だっただけに、小技を多用する作戦面の変化も含めて実際のところは前のめりになっていると思いたいです。
ちなみに件の打球はパ・リーグTVでもスタンドや野手の陰になって落下点を確認できませんでしたが、近くで見ていたファンの反応やクッションボールを処理した岡島の動きからしてフェアだったのだろうと、結局はタイムリーとパスボールで同じ結果になりましたので神様は見ているといったところでしょう。

不振を極めるデスパイネのスタメン落ちは妥当なところですし、代わりが井口であることにさしたる違和感はありませんが、なぜに五番なのかは疑問です。
これまた神様が見ているかのようにチャンスが回ってきただけに、鋭い打球はありましたが明日のクリーンアップがどうなるかが見ものです。
初回に先制をされた直後に逆転の口火を切ったのが荻野で今日は4安打2打点の大活躍、故障から復帰をして以降は3割を超える打率で.274と見られる数字になってきました。
守備でも併殺を狙った一塁への大返球がありましたし、初回にはやや無謀ながらもオコエばりの積極的な走塁もあり、その躍動感が嬉しいです。
ホームでのクロスプレーで捕手と接触をしての胸肩は大丈夫かと故障癖が心配にもなりますが、明日に無事な顔を見せてください。
そして福浦、連日のエンドランに空振りの田村が演出をした結果オーライではありましたが、6年ぶりの通算10個目の盗塁を決めました。
内野安打での激走もありましたし今日は2安打で1908安打、今季の目処としていた1910安打まであと2本です。
こうなったら貪欲にあと7本で今季50安打を、やはり8月以降に3割近い数字を叩き出していることからして不可能な数字ではないでしょう。
ただリーリーリー、の掛け声に乗ったわけではないでしょうが頭から帰塁をするなどやり過ぎ感がないわけでもなく、それもあってかお疲れ様での途中交代だったような気がしないでもないですが、今後も2005年、2010年の下克上を経験しているベテランの踏ん張りに期待をしたいです。
その他を脈絡もなく書いてみればスリーバントをしくじってみたかと思えば二度目は一塁線に絶妙なバントを決めた田村は打率が身長に満たないのですからもっと小技の精度を上げてもらいたく、前日の怠慢が理由であれば降格には拍手の加藤の代わりに上がってきた伊志嶺はバントは決めたものの初回の無駄な返球は反省材料、高濱には止めて欲しかったものの悪送球の今江の途中交代は懲罰ではなく長いブランクから復帰をしたことでの疲労過多なのか、清田に荻野、デスパイネの際どい打球が抜けていった三遊間の球際の弱さに感謝、打球の追い方を誤った松井稼にはもっと感謝、せっかくにチャンスをもらいながらもストレートに押されて塀内二世の雰囲気がぷんぷんの高濱にガッカリ、といったところです。

先発の古谷は3回2失点でKO、と言ってもよい不出来でした。
ピッチングとしてはさほどに悪かったとは思いませんが、簡単に追い込みながらも勝負球を際どいところを狙いすぎた感があり、4四球での自滅です。
タイプ的にこれでは苦しく、ストライクゾーンが可変なジャッジに泣かされはしましたが、初回に33球、3回で73球も投げているようでは早めに見切られたのも仕方がありません。

二番手に阿部を持ってきたのには驚き、ビビリもしましたが、中継ぎとしてはプロ初勝利な2年ぶりの棚ぼた白星です。
ただここのところはピッチングが大人しくなっているのが気がかりで、目指すは藪田二世、もっとぶんぶんと投げてもらいたいです。
ストライクを欲しがっているようにも見えますし、チャンスのようでもあり、しかし実は正念場でしょう。

六回からも必死なリレーで、内と松永の順番にあれっと思いましたが、リードを広げての勝負どころとみてのことであれば大賛成です。
単に内の調子がもう一つだから、が実際のところのような気もしますが、楽天あたりが相手であれば3投手ともにストレートにスピードが戻りつつありますので打ち込まれても大怪我には至らず、さりげなく楽天恐怖症が癒えた益田、適当にばらけながらもボールにキレのある松永が夏場以降はそれなりに仕事ができているのが大きいです。
大谷が早くも浦和で投げましたので復帰が近いのかもしれず、また内の被打率の高さによる綱渡りが気にはなりますが、先発が中5日で回りますから中継ぎ陣の負荷がどうしても高まりますので、そこは上手くシェアをしながら胸突き八丁を乗り切ってもらいましょう。
そして6点リードという状況だからでしょうが藤岡に笑みが目立ったのが印象的で、オフにはメンタルトレーニングをお願いします。


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楽天

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千葉ロッテ

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◆9月21日(月) 千葉ロッテ-楽天20回戦(楽天11勝9敗、14時1分、QVCマリン、22,823人)
▽勝 阿部 14試合1勝1敗
▽敗 戸村 34試合7勝10敗
▽本塁打 ウィーラー12号(阿部)

バッテリー
千葉ロッテ
 古谷、阿部、益田、内、松永、藤岡―田村
楽天 戸村、相沢、武藤、福山、入野、横山貴
―嶋、伊志嶺

 

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辞退しとく?

2015-09-21 01:28:26 | 千葉ロッテ

3失点ながらも3安打しかできずに2試合連続の完封負け、伊東監督は「145キロ以上の真っすぐを打ち切れていない」とお嘆きのようですが何を今さら、そんなことはとっくに周知の事実、今ごろに気がついたようなことを言っているようでは今後も期待はできません。
1安打で完封負けをした次の試合も同じスタメンオーダーで臨んでの2安打完封負け、昨日の9人野球に続いて今日も準9人野球ですからベンチが機能をしていないと言われても仕方がなく、それでも「新しい人を呼んで、という時期じゃない」と同じ顔ぶれで戦っていくとのことです。
四番から七番に落とされたデスパイネはビデオを見るかのようなストレートをミスショット、落ちるボールに頭が突っ込んでの空振りを繰り返して代打を出される始末、本多の盗塁は怪しいジャッジでセーフに、バントで送らずに強気のエンドランが空回りで田村が盗塁死、そして極めつけはバントで全力疾走をしない加藤と、これ以上にない膿が出た試合でした。
決勝点も思わず李大恩がしゃがみ込んだ内野安打とフィルダースチョイスによるもので、守備範囲は広くなりましたしスライディングをしながらの捕球から反転をしての送球では機敏な動きを見せながらも正面の打球を確実に処理できない鈴木の、ショートとしての限界をこれでもかと、また今宮との差を見せつけられて凹み気味です。
疑問だった先発復帰の李大恩がストレートへの固執を捨ててのピッチングで粘っていただけに、韓国人選手としての初の二桁勝利の壁はエベレストよりも高いです。
大谷が降雨スライドで西武を叩き、また5点ビハインドからの逆転勝ちで日本ハムが強烈なアシストをしてくれているのを活かせない情けなさ、そんなロッテも酷いですが西武もお粗末、これではどちらが3位に滑り込んでもCSに出場をするのは失礼ではないかと、いっそのこと辞退をしたらいいのではないかすら思えてきます。
両チームが1ゲーム差のままに明日からはともに地元で下位のチームとの3連戦、いろいろな意味での正念場、これ以上の無様な姿は見せられません。


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千葉ロッテ

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ソフトバンク

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◆9月20日(日) ソフトバンク-千葉ロッテ22回戦(ソフトバンク14勝8敗、14時、ヤフオクドーム、38,500人)
▽勝 千賀 2試合2勝
▽S サファテ 62試合5勝40S
▽敗 李大恩 35試合9勝7敗

バッテリー
千葉ロッテ
 李大恩、内―田村
ソフトバンク 千賀、サファテ
―高谷、細川

 

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15度目の沈黙

2015-09-20 02:06:33 | 千葉ロッテ

酒が抜けてしまえばこんなものかと、僅か1安打の完封負けは今季15度目の沈黙です。
試合後に伊東監督や堀コーチが狙い球を指示したものの選手たちが絞りきれなかった、と嘆いていたようですが、適度に荒れながらも大崩れはしなかった中田が良かったと思うしかないのか、相変わらずに低めのボールくさいフォークに手を出しまくってのチャンスらしいチャンスもない完敗でした。
せっかく大谷が西武を負かしてくれたのに差を詰められず、また粘り強く投げた涌井に報いることができずの2勝差は残り試合を考えれば最多勝争いも絶望的です。
その涌井は李大浩にファールで粘られながらも根負けをせずに打ち取っただけに、今宮への一球がもったいなさ過ぎました。
それでも中5日での6回2失点ですから責められるわけもなく、今さらながらにロッテというチームの暗黒面を痛感していることでしょう。
呆然とした表情の立花コーチが何度も映りましたが、唯一のヒットで出塁をした荻野の盗塁死、贔屓目かもしれませんがセーフじゃないのと、負けるときはこんなものです。
打てそうな雰囲気のないデスパイネを四番から外して一気に七番まで落としましたが落ちていく、逃げていくボールを追っかけるスイングに変わりはなく、右への意識も感じられず、代わりの四番が中田と相性がいいからとは言ってもクルーズですので惜しい、という打球もほとんど無く、ノーヒットノーランをやられなくてよかったと、そんなところです。
そうなれば明日、李大恩が二桁勝利の壁を乗り越えることができるのか、千賀の力押しを打撃陣がはね返せるのか、星に願いをかけましょう。


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千葉ロッテ

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ソフトバンク

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◆9月19日(土) ソフトバンク-千葉ロッテ21回戦(ソフトバンク13勝8敗、18時1分、ヤフオクドーム、38,500人)
▽勝 中田 22試合9勝6敗
▽S サファテ 61試合5勝39S
▽敗 涌井 25試合12勝9敗

バッテリー
千葉ロッテ
 涌井、松永、益田―田村
ソフトバンク 中田、サファテ
―高谷

 

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らしくない小技で半歩前進

2015-09-19 00:57:38 | 千葉ロッテ

こんな戦い方もできるのかと、ちょっと驚き、それならもっと早くからやってくれよと、そんな小技を駆使しての逆転勝ちです。
決勝点となった荻野のセーフティースクイズはベンチからの指示ではなく深めに守っていた一塁手を見ての判断だったとのこと、どこか誇らしげなのも当然でしょう。
田村のバントも最初のは相手のミスに助けられましたが二度目のスクイズは絶妙で、一死二三塁からスクイズ連発での2得点は素敵すぎます。
またこんな早めで大丈夫かよ、と不安にもなった福浦への高濱の代走も功を奏しましたし、今日はベンチも含めた全員野球での勝利です。

そうは言いながらも大嶺祐は期待とは裏腹にコーナーを狙いすぎのやや逃げ身のピッチングで、序盤の攻めはあと一本が出ず、淡々と負けてしまうような展開でした。
スリーボールピッチングの大嶺祐はカウントを悪くした挙げ句に甘く入ったところを痛打されての3回78球、逆立ちをしても5回を投げ切れそうにもありませんでしたので先発としては恥ずべき交代も仕方がなく、二桁勝利も規定投球回数も来季にお預けとなりそうです。
チャンスにことごとく凡退をしたデスパイネも振り回すのはいいのですが頭の位置が動きすぎていることで軌道がバラバラで、あれでは出会い頭の交通事故がせいぜいでしょう。
ただその偶然により波に乗ることもあるでしょうから、不謹慎ではありますが是非ともぶつかって欲しいです。
そんな試合を立て直したのは陳冠宇のピッチングで、ここのところは腕をしっかりと振ってストレートが140キロ台で安定をしているからこその2回零封、2安打2四球と塁上を賑わせはしましたが不思議と点を取られるような気がしなかったとは荻野のバックホームと田村のブロックのおかげではありますが、危惧をしていた陳冠宇の中継ぎ起用がはまったのは嬉しい誤算、600万でミリオンダラー成瀬の穴を埋めて余りある4勝目です。
そのバトンを益田、松永、内、そして貫禄の西野がしっかりと受け取っての完封リレーはイニングを追うごとに動きが鈍くなっていく二日酔い軍団に助けられたところはありましたが、崩れかけた試合をひっくり返しての逆転勝ちはチームに勢いをもたらす、貴重な半歩です。
とりあえずは言ってみるものだな、の福浦に鈴木、荻野で5安打2打点にファインプレーも喜ばしく、明日は今江のゴリパワーで押し切りましょう。


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千葉ロッテ

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ソフトバンク

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◆9月18日(金) ソフトバンク-千葉ロッテ20回戦(ソフトバンク12勝8敗、18時1分、ヤフオクドーム、32,308人)
▽勝 陳冠宇 11試合4勝4敗
▽S 西野 53試合1勝2敗33S
▽敗 攝津 19試合10勝6敗

バッテリー
千葉ロッテ
 大嶺祐、陳冠宇、益田、松永、内、西野―田村
ソフトバンク 攝津、飯田、柳瀬
―細川

 

コメント (16)