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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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来季もマーフィー

2010-08-31 08:22:09 | 千葉ロッテ

さすがは機関紙、仕事が早いです。
球団がマーフィーの残留交渉を始めたことを、他紙に先駆けてロッテファンに届けてくれました。

ロッテ 勝ち頭マーフィーと来季も契約へ (8/31 スポーツニッポン)

ロッテがビル・マーフィー投手(29)と来季も契約する意向を固めたことが30日、分かった。
チーム単独トップの11勝を挙げている左腕を、球団では「先発できっちり成績を残しているし来季も戦力」と高く評価。
既に水面下で条件も提示しているが、年俸は今季の4000万円から2000万円前後の増額となるもようだ。
マーフィーは昨秋キャンプでのテストを経て入団。
開幕直後は中継ぎだったが、先発転向して6連勝するなど結果を残してきた。
31日の楽天戦(千葉マリン)で勝てばロッテの外国人投手1年目では95年・ヒルマンに並ぶ最多タイ12勝。
「走者を出さない投球をしたい」と意気込んだ。

意向を固めた、なんて報道がされること自体がロッテらしいと言ってしまえばそれまでですが、これだけの成績を残しても即残留にならないところが厳しい現実ではあります。
外国人投手が1年目で11勝をマークしての6000万の年俸は安すぎて代理人が暗躍をするのではないかとの心配がありますが、昨年にシコースキーをリリースしたことを考えれば球団としては精一杯の提示だと考えて差し支えはないでしょう。
公式ボールの統一などという無駄なことに時間を費やしているのであれば、コミッショナーには無法地帯と化している外国人選手の契約市場を何とかしてもらいたいです。
何はともあれ、来季以降もマーフィーがロッテのユニフォームを着てプレーをしてくれることを願って、今後の推移を見守っていきたいと思います。

 

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ペンの豪腕は報われず

2010-08-29 23:57:51 | 千葉ロッテ

好投をしたから報われるとは限らないのが勝負の世界ですが、今日のペンのピッチングが白星に結びつかなかったことは悔やまれます。
勝ち運に恵まれないまま調子を落として消えていった投手は枚挙に暇がありませんから、次こそは勝利をプレゼントしてあげたいものです。

それにしても豪腕とはこれほど見ていて楽しいものかと、久しぶりに身震いをしながらのテレビ観戦でした。
MAX151キロ、ストレートの全てが145キロオーバーというのは馬原が152キロを投げたことを考えれば多少は差し引かなければなりませんが、それでも凄かったです。
高めなら分かりますが低めでも150キロ近い数字を叩き出すのですから、これまでのロッテにはいなかったタイプの投手として歓迎をします。
これだけのストレートがあれば緩いカーブとのコンビネーションだけで抑えられるのも頷けますし、コントロールはアバウトながらも破滅型ではない適度な荒れ球はマーフィーに通ずるところがありますから、余程のことがなければ大崩れはしないでしょう。
やはり暑い屋外よりもドームの方が向いているように見えましたし、今日も100球を目前にした交代は契約上の縛りがあるようにも思えますが、オフの小林宏の動向次第では来季の守護神として考えるのも面白いかもしれません。
今日は9安打のうち5本が内野安打という運に恵まれなかったペンですが、それだけ球威で打者を圧倒していたことの証左とも言えますので、堂々と胸を張ってよいです。
投げる度に球速を増していくペンの次のピッチングがどんなものになるのか、また屋外となりますが日曜日の千葉マリンが今から楽しみです。

そんなペンを打線は援護ができず、また守備でも盛り立てることができませんでした。
6回の無死一三塁で金泰均と福浦が連続三振となったところで、SBMを擁するソフトバンクに太刀打ちできない状況となったのは仕方のないところではあります。
甲藤や森福らが6回に立ちはだかるソフトバンクの中継ぎ陣は強烈で、それが打線に焦りをもたらしているのかもしれません。
粘って球数を稼ぎながらも結局は11三振とやられっぱなしでしたが、この粘りはきっと次に活きてくると思うことにします。
また4回の清田の守備は勉強代としては高くつきましたが、あれが今の清田の現状ですから今後に経験を積んでもらうしかありません。
フェンス際の打球と同様に間際までどうするかを決めずに追って、結果的に無謀なチャレンジに身を投じているように思います。
回り込んで捕球をしても二塁打となり結果的には何も変わらなかったかもしれませんが、外野手は確信がない限りはダイビングキャッチは御法度です。
自分の後ろには誰もいないことを清田が学んでくれたものと信じて、次の守備機会を待つことにします。

またしても藪田と古谷を突っ込んでの3連投、今日の投入は妥当ながらも昨日のことを考えれば感心はできません。
懲りもせずに竹原のスタメンは失笑もので、三振に当たり損ねですから相手に利するばかりです。
次こそは、次こそはとメンバーの入れ替えを期待してきましたが、今年は小さな「輪」をスローガンにしたのでしょうから諦めモードです。
優勝争いよりも故障者やチャンスを与えられずに去っていく選手たちに思いがいってしまうシーズンも残り1ヶ月、とにかく耐えて頑張りましょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1

5

0

ソフトバンク 0 0 0 2 0

0

0 0 X 2 10

0


◆8月29日(日) ソフトバンク-千葉ロッテ20回戦(ソフトバンク13勝7敗、13時1分、ヤフードーム、31,550人)
▽勝 大隣 16試合3勝8敗
▽S 馬原 45試合4勝28S
▽敗 ペン 4試合1勝2

▽バッテリー
千葉ロッテ ペン、藪田、古谷―的場
ソフトバンク 大隣、森福、攝津、ファルケンボーグ、馬原―山崎

 

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呪いのバトンは成瀬から杉内へ

2010-08-28 23:37:49 | 千葉ロッテ

昨日に期待を込めて書いてはみたものの、まさか本当に杉内を相手に勝てるとは望外の喜びです。
まるで成瀬から呪いのバトンを手渡されたかのようで、押し出し四球を3度も繰り返す杉内に悲鳴をあげるソフトバンクファンの嘆きが手に取るようです。
さすがはロッテなバトンの威力は絶大で、このまま杉内には出口のない迷宮で惑い続けてもらいましょう。

先発の吉見は6回を4失点で6勝目、9点ものリードをもらった投手としては情けない結果ではあります。
立ち上がりから90キロ台のカーブでタイミングを外しつつストレートも低めに決まり、またスライダーを上手く使ってソフトバンク打線を寄せ付けませんでした。
前回の登板とは違って気負った感じはありませんでしたし、完封はさておき完投勝利は確実だと思って見ていました。
ところが80球を越えたあたりから雲行きが怪しくなり、やや真ん中寄りに入ったチェンジアップを多村にスタンドまで運ばれてジエンドです。
スタミナ不足、という分かりやすい課題を露呈した吉見は逆に言えば昨秋のキャンプを経験していないわけで、まだ伸びしろがあると見ることもできます。
せめて防御率を4点台まで持っていった上で来季を目指す、そんなシーズンにしてもらいましょう。

それでもまだ5点差がありますので余裕の展開のはずでしたが、ここからがいけません。
追い上げられていたので流れを断ち切りたいとの考えも分かりますが、連投の古谷を使う場面ではないでしょう。
おそらくは左打者が続くこともあっての起用だとは思いますが、その古谷が左打者を抑えられずにノックアウトをされるのですから笑うしかありません。
同じく連投の藪田も打たれて両人で1イニングをもこなせない体たらくは酷使のツケであり、データ軽視の産物とも言えます。
どうしても左対左にこだわりたければ休養たっぷりの根本だったと思いますし、上野と2人で最後まで投げさせるべきでした。
この点差で今日のような継投しかできないようなベンチでは首位通過を勝ち取るなどは夢のまた夢で、7回のドタバタ劇を冷ややかに見つめる西岡の表情が印象的でした。

そのベンチの失態を救ったのが小野で、終盤戦のMVPに高らかに名を挙げたと言ってよいでしょう。
今日はシュートは控えめにチェンジアップ、カットボール、落ちるボールはフォークだと思われ、コントロールよくまとめて小林宏まで繋ぎました。
カウントを悪くしても動じることなくピンチを切り抜けるのは経験の成せる技であり、だからこそ若手に経験を積ませなければとの思いを強くしています。
内心では心臓バクバクだったかもしれませんがマウンドでは淡々と、まさにベテランの味を存分に発揮してくれました。

ベンチのアシストでセーブがつく場面で登板をした小林宏は、簡単に連続三振でソフトバンクを追い詰めながらもダメージをさらに与えることを思いついたのか、四球とヒットで昨日今日と連続アーチの多村をバッターボックスに迎えます。
ホームランを打てば同点という希望を僅か1球で断ち切ることでロッテには安堵を、ソフトバンクには絶望をプラスした小林宏はさすがに役者です。
コバマサ劇場の正統な後継者としてコバヒロ劇場を主催するだけのことはある、そんな今日の幕引きでした。

杉内が勝手に自滅をしただけとは言え、今日は打線が頑張ってねちっこく攻撃をしてくれました。
ファールで粘ったりボールを見極めたりと、こればベンチからの指示であれば捨てたものでもありません。
初回が2点で終わっていれば立ち直ったかもしれない杉内を撃ち落とした大松のアーチは効果絶大でしたし、僅かずつでも復調をしてくれているのだと思います。
今江は昨日の小久保ばりに低めのボールを上手くこすったようなバッティングで貴重な追加点を叩き出し、また一日一本の的場の必死な走りも好感できます。
やや金泰均が消極的な打席に終始をしたのが気がかりながらも、場合によっては一塁での出場がノープロブレムだと思わせる福浦の選球眼、左腕をものともしないバッティングが見られたことは大きな収穫でしょう。
結果は出なかったものの清田が上位で打席数をこなすことは明日に繋がりますので、今後もレギュラーとして頑張ってもらいたいです。

ミスを多くした方が負け、ファインプレーが流れを変える、が典型的な今日の試合でした。
立ち上がりに走塁ミスをして吉見を助けた川崎に同じくボーンヘッドな走塁の西岡とここまではイーブンでしたが、井口のあれ以上はないタイミングでのジャンピングキャッチや西岡の地味ながらも再三の攻撃的な守備がロッテに流れを引き寄せたのだと考えています。
そんな選手たちの足を引っぱらない野球をベンチにはしてもらいたく、明日も竹原がスタメンでは本人のためにもなりません。
昨日に2打席で交代となったムニスに対して右腕に代わっても打席に立った竹原に、さすがにスタンドからだけではなくチーム内でのブーイングも出てきそうです。
今頃は博多のホテルで堀か今岡がチームに合流をしたことを、ただそれだけを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 5 0 0 4 0 0 0 0 0 9

10

0

ソフトバンク 0 0 0 1 0

3

2 0 0 6 10

0


◆8月28日(土) ソフトバンク-千葉ロッテ19回戦(ソフトバンク12勝7敗、14時1分、ヤフードーム、32,264人)
▽勝 吉見 17試合6勝5敗
▽S 小林宏 44試合3勝1敗25S
▽敗 杉内 23試合15勝6
▽本塁打 大松16号(杉内)、多村22号(吉見)

▽バッテリー
千葉ロッテ 吉見、古谷、藪田、小野、小林宏―的場
ソフトバンク 杉内、藤岡、吉川輝、金澤、甲藤―田上

 

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痛恨の一球はもう要らない

2010-08-28 02:02:54 | 千葉ロッテ

 

昨日の唐川の好投を称える機関紙の写真は今日の試合とは直接の関係はありませんが、しかしこの新聞を成瀬がどういう思いで見たかを問うべく載せることにしました。
10勝11敗と負け越しながらも防御率は3.27で悲運のエースとの見方ができなくもありませんが、昨年までの勝負強さがどこへ行ったのかと不思議に思えるぐらいに「痛恨の一球」が似合いすぎる成瀬は、やはりロッテなエースの呪いに蝕まれているのでしょう。
このままズルズルとプロ野球人生を送るのか、あるいは一念発起をして新たなエース像を作り上げるのか、今季の限られた残り試合で道筋を示してもらいたいものです。

それにしても今日の成瀬はコントロールが悪すぎました。
6回で127球ですから無駄球がいかに多かったかが分かりますし、しかし成瀬にとっては無駄球のつもりはなかったのでしょう。
昨年の小林宏ばりにボールを叩きつけるシーンも多かったですし、どこか痛めているのではないかと心配になるぐらいの乱調ぶりでした。
それでも4失点、2点差でまとめたと見るべきか、はたまた追いつけない程度の失点をやらかしたと見るべきなのかは判断が分かれるところでしょうが、とにかく点の取られ方が悪すぎましたので私は後者を支持するスタンスです。
上げ潮ムードに冷や水を浴びせる初回のいきなりの被弾、味方が1点差に追いついてくれた直後の失点と、野手のやる気を殺ぐのに充分すぎます。
被打率が2割ちょっとの成瀬にしては打たれ放題で、今日は調子が悪かったと思うしかないのかもしれません。
対戦相手が山田でしたので嫌な予感はあったのですが、ハイド成瀬にクラクラとさせられた夏の夜でした。

その成瀬の後始末に動員をされたのは藪田に古谷で、どうやらこの両人は3点差ぐらいまでのビハインドでも登板をするスクランブルコンビを襲名したようです。
藪田はようやくストレート命の入れ墨を削ぎ落としたかのようにチェンジアップやフォークを多投したものの制球がままならず、1イニングをも投げられないようでは信用失墜です。
逆に古谷はしなりのある左腕から繰り出されるストレートを軸に、チェンジアップやスライダーもコントロール良く決まって安定感のあるピッチングを披露してくれました。
このように今のピッチングスタッフを考えれば両人にフル回転をしてもらわなければならない状況であることは確かながらも、同様な状況で若手の抜擢をしている他球団に比べて保守的に過ぎる西村監督が最後までこの起用法を堅持するのか、おそらくはそうなるのでしょうから残り1ヶ月強は戦々恐々です。

打線は山田が勝手に自滅をしたことに付け込むことができず、7個の四死球をもらいながらも4安打で2点しか取れませんでした。
4回のチャンスでは福浦と大松が当たりは良かったものの野手の正面に打球が飛んでしまいましたし、5回の同点機に頼みの井口がボールとバットが30センチも離れていようかという空振りで三振に倒れてしまった以上は、次の金泰均に期待をするのは今は酷と言えます。
結果的に森福にプロ初勝利を献上してしまいましたが、SBMだけではなく甲藤や森福といった投手がソフトバンクで光り輝いていることをどう考えるのか、もちろんえげつない手法で獲得をした選手ではあるもののプロ入り後は順風満帆といった感じではありませんでしたから、どうしてもベンチワークの差を感ぜずにはいられません。
そしてこの差は来季以降にどんどんと広がっていくのではないかとの不安に苛まれていますので、今季に目先の勝ちを拾いに行くことが正しい選択だとの錯覚をしそうです。
また当の選手たちは何を思うのか、上野と親友(マブダチ)になって本音を聞き出したい今日この頃です。

サブローが昨日の走塁で右太もも裏の肉離れを発症し、登録を抹消となりました。
その代わりに昇格をしたのが同じ右の外野手であるムニスで、いかにも西村監督らしい分かりやすい人選です。
年齢を考えれば厳しい立場に追い込まれているムニスの最終試験、と考えられなくもありませんが、そんな気持ちの余裕があれば若手の抜擢がもっとあってしかるべきでしょう。
自らが作り上げたジグソーパズルのピースを埋めるべく、似たような形を選んだだけだと見ています。
しかしそんなことはムニスにとっては関係のない話で、意外にもバットではなく不安視をされていた守備でムニスらしからぬ動きを見せてくれたことは前向きに考えたいです。
またサブローに代わって6番に入った今江の後釜で2番に座った清田はどう見てもタイプではなく、それであれば先の試合でしっかりとバントをさせろと言いたくもなりますが、ファールで粘るなどそれらしいプレーをした清田は実は順応性に富んだ選手なのかもしれません。
どうしても負けゲームは責をベンチに求め、選手たちのいいところを見つけようと目を皿のようにして探し回る習性がありますが、今日の清田は昨日と同様の強い打球を放っていたところだけでも充分に満足のできる活躍だと評価をします。

明日は吉見と杉内で、普通に考えれば勝てる試合ではないと言われても抗弁はできそうにもない対戦成績です。
鷹に睨まれた鴎の如く杉内には手も足も出ない打線をバックにした吉見がどこまで踏ん張れるか、成瀬が小椋や山田に投げ負けるのですから逆があっても罰は当たらないでしょう。
吉見にとっては自分の価値を高めるのに格好の相手ですし、同じ左腕として負けたくない気持ちは持ってくれているものと思います。
吉見の大金星、大どんでん返し、天変地異などなど、ソフトバンクファンが嘆き悲しむような、今から勝ったつもりでいる鼻っ柱をへし折るような明日になることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2

4

0

ソフトバンク 3 0 0 1 0

0

0 0 X 4 9

0


◆8月27日(金) ソフトバンク-千葉ロッテ18回戦(ソフトバンク12勝6敗、18時、ヤフードーム、31,695人)
▽勝 森福 22試合1勝
▽S 馬原 44試合4勝27S
▽敗 成瀬 23試合10勝11
▽本塁打 多村21号(成瀬)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、藪田、古谷―的場
ソフトバンク 山田、森福、攝津、ファルケンボーグ、馬原―田上

 

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若鴎の息吹

2010-08-27 01:49:55 | 千葉ロッテ

首位の西武に3タテを食らわし、2位のソフトバンクが土壇場で追いつかれて引き分けとなったため、8月以降では1970年以来の首位に立ちました。
しかし首位とは言ってもソフトバンクとは同率、西武とはゲーム差なしですから、3球団が横一線に並んだも同然です。
ここからどこが抜け出すかは選手たちの頑張りはもちろんのこと頭脳戦も展開をされるでしょうから、ベンチにはリフレッシュをして臨んでもらいたいものです。

今日のヒーローは唐川と清田で、もちろん2人には何の文句もないのですが、しかし岡田も呼んで3人のお立ち台にして欲しかったです。
千葉出身で固めたかったという意図があったのでしょうが、決勝点は岡田の足でなければもたらされなかったでしょう。
私が帰宅をしてテレビをつけた場面は8回無死一三塁から的場が外角のスライダーに三振を喫したところで、そのときは三塁走者が誰かは分かりませんでした。
そして清田の強烈なレフトライナー、そのレフトからの好返球、また上川コーチがやらかしてしまったかと頭をかかえたのですが、岡田の足を舐めてはいけません。
あっという間に加速度を上げてのホームインで、走りの質の差はありますが、荻野貴と双璧と言ってもよいでしょう。
ここのところは清田にポジションを奪われて代走や守備固めでの出番がほとんどですが、凹まずに一生懸命に練習をしているそうです。
その姿は鎌ヶ谷でよく見かけたものですから「ふむ、ふむ」と頷いてしまいますし、こういった選手が報われるロッテであって欲しいです。
荻野貴や清田、そして早坂や角中と競い合って黄金外野陣の一角を占める、そんな岡田に期待をせずにはいられません。

その岡田を迎え入れた清田のバッティングは内寄りのストレートに力負けをすることなく弾き返したもので、パワーがあるところを見せつけてくれました。
どうにも緩んだように見える体もユニフォームの着こなしのせいかもしれず、筋トレではなくバットを振り込むことで作り上げた肉体だと紹介がされていました。
研究をされてきたのか外角に逃げるボールで三振となるケースが増えてきましたが、4割を越える得点圏打率で23安打の11打点と効率が良く、逆に1割ちょっとの得点圏打率ながらも26安打で14打点を稼いでいる不思議ちゃんこと的場といいコンビです。
荻野貴の復帰が来季にずれ込みそうなために2番に定着をしている今江の代わりに下位打線を盛り上げる、そんな2人の活躍から目が離せません。

若鴎の活躍でもぎ取った点をしっかりと守った唐川も、まだ3年目の21歳です。
故障で長期離脱をしながらも自己最多の6勝目をマークしたのは皮肉な話ですが、ある意味でスタミナが課題であることが露呈したとも言えます。
しかし浦和でしっかりと走り込んだのかルーキー時代から1軍に帯同をしたことで出遅れていた体作りができたのではないかと思えるようなストレートの伸びが抜群で、ちょっと抜いたようなスライダーとのコンビネーションで西武打線をきりきり舞いにさせました。
中盤から尻上がりに調子を上げたことはスタミナが付いたこと、骨折をした指に不安がなくなったことの証左だと思いますので、ラストスパートへのキーマンになってくれそうです。
ベビーフェイスで飄々と投げる唐川の、投げられる喜びに賭けたいと思います。

打線は危惧をしたように西口を打ちあぐねる嫌な展開でしたが、二死からのチャンスにしっかりと井口がタイムリーを放ったことで流れを引き戻しました。
前の2打席を警戒して歩かせたバッテリーが、なぜに井口と勝負をしたのかが理解に苦しむところなのですが、いかに次の金泰均が不調であるとは言っても満塁にすることに対する無意識な拒否感があったのかもしれません。
それにしても私の擁護も限界かと思えるような金泰均のバネ仕掛けのようなドアスイングには困ったもので、やや調子を取り戻しかけたものがご破算状態です。
スタンドで全体の動きを俯瞰していたわけではないので断定的な言及は避けますが、岡田のホームでのクロスプレーの際に2塁を狙う素振りを見せなかった大松にもガッカリです。
厳しい戦いになるであろう終盤戦を乗り切るためには金泰均と大松の力は不可欠ですから、何とか貪欲さとひたむきさを取り戻してもらいたいです。

明日からは敵地での首位攻防戦、ソフトバンクとの3連戦となります。
成瀬と山田という、成瀬にとっては負けが約束をされたかのような顔合わせとなってしまいましたが、成瀬だけではなく打線にもそろそろ殻を破ってもらいましょう。
例によって杉内、小椋と続く左腕攻めにどう対処をするか、福浦の活躍はもちろんのこと右の代打も充実をさせたいところです。
満を持して堀、あるいは今岡の合流にちょっぴり期待をしたいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1

5

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 1

0

0 1 X 2 7

1


◆8月26日(木) 千葉ロッテ-西武21回戦(ロッテ13勝8敗、18時15分、千葉マリン、29,154人)
▽勝 唐川 11試合6勝3敗
▽S 小林宏 43試合3勝1敗24S
▽敗 長田 48試合4勝2

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、小林宏―的場
西武 西口、岡本篤、土肥、長田―上本

 

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サブローが決勝弾

2010-08-26 01:18:20 | 千葉ロッテ

今日の試合は終盤に追いつかれるなど僅差となりましたが、いろいろな意味で価値のある勝利を手にしたと高く評価をしています。
調子を落とし気味の西武をしっかりと叩いたことは大きく、このまま追い風をしっかりと帆に受けてぐんぐんと前進をしたいものです。

ここ一ヶ月ほど打てていなかったホームランがこの6試合で4本と、サブローのバットにターボがかかってきました。
久しぶりにアップで見た顔つきはふっくらとしていて、そのパワーと引換にして失ったものの大きさを痛感はしましたが、自ら選んだ道ですから仕方がありません。
ノルマである20本に手が届くところまできましたし、6番打者として考えれば充分な成績です。
やや内寄りに入ってきたカットボール系のボールを上手くバットに乗せてスタンドまで運んだバッティングはさすがですし、ベテランの円熟さを感じさせます。
よくよく考えれば選手会長ですし、前回に懲りたのか今日は上だけではなく下も意識をしたヒーローインタビューでしたので、今後の頑張りに期待をしたいと思います。

選手会長がサブローならキャプテンは西岡で、3試合連続の猛打賞でシーズン20回の球団記録に並びました。
まだ残り試合が28試合もあることを考えれば新記録達成は確実で、これまでの記録がロッテの前身である毎日オリオンズが結成をされた1950年に別当薫がマークをしたものですから、まさに伝説に近いものがあります。
その伝説に新たなページを記すことになるであろう西岡は、まだ右打席や左打席で流したヒットが大半ですから痛めている左手首の具合は今ひとつだと思われますが、目標の200本安打のためにはもう一踏ん張りと頑張っているのでしょう。
打撃だけではなく守備、走塁でも積極的で躍動感のある動きを見せてくれている西岡が、チームをしっかりと導いている姿は涙ものです。
昨年の屈辱があったからこそ今季の西岡がある、一皮むけたキャプテンを最後まで見守りたいと思います。

前回の登板で滅多打ちにあった渡辺俊は、白星こそ手にできませんでしたがナイスピッチングでした。
緩いカーブを上手く使った得意の三次元で相手を翻弄する投球内容は、千葉マリンでこそ映えると言ってよいでしょう。
的場の細心かつ大胆な、外角中心でありながらも勝負所では内角を突くリードも渡辺俊を引き立てましたし、緊迫した試合展開ながらも安心をして見ていられました。
芯に当たった打球はほとんど無かったぐらいで、ややコントロールにばらつきがあったものの気持ちよく投げられたのではないかと思います。
7回はちょっと交代が早かったかなという気がしないでもないですが、ボカチカと同様に打率は低いながらもホームランは打つブラウンを迎えたピンチの場面でしたので、今や中継ぎのエースとなった小野の投入は妥当でしょう。
先月末の8勝目から足踏みが続いていますが、今日ぐらいのピッチングができれば10勝も難しい話ではありませんので、次回の先発での9勝目を待っています。

渡辺俊のピンチを見事に併殺で切り抜けた小野は次の回に痛い失点をしましたが、復帰をしてからの酷使を考えれば責めることはできません。
今日の白星は渡辺俊には申し訳ないながらも、天からのプレゼントなのでしょう。
前回に効果的だったシュートが今日は狙い打ちをされた感がありましたが、それでも粘ってゴロを打たせるところこそが小野の真骨頂です。
伊藤や藪田が健在であれば8回は任せたかったものの現状では続投をせざるをえず、だからこそ大事に使ってもらいたいと考えています。
四球で崩れることがなく、ゴロを打たせるテクニックを持つ小野は連投への不安がなければ中継ぎとしてピッタリかもしれず、本人の意向が先発だけに今後の動向が注目です。

今日は始球式のセレモニーに竹原が登場をしたこと以外は、目立ったベンチの失策と思えるようなものはありませんでした。
今江の5回のバントに7回のエンドランは見事な作戦で、またブラウンのところで古谷を起用しなかったことは拍手ものです。
今江は緩いゴロに手を目一杯に伸ばしてのファインプレーを連発してくれましたし、先制点に繋がった井口の激走には勝利への執念が感じられました。
あとはロッテの草たる石井一がワイルドピッチ連発という分かりやす過ぎる手助けをしてくれたこと、これが無ければ100点をあげてもいいぐらいの今日の試合でした。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2

9

1

千葉ロッテ 0 0 1 0 1

0

0 1 X 3 8

0


◆8月25日(水) 千葉ロッテ-西武20回戦(ロッテ12勝8敗、18時15分、千葉マリン、22,366人)
▽勝 小野 16試合4勝2敗
▽S 小林宏 42試合3勝1敗23S
▽敗 工藤 10試合2
▽本塁打 サブロー17号(工藤)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、小野、小林宏―的場
西武 石井一、長田、工藤、岡本篤―細川、上本

 

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粘り腰のマーフィー

2010-08-25 00:57:02 | 千葉ロッテ

上位を走る西武とソフトバンクとの大事な6連戦の初戦は、ロッテらしからぬ負けパターンからの逆転勝ちで幸先のいいスタートを切りました。
先日に5点差をひっくり返したように風向きが変わったのではないかとも思える今日の勝利が、CS出場に向けての大きな一歩となってくれることを願っています。

まさに粘り腰、そうとしか言いようのないマーフィーの投球内容でした。
ここのところのカーブ大流行を軌道修正するかのようなチェンジアップが中心の組み立てでしたが、ねちっこい西武打線にかなり苦しめられました。
しかしながら6回を2失点でまとめたところはペンと双璧を誇る粘り腰ぶりで、あっさりと失点を重ねることの多い成瀬との違いが際立っています。
今日も6回で4四球、141球ですから数字だけを見れば誉められたものではありませんが、安易にストライクを取りにいかないことがよいのかもしれません。
涌井やダルビッシュも完璧に抑えると言うよりは走者を出してからの踏ん張りに秀でており、マーフィーもそれに通ずるところがあります。
もっとも先発には7回までは投げて欲しいですし、ここのところの被打率が急激に上がっていることも気がかりではありますので、一向に治らない立ち上がりの悪さと合わせた課題として改善をしていってもらわなければなりません。
そして基本線はストレートであることを、これだけは忘れずにいてもらいたいです。

7回からは藪田、古谷とフル回転コンビが後を継ぎましたが、現在のスタッフでいけば妥当なところでしょう。
ただ7点リードの最終回に2イニング目の古谷の必要があったのか、この点については極めて疑問です。
根本や上野も準備はしていたでしょうし、それこそ川越でもよかったと思います。
8回が打者3人で9球で終わったから、というのが理由であれば、例によって無計画もいい加減にしてもらいたく、選手たちには最後まで無事に駆け抜けて欲しいと願ってやみません。

打線では福浦、まさに値千金のタイムリーを連発してくれました。
特に5回の無死満塁から井口と金泰均が連続三振に倒れた後の逆転打には神を見るようで、まさにロッテ臭の漂いかけていた試合を一気に立て直してくれたと言ってよいでしょう。
この一打で同じ満塁のチャンスを潰してきた西武から完全に流れを奪い取りましたし、マーフィーの粘投にも応える形となりました。
だめ押しに近いホームランを放ったサブローは終盤に退くなど外国人選手らしい振る舞いになってきましたし、的場と清田はじわじわと打率を上げつつあります。
清田はプロ初の猛打賞で今季絶望かとの報道もあった荻野貴との距離を縮めるべく経験を積んでいますし、西岡も久しぶりの盗塁と200本安打に期待を繋ぐ3安打で最後の力を振り絞るかのようなプレーを見せてくれています。
何がきっかけかは分かりませんが便秘も解消をしつつあり、ようやく投打のかみ合わせが良くなってきてくれたことは喜ばしく、守備や走塁のミスも積極性の裏返しともとれるぐらいの雰囲気になってきたような気がします。
この流れを一過性にせずに勢いとするためには勝ち越しがどうしても必要で、前回にボロボロだった渡辺俊の今後の行方を占う意味でも重要な一戦になります。
そろそろ石井一にはロッテの草としての活躍をしてもらうべく、3回5失点でのKOを是非ともお願いします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2

10

0

千葉ロッテ 1 0 0 0 5

2

0 1 X 9 14

0


◆8月24日(火) 千葉ロッテ-西武19回戦(ロッテ11勝8敗、18時15分、千葉マリン、21,291人)
▽勝 マーフィー 33試合11勝4敗
▽敗 許 20試合6勝9
▽本塁打 サブロー16号(許)

▽バッテリー
千葉ロッテ マーフィー、藪田、古谷―的場
西武 許、野上、岩尾―上本、細川

 

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ついにiPhone

2010-08-24 01:03:59 | 独り言

 

ついにiPhoneを買ってしまいました。
どうにも携帯電話の小さな画面に満足ができずにミニノートなどを検討していたのですが、セキュリティの問題で会社に持ち込めないために週末の利用だけでは無駄が多くて断念、それならばとスマートフォンに流れて行き着いたのがiPhoneでした。
電子マネー好きの私としてはフェリカに対応をする気配もないiPhoneよりも、次のモデルで搭載が確実視をされているXperiaの方が向いているのではと悩んだのですが、今の携帯電話がソフトバンクであることとiPodなどに慣れ親しんでいることを優先しました。
携帯電話は通話と電子マネー、iPhoneはメールとウェブで使い分けていくつもりです。

先週に思い立って会社の近くのソフトバンクショップに寄ったところ、予約をしても1ヶ月半から2ヶ月の待ちだとの冷たい返事をもらいました。
意地になって会社と自宅の近辺のショップに予約状況を確認しまくった結果、最短の3週間のところへ予約をしに行ったのが火曜日です。
店頭では「早ければ2週間、時間がかかると3週間から1ヶ月」と言われたので、今月中に手に入るならラッキーぐらいのつもりで予約をしました。
ところが日曜日の夕方に入荷をしたとの連絡があり、そして今日の会社帰りに手続きを済ませて予約から6日目で無事にiPhone使いとなりました。
発売から2ヶ月も経って1ヶ月待ちかと溜息をついた矢先のことでしたので、喜んでいいのか驚くべきなのか、何にせよ熱気が冷めないうちに手にできたのでよしとします。

まだ保護フィルムも外していない状態ですが、これからゆっくりと馴染んでいくつもりです。
文明の利器が生活にどういった潤いをもたらしてくれるのか、はたまた振り回されてしまうのか、自分でも見えない先行きが楽しみで仕方がありません。
六十の手習いならぬ四十の手習い、今日からスタートです。

 

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ファールかぁ

2010-08-23 00:14:16 | 千葉ロッテ

入院をしていたデジカメの退院は来週になるとのことで、今日は大人しく自由席での観戦です。
オリックス戦のレフトスタンドの寂しさは相変わらずで、木枯らしが吹いてきそうな閑散としたものでしたが、それでも2階席の熱気が和らぐことはありませんでした。
基本的にドーム球場は嫌いなのですが、真夏だけは冷房が恋しいです。

今日のペンは武器のカーブがなかなか決まらず苦しいピッチングで、球種が少ないだけに的場も組み立てに苦しんだものと思います。
それでも5回までは1失点に凌ぐところなどは粘り腰の持ち主だと評価をしてよいですし、破滅的にコントロールが悪いわけではないことにホッとしています。
ただ味方が勝ち越してくれた直後の四球が何とももったいなく、あれが試合の行方に大きく影響をしました。
T-岡田に打たれた2発は低めのボールをすくい上げた技ありのバッティングと言うよりは一番バットが出やすいところだったようにも思え、何で高めにボールを要求するのだろうと的場のリードに首を傾げていた自分を恥じています。
長距離バッターには低めで勝負、なんて一律的な考えが通用しないことを再認識した、そんなペンの今日の敗戦でした。

ペンは今日も100球を前にした交代で、明らかに6回は疲れている風が見て取れましたので、日本の湿気のある夏に順応ができていないようにも思えます。
次は順番どおりにいけばヤフードームですから、また違ったペンの姿が見られるかもしれません。
そのペンが逆転をされた後の継投はいつもながらの滅茶苦茶ぶりで、負けている展開で古谷に藪田、さらには3連投の小野ですから怒り心頭です。
ビハインドとは言っても僅差ですから試合を壊さないようにとのベンチの考えは分かりますし、明日が移動日との打算もあったのでしょうが、いくら何でも酷すぎます。
古谷と藪田はこういったケースで使われる立ち位置になりつつあるようなので百歩譲るとしても、さすがに今日の小野はないでしょう。
投手交代で名前が場内にアナウンスをされたときに歓声よりも「えっ」という静寂が訪れたファンの反応が、全てを物語っています。

こんな継投ですから川崎や伊藤の後を追うのは小野になるのか藪田なのか、はたまた古谷が貧乏くじを引くことになるのかがロッテファンの話題の中心ですが、古谷についてはその起用をする場面についての議論が盛んにされているようです。
左対左についてはロッテのような極端な例は置いておくとしても一定の効果があることは確かですから、一概に非難もできません。
しかし古谷は右打者よりも左打者に打たれている数字がありますし、実際に今日もしこたま左打者に打たれました。
ただ結果がそうはなったものの実際には微妙なところもあり、投手側のデータだけではなく打者側のデータも兼ね合わせて考える必要があります。
例え古谷が左打者よりも右打者を抑えていても、それを上回るぐらいに坂口が右腕よりも左腕を苦手にしていれば間違った投入ではありません。
あくまで古谷を使うと決めた場合での話ではありますが、そのあたりを総合的に判断をしてのものであると、データ野球が全盛なのですからそのぐらいは考えていると思いたいのですが、万が一にでもそうでなければ是非とも私をスタッフに加えてください。
今やパソコンで簡単に情報整理や分析ができますので、基礎データの提供ぐらいは簡単にやってみせます。
もっともそれを使うかどうかはベンチ次第であり、そこが期待薄なのが悩みどころだったりします。

悩みと言えば今日は福浦が欠場、やはり連続して試合に出場をするには辛い体調なのかもしれません。
そして代わりにDHに入ったのはベンチの置き石と化していた竹原で、しかし今日も結果は出せませんでした。
3打席目こそ強いライナーを放ちましたが振り切った感じはなく、前の2打席はあっち向いてほいの最悪なバッティングで、今の竹原であれば的場の方が期待できそうです。
実際に打率は的場の方が上回っていますし、打の人の竹原としては看過できる状況ではありません。
昨日の渡辺正と同様に試合に出るケースが少ないことで試合勘が鈍っているところは同情の余地がありますが、既に30歳で伸びしろが見切られてしまった2200万の選手には厳しいオフが待っていると思って死ぬ気でやってもらいたいです。
3打席目のライナーで「当たりは良かったのに飛んだ場所が」みたいな苦笑いをしていましたが、そんなことでは今後もたいした結果は残せないでしょう。
感情を表に出すことはあまり好きではありませんが、苦笑いをするぐらいでしたら怒りのパフォーマンスを見せて欲しかったです。
次の的場のところには右腕の比嘉が出てきたのに自分には左腕の前田祐のままだったことを竹原が恥辱だと思わなければ今年限りでサヨナラでしょうし、さすがに今日のスタンドからは罵声やブーイング、溜息が漏れていたことを最後に付け加えておきます。

試合は今日も17時開始の恩恵にあずかることなく21時前までかかり、しかし最後はかなりの盛り上がりでしたので時間を忘れたところもありました。
金泰均のライト線への打球は帰ってきてから録画を見れば完全にファールなのですが、スタンドからは入っていたようにも見えたので狂喜乱舞で疲労困憊です。
それでも昨日は大松、今日は金泰均と不振を極めていた両人が結果を残したことは次に繋がるでしょうし、金泰均は節目の20号で気持ちも楽になったことでしょう。
あれだけ前のめりだったスイングも左腕に内角を攻められたせいか今日は起き気味で、ホームランは腰の回転で打った見事なものでした。
継投は気に入らないまでも慣らされた感もあり、オリックスの金子千の登板ほどのサプライズもありません。
また4回の的場のホーム突入はT-岡田の守備力を考えれば妥当とも言えますし、あそこで点が取れなかったからこそ5回の無死二塁で4割に近い得点圏打率を誇る今江にバントをさせて好調の井口に繋げた作戦だったのでしょうから、普通すぎるぐらいに普通です。
言ってみればいつもどおりのロッテ野球をやって力負けをした、今日はT-岡田に花を持たせたのだとでも思うことにしましょう。
しかしそのT-岡田は5年目の22歳で、同期でロッテに1巡目で入団をした選手が既にユニフォームを脱いだことは触れてはならない話題です。
選手を見る目、育て方がいかに大事かを思い知らされた、そんな今日の敗戦でした。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 1 0 0 0 4 0 0 0 5

13

1

千葉ロッテ 1 0 0 0 2

0

0 0 0 3 11

0


◆8月22日(日) 千葉ロッテ-オリックス18回戦(ロッテ13勝5敗、17時、千葉マリン、24,681人)
▽勝 山本 20試合8勝9敗
▽S 岸田 45試合6勝5敗9S
▽敗 ペン 3試合1勝1
▽本塁打 T-岡田29号(ペン)、30号(ペン)、金泰均20号(山本)

▽バッテリー
千葉ロッテ ペン、古谷、藪田、小野―的場
オリックス 山本、前田祐、比嘉、金子千、平野、岸田―鈴木

 

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大松の劇的なサヨナラアーチ!

2010-08-22 09:47:54 | 千葉ロッテ

5点差をひっくり返される試合などは珍しくもないのですが、これが逆にひっくり返したともなると上を下への大騒ぎです。
先日に5年ぶりに日本ハムに勝ち越したのに続いてオリックスにも3年ぶりの勝ち越しですから、長い間に培ってきた苦手意識も払拭できたことと思います。
気がつけば貯金は再び2桁に手のかかるところまできましたので、気を緩めることなく3タテを食らわしてオリックスを蹴落としましょう。

左打者が不調なときには左腕にぶつける方がよい、とはよく聞く話で、肩が開かないように意識がいくのでフォームにタメができるのが理由だったような気がしますが、復活への糸口を見つけかけていた大松にとってはいいきっかけになったと思います。
今日の3安打はいずれも左腕から放ったもので、そのうち2安打は飛んだところがよかっただけという感じがありましたが、強く叩いて引っぱったことがよかったのでしょう。
サヨナラアーチは打った瞬間にそれと分かる豪快な一打で、これまでのモヤモヤとしたものを吹っ飛ばすぐらいの価値のあるものであったと言えます。
また私ですらスタメン落ちがあるのではと考えていたところへ打順を下げるだけで使い続けた西村監督の辛抱の勝利、そういう見方もできます。
福浦もすっかりとスタメンに落ち着いていますし、単に竹原らの右打者が不甲斐ないだけということもあるのでしょうが、以前に比べればいい傾向になりつつあります。
三歩進んで二歩下がる、の繰り返しではありますが、大松の復調とベンチの変化に期待をせずにはいられません。

ベンチと言えばオリックスの岡田監督は、敵ながら天晴れと言える選手起用を見せてくれました。
井口に満塁アーチを浴びたとは言え5回途中までロッテ打線を手玉に取っていた中山を勝利まであと1人というところで降板をさせたり、まだ同点の9回に主砲のT-岡田に代走を出すところなどはロッテでは考えられない采配です。
思い切った作戦を決断できることは才能の一つですし、巨大戦力を預かったからこそとの批判をはね返すに足るリーグ制覇監督の手腕ぶりです。
結果はどうあれ羨ましく思ったのが正直なところで、オリックスはいい監督を招聘したと思います。

先発の吉見は鬼のような立ち上がりで「これなら清水とのトレードと考えても遜色ないんじゃないか」なんて思ったりもしたのですが、世の中はそう甘くはなかったです。
得意のカーブを駆使してオリックス打線を翻弄するところなどはエースの風格すら漂っていましたが、二巡目に入って不運なヒットなどで迎えた満塁のピンチでそのカーブが甘く入ったところをスタンドまで運ばれた途端に、あれだけ自信満々だった表情に陰りが出ました。
このあたりが吉見が吉見である所以なのでしょうし、力がありながらも横浜で大成できなかった理由なのでしょう。
それでもキレのあるストレートにカーブ、スライダーと一線級のボールを投げられるのですから、やはり吉見はロッテに必要な選手です。
コントロールも悪くはありませんし、心と体のスタミナさえつけば充分にローテーションで投げられる投手であることを再認識した今日の投球内容でした。

吉見が早々に降板をしたことで中継ぎ陣に歪みが出たことは仕方のないところではあるのですが、やはりここのところの小野の酷使が気がかりです。
イースタンで100球を投げてから中3日で1軍に登録をされたのですが、そこから12日間11試合で7試合に登板をしています。
いきなりの3連投もありましたし、このオリックス戦も連投です。
実に8回2/3の140球と1試合分を投げている勘定ですし、ブルペンでの投球練習を入れると相当な負担がかかっていることは想像に難くありません。
腰痛などの持病を持つだけに中継ぎでの起用はないと見ていたところへのフル回転ですから、心配をするなと言う方が無理でしょう。
それでも小野はベテランらしい味のあるピッチングを披露してくれるところなどはさすがで、最近の勝負球であるカットボールではなく往年のシュートを多用したのは外様の的場がかつてのイメージでリードをしたのだと思って見ていましたが、当たらずといえども遠からずだと思います。
この新鮮さが的場の売りなのですが、その効用も長くは続かないでしょうから目先を変える斉藤らの起用もベンチには考えてもらいたいです。
ちょっと脱線をしましたが、今後もきついポジションでの起用が続くと思われる中で小野には壊れずに最後まで投げきれるシーズンとなることを願っています。

その小野の助けに少しでもなって欲しい上野なのですが、前回の登板に続いて今ひとつの結果に終わりました。
春先に故障をした箇所がどこかを知らないのですが、もう少しストレートにスピードとキレが無ければ現状のコントロールで乗り切るには1軍の壁は高すぎます。
外角に気持ちの乗ったストレートが何球か決まりましたし、そのときのボールは数値以上の力が感じられましたので、やはり上野には黒木を継ぐ力があるはずです。
先発として期待をされているのか中継ぎとして望まれるのか、チームの方針がハッキリとしないところは上野にとって不幸ではあるのですが、そのどちらであっても応えられるだけの準備をすることが上野にとっての使命でもありますので、今後の鍛錬に期待をすることにします。

打線は主審の個性的なストライクゾーンに悩まされたところはありましたが、それにしても見送りの三振が目立ちました。
初めてぶつかる審判でもないので、際どいコースは手を出すぐらいのことはして欲しかったです。
その打線で目立ったのはやはりバントで、難しい状況で見事に決めた的場とミスをした渡辺正が今の立場を象徴しています。
レギュラーとして気持ちの余裕がある的場と不安定な立ち位置の渡辺正、それが言い訳になるわけでもないのですが、出番の限られる渡辺正には気の毒なところもあります。
しかしそんなことも言っていられませんし、今江の状態が気がかりながらも渡辺正には自分のできることを確実にやっていくことを心がけてもらうしかありません。
頭と上体が突っ込み過ぎなスイングを繰り返す金泰均よりも、今日はこの二人のバントの優劣が強く印象に残りました。

その他では満塁アーチをバックスクリーンに叩き込んだ井口の昇り調子ぶりや、左腕を苦にしないところを見せつけた福浦、今日のマルチヒットでシーズン200本安打への再挑戦をスタートした西岡、そして密やかな駿足ぶりを披露した清田など百花繚乱の趣きがありました。
とは言い過ぎですが、それでもひと頃のどん底は抜け出したと思いたいものです。
もっとも相変わらず見慣れた顔ぶれでなければ落ち着かないのか10人野球で延長を戦ったことはマイナス材料で、選手たちはそれが当たり前だと思ってプレーをしているのか、それを疑問に思うコーチは存在しないのかを激しく知りたいです。
現場がそれで満足をしているのであれば周りがどうこう言うことではないのかもしれませんが、孫を見守る爺婆の心境から抜け切れそうにはありません。
ただただ心配でくどくどと、あと1ヶ月ほどのペナントレースにやきもきしそうです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
オリックス 0 0 0 4 1 1 0 0 0 0 0 6 13

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 4 2 0 0 0 0 1X 7 13

1


◆8月21日(土) 千葉ロッテ-オリックス17回戦(ロッテ13勝4敗、18時、千葉マリン、28,142人)
▽勝 小林宏 41試合3勝1敗22S
▽敗 菊地原 18試合1
▽本塁打 カラバイヨ4号(吉見)、井口13号(中山)、サブロー15号(前田祐)、大松15号(菊地原)

▽バッテリー
千葉ロッテ 吉見、上野、古谷、藪田、小野、小林宏―的場
オリックス 中山、比嘉、前田祐、鴨志田、平野、岸田、菊地原―前田大、鈴木

 

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素晴らしき9人野球

2010-08-21 03:01:25 | 千葉ロッテ

今日も見事な9人野球で、期待をしては裏切られ、裏切れては期待をしての輪廻は続きます。
どう考えても最終回には守備固めを入れるべきでしたし、信用をされていない守護神が哀しくもあるのですが、劇場癖がついてるので仕方がないのかもしれません。
そんな2点リードでも守りに入れないチームが残り32試合をどう戦っていくのか、興味を持って見守りたいと思います。

お得意様のオリックスを相手に完投を逃したものの10勝目を挙げた成瀬は、先日に途絶えた夏以降の連勝を再びスタートさせるのではと思わせるような投球内容でした。
いつもどおりに伸びのあるストレートを軸にチェンジアップ、スライダーの組み立てでしたが、内外角を広く使った攻めのピッチングであったと思います。
特に左打者の外角へのスライダーが抜群の制球を誇っていたことが今日の成瀬を支えており、これがこれまでチェンジアップが表舞台に立ちすぎていたことへの軌道修正であれば、カーブの復権とともに注目に値する変化でしょう。
また相性が良いとこうも違うのか、あるいは好投をしているからそう見えただけなのかもしれませんが、あの泣き顔の成瀬が下顎を突き出すような威嚇とも取れる表情をしていたのが印象的で、この向かっていく気持ちは大切にしてもらいたいです。
先に10敗を喫したことに悔しさを感じていたことも好材料ですし、昨年を上回る12勝を目指して頑張ってもらいましょう。

打線は苦手の木佐貫に苦しめられながらも数少ないチャンスを確実に得点に結びつけて、ノックアウトまではいかずとも黒星をつけることに成功をしました。
作戦も何もなく単にヒットが続いただけという感じがしないでもないのですが、昨日に続いて井口がセンターから右方向へのヒットを放ったこと、金泰均と大松が地味に復調へのきっかけを掴みかけていること、福浦がすっかりと5番に定着をしたことによるものだと思っています。
その福浦の後ろに重心が残ったフォームはいまだに違和感があるのですが、それでも往年のバットコントロールは健在ですし、もしかしたら進化をしているのかもしれません。
そうであれば2000本安打への挑戦状を手にしたことにもなるのですが、一方でちんたら走りはサブロー化への心配をかき立てますから、もう暫くは様子見です。

ここのところは球場に足を運べず、よってリアルに試合を見ることができず、かなりのストレスが溜まっています。
明日も行けそうにないため明後日に再びSS席で発散をするかどうかを迷っているのですが、それもこれも入院中のデジカメ次第です。
FZ100への誘惑に耐えつつFZ28の退院を待つ、そんな悩ましい週末になりそうです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1

7

1

千葉ロッテ 0 0 0 2 1

0

0 0 X 3 8

1


◆8月20日(金) 千葉ロッテ-オリックス16回戦(ロッテ12勝4敗、18時15分、千葉マリン、17,158人)
▽勝 成瀬 22試合10勝10敗
▽S 小林宏 40試合2勝1敗22S
▽敗 木佐貫 22試合9勝9

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、小野、小林宏―的場
オリックス 木佐貫、比嘉、前田祐―鈴木、前田大

 

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大塚が引退

2010-08-20 02:22:36 | 千葉ロッテ

こうなる日が遠くはないと分かってはいましたが、まさかシーズン中に決断をするとは思いもよりませんでした。
ロッテ一筋に17年間を戦い抜いてきた大塚が、現役を引退してコーチ補佐に就任をすることが発表となりました。
浦和に通っていた頃に期待の若手として注目をしていた選手だけに寂しい気持ちでいっぱいですが、今後は後進の指導でチームに貢献をしてくれる姿を楽しみにしています。

大塚が今季限りで現役引退を発表 (8/19 スポーツ報知)

ロッテは19日、大塚明外野手(35)が左ひざなど、度重なるけがのために今季限りで現役を引退すると発表した。
今季の残りはコーチ補佐として2軍で指導を行い、来季から正式にコーチに就任する。
大塚は「技術、気力ではまだまだやれる自信があるが、肉体的にそろそろ潮時と思っていた。一番の思い出は2005年にアジア王者になったことです」とコメントした。
大分・別府羽室台高からドラフト3位で1994年にロッテに入団。
2005年には96試合に出場し、堅実な守備でリーグ優勝に貢献した。
通算737試合に出場、打率2割4分1厘、35本塁打、172打点。

大塚の最初の記憶はドラフト会議の当日、西武の森監督が大塚を指名できなかったことを悔やんでいた姿です。
その西武が同じ順位で獲ったのが松井和夫、今の松井稼頭央です。
それだけ素質が期待をされていたのだとワクワクしましたし、浦和では大塚、サブロー、立川の外野陣が1軍で見られる日を夢見て応援をしていました。
そんな大塚が引退を決意する日がくるわけですから、自分も年を取るわけです。

大塚のプロ野球人生は怪我との戦いであった、そう言っても過言ではないと思います。
度重なる故障で一度も規定打席には到達をしませんでしたし、素質を開花したとは言い切れないところがあります。
それでも2005年のリーグ制覇、日本一、アジアチャンピオンに貢献をしたいぶし銀の活躍ぶりは記憶に新しいですし、ファンの熱烈な支持も有名です。
もちろん悔いがなかったと言えば嘘になるでしょうが、充実感のある17年間であったと思いたいです。

本人には申し訳ないながらも、大塚がコーチというのは正直なところピンときません。
ただそういった指導者の方が選手にとっては親身になって指導ができるのではないかと、特に故障に対する姿勢は為になると思います。
青野がようやく手術に踏み切ったときに「遅すぎる」と苦言を呈していたことを覚えています。
無理をして頑張ることが結果的に本人にとってもチームにとってもマイナスになるという不幸なことが今後に起きないよう、大塚コーチの目配りに期待をしたいと思います。

17年間、お疲れ様でした。

 

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唐川が復活の狼煙

2010-08-20 02:05:54 | 千葉ロッテ

苦手の箱庭での日本ハム戦に勝ち越したことで、シーズンでも5年ぶりの勝ち越しが決まりました。
この勢いで次のオリックスもたたき落とし、CS出場への足がかりを確かなものとしてもらいましょう。

今日の試合は勝敗以上に唐川の指の状態が気がかりだったのですが、そんな心配を吹き飛ばすような今季初、通算では2度目の完封勝利で自己最多の5勝目を挙げました。
指の引っ掛かりが良かったのかストレートにキレがあったようですし、的場効果のカーブを使った緩急の差も上手く利用をして、日本ハム打線を寄せ付けないナイスピッチングです。
9回で133球と4安打に抑えた割には球数が多いですが、フルカウントになったケースが多かったことも理由の一つでしょう。
しかし四球は3個と粘りのコントロールはさすがですし、適度にボールを使ってこそ制球力を活かせると考えていますから、これも的場効果でしたら素晴らしいの一語に尽きます。
顔ぶれが揃ってきたこともありますが、ここのところの先発陣が安定をしていることを考えると里崎の立場がなくなりつつあると、そんなことも思わざるをえません。
最低ラインの5勝に達した唐川が的場と二人三脚でどこまで白星を伸ばせるのか、2点台の防御率も意識をしながら貪欲に狙いにいってもらいたいものです。

打線は前回にプロ初勝利を献上した中村にあわやロッテキラー襲名までをもプレゼントをしかけましたが、サブローの一振りで一気に奈落の底に突き落としました。
低めのストレートを引っぱらずに右方向へ運んだバッティングは昨年に身につけたパンチ力のある一撃となり、外国人選手としての面目躍如です。
浦和時代から贔屓にしていただけに守備や走塁にかつての輝きがあればと残念でならないのですが、死んだ子の歳を数えても仕方がありません。
悲しくも西村監督が来季以降もツープラトンを視野に入れた選手起用をするのであれば、福浦とともにDHで技を競い合う姿を見せてもらいましょう。
その方が本人にとっても、また応援をするファンにとっても幸せなことだと思います。

サブローをそういった立場に追い込むためには、清田らの躍進が必要不可欠です。
その清田は今日はバントをしっかりと決めましたし、やればできるじゃんと叫びたい気分です。
故障を考慮したところもあるのでしょうし、点差を考えればもうちょっと早くてもよかったのではないかとも思うのですが、それでもサブローに岡田を、金泰均に塀内を、井口に根元を代えた選手起用には喜びを隠しきれません。
あとはこういった采配が恒常的になることと、愛人枠の撤廃がされることを願うばかりです。
何度も期待をして、何度も裏切られてきたのですが、それでも期待をしてしまう自分がちょっと不思議です。

明日は成瀬と木佐貫、いつかどこかで見たような顔合わせです。
成瀬は2桁勝利をマーフィーに先を越されましたし、負け越しを増やすわけにもいきませんので頑張ってくれると信じています。
またいい加減に木佐貫を攻略して欲しいのですが、今日の最後の打席で左方向にヒットを打った大松の覚醒に期待をすることにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 4 2 1 0 7

11

0

日本ハム 0 0 0 0 0

0

0 0 0 0 4

0


◆8月19日(木) 日本ハム-千葉ロッテ21回戦(ロッテ12勝8敗1分、18時1分、東京ドーム、25,452人)
▽勝 唐川 10試合5勝3敗
▽敗 中村 2試合1勝1
▽本塁打 サブロー14号(中村)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川―的場
日本ハム 中村、加藤武、カーライル―鶴岡、大野

 

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上川特攻隊

2010-08-19 01:57:26 | 千葉ロッテ

好走と暴走は紙一重とはよく言う話ですが、今日の2つの本塁憤死の受け止め方は人それぞれでしょう。
三塁コーチャーの上川コーチは「自分のミス」とコメントをしているようですが、確かに前任者の称号を継いだような壊れた信号機ぶりが無いわけではありません。
しかし西岡は止めても突入をしたでしょうし、そもそも糸井のバックホームが凄すぎました。
また井口はさすがに無理があったものの返球がそれればというタイミングであったことも確かであり、もし同点に追いついていれば賞賛の嵐だったと思います。
ここのところはホームでのクロスプレーが目立ちますが、つまりは上川コーチがチャレンジャーだということがハッキリとした今日のホームでの攻防でした。

そんなことよりも渡辺俊が乱調すぎた、今日はそれしかありません。
先発が打たれても多少のことでは序盤での交代はない西村監督が3回途中で決断をしたのですから、悪すぎて立ち直りを待つどころの騒ぎではなかったのでしょう。
打たれたほとんどがシンカー、と言うよりは真ん中のボールで、今日はハイド渡辺俊だったということなのかもしれませんが、ここのところは良かっただけにショックがあります。
風がない東京ドームを言い訳にすると落合監督の高笑いが聞こえてきそうですから、今日は単に調子が悪かっただけで次は大丈夫とでも思うことにします。

渡辺俊の後はビハインドのゲームらしい継投となりましたが、川越がちょっとやばすぎます。
球威、コントロールとも終焉を感じさせるものがあり、今日のピッチングであれば即刻抹消でもおかしくはありません。
どうやら山室は先発で育ててくれるようですから川越の代わりが見当たらないのが辛いところですし、内も牛タンに舌鼓を打っている場合ではないと思うのですが、いまだに実戦に復帰ができないところを見ると故障の状態が相当に悪いのでしょう。
そうなると今日も今ひとつピリッとしなかった上野の奮起と、根本が古谷の後を追ってくれることを願うばかりです。

大松についに代打が出されました。
しかも竹原ですから相当なもので、いよいよスタメン落ちが近いようにも思えます。
そんな竹原も代打の代打で根元が出てくる始末で、もう好きにやってくださいという感じです。
明日は右腕の中村が相手ですから愛人がスタメンということにはならないでしょうが、その愛人とは違って大松の見切りは早いかもしれません。
左腕でも使ってもらえる、と感謝の言葉を口にしていた開幕当初も今は昔、そんなことを言っていられるほどの状況でもありませんから、今後の動向に注目です。
万が一の場合は普通に考えれば竹原を落として角中の抜擢だと思うのですが、この普通が私にとってのものであることはご認識のとおりです。

8月の半ばにしてビジターでの日本ハム戦は、早くも明日が最終戦となります。
唐川にとっては復帰戦での指への負担がどの程度だったかを確認する試合にもなりますので、勝敗だけではなく内容にも気を配りたいです。
またプロ2戦目にしてロッテキラーを襲名されても困りますので、今度こそプロの厳しさを中村に叩き込む教師たるマリングリング打線が爆発をしてくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 4 1 0 0 0 0 5

7

0

日本ハム 3 0 3 0 0

1

0 0 0 7 12

0


◆8月18日(水) 日本ハム-千葉ロッテ20回戦(ロッテ11勝8敗1分、18時、東京ドーム、25,171人)
▽勝 糸数 4試合1勝1敗
▽S 武田久 42試合5敗10S
▽敗 渡辺俊 22試合8勝6
▽本塁打 糸井14号(渡辺俊)、福浦9号(糸数)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、川越、根本、上野、藪田―的場
日本ハム 糸数、林、建山、宮西、武田久―鶴岡

 

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箱庭での僅差ゲーム

2010-08-18 00:21:56 | 千葉ロッテ

箱庭で豪快な打ち合いが展開をされるかと思いきや、試合を制したのはホームランながらも両チームの犠打への優柔不断さが勝敗の行方を左右しました。
そもそもが一か八かのロッテと、徐々に壊れつつある日本ハム、合わせて19安打13四死球ながらも5得点の残塁合戦は、終盤に向けての課題が明確になったとも言えます。
今日の勝利は大きな1勝ではありますが、さらに大きな価値とするには明日の勝利が必要ですから、浮かれることなく確実に糸数を攻略してもらいましょう。

最初に試合の流れを引き寄せたのは日本ハムで、いつもどおりに立ち上がりが悪いマーフィーを攻め立てて2点を先制しました。
ポイントは無死からの走者をしっかりと二塁に送ったことで、きっちりと初球で決めるところなどはさすがです。
ここから稲葉が歩いてロッテ戦には無類の強さを見せる小谷野の先制ツーベース、二岡も続いて日本ハムらしい電光石火の攻撃でした。
一方のロッテは同じく初回の無死一塁で今江に強攻をさせて、次の井口のヒットを活かすことができませんでした。
何でもかんでもバントをするべきだとは思いませんし、箱庭でちまちまと点を取ることに意味があるかどうかは微妙ですが、両チームのカラーが如実に出た攻防だったと思います。

ロッテは5回の無死一塁でも例によって清田にはバントをさせず、今江と井口のヒットが出たことで同点に追いついたことは結果オーライに過ぎません。
日本ハムもその裏の無死一二塁で二岡に送らせずにチャンスを潰し、もし初回の二岡にタイムリーが出ていなければバントをさせたのではないかとも思えますので、このあたりの徹底感の無さがヒルマン色が薄れつつあると感じている理由です。
日本ハムとしてはここで攻めきれなかったことがマーフィーを7回まで投げさせてしまったことに繋がり、敗戦への道筋をつけてしまったとも言えます。
もちろん仮に送ったとしても次の打者がタイムリーを放つとは限りませんが、内容はともかく自分の野球をやったロッテに中途半端だった日本ハム、雑な野球をやっているロッテに軍配が挙がるのですから野球とは不思議なものです。

先発のマーフィーはヒルマン、セラフィニを継ぐ者として相応しい、チームトップの10勝目を挙げました。
ここまで好投をしながらも打線の援護がなく足踏みが続いていましたので、今日の接戦に耐えたことに胸を張っていいと思います。
しかし立ち上がりの不安定さや6四球の荒れっぷりは普段にも増して顕著でしたし、伝家の宝刀のカーブの制球が今ひとつだったこともピッチングを苦しくしました。
それでも裏をかいたつもりなのかチェンジアップを多めにした的場のリードと、ボールにはなっても打者の目線を惑わすカーブとストレートの緩急の差がマーフィーを支えました。
この粘り腰こそがマーフィーの持ち味で、これだけボールがばらついても7回で113球しか投げていませんから、単なるノーコンではないことを相手も分かっているのでしょう。
最多勝争いに絡むのはさすがに厳しそうですが、セラフィニの11勝と1年目のヒルマンの12勝は充分に越えられると思いますので、このまま最後まで勝ち続けて勝率のタイトルを狙うぐらいのつもりで頑張ってもらいたいです。

打線は井口が決勝アーチを含む全打点を叩き出し、打率も.291まで戻して3割を狙う勢いです。
今日のヒットは3本とも右方向で、前回の対戦でケッペルにゴロの山を築いたことへの反省の姿勢だと見ています。
もっともそれは好調だからこそできることであり、不振を極める金泰均と大松には望むべくもなく、両人ともかなり厳しい立場に追い込まれそうです。
ただこれまでベンチが控え野手を使いこなしてこなかったために対抗馬が育っていないのが現状であり、不振によりスタメンから落ちる可能性は低いと思います。
その決断ができれば西村監督も一皮むけるだろうとの思いがある一方で、軸になる選手は軽々に変えるべきではないとの考えが錯綜をしていますが、サブローが復帰をしたことでスタメンから外れた岡田と大松を天秤にかける、あるいは堀か今岡を昇格させてDHを任せる、そんなことを考えている方も多いことでしょう。
さて明日はどうなるか、尾藤イサオになったつもりで歌いながらスタメン発表を待つことにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 2 0 0 1 0 3

11

0

日本ハム 2 0 0 0 0

0

0 0 0 2 8

0


◆8月17日(火) 日本ハム-千葉ロッテ19回戦(ロッテ11勝7敗1分、18時、東京ドーム、31,172人)
▽勝 マーフィー 32試合10勝4敗
▽S 小林宏 39試合2勝1敗21S
▽敗 ケッペル 20試合12勝5
▽本塁打 井口12号(ケッペル)

▽バッテリー
千葉ロッテ マーフィー、小野、小林宏―的場、斉藤
日本ハム ケッペル、菊地―鶴岡

 

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