オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

今年もありがとうございました

2008-12-29 21:53:32 | 独り言

2008年もあと2日を残すところとなりましたが、オリオン村は一足早く本年を終了させていただきます。
この2年間の集大成である仕事が明日から5日間かけてあるため、大晦日や正月を返上しての出勤となります。

今年はシーズン全試合のレポートを書くことが出来ましたし、育成選手も含めた通信簿も来月には終えることが出来そうです。
とにかくやれることはやったという充実感があり、長いようで短い1年間でした。
ゲームにかける時間がなく「島津家の野望」の休載が続いてることが心残りではありますし、後から読み返せば書き直したいものも多々ありますが、多くの方からのコメントやトラックバックに支えられて365日を駆け抜けることが出来たことを誇りに思っています。

来年はバレンタイン監督の最終年ということだけではなく、赤字削減に血道をあげる球団がチームをどういった方向に導くかが注目される重要な1年です。
再び強豪として名を馳せるチーム作りが出来る体制となるのか、あるいは川崎時代の暗黒世界が戻ってくるのか、いろいろな意味でターニングポイントとなる2009年となりそうです。
来季も球場にブログにと頑張っていきますので、変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 

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反風林火山(3)

2008-12-29 21:14:51 | 読書録
反風林火山〈3〉

学習研究社


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織田家の猛攻を山本勘助の知略で凌いだ武田義信ですが、追放した父の信玄が織田陣営に身を投じ、今川家を継いだ弟の勝頼が反旗を翻すなどして四面楚歌に陥ります。
そして四方から押し寄せる大軍を相手に乾坤一擲の勝負に出るべく出陣した義信に、唯一の味方である上杉謙信の援軍は間に合うのかどうか、手に汗握る展開となります。

せっかく前巻まで面白い展開であったのに、最後の最後で究極の尻切れトンボとなってしまいました。
最終決戦の場にもう一人の主人公である勘助がいないというのも噴飯ものですし、戦いの趨勢を握る戦術もあっさりとし過ぎています。
しかも最終決戦を経ても織田家や徳川家は健在で、中途半端に話が終わってしまっており、無理矢理に筆を置いた感じです。
いろいろと都合があるにせよ読者を馬鹿にしたような幕引きに、この作家への不信感だけが残った最終巻でした。


2008年12月29日 読破  ★☆☆☆☆(1点)

【関連図書】 反風林火山(1) 反風林火山(2)

 


2008年通信簿 69 江口亮輔

2008-12-28 18:49:52 | 千葉ロッテ

69 江口亮輔 投手 24歳 年俸500万円

【2008年成績】 E 7試合 0勝1敗0S 防御率12.91 7回2/3 14被安打 1被本塁打 10与四球 0与死球 3奪三振

素材型の投手として3年のスパンで見ていきたいとは思っていましたが、さすがに今年の成績を見ると先行きが不安になります。
指名巡を考えれば今オフに戦力外通告をされてもおかしくはなかった江口ですが、ウインターリーグに派遣されるなど球団からは期待をされているようです。

江口も他の若手投手と同じで、とにかく課題の制球力の向上が見られないのには困ったものです。
抜群の球威があったり、決め球とも言える変化球を武器にしているのであればまだしも、配球とコンビネーションで勝負するタイプの投手が制球難ではお話になりません。
カウントを悪くして甘く入ったところを痛打されるという絵に描いたような炎上を繰り返した江口に、果たして未来があるのかどうか疑問に思えます。

大学4年の明治神宮大会で一躍名を挙げた時には、カーブを中心とした変化球を駆使して打者を翻弄するピッチングを見せてくれました。
ですからタイプ的にも先発でじっくりと育てて欲しい投手ではあるのですが、大学卒の投手の一つ目の節目である3年目となる来季にその持ち味を活かす前提となる人並みのコントロールを習得できなければ、今度こそ解雇となってもおかしくはありません。
多くの投手がひしめき合う2軍で登板機会を得ること自体が難しい中で、江口がどんな成長を見せるかに注目をしたいですし、私の予想を裏切る活躍をしてくれればと思います。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 500万円 → 480万円 (▼4%)

 

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年末年始の財布の紐は固く

2008-12-28 01:31:34 | 千葉ロッテ

世間の景気の悪さとは無関係ではない私としては、パソコンを買い替えたこともありますし、年末年始の無駄な出費は避けたいと考えています。
そんなところへロッテグッズの新発売のニュースでしたが、幸いなことに興味を引くようなものはありませんでした。

マリーンズオンラインショップで2009年マリーンズ福袋先行予約販売!! (12/26 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)
マリーンズオンラインショップにて、12月26日15時から2009年のマリーンズ福袋を先行予約販売開始!!
福袋には、完全限定商品の「ニットマフラー」、「手袋」、「卓上カレンダー」を含む商品が入っています。
2009年1月4日の初売り・初投げイベントに参加できない方は、マリーンズオンラインショップで福袋をGETしてください!!

グッズコレクターとして福袋は毎年かかさず購入してきましたが、今回は見送るつもりです。
そもそもが売れ残りグッズの詰め合わせですし、そこにプラスされる特典とも言えるオリジナル商品に惹かれていたのが例年のことでしたが、今回はその特典がイマイチ過ぎます。
卓上カレンダーは選手のものであれば触手が伸びたでしょうが球場がモデルでは興味はなく、手袋は以前の福袋に入っていたものと同じように見えます。
またニットマフラーもデザインはともかくとしてカラーが最悪で、品のない赤色では実用に耐えません。
今回は失敗作だと思いますし、オンラインショップでの発売から1日を経過しても売れ残っていることを考えれば、世間での評価も同じではないかと思います。

Marines×しろたん 唐川侑己×しろたん コラボグッズ 2009年1月4日から発売開始!!  初売り購入特典も!! (12/27 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)
Marines×しろたん、唐川侑己×しろたん の夢のコラボレーション!
唐川投手がプロ入りし入寮する際に持参した、愛用品の「しろたん」の抱き枕。
その事実がマスコミ各社で大きく報道され、こおりの国に住むしろたんの耳にも届きました。
ファンに「夢」を与え続ける唐川投手と、「夢」の世界から生まれたしろたん。
両者のテーマが一致し、今回のコラボレーションが実現することになりました。
1月4日からは、抱き枕、キーホルダー、携帯クリーナー、3種類のしろたんコラボ商品を発売開始!
キーホルダー、携帯クリーナーは今後、19番バージョンも発売予定(※発売日未定)です!!お楽しみに!!

こちらは唐川グッズですが、やはり微妙すぎて手を出さないと思います。
成瀬のオリジナルとは違って市販のぬいぐるみがロッテのユニフォームを着ているだけですし、幸か不幸か私は抱き枕を必要とはしていません。
かと言って飾るにはサイズが大きすぎますし、既に少年アシベのゴマちゃんが鎮座している我が家には不要との判断をしました。
やや自分に言い聞かせているところもありますが、オンラインショップでの販売はないようですし、年末年始に出社の私としては1月4日は貴重な休日で球場に足を運ぶ予定もありませんので、願ったり叶ったりというところだったりします。

今年もグッズを買いまくったおかげで昨年よりもMポイントが貯まって来年も余裕のプラチナ会員となりましたが、ロッテのグッズ製作チームが今後もこの路線を歩むのであれば来年のグッズにかかる出費はかなり抑えられそうです。
流れ的には次は大嶺グッズとして同じくロッテのユニフォームを着たシーサーが発売になりそうな予感がありますが、そうであっても興味を引くとは思えません。
グッズコレクターとしては痛し痒しのところがありますが、そろそろ置き場所にも困り始めてきましたので、今のところは歓迎ということにしておきます。

 

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2008年通信簿 68 早坂圭介

2008-12-27 23:39:57 | 千葉ロッテ

68 早坂圭介 内野手 24歳 年俸630万円

【2008年成績】 17試合 24打数 2得点 2安打 打率.083 0二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 0四死球 9三振 得点圏打率.000

今年は1軍で17試合と過去最高の試合に出場をしましたが、その成長を確認できるようなプレーを見ることは出来ませんでした。
2軍の帝王を抜け出せないままに終わることがないよう、来季は2つのチャレンジをしてもらいたいと思います。

1つ目は何度も書いているように、外野へのコンバートです。
二遊間はライバルが多いということもありますが、そのプレーぶりが二遊間には向いていないと思えることも最大の理由です。
無駄に派手な動きが目立ち、機敏なプレーが求められる二塁手として1軍で定着するには無理があるように思います。
それであれば早川ばりに外野で走り回る方が早坂には適していると思いますし、チームにとっても俊足の外野手は必要ですから一石二鳥です。

2つ目は足を活かせるよう、すりこぎ型のバットに変えることです。
セーフティーバントを試みていますので自身の特徴は理解しているように思える早坂ですが、その一方でバットを目一杯長く持って振り回すスイングは今年も変わりませんでした。
もう少し身長が低ければよかったとも思えるのですが、中途半端に長打を求めるようなスイングをしているところは塀内に通ずるところがあり、早坂の特性を殺してしまっています。
叩きつけるバッティングを徹底すること、自分が転がしてなんぼの選手であることを忘れずにいるためのアイテムがすりこぎ型のバットであると、そう考えます。

1年やそこらでこのチャレンジが成就するとは思いませんが、逆に今からでも始めなければあっという間に戦力外候補に名を連ねてもおかしくはありません。
ルーキーイヤーから6年間、2軍ではレギュラーとしてやってこれたのに1軍では通用しないことを早坂がどう考えているのか、そろそろその答えがでてもおかしくはない来季です。
引き続き同じことを繰り返すのか、何らかの変化が見られるのか、2009年はそこに着目したいと思います。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 630万円 → 650万円 (△3%)

 

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2008年通信簿 67 新里賢

2008-12-26 23:10:32 | 千葉ロッテ

67 新里賢 捕手 27歳 年俸730万円

【2008年成績】 5試合 6打数 1得点 1安打 打率.167 0二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 1四死球 4三振 得点圏打率.000

守備型の捕手としての台頭を期待していた新里ですが、意外にもバットでアピールをした1年となりました。
しかし1軍での出場数は伸びず、来季は目指すべき道を模索するシーズンになりそうです。

2軍では規定打席に到達して.300をマークしましたし、1軍では念願のプロ初ヒットも記録しました。
しかし内野を守るケースが増えてきており、捕手として成長したのかと問われれば首をかしげざるを得ません。
内野手としての起用はチームの方針でしょうし、好き嫌いを言っていられる立場ではないことはもちろんですが、これだけの捕手難のシーズンに1軍でマスクを被ることがほとんどなかったことを考えれば、新里の選択肢は限られてくることになります。

しかし同じ道を歩んでいる田中雅と被りまくりますので、私としては新里には捕手として勝負をして欲しいと思っています。
若い投手が多い2軍の現状を考えれば大学で主将を務めた新里の捕手としての力量は捨てがたいですし、守備には定評があるだけにレギュラーは難しくても金澤を支えるポジションは狙えるのではないかと見ています。
里崎や橋本と、金澤や青松との間を埋める素材として存在感を増すこと、新里にはそんな目標を持って来季を戦い抜いてもらいたいと思います。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 730万円 → 800万円 (△10%)

 

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2008年通信簿 66 末永仁志

2008-12-25 23:05:43 | 千葉ロッテ

66 末永仁志 投手 21歳 年俸500万円

【2008年成績】 E 7試合 0勝2敗0S 防御率3.52 15回1/3 18被安打 1被本塁打 9与四球 0与死球 11奪三振

末永も今年に戦力外となった三島らと同じく、ルーキーの時が一番輝いていた投手でした。
次世代の守護神とも期待をされた末永は、その期待に応えることなく僅か3年でプロの世界から去ってしまいました。

故障から復帰をしたもののストレートのスピードが全然戻らなかったという話も聞こえてきますが、トライアウトにも参加をしなかったようですし、本人も諦めざるをえないぐらいに本来のピッチングを取り戻すきっかけすらなかったのかもしれません。
そのフォームが気にはなっていたのですが、もしそれが故障に繋がったのであれば残念としか言いようがありません。
成績だけを見れば戦力外通告をされるべき投手は他にもいるはずですが、柳田と同じように成績には表れないプロとしての限界、故障から復活して1軍を目指すのはもう無理だろうと球団に見なされたとしか思えず、とにかく惜しい気持ちでいっぱいです。

こういった期待をしていた若い選手があまりにも短いプロ野球選手としての人生を終えてしまうことが、ファンとしては一番辛く悲しい出来事です。
最後は本人の問題であることは間違いないのですが、球団の管理や指導に問題はなかったのかと愚痴の一つも言いたくなります。
今年の年数の浅い選手の大量解雇を無駄にしないよう、球団にはそのあたりの見直しをして欲しいと思います。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 500万円 → 500万円 (±0%) ※10/1に戦力外通告

 

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バレンタイン監督を解任せよ

2008-12-25 19:44:18 | 千葉ロッテ

懸念をしていたとおり、さっそくバレンタイン監督と球団との泥仕合が始まりました。
こんなことがシーズン中にも続くことになるのであれば、バレンタイン監督を今すぐにでも解任すべきであると考えます。

球団は否定!バレンタイン監督が年俸返上申し入れ (12/25 スポーツニッポン)

2009年限りでの退団が決まっているロッテのバレンタイン監督が、球団に09年の年俸返上を申し入れていたことを自身のホームページ(HP)で明らかにした。
これに対し、ロッテは石川晃球団副代表が25日、「そういう事実はない」と否定した。
年俸5億円ともいわれるバレンタイン監督。
HPでは「世界経済の現状は理解している」と金融危機による世界的な景気悪化への配慮を示し、3度も申し入れたという。
さらに、契約延長を要望したことはないともし、09年に指揮を執ることには「選手とファンと一緒になれることを楽しみにしている」と、あらためて意欲を示した。
▼ロッテ・瀬戸山隆三球団社長の話 (21日の話し合いの中で、年俸返上の申し出は)一切なかった。外国人選手を取るために、年俸の一部を使ってもらってもいい、という話はあったが…。

例によって言った言わないの低レベルな言い争いですが、バレンタイン監督のブログの内容を見る限りでは、その主張は信憑性が低いように思えます。
「彼ら」と複数の人間に対して年俸返上を申し入れたのであれば、その時期や具体的な名前を挙げなければ信じるに値しません。
自らのミスを押しつけるような時には渉外担当の実名を挙げていたのですから、これは不自然なように感じられます。
また瀬戸山球団社長が認めているように外国人選手の年俸の一部にとの話は先日も出ていましたが、ここにきて話が膨らんだようにも見えます。
9月の辞任通告があった、なかったとの騒動になったときにも、最後にはバレンタイン監督が「自分の勘違いだったのかもしれない」と幕引きをしたことを重ね合わせれば、現時点での情報では球団の言い分に分があるというところでしょうか。

ただ問題はどちらが正しいかということではなく、来季を平穏に戦い抜けるような環境ではないことが明らかになったということです。
球団の決定に賛同する、球団について行くと皮肉まじりながらも口にしたのですから、今回のブログの内容は未練がましく見えて仕方がありません。
自身に覚えのないマスコミ報道に反論するまではいいとしても、年俸返上の問題や、選手に対するコメントなどは余計なことです。
このままではシーズン中にもマスコミを通した非難合戦が続くことになるのでしょうから、選手もファンもうんざりとしてしまう1年になりそうです。

こうなった以上はバレンタイン監督にチームを任せることのリスクの方が大きいことは明白ですから、ここは件の年俸返上の言葉尻を捉えるというのも方策だと考えます。
年俸返上の意思があるのでしたら解任ではなく契約期間短縮で今季限り、といった提案をしてみたらどうでしょうか。
それをバレンタイン監督が受け入れれば心置きなく来季から新体制で臨めますし、断れば年俸返上が口先だけでしかないとの証明ができます。
どちらに転んでも球団には損がない、なかなかの名案ではないでしょうか。

バレンタイン監督が意図的に騒動を起こして球団から解任されることを画策しているのではないかという疑いが捨てきれませんが、いずれにせよ球団としても5億円を惜しんでイメージダウンを1年間も引きずるのは本意ではないはずです。
どちらがいいとか悪いとかはもうどうでもいいので、輝かしい未来を1日でも早く取り戻すために球団が英断をすることを願っています。


 

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2008年通信簿 65 南竜介

2008-12-23 23:02:44 | 千葉ロッテ

65 南竜介 外野手 27歳 年俸800万円

【2008年成績】 21試合 40打数 5得点 9安打 打率.225 2二塁打 0三塁打 1本塁打 2打点 1盗塁 3四死球 11三振 得点圏打率.222

貴重な右の外野手としての存在感を出したかった今季でしたが、シーズンを通してアピールをすることは出来ませんでした。
それでもプロ初本塁打を記録するなど昨年よりは結果を残せた南ですので、来季は一層の飛躍を期待したいと思います。

それにしてもシーズン中盤以降に2軍暮らしが続いた理由が、どうも今ひとつわかりません。
その強肩ぶりもあって守備では重宝される存在ですし、課題であった打撃でも結果が出始めただけに、もう少し使って欲しかったところです。
大松がレギュラーとして定着をしたこと、守備のスペシャリストとしての大塚の存在が大きかったということもありますが、貴重な存在であるだけに経験を積ませるという意味で出番を与えるといった努力もベンチには必要であったのではないかと思います。

確かに南にも問題はあります。
2軍では長打力を誇っているだけに大振り気味のスイングとなってしまっており、そのあたりは塀内と通ずるところがあります。
南がアピールすべきなのは肩も含めた守備力であり、バットで大げさなアピールをすることが逆にマイナスに繋がってしまっていることは残念なところです。
レギュラーを目指すのであれば当然ながら打撃力が必要ではあるのですが、一段跳びにレギュラーなどは無理な話で、目指すべきは1軍定着です。
堅実な守備をアピールしつつコンパクトな打撃で率を稼ぐ、南にはそういったスタイルを目指して欲しいと思います。

怪我が常習化している大塚、代田の引退や長野の入団拒否で、南の出番は来季も充分にあるでしょう。
そこで「またか」と思われてしまえば下手をすればオフの解雇もありえますので、とにかく1軍に定着することを目標としたプレーをしてくれることを願っていますし、期待します。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 800万円 → 880万円 (△10%)

 

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清水にやられ放題

2008-12-23 02:09:54 | 千葉ロッテ

確かに今年の清水は13勝という数字以上に、チームリーダーとしてチームを引っぱる活躍をしてくれました。
ですから来季もエースとしての活躍を期待している清水ではあるのですが、いくら何でも今回の契約内容はないだろうと呆れてしまいます。

清水 選択権付きのメジャー流契約 (12/22 スポーツニッポン)

ロッテの清水直行投手(33)は22日、千葉マリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、2年目は更新か破棄かを自ら選択できる2年契約を総額5億2000万円で結んだ。
清水はかねて米大リーグ志向を口にし、来季中にも海外フリーエージェント(FA)の資格条件を満たす。
そのためメジャー移籍の余地を残した、日本では異例の米国流の契約形態を取った。
年俸も来季は8000万円増の2億4000万円、2年目は2億8000万円と好条件となった。
今季13勝9敗だった清水は「(選択権行使は)海外FAを取った時に考えたい。(来季は)監督を胴上げするために一生懸命頑張りたい」と話した。

そりゃ球団側の全面降伏ですから、清水が満面の笑みを浮かべるのも当然のことです。
もうやられ放題としか言いようがなく、いったい経営難だというセリフはどの口が言うのかとすら思えます。

私として許せないのが、あれだけ否定をしていたバイアウト条項が契約に盛り込まれていることです。
最低でも5億2000万円もの年俸は確保されており、希望さえすればメジャー挑戦もできるという破格の条件を球団が許した理由は何なのかを知りたいところです。
バレンタイン監督の解任騒動に加えて清水の契約が難航することを避けたとも考えられますが、時間的な前後関係からすると因果関係は無いようにも思えます。
何にせよ他球団にも迷惑な前例を作ってしまったことを、きっと後悔するときがくるでしょう。

そもそも単年でも8000万円のアップ自体が想像以上でしたし、選手に都合のいいバイアウト条項が含まれているにも関わらず2年目もさらに4000万円のアップが約束されているのですから、この球団の金銭感覚はどうなっているのかと疑いたくもなります。
ロッテの日本人選手としては球団史上最高となる年俸を手にした清水が、満たされた待遇に活力を吸い取られた過去の多くの選手のように失速しないことを願うばかりです。

 

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だから必要なのは井口じゃないだろうに

2008-12-23 01:33:39 | 千葉ロッテ

権力闘争に決着がついた後に心配されるのは、その勝者が権力を誇示するかのような暴走をすることです。
今回の井口を獲得することの最大の目的は、ビッグネームをチームにもたらしたという勲章を誇ることではないかとの疑いを捨てきれません。

ロッテフロント主導補強第一弾は井口獲り (12/22 スポーツニッポン)

ロッテが、大リーグのフィリーズからFAとなった井口資仁内野手(34)獲得へ正式に乗り出した。
日米の複数球団からオファーを受けている井口に対し、ここに来てロッテも獲得を打診。
球団関係者は「年俸面もクリアできると思う。日本に戻ってくるなら獲ります」と明かした。
瀬戸山球団社長はこの日、バレンタイン監督に一任していた外国人補強を球団主導に切り替えることを明言。
“脱ボビー”の補強策第1弾が井口だ。
ネックは今季385万ドル(約3億4000万円)だった高額年俸だが、メジャーとの交渉は難航中で相場が大きく下がることが予想される。
井口がダイエー時代、同球団の球団代表だった瀬戸山社長は「補強は井口あたりもある」。
井口のダイエー入団を実現させた当時のスカウトが今後、補強の陣頭指揮を執る石川球団副代表だ。
井口が日本球界復帰を決断した場合、獲得に全力を注ぐ。

先日に同じ報道がされたときには「ありえない」と切り捨てましたが、夜の報道では既に井口と交渉をしていることを瀬戸山球団社長が明らかにしたようですから、少なくとも新庄などの時のような口先だけというわけでもなさそうです。
オーティズとの再契約が遅々として進まないのは、井口を獲得できた場合はオーティズを解雇することを念頭に置いているのかもしれません。

繰り返しになりますが、私は井口の獲得には反対です。
そもそも井口が渡米した経緯を考えれば軽々に日本球界に復帰などと口にしてもらいたくはありませんし、野茂のように3Aに落ちても米国にしがみついて欲しいとの思いがあります。
またそれ以上に、来季35歳の内野手が補強ポイントだとは考えられない、この一点だけは譲ることは出来ません。
金東柱を獲得すること以上の愚挙であると、そこまで思っています。

井口はメジャー通算で494安打、44本塁打、205打点の.268に42盗塁ですから、助っ人と考えればこれだけの大物を獲得するチャンスはなかなかありません。
こと来季に限った話であれば、チームにとっては大きな戦力になるであろうことを否定するつもりもありません。
しかし以前にも書いたとおり、井口がレギュラーとして望む二塁には伸長著しい根元がいますし、向こう5年間を考えた場合は根元>井口であると思います。
そもそも新外国人選手には3000万円程度との報道があり、また経営難が叫ばれる中で、いくら評価が下がったとは言っても2億円を下るとも思えない資金を投入する先が井口なのかと、とにかく疑問が尽きません。

もちろん井口を獲得しても最大の補強ポイントである右の外野手の獲得は行う、ということであれば許せないでもありませんが、おそらくはそうはならないでしょう。
井口に背番号6を与えて浮かれてしまうフロントが手に取るように見えてしまい、憂鬱になってきます。

いろいろと心配をしても結局のところ井口はメジャーを選択するのではないかとは思うのですが、結果がどうであれ少なくとも瀬戸山球団社長を筆頭とするフロントが迷走を始めたことだけは間違いないようですから、とにかく頭が痛いとしか言いようがありません。
チームのためではなく手柄を誇るための獲得ではないか、この疑いを払拭するような説明が欲しいと心の底から思っています。

 

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結局はただの権力闘争

2008-12-23 00:26:39 | 千葉ロッテ

バレンタイン監督が帰国するときなどをキッチリとニュースにしていた公式ホームページも、今回の緊急来日には黙りを決め込んでいました。
しかしさすがにいつまでも黙っているわけにもいかず、ようやく公式見解を発表しました。

ファンの皆様へ (12/22 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)
バレンタイン監督との契約が2009年で満了し、2010年以降は新しい体制で臨むことで合意に至りましたことをご報告させていただきます。
我がロッテ球団は2009年に40周年を迎えます。
この記念すべき2009年を大きな節目の年と位置づけ、来季はバレンタイン監督率いる我がマリーンズ、そしてファンの皆様とともに、全力で戦い、なんとしても日本シリーズを制し、アジアチャンピオンフラッグを奪回したいと思っております。
同時に、変革の時代、そして球団としても40周年を機に新たな10年を見据え、2010年を新しい時代の始まりとも捉えております。
これまで、バレンタイン監督が築いたすばらしい功績を引き継ぎ、これまで以上にファンの皆様から愛される球団作り、そして、ファンの皆様のためにより強い球団作りを行うべく、更なる球団改革を推進していくための重要な1年とも考えております。
このような球団にとっての重要な指針について、ファンの皆様には一日も早くお知らせし、チーム、ファン、球団がひとつになった形で09年を迎えたいという思いから、今回、この時期の発表とさせていただきました。
ファンの皆様には、ロッテ球団創設40周年、そしてバレンタイン監督の集大成となる09年シーズンに向け、これまで以上の熱い応援をよろしくお願いします。

言葉が上滑りするような美辞麗句が並んでいるだけで、何ら具体的なビジョンが語られているわけではありません。
要はチームをよりよい方向に導くための決断だったのではなく、バレンタイン監督と瀬戸山球団社長との主導権争いに過ぎなかったというわけです。
当然ながら、そこにファンに対する配慮などがあるわけもありません。

ただファンの動向を全く無視していたわけではなく、9月の騒動の時のファンの行動をじっくりと観察した結果が今回の解任に結びついたのではないかと見ています。
1995年の解任時にはライトスタンドを中心にファンの暴動に近い行動が世間の注目を浴びて、球団のイメージを著しく損ねた苦い経験を忘れてはいなかったはずです。
ところが9月の騒動の時には意外にもファンは冷静とでも言いますか、球場でバレンタイン監督を擁護する横断幕がひるがえるわけでもなく、どこか冷めた感じがありました。
今回の決定にしてもタイミングが悪すぎるという批判は多いものの、解任自体を疑問視するような意見は少数派のように思います。
この9月以降のファンの動向で球団が自信をつけたとでも言いますか、バレンタイン監督を解任しても大きな騒動にはならないと判断したのではないでしょうか。

時間が経つにつれて、いろいろな情報が明らかになってきます。
一部の報道では、バレンタイン監督が瀬戸山球団社長の辞任を要求したとされています。
もしこの要求が通っていればバレンタイン王国は未来永劫続くことになったでしょうから、さすがに球団としては飲めるわけもありません。
逆にそこから瀬戸山球団社長の反攻が始まり、今回の結末を迎えたということなのでしょう。
どちらが正しいと論評するほど材料があるわけではなく、またチームが強くなるのであればどちらが勝とうが知ったことではありませんが、お互いに向いている方向があさっての権力闘争などはファンにとっては迷惑以外の何ものでもなく、犬にでも食われてしまえというところです。

何にせよ瀬戸山球団社長が勝利したことでチームがどうなるのか、既に迷走の気配が出始めてきましたが、それこそロッテ球団創設40周年という記念すべき2009年が墓標とならないよう、権力の誇示のような暴走は避けてもらいたいものです。
昔とは違って選手の権利が飛躍的に高まっている時代ですから、アマチュア選手から敬遠をされたり、有力選手がチームを去っていくようなことにはならないよう、ファンの視点での球団経営といった側面を忘れずにいて欲しい、今の私が言えることはそんなところです。

 

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反風林火山(2)

2008-12-22 21:50:24 | 読書録
反風林火山〈2〉

学習研究社


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武田信玄を追放して当主の座についた武田義信ですが、苦難の戦いは続きます。
信玄を慕う高坂昌信らの画策で岩殿城に謀反の火が上がり、対外的にも北条や徳川、そして織田との水面下での死闘が繰り広げられます。
そんな中で美濃を制した織田信長が遂に武田家に対して牙を剥き、戦国の両雄の激突となります。

義信の軍師に収まった山本勘助が戦術を駆使して武田家が飛躍をしていく、そんな簡単には話が進まないのが面白いところです。
能力もないのに政治に口を突っ込み、また勘助をねたんで失脚させようとする義信の側近など、泥臭い一面を描いているのが現実味を伴ってきます。
優れた資質を持ちながらも若さからか揺れる義信や、論理を超越した感情に突き動かされる徳川家康など、心の描写がきっちりとされているところも好感できます。
織田家の鉄砲隊を中心とした部隊の猛攻をどう凌ぎきり、そして反攻していくのか、最終巻となる次巻の出来栄えが非常に楽しみです。


2008年12月22日 読破  ★★★★★(5点)

【関連図書】 反風林火山(1) 反風林火山(3)

 


バレンタイン監督は来季限り

2008-12-21 17:40:51 | 千葉ロッテ

今までの流れからしてバレンタイン監督が2009年で退任することは想定内でしたが、まさかシーズンに入る前に正式に決定して発表されるとは思ってもいませんでした。
ドタバタ劇もここに極まったという感じで、開幕前に消化試合モードに突入しそうです。

ロッテ・バレンタイン監督は来季限り (12/21 スポーツ報知)

ロッテは21日、2009年シーズンが4年契約の最終年となるボビー・バレンタイン監督(58)に対し、10年以降は契約を結ばないと通告。
その後発表した。
バレンタイン監督は「これまで同様、全力を注いでいくだけ」と来季の指揮に意欲を示した。
球団は昨年も約28億円の赤字に苦しんだ。
親会社も金融危機による景気悪化の影響が必至の中、バレンタイン監督の5億円ともされる年俸は懸案だった。
05年にロッテを日本一に導いたほか、監督通算6年でAクラス(3位以上)3回の実績を残したバレンタイン監督は2010年以降も長期契約を希望していたが、16日に重光武雄オーナーら球団首脳が来季退団の方針で一本化。
21日には瀬戸山隆三球団社長が外国人選手獲得の協議のために来日中の監督に伝えた。
瀬戸山社長は「大改革していく必要がある。世代交代」と語った。
後任は未定。
バレンタイン監督は1995年にロッテ監督に就いたが、球団首脳との確執から1年で解任。
04年に再び就任し、05年には31年ぶりの日本一に導いた。
◆ロッテ・バレンタイン監督 「(2010年以降の契約は)09年の成績を見てからと言われていた。驚いたが、わたしはロッテが良くなることに力を尽くしたいので、決定には賛同する。来年もこれまで同様、全力を注いでいく。選手とファンと最高の1年にしたい」
◆瀬戸山隆三球団社長 「チームも球団も大改革していく必要がある。決まったことなら、シーズン前に報告した方がいい。多大なる貢献には感謝している。来年は有終の美を飾ってもらいたい」

形的には契約期間満了に伴う退団なのでしょうが、実質的には解任と見て間違いないでしょう。
こうなることはある程度は予想をしていましたが、それにしても唐突という感は拭えません。
16日に球団内で正式に決まった退任劇ですから14日に発覚した金東柱問題が引き金を引いたのだと思われますが、とにかく最悪の展開となってしまいました。

バレンタイン監督が来季いっぱいで退任するということ自体は、私としては当然のことと受け止めています。
そもそも監督としての手腕を疑問に思っていますし、5億とも言われる年俸が見合っていないことや補強などの足を引っぱっていること、裸の王様になってしまったことによるワンマンぶりが目に余ることなどがその理由です。
しかし自らが率先してファンサービスを行い、その大切さをチームに浸透させたことは評価をしていますし、おそらくは死ぬまでもう経験することはないだろうと諦めていた日本一をもたらしてくれたことにも感謝をしています。
だからこそGMや顧問のような形で球団に残ることも選択肢の一つだと考えていましたし、最後はお互いに笑顔で終われるようにしてもらいたいと思っていました。
こういった形で幕を降ろしてしまうことは非常に辛く、また腹立たしくもあります。

こんなことになったのにはいろいろと理由はあったのでしょうが、結局は1995年の時と同じようにコミュニケーション不足であったのだと思います。
前回のこともあって球団が腫れ物を触るような扱いに終始したためにバレンタイン監督がワンマンぶりを発揮することになったのは球団側の落ち度ですし、その事を疑問に思わなくなったバレンタイン監督の側にも問題はあります。
お互いに直接話をする前にマスコミを通して主張を繰り返すなど、結局は1995年の轍を踏んでしまったようです。

瀬戸山球団社長は球団の大改革、世代交代と言っているようですが、そのビジョンを示せないのであればその場限りの言い訳にしか聞こえません。
そもそもバレンタイン監督の次を真剣に考えるのであれば、1軍スタッフは次期監督の意向もあるでしょうから触らないでおくにしても、少なくとも2軍に次の世代のコーチを育てる意味で初芝や黒木らを起用すべきでした。
何となく決定を先延ばしにしているうちに、突発的に物事が決まってしまって慌てているようにも見えます。

こうなってしまった以上は、私は今からでも遅くはないので即刻バレンタイン監督を解任すべきだと考えます。
バレンタイン監督は来季の年俸を考えれば自ら身を引くとは思えませんし、球団もこの時期の解任による混乱を避けようとしているのでしょうが、これは単なる問題の先送りでかえって事態を悪化させるだけの最悪の選択だと判断せざるを得ません。
お互いに有終の美などときれい事を言っていますが、あと1年と分かっている監督が将来のことを考えた選手起用、采配をとるとは考えづらいですし、選手やスタッフがモチベーションを維持して手を取り合って戦っていけるとも思えません。
先のことを考えて疑心暗鬼となり、チームが空中分解してしまう可能性も充分にありえます。
西村ヘッドコーチを昇格させて暫定政権を発足させる方が、再来年以降を考えればプラスに働くと思います。
この1年を無為に過ごすことで将来に禍根を残すようなことにならないよう、悪い芽は早めに潰すに限ります。

昔からのロッテファンからすれば、まあロッテらしいドタバタがまた起きてしまったと笑いたくもなりますが、さすがにちょっと今回の件は痺れます。
せっかく世間にもアマチュア球界にもいい印象が根付きつつあった中で、一気にちゃぶ台をひっくり返したような騒動になってしまいました。
この後始末をどうつけるかによって暗黒時代が再びやってくるかどうかが決まりますので、大改革と言うのであれば見事な手腕を見せてもらいたいですし、小泉改革みたいに結局は痛みだけで終わってしまっては困ります。
ブロガーとしては話題に事欠かないのはウエルカムなのですが、もっと楽しい話題を提供して欲しいというのが正直なところです。

 

コメント (25)

反風林火山(1)

2008-12-21 16:59:55 | 読書録
反風林火山〈1〉

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if戦記で武田家と言えば武田信玄を延命させるのがオーソドックスですが、この作品では武田義信を主人公としています。
史実では第4回川中島合戦の後に対今川政策などで信玄と義信は対立し、義信は幽閉されて自害、あるいは病死したとされています。
しかし物語は逆に川中島合戦で活躍をした義信が主導権を握り、信玄を追放するといった展開を見せます。

信玄でもなく、勝頼でもなく、歴史上はやや影が薄い義信を持ってきたところは面白みがあります。
同じく川中島合戦で世を去ったと言われる山本勘助を義信の軍師に配し、上杉や北条、織田や徳川などの列強との辛い戦いが繰り広げられます。
また駿河の信虎、越後の信玄といった追放された一族の暗躍も続き、これらの強敵を相手に若き義信がどう戦い抜くかに興味は尽きません。


2008年12月21日 読破  ★★★★☆(4点)

【関連図書】 反風林火山(2) 反風林火山(3)