オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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ついてる鳥取、のってる岡山 旅情篇

2013-09-23 02:12:03 | 独り言

 

旅にアクシデントは付きものではありますし、過去に自転車でこけたり骨折をしたりといろいろとありましたが、今回はタクシーの衝突です。
岡山県にある鬼ノ城は日本100名城の一つなのですが交通の便が今ひとつで、片道6キロですので歩けないこともなかったのですが、時間の節約のためにタクシーを使いました。
その鬼ノ城への道が車ですれ違いができないような狭いところがかなりあり、行きは時間が早かったので対向車に出会うことなくラッキーだったのですが、帰りは両手では足りないぐらいにお互いに広いところまでバックをしたりと面倒なことになり、そして熟練なはずのタクシーの運転手がミスを犯します。
バックをした際にかなりの勢いでガードレールにぶつかり、かなりビックリしました。
慣れているはずのタクシーの運転手ですらやらかすほどに難しいのでしょうから、自家用車で向かうのは止めた方がよいかもしれません。

まずは自然篇です。
初日の鳥取は天気予報が外れての午前は薄日すら差すような天候で、久しぶりの日本海は曇天ながらも青空も見えました。
左は白兎海岸で、どうやら因幡の白兎の舞台と言われているようです。
そんな天気が一変をしたのは夕方に差し掛かったところで、それこそゲリラ雷雨と言ってもいいぐらいに叩きつけるような雨に見舞われました。
15分ほども雨宿りをしているうちに雨足が弱まったので助かりましたが、やはり地球はどうかなりつつあるような気がします。

動物篇はカニ、牛、そしてヘビです。
三日目の鳥取も朝方に雨が降ったためにそれに誘われたのか沢ガニでしょうか、鳥取藩主池田家墓所に何匹も見かけました。
あまりカニが生息をするような場所が自宅の近くには無いために、物珍しくての撮影です。
また旅に出ていると牛舎はよく見かけますが吉永では田んぼでくつろぐ牛を発見したものの、なぜに田んぼにいるのかはよく分かりません。
備中高梁の定林寺の階段の脇にはヘビが隠れて様子を窺っており、これで三度目ですので慣れもありじっくりと観察をしました。
もちろんヘビも怖がってのことでしょうからリスクもありますし近づくようなことはせず、ズームでの撮影であることは言うまでもありません。

植物篇というわけでもありませんが、この名も知らぬ草の棘には痛い目に遭いました。
小学生ぐらいのときにこれよりも大きな棘の草からそれを取って鼻の頭につけて遊んだことを覚えていますが、しかしこちらの棘はかなりえぐいです。
和意谷岡山藩主池田家墓所のそれなのですが至る所にあり、墓所に入るには踏み分けていかなければならないので手も足も傷だらけで、出血をしたところは暫くはヒリヒリと痺れるような感じでやられたかとドキドキしたのですが、暫くしたら痺れはなくなりホッとしました。
それでも引っ掻いたような傷がかさぶたとなってそこだけ日焼けをしていないという、ちょっと恥ずかしい手足になっています。

鳥取はどうやらまんが王国らしいです。
駅前には「まんが王国とっとり」の幟が立ち並んでいましたし、街中でも多く目にしました。
どういう経緯からこうなっているのかは分かりませんが、これも一つの町おこしなのでしょう。

そんなこんなで米子駅には鬼太郎階段があり、またコナン列車が止まっていました。
ゲゲゲの鬼太郎の作者である水木しげるは鳥取県境港市の、名探偵コナンの作者である青山剛昌は鳥取県東伯郡大栄町の出身とのことです。
まんが王国とっとりは鳥取県の公式サイトにも載っていますし、かなりの本気度が感じられます。

津山も負けてはいません。
いきなりナルトとサクラちゃんが迎えてくれますし、NARUTO列車も当然のようにあります。
やはりNARUTOの作者である岸本斉史が岡山県勝田郡奈義町の出身で、津山市にある作陽高校に通っていたことによる町おこしの一環なのでしょう。

観光案内所にも幟が立っていて、いろいろなカタログ、パンフレットにもNARUTOが溢れかえっています。
これはNARUTOファンにはたまらないでしょうし、聖地のようになって訪れる人も多いのではないかと思います。
たださほど興味がない人からすれば逆効果かもしれず、年配の方などは何をやっているのかすら分からないかもしれません。

自分としてもNARUTOは以前はコミックを読んでいましたが今は遠ざかっていますし、ふーん、といった感じでしかありません。
町おこしは大変だなぁ、なんてのが正直な感想でした。
しかし津山城にまで進出をして忍道ラリーなる催し物をやっているのを見て他人事ではなくなり、申し訳ないながらも怒り心頭です。
ここそこに立っているキャラクターの立て札のために写真の構図をとるのに苦労をしましたし、勘弁をしてくれとブツブツ言いながらの城巡りでした。

マンガと言えば、鳥取のコンビニにはだしのゲンが置いてあったのにはニヤリとしてしまいました。
島根県松江市で教育委員会が「はだしのゲンを読ませるな」と小中学校に要請をしたことは記憶に新しいですが、そのお隣の鳥取でのこれは意図的なものすら感じられます。
たまたまかもしれませんが少なくとも自分の身近のコンビニではだしのゲンを見たことはなく、あるいはこのニュースで注目が集まったことによるものかもしれませんが、以前に鳥取出身の知人が「鳥取と島根はどちらがどちらかが分からないと思われているので、対抗心がある」とも言っていました。
ちなみに「島根か鳥取か分からないけどそこら辺に行きました。」という自虐的なおみやげが、島根県で人気が出ているそうです。

街並み篇というほどのこともありませんが、ポストにマンホールです。
鳥取のこの丸ポストは八丈島で見て以来ではないかと、そもそも最近はコンビニで郵便物の集荷をしているのでポストにお世話になることがかなり減りました。
メール便も取扱量が増えているようですし、そのうちにポストそのものを見ることが珍しくなるかもしれません。
またマンホールと書きましたがよく見てみると、と言いますかなぜに気がつかなかったのかが自分でもよく分からないのですが、レンガに書かれた備中松山城です。
マンホールもそうですがこの手のカラフルなものはすぐに色が落ちてしまい維持にコストがかかるので最近は減っていると聞いていたのですが、実のところ船橋でも最近にそういったカラフルなマンホールを見かけましたし、地味に生き残っているのかもしれません。

飲み屋で一緒になった人の言葉を借りれば、県庁所在地に温泉があるのは日本でも鳥取県だけだそうです。
真偽は未確認ですが、駅からほど近いところに温泉に入れるところが数多くありますのでので珍しいことは間違いないでしょう。
その人に教えてもらったのが日乃丸温泉で、源泉掛け流しです。
富士山の絵があればただの銭湯といった感じではありますが、疲れた体をゆっくりと癒すことができました。
そして風呂上がりにはお約束の、はグルメ篇のお楽しみです。

駅には地元のお祭りにかかる展示がされている場所が多くあり、左は倉吉駅の山陰KAMIあかり、右は鳥取駅のしゃんしゃん傘です。
山陰KAMIあかりは和紙を使ったKAMI像なるものを作って、10月下旬に練り歩くとのことですからねぶた祭りのようなものかもしれません。
しゃんしゃん傘は鳥取しゃんしゃん祭で踊り子が踊りに使うもので、その他にもすずっこなるしゃもじのようなものに鈴をつけたアイテムもあります。
山陰KAMIあかりの隣にいるのはくらすけくんで、里見八犬伝の八犬士に憧れて倉吉のまちにやってきた不思議な犬という倉吉のゆるキャラです。
ちなみに里見八犬伝のモデルとされている里見氏は千葉県の武将ですが、里見忠義が倉吉に流されて没したことから八犬士の発祥に地のような感じになっています。

そして岡山と言えば桃太郎、なぜに岡山に桃太郎なのかは実のところよく分からないのですが、岡山駅の前に堂々と鎮座をしています。
ただ20年以上も前にやはり旅の途中で偶然に岡山駅前で幼馴染みに会ったときに一緒に撮った桃太郎像とは場所が違うような気もしたのですが、ただの勘違いなのでしょう。
犬と猿と雉を連れて鬼を退治した桃太郎も今や鳩におちょくられているようで、ちょっと物悲しくもあります。
また高梁市の成羽町には神楽ロードがあり、陶器の神楽オブジェなるものがずらっと並んでいます。
成羽は郷土芸能である備中神楽の発祥の地とのことで、しかし見事なオブジェではあるのですが夜になるとちょっと不気味かもしれません。

最後は自衛官説明会のハガキです。
やはり岡山駅前で配っていたもので、地方自治体での萌えキャラは今や珍しくもないのですが、ついに自衛隊もかといった感じです。
調べてみれば陸海空でキャラクタが違うらしく、こちらの陸上自衛隊は「吉備桃恵」とのことでした。
それにしても配っていたのはおそらくは自衛官なのでしょうがそれなりの年配の方で、恥ずかしいのか自分も含めて見境もなく配ることで早く終わりたいとの雰囲気が漂っていたような、それにしてもこれで説明会に足を運ぶ人がいるのかどうか、表にも裏にもその説明会の記載がどこにもなかったのが不思議なハガキでしたので意味不明でもあります。


【2013年8月 鳥取、岡山の旅】
ついてる鳥取、のってる岡山
ついてる鳥取、のってる岡山 旅程篇
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 鳥取の巻 鳥取城の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 鳥取の巻 鳥取藩主池田家墓所の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 米子、八橋、倉吉の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 岡山の巻 岡山藩主池田家墓所の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 岡山の巻 岡山城の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 総社、高梁の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 津山の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 グルメ篇
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ついてる鳥取、のってる岡山 おみやげ篇

 

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6 コメント

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Unknown (はれたろう)
2013-09-23 19:54:00
棘のある植物は、正式名じゃないと思いますが「ぐい」とよばれているものですね。
別の伝承とまじってそうですが、桃太郎は桃の木で作った弓と棘の弓を使ったとか…。まぁ棘のあるものは邪を祓うらしいのですから、柊とかじゃばらとか。ということで半分縁起物と考えたら鬱陶しさも少しはマシになりませんか?(笑)

県庁所在地の温泉地は、鹿児島とか愛媛の松山とかにあるような気がしますね。お隣の島根にも松江に確かあったような。
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お返事 (オリオン)
2013-09-24 00:29:13
ぐい、ですか。
確かにぐいぐいと手足に食い込んでくれました・・・
桃太郎と岡山の繋がりをちょっと調べてみたのですが、どうやらきび団子と吉備団子を紐づけたようです。
また鬼ノ城も鬼退治に関係があるようで、おとぎ話もなかなかに奥が深いです。
温泉は・・・ガセでしたか(笑)
言われてみれば道後温泉は松山ですね、うーん、あれは何だったんだろう。
県庁の500メートル圏内、とかのかなり狭義な話だったのかしら。
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Unknown (まぼ)
2013-09-25 00:38:56
棘のある植物ですが、会社で隣の席に座っている農学博士に聞いたところ”くまいちご”ではないか?とのことでした。

はれたろうさんが仰っていた”ぐい”とは棘のことを指す方言とのことでした。
人様のご意見に訂正を入れるのは野暮かと思いましたがご報告まで。
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お返事 (オリオン)
2013-09-25 01:14:41
農学博士が隣に座っているとは・・・なんか凄いですね。
くまいちごですか、情報をありがとうございます。
調べてみたwikiによると「丈夫な茂みを形成するので、このヤブに入り込むと痛いめに遭う」だそうで、はい、痛い目に遭いました・・・
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水田の牛は (ぶちくん)
2013-09-26 23:29:49
「繁殖めす牛」といって、子牛をとる(→売る!)ための肉牛(黒毛和牛)です。ちゃんと寒冷紗(レースのような黒い布)で日陰を作っているし、周囲は電気牧柵で囲ってあるし、ちゃんと作ってありますね、感心します。
 通常放牧する牛は、1頭で飼うと寂しがるので、複数で飼うのが基本です。近年特に(都会にいると気づきませんが)耕作放棄された農地が増加しているため、対策としてこのような放牧が奨励されているのです。
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お返事 (オリオン)
2013-09-27 00:22:25
なるほど、そういうことだったんですね。
写真には一頭しか写っていませんが、その近くにもう一頭いました。
ご指摘のとおりです。
情報、ありがとうございました。
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