goo blog サービス終了のお知らせ 

オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

地方開催も視野に

2011-03-30 20:20:42 | 千葉ロッテ

西武が滋賀で主催ゲームをするとの発表がありましたが、ロッテはQVCマリンでの開催にこだわりを見せています。
ここ数年は地方遠征を取り止めて主催の全試合を千葉で開催をしている流れに沿っているのでしょうが、逆に禍を転じて福となすことも考えたいところです。
かつての定番だった北陸シリーズであれば東京電力とは周波数が違う北陸電力ですからナイター開催も可能ですし、今以上に電力不足が心配をされる夏場を視野に入れての地方行脚、場合によっては石垣島での公式戦開催なども悪くはありません。

下手に平日や酷暑のデーゲームよりは、地方開催の方が総合的に見てベストとは言わずともベターチョイスぐらいにはなるのではと思います。
地元へのこだわりの心意気は買いますが、どうにも赤字が避けられそうにありませんから思い切った発想の転換が必要ではないかと考えます。
開幕まで半月となりながらも今ひとつニュースが少ないために、そんなことを夢想する今日この頃です。

 

コメント (22)

トンネルを抜けると

2011-03-28 21:57:31 | 千葉ロッテ

トンネルを抜けると、でもないですが、雪国のような白星が並んでくれればとも思いたくなるイースタンでのロッテの惨状です。
開幕から6連敗、勝ち負けにこだわりすぎるのもどうかとは思いますが、さすがにちょっと負け方が悪すぎます。
5連敗目の試合がその最たるもので、2点リードの最終回に抑えの橋本が打ち込まれてのサヨナラ負けですから笑うしかありません。
また好調な打撃を見せている角が守備では2試合連続して負けに繋がる痛いエラーをするなど、流れもあまりよくはありません。

それでも主力の調整の場として2軍戦を利用している球団もある中で、ロッテは頑なにファームとして試合をしていることには好感が持てます。
生山や角、西野らの育成枠選手が活き活きとプレーをしているのが嬉しく、喜ばしく、そして頼もしいです。
昨年も開幕当初は生山らに出番があったものの数試合で主戦場をシリウスなどに移す羽目となりましたので、今年こそは高橋監督には選手の立ち位置に関係なく実力と調子、そしてチームとしての方針に基づいた選手起用をしてくれることに期待をします。
1軍が開幕をすればどうしても根元、細谷、高濱らのうちから何人かは浦和に戻ってくることになるのでしょうが、それだけの理由で好調な選手を外すことだけは勘弁です。

敗戦が続いている理由の一つとして6試合で11得点という貧打が挙げられますが、クリーンアップが機能をしていないのが得点能力の低下に繋がっています。
角中は3割を打っているものの神戸と青野が低調で、今の調子では上を望むには厳しすぎるでしょう。
田中を捕手として使わないのであればDHは蔡に固定をして育てて欲しいと思いますし、昨年の1軍と同様に野手の選手交代が少ないのがちょっと気になっています。
現実的には先に挙げた選手らが浦和に合流をするまでは野手の頭数そのものが足りていないので仕方がありませんし、実際問題として出場をしていないのは定岡ぐらいなわけで、是正どころか悪化すらしている投手過多の選手構成のツケがもろに出ている感じがあります。

その芋の子を洗う状態の投手も、那須野や小林らが炎上をしているなど明るい話題はあまりありません。
山本徹や西野が期待通りのピッチングをしていること、予想よりも早く藤谷が実戦登板をしていることぐらいが目につく程度です。
今年こそ、の林が昨年に続いて出足は好調さを見せていますが、これがシーズンを通して続けることができるかどうかに注目ですし、できなければさすがに今季で終わりでしょう。
昨年、今年の起用を見れば高橋監督に大きな期待を寄せられていることは間違いないであろう林ですから、何とかものになってくれればと思います。

今年はあまり鎌ヶ谷にも行けそうにありませんし、行ったら行ったでハンカチ王子が目当てのファンで溢れかえっているでしょうから気が進みませんので、7月以降に振替休日を使って10数年ぶりに浦和に足を伸ばすことを考えてみようかなと思っています。
それでもかなりハードルが高いことは間違いありませんので、その気にさせてくれるような、若い選手たちがはつらつとプレーをしている浦和であってくれることを期待しています。

 

コメント (10)

ロサ・モタではなくカルロス・ロサ

2011-03-27 07:17:00 | 千葉ロッテ

支配下選手登録の70人目、最後のピースとして新外国人投手の獲得が決まりそうだとのニュースが入ってきました。
アリゾナ・ダイヤモンドバックスのカルロス・ロサに、守護神としての白羽の矢を立てたとのことです。
まだ26歳で昨年に台頭をしたばかりですし、40万ドルを越える年俸は予算オーバーとしか思えないのですが、好意的な内容の機関紙を信じて入団を待つことにします。

待望「ポスト小林宏」!Dバックス153キロ右腕獲得へ (3/27 スポーツニッポン)

ロッテが開幕ストッパーを緊急補強する。
「ポスト小林宏」としてダイヤモンドバックスの最速153キロ右腕、カルロス・ロサ投手(26)の獲得を目指していることが26日、分かった。
交渉は順調に進んでおり、週明けにも合意に達する見込み。
契約が決まり次第、正式発表され、4月12日の楽天との開幕戦(QVCマリン)までに来日する運びだ。
最大の懸案事項だった「ポスト小林宏」がようやく決まった。
ロサは常時150キロを計測する直球が武器。
スライダーとチェンジアップを交える巧みな投球術で、08年にメジャー初昇格を果たした。
09年には初セーブを記録。
メジャー3年間で主に中継ぎで31試合に登板している。
今春のオープン戦も中継ぎ10試合で0勝0敗0セーブながら、防御率3.00と安定した投球を見せてきた。
関係者は交渉が大詰めを迎えていることを認め「球威は十分にあるし、変化球もいい。制球もまとまっていて抑えを任せられる」と高く評価。
東日本大震災の影響で一時帰国する外国人選手が多い中、液状化現象など大きな被害を受けた千葉が本拠地のロッテに入団することへの不安は見せず、プレーで千葉を含めた日本の野球ファンを元気づけようと前向きな姿勢を示しているという。
大震災で開幕が4月12日までずれ込んだが、チームは当初の開幕予定日だった今月25日を過ぎても抑え不在に悩まされていた。
昨年の守護神・小林宏が阪神にFA移籍。
代役に期待された内は右足首の手術明けで1軍復帰のメドが立たず、今季加入したマクローリーは右肩違和感で帰国したまま再来日の予定すら決まっていない。
そんな中、球団は2月下旬から新外国人投手の獲得調査を続け、26歳の快速右腕に白羽の矢を立てた。
ロサはこの日もメジャーのオープン戦に登板したように順調に調整が進んでいるという。
合意は間近で、正式契約後は開幕戦までの来日を目指して手続きに入る。
これでチームの支配下選手登録は上限いっぱいの70人。
まさに最後のピースをロサが埋め、2年連続日本一に向けた戦闘態勢が整った。

◆カルロス・ロサ 1984年9月21日、ドミニカ共和国サンフランシスコ・デ・マコリス生まれの26歳。ドラフト外で01年にロイヤルズに入団。08年にメジャーデビューを飾り、10年開幕前にダイヤモンドバックスへトレードで移籍した。メジャー3年間で通算31試合に登板し、0勝2敗1セーブ、防御率3.97。1メートル85、88キロ。右投げ右打ち。

例によって写真にプロフィールのページをリンクしましたので、これまでの成績をご参照ください。
一昨年あたりからメジャー、マイナーを問わずにリリーフ投手として起用をされているようで、この手の投手にありがちな四球の多さはマーフィーやペンのことを考えればあまり気にはならないのですが、オープン戦でもまずまずのピッチングをしているのに何で日本にとの疑問は残ります。
本人も前向きとの書きっぷりからしてスポニチの飛ばしとも思えませんし、メル・ホールの再来とは言い過ぎですが、入団が決まれば歓迎をしたいです。
そして無事に入団が決まった場合にはイースタンで好調な出足を見せている生山や角、そして西野のためにも支配下選手登録の枠空けが急がれますので、マクローリーの解雇や竹原らの放出を視野に入れた、そんな球団の動きに期待をしたいと思います。

 

コメント (11)

長宗我部元親

2011-03-26 19:00:15 | 読書録

長宗我部元親

講談社

このアイテムの詳細を見る

私が贔屓にしている長宗我部元親の、その初陣から死までを描いた作品です。
著者の近衛龍春はif新書などで想像力に富んだ著書を多く残しており、その作風を知っているだけにかなりの期待を持って読み始めました。
そしてその期待に違わずに前半は活き活きとした元親の躍進ぶりが、しかし後半はやや筆が鈍ったような停滞ぶりで、何とも言えない感じで読み終えたのが正直なところです。

元親の一生が羽柴秀吉の四国侵攻を境にして下降線を辿ったことを考えれば、この停滞とも受け取れるような展開は仕方がなかったのかもしれません。
しかし久武親直を親信と書いたような誤植や、前半とは違って元親を取り巻く家臣たちの描写が減ったことを考えれば、後半の勢いの鈍りは否定のしようがないと思います。
姫和子から土佐制覇、四国攻略までは元親自身の心理描写にも富んでいましたが、以降はただ史実を追っていったような感じとなってしまったのがかなり残念でした。
それでも昨今のBASARAブームで注目を浴びている元親の生き様に触れるには貴重な一冊ですので、是非ともお奨めをしたいです。


2011年3月25日 読破  ★★★★☆(4点)

 

コメント (2)

あっさりと決着

2011-03-25 01:02:07 | 千葉ロッテ

前日の滝鼻オーナーの発言でもう一騒動でも起きるのではないかとも思っていたのですが、意外にあっさりとセントラルの開幕問題は決着をしました。
すったもんだをした挙げ句に結局はパシフィックと同じ4月12日の開幕、4月中のナイター開催の中止、3時間半を越えて延長には入らない、との形的には完全に当初の意向とは真逆と言ってもいいぐらいの内容ですから、セントラルとしては痛恨の極みでしょう。
そのセントラルを主導しつつ強硬な態度をとり続けていた巨人に至っては4月の東京ドームでの試合開催をデーゲーム、ナイターを問わずに見送ることになりましたので、ある意味で結果が見えている中での確信犯的な恫喝であったとは思いつつも、内心でははらわたが煮えくり返っているであろうことは想像に難くありません。
そういう意味では小気味いい結末が痛快ではあるのですが、これを喜んでばかりもいられない現状がプロ野球の前に立ちはだかっています。

セ・リーグがパとの同時開幕を決定 4月中のナイターも自粛 (3/24 スポーツニッポン)

プロ野球セ・リーグは24日、東京都内で緊急理事会を開き、東日本大震災の影響で29日に延期していた公式戦開幕の再延期を決め、4月12日にパ・リーグと同時開幕することになった。
節電策でもパと足並みをそろえ、東京電力管内での4月中のナイターを自粛し、3時間半を超えて新しい延長回に入らないことも決めた。
東京ドームではデーゲームでも4月中は開催しない。
開幕日が再延期されたことで新たに36試合が延期となった。
10月29日に開幕する予定の日本シリーズの日程を遅らせることをセ、パで確認し、公式戦全144試合とクライマックスシリーズ、日本シリーズを開催する方針。
26日に12球団はオーナー会議を開く。
開幕カードは、巨人―ヤクルトが山口県宇部市のユーピーアールスタジアム、横浜―中日が横浜スタジアム、阪神―広島が甲子園球場で行われる。
横浜の試合はナイターからデーゲームに変更される。
当初は予定通り25日開幕の方針だったセは、文部科学省から東京電力と東北電力管内のナイター自粛要請を受けて19日に、29日への延期と4月5日から節電策を講じた上でナイターを行うことを決めた。
しかし、高木義明文科相から22日に再度、両管内での4月中のナイター自粛や、日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)が求めるセ、パ同時開幕を検討するように要請されていた。

パシフィックが先に決めた4月12日ですら当面の予定である4月末までの輪番停電の期間を満たしていませんし、もし5月以降も輪番停電が続くようですとシーズンを通してのナイター自粛といった議論が出てきてもおかしくはありません。
そうなった場合は20連戦どころの騒ぎではなく、おそらくは144試合の開催を断念せざるを得ないことになるでしょう。
またデーゲームであっても雨や曇天であれば夕方でも照明が必要なケースが出てくるでしょうから、そういった場合は例外として扱うことを事前に了解を得ておく必要もあります。
これを避けるために小雨程度でも中止にすればさらに日程が厳しくなりますし、まさか暗くなったのでコールドゲームというわけにもいかないでしょう。
暗い中で無理に試合を継続してボールが見づらいことで故障に繋がるプレーが起きても困りますし、そのプレーそのもののレベルが落ちることも絶対にあってはなりません。
そう考えると経営などへの影響が大きいことは承知ながらも、やはり試合数の削減を視野に入れた方がよかったのではないかと思います。
今回にセントラルが犯した二転三転の愚を、シーズンに入ってからNPBとして同じ轍を踏むようなことにはならないかと、ただそれだけが心配です。
またロッテとしてもQVCマリンをヤクルトなどに貸し出す以前に、トイレ難民を出さないような手配りができるかどうかが不透明なままです。
そういった問題が山積をしていますが、NPBと球団と選手、そしてファンが団結をして乗り切っていくしかありませんので、とにかく頑張りましょう。

 

コメント (17)

悲喜こもごも

2011-03-24 01:35:20 | 千葉ロッテ

世間はすっかりとセントラルの開幕問題に目を奪われており、どうしてもそちらの話題に流れがちになりますが、地味にロッテの話題も伝え聞こえてきます。
その中で良いネタだけではなく悪いネタがあるのは仕方がないですし、こればっかりは現実を受け止めなければなりません。
当面に定めた開幕まであと半月余り、この悲喜こもごももプロ野球の楽しみの一つとして噛みしめていくことにします。

内、開幕間に合わない見込み (3/23 スポーツ報知)

ロッテの守護神候補だった内竜也投手(25)が開幕に間に合わない見通しであることが22日、分かった。
昨年末に右足首の骨棘(こっきょく)除去手術を受け2軍で調整を続けてきたが、いまだ実戦登板のめどは立たず。
4月12日と当初より遅れた開幕にも、間に合わない見込みとなった。
西本2軍投手コーチは「(実戦は)まだじゃないかな。まだ軸足(故障した右足首)に体重が乗り切れていない。無理はさせられないからね」と説明。
同じく抑え候補だったマクローリーは右肩検査のために帰国しており、薮田、伊藤らが抑え候補となる。

まずはオリオン村らしく、ネガティブな話題からです。
軸足の手術ですので時間がかかるとは思っていましたが、ここまで長引くとは想定外でした。
ただ西本コーチの言葉どおりに無理はさせられないとは当然のことですし、バランスを崩して肩肘に負担がかかることは内にとっては致命傷ですから、ここはじっと我慢の子です。
荻野忠の復帰の声も聞こえてきませんから抑えはかなり厳しい状況ですが、ここは藪田や伊藤の奮起に期待をしつつ、相乗効果で中継ぎ陣が活発化をすることを願っています。

今江が復帰初戦で初安打 (3/23 日刊スポーツ)

左ふくらはぎ肉離れから復帰したロッテ今江敏晃内野手(27)が23日、楽天との実戦形式の合同練習に7番三塁で先発出場した。
第2打席では中前に初安打をマーク。
「結果が出たので気持ちが楽になった」と、安堵(あんど)の表情を見せた。

美味しいものは最後まで取っておくように、次がポジティブな話題です。
西岡がツインズに移籍をしたことに加えて今江までもが出遅れると三遊間があまりに弱くなってしまうだけに、ぎりぎりでも開幕に間に合ったことは朗報です。
もちろん場所が場所だけに安心はできませんし、スタミナも含めて調整遅れも否めませんが、それでも今江の笑顔がチームに戻ってきただけでも大きなプラスと言ってよいでしょう。
また今江のフル出場を最初から望むのは無理なような気もしますので、細谷や高濱らにはこれに凹まずにまだチャンスはあると貪欲なプレーを続けてもらいたいです。
ムードメーカーの1軍合流でチームが活気づき、また若手もさらなる競争に身を投じる、そんないいことずくめに夢を馳せることにします。

 

コメント (4)

頑張れQVCマリン

2011-03-23 00:16:38 | 千葉ロッテ

QVCマリンは地震の影響でかなりのダメージを受けているとのことですが、瀬戸山球団社長は4月12日の開幕に向けて修繕等を間に合わせる強い意欲を見せています。
グラウンドなどには問題はなかったようですが、下水管の破損でトイレが使えなくなっているという不便さに加えて、周辺の液状化や照明器具の不具合などの安全性での課題が残されていますので、開幕まであと3週間と考えるとハードルは低くはありません。
しかしパシフィックには世間の追い風が吹いていますので是非とも千葉県や千葉市と強力をして頑張って欲しいと、そう心から願っています。

ロッテは予定通り千葉開幕「間に合うよう修理」 (3/22 スポーツニッポン)

ロッテの瀬戸山隆三球団社長は21日、QVCマリンで4月12日に予定通り開幕したいとの意向を示した。
東日本大震災の影響で本拠地は下水管の破損が大きく、外壁や照明器具にも不具合が生じ、周辺では液状化現象が見られる。
この日のチームは雨により屋内練習となったが、稲毛室内練習場の安全確認が取れないためQVCマリンの屋内ブルペンを使用。
それでも同社長は「マリンもかなりダメージを受けているけど、できる限り千葉で開催するのが使命だと思っている」と強調した。
千葉県、千葉市とも協議して修繕に取り組んでいる段階で「4月12日に間に合うように努力してもらっている。県内では他にもトラブルはあるけどマリンも最優先してやってもらう」と説明。
仮設トイレの設置も検討して対応していく。

千葉県でも旭市や浦安市などに地震で被害が出ていますので、千葉市はともかくとして千葉県にQVCマリンの対応を最優先でお願いをするのはどうかと思いますし、千葉県もそういった対処はしないでしょうが、それだけロッテとしての開幕に向けての強い意志の表れだと受け止めることにします。
個人的には4月のナイターがデーゲームに振り替わることで真っ当に考えれば観戦が可能なのは4月29日からなのですが、今年は悲しいことにGWがゴールデンウィークではなくゴールデンワークの予定ですし、以降も休日出勤がありますので、残念ながらシステム実施を無事にこなした7月以降しかQVCマリンにはまともに行けそうにもありません。
もちろんGWと5月、6月の休日出勤を平日に振り替えての観戦も視野には入れていますが、現時点ではかなり厳しそうです。
ですから満身創痍のQVCマリンを見ることはないのかもしれませんが、それでも多くのロッテファン、プロ野球ファンが渇望をしている開幕を無事に迎えられるよう、それこそ神にも祈る気持ちで推移を見守っていくつもりです。
千葉マリンでの胴上げを見ることはできませんでしたが、それであればQVCマリンで連覇の胴上げを是非とも見たいと、そのためにはファンの応援が欠かせませんので、一日でも早く安心をして観戦ができるQVCマリンになってくれることを願っています。

 

コメント (5)

意外な展開に快哉!

2011-03-22 16:12:58 | 千葉ロッテ

セントラルの4月5日以降の減灯ナイターに対して、文科省がNOを突きつけました。
流れ的にこういった展開になるとは思いもよらず、「よくやった文科省」と快哉を叫んでいます。
選手会もしっかりとセントラルの決定には反対の意向を伝えてくれたようで、それを国民感情の代表として一つの理由に挙げた文科省とともに当初に描いた理想的なシナリオ、両者が協力をし合ってNPBに対抗をして欲しいとの願いが叶って嬉しさ倍増です。

高木文科相 セのナイター自粛を要請「国民の理解を得られない」 (3/22 スポーツニッポン)

高木義明文部科学相は22日、プロ野球セ・リーグが、東京電力と東北電力の管内で4月5日以降に開催すると決めたナイターについて「国民の理解を得られないと思っている」と当面自粛するよう求めた。
文科省で要請を受けたプロ野球の加藤良三コミッショナーは、近日中に臨時オーナー会議を開いて対応を協議すると伝えた。
高木文科相は「ナイターについては慣例を飛び越えて、例えばセ・リーグが(パ・リーグの)千葉ロッテの球場を使えないのかとか、そういうことを含めて再考をお願いしたい」と日程の再編をあらためて要請した。
蓮舫節電啓発担当相も加藤コミッショナーらと面会し、終了後記者団に「ドームでの試合などについて慎重に検討してほしいと求めた。ボールは加藤氏に渡した」と述べた。
セ・リーグは19日に、開幕を25日から29日に延期することや、節電策を講じた「減灯ナイター」を行うことなどを発表していた。
▼加藤良三プロ野球コミッショナーの話 野球全体を前に進めてほしいという点では意見の不一致はない。オーナー会議では、きょう承ったことを含めて検討する。

それでも不満が無いわけではありません。
文科相は電力消費の観点から見直しを要請するべきであり、その点では節電啓発担当相の言動の方が筋が通っているように思えます。
国民感情や選手会の意向を挙げることは世間に対して分かりやすいとの理由もあるのでしょうが、やや腰が引けているようにも見えることから悲観的な見方をしていました。
ただ要請はできても指示をすることはできないのが法律上の制約なのでしょうから、世論の動向を見極めた上での動きは政治家としては当然なのかもしれません。
つまりは世論や選手会が一定の理解に重きを置いた場合には逆の結果になる可能性もあったということにもなりますので、弱腰にも見える煮え切らない態度に苛立ちを覚えていたのですが、ここは新井選手会会長の踏ん張りに感謝をしたいと思います。

また注目をすべきは、文科相から千葉ロッテの名が出たことです。
これは単にQVCマリンが関東圏にあるからではなく、文科省の要請に千葉ロッテがいち早く応じたことを評価してのことだと考えます。
失礼ながらも山口県出身で長崎県選出の65歳の国会議員がパシフィックに精通をしているとも思えず、その文科相が千葉ロッテの名を挙げてセントラルに再考を求めたことを誇らしく思いますし、その努力や姿勢が認められたと言ってよいでしょう。
もしかしたら意外にパシフィックのファン、なんてことがあったりもするのかもしれませんが、ここは夢を見ておくことにします。

加藤コミッショナー、蓮舫大臣と会談 (3/22 日刊スポーツ)

日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナーとセ、パ両リーグの理事長らは今日22日、節電を要請された文部科学省などを訪問し、日程や節電対策などについての報告を行う。
これに関連して文科省の笠浩史政務官は21日、自身のホームページで、セ・リーグが19日の臨時理事会を開く前、セ側から「見直しの方向性」について助言を求められたと明かした。
その上で(1)計画停電の実施地域でのナイターからデーゲームへのさらなる振り替え(2)選手会との合意が大前提、と伝えたと公表した。
さらに「私が文科省の政務官として、セ・リーグの開幕を承諾したとの報道がありましたが、承諾した事実はございません」と記した。
また、蓮舫節電啓発担当相は21日夜、自身のツイッターで高木文科相と同日会談し、セ開幕について(1)節電の観点から開催場所と時間には特段配慮をいただきたい(2)計画停電などで約1000万キロワットもの電力需要抑制が行われている実態を考慮してほしい、と要請したと書いた。
今日、NPBと会談する予定とし「私の主張を伝えます」と結んでいる。

追い詰められた感のあるコミッショナーとセントラル、そして巨人がどういった対応をするのかに注目です。
さすがにこれでパシフィックと歩調を合わせる以外に選択肢は無くなったと思うのですが、あるいは当面の4月末までの輪番停電を逆手にとって5月以降の開幕、それに伴う試合数の削減、交流戦やCSの中止、といった反撃をする可能性も否定はできません。
ロッテがそうであるように平日のデーゲームでは収益減どころか赤字になってもおかしくはなく、それであれば試合をやらないとの判断もありえます。
それでは野球で元気を与えるといったお題目に反しますし、万が一にでも輪番停電が延期になった場合に収拾がつかなくなるリスクがありますが、自爆覚悟も巨人であればやりかねないかなと、さすがにセントラルの他の5球団がこれに追随をするとは思いませんし、思いたくもありませんが、もう一騒動は起こるような気がします。
セントラルの開幕延期の発表からNPBの文科省への訪問までに日数があったことを考えれば、星野監督ばりに文科省も節電啓発担当相も政務官ももっと早く言えと怒っているであろうことは想像に難くなく、また文科省の内諾を得ているとの報道も一部にあったことから楽観視もしていたものとも思われます。
個人的にも政務官のここにきての発言はどうよと、またホームページやツイッターで発言をしている場合ではないだろうとは思いますが、そもそもこの程度のことを自分たちで判断ができないコミッショナーとセントラルの自業自得でしょう。
ただ事ここに至ってはパシフィックも他人事とは言ってもいられず、NPB全体の危機として主導的な立場に立つぐらいの気概を持ってもらいたいです。
何だかんだ言いながらも結局はセントラルも4月12日の開幕と4月のナイターのデーゲームへの振り替えに落ち着くのだと、これ以上の対応の小出しという愚は犯さないだろうとは思いますが、そうなれば延長戦の扱いを両リーグで揃えるのかどうかなどの議論が必要になります。
いずれにせよ近日中に臨時オーナー会議をなどとのんびりとしたことを言っている状況分析も決断もできないコミッショナーの退任だけは外せないと、例によって後任が見つからずにズルズルと任期までは全うをするのでしょうが、そこだけは切に願いたいものです。

 

コメント (15)

選手会はファンをだしに使うな

2011-03-22 00:14:37 | 千葉ロッテ

明日のNPBの文科省への訪問を前に、選手会とパシフィックは好対照な動きを見せました。
選手会は「開幕は到底受け入れられない」としながらも強硬手段には否定的で、セントラルの対応に一定の理解を示しているようです。
一方のパシフィックは文科省の申し入れどおりに4月いっぱいは東京電力、および東北電力の管内でのナイター開催を行わないことを決めました。
この両者の動きに対して世間がどういった評価を下すのか、文科省がどういった判断をするのか、明日以降の動向に注目が集まります。

選手会、強硬手段は行使せず (3/21 スポーツ報知)

日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(阪神)は21日、札幌ドームで公式戦開幕を3月29日に延期したセ・リーグの決定についての選手会の対応を発表した。
パ・リーグと同じ4月12日開幕を要望し続ける姿勢は示したが、日程が変更されない場合でもボイコットなどの強硬手段は行使しない。
新井選手会長は「開幕については到底受け入れられないが、努力をしていただいたという意味で一定の理解をした」と話した。
12球団の選手会からは強い意見も出たというが「ストライキをすることで一番悲しむのはファンの方」とし、対立は避けた。
電力や安全性の問題には「それでいいとは思っていない」としながらも「一定の配慮はなされていると選手も感じている」と話した。
22日には文部科学省などを訪れる予定で「そこでどういう通達を受けるかだ」とした。

NPBの決定に不満があったとしてもストライキといった強硬手段を安易に取るべきではないと、その点については同意をします。
ただどういった文脈による発言かは分からないものの、その理由にファンの名を出して欲しくはありません。
この記事を読む限りでは、まるで自分たちの意見をファンのためを思って我慢をしたようにも受け取れます。
FA権にかかる条件闘争の際にはストライキについて口にするのですから、とても選手会という同じ口が言っているとは思えません。
例えばセントラルでも宮本や金本、そしてヤクルト選手会のように正論を主張する向きがあることには拍手を送りますが、これがプロ野球選手会という組織にまとまると大人の配慮という名のご都合主義に変貌をしてしまうのが情けなく、そして悲しくもあります。

パ・リーグ 4月いっぱいは東北、関東でのナイター自粛 (3/21 スポーツニッポン)

パ・リーグは21日、東日本大震災の被害拡大を受けて東京都内で臨時オーナー会議を開き、節電対策として東京電力と東北電力管内で4月中はナイターを行わないことを決定した。
ほかの地域を含めた全試合で、3時間半を過ぎて新しい延長回に入らないことも決めた。
4月12日に延期しての公式戦開幕を確認した。
ナイターを開催しない対象となる本拠地球場はロッテのQVCマリンフィールド(千葉市)西武の西武ドーム(埼玉県所沢市)楽天の日本製紙クリネックススタジアム宮城(仙台市)。
プロ野球は18日、文部科学省から東京電力と東北電力管内でのナイター開催自粛などの要請を受けていた。
拠点の仙台市が被災した楽天の島田亨オーナーは、4月29日をめどに本拠地で主催試合を開催できるよう準備していることを明らかにした。
電力供給などの悪化で試合開催が困難となった場合はオーナー会議で対応策を決める。
島田オーナーは、球界全体の方針を決めるための12球団によるオーナー会議を、近く開催する考えを明らかにした。
オーナー会議後の理事会で公式戦の日程編成について協議した。
延期された試合の多くは、すでに発表されている10月上旬までの日程の後に追加する方針で、4月4日の理事会で固める。

それに対してパシフィックは、あまりに愚直とも言えるような対応を決定しています。
文科省の自粛要請に応えて東京電力、東北電力の管内での4月中のナイター開催の全てをデーゲームに切り替えるのですから、まさに英断と言ってよいでしょう。
開幕を遅らせること自体は球場施設等の損壊などの理由がありますのでパシフィックとしての都合も絡みますが、今回の判断は完全に世間の状況を慮ってのものです。
これによりロッテは9試合、西武は5試合のナイターをデーゲームに変更をすることになりますし、楽天も主催試合を関西に持って行かなければならないという苦労が伴います。
パシフィックとしてはかなり興行的に厳しいことになりますが、このセントラルとは対極にあると言ってもよい決定に心から賛辞を送りたいと思います。

正直なところ、これまで書いてきたとおりにセントラル、ひいては巨人の逃げ勝ちになるであろうとの流れはおそらくは変わらないと見ています。
文科省としては電力消費の観点から判断をするべきであり、しかしそこに選手会を同席させることでその基準のぐらつきが見て取れます。
もし新井選手会会長が記事のとおりに「セントラルの決定には反対だが、一定の理解をしている」との意向を示した場合に、文科省が「選手会が強く反対をしないのであれば」とこれまた下駄を預けたような逃げを打つ可能性は充分にあるでしょう。
要は文科省は「ナイターは自粛すべし」と、選手会は「開幕は到底受け入れられない」と表向きは自己の正当性をアピールしながらも、「選手会がそうなら」「ファンのため」との言い訳でセントラルが再度の日程変更で混乱をするという原因に自分たちがなることを避ける、火中の栗は誰も拾わないという茶番が待っていそうだということです。
昨日は文科省と選手会が協力をし合ってNPBに立ち向かってくれる可能性について書きましたが、どうにもその真逆になりそうな感じです。
それでも「よくやった文科省」「よく言った選手会」と言わせてくれるような結末になることを、僅かながらでも期待を繋がせてくれと心から願ってやみません。

 

コメント (14)

明確な態度を望む

2011-03-21 00:52:20 | 千葉ロッテ

開幕問題は今日は目立った動きがなく、流れとしては予想をしたとおりにセントラルの逃げ勝ちの様相を呈してきました。
正確には報道を信ずれば他の5球団の意向を無視して自己の考えを押し通した巨人の独り勝ちと言った方がよいのかもしれませんが、それはそれで各球団ともに思惑や打算が絡み合っているでしょうから単純に物事を判断することもできません。
いずれによセントラルが正式に29日への開幕延期と減灯ナイターといった文科省の要請を厳粛に受け止めているとは思えない対応を発表したのに対して政府関係者の動きが見られなかったことを考えれば、既にその文科省の内諾を得ているとの報道もありましたので今後に大きく流れが変わることはないと思われます。

NPB、文科省に22日報告へ (3/20 スポーツ報知)

日本野球機構(NPB)は20日、加藤良三コミッショナーとセ、パ両リーグの理事長が22日に文部科学省を訪問し、ナイター開催の自粛などを要請されたことについての報告をすると発表した。
文部科学省は18日にNPBに対し東京電力、東北電力管内でのナイター開催を慎むことや、両電力管内以外での試合の開催を文書で強く求めた。
セ・リーグは19日の臨時理事会で、25日予定だった開幕日を29日に延期することや、開幕後4月3日までは両電力管内でのナイターを行わずにデーゲームで開催することなどの節電対策を発表した。
文部科学省から、日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(阪神)にも、同席を求める意向が伝えられていたという。
新井会長は同席する方向。
加藤コミッショナーは経済産業省などにも報告する予定。

流れが変わるとすれば、文科省への報告に同席をする新井選手会会長が29日の開幕と減灯ナイターへの反対の意向を表明したときだけだと、そう見ています。
文科省がなぜに選手会の同席を求めたのか、うがった見方をすれば選手会の発言を盾に対策が不充分とはねつけることを目論んでいるようにも思えますし、そのあたりは世間や政府の動向を窺っているようにも見える選手会も同様でしょう。
両者が相手の動向を予想し、お互いに協力をし合ってNPBに対抗することを考えているのであれば、ちょっと情けない気もしますが今日の様子眺めもよしとします。
ロッテや西武が興行収入が落ちようともナイター開催を見送る決定をする中でのセントラルの今回の決定はどうにも腹立たしくもありますので、是非とも政府と選手会がこれまでの評価を一変するような結論を、明確な態度を表明してくれることに期待をします。

 

コメント (7)

フレッシュな風を

2011-03-20 15:41:24 | 千葉ロッテ

昨日からさりげなくイースタンが開幕をしています。
そもそもイースタンは1軍とは違ってナイターは少ないですし、そのナイターもデーゲームに切り替えるなどの工夫をしていますので電力消費の問題はクリアができていますが、安全面ではそれなりの観客が集まることを考えれば万が一の場合に備えた誘導などの準備が求められます。
そのあたりは各球団ともに配慮はしているでしょうから、フレッシュな風で球界のイヤな雰囲気を吹き飛ばしてもらいたいです。

そう、フレッシュな風です。
イースタンは1軍を目指して切磋琢磨する若手の鍛錬の場ですから、間違っても開幕が延期になったことで主力の調整に使うなんて事があってはなりません。
幸いなことにロッテでは主力は練習試合を組むなどして昨日のイースタンの開幕戦に名を連ねたのは小野と今江以外は純然たる浦和組で、その小野と今江も故障で春季キャンプから2軍でしたので正常に機能をしていると言えます。
小野は負け投手にはなったものの3イニング39球を投げましたし、今江も4打席に守備もこなしましたので、開幕が延期になったことで結果的に遅れを取り戻せるかもしれません。
また生山、角、角中と並ぶ上位打線は魅力たっぷりですし、おそらくは今江が1軍に合流をした後は翔太が三塁を守ることになるのでしょうから、意外にスリムだった蔡も含めて今季こそは激しい下からの突き上げがなるよう西村監督、高橋監督にはお願いをしたいものです。
それは投手陣も同様で、全てのアウトを三振で奪った西野などの若手をしっかりと使って欲しいですし、やたらと育成枠選手の名前が目立っていますから、そう考えれば考えるほど早急に支配下選手登録の枠の問題をクリアする必要がありそうです。

今年も船橋東武はルーキーをモデルにルーキーフェアを開催しています。
皮肉なことにここにきて打線爆発の雰囲気がある主力の中に伊志嶺の名が含まれているのかは不明ですが、守備や走塁ではキャッチコピーのように好印象をベンチに与えているでしょうから、何とか1軍に残ってくれればと思います。
ただベンチの置き石にするぐらいでしたら浦和で試合に出た方がよいとも思えますので、小池とともにどういった起用がされるのかが当面の注目点でしょう。
どうやら故障が癒えるにはまだ時間がかかりそうな南昌とともに、焦らずに、でも着実な歩みに期待をします。

 

コメント (3)

前向きに気持ちを切り替えよう

2011-03-19 23:08:34 | 千葉ロッテ

ようやくにセントラルが開幕の延期を決定しました。
僅か1カードの4日間の延期で、しかも4月4日以降は減灯ナイターという中途半端さが世間の理解を得られるのかは疑問ですし、政府からの要請に応えたことになるのかも微妙なのですが、それでも強行をするよりはマシでしょう。
セントラルに人がいればパシフィックを上回るぐらいの延期を英断して世間の悪評を覆すチャンスにできたはずなのですが、それだけ収益が厳しいということなのでしょうし、そもそもそれができれば端っから25日の開幕決定などはしなかったでしょうから無い物ねだりではあります。
いずれにせよ未練がましい発言に終始をしているコミッショナーを含めて責任問題が浮上をすることは避けられないと思われ、逆にそれがスルーをされるようですと既にNPBの組織としての機能不全が極まってしまっていることになります。

セ・リーグは29日に開幕延期 4月3日までデーゲーム (3/19 スポーツニッポン)

プロ野球セ・リーグは19日、東京都内で臨時理事会を開き、東日本大震災の影響を考慮して、25日の公式戦開幕を29日に延期することを決めた。
東京電力と東北電力管内の試合は4月3日までデーゲームで行い、その後も「減灯ナイター」として節電に努める。
レギュラーシーズンの延長戦を実施せず、夏場も可能な限りデーゲームとする。
観客および球場の安全確保のために震災対策会議を設置する。
日本野球機構(NPB)は17日にセは予定通り25日に開幕すると発表した。
しかし、18日に文部科学省からナイター開催を自粛するよう異例の要請を受け、対応を協議していた。
17日の記者会見でプロ野球の加藤良三コミッショナーは、監督官庁、政府の指示には従う意向を示していた。

セ・リーグの決定事項は次の通り。

一、25日の開幕を延期して29日にする
一、4月3
日までは東京電力、東北電力管内のナイターを取りやめ、デーゲームとする
一、4月5日から東京電力、東北電力管内のナイターは「減灯ナイター」として節電策を講じる
一、節電策の一つとしてレギュラーシーズンで延長戦を行わず、九回で打ち切る
一、東京電力、東北電力管内では、夏場の試合を可能な限りデーゲームとする
一、安全確保や節電問題などに対処するため、震災対策会議を設置し、選手と連携して難局を乗り越える

減灯ナイターがどういったものになるのかは分かりませんが、おそらくは多少のルクスを落とすことでのポーズの域を出ないのではないかと想像をします。
あまりに暗くし過ぎますとプレーに影響が出かねませんし、観客席などで足元が見えなくなるなどのリスクも伴います。
そうなると今回のセントラルの決定が節電に効果があるとも思えませんが、政府もこれ以上の介入は避けるのではないかと、結局はセントラルの逃げ勝ちになるのでしょう。
その程度では不充分と突っ込む民主党であれば拍手を送りますが、一方で選抜高校野球の開催が決定をするなど野球への追い風もありますので、あまり期待はできません。
ここはセントラルの各球団に抗議が殺到をした、開幕戦のチケットがヤフオクなどで大量に売りに出ている、などのファンの行動に溜飲を下げることで満足をすることにします。

「すべてが後手後手」星野監督、文科省の対応に激怒 (3/19 スポーツ報知)

楽天の星野仙一監督(64)が18日、文科省の対応に怒りをあらわにした。
文科省はセ・リーグが予定通り25日の開幕を決めたことを受け、ナイター自粛などを要請。
これに対し「すべてが後手後手」と不満を口にした。
我慢の限界だった。
試合後、文科省の要請を知らされると「会議の前に言わなあかんやろ。政治家とか役人がもっと早く動くと思っていた。決定する前にもっと早めに言うべき。原発の問題も停電もある。神戸は2か月たって復興に入っていた。今はお米が足りない、水が足りない、助かったのに死者も出ている。野球界は選手会の発言に救われている」。
当事者だからこそ胸に納めていた思いを、一気にぶちまけた。
チームも震災後、本拠に帰れず移動を繰り返しているが「我々の苦労なんてちっぽけなもの。心して、皆さんが1日も早く立ち直れるようなチームにしたい」。
東北に元気を届けるため、闘将は闘将らしく戦い続ける。

一方でお門違いの怒りをぶちまける星野監督と、それを美談的に取り上げるマスコミには呆れてものが言えません。
今回の決定などは政府の要請が無くとも自発的に行わなければならないものであり、後手後手とは言いがかりも甚だしいです。
政府もまさか予定どおりに25日に、しかもナイターでの開催を決定するなどとは思いもしていなかったことでしょう。
決定の翌日に、しかも昼過ぎという早い段階で文科相や経産相が撤回要請の発言をしたことを、むしろ評価をすべきだと考えます。
ただ自分の存在をアピールしたいだけなのか、あるいはセントラルの首脳、言ってみれば巨人に阿りたいだけのかは分かりませんが、だから星野という人間は嫌いです。

ロッテ、楽天との開幕戦は「ナイターしない」 (3/19 サンケイスポーツ)

ロッテの石川晃球団運営本部長は19日、文部科学省からナイター開催を慎むように求められたことを受け、4月12日に千葉市の本拠地で楽天と行う開幕戦をデーゲームで行う方針を明らかにした。
「文科省の方針に従って、粛々とやる。ナイターはしないようにします」と話した。
ロッテは4月12日から、東京電力管内の千葉市美浜区の本拠地、QVCマリンフィールドで楽天とのナイター3連戦を予定している。
午後6時15分の開始予定を早める。

ロッテも文科省の意向を受けて、ナイター開催を自粛してデーゲームに切り替えるとのことです。
開幕戦とは謳っていますが、真っ当に考えれば3連戦ともにナイターを取り止めるのでしょう。
そうなれば社会人の観戦は厳しくなり、興行的にも苦しくなるでしょうが、中途半端な対応はやめて欲しいのでロッテの判断は妥当なものだと考えます。
個人的には現場主義なためにデーゲームでの開催は辛いのですが、どのみち輪番停電が行われている間はナイター観戦はしないつもりでしたので、結果的には同じことです。
今季は観戦数がかなり少なくなりそうですが、その分は週末のデーゲームで濃厚な観戦をしようと気持ちを切り替えることにします。

 

コメント (23)

一刻一秒でも早く

2011-03-19 01:38:06 | 千葉ロッテ

セントラルが予定どおりに開幕をすることを発表したことに対して、当たり前のように世間からの反発が起きています。
それを受けて明日に臨時理事会を開くとのことで、この状況ではパシフィックと同様に開幕を延期するとの決定をせざるをえないでしょう。
どうにも2004年に続いて今回もナベツネの発言が流れを作った感があり、もしかしたら世論をこういった方向に導くためにわざと悪者になっているのではないかと買いかぶりたくなるぐらいの、そんな道化師ぶりが滑稽でもあります。

セ一転!開幕延期も…19日に臨時理事会 (3/19 日刊スポーツ)

セ・リーグが公式戦の開幕日を予定通りの25日から一転、延期する可能性があることが18日、関係者への取材で分かった。
文部科学省のナイター自粛要請を受けて、巨人、ヤクルト、横浜の代表者が協議し、19日に東京都内で臨時理事会を開いて日程を再検討することになった。

ただナベツネだけを悪者にしても仕方がなく、むしろ巨人を盾にしてその影に隠れながら利益を享受しようとしているようにも見える他の5球団の方が個人的には腹立たしいです。
また選手会も早い段階で再度の申し入れをしたのであれば評価を改められたのですが、文科相や経産相の発言に遅れたことで流れに乗っただけのように感じられますし、それは今朝に報道をされた25日の開幕を前提とした選手たちのコメントを見る限りではあながち外れているとも思えません。
そして何よりコミッショナーの情けない対応が、組織として機能をしていないNPBの象徴のように思えて絶望感すら覚えます。

加藤氏は取材対応せず 文科省からの要請に (3/18 スポーツニッポン)

プロ野球の加藤良三コミッショナーは18日、文部科学省からナイター開催を慎むように要請を受けた件について、取材対応をせず、コメントも出さなかった。
セ・リーグが17日に予定通り開幕することを発表した記者会見の席で、加藤コミッショナーは政府や監督官庁から受ける指示に従う意向を示していた。
また、その席上で「批判は覚悟の上。その批判を甘んじて受けるのが私の責任」と話していた。

前日に自分の責任だと大見得を切り、しかも開幕の条件の一つに政府や監督官庁の指示には従うとしたのですから、その要請を受けて自らの判断と責任でセントラルの開幕の延期を発表するぐらいのことをしてもらわなければ存在意義がありません。
結局は6球団の決定に乗っかっただけでしかなく、それを主導したと思われる巨人がどういった対応を取るかの様子見をしているのでしょう。
それは他の5球団も同様で、良くも悪くもこれまで巨人におんぶにだっこだったセントラルが時代の変化について行けなくなっていることが、普通に考えればこういった流れになることが分かるだろうに何ら手を打つことができなかったことが悲しくもあります。

ナイターも東京で試合もやめて…文科省 (3/18 日刊スポーツ)

文部科学省は18日、日本野球機構(NPB)に対し、東京電力と東北電力の管内でのナイター開催を慎むよう強く求め、同管内では試合自体の開催も避けるよう要請した。
さらに計画停電が実施されている同管内で試合自体の開催も避けるよう要請した。
東京電力管内で行われる開幕戦は、巨人-横浜(東京ドーム)、ヤクルト-阪神(神宮)の2試合でいずれもナイター。
中日ー広島はナゴヤドームでナイターで行われる。
厳しい電力需給事情が続く中、NPBは17日にパ・リーグの公式戦開幕を4月12日に延期すると発表し、セ・リーグは25日に開幕することを決めた。

パシフィックも自分たちは開幕を延期したのだから、と他人事ではいられません。
文科省はナイターの開催だけではなく、電力不足となっている東京電力と東北電力の管内での試合を避けることを要請しています。
パシフィックが計画停電が行われる当面の予定である4月末以降ではなく4月12日の開幕としたのは144試合を消化するためのギリギリのラインであることが理由でしょうが、こういった要請を受けてしまうと身動きが取れなくなってしまいそうです。
楽天がほっともっとフィールド神戸を暫定本拠として主催試合をこなすことですらオリックスから実現性に懐疑的な声が出ている現状で、12球団が西日本だけで試合をこなしていくのはほぼ不可能だと考えるのが妥当でしょう。
身から出た錆と言ってしまえばそれまでですが、この程度のことを自分たちで解決ができずに政府の介入を招いたことで首が絞まってしまった、そんな状況に見えます。
おそらくはナイターを極力避けるといったあたりで落としどころを模索することになるのでしょうが、経産相に東京ドームを使わないで欲しいとまで言われてしまった巨人がどう出るのか、暴走の可能性がゼロではないだけに予断を許しません。

今日の横浜との練習試合で成瀬が5回を1失点に抑えて、また若手中心の打線が根元がホームランを打つなど爆発をしたとのことで、こういった野球そのもののニュースがもっと大きく扱われるような状態に早く戻って欲しいです。
実行委員会後に軌道修正をするチャンスを逃し、そしてまた今日の会合でも結論を出せずに明日に先送りをしたセントラルは既に醜態を晒していますが、これ以上の迷走はプロ野球のイメージに大きな傷跡を残しかねません。
政府からの要請を受けての苦渋の選択、といった言い訳でも構いませんから、一刻一秒でも早く結論を出してくれることを願います。

 

コメント (8)

それでも開幕ですか

2011-03-17 23:26:08 | 千葉ロッテ

今日は冷え込んだこともあり電力消費が多かったようで、夕方に経産相が需要が供給を上回ることによる大規模停電の可能性について記者会見を行いました。
そのため勤務先でも空調を切ったり照明を間引いたりと節電に努めましたし、JRや私鉄が帰宅ラッシュの時間帯の電車の本数を減らすなどしたことが功を奏したのか、結果的に社会を混乱の渦に突き落としかねない突発的な停電は避けられました。
また夜には昨日に続いて茨城県沖、そして千葉県東方沖を震源とする震度3から4の地震があり、まだまだ社会が落ち着くには時間がかかることを痛感しています。
しかしセントラルの首脳たちは別世界で生きているのか、こういった庶民の努力や不安にはお構いなしに平然と予定どおりの開幕を決定しました。

プロ野球“分離開幕”決定…パは4月12日 (3/17 サンケイスポーツ)

プロ野球セ・リーグは17日、東日本大震災の影響が懸念される中、公式戦を予定通り3月25日に開幕すると発表した。
各本拠地球場に震災の影響が比較的小さいとして、日程の消化が可能と判断。
日本プロ野球選手会の反対を押し切る形となった。
楽天が拠点とする仙台市が甚大な被害を受けているパ・リーグは同25日から、4月12日に延期すると発表した。
セは放射性物質の飛散や球場の消費電力などに影響が出た場合は試合を中止にする方針。
加藤良三コミッショナーは公式戦開催が時期尚早との批判について「批判は覚悟の上。その批判を甘んじて受けるのが私の責任」と語った。
セの25日開幕については、選手会が被害の全容が分からず、復興への道筋も見えていないことから難色を示した。
15日の12球団実行委員会では継続審議となり、セは17日に臨時理事会を開催。
異を唱える球団もあったが最後は25日開幕でまとまった。
パは開催できない4月10日までの計44試合について、基本的にはシーズン終盤に移す日程を作成中で、4月上旬に発表する予定。
順調な消化を条件に、日本シリーズ出場権を争うクライマックスシリーズも開催する方針を固めた。
楽天は当面、関西の球場を拠点に主催試合を実施。
本拠地の日本製紙クリネックススタジアム宮城の修復などが進み次第、本拠地での開催を望んでいる。
リーグとして天候以外の理由で開幕日を変更するのは、1950年の2リーグ分立後初めてとなる。

私は標準的な感覚の持ち主であると自分では思っていますが、そんな私はこの決定にただ笑うことしかできません。
これだけ世間が電力不足に苦しんでいるときに、大量に電力を消費するナイターや、ドームでの試合を開催することを是とする感覚はどうにも理解ができませんし、逆に言えば理解ができる人間でなければ権力を手にすることはできないということなのでしょう。
そういう意味では巨人のように利益を得ることを前面に押し出して堂々と口にしている方がむしろ分かりやすく、そこに追随をしている5球団の言い訳がましい発言の方が不愉快に感じるのですから不思議なものです。
危惧をしたとおりに選手会は一日で腰砕け状態で、悔しいと言いながらも従う流れになっています。
もしこのままセントラルは開幕となるのであれば、是非とも次回、選手会にはFA権での交渉でも球団側の意向に従順になってもらいたいですし、そうでなければ自分たちの利害が絡むときだけは粘り腰の選手会、なんてことを言われても抗弁はできないでしょう。

パシフィックの4月12日の開幕ですら、現時点では輪番停電が4月末まで予定をされていることを考えれば早いぐらいです。
144試合を消化するためにはぎりぎりのラインなのかもしれませんが、その発想での決定であればセントラルと五十歩百歩かもしれません。
ただそれでも物理的な理由があるにせよセントラルよりは世間の評価を受けることは間違いないでしょうし、正しい判断であったと考えます。
そして暖房の効いた部屋から吹雪いている外に向かって「がんばれ東北」と口にするようなセントラルの決断が、世間にどう受け止められるのかを興味深く見守りたいです。
気分的には閑古鳥を鳴かせてセントラルの各球団に思い知らせたいところですが、しかし球場が満員になるのでしたらそういうものだと思うしかないでしょう。
ただ是非とも鳴り物を自粛するなどの中途半端なことはやめて、普段どおりの観戦スタイルで楽しんでもらいたいです。

東京ドーム→マリン 節電対応で球場変更 (3/17 スポーツニッポン)

巨人は17日、ロッテと19日に行う練習試合について、球場を東京ドームからQVCマリンフィールドに変更すると発表した。
練習試合は計画停電で中止になったオープン戦(甲府)の代わりに組まれた。

こちらは喜ばしいニュースです。
週末の巨人とのオープン戦もロッテと楽天からの申し入れで中止が決まったとの報道もありますので、おそらくは練習試合の球場変更もロッテからの提案でしょう。
ただの無駄遣いをやめただけで節電対応とはちゃんちゃらおかしくてへそが茶を沸かしそうですが、何にせよロッテが巨人の横暴の片棒を担ぐことにならなかったことを心から喜んでいますし、よくぞ決断をしてくれたと肩を叩きたい気分です。
付かず離れずの絶妙な距離感覚を球団が持っていることが嬉しく、少しだけ気持ちよく今晩は寝ることができそうです。

 

コメント (36)

腰砕けになりませんように

2011-03-17 00:51:56 | 千葉ロッテ

どうやらセントラルは予定どおりに25日に開幕をすることを選手に伝えたようで、そして当然のごとく反発の声が上がっています。
被災地に関係が深い選手は心情面で、また新井選手会会長は大量の電力消費などの倫理面をその理由に挙げています。
一方で相変わらずの「この前の戦争に負けた後、3カ月で選手、監督から試合をやりたいと声が出て、プロ野球をやった歴史がある」「プロ野球には人を鼓舞する力がある」という巨人の主張に対して、選手会が腰砕けにならずに対抗をし続けられるのかを日本全国が注目をしていると言ってよいでしょう。

宮本や金本ら、セの25日開幕方針に反対 (3/16 サンケイスポーツ)

プロ野球公式戦の開幕戦日程について、東日本大震災の影響を考えて実行委員会で継続協議となったことを受け、各球団で選手への事情説明が16日に始まった。
予定通りに25日開幕の方針を固めているセ・リーグ球団の説明に選手からは反対の声が上がった。
日本プロ野球選手会の前選手会長でもあるヤクルトの宮本慎也内野手は「納得できる理由が一つもなかったので無理ですと言った」と明かした。
さらに「復興が見えた時に野球で勇気づけることはいいと思うが、今勇気づけられると思っているなら思い上がりだと思う」と主張。
シーズン後半が過密になっても、全144試合を実施することに同意していることも伝えたという。
ヤクルトの新純生球団常務は「何がプロ野球としてできるかというと、試合をすること。選手の了解なく強引にはやらない」と話した。
阪神の金本知憲外野手は、被災した仙台市の東北福祉大出身。
「被災者のことを思うと野球開催どころではない、というのが正直な気持ち。ゴルフもフィギュアも、すべて中止になり、プロ野球だけがそこまで開幕にこだわるのは何なのか」といぶかった。
パ・リーグは延期の方針を示している。
日本ハムの田中賢介選手会長は「これだけの被災者がいる中で(25日の)開幕は無理と考えている。まずは被災者の方々のことを第一に考えてほしい」と話した。

あまりに心情面に偏りすぎるのもどうかとは思いますが、金本と同じ気持ちの選手も多いことでしょう。
そこにはあまりに真っ当すぎる、そして痛快でもある宮本の言葉どおりに、今はそのタイミングではないという思いが働いているのだろうと受け止めています。
足並みが揃っているようにも見えるセントラルでも関東圏の横浜やヤクルトなどはその思いに一定の理解を示しており、この流れで行けば他球団が軒並みに自粛をする中で平然と激励会をやった巨人への風当たりが強くなっても不思議ではありません。
その巨人は輪番停電の時間帯に当たるとの理由で甲府でのオープン戦の中止を発表しましたが、同日に東京ドームでロッテとの合同練習という名の練習試合を行うつもりらしく、それが昼間であっても東京ドームは大量の電力を消費するのですから、ロッテには参加を断る勇気を持ってもらいたいです。
是非とも瀬戸山球団社長、石川球団運営本部長、西村監督、そして選手会長であるサブローが良識を持った行動を取ってくれることを願ってやみません。

 

コメント (25)