オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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楽園のカンヴァス

2013-10-31 22:54:56 | 読書録

楽園のカンヴァス

新潮社

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山本周五郎賞を受賞した、美術ミステリーです。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)のアシスタント・キュレーターである主人公が、自分と一字違いのチーフ・キュレーターへの宛先間違いと思われる招待状を受けとります。
それは伝説のコレクターからアンリ・ルソーの作品の真贋を鑑定して欲しいとの依頼状で、ルソー研究に情熱を傾けてきた主人公は上司の振りをするリスクを承知でその招待を受け、同じく招待をされていたルソー研究の第一人者である日本人女性と七日間の鑑定を行うことになります。
しかしその鑑定は作品を見てのそれではなく、与えられた古書の七章を毎日一章ずつ読むことで真贋を見極めるという不思議なもので、そこからルソーの画家としての生き様、パブロ・ピカソとの交流、そしてルソーの最後の作品となった「夢」にまつわる謎と対峙をしていくといったストーリーです。

美術には疎いのでルソーという画家は知らなかったのですが、この「夢」という作品はどこかで見た記憶があります。
ただその程度でしかなく、やや面倒ではあったのですがwikipediaなどでいろいろと調べながら読み進めていくのも知識が広がるような感じがして悪くはありません。
その謎解きだけではなくルソーへの思いが前面に強く出ているのは作者がやはり同じキュレーターだからかもしれず、ここのところはそういった作者によくあたります。
ミステリーとしては比較的に流れを掴みやすいので過大な期待は禁物ですが、どこまでが史実でどこからがフィクションかが分からないような展開は秀逸です。
楽園のカンヴァスにルソーが描いたのは夢だったのか、それとも夢をみた、だったのか、その結末をお楽しみください。


2013年10月31日 読破  ★★★★☆(4点)

 


小野とか石川とか

2013-10-31 21:01:09 | 千葉ロッテ

小野のスカウト就任が発表となりました。
山下スカウトが二軍打撃コーチに就任をしたことで小野か藪田が代わりになるだろうなとは思っていましたが、この両人ぐらいの実績を残した選手がコーチ経験もなくスカウトになるというパターンはあまり多くはないのではないかと、小野は投手陣の中で人望があるとも聞いていましたので二軍投手コーチに期待をしていただけに微妙な感じもあります。
ただいわゆる評論家ほどではないにせよ、これまでとは違った角度で選手を見るのは今後の指導者としての小野を考えれば悪くはないのではないかと思いますし、多くのアマチュア選手と接することでその資質や気質を見抜く目を養っていけばいろいろな面でプラスになるだろうと前向きに考えたいです。

また石川が社会人野球日本選手権で9回途中までを11奪三振の零封、ストレートはMAX147キロと快投を披露してくれました。
同じようにドラフトでの指名後の大会で大活躍をした服部の例がありますのであまり舞い上がりたくはありませんが、打たれるよりは抑える方がいいに決まっていますし、「(ドラフト指名に安心して)気持ちが入っていないと言われるのが嫌だった」とのコメントはかなり心強いです。
そうなれば打球の直撃を受けた右すねの状態が気になりますので、無事であってくれることを祈るとともに、無理をさせないよう菊池監督、安達投手コーチにはお願いをしたいです。
頭数が足りていない先発ローテーションの救世主として期待をされる石川ですから、元気な姿で石垣島で会えることを楽しみにしています。

 

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よつばとかくれんぼ

2013-10-31 00:27:10 | よつばと!

「よつばと!」2014カレンダー

アスキー・メディアワークス

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危うく見逃すところでした。
どうもここのところ積極的に情報を取りにいくことに怠慢になっているようで、気を引き締めなければなりません。
発売まであと一ヶ月を既に切っているよつばと!のカレンダー、月めくりバージョンです。
いつものように美しい風景によつばがとけ込んでいる、そんなかくれんぼなカレンダーは我が家の必携となっています。
なかなかにコミックスの進捗がゆったりとしていますので、移りゆく日々はこのカレンダーで楽しみましょう。

「よつばと! 」カレンダー写真集

アスキー・メディアワークス

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そんなカレンダーの、写真集がさりげなく発売となっていました。
内容としてはこれまでのカレンダーで使われたものが写真集になっているだけのようですが、見たいと思ったときにしまい込んでしまったものを引っ張り出す必要がなくなりますし、よつばに出会う前のものはヤフオクでも高額で手が出なくて諦めていただけに、これはナイスな商品だと思います。
全面的な加筆・修正を加えて、との商品説明も魅力的ですし、6年分のよつばを楽しむべく迷わずに注文です。
6年×12ヶ月なら78ページのところが90ページですのでプラスαがあるのかもしれず、カレンダーともども待ち遠しくて仕方がありません。

 

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2013年通信簿 シーズン総括 野手

2013-10-30 17:35:52 | 千葉ロッテ

野手陣も苦しい一年でした。
チーム打率は.262、得点も572でリーグ3位ながらもその印象が薄いのは、ここぞという試合でのあと一本が出ない、押し切れない試合が多かったせいなのでしょう。
とにかくエース級との試合では軽くひねられての黒星が目立ち、田中には0勝3敗の防御率が0.75、野上には1勝4敗の防御率が2.50、攝津には2勝1敗の防御率が3.50と打ち込んだものの、金子には0勝4敗の防御率が1.17、武田勝には1勝1敗の防御率が2.86で、合計をすれば4勝13敗の防御率が1.98といった惨状です。
立ち上がりにそれなりに得点を奪いながらも畳みかけることができず、そのうちに立ち直りを許しての逆転負けというパターンに苛立つことも珍しくはありませんでした。
そうやって粘り強く勝利をもぎ取るのがエース、と言ってしまえばそれまでなのですが、逆にこちらは中盤までは凌ぎながらも結局はひっくり返されることが少なくなかっただけにベンチ、野手陣ともに淡泊だったのかなと、足で揺さぶるでもなく狙い球を絞るでもなく、ただ漠然とバットを振っているだけのようにも見えたのが正直なところです。
もちろん実際はそんなこともなく必死に戦ってくれたのでしょうが、残された数字とエースを攻略したときに相手に与えるダメージを考えれば、来季に向けての一番の課題となります。

軸がなかなか固定できない、という悩ましさは今季も引き続き苦労をさせられました。
期待をしていたホワイトセルは交流戦を前に不振で二軍落ちとなり、代わりに四番に入ったのが今江とは驚いたと言いますか大砲の不在に嘆いたと言いますか、しかしその今江は.325とリーグ2位の打率でチームを引っ張り、また好事魔多しの死球でのリタイアもなく充実をしたシーズンを送れたのではないかと思います。
中盤戦までの7本塁打で長打も開花をしたかとの期待は尻すぼみで終わりましたが、しかしその早打ちの傾向がはまっての「繋ぎの四番」ではなく「決める四番」となってくれたのが成功の鍵だったのではないかと、3割の翌年は大きく成績を落とすというジンクスから今度こそ脱却できるよう頑張ってもらいたいです。
その今江を支え、また支えられる関係だったのが井口で、コンバート効果などもあっての.297の23本塁打はロッテでのキャリアハイな成績で、最後は夏の呪縛に捉えられてしまい落合以来の日本人選手の30本塁打は夢で終わりましたが、39歳ということを考えれば文句のない活躍だったと言ってよいでしょう。
そうなれば五番をどうにかしたいのですが、左腕にめっきり弱いブラゼルなのか、率を重視しての角中なのか、いずれにせよサブローや福浦あたりが座っているようではどうにもなりませんので、井口と今江をさらに活かすためにもブラゼル、そしてここは清田の爆発に期待をしたいです。
その他では数字を落としながらもシーズンを通してほぼ核弾頭として頑張った根元、その根元の後釜でショートのレギュラーを手にしてチームで唯一の全試合出場を果たした鈴木、ようやく100試合出場で26盗塁と自己ベストを記録した荻野貴、などなどそれなりにタレントは揃いつつありますが、ポスト里崎がリードに必死で全くと言っていいほどに打てないという課題も透けて見えた今季でしたので、全体的なレベルアップに向けての伊東監督の「地獄の秋季キャンプ」宣言の成果を楽しみにしています。

その得点力アップのためには、細かい野球スキルの向上も欠かせません。
とにかくバント下手が目立ったのには辟易としましたし、練習をきっちりとした上でのあのバント技術であれば頭が痛くなりもします。
そうなればセンスが無いのではとの不安も出てきますし、あるいはバントの重要性を理解できていないのであれば指導する側の問題でもあります。
せっかくの俊足な選手がいながらも足を使った野球がもう一つできていなかったことも不満で、走らないにしてももっと塁上でちょろちょろと動きまくることで相手バッテリーを牽制、疲労させるようなプレーをしてこその「全員野球」であり、あるいは仲良く手を取り合ってのそれがそうだとの勘違いがあるのではないかとの思いがないわけではありません。
守備でも球際の弱さ、間一髪でのセーフというシーンもまま目にしましたし、このあたりは清水コーチの守備範囲でしょうから心身ともの鍛え上げを願います。
競った試合を勝利するには地味であってもこういったプレーを確実にこなしていくことが求められますので、嫌らしい点の取り方を目指してもらいましょう。

2008年通信簿
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こんなものが・・・

2013-10-29 01:02:56 | 千葉ロッテ

特に目的があったわけでもないのですが、Amazonでロッテ関係のグッズを探していたところで面白いものを見つけました。
あの懐かしい、そして弱かった川崎時代のオリオンズをテーマにしたムックで、その発売日が10.19ですので狙ったとしか思えません。
表紙は村田と有藤の両雄をトップに落合、リー兄弟が飾り、そして倉持と水上のスペシャル対談に川崎ロッテの全選手名鑑とくれば逃す手はないでしょう。

俺たちの川崎ロッテ・オリオンズ

ベースボール・マガジン社

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しかしなぜに今、川崎ロッテなのかがよく分かりません。
BBMタイムトラベルと銘打ってはいますが他球団でシリーズ化をされているようでもありませんし、やや唐突な感じがあります。
それでもどんな理由があろうがオリオンズの響きは心地よく、「俺たちの」と現在との融合もナイスなネーミングではないかと座布団10枚です。
在庫不足なのか手元に届くまで時間がかかりそうですが、先のDVDと合わせてオフを楽しませてもらいましょう。

 

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実りの秋に

2013-10-29 00:50:14 | 千葉ロッテ

ほんの半月ほど前までは夏の残り香を感じられるような陽気だったものが、気がつけば秋を素通りして初冬な雰囲気が漂う今日この頃です。
しかし涼しかろうが寒かろうが秋季キャンプはあくまで秋季キャンプで、今年も鴨川で来季に向けてのスタートが切られることになります。
今日にその参加メンバーが発表となりましたが、意外な顔ぶれがある一方で気がかりな見えない顔もあり、喜んでいいのか悲しむべきなのかは微妙なところでしょう。
何はともあれここでのアピールが春季キャンプでの一軍帯同への第一歩になりますので、控え組にはとにかく頑張ってもらいたいです。

2013年秋季キャンプ日程&参加選手決定! (10/28 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

2013年11月1日(金)にスタートする秋季キャンプの詳細が決まりましたのでお知らせします。

場所:鴨川市総合運動施設内鴨川市営球場
住所:鴨川市太尾866-1
日程:11月1日(金)~22日(金)
休日:
5日(火)、11日(月)、15日(金)、19日(火) ※休日は変更となる可能性がございます。あらかじめご了承ください。

参加メンバー
投手:大嶺、大谷、上野、中後、成瀬、藤岡、唐川、服部、古谷、松永、南、木村、川満、中郷、香月、黒沢、益田、藤谷、阿部、西野
捕手:里崎、川本、田村、江村、金澤
内野手:高濱、根元、今江、大松、塀内、鈴木、翔太、細谷、青松、早坂、角
外野手:清田、荻野貴、伊志嶺、G.G.佐藤、神戸、角中、加藤、岡田

※選手の状況により予告無く、選手の入れ替え、日程の変更をする場合がございます。ご了承ください。

注目をすべきは成瀬、そして里崎の参加でしょう。
成瀬は不調と故障で今季は不甲斐ない成績だったことでの出直しへの踏みだしでしょうし、そもそも昨年も今江が参加をする中での成瀬の不参加には違和感を感じていましたので、その特別扱いが剥奪をされたことはチームにとっても成瀬にとってもプラスに働くのではないかと思います。
またここで絞ったからと言って伸びるわけではない、との理由なのでしょうが渡辺、井口、福浦、サブローのベテランが免除をされる中で、その渡辺やサブローと同い年の里崎の参加は捕手戦国時代の幕開けを宣言する伊東監督の強い意志が働いているような気がします。
もっとも福浦などは昨年に参加を申し出て断られたことに不満をこぼしていましたので、その里崎を羨ましがっているかもしれません。

ベテラン以外での不参加は荻野忠、内、伊藤、小林、植松、小池で、やはり気になるのは内です。
またどこかを痛めたのかと心配にもなりますし、もしそうであっても昨年の唐川のように途中からでも合流ができるような状態であることを願います。
荻野忠らは手術などのリハビリ中でしょうから仕方のないところで、ただ小池だけは一人だけ競争社会から置いていかれそうな流れで焦りもあるでしょう。
ポスト里崎の一人として期待をされていた一年前から江村には差をつけられ、高卒ルーキーの田村には追い抜かれ、そしてトレードでの川本の加入にドラフトでの吉田の指名で小池にとっては生き地獄な状態になりつつありますので、しかし焦ることなく完治を優先して春季キャンプに間に合ってくれればと思います。
そうは言いながらも本当に故障なのかどうかの情報を握っているわけでもなく、今後に意外な動きがあるかもしれません。

とにもかくにも春季キャンプではどうしても実戦に則した練習が中心となりますので、シーズンを乗り切るための体力作りはこの秋季キャンプがメインとなるのでしょう。
目立つことはもちろんですが強靱な体を作り上げることでのアピールも、地味ではありますが頭一つでも抜け出すためには欠かせません。
フェニックスリーグでは覇気が足りていないなんて声も聞こえてきていましたから、この秋は実りある練習で心身ともに逞しくなってくれることを、そういった指導を期待します。

 

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2013年通信簿 シーズン総括 投手

2013-10-28 01:58:00 | 千葉ロッテ

すっかりと弱投のイメージがついてしまった、そんなロッテの投手陣です。
今季の防御率はリーグ最下位の3.77で昨年の3.13から大きく数字と落としましたし、もちろん低反発球の闇な変更の影響もあったのでしょうが、リーグ平均の悪化ぶりに比べてもその上をいっていますので、昨年にやや持ち直したところからの急落、投壊と言ってもよいのではないかと思います。
それもあってのドラフト会議では即戦力投手の指名だったのでしょうから、とにかく石にかじりついても立て直しをしていくしかありません。

とにかく先発陣がボロボロでした。
規定投球回に達したのは唐川のただ一人だけで、その唐川もリーグ最下位で唯一の4点台の防御率ですからどうにもなりません。
昨年に12勝でチームの勝ち頭だった成瀬、グライシンガーが不調、故障でシーズンを通して投げられなかったこと、これはベンチからすれば誤算以外の何ものでもなかったでしょう。
成瀬は開幕直後は好ダッシュを見せたものの徐々に調子を落としていったのは例年どおりで、そして打線が攝津を攻略した試合でリードを保ちきれなかったところで伊東監督の激怒を買っての二軍落ち、そこからはまるで大相撲の休場のようにふくらはぎが、肩がと故障を訴えたのですが、終盤戦に復帰をしたときのピッチング見ればやはりこれまでの疲労蓄積が一気に出た感じだったのでしょうから仕方のないところで、来季に引きずらないことを願うばかりです。
グライシンガーはキャンプから肩の違和感を訴えてのスロースタートで、その復帰後に中5日で投げさせるなどの無理もあっての二度目のリタイアはベンチが自らの首を締めた形になりましたが、最終盤でのピッチングを見る限りではしっかりと間隔を空けての起用であればまだまだ先発としてやっていけるでしょうから期待をしています。
そして覚悟はしていましたが渡辺の衰えが止まらず、またさりげなく期待をしていたゴンザレスが使い物にならず、藤岡も完全に伸び悩みと、開幕ローテーションの6人のうちでまともにシーズンを通して働いたのが唐川だけですから、もう過去の名前にはこだわらずに来季のローテーションを組み立てていくしかありません。

この危機を救ったのが、序盤戦の西野と終盤戦の古谷です。
昨年の秋に支配下選手登録をされたばかりの西野はいきなり開幕3カード目に先発を任されて、その試合が降雨コールドゲームになった翌日にも先発でのプロ初勝利、そして8月上旬までに9勝と新人王を狙えるだけの勢いでチームを支えてくれました。
課題だったコントロールも不思議なぐらいに改善をされて、伝家の宝刀のフォークよりも制球力を評価されるといった別人モードでしたが、残念ながらやはり疲労からか8月中旬にリタイアをしてしまい復帰後も白星を積み重ねることができず、しかし二年目のジンクスが早めにきたと思えば前向きにもなれます。
浦和でのノーヒットノーランで一軍に昇格をした古谷はその一軍での今季初登板でもあと一人でノーヒットノーランというピッチングで先発ローテーションの座を勝ち取り、これまた一時離脱はありながらも西野と入れ替わるような形で終盤戦はエース級の活躍での貯金8は見事でした。
低めに丹念にボールを集めるスタイルで成果を出した古谷は安定感抜群で、負けないピッチングはベンチの信頼を得るのに充分すぎるものでしたので来季も期待です。

そんな中で苦しい先発ローテーションの対策としての中5日、中4日の特攻ローテを敢行したことで、ただでさえ過登板だった中継ぎ陣の職場環境がさらに悪化をしてしまいました。
守護神の益田がリーグ最多登板で2年間での140試合はさすがに投げすぎですし、その益田のルーキー最多登板の記録を更新するペースで投げていた松永は本人も調整が難しいと嘆いていた先発転向と獅子奮迅の活躍で、この頑張りが来季も持つかどうかは不安先行なのが正直なところです。
益田は捕手のリードにやや恵まれない感じもありましたが6敗に防御率が2.76ですのでかなり苦しんだ一年だったのではないかと、楽天戦では打たれまくって守護神の座を内に譲ることになりましたし、それでも最多セーブのタイトルを獲れたこと、終盤戦では暴れ馬なピッチングが戻ってきたことから、壁を乗り越えての来季が楽しみではあります。
松永はピシャリと抑えるようなピッチングではありませんでしたが走者を出した後の粘り強さが特筆で、ふてぶてしさ爆発なルーキーイヤーでした。
久しぶりにMAX1xxキロの額面どおりな投手に巡り会えたのが喜ばしく、来季は希望の先発で花開くことを期待しています。
また昨年に沈んだロサ、故障がちだった内、そして驚きの服部らが中盤を支えてくれたことでの球界屈指の救援陣があってこそのCS進出でしたし、しかしその一方でかつての面影のない荻野忠、伊藤といったところを見るにつけ、ビハインドの展開での無駄な起用で同じ過ちを繰り返さないことを願うばかりです。

そんなこんなで苦しいながらも生き延びた投手陣ではありましたが、このペースで来季を戦えるわけもありません。
そうなれば若手の台頭が待ち望まれますので、ルーキーの石川、吉原、二年目の川満、そして大嶺、木村、阿部、中後あたりを一人前にしていくのが使命となります。
誰が西野、古谷の躍進を予想できたのか、そう考えれば試す勇気、我慢をする胆力を持つことが求められます。
一度に何人もという余裕はないでしょうが、最低でも二人、できれば三人ぐらいは新たな顔として一軍に永住できるような投手を育て上げる2014年を願ってやみません。

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ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 岡山の巻 岡山藩主池田家墓所の章

2013-10-27 22:31:38 | 日本史

 

三日目の夕方に岡山に入り、四日目からは岡山での史跡巡りです。
その最初は岡山藩主池田家墓所で、池田輝政などの藩主の墓があります。
まずは復習がてらに池田氏の系図を岡山池田氏バージョンで作り直してみましたので、クリックで別ウィンドウで横に置いていただけると人間関係が分かりやすくなります。

岡山池田氏とは書きましたが、輝政、利隆までは播磨姫路藩52万石の大名で、備前岡山藩の初代は輝政の次男、利隆の次弟の忠継です。
その忠継が17歳で病没し、跡を継いだ弟の忠雄も31歳で若死にをして嫡男の光仲が3歳と幼かったことで、同じく父の利隆の早世で8歳で家督を継いだ光政が幼少を理由に因幡鳥取藩に転封をされていたものと入れ替わりとなり、よって利隆の系統が岡山池田氏となりました。
凡例は色付きが藩主、太字がそのうちで写真でご紹介ができるものとなります。

墓所は和意谷という、岡山駅から45分ほどの吉永駅から7キロ、なだらかではありますが標高390メートルの山中にあります。
バスは一日に二便しかなく、また始発で向かったために駅前にはタクシーの影も形もなかったことで、仕方なくカーナビを片手にのハイキングです。
基本的には舗装をされているために足場を気にする必要はなかったのですが、それでも片道で2時間近くは歩きましたので朝っぱらからいい運動となりました。
騙されたのが専用駐車場の案内板で、それであれば目的地は直進だろうと歩き続けてもそれらしきものは見当たらず、10分以上も歩いた挙げ句に民家で場所を聞いてみれば、この専用駐車場の奥にその登り口があるとのことで、何でここまで来たのと言われる始末です。
勝手な勘違いではあったのですが、ちょっと不親切だと愚痴ってみました。

こちらがようやくの登り口です。
登ってから暫くは石段があったり平坦な道だったりはしましたが、登って行くに従って段々とただの山道になっていきます。
場所が場所だけに一概に比較はできませんが鳥取藩主池田家墓所に比べればお世辞にも整備が行き届いているとは言い難く、倒木を乗り越えてなんてところもままありました。

その登り口に、ざっくりとした墓所配置図がありました。
さらに奥まで行くには2キロ近くを歩かなければならず、文字どおりに点在をしているといった感じです。
もちろんその全てを制覇するつもりだったのですが、配置図にすら載っていない七のお山を断念したのはまた後の話です。

まず最初にぶつかるのが、お茶水井戸です。
この和意谷を岡山藩主の墓所としたのは忠継から数えて3代、利隆系では初代の光政ですが、墓参の際には必ずこの井戸の水で茶を点てたとのことです。
説明板には頭の良くなる水として入学就職時には他府県より多くの人が訪れて愛飲をしているとありましたが、とても現役の井戸とは見えない荒れ方でした。

そのまま登り続けての最初が三のお山で、利隆系の初代藩主の光政です。
面倒なので以降は、全て利隆系の代数で数えていきます。
菩提寺だった京都の妙心寺護国院が炎上をしたのを機に、光政はこの地に父の利隆、祖父の輝政の墓所を改葬しました。
父の跡を継いで姫路藩の3代藩主となった光政は幼少を理由に鳥取藩に転封となり、その後に従兄弟の光仲との入れ替わりで岡山藩主となったのは先に書いたとおりです。
姫路藩52万石から鳥取藩32万石、そして岡山藩31万5千石と、抱える家臣は同じままに石高が減ったことでかなり財政的に厳しかったことから倹約令を奨励し、また学問の普及に努めた光政は徳川光圀、保科正之と並んで江戸初期の三名君と呼ばれました。
ちなみに他もそうですが、墓石の背後にある墳墓のようなものの下に遺骨が納められているとのことです。

三のお山から少し登って、左に折れたところにあるのが二のお山、光政の父の利隆です。
長男ながらも輝政の先妻の子であった利隆は、しかし後妻で徳川家康の次女である督姫の子である忠継、忠雄らが幼かったこともあり、輝政の家督を継ぎました。
それでも輝政からすればかなりな決断だったでしょうし、またそれを後押しするだけの力量が利隆にはあったようです。
しかし33歳で病死をしてしまい、嫡男の光政はめまぐるしく転封をすることになります。

そこからやや下り坂を進んでいくと四のお山で、8代藩主の慶政です。
先代の斉敏は島津氏からの養子でしたが、その斉敏の父の島津斉興の従兄弟にあたるのがこの慶政です。
ただ年齢的には慶政の方が12歳の年少で、池田氏一門の娘を正室にすることで斉敏の跡を継ぎました。
幕末の激動の時代にいろいろな改革を試みながらも成就はせず、志を半ばにして隠居をすることになります。

さらに下ったところの五のお山には、慶政の跡を継いだ9代藩主の茂政です。
水戸徳川氏の出で、徳川15代将軍の慶喜の実弟となります。
ここにきての徳川氏からの養子の迎え入れは幕府の顔色を窺ったことが理由なのか、しかしこれといった事績も残さないままに養子に家督を譲りました。

元の道を戻ってさらに登っていったところにあるのが一のお山、藩祖とも言うべき輝政です。
池田氏の隆盛を築いたのがこの輝政で、一族一門で100万石弱もの大領を得たのは徳川家康の女婿となったこともあったでしょうが、本人の資質が一番の理由でしょう。
武勇のみならず知略でも才を発揮し、当然のように別格の亀趺円頭な墓となっています。
その時代であってもまだ壮年とも言える50歳で急死し、嫡男の利隆もその三年後に病死をしていますので、もし輝政がもう少しでも長生きをしていたら嫡孫の光政を後見することで転封をされることなく池田氏宗家は姫路藩主であり続けたかもしれず、池田氏からすれば無念なことだったと思います。

さらに進んでいくと六のお山で、一族の墓が並んでいます。
輝興は輝政の六男で忠継、忠雄らの同母弟となり、同母兄にあたる政綱の跡を継いで播磨赤穂藩の2代藩主となりました。
しかし発狂をしたことで改易となり、その後は鳥取池田氏から養子を迎えるなどしましたが、結局は無嗣断絶で輝興系池田氏は4代で終わりとなります。
利隆の次男で光政の次弟である恒元は、播磨山崎藩の初代藩主です。
その跡を嫡男の政元が継ぎますが子が無かったために従兄弟で岡山藩2代の綱政の子を養子としましたが、早世をしたことでやはり政元系池田氏は3代で終わりました。
輝尹、政實はいろいろと調べては見たのですが系譜が今ひとつ分からず、輝尹は1679年に活動の記録がありますので光政の、政實は没年が1869年ですので慶政、もしくは茂政の、そのあたりの代の一族、あるいは一門ではないかと思うのですが、これ以上のことは調べ切れていません。
写真は上段左から輝興、政元、恒元、輝尹、政實です。

七のお山には輝政の七男の政虎、九男の利政、利隆の三男の政貞の墓があるのですが、その道筋すら定かではなく、ここを700メートルも歩くのはちょっと無理な相談です。
これが輝政の墓がそこにあるのでしたら万難を排してでも特攻をしたのですが、申し訳ないながらもこの顔ぶれではその気にはなれず、後で地元の方に聞いてみれば和意谷に行くなら春か秋、春は桜がきれいだと、草木の生い茂る夏に訪れる人はほとんどいないとのことでした。
実際のところ平日ではあったもののその往復で自分以外の観光客らしき人を見かけることはなく、まずまず正しい判断だったと自分に言い聞かせています。

午前中を和意谷で過ごし、午後に岡山に戻っての自転車での散策です。
最初に向かったのは備前長船で、岡山の東に20キロほどのところにある黒田氏の発祥の地です。
岡山と和意谷のある吉永の中間点の位置にありますので無駄な移動にも思えますが、電車での移動となると意外に交通の便が悪いので仕方がありません。
来年の大河ドラマが「軍師官兵衛」であることから盛り上がっているだろうなとは思っていましたが、あちらこちらにその幟が立ち並んでいました。
ちなみに長船には福岡という地名があり、黒田長政が筑前に入国をしたときに父祖の地にちなんで福岡と命名をしたと言われています。

この長船の目的は妙興寺で、宇喜多興家と黒田氏の墓所があります。
どちらかと言えば黒田氏よりも興家の墓が目当て、と言ってしまうと流行に逆らっているようですが、自分の嗜好などはそんなものです。
前回に来たときには無かったはずの、真新しい案内板が大河ドラマの威力を感じさせてくれました。

興家は備前や播磨で勢力を誇った浦上氏の重臣だった能家の子で、梟雄と言われた直家の父です。
能家が浦上家中の勢力争いに敗れて居城の砥石城を落とされた際には直家を連れて備前長船に逃れて、その数年後にこの地で没しました。
一般的には凡将とされており、これといった武将としての事績は残されていません。

こちらが今後に訪れる人が多くなるであろう、黒田氏の墓所です。
官兵衛孝高の祖父である重隆、曾祖父の高政の墓があるとのことでしたが、お寺の方に聞いたところどれがそれかは分からないとのことでした。
黒田氏は赤松氏の一族で播磨に根を張った小寺氏に仕えて姫路城代となり、また縁戚関係を結んで小寺の名を与えられて台頭していきます。
孝高の母は小寺政職の養女であり、また正室は政職の姪であることから小寺孝隆と名乗っていた時期もありました。

また岡山市街、とは言っても岡山駅から南に7キロちょっとのところではありますが、そこまで戻っての曹源寺です。
岡山藩の2代藩主である綱政から和意谷にある8代の慶政、9代の茂政を除いた代々の当主の墓があり、岡山池田氏の菩提寺となっています。
その墓所は本堂の裏手に三ヶ所に分かれており、お寺の方に案内をしていただきました。

2代の綱政は光政の嫡男で、多くの子に恵まれながらも成長をした跡継ぎに苦労をします。
そのため天城池田氏に養子に出していた保教を呼び戻して、3代の継政としました。
継政は善政を敷いて名君と言われましたが正室の伊達吉村の娘を離縁したために伊達氏とは絶縁状態となり、あらぬ噂が流れたために隠居をして嫡男の宗政に家督を譲ります。
4代の宗政は38歳で病死をしますが5代を継いだ治政は長命で、また剛毅な大名として知られましたが45歳で隠居をしたのは幕閣との確執とも言われています。
その治政の長男の政恭は庶子であったために次男の斉政が6代となり、その嫡男の斉輝、甥の斉成が病死をしたことで幕府から11代将軍の家斉の子を養子にとの話を断った勇気は素晴らしく、血脈にこだわる自分からすれば池田氏の血を守った斉政には拍手を惜しみません。
そして7代を継いだのは島津斉興の次男の久寧で、斉彬の次弟になります。
鳥取池田氏の5代の治道の娘が斉興の正室で久寧の母になりますので、女系ながらも輝政の血が保たれた養子縁組です。
しかしその養父の気持ちを知ってか知らずか久寧から改名をした斉敏が子がないことで養子としたのが同じ島津氏の出の8代の慶政、とは先に書いたとおりで、この慶政に天城池田氏の流れである政善の娘を娶せて池田氏の血は繋いだものの、輝政の血脈はここで途絶えてしまいました。
9代の茂政も慶政の娘を正室に迎えましたが、がっかり感は否めません。
ところが茂政が隠居をして跡に据えたのが肥後人吉藩の相良頼之の次男の政詮で、この頼之の祖父は4代宗政の次男ですのでここで輝政の血が復活をしたことになります。
実子がありながらも茂政には成長をした継嗣となるべき子がいなかっただけかもしれませんが、ナイスな判断だったと思います。
その政詮を改め10代の章政が最後の岡山藩主で、明治に入ってから暫くは岡山藩知事を勤めました。
11代は章政の次男の詮政、12代がその嫡男の禎政、禎政が26歳で病死をしたことで次弟の宣政が13代を継ぎ、その子で14代の隆政は昭和天皇の第四皇女の順宮厚子内親王と結婚をしたものの継ぐべき男子に恵まれずにお家断絶となってしまったのは残念至極です。
写真は上段左から綱政、継政、宗政、治政、斉政、斉敏、章政、詮政、禎政、宣政、隆政です。

この墓所には藩主、当主の一族の墓が多くありましたが、ご紹介をするのは元服が済んでいるなどして諱が分かっている人物のみとは鳥取藩主池田家墓所と同様です。
6代の斉政の嫡男である斉輝は世子となり将来を嘱望されましたが、23歳で早世をしました。
その他はおそらくは明治以降、それも昭和に入ってからの一族ではないかと思われますが、その系譜は全く分かりません。
写真は左から斉輝、勝定、政尚、政智です。

この日の最後は清泰院です。
忠継系の岡山池田氏の初代である忠継、その弟で2代の忠雄の菩提寺です。
そもそもは長兄の利隆が法源寺の名で建立をしたものを、忠雄が忠継の菩提を弔うために改称をして現在に至っています。
もっとも現在の地にあるのは昭和に入ってからで、区画整理の影響で移転をしたとのことでした。
ここには忠継の廟所、忠雄の墓塔があります。

忠継は輝政の次男ですが、実際には利隆、政虎、輝高、利政に次ぐ五男というのが本当のところです。
利隆とは違って政虎らは庶子のために、督姫の子である忠継、忠雄、輝澄、政綱、輝興は公式にはこの三人を除いた順番での出生とされています。
徳川家康の外孫であるため15歳年長の利隆に輝政の家督は譲ったものの、僅か5歳にして備前岡山28万石の大名となりました。
しかし17歳で病死をしたことで、その跡は弟の忠雄が継ぐことになります。
その廟所は単層入母屋造りで、内部には坐像と位牌が安置をされていますが非公開なのは残念でした。
廟の直下に円形の木棺内に胡座をした忠継の遺骨が、移転の際の発掘調査で確認をされています。

すぐ隣には、忠雄の巨大な墓塔があります。
忠雄はやはり輝政の三男とされていますが実際は六男で、兄の早世により忠継系の岡山藩2代藩主となりました。
荒木又右衛門の鍵屋の辻の決闘のときの岡山藩主が、この忠雄です。
31歳で病没をしたことで嫡男の光仲が幼少を理由に因幡鳥取藩に転封となり、鳥取池田氏となったのは先にご紹介をしたとおりです。
その墓塔の高さは5.6メートルもあり、かなりの迫力がありました。
左にあるのが忠雄の近習頭で、その死に際して殉死をした加藤主膳正の墓です。
名のある重臣というわけでもない主膳正の墓がこれだけのものであるということは、それだけ忠雄に愛されていたのでしょう。
写真は左が忠雄、右が主膳正です。


【2013年8月 鳥取、岡山の旅】
ついてる鳥取、のってる岡山
ついてる鳥取、のってる岡山 旅程篇
ついてる鳥取、のってる岡山 旅情篇
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 鳥取の巻 鳥取城の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 鳥取の巻 鳥取藩主池田家墓所の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 米子、八橋、倉吉の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 岡山の巻 岡山城の章
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 総社、高梁の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 史跡巡り篇 津山の巻
ついてる鳥取、のってる岡山 グルメ篇
ついてる鳥取、のってる岡山 スイーツ篇
ついてる鳥取、のってる岡山 おみやげ篇

 

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是非とも実現を

2013-10-27 13:07:06 | 千葉ロッテ

機関紙が嬉しいニュースを届けてくれました。
来春の石垣島キャンプが一二軍の合同になるかもしれず、そうなるとファンとしては一度に全ての選手を見られる機会となりますので集客力も上がると思われます。
どうしても石垣島と薩摩川内ですとキャンプ中の一軍首脳陣の視察が遠のきますし、それはファンも同様で、自分が一昨年に行ったときには石垣島→沖縄→鹿児島と乗り継いでの薩摩川内でしたから、史跡巡りの予定がなければ二軍キャンプはスルーをしていたかもしれません。
合同ともなると大人数になりますので練習施設や、あるいは自治体との関係などクリアをしなければならない問題も多々ありますが、是非とも実現ができるよう願います。

ロッテ チーム力底上げへ1、2軍合同キャンプ実施 (10/27 スポーツニッポン)

ロッテの来春キャンプは1、2軍合同で沖縄県石垣市で実施する案が検討されている。
08年から1軍は石垣島、2軍は鹿児島県薩摩川内市と分離していたが、合同キャンプにすることでチーム力の底上げを狙う。
きっかけは1、2軍合同だった千葉県鴨川市での昨秋キャンプで、「首脳陣に選手を見極めてもらういいきっかけになった」と球団幹部。
伊東監督が今季9勝を挙げた育成出身右腕・西野を目に留めたのも同キャンプで、指揮官は「1軍だけでなく、2軍も含めて一つのチーム。底上げをしなければ勝つことはできない」と力説してきた。
これまでは距離的な問題から選手の頻繁な入れ替えが困難だった。
今年も1軍キャンプ中の紅白戦は2試合のみで、合同にすれば実戦練習を増すことも可能。
さらに、コーチ陣の情報共有などメリットも多い。

石垣島のキャンプ地となる石垣市中央運動公園にはスタンドの付いた球場は一面しかありませんが、すぐ近くに朝のウォーミングアップに使っていたサブグラウンドがありますので、屋外での練習については70人弱の選手が集っても練習に影響はないように思います。
ただブルペンの数が足りないような気がしますし、2月の石垣島は雨が多いために室内練習場での練習ともなると現在の施設ではかなり厳しいかもしれません。
もっともそのあたりの事情は秋季キャンプも同様だったはずですからやりようはあるはずで、何とか知恵を絞って実現をさせてもらいたいです。
記事にもあるとおり野手が足りていないことから一二軍とも紅白戦すらままならないのが現状ですし、大型補強の期待が持てずに現有戦力の底上げがチームの生命線という事情からして、春先に一軍首脳陣の目に触れない選手がいるというのは致命傷にもなりかねません。
もし来春が無理であっても一二軍の休日が同日という、伊東監督らが二軍の視察をするタイミングが無い日程だけは何とかしてもらいましょう。
どう転ぶにせよ来季は伊東ロッテの真価が問われるシーズンになりますので、頑張ってやりくりをして二年ぶりに石垣島に行けるよう調整をしたいと思います。

 

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サプライズなプレゼント

2013-10-27 00:21:54 | 千葉ロッテ

 

サプライズなプレゼントです。
先日に井口の日米通算2000本安打の記念グッズであるサインボールを記事にしましたが、こちらはバッティンググローブです。
その記事を見た友人からのプレゼントで、サインボールが限定100個でまだ売り出し中であるのに対してバッティンググローブは限定20個で既にソールドアウト状態ですし、しかも値段としてもバッティンググローブ>サインボールですから迷った挙げ句に見送ったものですので嬉しくないわけがありません。
その歌舞伎なデザインも格好がいいですし、丁寧なサインもきっちりと入っていますので、これは自分にとっての素晴らしすぎるお宝です。

なぜに4人がかりではあるものの友人がこれだけのものをプレゼントしてくれたのか、その答えは罰ゲームです。
先日の酒盛りの際に罰ゲームで食べさせられた牡蠣にあたって入院までしたことの、そのお詫びを何かしなければいけないと思っていたところでのサインボールの記事でこれなら納得をするだろうと考えてのことらしく、そもそもゲームに負けたのは自分ですし、以前にも牡蠣にはあたったことがあるのでやばいと分かっていながらも流れに逆らえずに口にしたのも自分ですので自業自得と思っていたのですが、それでもそれなりの出費とかなりの苦しみがありましたので、そういうことであればとありがたく頂戴をしました。
もっとも普段から居酒屋と化していることへの所場代も込みとのことですから、それを追認することにもなりますので微妙と言えば微妙ではあります。
何はともあれ井口には次の目標である日米通算2500本安打までの456本を4年で片付けてもらわなければなりませんので、文字どおりにロッテの井口として頑張ってもらいたいです。

 

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2013年通信簿 シーズン総括 ベンチ

2013-10-26 00:32:07 | 千葉ロッテ

伊東ロッテの一年目はCSファイナルステージに進出をするという、自称評論家諸氏をぎゃふんと言わせる躍進となりました。
新監督の就任祝いどころかそれに慣れているロッテファンから見ても手抜きとしか思えない補強の無さという逆境の中での3位ですから、掛け値なしに監督の手腕に負うところが大きかったと思いますし、外様だからこそできる大胆な選手起用はチーム改革への最初の一歩をしっかりと踏み出してくれたと喜んでいます。
その一方で選手層の薄さからか昨年までに縮まった輪を広げるまでには至らず、スローガンとした翔破も最後の最後で息切れをした感は否めません。
そういう意味でも伊東監督の真価が問われるのは二年目の来季かもしれず、期待と不安をないまぜにしてその戦いを見守りたいと思います。

伊東監督の一番のヒットは、やはり井口のファーストへのコンバートでしょう。
本人もさすがにセカンドの守備は厳しくなってきたとの自覚があったのかもしれませんが、これまで誰もつけられなかった鈴をあっさりと首にぶら下げることができたのは伊東監督だからこそではないかと、恒例の夏場の失速は避けられませんでしたがそれでも.297の23本塁打は飛ぶボールを差し引いてもコンバート効果でしょう。
スローイングに難のある根元をセカンドにコンバートができたことの相乗効果もあり、さらには鈴木の台頭と一石三鴎な素晴らしい動きでした。
攻撃面では昨年に比べて減った犠打の数が物語るように、どちらかと言えばエンドランを多用していた印象があります。
その一方で盗塁はこんなにしていたんだとの91個は荻野貴が100試合以上に出場をしたのがプラス材料だったのでしょうが、それを攻撃の軸にしていた感じはありません。
頼りになる大砲がいないだけにタレントからすれば足を使った攻撃を積極的にやるしかないとは外野からの見方ですが、打者任せなところからの改善はまだ道半ばなのかなと、おそらくはほとんどが名前ぐらいしか知らなかった選手ばかりだったでしょうから手探り状態もその理由だったのではないかと思います。
そうなれば来季にどういった攻撃を見せてくれるのか、とにかくあと一本が出ない便秘状態の繰り返しからの脱却のためにも常に相手バッテリーにプレッシャーをかける野球が希望ではありますが、中盤戦以降にほぼ固定メンバーになってしまったオーダーの流動性も含めた来季の攻撃態勢の変化を楽しみにしています。

投手陣はなかなかに厳しい一年でした。
エースの成瀬が不調かつ故障でシーズンの半分近くを戦線離脱したのは誤算どころの騒ぎではなかったでしょうし、グライシンガーも度重なる故障でローテーションの軸にはなりえず、両投手での昨年の24勝が半分以下の11勝となったのですからよくぞCS圏内に入ったというところでしょう。
そういった状況からの苦肉の策でもあったのでしょうが、大嶺、古谷、西野といった昨年に0勝だった3人で稼いだ22勝は伊東監督、斉藤コーチの功績だと思います。
中継ぎとしてプチ開花をした服部もそうですし、体制が変わったときに新しい顔が出てくるのは常ではあるのですが、これだけの孝子が自然と生まれるわけもありません。
大嶺や西野の抜擢にはかなりの腰の据えようが求められたでしょうし、古谷を先発タイプと見抜いたその眼力を来季にも活かしてくれればと思います。
課題はやはり一点集中主義な起用法で、守護神の益田がリーグ最多登板だったり、先発転向がなければその益田が昨年に作ったルーキー最多登板の記録を塗り替える勢いだった松永など、かなりな中継ぎ陣の酷使が目立ったのはどうにも避けられないポイントでしょう。
浦和組を試す機会はいくらでもあったはずで、使わないから怖くて使えない、という昨年までの轍を踏んでしまった感があります。
また先発陣もかなり早い段階から中5日や中4日の起用が始まり、それがあったからこそ最後までCS圏内を争えたとの見方もできますが、結局はそのツケが幸いにも一時的ではありましたが古谷や西野の離脱や中継ぎ陣の過登板にも繋がりましたので、ここは確実に来季に改善をしてもらいたいです。

そんなこんなで不満がないわけではありませんが、伊東監督が自嘲気味であっても「俺が一番の補強」というだけのシーズンであったと思います。
苦しい状況の中で、しかし常に前向きな試合後のコメントには好感が持てましたし、相手が誰であれ叱責をする姿もチームにいい影響を与えたと考えています。
福浦やサブローに比べれば小野や渡辺に対する措置がやや野手寄りな感はありましたが、それでもその福浦らの出場機会を見ればベテランという聖域にメスを入れたことはもっと評価をされるべきなのかなと、中心選手たる若手や中堅、ここぞというときのベテランという棲み分けの道筋をしっかりと作ってくれました。
来季はここにチームの要たる里崎が加わりますので伊東監督には苦労の絶えない来季になるでしょうが、ザルな守備への指導力を含めて頑張ってもらいたいです。

2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿
2012年通信簿

 

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金満ロッテのドラフトに驚き

2013-10-25 00:50:29 | 千葉ロッテ

今年のドラフト会議が終わりました。
注目の桐光学園の松井には5球団の入札があり、乗りに乗っている楽天の抽選勝ちです。
その松井に同じく入札をすると思われていたロッテは東京ガスの石川に方針変更で巨人と重複し、このくじ引きのために温存をしていた右手で伊東監督が当たりを引いてくれました。
その後も立正大の吉田、上武大の三木、日本生命の吉原、井上と社会人、大学生を獲りまくるには財布が小さすぎるのではないかと見ているこちらが心配になるぐらいで、それこそ三木の指名の段階で昨年、一昨年と同じく少数精鋭という免罪符で打ちきりになるのではないかと怖れていただけに、今回の6人の指名は大きな喜びです。
伊東監督が重点ポイントとして挙げていた即戦力の投手、捕手に加えて大砲候補も獲れましたから、その伊東監督の言葉どおりに90点に近いのではないかと思います。
気になるとすればやはり外野手の補強が無かったことで、フェニックスリーグで川本と江村が外野を守っているという惨状からすれば1人は獲るべきでした。
それでも育成枠で捕手の肘井を指名したことで玉突きのようにコンバートがあるかもしれず、何にせよまだスタート地点に立っただけですので勝負はこれからです。

1巡目の石川は昨年も候補に挙がりながらも指名漏れをしたことで、リベンジとばかりに今年に大きく伸びた大型右腕です。
MAX150キロを誇るとは剛球投手のような印象がありますが、しかし実際のところは140キロ前後のストレートに多彩な変化球とコントロールで勝負をするスタイルのようです。
奪三振率はさほど高くはなく打たせて取るタイプのようですから、そのあたりの過大な期待は禁物でしょう。
一歩間違えばロッテな投手になりかねない石川はしかし制球難でスピードを捨てるといった感じでもありませんから、逆にプロでそのストレートに磨きをかけることでの成長も期待できますし、大卒3年目で松永と同い年ですから開幕一軍はもちろんのことローテーションに入ってくれることが大前提であることは言うまでもありません。
現時点での集客力を捨ててまでの石川への入札だったのですから、新人王を目指して頑張ってもらいたいです。

2巡目の吉田はさりげなく地元出身で、それも一つの指名理由だったのかもしれません。
二部リーグながらも14本塁打と一発の魅力がある打撃と、平均以上の肩、脚力が持ち味な三拍子揃った捕手との評価です。
逆に言えば何か一つでも突出したものが無いというところが弱点になるかもしれませんが、キャッチングもまずまずとのことですし、ポスト里崎の争いに殴り込みをかけてくれるのではないかとの期待がありますので、故障がちなその里崎の穴を埋めるべく江村、田村と競い合ってくれればと思います。

3巡目の三木は走攻守の三拍子が揃ったショートストップで、関甲新学生リーグという地方リーグのようなところでのプレーですので数字を額面どおりに受け取っていいかどうかは微妙ではありますが、大学通算で.311の7本塁打、24盗塁とその評判に違わぬ成績を残しています。
どうやら右膝を痛めた影響でこの秋のリーグ戦では主に三塁を守ったようですので、その故障の状態が心配ではあります。
これで二年連続しての上武大からの入団となりますし、過去もそれなりの選手を輩出していますから、今後もいいおつき合いができればと願いましょう。

4巡目の吉原はこちらも夏に肘を痛めたとのことで、過去のロッテであればこういった選手は忌避する傾向が強かっただけに意外な指名ではあります。
高校、大学と肩肘を痛めた南を獲ったあたりから、風向きが変わってきたのかもしれません。
その吉原は173センチとも170センチとも言われる小柄な投手で、こちらもMAX151キロが一人歩きをしていますがやはり140キロ前後のストレートにチェンジアップ、スライダー、フォークを絡めてのピッチングスタイルのようで、コントロールはややアバウトというのが気がかりと言えば気がかりです。
社会人では主に先発だった吉原をどう使っていくのか、ポテンシャルはあるようですからストレートでぐいぐいと押すタイプの中継ぎがよいのではないかと思います。

5巡目の井上はかなり驚きな指名で、その100キロを超える体格からDHか一塁手でしか起用ができませんので悩ましいところです。
そこの住人は井口、福浦、サブロー、ブラゼルと錚々たる顔ぶれですから井上にとってはかなり厳しく、しかしいずれもベテランだけに3年のスパンで考えればチャンスはあります。
チームとしては待望久しい大砲候補ですし、その一方で器用さも兼ね備えて率も残せる井上ですから、あるいは面白い存在になってくれるかもしれません。

6巡目の二木は187センチと長身、かつ73キロと細身のスリークォーターで、ストレートは130キロ台後半ながらも制球力に秀でた軟投派と評されています。
鹿児島情報というあまり聞き慣れない高校の出身ですから体作りなどもこれからでしょうから、体幹がしっかりとすれば大きく伸びてくれるかもしれません。
顔つきはどこかヘラヘラ王子に似ていないこともありませんので、三年後の一軍を目指して頑張ってもらいたいです。

育成1巡目の肘井は強打の左打ちで、兵庫県下では名の通った捕手のようです。
左打ちの捕手と言えば橋本ですが、そのレベルまで伸びてくれれば言うことはありません。
ただ捕手としての経験は浅いようですからあるいは打撃を活かしての、という名の外野手不足の対策で駆り出される可能性はありそうです。
あとは本人のものと思しきtwitterを見る限りでは何かをやらかしそうで、野球以外のところで目立たないことを願います。

 


1巡目 石川歩 投手 右 25歳 東京ガス 186cm・75kg 予想背番号12


2巡目 吉田裕太 捕手 右 22歳 立正大 183cm・94kg 予想背番号25


3巡目 三木亮 内野手 右 22歳 上武大 175cm・75kg 予想背番号37


4巡目 吉原正平 投手 右 24歳 日本生命 173cm・75kg 予想背番号40


5巡目 井上晴哉 内野手 右 24歳 日本生命 180cm・110kg 予想背番号56


6巡目 二木康太 投手 右 18歳 鹿児島情報 187cm・73kg 予想背番号58


育成枠1巡目 肘井竜蔵 捕手 左 18歳 北条 182cm・84kg 予想背番号121

 

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読めないドラフト会議をつぶやく

2013-10-24 16:54:57 | 千葉ロッテ

もうすぐドラフト会議が始まります。
ロッテの1巡目の入札は松井で鉄板かと思いきや、ここにきて東京ガスの石川の名前が出てきました。
機関紙だけではなくニッカンもですからそれなりのソースがあるのでしょうし、伊東監督の即戦力志向が強く前面に出たのかもしれません。
そうなればなぜJR東日本の吉田でも九共大の大瀬良でもなく巨人の入札も噂をされるだけに一本釣りができるとは限らない石川なのかは素人目にはよく分かりませんし、MAX150キロが踊るもののコンスタントには140キロ前後のストレートに変化球で手堅くまとめての打たせて取るタイプはロッテな雰囲気があるだけに微妙さは漂います。
それでもロッテの編成部の判断であれば間違いはないでしょうから、じっと見守りたいと思います。

面白いのは報知が外れ1巡目で日本生命の小林の名前を挙げたことです。
この小林は巨人も外れ1巡目、もしくは2巡目での指名が予想をされているようで、野球部の監督の口を使って巨人志望を広めているとは先日のタブロイド紙のネタでした。
そうなると石川、小林とロッテが巨人にちょっかいを出している形になり、それはそれで話としては面白いです。
また機関紙が立正大の吉田、福岡大の梅野の指名を報じるなどロッテの上位は即戦力の投手、捕手という流れになりつつあるようですが、しかしこれも煙幕かもしれません。
球団の望む集客力のある選手にいくのか、現場の求める即戦力にいくのか、なかなかに読めないロッテのドラフト戦略が明らかになるのはもうすぐです。

さあ始まりました。
各球団の出席者が入場をしています。
ロッテからは中村球団社長、林球団運営本部長、伊東監督、永野スカウトは映りましたが、松本SSVは陰に隠れていたのか見えませんでした。
あともう一人、見たことがない顔がいたのですが、あれは誰なのかしら。

ロッテの入札は石川!

今朝の報道のとおり、ロッテの入札は東京ガスの石川です。
そして巨人との重複となりました。
桐光学園の松井に5球団の重複は予想よりも多いですし、またJR東日本の吉田がオリックスの一本釣りとは意外どころの騒ぎではありません。
しかし石川で外すと哀しすぎますので、伊東監督の運に期待です。 

伊東監督の右腕が石川をゲット!

ロッテの石川入札を抜いたのは機関紙とニッカンでしたが、どういった情報ソースなのかが気になります。
さすがとしか言いようがありませんし、機関紙としては単独でなかったことを悔しがっているかもしれません。
とにかく大卒3年目の25歳ですからルーキーイヤーから一軍で投げてもらうのはもちろんですし、インタビューで伊東監督が口にしていたように先発としての期待が高まります。

全球団の1巡目が決まりました。
5球団が重複をした松井は楽天、3球団が重複の大瀬良は広島、2球団でのくじ引きとなった石川はロッテ、吉田がオリックス、大阪桐蔭の森が西武の単独指名です。
外れ1巡目は前評判の不作らしくまたしても重複で、3球団が重複をした日本生命の柿田はDeNA、2球団が重複の国学大の杉浦はヤクルト、聖隷クリストファーの鈴木が中日、小林は巨人となり、3度目の抽選でも横浜商大の岩貞に阪神と日本ハムで阪神、ソフトバンクはJR九州の加治屋、そして最後に日本ハムが東海大甲府の渡辺で12人の決定です。

さて2巡目はどうなるのか、希望の渡辺を日本ハムに持っていかれてしまいましたし、そうなると球団の方針どおりの捕手の指名を待つことにします。
機関紙が報じたとおりの吉田、あるいは梅野なのか、それともまた即戦力の投手にいくのか、伊東監督と編成部の判断が待たれます。
1巡目とも言われていた富士重工の東明やセガサミーの浦野、パナソニックの秋吉、また慶大の白村や亜大の九里なんてところにも食指が動くかもしれません。

2巡目は立正大の吉田!

さすがにウェーバーの7番目では東明も浦野も残っていませんでしたので、何の未練もなくの吉田だったのでしょう。
捕手が補強ポイントの中でも上位なのは間違いありませんし、江村と田村と三人でポスト里崎を競い合ってくれればと思います。
こうなると3巡目は内野手が欲しいのですが、上武大の三木が獲れれば喜ぶロッテファンが多いような、そしてもう少しペースアップをしてくれることを願います。

上武大の三木が3巡目!

完全に即戦力重視な指名です。
ロッテだけではなくここまで高校生の指名が例年に比べれば少ないような気がするのはイメージ先行かもしれませんが、かなり社会人や大学生が多い印象です。
そんな中での三木は右の内野手ですから補強ポイントですし、これで自分の中での小窪のニーズが小さくなるかもしれません。

ネームバリューとしては地味な指名となっていますが、獲りたい選手が獲れているドラフトになっています。
そうなると気になるのは指名人数で、上位に社会人、大学生が名を連ねていますのでそろそろ資金が底をつくのではないかと、昨年や一昨年の流れになりそうな予感があります。
また少数精鋭とか言って4人ぐらいで打ち切りにならないよう、グランドプリンスホテル新高輪に念を送りましょう。

4巡目は日本生命の吉原!

調べてみれば173センチの小柄な右腕で、やはり石川と同じくMAX151キロとは言いながらも140キロ前後が普通なようです。
まあ二年連続の「ショーヘイ」ということで、このあたりの巡目は大化け枠ですからいいのではないかと思います。
ただやはり気になるのは資金力、もうここらで打ち切りとなるのではとの不安が拭えません。
5巡目以降の高校生であれば契約金も2000万ぐらいでしょうから、もう少し粘ってくれることを願います。

日本生命の井上が5巡目!

またしても社会人、予算が大丈夫なのかが心配になります。
100キロを超えている井上はDH専門で守れても一塁だけですから、人口密度の高いロッテで生き残れるかどうかはギャンブルに近いように思います。
それでもそのパワーは魅力的ですしチームに欠けているところですので、ロッテのおかわり君になってもらいましょう。

6巡目は鹿児島情報の二木!

ここでようやくの高校生です。
外野手は獲らなくて大丈夫なのか、との心配はありますが、とにかく6人を獲ってくれたことでホッとしました。
187センチの長身右腕はスリークォーターでコントロールがいいらしく、ただ73キロと細身なところはどこか木本を思い出してしまいます。
そしてここまできたら6人で終わらず、8人ぐらいまでいきましょう。

選択終了!

今年のドラフト指名は6人で終了です。
社会人、大学生ばかりが続いたので3年連続の4人で終わるかと恐怖しましたので、ここまでは拍手のドラフトです。
これで全員が入団をしてくれれば支配下選手登録は64人、ゴンザレスとホワイトセルの代わりを獲れば66人で育成枠を維持できますので、ここで外野手を獲るしかありません。

育成枠1巡目は肘井!

どうやら左打ちの捕手のようです。
何はともあれ育成枠の復活が喜ばしく、そうなれば一人だけというのは可哀想ですから最低でも三人はお願いします。
浦和で試合ができるようにするためには外野手が必須ですし、内野手も是非!

選択終了・・・

あっさりと終わってしまいました。
一人だけ3桁の背番号を背負わせるとは酷な指名で、それで入団をしてくれるのかどうかが心配になります。
それにしても外野手の補強がゼロというのはさすがにどうなのかと、公式戦で無様な布陣とならないことを願います。

 

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松井ドラフトとなるか

2013-10-23 21:34:47 | 千葉ロッテ

いよいよ明日はドラフト会議です。
一時期は10球団もの入札が噂をされた桐光学園の松井に何球団が重複をするのか、今年はまずそこが一番の注目点でしょう。
夏場以降にやや評価を落とした感もあったところでの数日前に復活をするように各球団の松井入札が話題となり、しかし今日になってスポニチは巨人が東京ガスの石川に方針転換と報じましたし、阪神が九共大の大瀬良になりそうだとの話もありますから、各球団ともにマスコミを上手く使っての情報戦に入っているものと思われます。
実際のところは一昨年の藤岡のときのように3球団ぐらいになるのかなとは個人的な予想ですが、前評判だけで見れば超不作とも言われる今年だけに外れたときのリスクを避けるために一本釣りに走るところもあるでしょうし、一方でだからこそ目玉に特攻という選択肢もあるわけで、それはそれで楽しみなドラフト会議になりそうです。

さてロッテです。
先日の編成会議では伊東監督が松井の名を連呼していましたし、集客力を第一に考える球団の方針からして松井への入札は動かないものと見ていましたが、今日になって捕手の指名という流れをほのめかしたりもしていますから、ロッテもその虚々実々に足を踏み入れたのでしょう。
個人的には上背が足りていないこと、これが140キロ台後半のストレートをビシバシと投げられれば左腕ですのでネックにはならないのですが、松井はそういったタイプではないだけにかなりのマイナスポイントになるとの理由からその入札にはかなり消極的です。
高校レベルでもコントロールに苦しんでいる、というところもロッテな雰囲気が漂っていますし、そのスライダーもプロでは見極められるのではないかとの危惧もあります。
だからと言って即戦力になりえない大阪桐蔭の森というのも田村、江村の存在を考えれば賛成はできませんし、日本生命の小林は生理的に受け付けません。
推しはJR東日本の吉田ですがこちらも大瀬良ともども松井と同じぐらいの重複があるかもしれず、それであれば東海大甲府の渡辺を入札で確実に獲りたいです。
全てのポジションが補強ポイントですが内野陣の突き上げの弱さが突出をしていますので、背番号7を託せる大型野手の補強が希望です。

何にせよ1巡目が大きなウエイトを占めることは間違いないのですが全体としてバランスが取れているかも重要なポイントですから、その人数も含めて夢が広がる指名を期待します。
イケメンかどうかはさておき学法石川の大友なんて名前が出てくるなど球団としても押さえるべきところは考えてくれているようですから、少数精鋭もいいですが新陳代謝を促すためにも伊東ロッテの二年目には大幅な血の入れ替えへの第一歩となってくれることを切に願います。
松本SSVらの編成部がいい目を持って仕事をしてくれていることは重々承知をしていますので、その努力が報われるドラフト会議となること祈りましょう。
明日は間に合うようであれば17時前からまたつぶやいてみますので、お時間があるときにでも覗いてみていただければ幸いです。

 

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2013年通信簿 元ロッテ戦士たち

2013-10-23 01:07:20 | 千葉ロッテ

さっそくのオフ企画、通信簿のスタートです。
一軍の選手は試合でのプレーを見ていますが二軍の選手、そして元ロッテ戦士たちの戦いぶりはどうしても数字中心になってしまいます。
その前提でおつき合いをいただければと、約3ヶ月間の長丁場ではありますがまったりとした始まりです。


■林啓介(阪神・育成枠→支配下選手登録)
W 25試合 0勝0敗0S 防御率6.38 24回 33被安打 2被本塁打 6与四球 0与死球 21奪三振

この成績で支配下選手登録をされたのには驚いたのですが、しかし残念ながらプロ初登板が実現をしないままに二年連続で戦力外通告をされてしまいました。
ロッテでの晩年はストレートのスピードも落ちてしまっていましたが、阪神に移籍後もその傾向は変わらなかったようです。
奪三振は多いもののこれだけ打たれて6点台の防御率ではどうにもならず、またトライアウトに参加をするのか夢を諦めるのか、林の決断に注目です。


■松本幸大(オリックス)
12試合 0勝2敗0S 防御率11.25 8回 17被安打 2被本塁打 5与四球 0与死球 10奪三振 被打率.436

7月中旬の中間報告のときと何も変わらず、その後はずっと二軍暮らしだった松本です。
恩師とも言うべき西本コーチはどうやら留任のようですが、しかし松本もまた二年連続での戦力外通告となってしまいました。
二軍では2点台の防御率ながらも四球、三振の数が同じというロッテな投手ぶりは変わらなかったことで、その年齢からして見切られてしまったのでしょう。
あの荒々しさが魅力だったはずがコントロールに苦しんで道を誤ってしまったように思いますし、キャラが立っていただけに残念至極です。


■山口祥吾(新潟)
22試合 1勝1敗0S 防御率4.29 21回 23被安打 0被本塁打 14与四球 0与死球 17奪三振

中間報告のときから登板数がさほど増えないままに、BCリーグでの一年目が終わりました。
ほぼ1イニング程度の中継ぎでの起用だったようで、制球難が山口の足を引っ張ったのではないかと思います。
正直なところ地方リーグのレベルでこの程度の成績ではNPBへの復帰などは遠い夢ですので、現状のままでのレベルアップが難しいのであれば腕を下げるなどして特徴を出すなど、自分をどう活かして目立っていくかを考えていかなければ生き残りも厳しいでしょう。
来季はせめて防御率を2点台後半にして四死球を投球回の半分以下にすること、まずはそこからです。


■ダグ・マシス(ゼファーズ→インディアンズ)
26試合 5勝9敗0S 防御率4.03 120回2/3 118被安打 53与四死球 89奪三振

マイアミ・マーリンズの3Aのニューオーリンズ・ゼファーズで先発として投げていたマシスは、8月にトレードでピッツバーグ・パイレーツに移籍をしました。
しかしやはり3Aのインディアナポリス・インディアンズで投げていたようで、2試合で1敗の11安打に2被弾ですのでそのままリリースをされたかもしれません。
閉幕時のロースターには名前はありましたが来季はどうなるのか、やはり台湾なり韓国を目指した方がよいように思います。


■ヘイデン・ペン(ブルーフィッシュ)
8試合 0勝0敗0S 防御率7.44 9回2/3 10被安打 5与四死球 9奪三振

独立リーグの一つであるアトランティックリーグの、ブリッジポート・ブルーフィッシュを退団した後のペンの行方はよく分かりませんでした。
年齢的にもまだやれるところではありますが故障がちでしたし、あるいはユニフォームを脱いでしまったのかもしれません。
好きなタイプの投手だっただけに哀しくもありますが、やはり無事此名馬なところもある世界ですのでそれがペンの現実だったのでしょう。


■田中雅彦(東京ヤクルト)
23試合 41打数 6得点 10安打 打率.244 1二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 5四死球 14三振 得点圏打率.143

相川、中村が相次いで故障をしたことでチャンスが広がるかと思ったところで自らもがホームでのクロスプレーで鎖骨を骨折してしまい、無念の移籍一年目となってしまいました。
一軍には9月に復帰をしましたが6試合しか上積みをすることができず、先行きは明るくはありません。
持ち味であるはずの打撃も二軍で一割台ではなかなかに厳しく、しかし相川が来季に38歳で中村も伸び悩み感がありますので、まだまだ田中の存在意義はあるはずです。
今季は一塁での守備機会もありましたしユーティリティプレーヤーとして、しぶとく生き残ってくれればと思います。


■渡辺正人(信濃)
57試合 204打数 34得点 57安打 打率.279 15二塁打 1三塁打 3本塁打 20打点 4盗塁 27四死球 46三振 

2割台そこそこだった打率も後半戦は3割を大きく超えたことで、終わってみれば2割8分近くにまで上げてきました。
おそらくは規定打席にも達していますし、打撃ベスト10が.298ですので20傑には入っているのかもしれません。
コーチ兼任の渡辺がそれでいいのか、という気はしますが、久しく試合に出ていなかった渡辺からすれば充実をした一年だったようにも思います。
しかしNPBへの復帰を志しているわけでもないでしょうから来季にどうするのか、二足のわらじを履き続けるのかどうかが気になります。


■蔡森夫(義大)
7試合 11打数 1得点 1安打 打率.091 1二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 0四死球 2三振

台湾プロ野球の義大ライノズのホームページを見る限りでは二軍扱いの蔡は、その一軍での成績を拾うことができませんでした。
そうなればこの中間報告の成績もかなり怪しくなってきますが、いずれにせよ浦和より成績を落としているようではどうにもなりません。
台湾アマチュア球界ではそれなりに名の通っていた選手だったはずなのですが、やはり台湾でもプロとの差は大きいのでしょう。

2012年通信簿

 

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