オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

ちょっと驚き

2009-10-31 20:00:40 | 独り言

 

昨年のドラフト会議の日もそうだったのですが、さすがに注目のイベントがあるときにはアクセス数が増える傾向にあります。
今年もドラフト関連の記事に多くのアクセスをいただき、gooブログの人気記事ランキングの3位に入りました。
これまでの最高はやはりドラフト絡みの長野の記事の8位でしたから、かなりの躍進でちょっと驚いています。

日毎の訪問者数も初のベストテン入りをしましたし、通算のアクセス数も400万を越えました。
ロッテの記事もちょうど1000を数え、一つの節目を迎えたような気がします。
こういったイベントの際に訪れていただいた方に再びアクセスをいただけるよう、今後も私なりの観点で日々の更新を続けていきますので、ご愛顧をいただければ幸いです。
皆様からのコメントやトラックバックには感謝をしていますし、また支えにもなっていますので、今後ともよろしくお願いします。

 

コメント (9)

清水が横浜に金銭トレードだってさ

2009-10-31 06:29:57 | 千葉ロッテ

 

ドラフト会議が終わったことでトレードネタが紙面を賑わすであろうことは予想をしていましたが、まさか先陣を切るのがロッテの、しかも清水とは思ってもいませんでした。
しかも昨年の久保を思わせる金銭トレードと、いかにもロッテならありそうなシチュエーションです。

横浜、ロッテ開幕右腕エース清水を獲得へ (10/31 日刊スポーツ)

横浜がロッテのエース清水直行投手(33)を金銭トレードで獲得する方針を固めたことが30日分かった。
横浜は今オフ、投手を中心にした大補強を明言しており、目玉として清水獲得に全力を注ぐことになった。
清水は昨年国内FA権を取得したが行使せず、2年契約を結んでチームに残留した。
今後は清水がFA権を行使しなければ本格交渉に入り、「横浜清水」が誕生する。
横浜が2年越しの恋人、清水の獲得へ向け「ウルトラC」を用意していた。
日本シリーズ後に巨人尾花高夫投手総合コーチ(52)に監督就任を正式要請し、新チームへ生まれ変わる横浜にとって2年連続最下位脱出へ向けた戦力補強は必要不可欠だ。
そこで浮上したのが清水トレード案だった。
本気でAクラス入りする布陣を整えるため、交換トレードではなく金銭での移籍が有力視されている。
清水については、昨年同投手が国内FA権を取得した際も獲得へ向けた調査を行っていた。
その時は清水が直前まで悩んだ末に権利を行使せず、ロッテに残留して2年契約を結んだ。
そのため清水が今オフにFA権を行使しないことを明言すれば、球団間でのトレードに支障はない。
横浜関係者は現時点では「ウチにとって最大の補強ポイントは投手。清水選手は素晴らしい投手だが、正式に行使しないことを表明するまでこちらは何とも言えない」と話すにとどめた。
だが、若林オーナーがオフの大補強を明言している。
2年連続最下位の最大の要因となった投手陣のてこ入れに全力を尽くす構えだ。
エース三浦がいるものの先発ローテーションは外国人投手に頼るところが大きく、先発の強化は課題として残っている。
三浦との2本柱が構築できれば、低迷脱出の基盤になる。
ロッテのエース獲得で、チームの躍進に結びつけたいところだ。
清水は6度の2ケタ勝利をマークするなどエースの座を守ってきた。
今年まで3年間、選手会長を務めるなどリーダーシップも発揮。
横浜はローテーションを守れる経験と技術だけでなく、人間性も高く評価している。
FA戦線では同じくロッテの橋本の獲得に動く見込みで、当初関心を持っていた日本ハム藤井については清水獲得が実現すれば撤退する方向。
「横浜清水」が誕生する日も近そうだ。

とは言え、よくよく読んでみると眉唾に過ぎる記事としか言いようがありません。
内容は横浜の都合を一方的に書いているだけで、しかも「ウルトラCを用意」と書きながらも獲得に向けての秘策が披露をされているわけでもなく、淡々と尾花体制に向けて投手陣の整備が必要であることを繰り返しているだけです。
その割には「横浜清水」の誕生は確実なような書きっぷりで、何とも言いようがありません。

実際問題として、横浜にそれだけの性根があるとも思えません。
仮に金銭トレードが成立をしたとしても、球界の通例として年俸はそのまま引き継ぐことになるわけですから、三浦を上回る2億8000万もの年俸負担に耐えられるほど横浜の経営基盤は盤石ではなく、球団経営に対する熱意が薄いことも周知の事実です。
またロッテとしても昨年の久保のトレードでファンから散々な批判を浴びた苦い経験をしたところへ、いくら年俸に見合わない成績しか残していない清水と言えども、明らかに赤字削減の一環としか思えない金銭トレードでの放出のリスクをとることは普通に考えればありえません。
しかも選手会長であり、これまでチームを支えてきたエースを放出することの影響は久保の比ではなく、順調な船出をした西村ロッテの足を引っぱることにもなります。

ただデイリーやサンスポの阪神ネタとは違って、日刊スポーツはこの手の飛ばし記事はやらないイメージが強いため、火のない所に煙は立たないとの見方もできます。
とにかく赤字削減が必須である球団からすれば、3億近くの出費をカットできることは魅力的に過ぎるでしょう。
金銭トレードというやり方も、小坂のときと同様に「選手との交換では清水に失礼」という言い訳ができます。
また頭数だけは先発投手が揃っていることも、禁断の果実に手を出す理由になりえます。
「清水投手がメジャーに挑戦をするのであればまだしも、トレードなどはありえない」と瀬戸山球団社長や石川球団副代表らがすぐにコメントを出せば沈静化をするでしょうが、沈黙を守った場合にはひょっとしたらひょっとするかもしれません。
久保の放出も普通に考えればありえないものでしたから、馬鹿げた記事と一笑をするにはロッテという球団は常識が通用しなさ過ぎます。

ルールはよく分かりませんが、もし清水のトレードによってチーム内の年俸順位の繰り上げが認められるのであれば橋本将はBランクとなって人的補償が可能となり、裏で取り決めた選手をプロテクトから外すことで橋本将の横浜へのFA移籍で清水の放出分をカバーするという高等戦術もありえます。
もし繰り上げがダメでも橋本将の移籍の意思が固ければ本人の了解の元に横浜にトレードをして、那須野か高宮、あるいは石井あたりに新沼を獲るというやり方もあります。
結果的に清水+橋本将←→那須野(高宮、石井)+新沼+金銭であれば、清水の大名契約にうんざりとしているロッテファンは意外に受け入れてしまうかもしれません。
ドラフトの結果を受けてトレードで左腕を補強をするとのコメントを残していた石川球団副代表がどんな画策をするのか、今後に注目が集まります。

いろいろと書きましたが、目先はさておき、長期的に考えれば清水をトレードで放出をすることに賛成はできません。
浪花節的な発想となりますが、チームに対する功労者を金銭トレードといった形で放出をすることはしてはならないと考えます。
チーム内に動揺が走ることは間違いありませんし、求心力も低下をするでしょう。
清水に対する不満はいろいろとありますが、せっかく走り込むことへの意義にようやく気がついたようですし、来季への期待もあります。
福浦の言っていた「このメンバーでまた優勝をしたい」との思いはファンも同様であること、このことを球団には強く認識をしてもらいたいですし、軽挙に走らないことを願っています。

 

コメント (28)

ドラフトから一夜が明けて

2009-10-31 00:20:16 | 千葉ロッテ

いろいろな思いが巡ったドラフト会議ではありましたが、指名をした選手が笑顔で応えてくれる姿を見るのは嬉しい限りです。
今日はここ暫く悩まされている頭痛の検査で病院に行った足で、例年どおりにスポーツ紙を買い漁ってロッテの情報をチェックしたのですが、山室の動向だけは分からなかったものの、荻野も大谷も大嶺も清田も指名を喜んでくれているようでホッとしました。
他球団でも長野(Honda)は用意周到に準備をされた巨人のユニフォームに袖を通したようですし、ロッテや日本ハムのファンが悔しがるような活躍をすることこそが長野の使命でもあると思いますので、入団をしたことで満足をしてしまうことがないよう願いたいものです。
一方で藤川(近大)や諏訪部(Honda)は指名順位に不満で拒否もと報道をされていますし、陽川(金光大阪)も育成枠での指名に悩んでいるようですが、ここのところは野球選手を職業とすることが難しい世の中になってきているだけに、何だかんだ言っても入団をするのではないかとは思うものの、阪神や中日、巨人のファンは気を揉んでいることでしょう。

1位荻野「実感がわいてきた」 (10/30 日刊スポーツ)

ロッテの瀬戸山隆三球団社長らは30日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターを訪れ、ドラフト1位で指名した荻野貴司外野手と、2位指名の大谷智久投手(ともにトヨタ自動車)に指名のあいさつをした。
西村新監督の強い意向で1位指名された荻野は「驚いたが実感がわいてきた。少しでも早くロッテの勝利に貢献したいが、まずは日本選手権に力を全部出したい」と意気込んだ。

ロッテも瀬戸山球団社長が自ら足を運んで荻野と大谷への挨拶を済ませて、素早いところを見せてくれました。
荻野は昨日の会見で「千葉ロッテマリーンズに入団しました荻野です」と発言をするなど歓迎ムードがありありで、こういった姿を見ると指名をして良かったと思えてきます。
何より荻野の指名が西村監督の「足を使った野球をする」との強い意志の表れであることが非常に重要で、これまでの曖昧模糊としたバレンタイン野球から明確な西村野球のポリシーが明らかとなったことはチーム改革に向けて大きな収穫です。
選手たちは西村監督が目指すものが何かをしっかりと把握をして、そして自分が何をすべきかを考えながらプレーをすることができますので、それだけでも今年までとは大きな違いとなり、選手たちの成長の一助になることは間違いないでしょう。

ロッテ来年1位指名は佑ちゃんで決定!! (10/30 スポーツニッポン)

ロッテが来年ドラフトの目玉、早大・斎藤佑樹投手(21)の1位指名を12球団最速で決定した。
石川球団副代表は「来年は斎藤を1位でいきます。他にもいい選手は多いけど、ぜひ欲しい。投球がうまいし、雰囲気がある。すぐ先発ローテーションに入れる」と明言。
既に全スカウトの意見を集約し、早大・応武監督に1位指名の方針を伝えたことも明かした。
花巻東・菊池の指名は直前で回避したが、斎藤は譲れない。
石川副代表は06年夏の甲子園で激闘を繰り広げた楽天・田中とのライバル対決にも期待を寄せる。
「マー君と同じパ・リーグで対戦を実現させたい。ファンも喜ぶでしょう。それにロッテは名前に“ユウ”がつく選手に縁があるからね」。
昨年までの3年間、1位指名で獲得した選手は大嶺「祐太」、唐川「侑己」、木村「雄太」の“トリプルYU”。
大嶺と唐川は競合の末に交渉権を獲得しており、複数球団での競合が確実な斎藤に関しては一歩も引くつもりはない。
菊池「雄星」では実現しなかった“クワトロYU”を来秋、結成させる。

そんな中で鬼が笑うどころの騒ぎではない、来年のドラフトのニュースが飛び込んできました。
今年の早い段階から口にしていた斎藤への入札ネタですから真新しい話でもありませんが、それなりの覚悟を持っての石川球団副代表の発言と思われます。
今回の菊池特攻宣言で味噌をつけた感はありますが、早大の監督にまで告げたのであれば日和ることが許されるとも思えず、斎藤がメジャー挑戦でも言い出さない限りはロッテの斎藤への入札は動かないと考えるのが妥当でしょう。
正直なところ実力的には不安が拭えない斎藤ではあるのですが、人気だけは間違いなく抜群であることから球団としては指をくわえて見逃すわけにはいかないでしょうし、ヤクルトなどには劣るものの小宮山や大谷といった早大OBのツテもあることや、斎藤が高校時代に黒木のファンを公言していたことも石川球団副代表らの背中を押しているものと思われます。
もしかするとドラフト会議を前にして、黒木のコーチ就任という嬉しい発表もあるかもしれません。

菊池を回避したのは「雄」が木村と被っていることが理由であり、斎藤の「佑」はラインアップを彩るには充分な資格があることも今度こそ宣言どおりに特攻をする裏付けになるのではないかと、そんなくだらないことを考えたりもしていますが、あとはやや停滞気味でこぢんまりとまとまりつつある斎藤が最上級生となってどういった変化を見せるのか、来年はそこに注目をしていきたいと思います。
ちなみに下敷領の「悠」も「チームYU」に入る資格はあるものの、現時点での成績では申請が却下をされていることは言うまでもありません。

 

コメント (11)

2009年通信簿 19 唐川侑己

2009-10-30 22:33:32 | 千葉ロッテ

19 唐川侑己 投手 20歳 年俸1800万円

【2009年成績】 21試合 5勝8敗0S 防御率3.64 143回1/3 145被安打 11被本塁打 28与四球 6与死球 115奪三振 被打率.267

昨年と同じ勝ち星である5勝はシーズン前の期待からすると少なすぎるのですが、実質的には8~10勝ぐらいの貢献をしてくれたと言ってもいい今季の唐川でした。
来季は正真正銘の2桁勝利を目指して、右のエースとしての活躍が期待をされます。

出足は昨年と同様に快調なスタートを切った唐川でしたが、交流戦の途中から調子を落としてしまったのも昨年と同様でした。
しかし今季の唐川はそのまま失速をすることなく持ち直したことが成長の証で、ローテーションの軸として最後まで投げきったことは評価に値します。
プロ初完封もマークをしましたし、まさに大嶺とともにロッテの屋台骨を支える期待の星であることに変わりはありません。

唐川の一番の持ち味は真綿のような吸収力の高さである、私はそう見ています。
とても短期間でクリアをできるとは思えなかったクイックも、今季は他の投手と遜色がないレベルにまで上達をしました。
西武の渡辺監督をして「驚いた」と舌を巻かせるほどの成長ぶりで、このことはピッチング全般に言えることであり、高校BIG3で一番評価が低かった唐川が大学BIG3をも凌いで同期のトップを走っていることからも素材の良さが分かります。
その文句のつけようのないフォームから繰り出されるキレのあるボールは打者の手元で伸びを見せ、正確無比なコントロールと合わせて投手の理想型とも言ってよいでしょう。

とは言え、才能だけで乗り切るには3年が限度です。
今季の唐川は小野や成瀬と同様に球数制限もあってか終盤で交代となり、リリーフ陣が打たれて勝ち星を失ったケースが多かったとは言っても、それもこれも無駄なボールによりスタミナ切れを起こしたことと無関係ではありません。
メモリー効果を心配しなければならないベンチの起用法はさておき、昨年に比べれば全体的に高めにボールが浮いたことがピッチングを苦しくしたことは見逃せない事実で、7回あたりで急速に球威が落ちたことからもスタミナ不足の指摘は免れません。
本人もこの秋季キャンプでしっかりと走り込むと語っているようですが、その思いは昨年も同じだったはずで、足腰の鍛錬と合わせてある程度の球数を投げ込むことも必要です。
こちらも今年までは投げ込みが足りなかったとの自覚はあるようですから、もちろん精神論による無茶投げは論外ですが、納得のいくまで投げ込みをするべきでしょう。
150球以上を投げての完投勝利もあったわけですから、まだまだ唐川はこんなものではないはずです。

マウンド上で表情を変えないことについては小林雅2世とも言ってよく、このポーカーフェイスは他の投手にも見習って欲しいぐらいで、まさに投手らしい投手が唐川です。
立ち上がりに失点をすること、終盤にスタミナ切れを起こすことなどは大嶺と同様ですが、逆に言えばこれらは若手投手が共通に有する課題とも言えます。
その課題をクリアした投手がエースとして君臨をするわけで、大嶺とともに唐川には壁を乗り越える力は充分にあると信じていますし、きっとやってくれることでしょう。
おそらくは大幅に変わる登板環境の中で、無理をすることなく2桁勝利を成し遂げる唐川に期待をします。

2008年通信簿


【オリオン村査定】 1800万円 → 2400万円 (△33%)

 

コメント (10)

ロッテのドラフトは及第点

2009-10-29 23:26:21 | 千葉ロッテ

昨年のドラフトで坪井を4巡目で獲得をしたのと同様に、今年もマスコミやファンの予想とはかけ離れたプロ球団の評価に驚かされました。
上位指名を噂されていた秋山(西条)、真下(東海大望洋)、清田(NTT東日本)らが下位に沈む一方で、山本(三菱重工神戸)、加賀(住友金属鹿島)、大塚(創価大)、美沢(第一工大)、大谷(トヨタ自動車)、比嘉(日立製作所)らが上位24人に入ってくるなど、なかなか見所があったドラフト会議であったと思います。

そんな中で一番の驚きはロッテのドラフト1巡目として入札をされた荻野(トヨタ自動車)で、まさに青天の霹靂との表現がピッタリでしょう。
荻野は大学時代は内野手でしたが、社会人に進んでから外野手に転向をして花開いた選手です。
俊足、強肩でロッテに求められる資質を兼ね備えていますので、小柄であるためにプロではパンチ力を求めるのは酷としても、核弾頭としての期待は充分にできます。
ただそれでも入札をするほどに評価が高かったのか、菊池を外した後でも充分に獲得が出来たのではないかとの思いはあるのですが、オリックスあたりが狙っているとの噂もあったために確実に抑えたかったとの意向が働いたのかもしれず、それはそれでよいとは思います。
ただそれであれば菊池への指名公表をする必要はなかったはずで、数年前のように隠密ドラフトを徹底すれば済んだ話でもあり、今回の件でアマチュア球界に「ロッテの指名公表はあてにならない」という印象で受け止められてしまったでしょうから、今後に与える影響が心配ではあります。

かと思えば一方では川井、戸部、長崎のように事前の情報どおりに律儀に2巡目で大谷を指名したのにはガッカリ感は否めず、しかしここはスカウトの眼力を信じることにします。
あれだけ左腕を連呼していたのは何だったのかとも思いますが、先日も書いたとおり服部や木村、坪井や植松らを育てることを優先したと考えれば、悪い選択ではありません。
どうにも大谷には来年のドラフトを見据えた早大閥がらみの指名ではないかとの疑念は拭えませんが、今はとにかく戸部にはならないで欲しいと願うばかりです。

大嶺も3巡目で獲るほどのチーム事情なのかとの疑問はありますが、話題性と素材を買っての指名なのでしょう。
個人的には2巡目に堂林(中京大中京)か鬼屋敷(近大高専)を獲って大谷以下を繰り下げても充分にいけたと思いますし、それで仮に大嶺を失っても仕方がないとの割り切りも出来る心づもりだったのですが、なかなか思うようにはいかないものです。
挙げ句の果てには「兄とは違う球団で対戦をしたかった」と言われてしまう始末で、ちょっと寂しい感じがあります。
どうやら球団は西岡の後継者として育てるようなコメントを残しているようですが、年齢差は7つですから西岡のメジャー流出を視野に入れているのかもしれません。
身体能力は抜群のようですから、どちらかと言えば角とともにポスト井口を狙ってくれた方が夢があるような気がします。

4巡目で清田を獲れたことを喜ぶべきかどうか、実は微妙な感じがしています。
大松を5巡目で獲れたときには大喜びをしたものでしたが、今回はそんな感慨はありません。
右の外野手が補強ポイントであることは間違いないものの、荻野と同級生であることを考えれば右である必要があったのかと、それであれば左の荒波(トヨタ自動車)という選択肢もあったようにも思いますし、左腕と言う意味での阿南(日本通運)もありだったはずです。
それでも清田を指名したことは地元出身ということもあるでしょうが、荻野とは違うパンチ力を期待してのことでしょうから、竹原のよきライバルになってくれることを願っています。

山室が育成枠での獲得となったのは意外でもあり、納得感もあったりします。
高校時代から名を馳せた山室ですが、大学では腰痛に悩まされて4年になってようやくリーグ戦初勝利を挙げたという状況ですから、まさに育成が必要なタイプです。
ただ本人が育成枠であってもプロ野球で勝負をするとの考えを持っているかどうか、育成枠で初の入団拒否という羽目になるのではないかと、そんな心配もあります。
開幕前にでも支配下選手登録をされてもおかしくはない、しかし逆に1~2年でユニフォームを脱ぐことになるリスクもある、それが現時点での山室の評価でしょう。

ドラフトで4人、育成枠で1人の指名は微妙な感じがしますが、とりあえず育成枠がゼロでなかったことで球団の方針転換により角らがパニックに陥ることがなかっただけでも、今回のドラフトは及第点かもしれません。
ただ捕手の指名がなかったのは首を傾げざるをえませんし、社会人が3人ということで契約金の予算がオーバーとなっての指名打ち切り、そんな感じがします。
何はともあれ投手偏重のドラフトからバランス重視に舵を切ったことが最大の収穫で、やるじゃん石川球団副代表、と今のところは誉めておくことにします。
ようやく小林宏が小林、田中雅が田中、もしかしたら橋本健が橋本になる来季だったところへ、新たに荻野忠&荻野貴、大嶺兄&大嶺弟が登場をしたことには違和感が残りますが、活躍をすればすぐに板についてくることでしょう。
いろいろと書きましたが5人には西村ロッテを支える重要な選手になって欲しいですし、期待もしていますので、笑顔で入団発表に全員が顔を揃えてくれることを願っています。


1巡目 荻野貴司 外野手 右 24歳 トヨタ自動車 172cm・76kg 予想背番号4


2巡目 大谷智久 投手 右 24歳 トヨタ自動車 176cm・83kg 予想背番号16


3巡目 大嶺翔太 内野手 右 18歳 八重山商工 180cm・76kg 予想背番号00


4巡目 清田育宏 外野手 右 23歳 NTT東日本 180cm・85kg 予想背番号50


育成枠1巡目 山室公志郎 投手 右 22歳 青学大 183cm・82kg 予想背番号121

 

 

コメント (32)

ロッテのドラフトは少数精鋭か

2009-10-29 00:01:30 | 千葉ロッテ

いよいよ明日に迫ったドラフトですが、ロッテファンには大きな期待を寄せないことでショックに対する心の準備が求められます。
どうやら投手偏重、少数精鋭の流れが見えてきたことで、ここ半月ほど悩まされている物理的な頭痛に加えて精神的な頭痛にも悩まされる、そんな1日になるかもしれません。

ロッテが元ソフトバンク・山田獲り (10/28 スポーツ報知)

ロッテが元ソフトバンクで、四国・九州アイランドリーグの福岡に在籍する山田秋親投手(31)の獲得を検討していることが27日、分かった。
00年のドラフト逆指名でダイエー(現ソフトバンク)入りした最速153キロ右腕。
11月11日の12球団合同トライアウト(甲子園)終了後にも正式に獲得へ動き出す。
山田は04年に中継ぎで6勝を挙げたが、度重なる故障で08年オフに戦力外通告。
同年11月に右肩関節唇の手術を受け、球界復帰を目指していた。
今年9月に入団した福岡では5戦未勝利に終わったものの、石川副代表がダイエー入りした当時の担当スカウトだったこともあり、球団は担当スカウトを数回派遣していた。
「体は良くなったと聞いている。右肩の回復次第では、獲得する可能性はある」と球団幹部。
山田の出戻りとなれば、独立リーグ経由での復帰は初のケースとなる。
西村新監督は、今オフの補強ポイントに長距離砲と中継ぎ投手を挙げている。
トライアウトでは救援の適性を見極め、最終的な決断を下すことになりそうだ。
◆山田 秋親(やまだ・あきちか)1978年9月19日、京都市生まれ。31歳。北嵯峨高3年夏に甲子園出場。立命大ではシドニー五輪に出場し、00年のドラフト2位(逆指名)でダイエー(現ソフトバンク)入り。04年に6勝も、08年オフに戦力外通告。09年9月に四国・九州IL・福岡に入団した。通算15勝11敗1セーブ。血液型A。右投右打。

中継ぎ投手が補強ポイントであることは間違いなく、そういう意味ではズレータや金泰均、金東柱らの大砲タイプの新外国選手ネタもそうですが、石川球団副代表の目の付け所は悪くないと思いますし、また期待もしています。
その石川球団副代表が担当スカウトだった山田、というだけでアレルギー反応を示す人もいるでしょうが、しっかりとトライアウトで状態を確認するステップを踏むのであれば問題はありませんし、またこういった人脈は大事なものだと考えるべきでしょう。
とは言え、山田も肩の故障で手術明けという以前に活躍をした2004年以降はほとんど1軍で投げていませんし、四国・九州ILでも5試合で10回1/3を投げて防御率が3.48で奪三振が8、与四死球が3といった成績ですから、あまり過度な期待ができるはずもありません。
今ひとつだけど石川人脈だから、みたいなことにならなければどうってことはない、そんなニュースだと思います。

ロッテ 新助っ人にベネズエラ代表バスケス (10/28 スポーツニッポン)

ロッテがベネズエラ代表左腕、マーリンズ傘下3Aのカルロス・バスケス投手(26)を獲得する方針を固めた。
球団関係者は「球も速いし変化球もいい」と高く評価。
補強ポイントである左のセットアッパーとして期待している。
バスケスは落差の大きいフォーク、145キロ前後の鋭く沈むシンカーが武器の技巧派左腕。
要所で150キロを超える速球も威力を発揮する。
主に中継ぎとして02年からの8年間でマイナー通算36勝34敗、防御率3.91。
ベネズエラ代表として出場した今春のWBCではすべて中継ぎで6試合に登板し、0勝0敗ながら4ホールドをマークして防御率3.86。
同国の4強入りに貢献した。
球団は27日、元巨人投手の西本聖氏の1軍投手兼バッテリーチーフコーチ就任を正式発表。
現在、ベネズエラのウインターリーグに参加しているバスケスのチェックに西本コーチを派遣し、獲得を正式決定する方向で調整中だ。
もう一つの補強ポイント、右の大砲は斗山・金東柱についても石川球団副代表が「リストに残っている。獲れるなら欲しい選手」と明言した。
◆カルロス・バスケス 1982年12月6日、ベネズエラ生まれの26歳。17歳だった00年2月にカブスと契約。06年11月にホワイトソックスにトレードで移籍。08年はレッドソックス、今季はマーリンズのマイナーでプレー。メジャーは未経験。今年3月のWBCにベネズエラ代表として出場した。1メートル91、104キロ。左投げ左打ち。

また新外国人選手では、今日も引き続き機関紙が新しいニュースを届けてくれました。
こちらも中継ぎ左腕という的確に補強ポイントを埋める内容で、闇雲に補強をしていた昨年に比べればマシになってきたとの感触があります。
このバスケスはいろいろと調べてみたもののマーリンズの3Aや2Aのロースターに名前を見つけることができず、制球がどの程度かが分からないのが不安材料ではあるのですが、中継ぎで36勝34敗という成績を考えればロングリリーフをこなすスタミナはあるものと思われ、川崎の復活のためにも是非とも獲得が実現して欲しいと思います。
長身の左腕ということでヒルマンやセラフィニの再来になってくれることを願っていますし、ノットやクベンカのことは既に記憶の彼方に消し去っていることは言うまでもありません。

とタイトルとは関係のなさそうなトライアウトや新外国人選手の話を書いてきましたが、これらは決してドラフトとは無関係ではありません。
先日も書いた通り、橋本将が横浜にFA移籍をするとすれば保有選手は57人であり、金とバスケスを獲れば59人、これで育成枠を維持するためにはマジック6となります。
だからこそ今年のドラフト指名は6人だと予想をしたのですが、ここに山田らのトライアウト組が入ってくると話は違ってきます。
頑張れば角らの育成枠選手も春季キャンプで1軍に、なんて石川球団副代表のコメントも流れていましたから、もしかすると今年のドラフトは3~4人ぐらいで終わるかもしれません。
残りはトライアウトと育成枠選手の支配下選手登録で補う、球団としては契約金が不要な選手で埋める方が安上がりですから、充分にありそうな話です。
現有戦力に混じっても遜色がないレベルの選手がいないのであれば無理に数だけを意識して指名をする必要はありませんし、少数精鋭であれば何の問題もありませんが、もし赤字削減の一環としてであれば暗い気持ちになります。
菊池(花巻東)を外して中澤(トヨタ自動車)、大谷(トヨタ自動車)、大嶺(八重山商工)で以上終了、こういった本人たちには罪はありませんがロッテファンの嘆きが聞こえそうな指名にはならないよう願いたいですし、私のネガティブさが笑い話になるような結果となることを祈っています。

 

コメント (18)

2009年通信簿 18 清水直行

2009-10-28 22:43:31 | 千葉ロッテ

18 清水直行 投手 34歳 年俸2億4000万円

【2009年成績】 23試合 6勝7敗0S 防御率4.42 144回2/3 177被安打 14被本塁打 42与四球 1与死球 88奪三振 被打率.305

昨年のアホらしい大名契約で今季の清水にはさほどの期待はしていませんでしたが、案の定と言っていいほどの不甲斐ない成績で終わりました。
本人にも球団にも腹立たしい限りではあるのですが、この清水の契約が複数年契約の見直しのきっかけとなったのであれば、それはそれで意味があったと思うことにします。

数字だけを見れば他のミリオンダラーズに比べてまともだと言えなくもありませんが、その年俸を考えればお話にもならないことは言うまでもありません。
昨年のあれだけ頼もしかった清水はどこに行ったのか、まるで別人のように打たれまくる清水にエースの称号、そして背番号18が泣いています。
試合の終盤までそこそこのピッチングをしていても球数で交代となり、しかし小野や成瀬のように完投に執着をする素振りを見せることなく、淡々としていたようにも見えました。
もちろん本心では忸怩たる思いを抱いていたのだとは思いますが、それを表に出してチームを引っぱるぐらいのことをしなければならないのが選手会長としての責務であり、それを期待されての大型契約であったはずです。
ただ黙々と投げるだけのサラリーマン化してしまったように見えたのは清水にとっては不本意でしょうが、それだけの印象を与えてしまう契約なのですから仕方がありません。

ピッチングとしてはストレートにキレがなかった、まさにそこに尽きます。
これは一昨年の不調の原因ともなったもので、清水はストレートが活きてこその清水ということが改めて浮き彫りとなったシーズンであったと言えます。
イメージとは違って実は軟投派と言いますか、コンビネーションで勝負をするタイプの清水はスライダーなどの変化球に絶大な威力があるわけではなく、伸びのあるストレートとのバランスで打者を打ち取るのがスタイルとなっています。
そういう意味ではストレートの衰えとともに変化球中心のピッチングに移行をすることが出来づらい投手であり、そういうこともあって一昨年の不調は盛り返せないのではないかと危惧をしたわけで、しかし昨年の清水はストレートを復活させてエースの名に恥じない活躍を見せてくれましたので、秋季キャンプでしっかりと鍛え直せば復調の目は充分にあるでしょう。
本人もブログで「新体制になって下半身の強化メニューが激しくなって、ハァハァ言いながら走ってます。やっぱりスポーツは下半身からですよ!」と書いていますので、今さら何を言っているんだとの突っ込みはさておき、期待はしてよいように思います。

とは言え、来季に35歳となる年齢の壁は決して低いものではありません。
正直なところ復調をしたとしても年俸に見合った成績を残せるほどとは思っていませんし、来季でユニフォームを脱ぐことになってもおかしくはないとすら感じています。
清水もそのぐらいの認識はあるでしょうから、だからこそのメジャー挑戦もとの発言なのかもしれず、もしどうしてもメジャーのマウンドを踏むことを願うのであればマイナー契約も辞せず、そのぐらいの覚悟を示すのであればファンも応援をすることでしょう。
果たして高額の年俸を捨ててまでの覚悟があるのかどうか、ご家族のことも考えれば結局は残留となるのではないかと思っていますが、あと7勝と迫った100勝を目指すとの決意をしてくれるのであれば歓迎をしますので、何にせよ早期の決着を望みます。
背番号18がメジャーへの切符となるのか、それともエースとしての称号となるのかは清水次第ですから、悔いのない決断をしてくれることを願っています。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 2億4000万円 → 2億8000万円 (△17%) ※2年契約

 

コメント (14)

キンキラキンにさりげなく

2009-10-28 01:10:11 | 千葉ロッテ

ドラフトを2日後に控えた中で、浮上をしてきたのが新外国人選手ネタです。
来月にもズレータのテストがあるはずなのですが、李承に懲りずに韓国球界にも目を向けているようです。

ロッテがWBC2冠韓国4番金泰均獲得へ (10/27 日刊スポーツ)

ロッテが今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で韓国の4番として活躍した金泰均(キム・テギュン)内野手(27=ハンファ)の獲得へ向けた調査を開始することが26日、分かった。
金は今季FA権を取得。
WBCでの強打が世界的に知れわたったことで、楽天などが獲得に興味を示している。
そんな中、韓国にも球団を持ってパイプがあるロッテが、補強候補にリストアップした。
来シーズンへ向け、大砲の獲得が急務だった。
かねて石川球団副代表は「外国人で4番を打てる選手がほしい」と、現状の戦力を見定めた上で補強ポイントを挙げていた。
メジャーや南米などを含め、現在6人程度に絞りこまれたという補強リストの中に、「アジアの大砲」も入っていた。
金はWBCで日本と優勝を争った韓国の主砲。
9試合で打率3割4
分5厘、3本塁打、11打点と活躍、満票で一塁手のベストナインにも選出された。
MVPを獲得した松坂(レッドソックス)からは、東京ドームの左翼へ看板直撃の特大弾を放った。
持ち前の長打力で、韓国の準優勝に大きく貢献した。
打撃だけでなく、ゴールデングラブ賞を受賞するなど、守備の評価も高い。
バレンタイン体制から一新し、西村新監督のもと、大砲と中継ぎ投手の補強は必要不可欠。
韓国残留を含め争奪戦は必至だが、負けてはいられない。

今季は19本塁打でしたが昨年は31発を放っており、通算打率も.310ですから今の韓国球界では大物の部類に入る金泰均です。
ただ記事中にある楽天だけではなく阪神も候補として挙げているようですし、そうなれば本人が日本球界を望めば激しい争奪戦になるものと思われ、外国人選手に大枚をはたくつもりがないと思われるロッテが真っ先に脱落をするであろうことは想像に難くありません。
4億2000万ウォンと言えば日本円にして3300万円程度ですが、おそらくは2年1億2千万円ぐらいが最低ラインになるでしょう。
年齢が若いのが魅力的ながらも三振がやや多いのが気がかりで、中日で李炳圭が三振の山を築いたことを考えれば、日本と韓国の野球の違いが心配ではあります。

ロッテ来季4番候補に韓国の主砲・金東柱 (10/27 スポーツニッポン)

ロッテが韓国代表の元4番、斗山の金東柱内野手(33)の獲得を目指す。
球団は右の大砲と左腕を今オフの補強ポイントに挙げて、新外国人をリストアップ。
その中で強打の金東柱が浮上した。
韓国で通算233本塁打。
00年シドニー五輪、06年WBC、そして金メダルを獲得した昨年の北京五輪で韓国代表の主軸を打つなど実績は申し分ない。
昨オフも獲得に向け調査を進めたが、バレンタイン前監督が球団への報告なしに身分照会の手続きを行ったため獲得が見送られた経緯もある。
西村新監督も4番候補の補強を公言。
金東柱ならば条件に合致する。
球団は8月下旬に石川球団副代表を韓国へ派遣。
ハンファの金泰均もリストに残っているが、石川副代表が「韓国人選手は金額が高い」というようにネックは金銭面。
FA権を保有し今季年俸約5600万円の金東柱を獲得する場合、1億円以上が必要となる。
だが、日本球界移籍を熱望する金東柱は昨オフ「金額にはこだわらない」としており、大幅に譲歩する可能性もある。
今後は条件面を調整しながら獲得を目指す。

そういう意味では同じ金でも昨年も話題となった金東柱の方が、機関紙スポニチの報道ということもあって可能性が高いような気がします。
こちらも今季19本塁打で通算打率が.314と金泰均と似通った成績ですが、パワーは一歩譲るものの安定感は抜群です。
ただ来季34歳という年齢と、7億ウォンの年俸を考えればダンピングをするとは言っても1億円を大きく下るとも思えず、ハードルはかなり高いと思われます。
あとは本人がどれだけ日本球界でプレーをしたいかにかかっていると思われ、足元を見るわけではないのですが単年6000万円程度で折り合いがつくのであればロッテ入りも無い話ではなく、それでもロッテの予算としてはかなりのオーバーですが、おそらくは金東柱にとって海外挑戦のラストチャンスである今オフへの意気込み次第でしょう。
もっとも記事中にもあるとおりいわく付きの選手ではありますので、活躍をしてもダメダメでも球団に対する攻撃の材料になりかねませんので注意が必要です。

何にせよ補強ポイントである左腕も含めて6人程度にまで候補は絞られているようですから、ズレータも含めて福浦や今江の刺激になる選手が対象となっていることは素直に評価をしたいところですし、早く来季の構想を練るためにも早期の決着を願いたいところです。
また舶来の4番候補を迎え撃つ大松の奮闘にも注目が集まりますし、とにかくチームの活性化に繋がる補強に徹してくれることに期待をします。

西本氏がコーチ就任 (10/27 スポーツ報知)

ロッテは27日、巨人などで活躍した西本聖氏(53)の投手兼バッテリーチーフコーチ就任を発表した。
背番号は71。
西本氏は愛媛・松山商高から1975年に巨人入り。
81年に沢村賞、中日に移籍した89年に最多勝のタイトルを獲得するなど、94年の引退まで通算165勝を挙げた。
2003年には阪神の投手コーチを務めた。
西本氏は「西村監督の下で日本一を目指して頑張る。選手たちにはいい環境を提供し、ちょっとした手助けができれば」とコメントした。

一方の投手陣では流れてくる投手偏重のドラフトネタに頭が痛くなってきていますが、もしかしたら来季に向けての一番の補強は西本コーチの就任かもしれません。
これまでのツケを一身に背負わせてしまうことになるので申し訳なく思っているのですが、ロッテファンの絶大なる期待が集まっていることは間違いないでしょう。
選手の立場になって考えるという指導スタンスにも好感が持てますし、例によって意味が分からないバッテリーチーフコーチという肩書きはさておき、おそらくは球団とも西村監督とも何の人脈もない中での起用でしょうから、しがらみなく白紙の状態から投手陣を立て直してくれることに期待をしています。
秋季キャンプに合流をするかどうかの情報はありませんが、とにかく数の多いロッテの投手を満遍なくじっくりと見てもらって、原石を磨き上げる手腕を見せてもらいたいところです。
江川監督、いやいや西本コーチこそがロッテに必要だったのだと、そう胸を張れる2010年であることを願っています。

 

コメント (12)

2009年通信簿 17 成瀬善久

2009-10-27 22:58:01 | 千葉ロッテ

17 成瀬善久 投手 24歳 年俸7350万円

【2009年成績】 23試合 11勝5敗0S 防御率3.28 153回2/3 146被安打 14被本塁打 28与四球 3与死球 156奪三振 被打率.252

一発屋で終わってしまうかどうかの鍵となる2009年でしたが、しっかりとした存在感を見せてくれました。
来季はミリオンダラーズの仲間入りとなることが濃厚ですが、先輩たちがいるうちに開幕投手を奪うとの目標を達成しての15勝、これを最低ラインに頑張ってもらいたいです。

昨年の轍は踏まない、まさにそんな決意を持って春季キャンプに臨んだ成瀬の姿は減量の跡が見られましたので、むしろ成績は物足りないぐらいです。
ただそのキャンプで足を痛めたことでスタートが遅れたこともありますし、その影響からか前半戦は昨年の延長のようなピッチングとなってしまいましたが、夏前から調子を上げてオールスター以降は7連勝と見事な立ち直りを見せました。
ベンチの機械的な、そして本人だけではなく見る者をも不愉快にさせる継投の失敗で勝ち星をいくつか失ったために私が目標と置いた12勝には届きませんでしたが、それでも成瀬にとっては大きな意味のあるシーズンだったと思います。

ピッチングとしては特徴である打者からボールの出所が見づらい、腕が体に巻き付いてくるように出てくるリリースポイントが復活をしたこと、何よりこれが大きかったです。
昨年は腰回りについた肉が邪魔をしたのか回転にキレがなく、またリリースポイントも安定をしなかったのですが、減量によって一昨年の成瀬が戻ってきました。
伸びのあるストレートとチェンジアップ、スライダーのコンビネーションで打者を翻弄するスタイルも一昨年と同様で、これこそが成瀬だと言えます。

しかし今季の成瀬はそれだけではなく、更なる成長を見せました。
それは自分でピッチングを組み立てていることで、一昨年は里崎のリードのままに投げていた感のあった成瀬でしたが、今季は捕手のサインに首を振るなどして自分が投げたいボールを投げるといった感じが見られたことは非常に重要なことだと考えています。
もちろん捕手には捕手の考えがあるので我が儘とのラインをしっかりと見極めなければなりませんが、自分で考えることはとても大事なことです。
勢いだけでプレーをしている選手が最初にぶつかる壁がここであり、成瀬はそれを越えたと言ってよいでしょう。
地顔であったはずの気弱な表情が一転して厳しい顔つきとなった今季は、成瀬にとってターニングポイントとなったシーズンであったと思います。

来季は名実ともにエースとなる、そんな1年にしなければなりません。
そのためにはボールのスピードを上げるのではなく、また新しい球種を覚えるのでもなく、今の三種の神器を磨き上げることが求められます。
また一昨年に比べて唯一と言ってもいいマイナスポイントはコントロールで、もちろん標準以上の制球力は兼ね備えている成瀬ではあるのですが、それでもストレートがすっぽ抜けたりして無駄球が多かったことが球数を増やしてしまい、完投間際で降板をさせられる屈辱に繋がりました。
どんどんとテンポ良くストライクを取っていくことが成瀬の持ち味の1つでもありますので、いい意味で相手を見下すピッチングを目指してもらいたいです。
そのためには油断をすることなくウエイトコントロールを維持し続けること、これだけは絶対に忘れないようお願いをしておきます。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 7350万円 → 1億円 (△36%)

 

コメント (15)

菊池に特攻

2009-10-27 00:30:44 | 千葉ロッテ

ドラフトへの希望を書いてから1日も経たないうちに、あっさりと真逆な方向性がニュースとして流れてきました。
候補として名前が挙がってくるのは投手ばかりで、来年も浦和に夢破れた投手たちの墓標が多く立ち並びそうな予感がします。

02年センバツV、トヨタの大谷投手を上位指名へ (10/26 スポーツ報知)

ロッテがドラフトの上位指名候補として、トヨタ自動車の大谷智久(24)をリストアップしていることが25日、分かった。
1位候補に花巻東・菊池を挙げているが、球団関係者は「早大では故障がちだったけど、トヨタで伸びた。今の力で十分に中継ぎ陣に入れる力を持っている」と、即戦力右腕として高く評価している。
大谷は02年のセンバツV投手。
早大ではリーグ戦制覇を4度経験し、トヨタ自動車では昨年の日本選手権でチームを2連覇に導いた。
スライダー、フォーク、シュートなど多彩な変化球を制球良く投げ分けるのが身上だ。
1位候補の花巻東・菊池は競合必至。
先発ローテの左腕は成瀬だけで、外れ1位候補にはトヨタ自動車・中沢、慶大・中林、智弁和歌山高・岡田ら左投手を挙げている。
投手力強化はV奪回へのカギとなるだけに、ドラフト直前まで入念に調査を進める。
◆大谷 智久(おおたに・ともひさ)
1985年2月14日、兵庫県生まれ。24歳。報徳学園高3年時の2002年春は、決勝の鳴門工戦まで全5試合完投でセンバツ優勝。早大では通算18勝を挙げた。トヨタ自動車では07、08年と日本選手権2連覇。176センチ、86キロ。右投右打。

大谷には悪いのですが、先日の中林(慶大)と同様に上位指名をしたくなるような輝きが感じられません。
ストレートは140キロ前後、多彩な変化球とマウンド捌きで報徳学園、早大、トヨタ自動車という名門チームの柱として活躍をしてきた実績は素晴らしいものの、良く言えば安定感がある、悪く言えば平均的で特徴がない、そんな投手だと思います。
何となく来年の斎藤や大石を視野に早大閥の選手を指名することが目的のようにも感じられ、それであれば同じトヨタ自動車の佐竹の方が魅力があります。
中位以降であればまだしも上位の枠を埋めるほどではない、仮に上位指名の力があっても今のロッテには必須ではない、それが私の大谷に対する評価です。

ロッテが雄星の1位指名を発表 (10/26 日刊スポーツ)

ロッテは26日、千葉市内の球団事務所でスカウト会議を開き、29日のドラフト会議で岩手・花巻東高の菊池雄星投手を1位指名すると発表した。
左腕の先発投手はチームの強化点で、石川晃球団副代表は「スカウト陣が菊池でいきたいということだった」と述べた。
そのほかの上位候補にはロッテ・大嶺の弟の翔太(沖縄・八重山商工高)が挙がった。
菊池については日本ハム、楽天、中日、阪神が既に1位指名を明らかにしている。競合は確実で、ロッテは抽選に西村新監督が臨む予定。

菊池への特攻も意外でした。
ここまで言い切ってしまえば入札をするしかなく、他球団を牽制したものではないでしょう。
10年に1人、20年に1人というフレーズは数年ごとに聞きますので話半分にしても、今年の候補の中では菊池がピカイチであることは間違いありませんので、逃げずにぶつかる球団の姿勢は好感を持って受け止めることにします。
また石川球団副代表のコメントも意味深と言いますか、好意的に受け止めれば「俺が、俺が」から卒業をして次のステップに進んだと見て取れますし、うがった見方をすれば確率が低いチャレンジへの責任逃れにも聞こえます。
これはスカウトにも言えることで、いかに獲得が困難であろうともチームに必要な選手に入札をするとの強い意志の表れか、あるいは球界がこぞって評価をしている選手であれば結果的に小野(元巨人、近鉄)や川口(元オリックス)のような期待外れでも自分の責任にはならないとの打算なのか、是非とも前者であってもらいたいものです。

何にせよ特攻をすると決めた以上は西村監督の運に賭けるしかありませんが、問題は外した場合のシナリオをしっかりと描き切れているかどうかです。
一昨年の大学BIG3に12球団が殺到をしたような展開になればいいのですが、意外に日和って一本釣りに走る球団が多いのではないかとも思っています。
そうなると菊池の交渉権を得る確率が高くなる反面、外した場合は地獄が待っていると言ってもよいでしょう。
今村、筒香はもちろんのこと、堂林や岡田、真下が消えていてもおかしくはなく、個人的には評価をしていない二神や今宮という1巡目もありえます。
8球団程度が菊池に入札をして、仮に外しても再入札で堂林らを獲得できればいいのですが、ここにきてネガティブな発想が炸裂をし始めました。
こうなったら小池の再来、字面も似ているし西村監督のビギナーズラックに期待をすることにしましょう。

ところで数少ない野手の名前の中で、大嶺(八重山商工)が真っ先に挙がっていることに違和感があります。
私は大嶺への指名はないと考えていたのですが、やたらと石川球団副代表が持ち上げていますので、話題作りもあっての指名がありそうな感じとなってきました。
大嶺は高い身体能力を誇る有力な候補ではあるのですが、捕手から投手、内野手を転々としているイメージが強く、センスだけで野球をやっているのではないかと見ていますし、実際問題として練度が低いことは否めません。
もちろん資質さえあればプロに入ってから大きく伸びる選手は枚挙に暇がありませんが、そういった選手を育てきれないのがロッテだったりもします。
本人に強い意志がなければいろいろなポジションをたらい回しにされた挙げ句にお払い箱、まさに藤井や柳田の二の舞にもなりかねません。
大嶺の場合は兄がいるので酷いことにはならないかもしれませんが、上位候補という言葉が引っかかりますし、果たしてそこが補強ポイントなのだろうかとの疑問もあります。
それでも兄の入団発表の際に上京をしてきて千葉マリンで一緒に写真に収まった中学生が、その3年後に兄と同じチームに入団をするという話は夢がありますので、上位指名はともかく他球団にさらわれるようなことがなければいいのだがと、そんなことを思ったりもしています。

野球は投手、とは言っても獲る前に育てろと言いたくもなりますし、数だけはいる左腕が浦和の肥やしとなって朽ち果てるのを見るのは忍びないです。
目先の投壊の手当てをする前にコーチ陣の充実を図る方が先だと思いますし、冗談抜きで投手が異様に多い今の選手構成を早期に是正をしなければ大変なことになるでしょう。
蓋を開けてみれば指名は投手ばかりで野手は大嶺だけ、そんなことだけにはならないことを切に願っています。

 

コメント (13)

2009年通信簿 15 上野大樹

2009-10-26 22:54:54 | 千葉ロッテ

15 上野大樹 投手 23歳 年俸1200万円

【2009年成績】 16試合 1勝1敗0S 防御率3.94 29回2/3 31被安打 1被本塁打 15与四球 0与死球 23奪三振 被打率.270

昨年のドラフト会議当日に一番期待をしている選手として名前を挙げた上野ですが、その期待通りのピッチングを見せてくれたルーキーイヤーでした。
普段の満面の笑顔とマウンド上での厳しい表情とのギャップは黒木を彷彿とさせますし、来季の飛躍が渇望をされる上野です。

チームで一番の結果を残したとは言っても新人王を狙えるような大活躍をしたわけではなく、木村が不甲斐なかったことや香月の不遇もあったのですが、それでもチームの主力になれる資質を見せてくれたことでは文句のないシーズンでした。
キレのあるストレートにスライダー、カーブ、フォークなどの変化球も平均以上で、さらにはボールに気持ちが乗るタイプですので見ていて楽しくなります。
学生時代の武器はスライダーだったもののプロでは緩いカーブやフォークなどの落ちるボールを多く要求されたことは意外でもあり、荻野のデビュー時と同様に里崎らが未だ模索中といった感じがしないでもないのですが、登板機会が増えることでそれも時間が解決をしてくれることでしょう。

気になるとすれば終盤にらしからぬ気弱な表情を垣間見せたことで、思うように投げられない苛立ちのようなものも感じました。
里崎は自分の組み立てを要求するタイプであり、一方の橋本将は投手が投げやすいようなリードをする傾向があるので上野にとっては橋本将の方が投げやすいのではないかとも思っているのですが、橋本将の動向が不透明なことから田中雅がどういったリードをするのかが上野にとっては鍵かもしれません。
数少ない田中雅がマスクを被るケースでは一生懸命に工夫をしながらのリードが見て取れましたので、やはり里崎よりは田中雅の方が合うような気がします。
とは言え確実にレギュラー捕手は里崎でしょうから贅沢も言ってはいられず、いかに自分の持ち味を里崎に分からせるかが上野にとっての課題であり、強く希望をしてでも秋季キャンプ、春季キャンプと里崎とバッテリーを組むことを増やすべきでしょう。
おそらくは来季も今季と同様に中継ぎでの起用が多いであろう上野が、ロングリリーフをこなして先発への足がかりとなるピッチングを見せてくれることを期待しています。


【オリオン村査定】 1200万円 → 1300万円(△8%) 

 

コメント (10)

どうなるドラフト

2009-10-26 00:06:15 | 千葉ロッテ

菊池が国内志望を表明したことで、ドラフト戦線も風雲急を告げる状況となってきました。
あくまで菊池に特攻をするのか、あるいは間隙を縫って一本釣りを狙うのか、各球団の戦略が問われる2009年のドラフトです。

注目のロッテですが、早くから菊池への入札を口にしながらも今日の石川球団副代表のコメントは「1位評価」であり、日和る雰囲気が漂い始めています。
今の時点で菊池から撤退をしているのは巨人、横浜、広島のセントラル3球団だけで、阪神、中日、日本ハム、楽天の4球団は入札を公言しています。
おそらくは6~8球団ぐらいは重複をするのではないかと思われ、果たしてロッテはどうするのか、ここ数年は臆することなく抽選に挑んできただけに、体制の変更がかつての消極路線による二番手の選手に甘んじていた時代に逆戻りをすることになるのか、今後の行方を推測するリトマス試験紙になるかもしれません。

菊池に入札をするかどうかはさておき、補強ポイントに左腕が挙がることは間違いありません。
昨年は木村と坪井、一昨年は服部と根本と植松と左腕を漁りまくったものの即戦力にはならず、1軍が確実な左腕は成瀬と川崎だけというのが現状です。
そのため岡田(智弁和歌山)や真下(東海大望洋)などが候補として噂をされていますが、彼らが木村らを凌駕するほどの魅力があるとも思えないのが正直なところです。
今は闇雲に補強をするのではなく現有戦力をレベルアップすることに注力をし、今年は左腕以上の補強ポイントである野手の獲得に徹底をする、そんなドラフトでよいのではないかと考えているのは私だけではないでしょう。

来年は捕手にいい素材が多いらしいのですが、それでも橋本将のFA移籍が濃厚となってきたことと新里の引退もあって、確実に1人は指名をしておきたいところです。
南の台頭で一息つきかけた感はあるものの右の外野手の補強も必須ですし、高校生の外野手も必要でしょう。
内野では二遊間を守る選手は余剰気味の感があるものの、本職の一塁手の獲得を検討することも考えなければなりません。
とにかくこの6年で指名をした42人のうち投手が32人と異様な偏りによりいびつな選手構成となってしまったことを是正すること、これが最優先に求められます。

1巡目 堂林翔太 外野手 18歳 中京大中京
2巡目 清田育宏 外野手 23歳 NTT東日本
3巡目 原口文仁 捕手 18歳 帝京
4巡目 中田亮二 内野手 22歳 亜大
5巡目 佐竹功年 投手 26歳 トヨタ自動車
6巡目 蓬莱伸哉 投手 22歳 王子製紙

私が指名をするとしたら、まあこんな感じでしょう。
現有戦力が58人、橋本将がFA移籍をするとして57人、新外国人選手を2人獲るとして59人ですから、育成枠を維持するためには最低でも6人が必要となります。
逆に言えばギリギリの選手数でいくのではないかと思われますので、今年の指名は6人だと見ています。

1巡目は堂林、ようやくフェニックスリーグで目が覚めつつある佐藤とともに若手の外野手としてチームの底上げに期待をします。
清田は評価が高すぎるような気がしますが、即戦力を期待される右の外野手は稀少ですから3巡目では厳しいかもしれず、ただ可能であれば2巡目に鬼屋敷(近大高専)を持ってきたいところではあるのですが、来年は山下(習志野)がいるだけに無理は禁物で、確実に清田と原口を抑えておきたいです。
4巡目の中田はおかわり君をイメージしているわけでもなく、またあれほどの長打力も期待はできませんが、その体型からは想像ができない俊足と柔らかいグラブ捌きを誇りますので、この順位で獲れれば万々歳でしょう。
これだけ野手を優先すれば投手は年齢や体格から実力に比して評価が低い社会人投手を下位で獲るのが精一杯なのですが、それでも武田久や攝津を夢見るぐらいの力が佐竹や蓬莱にはあるのではないかと思います。
ちなみに大嶺翔太(八重山商工)の指名はないだろうと、これまでの小野亨(元東芝)や田中靖洋(西武)の傾向からそう推測をしています。

何にせよ目先の投壊に惑わされて上位を投手で占めないこと、これだけは強くお願いをしたいです。
最低でも半数は野手の指名をしなければ低迷が数年は続くことは間違いないと力強く確信をしていますので、私の希望はどうあれ来季に期待が出来るドラフトとなってくれることを願っていますし、石川球団副代表の手腕にすがる思いです。
地味でもいいので確実な補強、それしかロッテが生き残る道はありません。

 

コメント (21)

2009年通信簿 14 小宮山悟

2009-10-25 20:48:31 | 千葉ロッテ

14 小宮山悟 投手 44歳 年俸3800万円

【2009年成績】 12試合 1勝0敗1S 防御率9.88 13回2/3 24被安打 2被本塁打 1与四球 2与死球 7奪三振 被打率.381

まるで吉井を見るかのような悲惨な現役最後のシーズンとなりましたが、ボロボロになるまで投げ続けると決意をしてのことでしょうから、小宮山としては何の悔いもないと思います。
紆余曲折をしながらもロッテのユニフォームを着ての最終登板でセーブを記録したことは、ファンにとっても小宮山にとっても記憶に残る幕引きでした。

小宮山枠、この悪評高き措置に苦しんでいたのはファンや若手投手だけではなく、当の本人もそうだったようです。
監督に迷惑をかけたとの言葉もありましたが、一昨年あたりからは残念ながらチームにとっての重荷となってしまいました。
これが契約によるものなのかベンチの配慮によるものなのかは分かりませんが、投手陣の新陳代謝の足を引っぱったことは否めません。

現実的に今年のピッチングを見るまでもなく、力の衰えは明らかでした。
往年の精密機械と呼ばれた制球力も影を潜め、ボールに力がないために軽々と外野の間を破られるなど、小宮山の終焉を物語るかのような2009年であったと言ってよいでしょう。
5月に2軍落ちを言われた時点で引退を決意したとのことですから自覚はあったでしょうし、その2軍でも3点台半ばの防御率でしたので来季を考えられなかったのも当然のことです。
それでも特別待遇で先発を任され続けたことには首を傾げたくなりますし、小宮山枠の解除を自ら申し出なかったことからも小宮山はロッテで指導者になるつもりはないのだろうと、自らの手足となるべき若手の台頭を阻むようなことを賢明な小宮山がするはずがないと思っていたので、引退セレモニーでの「近い将来、このユニホームをまとって、この場所に帰ってくることを願って、引退のあいさつとします。」 との言葉は驚きでした。

仲良しクラブの緩い体質の中で、チームメイトに苦言を呈することができる唯一の存在と言ってよいのが小宮山でした。
自身の成績が不甲斐ないために説得力に欠けるところが残念ではあったものの、だからこそ投手コーチとして西村監督を支えて欲しいと、諦めながらもそんな思いは持ち続けていただけに、リップサービスであっても嬉しい小宮山の発言です。
まずはアマチュア球界、おそらくは早大監督を目指しての新たなスタートとなるのでしょうが、西村監督の次の次ぐらいでロッテに復帰をしてくれることを楽しみに待っています。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 3800万円 → 任意引退 ※9/20に任意引退発表

 

コメント (10)

サブローも決着か

2009-10-25 01:01:45 | 千葉ロッテ

退団が濃厚だと思っていたサブローが、どうやら残留をほのめかしたようです。
そうなると今年のプレースタイルの変更は何だったのだろうかとは思いますが、何にせよ喜ばしいニュースです。

FAのサブロー「国内ならロッテ メジャーは夢」 (10/24 スポーツニッポン)

FA権を保有するロッテ・サブローが権利を行使せず残留する。
鹿児島・鴨池キャンプに参加しているサブローは「国内ならロッテ残留。メジャーは今でも夢」とメジャー志向を明かしながらも、PL学園の先輩である金森新打撃コーチの加入が残留を後押しする。
「先輩だし、もう少しうまくなりそうな気がする。来年の僕はもっと楽しみですよ」。
金森コーチの愛弟子・井口が加入した今季は、井口の打撃を参考にともに自己最高の打率.314、22本塁打。
今キャンプ中はさらなる技術向上へ早速、同コーチの指導を受けている。
西岡新主将のバックアップも約束しており、ロッテで優勝という夢を目指す。

内容としてはメジャー志向を伝えたものですが、他紙でも具体的なオファーがなければ考えられないとのコメントがありましたし、積極的に動くことはないと見るのが妥当でしょう。
昨年に生まれたお子さんもまだ小さいことで夢は夢として現実を直視した上での決断であれば尊重をしたいですし、歓迎もします。
まだまだ上手くなるとの心意気も買えますし、早坂や角中らが越えなければならない大きな壁として頑張ってもらいたいです。
また西岡を掣肘できる怖い先輩となれるのはサブローだけだと思っていますし、同時に頼りになるのもサブローでしょう。
そのサブローが6番を打てる打線が理想なのですが、そんな私の思いをあざ笑うかのような今年以上の活躍を見せてくれれば言うことはありません。

これで選手の動向としては清水と橋本将がFA宣言をするかどうかに絞られましたので、両人には申し訳ないながらも今年の成績を考えれば来季に限ってのチームへの影響は軽微であり、ようやく落ち着きを見せ始めたと言ってよいでしょう。
しかしその一方で山中コーチの入団は発表となりましたが、日刊スポーツとの契約の問題か西本コーチの正式発表がずれ込んでいることが秋季キャンプとの兼ね合いで気がかりであり、契約であれば仕方がないとは思いながらもやりようはあるだろうとの苛立ちが先に立ちます。
さらに心配なのは2軍打撃コーチとも言われていた長嶋の動向が分からないことで、所属をしている三星は今年はBクラスだったので既にオフに入っているはずで、この動きの遅さの理由が分からずに戸惑っています。
せっかくの本格的な秋季キャンプにコーチ陣が勢揃いをしないところなどはロッテらしい不手際と言ってしまえばそれまでなのですが、腹立たしいことに変わりはありません。
一日でも早く全てのコーチングスタッフが発表をされること、全員が秋季キャンプに合流をすることを切に願います。

 

コメント (7)

2009年通信簿 13 橋本健太郎

2009-10-24 23:12:56 | 千葉ロッテ

13 橋本健太郎 投手 29歳 年俸2000万円

【2009年成績】 2試合 0勝0敗0S 防御率9.00 2回 3被安打 1被本塁打 1与四球 0与死球 1奪三振 被打率.375

開幕直前のまさかの久保とのトレードで移籍をしてきた橋本健ですが、当然のことながら久保の穴を埋めることはできませんでした。
球団の不手際の責を一身に背負う形となってしまったことは気の毒ではあるのですが、それをはね返すためにはピッチングで答えを出すしかありません。

そもそもが赤字削減の一環として行われたトレードでしたので、1軍に橋本健の居場所が無かったのは仕方がないところではありました。
しかし中継ぎ投手が酷使により多くが調子を落としたことから石川球団副代表の補強ポイントの目の付け方が間違っていなかったことが図らずも証明をされてしまったわけで、そんな中でも出番が少なかったことはムニスと同様の仕打ちにあったとも言えます。
2軍では守護神としてセーブ王を獲得し、更にはイニング以上の奪三振と防御率も2点台ですから、やはり冷遇をされた感は否めません。
首脳陣が変わって一気にブレイクをするかどうか、来季は橋本健にとっては正念場となります。

とは言え、明るい未来が待っていると簡単に言えるわけではないのが橋本健の現状です。
数少ない1軍でのピッチング、そして鎌ヶ谷などで見た2軍戦でもそうでしたが、その大きな体を使い切れていない立ち投げのフォームでは先が見えているような気がします。
2軍では四球の数は少ないもののコントロールがいいとも言えず、ボール先行のピッチングではなかなか1軍で通用をするとも思えません。
阪神でのルーキーイヤーで輝いたときには140キロ台後半のストレートに伝家の宝刀のチェンジアップのコンビネーションが冴え渡ったことを思い出して、原点回帰、あの頃のピッチングを取り戻すことが橋本健には求められます。
幸いにも1軍での2試合目の登板、これが今季のラスト登板となってしまったわけですが、ホームランを打たれたもののストレートに力を感じられる楽しみなピッチングでしたので、実は密かに来季の橋本健には期待をしています。
あのまま1軍で登板機会があれば期待が確信に変わったのかもしれませんが、その後のピッチングを追うことができなかったのが残念でなりません。
私の期待を裏切ることなく、そして多くのロッテファンが負った心の傷を癒してくれるような活躍をしてくれる橋本健が見られる2010年であることを願っています。


【オリオン村査定】 2000万円 → 1800万円 (▼10%) 

 

コメント (6)