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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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藪効果を活かせ

2010-07-31 23:33:22 | 千葉ロッテ

ロッテの入団テストを不合格となった藪はなりふり構わずに楽天にもチャレンジをして、今度は無事に入団が決まりました。
来週のロッテ戦に登板をして活躍をすればマスコミは大喜びでしょうし、ロッテだけに充分にありえる話ではあるのですが、しかし悲観をすることはありません。
若手にチャンスをとの球団の方針を間接的、直接的に耳にしたのか西村監督の選手起用に徐々にではありますが変化が見えてきていますので、この流れをしっかりと改革への道筋としてもらえばマイナスを補って余りあるアドバンテージを藪がもたらしてくれたことになります。
いつものパターンを無視したかのように右腕に対して神戸ではなく竹原を使ったり、これだけの大差の試合で井口やサブローを最後まで代えないという意固地なところは相変わらずですが、外圧でも何でも構いませんので西村政権が長続きをするような施策を球団には執ってもらいたいです。

今日は夜に外せない用事があったために球場に行くことはできなかったのですが、満員に膨れあがったロッテファンが失望をするような試合になってしまったようです。
昨年よりも1試合早く100万人の観客動員を達成したことは球団にとっては喜びであり、昨年限りで球場を去った一部の輩にとっては誤算でしょうが、ベンチが「変わらなきゃ」と思わなければ尻すぼみになるであろうことは想像に難くありませんので、喉元過ぎれば熱さを忘れるにならないよう願いたいものです。
細谷と清田のスタメン起用、これが無ければ単なる大差の負け試合でしたから、同じ負けでも意味のある負けにすることを心がけてくれればと思います。

それにしてもこれだけ打たれれば逆にスッキリと言いますか、思い切りよく面子の入れ替えができると前向きに考えることができます。
今日はストレートを多めに投げたものの130キロ台後半がせいぜいで、ボールがうわずってコントロールがままならなかった大谷は浦和で一から出直しです。
あの得点差で攻めのピッチングができなかった松本も、来季があるかどうかは分かりませんが今季はもういいでしょう。
ミスがあったもののボールとしては悪くはなかった根本、昨日の失敗を何とか取り返して気持ちが落ち着いたようにも見えた古谷との差は歴然としています。
竹原と根元と大谷と松本を落として香月と那須野と山室と斉藤を上げる、これが私の願いです。
少なくとも捕手3人体制に戻さなければ今日のような打たれっぱなしな試合は今後もいくらでもあるでしょうから、試合の途中で捕手を交代できる体制を組むことは絶対に必要です。

ところで明日の先発が香月というのは若手抜擢との点では歓迎をすべきことなのでしょうが、27日に3回で5失点、しかも71球を投げていることを考えれば、中4日で起用をするベンチの意図が全く理解できません。
前回もきついスケジュールで登板を強いられた香月ですし、若手にはもっと心身ともに余裕を持たせてあげたいのが正直な思いです。
香月であれば調子という意味でも植松の方が妥当だと思いますし、先日の大学日本代表チームとの試合でも1イニングしか投げていませんので香月よりはマシです。
この人選が高橋監督の推薦であれば、細谷を遊撃で使い続けたことと合わせてファームの監督を任せておいて大丈夫かと心配になります。
何はともあれ香月には「やっぱり若手ではダメ」という言い訳をベンチに与えないよう、悔いのないピッチングを披露してくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 1 8 0 3 2 0 0 0 14

17

3

千葉ロッテ 0 0 0 0 1

0

1 0 3 5 8

3


◆7月31日(土) 千葉ロッテ-ソフトバンク16回戦(ソフトバンク10勝6敗、18時、千葉マリン、29,765人)
▽勝 杉内 19試合13勝4敗
▽敗 吉見 13試合3勝5
▽本塁打 里崎10号(杉内)

▽バッテリー
千葉ロッテ 吉見、大谷、松本、根本、古谷、伊藤―里崎
ソフトバンク 杉内、金澤、水田―田上、高谷

 

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成瀬の無念、そして厳しい現実

2010-07-30 23:54:08 | 千葉ロッテ

 

平日に球場に足を運ぶのはかなり久しぶりな気がしたのですが、それが思い違いではないことをライトスタンドでロッテファンが歌っていた曲をレコーディングでもしたのか映像付きでビジョンに流していたことに違和感があったことが証明をしてくれました。
そして珍しく手にしたラッキーチラシが末等ながらも当たってしまったことは、半月後にサマージャンボの当選発表を待つ身には厳しすぎる現実です。
しかしそれ以上に厳しかったのは今日の成瀬の完投負けであり、せっかくのS席が針のむしろのように思えた今日の試合でした。

コントロールのいい成瀬には的場だろう、とはスタメン発表の際の率直な思いでしたが、その心配をよそに成瀬は快調なピッチングを披露してくれました。
スライダー、チェンジアップが低めにコントロールできていたことで持ち味のストレートの威力が倍増し、高めのボール球に各打者が手を出してくれたことがそれを証明しています。
130キロ台後半のストレートに振り遅れるところなどは絶好調とまでは言わないまでも成瀬らしさが出ていましたし、こういった試合で援護がないのは不運に過ぎました。
しかも併殺を焦ってお手玉をした西岡のエラーと、何であんなにレフト寄りの深い位置に守っていたのかが疑問なサブローの守備による失点もありましたので、今日の成瀬は谷間を相手にしても充分にらしいピッチングができていたと評価をしてよいと思います。
こういう打線とのかみ合わせの悪さで黒星が先行をしてしまうところなどはロッテなエースという感じがしなくもありませんが、今日のところは置いておきます。
次もこれぐらいのピッチングができればマーフィーへの挑戦権も手にできるでしょうから、気持ちを緩めずに頑張ってもらいたいです。

打線は前回の対戦でノックアウトをした山田に対してチャンスを作りながらもあと一本が出ずに、終わってみればSBMにも抑えられての零封負けでした。
体調不良から復帰をした金泰均が2度のチャンスで凡退をしたことで非難が集まりそうですが、得点圏打率が.225ながらもリーグトップの73打点を稼いでいるのですから文句を言うのは控えようと、こんなこともあるさとでも思うことにします。
三振の場面では西村監督までが抗議に出てきたのでどれだけのミスジャッジかと思って携帯動画で確認をしたところ絶妙なコースで山田の気合い勝ちに見えましたし、ノーツーから見送ったところで併殺が脳裏に浮かんだのも気持ちで負けていたのでしょう。
ああいった山田の姿を見ると同じ育成枠から支配下選手登録をされた山室にもチャンスを与えたいと思うのですが、成瀬の代わりに浦和に送られたのが田中だということを考えれば夢物語に過ぎないと、こちらもそんな厳しい現実の前にうちひしがれています。

その田中を抹消したことで捕手2人体制に戻すことのメリットが分かりませんし、これで臨機応変に捕手を使い分けることを期待することが無理な状況となりました。
橋本の代わりが今季に何度もチャンスをもらいながらも壁を乗り越えられない松本というのも寂しい感じがありますし、もちろん期待はしているものの松本よりは他の投手を試して欲しいという思いの方が強いのが正直なところです。
そして今日は細谷が2三振だったことで竹原を使う口実ができてしまったことが一番のショックで、福浦を引っ込める理由が細谷ではなく竹原では悲しすぎます。
竹原に含むところはなくともそういった状況になってしまっていることもまた現実ですので、もし出番があればそろそろ快音を響かせてもらいたいものです。
今日も広い守備範囲を見せた岡田らに対抗をするには打つしかない竹原ですので、新愛人枠と呼ばれる前に結果を出してくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 0 1 0 0 0 0 0 1 2

7

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0

0

0 0 0 0 6

1


◆7月30日(金) 千葉ロッテ-ソフトバンク15回戦(ソフトバンク9勝6敗、18時17分、千葉マリン、21,368人)
▽勝 山田 5試合2勝2敗
▽S 馬原 36試合4勝22S
▽敗 成瀬 19試合8勝9

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―里崎
ソフトバンク 山田、甲藤、攝津、ファルケンボーグ、馬原―田上

 

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ミスミス継投ミス

2010-07-29 23:32:37 | 千葉ロッテ

どう考えても勝たなければならない、そして勝てたはずの試合でしたが、思い切りの良さと悪さが両方とも裏目に出た最悪の敗戦となってしまいました。
ベンチの期待に応えられなかった選手にも当然のことながら責はあるのですが、やはりベンチの継投ミスが最大の敗因だったとしか考えられないのが私の評価です。

先発のコーリーは得意のカットボールとチェンジアップを駆使して3回までを1安打無失点と好投をしましたが、4回に突如として崩れました。
味方が5点という大量援護をしてくれた直後に四球を連発した挙げ句にフェルナンデスに被弾ですから、あまりにもったいなさ過ぎます。
驚いたのがここであっさりとベンチがコーリーを諦めたことで、これが逆転負けへのプロローグとなります。
3回の途中、40球を越えたあたりからボールが高めに浮き出したことを危惧しての交代でしょうし、ちょっとやばいかなと私も思わなかったわけでもないのですが、先発を任せたのですからホームランで塁上が空にもなったことですし続投が妥当であったと考えます。
オールスター前の最終戦と同様の感覚で早めに見切ったのではないかとも思えますし、しかしこれが結果的に悲劇に繋がりました。
もっとも今日のイースタンが中止になったことで復帰時期が微妙ながらも故障が癒えた唐川、来日時期がずれ込んでいるのが心配ではあるものの新外国人投手のペンの加入もあることでコーリーがロングリリーフもできる中継ぎに戻るのであれば、それを望んでいる私としては前向きに捉えることもできます。
下の娘さんには申し訳ないながらも、マーくん人形はナイスリリーフでのヒーローインタビューまで待ってもらいましょう。

先発が4回途中で降板となったのですから、リードをしている場面でも橋本あたりを起用しなければならないのは仕方がないところです。
しかしその橋本が悪すぎましたし、見切りが遅すぎました。
ストレートが140キロちょっとしか出ない橋本には何の魅力もなく、ヒットと四死球で一死も取れずに満塁にした場面で左対左にこだわるのでしたら古谷、そうでなければ伊藤の投入こそが悪い流れを断ち切るために必要な継投であったと考えます。
しかし傷口を広げたところまで橋本を引っぱり、ようやくアウトを取ったかと思えば遅ればせながらの古谷の投入ですから、この継投は理解しがたいものがありました。
古谷も勝利の方程式に名を連ねるにはもってこいの修羅場での鍛錬でしたが、これまでとは別人のように制球を乱したのは出番の遅れと無縁ではないと思います。
それにしても1イニングで6四死球と完全に自滅であり、その責の一端を負わなければならないはずの里崎を漫然と最後まで使い続けたベンチには、昨日にちょっと膨れかけた期待の風船が一気にしぼんでしまった気分です。
放っておいても明日の成瀬と入れ替わりで竹原は浦和行きでしょうが、風船を膨らませるエネルギーとしての根元と堀、あるいは今岡との入れ替えを希望します。
またあれぐらいのストレートしか投げられない橋本であれば山室の方が魅力がありますし、変化球中心のスタイルで140キロのストレートを投げない大谷であれば思い切って那須野を試すのもよいかと、そんなことも思っています。

打線はまたしても球団新記録目前で2桁安打が途絶えましたが、まずまずバットは振れているように思います。
今日も大沼らが相手ですから額面どおりに受け取るにはリスクがあるものの、今江がセーフティーを決めたり福浦の激走、西岡の諦めない走塁が見られましたので満足です。
願わくば2回の細谷、4回のサブローにはバントのサインを出して欲しかったのですが、あまりに一度に多くを望んでも無理がありますので今回は許容します。
細谷がしっかりと結果を残していることが何より喜ばしく、この細谷の頑張りでベンチがもっと浦和組を信頼してくれることを切に願います。

明日からは地元にソフトバンクを迎えての大事な3連戦ですが、やはり鍵は福浦の使い方でしょう。
どうやら山田、杉内、小椋と左腕トリオが先発をする可能性が高く、金泰均の復調次第ではありながらも福浦を引っ込めるのであれば細谷、であってもらいたいです。
また成瀬の相手が谷間の山田ということで打ち込まれる不安もありますが、その山田を前回に打ち込んでいるので打線の爆発に期待をします。
雨模様のようですから「中止にすればよかったのに」とロッテファンに思われないよう、今日の憂さを晴らすべく頑張ってもらいましょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 1 0 4 0 1 0 0 0 6

9

0

西武 0 0 0 6 3

1

0 2 X 12 10

0


◆7月29日(木) 西武-千葉ロッテ18回戦(ロッテ10勝8敗、18時1分、西武ドーム、21,571人)
▽勝 小野寺 18試合1勝1敗
▽敗 橋本 9試合1
▽本塁打 フェルナンデス3号(コーリー)、石井義6号(大谷)

▽バッテリー
千葉ロッテ コーリー、橋本、古谷、大谷、根本、伊藤―里崎
西武 大沼、小野寺、土肥、岡本篤、工藤、長田、シコースキー―上本

 

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ラッキーチャチャチャ

2010-07-29 00:04:07 | 千葉ロッテ

太平洋クラブはクラウンライターとともに不安定な球団経営に加えて、成績を急降下させてライオンズが福岡を去るきっかけを作ったとも言われています。
そんなチームのユニフォームを身にまとった西武はここまで3勝2敗と踏ん張ってきたようですが、デーブ問題との相乗効果もあってかついに馬脚を現しました。
ロッテとしてはラッキーチャチャチャな展開であり、西武にはこのまま沈んでいってもらいましょう。

先発の渡辺俊は昨日のマーフィーと同様に立ち上がりに2失点と不安なスタートを切りましたが、その後は緩急を活かしたらしいピッチングで8勝目を完投で飾りました。
今日の里崎は昨日とは一転してカーブを多く要求するオーソドックスなリードで、ボールが高めに浮いた初回を除いては西武打線を完全に手玉に取りました。
カーブでタイミングを外しつつストレートとシンカーで翻弄をするという、ボールがばらつかなければ渡辺俊にとっての今日ぐらいのピッチングはお茶の子さいさいなのでしょう。
投げてみなければどちらの顔を見せるかが分からないのが辛いところですが、ここのところはジキル顔が多く見られますので、このままハイド顔は封印をしてもらいたいものです。
とにかく今日はマーフィーばりの粘り腰を見せた渡辺俊が、正真正銘のヒーローです。

打線は今日も2桁安打と上昇気流に乗ったかのようにも思えますが、ちょっと落ちる投手には嵩に懸かったように打ち込むのがロッテな打線の特徴でもありますので、梅雨明け宣言をするのはもう少し様子を見てからにします。
右太もも裏を痛めているとの報道があった金泰均は欠場をしましたし、今江もDHでの復帰ですから打線は万全だとはとても言える状態ではありません。
それでも福浦を5番に据えて、かつ左腕の工藤でもそのまま打たせたことは「頼れる存在」との西村監督の昨日のコメントと言動一致ですから、喜ばしい流れではあります。
そしてこれまでの鬱憤を晴らすかのように工藤からヒットを放った福浦の今月の打率は4割に近いですし、3打席凡退でも4打席目を与えたベンチとそれに応えてタイムリーを放った細谷の頼もしい姿は、まさに涙なくしては語れません。
あとは竹原、塀内、根元あたりをどうするのか、そこに注目をしたいと思います。

西武も岸の復帰が9月にずれ込むとのことですし、涌井に無理をさせたくないとの考えもよく分かりますが、許に平野に大沼ではロッテを舐めすぎです。
もちろん許や大沼に抑えられたこともあるので大きなことは言えませし、今の西武ではこれが精一杯なのかもしれませんが、面白くないことだけは確かです。
ですから数ヶ月後に渡辺監督が「あそこが・・・」と悔やみまくるように、きっちりと明日も勝って一気に西武を蹴落としましょう。
コーリーも下の娘さんにマーくん人形をプレゼントすべく勢いをつけたいでしょうから、スカッとした勝利を期待します。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 0 2 0 1 0 5 0 9

13

0

西武 2 0 0 0 0

0

0 0 2 4 7

2


◆7月28日(水) 西武-千葉ロッテ17回戦(ロッテ10勝7敗、18時、西武ドーム、21,582人)
▽勝 渡辺俊 19試合8勝4敗
▽敗 平野 4試合1勝2
▽本塁打 井口10号(平野)、石井義5号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊―里崎
西武 平野、土肥、岡本篤、工藤、谷中、藤田―上本

 

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藪をつついても恵壹は出ず

2010-07-28 22:59:53 | 千葉ロッテ

何だかんだ言いながらも藪のロッテ入団は既定路線だと考えていましたので、まさか今回の決定に至るとは思いもよりませんでした。
しかも首脳陣や松本スカウトが好印象を口にしていただけに、まさに驚きの一語です。
いろいろと理由はあるのでしょうし、個人的にはウエルカムでもあるのですが、今後に禍根を残しそうな感じがしないでもありません。

ロッテ 藪の獲得見送り発表 (7/28 スポーツニッポン)

ロッテは28日、元米大リーグ、ジャイアンツの藪恵壹投手の獲得を見送ると発表した。
藪は26、27日に入団テストを受けていた。
藪は26日にブルペンでの投球練習で最速146キロを計測したが、27日は136キロまで落ちた。
中継ぎでの起用を考えていた球団は、連投への不安を考慮。
石川運営本部長は「春先なら獲得に動いたけど、残り50試合ちょっと。二の足を踏んだ」と説明した。
藪は阪神で活躍し、2005年に渡米。
昨年7月に3Aフレズノで契約を解除され、その後は米アリゾナ州でトレーニングを続けていた。

報道を見る限りでは不合格の決定を下したのは球団であり、おそらくは現場は獲得を希望していたのでしょう。
そう考えると2日目に球速が落ちたことで中継ぎとしての起用に疑問符がついた、との理由は建前でしかなく、結局は条件面が合わなかったのではないかとも思えます。
このあたりは事実が表面化をすることはないでしょうが、当たらずといえども遠からずではないかと見ています。
条件を下げてまでロッテに入りたいとは考えなかった藪と、今岡レベルの条件を飲むのであれば獲るつもりだった球団、もしそうであれば溝が埋まるはずもありません。
結果的に藪だけではなく阪神ファンも面白くはないでしょうし、妙な騒動にならないことを願うばかりです。

ロッテ 藪獲得を見送り 育成右腕を支配下登録 (7/28 スポーツニッポン)

ロッテは27日、入団テストを受けていた元ジャイアンツ・藪恵壹投手(41)の獲得を見送ることを決めた。
同時に育成選手の山室公志郎投手(23)を支配下登録することも決定。
28日にも発表される。
球団関係者は藪について「非常にいい投手だが、残り試合の戦い方や若手にチャンスを与えたいチーム方針もあって今回は獲得を見送った」と説明。
この日に来日した新外国人右腕・ペンを含めると支配下登録選手は69人となるため、最後の1枠は山室の昇格を優先させることになった。

他紙に先駆けて藪の不合格を報じたスポニチは、同時に山室の支配下選手登録を伝えるなど機関紙としての面目躍如たる仕事ぶりです。
残念ながら今日の発表とはなりませんでしたが、おそらくはほぼ決まりなのでしょう。
春先はイースタンで出番をもらえなかった山室もここにきて5試合に登板をして防御率が1.86と結果を残していますから、かなり楽しみな存在です。
気になるのは支配下選手登録の数で、私の勘定ではペンに山室を加えても69人にしかなりません。
ですから私の計算違いでなければ角か吉田の支配下選手登録を、山室とともに是非にもお願いをしたいところです。

いくら球団が若手にチャンスをと考えても、それをベンチが実行をしなければ絵に描いた餅でしかありません。
しかしオールスター前に比べると細谷を辛抱強く使ったり、今日はサブローに代えて清田を抜擢するなど多少の変化が見て取れます。
工藤に対して福浦をそのまま打たせたのと合わせてこれが今後の流れになることを願って、明日以降の選手起用ぶりを見守りたいと思います。

 

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できるじゃん

2010-07-27 23:29:31 | 千葉ロッテ

待ちに待った後半戦のスタートだったはずなのですが、残念ながら今日も速報メールが頼りの一日でした。
しかし西武ドームまで足を運ばれたロッテファンの期待を裏切らずに、そして多くの方々が「できるじゃん」と口にしたであろう理想的な展開での勝利は喜ばしく、ラストスパートに向けてこれ以上にないぐらいの試合をやってくれました。
昨日は土用の丑の日に焼肉で決起集会かよ、と思ったものでしたが、こういった試合ができるのでしたら毎日でも焼肉集会をやってください。

今日の試合のポイントは7回表の攻撃、これに異論はないと思います。
福浦の勝ち越しホームランは今季の特徴を見せたパンチ力のあるものでしたし、前の打席に続いてセンターから右方向を意識したような里崎のバッティングも見事でした。
そして何よりその里崎を一死から岡田が送ったことが素晴らしく、これがベンチのサインなのか岡田の判断なのかは微妙な感じがありますが、いずれにせよこれこそが待ち望んでいた野球であり、西村ロッテが目指すべき野球だと固く信じています。
西岡が歩いた二死一二塁から細谷にそのまま打たせたことも注目点であり、結果的に今日も9人野球で終わったことは不満ですし、その細谷の2打席目にヒットが出ていなければどうだったか分からないところもあるのですが、それでも歓迎をすべき傾向であることに違いはありません。
細谷が期待に応えて貴重な4点目を叩き出すタイムリーをお手本どおりにセンター前に弾き返したことが、今日のスタイルの定着に繋がることを願うばかりです。

先発のマーフィーは今日もカーブをほとんど要求をしない里崎の不思議リードにもめげず、いつもどおりのピッチングで9勝目をマークしました。
立ち上がりに連打で2点を失ったものの結局は7回途中までを4安打に抑えて、適度な荒れ球が今日も的を絞らせませんでしたし、まさにエースの粘り腰です。
カウントを悪くしても安易にストライクを取りにいかないこと、そして被打率の低さが四球の多さを補って余りあるピッチングに繋がっています。
指先のアクシデントで無念の降板となったことが気がかりですが、今は軽症であることを祈るしかありません。

5連敗でついに首位から陥落をした西武の明日は平野ですから、さりげなく勝ち星を重ねている渡辺俊で一気に勝ち越しを決めたいところです。
記念すべき日にノーヒットながらもファインプレーを見せた西岡、得意の西武ドームでのアーチをきっかけにしたい大松には明日も頑張ってもらいましょう。
もしかすると明後日は成瀬と涌井の三度目の対戦となるやもしれず、二度あることはとなるような景気づけの勝利を待っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 1 1 0 0 2 1 0 5

10

0

西武 2 0 0 0 0

0

0 0 1 3 6

1


◆7月27日(火) 西武-千葉ロッテ16回戦(ロッテ9勝7敗、18時1分、西武ドーム、21,554人)
▽勝 マーフィー 29試合9勝2敗
▽S 小林宏 33試合2勝1敗17S
▽敗 許 16試合5勝7
▽本塁打 里崎9号(許)、福浦7号(許)、大松14号(小野寺)

▽バッテリー
千葉ロッテ マーフィー、古谷、藪田、小林宏―里崎
西武 許、藤田、小野寺、岡本篤―細川、上本

 

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意地を見せてくれ

2010-07-26 23:43:04 | 千葉ロッテ

シーズン中の補強は近視的なものでよいと考えていますし、それこそ今季の残りシーズンだけのための獲得もありだというのが私のスタンスです。
ですから若手に目もくれない西村監督や西本コーチに辟易とはしながらも、1年間のブランクがある上に2ヶ月後には42歳にもなろうという藪であっても戦力になると判断をするのであれば、無下にそれを否定するつもりはありません。
しかしどうにもしっくりとこないのは藪のブログの書き込みが理由であることは言うまでもなく、ふざけるんじゃねーぞというのが正直な思いです。

ロッテが藪をテスト 西本コーチ高評価「十分いける」 (7/26 スポーツニッポン)

ロッテは26日、元米大リーグ、ジャイアンツの藪恵壹投手(41)の入団テストをさいたま市のロッテ浦和球場で行った。
西村監督は「きょうぐらいのものを出してくれれば大丈夫」と高評価を与えた。
27日も引き続きテストを実施し、30日までに合否の結論を出す。
藪はブルペンで最速146キロの直球に変化球を交え、41球を投げた。
本人は「まあまあ」と口数少なく引き揚げたが、西本投手兼バッテリーチーフコーチは「十分にいけると思う」と話した。
日本球界に復帰すれば、阪神に在籍した2004年以来となる。

あのブログの内容については人それぞれの受け止め方があるでしょうが、私にはロッテが馬鹿にされたようにしか読めませんでした。
阪神への愛着があるのは当然のことでしょうが、ロッテの入団テストを受けるとの報道があった直後ですから、普通に考えればそう捉えるのが妥当だと思います。
それだけに西本コーチはともかくとしても、ロッテ愛を常々口にしている西村監督には意地を見せてもらいたかったです。
初日から好印象を連発していますし、「3000万は欲しい」「背番号は18でなきゃイヤ」などと藪が言い出さない限りはロッテ入団が既定路線なのでしょうが、それであればあの発言の後始末をどうつけるのかをしっかりと見届けるつもりです。
細かいことをとやかく言うようですが、うやむやにしたままでいい問題ではありません。

成瀬にも意地を見せてもらいたいです。
後半戦の開幕投手は順番を飛ばしてマーフィーが指名をされ、これはエースのポジションが奪われたことを意味すると言ってもよいでしょう。
涌井や和田とは対等に投げ合う一方で小椋や大沼には軽く投げ負けるという今季の成瀬の傾向を考慮しての入れ替えであるとの見方もできますが、そこまで深読みをして成瀬を擁護する必要はないかなとも思っています。
むしろこれを屈辱と受け止めて奮起をして欲しいと、是非ともそうあってもらわなければなりません。
ロッテなエースではなくロッテのエースとなるべく、後半戦の成瀬の頑張りに期待をします。

成田にも千葉県代表の意地を見せてもらいましょう。
大学に進学をした後にプロを狙えるかなと思っていた中川は一躍してプロ注目の「唐川二世」とマスコミに持ち上げられていますが、それで浮かれてもらっては困ります。
気持ちは分かりますが「唐川さんを越えた感じがする」は言い過ぎのように聞こえますし、まあ投手はそのぐらいの鼻っ柱の強さが必要だとは思いますが、この5年ほどは2回戦が精一杯の戦いぶりに千葉県民としては歯がゆい思いをしていますので、地に足をつけたピッチングをお願いしたいところです。
その中川の前に敗退をした山下はプロ志望届けを出すとのことで、こちらは地元の逸材は逃さないという球団の意地に期待をします。

逆に意地で無理をしてもらいたくないのが今江で、右肩痛が完全に癒えるまでは治療に専念をしてもらいたいです。
ホットコーナーを守るのですから持病にしてもらっては困りますし、それが理由で長期離脱にでもなったらそれこそ泣くに泣けません。
細谷をもう少し見たいというのもありますし、ベンチがしっかりと状況を見極めて冷静な判断をしてくれることを願っています。

 

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頑張れ元ロッテ戦士たち

2010-07-26 00:46:09 | 千葉ロッテ

5月に企画をした元ロッテ戦士たちの現況を伝えた記事が意外にも好評だったため、オールスター休みを利用しての第二弾です。
柳の下に二匹目のドジョウがいるのかどうかは分かりませんが、個人的にも気になっていますので楽しんでやっていこうと思います。

■清水直行(横浜)
18試合 8勝7敗0S 防御率4.69 111回1/3 136被安打 16被本塁打 27与四球 5与死球 72奪三振 被打率.303

徐々に元ロッテなエースたる資質を発揮しつつあるようで、相変わらず貯金ができないピッチングを披露しています。
被打率も3割を越えていますし、16被弾はリーグトップですからロッテファンとしては軽い笑いを送るしかありません。
それでもオールスター前に100勝を達成しましたし、横浜投手陣では唯一の規定投球回に達している投手ですから、エースと呼ぶに相応しい存在ではあります。
清水がいなかったら今の5ゲーム差どころでは済まないようなダントツの最下位だったでしょうし、三浦がそろそろ終焉を迎えつつあるような感じだけに、あと数年はローテーションの軸として頑張ってくれるのではないかと思います。

■ブライアン・シコースキー(西武)
37試合 1勝2敗24S 防御率1.36 39回2/3 24被安打 3被本塁打 11与四球 0与死球 29奪三振 被打率.175

相変わらずタフネスぶりを見せつけており、西武投手陣では最多の登板数を誇ります。
被打率、防御率とも前回より良くなっており、グラマンが復帰をしたとしても守護神としての地位は揺るぎないでしょう。
ただ奪三振率がなかなか上がらないのが気がかりであり、だからこそ安定をしているのであれば昨年までとの違いは捕手のリードの差によるものなのかもしれません。

■川崎雄介(阪神)
17試合 0勝1敗0S 防御率5.06 10回2/3 16被安打 0被本塁打 3与四球 0与死球 12奪三振 被打率.356

交流戦ぐらいまでは出番があったようですが、今は2軍でくすぶっているようです。
その.356という被打率を考えれば仕方のないところでもあり、しかし2軍でも投げている様子がないために故障でもしているのかもしれません。
いずれにせよ4590万という年俸に値しないことだけは確かであり、前監督の犠牲者ですから可哀想ではあるのですが、球団の判断は正しかったと言えます。
もっともまだ若いだけに勝負は来年以降だと思いますので、何とか復調をしてくれればと思います。

■小林憲幸(長崎)
21試合 0勝0敗6S 防御率2.59 24回1/3 25与四球 0与死球 30奪三振

ポジション的には守護神として頑張っているようですが、イニング以上の四球を与えているようでは厳しいものがあります。
年齢を考えるとまとまりが欲しいところではあるのですが、ただNPBを再び目指すのであれば悪いスタンスではありません。
もっとも可能性は限りなく低いと思われ、このままですと今季で引退の可能性も充分にありそうです。

■田中崇博(富山)
4試合 0勝2敗0S 防御率4.63 23回1/3 24被安打 1被本塁打 2与四球 2与死球 13奪三振

ようやく公式戦に登板をしたようで、そのイニング数を見れば先発として起用をされたのでしょう。
それだけ期待をされていることの証左ですし、1暴投2ボーク2失策と基本がなっていないところも見受けられますが、今後に期待をしたいです。

■橋本将(横浜)
31試合 101打数 10得点 27安打 打率.267 1二塁打 0三塁打 2本塁打 7打点 0盗塁 12四死球 29三振 得点圏打率.136

骨折からようやく復帰をしましたが、即レギュラーとはいっていないようです。
むしろ併用をされている武山の方が重用をされているようにも見えますし、若手が育つまでのバックアップ的なポジションに後退をしたと見るのが妥当でしょう。
ただバッティングは徐々に調子を取り戻してきていますから、得点力に劣るチーム事情から今後に出番が増えることも充分にありえます。
また清水が投げるときにマスクを被ることができないのは、ロッテファンとしてはちょっと悲しいです。

■白川大輔(徳島)
36試合 109打数 13得点 27安打 打率.248 1本塁打 10打点 1盗塁 21四死球 18三振

ほぼレギュラーとして頑張っているようです。
ただ数字が今ひとつですし、小柄ですので足を使った攻撃ができないのは痛い感じがあります。
その四死球の数から粘りのある打撃をしていると思われ、そこを長所として伸ばすのがよいかもしれません。
いずれにせよNPBへの復帰を目指すには厳しい、そんな現状に変わりはありません。

■早川大輔(横浜)
31試合 79打数 14得点 15安打 打率.190 1二塁打 0三塁打 1本塁打 6打点 6盗塁 15四死球 14三振 得点圏打率.214

さすがに2割に満たない打率では1軍に残るのは難しく、その点ではロッテを去ったことは早川にとっては不幸だったと言えます。
ただ相変わらず金城が不調ですし、2軍でそこそこの出番を与えられていることから数字さえ残せば1軍に復帰をすることは夢ではないでしょう。
そのためには.250では打率が低すぎますし、もう少し盗塁を増やしたいところです。

■佐藤賢治(日本ハム)
5試合 10打数 0得点 1安打 打率.100 0二塁打 0三塁打 0本塁打 1打点 0盗塁 0四死球 3三振 得点圏打率.250

佐藤がここまでやれるとは思ってもいませんでした。
移籍当初はロッテ時代と変わらぬ感じでしたが、今やイースタンではクリーンアップを堂々と務めて3割を打っています。
1軍でも念願の初ヒット、初打点をマークしましたし、やはりチームに合う合わないというのがあるのでしょう。
もしかすると数年後には日本ハムでレギュラーを狙えるポジションにいるかもしれません。

■大谷龍次(徳島)
42試合 158打数 28得点 44安打 打率.278 6本塁打 25打点 10盗塁 17四死球 38三振

かなり成績を落としはしましたが、リーグトップの本塁打を誇っています。
11死球と強打者として認知をされているようですし、是非ともロッテに復帰をして欲しい選手です。
もちろん贔屓にしていた選手だったこともありますが、守備と走塁が安定をしている右の外野手として清田と競わせたいと考えています。
もしかすると他球団への入団があるかもしれません。

シーズンも半分以上を終えて、特に地方リーグに所属をしている選手としてはNPBへのアピールをすべくラストスパートの時期がやってきます。
また早川などはこのままですとオフにユニフォームを脱ぐことになりそうですから、何とか奮起をしてもらいたいです。
同様に新たにロッテ戦士となった藪田、吉見、秋親、川越、那須野、的場、斉藤、今岡にも、彼らに負けないぐらいの頑張りを見せてくれることに期待をします。

 

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なんじゃそりゃ

2010-07-25 00:02:14 | 千葉ロッテ

西岡がかねてから噂となっていた徳澤嬢との結婚をブログで発表したとのことで、入籍だけで記者会見も開かずとは西岡らしくもなく、誕生日に婚姻届を出すというきっかけ以外の下世話な勘ぐりもしたくもなりますが、何にせよ目出度い限りです。
家長としての自覚も口にしているようですし、さらなるチームリーダーとしての活躍に期待をします。
同様に昨年の活躍の裏には春が近いのではないかと予想をしていた成瀬にも見習って欲しいと、そんなことも思ってしまうニュースでした。

ロッテ入団テストで帰国の藪「時差ボケが…」 (7/24 スポーツニッポン)

26日にロッテの入団テストを受ける元ジャイアンツの藪恵壹投手(41)が23日、関西国際空港着の航空機で帰国した。
帰国直前までアリゾナ州フェニックスの施設でトレーニングを継続していた右腕は「何も言えません」と話したうえで「いつでも投げられる?時差ボケもあるだろうからちょっと考えないと」と話した。

一方で「なんじゃそりゃ」と思ってしまうのが、この藪のニュースです。
あれだけのことをブログに書きながらも、まさかロッテの入団テストを受けるつもりがあるとは思いたくもありません。
先日に書いた「公開ではテストを受けないが非公開では受ける」、あるいは「これはNPBへの復帰ではなくメジャー挑戦への第一歩」「テストではなく最終チェック」などの詭弁を弄するのであれば、その人間性を疑われても仕方がないでしょう。
入団テストを受けてまでというプライドからの言動であったとしても、潔い今岡の姿を見ているだけに許容できるものではありません。
万が一にでもロッテへの入団が決まった際には、ここのところをマスコミにしっかりと突っ込みを入れてもらいたいです。

オールスターも終わり、ペナントレース再開までもうすぐです。
金泰均が右太もも裏を痛めている、荻野貴の8月中の復帰は困難、などの思わしくない報道もされていますが、くよくよしても仕方がありません。
プロ野球は組織で戦っていくスポーツですから、故障や調子が悪い選手の穴を周りがしっかりと埋めることこそが総合力であり、それが順位に直結をします。
そのあたりではかなり不安かつ不満なベンチの選手起用ぶりですが、後半戦は何かが変わることに期待をして狸を探すことにします。

 

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反攻への足がかり

2010-07-24 01:32:21 | 千葉ロッテ

オールスターは土日で開催だと思っていたのですが、日曜日が空白になるとは意外でした。
後半戦の開始スケジュールなどを勘案してとのことだとは思いますが、ちょっともったいないような気がします。
もっともロッテという単体チームの試合しか興味がないので、WBCと同様に今回も軽くスルーです。

ロッテ・唐川、29日に2軍戦で実戦復帰 (7/23 サンケイスポーツ)

右手中指骨折のため2軍でリハビリ中のロッテ・唐川が、29日のイースタン・リーグ日本ハム戦(成田)で実戦復帰する。
現在は捕手を座らせブルペン投球を行うまでに回復しており「地元の成田で投げるので、恥ずかしい投球はできない」と22日、意気込みを見せた。
また右ひざ外側(がいそく)半月板損傷のD1位・荻野貴(トヨタ自動車)も、23日からランニングを再開する。

ですから気持ちは既に後半戦に飛んでいますが、やはり気になるのは反攻への足がかりです。
投手では唐川、小野、荻野忠の離脱が痛いのですが、まずは唐川の復帰シナリオが現実のものとなってきたようです。
西村監督らしく実績がある選手でもいきなりの1軍での起用をせずに、イースタンで登板をさせて状態を確かめるところなどは評価に値します。
こういった堅実さを試合での采配にも活かしてもらいたいところではあるのですが、まあ今回は置いておくことにします。
その唐川は変化球を交えてのピッチング練習をしているとは聞いていましたが、試合で投げられるところまで回復をしたことは喜ばしい限りです。
結果よりも投球後の指の状態がどうかがポイントですから、そこに問題がなければ8月1週目のオリックス戦あたりでの復帰も充分にあるでしょう。
2軍の本拠地移転が噂をされる成田での開催ですからファンも殺到をするでしょうし、そこで反攻の狼煙を上げるようなピッチングを披露してくれることに期待をします。

リハビリ中の荻野が走り出した (7/23 日刊スポーツ)

右ひざ負傷でリハビリを続けているロッテ荻野貴司外野手(24)が23日、2軍本拠地の浦和球場でジョギングを開始した。
午前中に約20分間、ゆっくりと両翼のポール間を往復。
その後、キャッチボールなど約1時間半の練習メニューで汗を流した。
復帰のメドはまだ立っていないが「徐々に回復してきている感じです。早く戻りたいけど、自分の足と相談しながらですね」と笑顔で話した。

唐川の記事にもありましたが、荻野貴がようやくトレーニングを開始したようです。
まだ復帰の目処が立つような状態ではないようですが、それでも体を動かせるようになっただけでも大きな一歩を踏み出したと言ってよいでしょう。
野手も荻野貴だけではなく早坂、南、大塚らの故障者を多く抱えていますが、そのチームに与えたインパクトを考えれば荻野貴の動向に注目が集まるのは必然ですし、他球団もいつ戻ってくるかが気になっているに違いありません。
当初の想定を考慮に入れれば早くても1軍復帰は8月下旬以降になるのでしょうが、来季に向けて手応えを感じられるよう9月中旬ぐらいには復帰をしてくれればと思います。

両人とも腫れが引かず、と想定外の状況に陥っていただけに、ここまで我慢をしたのですから無理をしては元も子もありませんので、慎重な上にも慎重な判断が求められます。
ファンとしては早く復帰をして欲しい、でも無理はして欲しくはない、というジレンマに悩まされているのですが、とにかく今は西村監督の言葉を信じるしかありません。
しっかりと治るまでは使わない、その自らの言葉を裏切るような行動に出たときが西村ロッテの崩壊だと考えますので、冷静な判断を下してくれることを願っています。

 

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かなり微妙なアリエッティ

2010-07-23 01:46:20 | 映画

借りぐらしのアリエッティ

スタジオジブリ

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今日は「借りぐらしのアリエッティ」を観てきました。
社会人になってから映画館で映画を観たのは昨年末が初めてでしたので当たり前と言えば当たり前なのですが、ジブリの作品を映画館で観たのは初となります。
そんなこともあってかなり期待をしていたのですが、その期待に応えてくれたとは言い難かったのが正直な感想です。

さすがにジブリだけのことはあって作画は安定をしていましたし、ストーリーに合った楽曲も見事でした。
しかし胸に残るものがなく、エンドロールが出たときには「これで終わり?」と思ってしまいました。
別に映画にメッセージが必須だとは考えていませんし、またリアリズムも求めてはいませんが、監督が何を表現したかったのかが分からず、また人間と同じような生活レベルの小人に興ざめをしてしまったことも否めません。
原作にどこまで忠実なのかは分かりませんが、どうやら5部作の1作目をモチーフにしているようですから、ストーリーにまとまりを欠いたのも仕方がないようには思います。

ただどうにも納得ができなかったのが、声優に俳優を採用したことです。
ジブリだけではなく最近はその傾向が強いように思いますが、やはり餅は餅屋、桶は桶屋です。
俳優でもプロ顔負けの技術を持ち合わせている人はもちろんいますが、できれば本職の声優に任せてもらいたかったです。
声優に比べれば俳優の顔が分かってしまうだけに、声を聞いてイメージが重なってしまったのも私が入り込めなかった理由かもしれません。

それでもジブリですから一定の興行収入は得ているようですし、世間での満足度も高いようです。
ある意味でブランドイメージが先行をしていることにもよるのでしょうが、それだけの品質に仕上がっていることは間違いありません。
ですから私も観たことを後悔しているわけではありませんが、ただもう一度観たいかと問われれば答えは否で、リピーターが殺到をしてというほどの人気にはならないと思います。
カリオストロやラビュタを期待すると裏切られること必至ですが、最近のジブリの傾向を考えればらしい作品であると、そんな評価をしておくことにします。


2010年7月22日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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藪から恵壹

2010-07-23 00:50:07 | 千葉ロッテ

 

オールスター休みの初日から、ロッテファンには衝撃的なニュースが飛び込んできました。
2004年オフにFA宣言をしてメジャーに移籍をした藪を、入団テストを課した上での獲得を検討しているとの報道です。
いくら何でも藪はどうよ、とは正直な思いですが、少なくとも球団がチームを強くしようと考えていると分かったことは喜ばしい限りです。

ロッテが逆転優勝へ秘策、藪入団テスト (7/22 日刊スポーツ)

ロッテが阪神、メジャーリーグで活躍した藪恵壹投手(41=元ジャイアンツ)の入団テストを近日中にも行うことが21日、明らかになった。
前半戦最終戦のこの日は日本ハムに勝ち、首位西武に2ゲーム差の3位で折り返した。
西村ロッテ1年目の逆転優勝も十分可能性ある好位置ターン。
後半戦で巻き返すための起爆剤に、球団は経験豊富な右腕に白羽の矢を立てた。
テストの結果が良ければ、7月31日のトレード、新外国人選手獲得期限ギリギリでの駆け込み入団になる見込みだ。
ロッテが、混パを抜け出すための行動に出る。
CS進出、さらにはリーグ優勝のために、飽くなき補強を追求する。
獲得期限7月末が迫る中、球団が白羽の矢を立てたのは、経験豊富な藪だった。
近日中にも入団テストを行い、コンディションを確認、吟味した後に獲得を検討することになる。
この日、札幌ドームでの日本ハム戦に帯同した石川運営本部長は「テストするのは事実です。テストだから獲得するかは分からないが」と話した。
藪は05年に阪神からアスレチックス入りし、1年目に4勝をマークしたがその年のオフに自由契約。
09年の7月には、ジャイアンツ傘下3Aフレズノを解雇され、それでも現役続行を希望していた。
5月の下旬には「現役を続ける方向でやってるけど、難しい」と明かした。
その上で「阪神以上の所があれば行くかもしれません」と日本球界復帰も示唆していた。
ただし、シーズン開幕までに獲得を希望する球団は現れず、これまで米国内でトレーニングを継続してきた。
獲得を希望する球団はなかなか現れなかったが「やれる自信はあります」と言い切り、140キロを超える直球を投げ込んでいるという。
ロッテと合意に達すれば、04年以来6年ぶりの日本復帰が実現する。
前半戦のロッテはAクラスで折り返したが、後半戦逆襲のカギは投手陣にかかっている。
打線は12球団最高の465得点と爆発力をキープしている。
一方の投手陣は、唐川、小野など相次ぐ先発陣のケガに悩まされた。
唐川はブルペン投球を開始し、復帰も近いが、11日に背部痛で離脱した小野の復帰は未定。
ローテーション投手として期待された大嶺は、20日の日本ハム戦で8失点の乱調で2軍に降格。
先発は白紙となった。
依然として台所事情は厳しいままだ。
球団は、国内トレードも投手陣を中心に調査を続けている。
すべては、西村ロッテ1年目の優勝のためだ。
藪は日米通算91勝を挙げる元阪神のエース。
41歳のベテランで実績も十分。
先発か中継ぎか、起用法は調整具合によるが、ロッテに加われば、大きな戦力になりそうだ。

藪は今季で42歳、言ってみれば小宮山が復帰をするような感じですし、年齢だけでどうこう言うつもりはなくとも獲得に積極的になれないのが個人的な考えです。
しかも昨年の7月に3Aを解雇されてから1年間のブランクがあり、小宮山が38歳で浪人生活を送ったよりも厳しい状況です。
渡米をしてからは言葉は悪いですがぶらぶらとしていたシーズンも多く、いくら経験豊富とは言っても若手の出番を奪うほどのことがあるのか、吉井の二の舞になるのがオチではないのかと、かなり否定的な考えが脳内を占有することをどうにも止められません。
それでも阪神のエースと呼ばれた時期もある藪ですから今岡と同様にテストとは名ばかりの儀式に過ぎず、入団は決まりだと諦めに似た心境になっていました。
そしてロッテのユニフォームを着るからには頑張って欲しいと、そう気持ちを新たにしたところへ、ロッテファンとしては面白くない続報が届きました。

お知らせ! (7/22 藪恵壹のブログ)

お知らせしたいことがございます。
マスコミで報道されておりますが、近日私、藪恵壹がNPB球団の入団テストを公開で行なう予定はございません。
以前ある番組終了後、マスコミのインタビューにお答えしたのが私の考えです。
阪神で11年MLBで2年の経験は何物にもかえがたい私の財産です。
どの選手もそうだと思いますがいつか辞めなければならないと言うことをいつも頭の片隅に置いて、身体が動く限りそして気力の続く限り私自身もやってまいりました。
心配していただいているファンの皆様には一日も早くいい報告が出来るようにまだまだ日々精進してまいりたいと思います。
球界の祭典オールスター戦を前にこのようにお騒がせいたしましたことは誠に不本意で申し訳なく思っています。

藪はロッテに入団をする気が微塵もないことがよく分かります。
テストをするのは事実、と石川運営本部長がコメントを残していることは承知をしているでしょうから、このブログへの発言でロッテとの縁は無かったものとなるでしょう。
一部には26日とテスト日程までが、そして一般紙にまで報道をされているところを見ればガセではなく藪のあずかり知らぬところで関係者という名の第三者が暗躍をしたと考えるのが妥当かもしれませんが、それでも後々のことを考えればもうちょっと言いようがあったのではないかと思います。
いい大人なのですから「有り難い報道もあるようですが、そういった事実はございません」ぐらいのことを書けばいいのにと気の毒にもなりますが、まあ人それぞれです。
まさか「公開ではテストを受けないが非公開では受ける」などという詭弁を持ち出すとも思えず、ロッテの藪は藪田で充分だと、そんな締めくくりで終わることにします。

メジャー4勝右腕を獲得 (7/22 スポーツ報知)

ロッテは22日、新外国人としてヘイデン・ペン投手(25)=191センチ、91キロ、右投げ右打ち=の獲得を発表した。
契約は今季終了までで、年俸は1800万円。
背番号は44。
27日に来日する。
ペンは米大リーグ通算で33試合に登板し4勝6敗、防御率9.51。
球団を通じて「日本で投げるチャンスをもらい、大変感謝している」とコメント。
西村監督は「先発として大いに期待しています」と話した。
藪のニュースを聞いたときにペンとの契約がこじれたのではないかと不安に感じたのですが、こちらは無事に入団が決まりました。
嗜好としてはハイデンという登録名が好みなのですがヘイデンとの発音が正しいようで、かつ各紙ともペンと報道をしていますのでそちらになるのでしょう。
まだ今季で26歳と若いので長い目で見たい投手ですし、西村監督のことですからイースタンで実戦登板をさせてからの1軍デビューになると思われ、そこまでの半月で唐川が復帰をできれば再び先発陣が激戦地となる期待感が高まります。
先日の報道の際にも書いたように狸を狩りまくっていますので、それが無駄にならないような輝きを見せてくれることを願っています。

 

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勝っても素直に喜べず

2010-07-21 23:46:51 | 千葉ロッテ

かなり危うい展開ではありましたが、中継ぎ陣の踏ん張りで9連戦を5勝4敗と勝ち越すことができました。
相変わらず信頼のできる先発投手はマーフィーだけという状況に変わりはないものの、前半戦にチームを支えてきた打線が上向きになってきたことは好材料です。
その打線を牽引する西岡、調子を上げてきた井口がオールスターに出場をしなければならないことには複雑な心境ですが、せっかくですから賞でも獲ってきてもらいましょう。

両チームともオールスター前の最終戦らしい継投となりましたが、渡辺俊の起用には個人的に感心をしていません。
ストレートが高めに浮き気味だったものの吉見の調子が良かったと見ていましたし、田中に5球、糸井に4球と続けてスライダーを要求する里崎仕様のリードでなければ中5日ではありながらも充分に6回ぐらいまでは投げ切れたと思います。
そのスライダーだけではなくチェンジアップやカーブを多少ばらつきはありながらも粘り強くコントロールをしていましたので、4回途中での降板はかなり意外でした。
最初から60球程度で交代をさせると決めていたかのようでしたし、正直なところ渡辺俊は札幌グルメツアーに帯同をしていただけだと考えていましたので、使うつもりがあれば今日ではなく昨日だっただろうとも思っています。
吉見にとって再び上昇気流に乗るためのターニングポイントになるのではないかと高揚をしていた気持ちがプシュッと凹んでしまったような、そんな感覚に陥っています。

吉見を継いで登板をした渡辺俊、古谷、伊藤、藪田、小林宏は、持ち味を活かしてしっかりと仕事をしてくれました。
渡辺俊は中継ぎとしては初勝利とのことで、122球を投げてから中4日での登板ですから天がプレゼントをくれたのでしょう。
渡辺俊の後はFIYKと勝利の方程式で最後を締めくくったことはチームに安心感をもたらしますし、気持ちよくオールスター休みに入れると思います。
先発陣、ビハインドで登板をする中継ぎ陣に不安が残っていますが、最悪の状況からは脱しつつあります。
ただ先発が不安定ですとFIYKの負担がどうしても増しますから、ご利用は計画的にお願いをしたいところです。

打線は荻野貴が新人王を狙う上での強力なライバルになるであろう榊原を攻略できなかったことが悔やまれますが、久しぶりに主軸で打ち勝ったことは喜ばしいです。
ここまで札幌でノーヒットだった金泰均にもヒットが出ましたし、大松のタイムリー、そして井口のオールスター休みがもったいなく思えるぐらいの好調ぶりには目を見張ります。
特に何かが変わったようにも見えないのですが、井口がこれぐらいのバッティングをしてくれれば金泰均の復調の手助けにもなりますし、西岡の出塁率も活きてきます。
ここにきて久しぶりに外国人選手らしいパワーを見せているサブローの効果的なホームランも評価をしたいですし、ようやく1軍に登場をした細谷の今季初ヒットに塀内の久しぶりの2安打目と、札幌まで足を運ばれたロッテファンにはたまらない展開だったことでしょう。
昨日が嫌な負け方だったので、とにかく今日は勝ててよかったです。

しかしいい勝ち方かと問われれば、個人的な見解としては否です。
中継ぎ陣の奮闘や井口らの活躍というプラス要素ももちろんありましたが、それを上回るマイナス要素がかなり目につきました。
細谷の抜擢は竹原への引導ではなく右肩の違和感で欠場をした今江の代わりでしかなかったですし、相も変わらず左腕ということで福浦を引っ込めて起用をした竹原は芯に当たるようなスイングが全くできていません。
しかも右腕に代わってもそのまま打席に立たせて神戸に出番が回ってきたのは2三振の後ですし、もしかすると竹原は西村監督の遠い親戚なのかもしれないと、そんなことすら思えるような贔屓采配はどこかで見たような風景でもあります。
いいと見ると勝っていようが負けていようが使い倒すところなどは川崎か古谷かといった感じですし、ベンチ枠を上手く使い切れていないのも同様です。
どうしても追加点が欲しい8回の無死一塁で田中を起用しながらも初球のバントに失敗をすると2球目はヒッティングに切り替えるところなどは前監督とそっくりな思考回路であり、こと試合に臨む前の準備段階では顕著な違いを見せてはいますが、試合中の采配については昨年までとさほど変わらないことに気がつかされた今日の試合でした。

6年間もヘッドコーチとして側にいたのですから考え方を切り替えるのに多少の時間を要するであろうことは分からないでもないですが、ここのところはむしろ先祖返りをしているような采配が見受けられることに激しく動揺をしている自分がいます。
まだ監督として采配を取ってから1年も経っていないので結論を急ぐつもりは毛頭ありませんが、このままの流れでシーズンを終えるのであれば例え優勝をしても次の監督人事に気持ちがいってしまう心の動きを否定できないのが辛いところです。
とにかく後半戦は高校野球からの脱却を目指して、しっかりとオールスター休みの間に脳内のリフレッシュをしてくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 0 2 0 0 1 0 2 6

11

1

日本ハム 0 0 0 2 0

0

0 0 0 2 5

0


◆7月21日(水) 日本ハム-千葉ロッテ15回戦(ロッテ9勝5敗1分、18時、札幌ドーム、24,446人)
▽勝 渡辺俊 18試合7勝4敗
▽敗 八木 7試合1勝3
▽本塁打 井口9号(八木)、サブロー13号(八木)、小谷野8号(吉見)

▽バッテリー
千葉ロッテ 吉見、渡辺俊、古谷、伊藤、藪田、小林宏―里崎
日本ハム 八木、榊原、菊地、宮西、武田久―大野

 

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一から出直し

2010-07-20 23:32:18 | 千葉ロッテ

鎮守のための神社建立どころか鬼が大挙してやってきたことで、見習い陰陽師の大嶺はあっさりと食われてしまいました。
この9連戦は4勝5敗で御の字だと考えていましたので辛うじてノルマは果たしているのですが、このままの負け越しではどうにも寝覚めが悪いので、ここは何とか最終戦に勝利をして気分良くオールスター休みに入りたいものです。

大嶺は一から出直し、もうそれしかないと思います。
どれだけ打たれても先発で使い続けるべきだと考えていましたが、今日のピッチングフォームを見て考えが変わりました。
昨年まで苦労をして作り上げてきたものをご破算にしてまで改造をしたフォームを貫き通すのであれば我慢もできますが、そこに手を入れるのでしたら話は別です。
どちらかと言えば三段フォームの一段目がややスムーズになった感じで見た目は悪くはないものの、それでも目指してきたものから変わりつつあることに違いはありません。
今の大嶺では1軍で投げながらフォームを固めるのは無理だと思われますので、方向転換をするのでしたら焦らずに浦和でじっくりと基礎から作り直すべきでしょう。
いい悪いではなく、1軍での試行錯誤は見通しの悪い霧の中を方位磁針もなく突き進むに等しいです。
今日のピッチングはとにかくコントロールが悪すぎで、今江のエラーなど野手に足を引っぱられて気の毒なところはありましたが、そもそも味方が先制をしてくれた直後の先頭打者にストレートで四球を与え、次の打者も連続で歩かせたことがきっかけですから自業自得です。
この不安定さは自分に自信が持てないところからきているのだと思いますので、浦和で自分探しをするべきだと考えます。

何だかんだ言いながらも大嶺に5回を投げ切らせたベンチの思惑は分からないでもありませんが、その後の継投は理解に苦しみます。
6回の頭から橋本を使ったところまではよいのですが、その橋本が被弾をするとあっさりと代えたことも納得がいきませんし、なぜ古谷なのかと怒りがわいてきます。
3点ビハインドの場面で使うような古谷では既にないはずですし、ここ5試合で4試合目の登板ですから投げさせても6回まででしょう。
そして1軍に残していること自体が疑問の秋親は今日は一死も取れずにノックアウトをされましたし、後手後手で根本を投入するようなリレーとなってしまったのはベンチの継投ミスであり、これは無駄に渡辺俊をベンチに入れているからこそとも言えます。
古谷の無駄遣いとビハインドで投げる投手への信頼感の欠如、これは後々まで響いてくるような痛すぎるベンチの風潮だと思います。
つぎはぎだらけの継投ではつぎはぎな結果しか残せない、それを象徴するかのようなぐだぐだリレーでした。

打線は気がつけば西岡は既に昨年のヒット数を上回って200安打ペースを維持していますし、ここにきて井口が調子を上げるなど全体的に上向きではあります。
長打に舵を切った福浦も昨年のホームラン数に並んで6年ぶりの2桁本塁打が視野に入ってきましたし、チーム打率も.280まで戻ってきました。
あとはいかに進塁打や足を使った攻撃で点を線にするかというベンチの采配にかかってくるのですが、今日はこんな展開ですから采配もへったくれもなく、各打者が思い思いにバットを振るしかなかったのでそこは差し引いて考えることにします。
中田のプロ初本塁打がどうした、とばかりにサブローの100号アーチは目出度い限りですし、金泰均と大松もそのうち戻ってくることでしょう。
心配なのは今江が途中交代をしたことで、まさかエラーの懲罰ということはないでしょうが、万が一にでもエラーが理由の交代であれば井口も交代をさせるべきでしたから、語弊がありますが軽い張りがあるのでという程度のものであることを願っています。
また6点ビハインドの最終回に漫然とサブローを打たせるような10人野球は、とにかく今日を最後にしてもらいたいものです。

その今江のエラーは糸井の足を意識したところもあったのでしょうし、井口の守備も田中の足に振り回されたのだと思われ、昨日の仇を討たれた感じではあります。
あの引っかき回した挙げ句に大砲でドン、というのが日本ハム打線の特徴でもありますから、ここは上手くはまってしまったと割り切るのも一つの手です。
明日は吉見と八木の左腕対決となりますが、吉見には勝敗をタイにできるかどうかの大きな意味がある試合ですし、八木に対して福浦をぶつける決断をそろそろベンチがしてくれることを期待して中盤戦の最後の試合に臨むことにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 1 0 0 5 0 0 0 0 6

10

1

日本ハム 0 7 0 0 1

1

1 2 X 12 12

0


◆7月20日(火) 日本ハム-千葉ロッテ14回戦(ロッテ8勝5敗1分、18時2分、札幌ドーム、27,656人)
▽勝 木田 17試合4勝
▽敗 大嶺 13試合3勝6
▽本塁打 福浦6号(木田)、小谷野7号(大嶺)、サブロー12号(木田)、井口8号(木田)、中田1号(大嶺)、金子誠5号(橋本)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大嶺、橋本、古谷、秋親、根本―里崎
日本ハム 木田、ウルフ、建山、武田久―大野、鶴岡

 

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このまま鬼門を封じろ

2010-07-19 23:28:10 | 千葉ロッテ

4月に札幌での3連勝で苦手意識を払拭したかと思えば6月には3連敗を食らい、仙台でも楽天に3連敗を喫したことで文字通りに千葉から見た北東が鬼門となってしまっていたのですが、コーリーとケッペルの対戦で初戦に勝利をしたことは大きな一歩です。
このまま鬼門を封じて鬼が千葉にやって来られないように、一気に鎮守のための神社建立といきたいところです。

コーリーは5回を93球で4安打3失点と、中5日であることを考えれば及第点のピッチングでした。
立ち上がりはストレートをほとんど投げずにチェンジアップとカットボールで攻め立てて、逆に3回あたりからはストレートとスライダーを交える投球内容で日本ハム打線に的を絞らせなかったのは里崎のリードも良かったのだと思います。
4四球とかなり制球に苦しんだ感はありましたが適度な荒れ球になったとも言えますし、いずれにせよ大きな白星であることは間違いありません。
味方が点を取ってくれた直後の先頭打者に続けて被弾をしたことは反省をしてもらわなければなりませんが、その後を無難に乗り切ったことが勝利に繋がりました。
しかし敵地での勝利ですから下の娘さんにマーくん人形をプレゼントすることはできていませんので、月末のソフトバンク戦でヒーローになってもらいましょう。

コーリーを継いだ中継ぎ陣は古谷、伊藤、藪田、小林宏とFIYKが手堅くまとめてくれました。
当たり前ではあるのですが今のポジションで古谷が6回に登板をしたことが喜ばしく、今後はこういった起用に固めてもらいたいです。
間違っても一昨日のような敗戦処理で無駄遣いをすることなく、古谷を勝利の方程式の一員としての起用をすれば伊藤らの順番を入れ替えることもできますので、そのあたりの臨機応変さをそろそろ出すような采配に期待をしたいところです。

打線は序盤でケッペルを捉えきれなかったことは反省材料ですが、きっちりとタイムリーが出ましたのでそろそろ便秘解消であってもらいたいです。
井口がセンター中心に2本のタイムリーを放ったことは大きいですし、福浦と西岡のスライディングも見事でした。
今江がキャリアハイの7個目、岡田も西岡に並ぶ10個目の盗塁を決めるなど足を使った攻撃がバッテリーにプレッシャーを与えたであろうことは想像に難くなく、こういった野球こそが目指すところであることを思い出してくれたのであればいいのですが、ここはあまり大きな期待はしないことにしておきます。
西岡がシーズンを通して好調を維持していますし、ここにきて今江が調子を取り戻してきたこと、岡田が徐々に1軍のスピードに慣れてきていることを考えれば残るはクリーンアップですが、大松はもう少し時間がかかりそうですがオールスター休みがいいインターバルになるのではと前向きに考えれば、マリングリング打線の梅雨明けはすぐそこです。

しかし打線が上向いても采配が伴わなければ意味がなく、そこに不安が無いと言えば嘘になります。
初回の強攻は昨日に味をしめたと思えば何とか許容範囲ですが、2点リードの5回の無死一塁で今江に送らせなかったことは感心できません。
7回には今江にスクイズをさせたのですから次の1点の重要性は分かっていたはずで、このあたりが徹底できないのが日本ハムとの大きな差でしょう。
5回の一死から村田がセーフティー気味に送ったことが得点に繋がったところを見るにつけ、まだまだヒルマン遺産は残っていることを痛感しますし、いい参謀を得ることこそが改革への近道だと思わざるを得ません。
また札幌に連れて行ったことがそもそも噴飯ものの竹原を今日も福浦の代打に起用をしたこと、もはや贔屓としか思えなくなってきました。

ホーム贔屓とも言えるようなジャッジを含めて日本ハム内野陣の度重なる好守がありながらも勝利をしたことは明日に向けて流れがロッテにあるのだと思いますし、札幌ドームとの相性がいいはずの大嶺に陰陽師となっての鬼退治に期待をすることにします。
打線はともかく木田を序盤に攻略することがポイントで、リードをされた場面で日本ハムの中継ぎ陣が出てくると苦戦は免れませんから、明日も初回に西岡が出塁をするようであれば確実に得点圏に進めるような采配を取ってくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 2 2 0 0 1 0 0 5

10

0

日本ハム 0 0 1 1 1

0

0 0 0 3 7

0


◆7月19日(月) 日本ハム-千葉ロッテ13回戦(ロッテ8勝4敗1分、18時1分、札幌ドーム、23,456人)
▽勝 コーリー 9試合2勝2敗
▽S 小林宏 31試合2勝1敗16S
▽敗 ケッペル 16試合10勝3
▽本塁打 田中5号(コーリー)、糸井12号(コーリー)

▽バッテリー
千葉ロッテ コーリー、古谷、伊藤、藪田、小林宏―里崎
日本ハム ケッペル、宮西、建山―鶴岡、大野

 

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