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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

奇跡はあるか

2014-05-31 02:26:30 | 千葉ロッテ

今日も未練がましく交番、駅と届け物がないかと確認をしましたが、残念ながら空振りでした。
その状況からして二日経っても出てこなければもう諦めるしかないと、また電子マネーに慣れているために現金生活が面倒くさく、不本意ながらもdocomoショップです。
ところが7万円ぐらいはかかると覚悟をしていたものが二世代前の機種であれば約1万5千円のオプション契約をすれば1万円で、つまりは総額2万5千円程度で手にできることが分かり、それであればと1時間40分の待ち時間をじっと耐えて機種変更をすることにしました。

あれ、さっきは無かったのに拾得物の登録がある!

その手続きの最後の最後、SIMカードをプチッと折る直前に担当の方が画面をのぞき込んでの一言です。
どうやら警察署に届いた端末のSIMカードの情報からdocomoに連絡があったようで、これが書面などではなくオンラインで繋がっているのには驚きました。
また待ち時間が30分短かったり、あるいは手続きがさくさく進んでいたら間に合わなかったわけで、これはある意味で奇跡かもしれません。
もっとも有難いのですがなぜに今ごろ、しかも落としたと思われるところから離れた場所への届けなのかが分からず、勝手に警察署は年中無休かと思っていたのですが拾得物窓口は土日は休みなので受け取れるのは月曜日以降のために外見や中身が無事かどうかは不明ですので、ドキドキしながら週明けを待つことにします。

さて明日からはDeNA戦ですが、こちらは奇跡が起きてもらっては困ります。
なんてのは悪くても1勝1敗な完全にロッテ目線ですが、今のロッテからすればもしかしたら一番に頼りになるコンビ、石川と藤岡で臨むのですから炎上が続いているモスコーソ、中継ぎでダメダメで二軍暮らしが続いていた山口を相手に連敗でもするようなことがあれば目も当てられません。
また湿っぽくなってきた打線には電光石火で先制をしてもらわなければ困りますし、DeNA打線は活況のようですので勢いに乗せないようむしろ鍵となる投手陣にも奮起を願います。
久保、井納とぶつからない利点をしっかりと活かして、負けられないプレッシャーを楽しむぐらいのプレーを見せてもらいましょう。

 

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人形式モナリザ

2014-05-30 22:24:00 | 読書録

人形式モナリザ

講談社

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まだVシリーズも二作目ですので当たり前ではあるのですが、自分としての評価が定まりません。
前作と同じく卑怯、と書いてしまうと言葉が重いですが、ミステリーとしてのあのオチは本音ベースで言えばズルいです。
あるいはこのシリーズはS&Mシリーズよりもさらに踏み込んで登場人物の人間関係を描くのがテーマであり、ミステリーの名を借りたヒューマンドラマなのかもしれません。

瀬在丸紅子を中心として保呂草潤平、小鳥遊練無、香具山紫子の四人が主人公、あるいはそれに近い存在なのは前作と同様です。
練無がバイトをしているペンションに遊びに来た紅子、潤平、紫子は事件に呼びつけられるのか彼ら、彼女らが事件を呼ぶのか、目の前でまた殺人事件が起こります。
そこに横たわるのは事件の謎、よりも人間の闇であり、おそらくは読み手にその闇を語りかけているのでしょう。
また明らかにされた謎、適当に放置をされた謎、そして考えるように求められている謎が混在をしているようで、やや読後に不快感が残ります。
最後の一行をどう解釈するか、その解釈により闇がさらに深まること請け合いですので、軽い気持ちで手に取るのはあまりお奨めできない作品です。


2014年5月30日 読破 ★★★☆☆(3点)

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成瀬が沈む

2014-05-30 00:29:13 | 千葉ロッテ

今日に一日、未練がましく探したり交番に行ったりとしましたが、残念ながらスマートフォンは見つかりませんでした。
船橋駅の改札を出てから駐輪場、そして500メートルぐらいを走っての10分ぐらいでの紛失ですので、これで出てこないのであれば誰かの手に落ちたのでしょう。
もう諦めるしかなく、週末にでも機種変更で代替機を購入することにします。

成瀬があっさりと沈みました。
4点のビハインドは昨日の古谷と同じですが相手が前田ですので厳しすぎで、結果的に初回に試合が決まってしまいました。
エース同士の対戦でこれはいくら何でも寂しく、伊東監督が愚痴るのも分かります。
さらには打線が点を取ってくれた直後に被弾ですので、もうどうにもなりません。
タブロイド紙には巨人と相思相愛でオフにFA移籍などと報じられていますが、この状況では手を挙げるチームが果たしてあるのかどうか、成瀬のためにも奮起を願います。
昨日に試合を壊しかけた上野が3回1/3を1安打無失点に抑えたものの、既に遅しといったところでしょう。

打線はこんなスタートでしたのでただ打つしかなく、早めの仕掛けもブラゼルが凡退をしての終了です。
金澤が3安打猛打賞、加藤もマルチヒットのプロ初タイムリーと最終回に抵抗をしましたが、追いつけない程度の反撃にしかなりませんでした。
今日の根元は4タコ、また上位打線がほとんど機能をしませんでしたので、この展開も仕方がありません。
こうなれば昨日に勝ててよかったと、連敗を避けられただけでもよしとしてDeNA戦を確実に連勝すべく準備を願います。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 1 0 0 0 2 3 10 0

広島

3 1 0 0 1 0 0 0 X 5 9 0

◆5月29日(木) 広島-千葉ロッテ2回戦(1勝1敗、18時、マツダ、24,844人)
▽勝 前田 10試合5勝3敗
▽敗 成瀬 10試合4勝5敗
▽本塁打 エルドレッド16号(成瀬)、17号(成瀬)、石原2号(成瀬)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、上野―金澤
広島 前田、一岡
―石原

 

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ショックで立ち直れない

2014-05-29 04:07:34 | 千葉ロッテ

今日は途中経過を確認することもできない大人の宴席で、酩酊とは言わずともそれなりに酔っ払って致命的なミスを犯しました。
気がつけばスマートフォンが手元になく、慌てて一時間ほど探したのですが見当たりません。
とりあえずは遺失届を交番で出しましたが、定期券やらEdyやらsuicaやらnanacoやらWAONやら総額10万を超える損失になりそうです。
docomoに連絡をして電話は止めましたが電子マネーは明日に連絡をして止められるかどうか、とにかくショックで立ち直れそうにもありません。
そんなこんなで今日はもう気力が残っていませんので、クルーズが打撲で済んだこと、その穴を埋める根元がアーチ、ブラゼルの逆転スリーラン、試合を壊さずに持ちこたえた木村、3安打猛打賞の今江、途中出場でマルチヒットの金澤らがいい夢を見せてくれると信じてふて寝します。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 1 0 1 4 0 6 10 3

広島

1 0 0 3 0 0 0 0 1 5 13 1

◆5月28日(水) 広島-千葉ロッテ1回戦(ロッテ1勝、18時、マツダ、26,959人)
▽勝 松永 18試合2勝1敗
▽S 西野 23試合1敗13S
▽敗 永川勝 19試合1勝2敗
▽本塁打 ロサリオ4号(古谷)、キラ6号(古谷)、根元2号(永川勝)、ブラゼル1号(永川勝)

▽バッテリー
千葉ロッテ 古谷、木村、上野、松永、益田、西野―吉田、金澤
広島 九里、中田、永川勝、梅津
―白濱、石原

 

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涌井を見殺し

2014-05-28 00:11:19 | 千葉ロッテ

全勝できるわけではありませんが、それにしても嫌な負け方です。
前回の登板でオリックスに滅多打ちにされた藤浪に8回3安打零封、ゴメスにタイムリーで福留に犠牲フライですから、関西系のマスコミはビッグネームの活躍に大喜びでしょう。
挙げ句にクルーズが左手首に死球を受けての途中交代で、あの痛がり方からすれば骨折をしているかもしれません。
まさに踏んだり蹴ったりの交流戦初黒星でしたが、西宮の仇を広島で討つ、とばかりにこの鬱憤を晴らしましょう。

涌井は今日も打線の援護がありませんでした。
8回6安打2失点ですので充分に先発の責任を果たしてくれましたし、この6敗目はさすがに可哀想です。
今日で援護率は2点を切るのではないかと、これではいくら涌井でも黒星先行は仕方がないでしょう。
球数が多いことで野手のリズムを崩すというところもあるかもしれませんし、今日も立ち上がりはやはり球数が多かったのですが、終わってみれば8回121球ですので普通です。
たまたまな巡り合わせと片付けるにはあまりに不憫で、次こそは人並みな援護点を願います。

打線は僅かに4安打、四死球が絡んでの二度のチャンスも井口、角中、そしてブラゼルが凡退をしての零封ですのでどうにもなりません。
やはり昨日に試合をやっておきたかったな、とは勢い論ですが、そういった天候でもなかったようですのでここから仕切り直しです。
そんなところでのクルーズの死球が痛すぎで、代わりに出た根元がヒットを打ちましたので鈴木との二遊間が復活をするのでしょうが、もしクルーズが骨折で長期離脱ともなれば緊急事態、浦和組を引っ張り上げるのか新外国人選手を探すのか、昨日に伊東監督がキューバとの軽口を叩いていたのが奇妙な偶然、何にせよクルーズの無事を祈るしかありません。
明日は九里ですので育成機関に成り下がらないよう、プロの厳しさを教える猛打爆発を期待します。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 1

阪神

0 0 0 2 0 0 0 0 X 2 6 0

◆5月27日(火) 阪神-千葉ロッテ2回戦(1勝1敗、18時、甲子園、26,441人)
▽勝 藤浪 9試合3勝3敗
▽S 呉昇桓 21試合1勝13S
▽敗 涌井 9試合2勝6敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 涌井―江村、吉田
阪神 藤浪、呉昇桓
―清水

 

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甲子園は水入り

2014-05-27 02:04:29 | 千葉ロッテ

今日の試合は降雨中止となりました。
予報は夜になって雨が上がるものでしたし、日程からして中止は避けたい交流戦ですのである程度の雨であれば強行すると思っていたのですが、それなりに降っていたのでしょう。
明日が晴れ予報ですので無理をする必要もありませんし、その無理をして故障でもされたら困りますから、妥当な判断だと思います。
涌井も藤浪も中5日でしたので順延したことはプラスになるでしょうから、がっぷり四つに組んだ好ゲームを期待したいです。
チームに勢いがあっただけに残念な気持ちもありますが、ここからまた再スタートです。

 

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力押しな藤岡

2014-05-26 01:26:17 | 千葉ロッテ

今日に勝って交流戦の開幕から5連勝、まだ始まったばかりではありますがリーグ戦での負け越し街道を考えれば夢のような展開です。
どこまで本音かは分かりませんし、もし本音であればそれはそれで困ったことなのですが、伊東監督の「まるで別のチーム」のコメントが繋がる打線を象徴しています。
久しぶりの貯金で3位に浮上ですから素晴らしい週末だったと、この喜びが一日でも長く続くことを願いましょう。

快投、というわけではありませんでしたが、藤岡が粘りのピッチングでの3勝目です。
ストレートは130キロ台後半が大半でしたが阪神打線がかなり差し込まれていましたので、数字以上の伸びがあったのでしょう。
それがバッテリーも分かっていたのかストレートでの力押しで、しっかりと腕を振ってねじ伏せるようなボールを投げ込む藤岡こそが本来の藤岡ですから、この勝利は大きいです。
そのストレートを活かしたのが効果的だったカーブで、ゴメスには徹底をしていましたし、あれがあったからこそストレートがより速く見えたのだと思います。
昨日の石川もそうでしたしカーブ派の自分としては喜ばしく、いつもと同じく球数が多いのもこのスタイルであれば構いませんし、どんどんと投げ込んでもらいましょう。
ただ八回の続投はどうだったのかなと、これまでからすればベンチの判断にはビックリだったのですがプロ初完封は次の機会に、このピッチングができればそう遠くはない未来です。
藤岡の後はやや気の毒だったロサ、そして西野で、結果的には八回の失点が西野のセーブに繋がりましたので結果オーライです。
甲子園の性向が分からないので何とも言えませんが他の投手のそれを見れば5キロもサバを読んでいるとも思えず、そうなれば西野の150キロはMAX更新と声を大にしてよいのではないかと、これまでプロに入ってからのスピードダウンは多く見てきましたがその逆はかなり稀有な存在ですので、大嶺や藤岡とともにスピードアップ分析会を開きましょう。

打線は二桁安打には届きませんでしたが下降気味だったのを持ちこたえての9安打、この繋がりは一週間前からしたら異様さが漂います。
相手のミスにつけ込むしたたかさもまさに別のチームですし、底は打ったものの本調子とは言えない井口を歩かせてくれるのもある程度は顔で野球ができる交流戦ならではです。
太ももを痛めているらしいサブローがDHで復帰をしてのタイムリーと犠牲フライで3打点ですからやることなすこと上手くいきすぎで、スタメンを見たときにはここまでの流れを考えれば五番でよかったのではと四番起用に首を傾げていたのですが、その起用がドンピシャですので伊東監督の前にひれ伏すしかありません。
サブローに四番の座を明け渡したクルーズも五番で貴重な追加点を叩き出しましたし、膝の具合が心配をされた荻野貴も元気にマルチヒットだったのも喜ばしいです。
ただ今日も鈴木がバントを失敗しましたし、どうもフルカウントなら自動スタートというのが以前から嫌いなのですが、今日はゴロゴーでの憤死はまだしも角中が不動という負けていればターニングポイントとされたであろう拙攻など派手さの陰に隠れていたミスが表に出てきていますので、連勝に浮かれることなく締めるところはしっかりと締めてお願いします。
明日はまた中5日での涌井を大量援護してあげたいですし、ここのところ不調らしい藤浪が逆に気持ちが悪いですから、大胆さの中にも堅実を忘れずにいきましょう。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 3 0 0 0 2 0 0 5 9 0

阪神

0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 6 3

◆5月25日(日) 阪神-千葉ロッテ1回戦(ロッテ1勝、14時1分、甲子園、46,023人)
▽勝 藤岡 8試合3勝1敗
▽S 西野 22試合1敗12S
▽敗 岩田 5試合3勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 藤岡、ロサ、西野―江村
阪神 岩田、鶴、小嶋、岩本
―鶴岡、梅野、清水

 

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兎を粉砕

2014-05-25 01:11:26 | 千葉ロッテ

 

巨人ベンチも巨人ファンもまさか内海と菅野で連敗をするとは思ってもいなかったでしょうし、打ち負けるとも思っていなかったでしょう。
それは本音ベースで言えばロッテベンチもロッテファンもその裏返しだったのではないかと、とにもかくにも兎を粉砕です。
今季最多の大入り満員に膨れあがったQVCマリンはライトスタンドの盛り上がりとレフトスタンドの沈黙が好対照で、12球団で唯一の勝ちっ放しと気持ちのいい一日となりました。

一回り目までをパーフェクトに抑えられていた菅野の躓きは、片岡のエラーでした。
それまで好守を連発していたところで油断をしていたわけでもないでしょうが、あのお手玉は罰金ものでしょう。
また菅野も力んだのか強風のQVCマリンでボールの動きを把握できないままに連続四球で満塁とし、そして角中の走者一掃のスリーベースが飛び出しました。
上手い外野手であればあるいは捕れたかもしれませんがセペダには無理な相談で、流し打った角中の読みがちでしょう。
その角中は三塁への走塁を見る限りでは腰痛が酷いとも思えず、今日に欠場をした荻野貴は昨日のプレーでの故障が心配をされますがファーストピッチセレモニーには登場をしていましたから、小さな故障をだましだましが猫の目打線の一番の理由なのかもしれません。
ここのところ先発マスクが続いている江村にもヒットが出ていますし、賛成はできませんが加藤もヘッドスライディングで気持ちの切り替えができたのではないかと、またあれだけの便秘打線が交流戦に入った途端の猛打爆発ですのでセントラル効果に感謝感激です。

先発の石川は7回4安打零封で4勝目、これには明日に今季初登板初先発で小山を起用する巨人からすれば悔しく、そして腹立たしいものだったでしょう。
ストレートで押しつつ要所でシンカー、スライダー、そしてカーブを低めに集めてのピッチングは石川らしさの復活で、これも一つのセントラル効果なのだと思います。
セペダが伝家の宝刀のシンカーに手も足も出なかったようにパシフィックに比べればデータ不足は否めませんので、武器がある選手には有利に働きます。
ベンチも無茶するよな、と思わずつぶやいたバスターによるプロ初ヒットで走り回ったことの影響も、五回だったことでインターバルにより最小限に抑えられたのもラッキーでした。
今日はピンストライプだと勝手に思っていたところでのCHIBAユニもすっかりと定着をしましたし、初の江村とのバッテリーも無難にこなして再スタートは上々です。
だからと言って中5日が負荷となっているのは本人の言葉にもありましたから今回限りにして、交流戦を立て直しの機会としてくれればと思います。
大谷、益田のリレーはややバタバタとしましたが三連戦であれば痛い乱れでしたが明日からカードが代わりますので、それで他のチームを食ってくれれば言うことはありません。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

巨人

0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 7 1

千葉ロッテ

0 0 0 3 1 0 2 0 X 6 6 1

◆5月24日(土) 千葉ロッテ-巨人2回戦(ロッテ2勝、14時、QVCマリン、29,776人)
▽勝 石川 9試合4勝2敗
▽敗 菅野 10試合7勝2敗
▽本塁打 横川1号(大谷)

▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、大谷、益田―江村
巨人 菅野、福田、高木京、田原誠
―阿部、小林

 

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黒猫の三角

2014-05-24 20:23:01 | 読書録

黒猫の三角

講談社

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森博嗣のセカンドシリーズです。
S&Mシリーズが秀逸だっただけに乗り越えるにはハードルが相当に高いのですが、しかしこの一作目ではその可能性を感じられませんでした。
だからといって面白くないわけではなく、単なるミステリーではなく登場人物の会話や関係を楽しめるのがこの作者の特徴ですので、その魅力は存分に発揮をされています。
ただその主な登場人物がは四人と多いことで感情移入の向き先が定まらないのが今のところはやや微妙で、暫くは模索をしていこうと思います。

今回はVシリーズと銘打たれていますが、主人公の一人である瀬在丸紅子のVに由来をしています。
紅子ならBだろという突っ込みは、きっと野暮なのでしょう。
かつて栄華を誇った一族の最後の令嬢である紅子はその境遇を気にすることなく、豊かな才知で事件を解決していきます。
キャラクターに既視感があったのですがフランス人形のような、との描写で、『ゴシック』のヴィクトリカが年齢を重ねたらこうなるんだろうな、とは独りごちです。
加えて近くのアパートに住む探偵であり語り部でもある保呂草潤平、女装癖のある医学部生の小鳥遊練無、同じく大学生ながらも大学には通わない香具山紫子の三人がメインメンバーで、例によって同姓同名はいないだろうなとのネーミングはこれまた作者のポリシーなのでしょう。
一作目ということもあり人間関係を中心とした人物紹介がメインなので謎は控えめ、と言いますか、気がついていれば簡単、気がつけていなければ永遠の謎、という仕込みです。
ある意味では卑怯でもあるのですがこれもテクニック、それもあって星を一つプラスしたのですが、これ見よがしに撒かれた疑似餌に引っ掛からないようご注意ください。


2014年5月24日 読破 ★★★★☆(4点)


交流戦はロッテがクルーズ

2014-05-24 00:56:59 | 千葉ロッテ

伊東監督が別のチームみたい、とコメントをしていたようですが、まさにセントラル効果とも言える交流戦3連勝です。
今日は船橋駅に着いたのが20時過ぎでそんなときに限って試合展開が早くてヒヤヒヤしたのですが、八回の猛打爆発に間に合って助かりました。
挑発ポスターどおりに惨劇の巨人、試合途中でゾロゾロと席を立った巨人ファンはそう思っていたかもしれません。

成瀬は前回の炎上がありましたので心配をしていましたが、まずまずのピッチングでした。
江村とのバッテリーも無難にこなし、球数が多くテンポは今ひとつでしたがホームベースを広く使って粘り強く投げての4勝目です。
カウントを悪くしても歩かせることがなかったのが持ちこたえた理由でしょうし、勝ったからこそ言えるのでしょうが泣き顔ではなく勝負の顔つきでもありました。
これで借金を返して五分に戻しましたので、ここから貯金を作ってロッテのエースに戻ってもらいましょう。
勝ち越した直後をピシャリと抑えた益田にも拍手で、八回に伸びのあるストレートを投げ込む益田がいれば試合が締まります。

打線は内海を打ちあぐねましたが、終盤に一気に畳みかけました。
加藤フェスティバルが続いていればもっと楽な展開になったでしょうが、それでも他の選手がカバーできるのがリーグ戦との違いです。
外寄りのボールは逆らわずに逆方向に、甘いボールがくればしっかりと引っ張る、最後はクラスが落ちる投手が相手ではありましたが理想的なバッティングです。
細谷、江村と細かなミスがあったのが残念ですが、打ち出したら止まらないロッテの面目躍如です。
キャラが愛されていることの分かるクルーズのヒーローインタビューはやや上滑りをしましたが面白かったですし、4人のお立ち台は初めてではないかと思います。
また成瀬を救った伊志嶺のファインプレーや岡田の快足もあり、試合開始に間に合わずとも五回には着きたかったなと、そんな悔しさも残る今日の兎狩りでした。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

巨人

0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 7 1

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 1 1 5 X 7 11 0

◆5月23日(金) 千葉ロッテ-巨人1回戦(ロッテ1勝、18時15分、QVCマリン、24,200人)
▽勝 成瀬 9試合4勝4敗
▽敗 内海 9試合5敗
▽本塁打 荻野貴3号(内海)、クルーズ5号(久保)、今江3号(久保)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、益田、ロサ―江村
巨人 内海、久保、高木京、須永、田原誠
―阿部

 

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さあ兎狩り

2014-05-23 00:58:54 | 千葉ロッテ

ヤクルトに連勝をした勢いで、しっかりと地元で兔を狩りましょう。
悔しいですがDHのある箱庭での打ち合いにはなかなかに勝てる気がしませんので、ここで連勝をしておく必要があります。
そうすれば箱庭に臨むに際して気持ち的に優位に立てますし、展開によってはかつての全勝だって夢ではありません。
その夢を壊さないためにも打線が内海を攻略することはもちろんですが、前回に被弾王の顔を覗かせた成瀬がピシッとしたピッチングをすることが前提です。
巨人には強い、との実績が逆に気にはなるのですが、成瀬にはバラ色のオフのためにも根性を入れた熱投を願います。

 

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連夜の加藤フェスティバル

2014-05-22 02:03:11 | 千葉ロッテ

上手くいくときはこんなものなのか、それともなかなか上手くいかないものなのか、ちょっと微妙な今日でした。
打撃好調ながらもあの守備ではのサブローが欠場をして代わりに四番に座ったのがこれまで下位がメインでここのところも上向きとは思えないクルーズで、またさりげなく右打席をアピールしてスタメンを確保した加藤など大きく打線をいじってきましたが、そのクルーズが2打席連続のタイムリーに加藤が連夜のスリーランと活躍をしましたので伊東マジックです。
しかし一方で打線の援護に恵まれなかった古谷が面食らったわけでもないでしょうが、コントロールが緩くての乱調で5回4失点と不甲斐ないピッチングでした。
それでも11安打を打たれながらも要所を締めて凌ぎましたし、今月初の勝ち越しで好スタートを切った交流戦を明後日からの兎狩りでさらに勢いを付けましょう。

それにしてこれが若さなのか、昨日のリプレイのような打った瞬間にそれと分かる加藤のアーチに鳥肌です。
追いついたところで終わっていればどう転んだか分からない試合展開だっただけに、思い切りのいいバッティングがチームを救いました。
それだけで終わらずに3安打猛打賞ですので暫くはスタメンをキープできるでしょうし、あとは足を使えれば核弾頭への抜擢があるかもしれません。
しゃくり上げるスイングの不思議ちゃんクルーズ、今宵はやや肌寒かったからなのか井口がマルチヒットで今江もらしいヒットを放ちましたので、リーグ戦を戦っていたときの貧打が嘘のようなセントラル効果の猛打爆発、破竹の勢いだったヤクルトに打ち勝っての連勝は自信に繋がります。
交流戦はいけるんじゃないか、その思いが実力への上乗せとなってくれることを願います。

先日と同じくボールが吸い寄せられるように真ん中あたりに集まってしまった古谷は5回96球ですので、ここでの交代は仕方がありません。
よくぞここまで引っ張ったと思えるようなピッチングで、それでも三回以降は先頭打者を出さなかったことが大怪我に繋がらなかったのだと思います。
早すぎる継投は大谷、ロサ、西野で、西野は4点差でしたが前日のことを考えればここは投げるしかなかったですし、被弾は点差があるところでの膿とでも思うことにします。
さりげなく昨年に続いてロサが好調なのが喜ばしく、どこかに引っこ抜かれないよう早めの手当てを願いましょう。
週末の巨人戦は成瀬、藤岡の両左腕が今度こそビシッとしたピッチングで広島をアシストする、そんな展開になることを楽しみに球場を目指すことにします。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

ヤクルト

2 2 0 0 0 0 1 0 1 6 14 0

千葉ロッテ

5 3 0 0 1 0 0 0 X 9 12 0

◆5月21日(水) 千葉ロッテ-ヤクルト2回戦(ロッテ2勝、18時15分、QVCマリン、9,847人)
▽勝 古谷 8試合4勝2敗
▽敗 石川 9試合2勝4敗
▽本塁打 加藤1号(石川)、雄平8号(西野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 古谷、大谷、ロサ、西野―江村
ヤクルト 石川、石山、真田
―中村

 

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天下布武

2014-05-21 23:32:18 | 読書録

天下布武(上)

角川書店

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天下布武(下)

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夢どの与一郎、と副題にあるとおり、長岡与一郎こと細川忠興が主人公です。
足利将軍家の落胤とも言われている細川藤孝、幽斎の名の方が通りがよいですが、その嫡男で文武に秀でた武将で細川元首相の先祖にあたります。
それよりも細川ガラシャの夫としての方が一般的かもしれず、ただそれにしてはマイナーと言うほどではなくとも主人公として取り上げた作品はあまり多くはありませんので、上下巻ですのでその生涯がたっぷりと描かれているだろうと期待をして手に取りました。
ところが案に相違してそういった一代記にはなっておらず、歴史小説ではなく歴史ミステリーといった分類が正しいように思います。

織田信長が滅んだ本能寺の変、その背景と黒幕がテーマとなっています。
なかなか面白い視点ですが同じ作者の『レオン氏郷』を読んだばかりですので新鮮味はなく、それよりもその謎に挑む与一郎、荒木村重の庶子である荒木新八郎、そして信長の小姓として将来を嘱望されていた万見仙千代の冒険活劇を楽しませてもらいました。
妖術のようなものも飛び出して荒唐無稽なところもあるのですが、上手く物語を引き立てていたと思います。
ガラシャにぞっこん、どころかその縁組みに与一郎が難色を示していた、という筋立ても面白く、適度な色恋沙汰もいい感じでした。
理想に燃える若き与一郎、その父との確執、鵺のような朝廷、暗躍する異形の者たち、などてんこ盛りでやや散漫になってしまったところもありましたが、これはお奨めです。


2014年5月21日 読破 ★★★★☆(4点)


加藤でサヨナラ

2014-05-21 02:03:55 | 千葉ロッテ

結局のところツバメは高く飛んだのか低く飛んだのかがハッキリとしないような試合展開でしたが、最後に加藤が豪快に撃ち落としてくれました。
打った瞬間にそれと分かる劇的なサヨナラスリーランで、とにかく目立つことをやってくれます。
これまでプロ初打席初球アーチの選手の半数がその1本で現役を終えたという悪しきジンクスを乗り越えましたので、次は最高の6本超えです。
まだ二年目、何度も一軍の壁にはね返されながらもようやくに定着の手応えを感じているであろう加藤の、小久保が喜ぶぐらいの成長を期待しましょう。

ふん詰まっていたものが一気に出たときの爽快感、そんな試合でした。
加藤のそれもそうでしたが九回の井口の同点アーチも二死無走者からの攻撃ですので、とても一勝に汲々としているチームとは思えないような効果的な得点です。
やや変則タイプに連続三振、そして一足早く夏真っ盛りの井口ですので帰り支度をしていたロッテファンも少なくなかったのではないかと思います。
ほぼど真ん中の甘いボールではありましたが、あそこまで飛ばせるのはやはり井口といったところでしょう。
そのスイングを見ればまだまだ復調には時間がかかりそうですが、やはり井口ロッテを痛感させられた一撃でした。
また加藤の派手なアーチに隠れてはいるものの粘って四球を選んだ今江、逆らわずにレフト前に運んだ金澤にも拍手です。

そんな打線の援護がありながらも涌井が乱調とは、やはり噛み合わせの悪さは簡単には改善をしません。
ここまでの涌井を象徴するかのようなあっさりとした先制点の献上、そして中盤は粘りながらも突然の連打を食らってのノックアウトはどこかで見た光景です。
五回に突然に乱れたのは前の回に打者として全力疾走をした影響があったのかもしれず、それで川越コーチも休ませる意味合いでマウンドに向かったのでしょうが崩れたテンポはなかなか元には戻らなかったようで、このあたりが交流戦の怖さ、あるいは面白さなのでしょう。
それにしてもボール先行で自らの首を締めるようなピッチングは勝てる試合だっただけにもったいなく、吉田ともども次回への課題となります。
涌井が残した走者は不運な打球が続きましたが内がしっかりと返してしまい、しかしその後は早めの継投で耐え抜いたからこその逆転勝ちです。
加藤の一発が無ければ26球を投げた益田の2イニング目があっただけに、やはり涌井には次に借りを返してもらいましょう。
とにもかくにも交流戦の初戦を勝てたことは喜ばしく、この総力戦でも出番がなかった荻野貴が心配ですが、次の打者が涌井なのに吉田と勝負をしたヤクルトバッテリー、その涌井の走塁によるピッチングへの影響、サブローのお粗末すぎる守備、などなどならではのプレーを今後も楽しみにしています。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

ヤクルト

1 0 0 0 1 4 0 0 0 0 6 12 3

千葉ロッテ

0 4 0 0 1 0 0 0 1 3X 9 13 1

◆5月20日(火) 千葉ロッテ-ヤクルト1回戦(ロッテ1勝、18時15分、QVCマリン、12,920人)
▽勝 益田 12試合4勝
▽敗 久古 19試合1勝1敗
▽本塁打 井口6号(秋吉)、加藤1号(久古)

▽バッテリー
千葉ロッテ 涌井、内、ロサ、大谷、松永、益田―吉田、江村、金澤
ヤクルト 古野、岩橋、石山、秋吉、久古
―中村

 

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ヤクルト戦は雨が似合う

2014-05-20 02:14:15 | 千葉ロッテ

明日から交流戦が始まります。
いきなり打線が絶好調で6連勝中のヤクルトが相手と厳しいスタートとなりますが、これまでどおりにリーグの力量差を見せてもらいましょう。
ヤクルトと言えば雨の神宮ですが明日のQVCマリンも雨予報で、どうにもそのイメージがついて回ります。
里崎が不在なのが残念ではありますが新しいスターが登場をするかもしれず、もうちょっとと未練はありながらも降格となった高濱の代わりも気になります。
そして何の気まぐれかパシフィックの地元でDHを使わずという今季のルールがどういった影響を及ぼすのか、そのあたりも話題になるでしょう。
何はともあれ先陣の涌井にはこれまでと同様に粘り強いピッチングを、そして打線にはそろそろ援護をして白星のプレゼントをお願いします。

 

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