オリオン村(跡地)

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消えた戦国武将

2013-11-20 22:15:47 | 読書録

消えた戦国武将

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内ヶ嶋氏理、という武将をご存じの方は、そう多くはないのではないかと思います。
飛騨帰雲城主だった氏理はしかし戦国の世の流れからすればちっぽけな存在で、飛騨では姉小路氏を冒した三木氏の方が有名でしょう。
その氏理は本能寺の変の後の織田家中の争いの中で地理的要因から佐々成政に与しましたが、その成政があっけなく秀吉の軍門に降ったことで同じく羽柴氏に臣従をします。
しかし和睦が成ったことを祝うために一族郎党が帰雲城に集ったときに運悪く天正大地震が起こり、大規模な山崩れで城ごと全員が押し潰されて滅亡をしてしまいました。
この帰雲城の周りには大小七つの金山、銀山があったことでお約束のように埋蔵金伝説があり、消えた氏理とともに紐解いていくといった謳い文句な作品となっています。

結論から言えば、詐欺に近い謳い文句でした。
鎌倉時代から安土桃山時代ぐらいまでの飛騨の状況、姉小路氏や三木氏、一向一揆などの動きの解説はそれはそれで興味深いものがありましたが、ただそれだけです。
肝心の氏理はおろか、内ヶ嶋氏にかかる描写は全体の一割にも満たないのではないかと、当然のように何の謎解きもしていません。
起承転結もなく淡々と歴史上の史実が書かれているだけで、肩すかしもいいところです。
予めそういった歴史書と割り切って読めば問題はないのでしょうが、この謳い文句にドキドキしながら手に取られたら失望をすること請け合いです。
いくら何でも酷すぎる、JAROに通報をしたくなるような一冊でした。


2013年11月20日 読破  ★★☆☆☆(2点)

 


2013年通信簿 18 藤岡貴裕

2013-11-20 01:08:46 | 千葉ロッテ

18 藤岡貴裕 投手 24歳 年俸2100万円

【2013年成績】 39試合 6勝10敗0S 防御率3.96 118回1/3 116被安打 9被本塁打 46与四球 6与死球 76奪三振 被打率.262

二年目の飛躍に期待をした藤岡でしたが、しかし屈んだまま地を蹴ることができずに低空飛行のままでシーズンを終えました。
昨年と同じ6勝で飛ぶボールの影響もあってか防御率を落とした以外は驚くぐらいに昨年と似たような数字が並んでいますが、その印象からすれば意外な感じもあります。
先発、中継ぎとかなり無理な起用をされたこともありましたし、不満はありながらもそれなりに頑張ってくれたとは思います。
しかしファンが期待をする藤岡はこんなものではありませんので、二度あることは、ではなく、三度目の正直な来季に期待をしましょう。

そんな藤岡は昨年の課題を引きずったままに、浮上の兆しが感じられなかったのが一番の不満です。
ストレートのスピードは時折に140キロ台半ばを投げるものの130キロ台後半がほとんどで、それでいてコントロールがまとまっているわけでもなくカウントを悪くしての痛打、といった繰り返しは先発でのピッチングで、何度も失格の烙印を押されつつもチャンスをもらえたのはベンチの期待の表れでしょう。
しかしその期待が藤岡には重荷なのか、相変わらずにもっと野球を楽しめと言いたくもなる悲壮な顔つきで、見ているこちらが肩が凝りそうなぐらいです。
膝が折れて後ろに力が抜けてしまっているようなフォームから繰り出されるボールには勢いがなく、まるで昨年のビデオを見ているかのようでした。
業を煮やした斉藤コーチが浦和に落として「無期限で小谷コーチに預ける」とコメントをしたのには拍手を送ったのですが、しかし先発不足のチーム事情から志半ばで藤岡を呼び戻さざるをえなかったのは残念至極で、これはある意味で便利使いで藤岡を浪費したと言えなくもありません。
そのアマチュア時代の実績からすればエースになってもらわなければならない藤岡ですから、今度こそじっくりと立て直してもらいたいです。
何だかんだ言いながらもそれなりの数字にまとめるだけの力がある藤岡に甘えてそのままで使い続ければ、それを悔いるときがきっとくるでしょう。
なぜ自分のストレートは見られてしまい、益田のストレートは手を出してくれるのか、その違いをしっかりと考えて腕を振る藤岡であってくれることを願います。

2012年通信簿


【オリオン村査定】 2100万円 → 2600万円 (△24%)

 

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