52 塀内久雄 内野手 28歳 年俸1220万円
【2009年成績】 54試合 96打数 17得点 29安打 打率.302 4二塁打 0三塁打 4本塁打 10打点 0盗塁 10四死球 31三振 得点圏打率.238
序盤は愛人枠が撤廃をされたかと思われる2軍暮らしが続き、10年目にして厳しいオフを迎えるシーズンになるかと思われましたが、その2軍で3割以上の打率をマークしたことで自力で1軍に戻ってきた中盤以降はプチ覚醒にも見える活躍ぶりでした。
通算打率が2割にも満たなかった塀内が1軍で3割をマークするとは、まさにお天道様でも分かるまいと言ったところでしょう。
キャリアハイに近い成績を残した塀内ですが、しかしバッティングに著しい成長が見られたわけではありません。
外角高めのストレートに振り遅れるのは相変わらずですし、落ちるボールにタイミングが合わないのも塀内のままでした。
その凄まじいばかりの三振率は他の追随を許しませんし、チャンスに打てないことも印象度の薄さに繋がっています。
周りの打者が軒並み調子を落とした今季ですから塀内へのマークが特段緩んだわけでもありませんし、何がこの好成績に繋がったのかが分からないのが正直なところです。
強いて挙げれば「これぐらいはできて当然だった」ということで、これまでが実力に比べて酷すぎたと思えばいいのかもしれません。
塀内にはレギュラーを獲る力があると推す一方で、その資質を無駄遣いするベンチの使い方に不満を呈してきましたが、要はその持てる力を安定して出すことができない、今季はたまたまいい方向に出ただけに過ぎない、そう思った方がよいのかもしれません。
しかし逆に言えば資質どおりの力を安定して発揮できれば暗黒王子などと呼ばれることなどはないはずで、そのためには結果が出た今こそおろそかになっていた基本に忠実なプレーの修得や、基礎能力の鍛錬に注力をすべきでしょう。
シーズン終盤に3割を死守すること、秋季キャンプで徹底的に鍛え上げることを主張しましたが、実際にどうだったかはニュースとして流れてきませんでしたので、春季キャンプやオープン戦で塀内がどういったオフを過ごしてきたかを確認したいと思います。
今季の成績がトレード要員としての箔付けにならないよう、根元らとしっかりとポスト井口を争うプレーを見せてくれることを願っています。
来季からの背番号16を自分のものにできるかどうか、一足飛びにレギュラーは無理でもスーパーサブの立ち位置を確保できるかどうか、決戦の来季です。
【オリオン村査定】 1220万円 → 1600万円 (△31%)
まー、それだけで来季に向けてと言われると何とも言い難いのですが、う~ん、何か武器があればいいんですけど、まだ塀内への理解が足りない僕ですね。
来季はもしかしたら青野が出てくる可能性もありますし、根元もいますからポスト井口は誰が出てくるのか楽しみですね。
打率も3割ですが三振率も3割、しかも打率を上回ってますから、もうちょっと確実な打撃を期待したいですね。まぁ10年目でこれですから持ち味として見たほうがいいのかも知れません。
それでいて率は3割残しながらも、内容が伴っていないのが塀内らしいところです
もはや小技が出来るようになれとか言う年齢でもありませんので、少しずつ実績を積み重ねていくことを期待します
来シーズンこそはお立ち台だ!
いっそのこと、HR30~35本を目指して、「三振かHRか」というバッターになった方がいいのでしょうか?
・・・いや、そこまでパワーはないですよね。
しかしながら、通年その調子を維持する事ができず、守備でも痛いところでのエラーなどが目立ち、やはり信頼感が劣るので常時1軍で使うというのは躊躇われるのでしょう。
やはり、印象に残っているのは、85さん同様、クルーン相手にあっさりと三振した事ですね。みなさん表面上は「どうせ…」という感じでしたが、心の中では「もしかしたら!頼む!」という気持ちで一杯だったでしょう。結果として、あっさりと期待を裏切る結果に終わり、「やっぱり…」という気持ちにさせられたファンも多かったようです。
彼には精神面での安定性も必要で、まずは堅実なプレーをすること、それによって期待に応え、期待をファンが持てるようなプレーヤーになって欲しいものです。何年も同様なことを周囲は思っている事でしょうから、そろそろ形として表して貰いたいものです。年齢的にも「尻に火」状態なので、背水の陣で来季は臨んでもらいたいものです。
そう言えば火事場泥棒的なヒットだったような(笑)
塀内がどうあるかは本人も分かっていないと思われますので、ましてや他人が・・・
>しょーたさん
三振の多い粗いバッティングだけではなく、小技も下手なんですよね。
大物打ちは果たして本人のためになっているのかどうか、かなり疑問に思っています。
>MATSONさん
私も打撃に著しい成長の跡が見られたわけではなかったため、驚きの方が大きかったです。
でも夢であれば覚めないでと、何とかシーズン3割をキープして欲しいとの願いがギリギリで叶ったことは嬉しくもあり、来季への期待が大きくなります。
>85さん
あれこそ塀内、というシーンでしたからね。
盛り上がるだけ盛り上がって、あっさりと幕引き(苦笑)
そう言えば塀内のお立ち台は記憶にありませんが、もしかしてまだなんですかね。
>junさん
いや、それでは三振か三振か・・・(数十回)・・・三振か、たまにホームラン、になりかねません(苦笑)
コンパクトに叩きつけるバッティングをして欲しいとは思いながらも、意外にも足が速いほうではないので、ああいったバッティングをするしかないと本人が思っているのかもしれません。
>放浪カモメさん
もう30歳が目の前ですから、まさに竹原か塀内といった感じになってきました。
ロッテでは知られた両人も、他球団からすればトレード候補になるかどうかすら微妙な立ち位置ですし、今オフの戦力外選手の再就職状況を見ればいかに厳しいかが分かります。
尻に火どころか既に火傷気味、その意識が塀内になければ再来年の背番号16はルーキーが背負っているかもしれません。
渡辺正人とのユーリティ対決は征した感じですが、それでも引退した木村拓也には遠く及びません。
亀井の様に覚醒する気もしないし、塀内を見ていると果たしてどうなるのが彼にとってベストなのか、どうにも解らなくなります。
それもこれも本人の意識の問題が大きいと思われ、今季の成績で安心をしてしまうのか、結果を残した自分に自信を持って練習に取り組むのか、是非とも後者であってもらいたいです。
あるべき姿はその中で見えてくる、そのきっかけとする来季であればと願っています。