オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2012年通信簿 60 阿部和成

2012-12-31 23:37:41 | 千葉ロッテ

60 阿部和成 投手 23歳 年俸550万円

【2012年成績】 6試合 0勝2敗0S 防御率3.95 27回1/3 28被安打 3被本塁打 5与四球 0与死球 6奪三振 被打率.275

運がないな、としか言いようのない阿部です。
昨年もプロ初登板を5回4安打2失点と勝利投手の権利を手にしながらも後続が打たれて白星を逃し、今季も初登板を5回4安打無失点に抑えながらも古谷が炎上、次の登板も7回2/3を5安打1失点と抑えたものの益田が追いつかれてしまいプロ初勝利とはなりませんでした。
いずれの試合も打線の援護は僅かに2点ですから阿部としてはもっと打ってくれよと言いたくもなるでしょうが、これが今のロッテ打線ですから仕方がありません。
昨年は2戦目、今季は3戦目で崩れましたので着実に進化をしていると、そう期待をして来季を楽しみにしたいと思います。

ねじ伏せるような剛球があるわけではなく、キレキレな変化球を持っているわけでもない阿部ですが、投手らしい投手ですので好きなタイプです。
特筆をすべきはマウンド上での落ち着きぶりで、今季もプロ初勝利の権利がかかった5回に表情を変えることなく淡々と投げていたことが印象的でした。
ピンチになっても無表情であるのは経験の浅い選手ではなかなかにできることではありませんので、これは大きな財産です。
ストレートは時折に140キロ台前半を投げながらも大半が130キロ台後半でしたが外角低めに伸びがありましたし、スライダーやチェンジアップも精緻とは言えませんがボール先行になっても焦らないだけのコントロールは兼ね備えていますので、相手からすれば打てそうで打てない、気がつけば抑えられているといった感じではないかと思います。
体つきも一回り大きくなったように見えましたし、来季こそはベンチ、打線が総掛かりで阿部にプロ初勝利をプレゼントする体制をとって欲しいと、その白星がチームに大きな勢いをつけるだけの存在だと考えますので、是非とも89年組に埋没をしないよう肩を並べる来季となってくれることを願います。

2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 550万円 → 720万円 (△31%)

 

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2012年通信簿 59 細谷圭

2012-12-31 01:03:43 | 千葉ロッテ

59 細谷圭 内野手 24歳 年俸730万円

【2012年成績】 19試合 23打数 2得点 3安打 打率.130 1二塁打 0三塁打 1本塁打 3打点 0盗塁 3四死球 10三振 得点圏打率.091

昨年に続いてプロ3号アーチを放つなど右打者としては期待のホープである細谷ですが、なかなかに次のステップに進めません。
今季も28打席で10三振の扇風機ぶりで粗さを克服できず、一軍に定着とはなりませんでした。
浦和では規定打席に達して.286に8本塁打と卒業の段階にきているだけに、そろそろ今江への刺客としての立場を手に入れたいところです。

その浦和ではほぼ遊撃を守っていた細谷ですが一軍では根元がレギュラーを獲って来季も期待をされているだけに、昨年のチャンスを逃したことが大きな痛手です。
今季の一軍では慣れない一塁を守ることが多く、それでも意外に普通な動きをしてはいましたが、ライバルが多いポジションですのでハードルはかなり高いです。
FA権の行使をほのめかしている今江の後継者作りはチームにとって喫緊の課題ですし、右の内野手というアドバンテージもあるのですからここは三塁を狙うしかありません。
すぐにレギュラーがどうのとはいかないのは仕方がないとしても、一軍にいながらも試合前の練習で三塁を守るのが今江だけ、という状況からの脱却を願います。
粗さの改善はもちろんのこと状況を考えたバッティングも求められますし、コントロールに苦しんでいる投手に対して初球打ち、なんてことがないようにしてもらいたいです。
うかうかしていると高濱や翔太、角らの後塵を拝することにもなりかねませんので、体制が変わる来季にスパートをかけてもらいましょう。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 730万円 → 730万円 (±0%)

 

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一番のファンサービスは勝つこと

2012-12-30 00:56:35 | 千葉ロッテ

ロッテも仕事納めとなったようで、これでただでさえ情報に飢えているロッテファンにとっては厳冬の年末年始となります。
その中で中村球団社長が来季に向けての目標をぶち上げたようで、しかし150万人ではなく10%アップの136万人の観客動員と現実路線であったことは昨年の公約、優勝できなかったら辞めるとの強気を反省してのことかもしれません。
しかし有言不実行であったレッテルはなかなかに剥がすことはできませんので、来年の今ごろにまたしれっと放言をしているような気がします。

ロッテ 来季は「どこのチームもやっていないファンサービスを」 (12/29 スポーツニッポン)

ロッテの中村家国社長は「来年は伊東新監督の下で頂点を目指す。そして、野球を主体としたエンターテインメントを展開したい」と全社員に向けて訓辞した。
今季の観客動員数は123万9168人だったが「来季は動員数10%増を目指す。具体的には言えないが、どこのチームもやっていないファンサービスのアイデアも頭の中にある」。
13年はフロントと選手が一体となり、ファンサービスの充実を図っていく。

どんなファンサービスをやってくれるかには期待をしてしまいますが、野球を離れたものでないことを願います。
数年前にも「野球に飽きたらゲームでも」といった意味不明なサービスを展開した前科がありますので、なかなかに油断はできません。
選手と一体ともなれば普通に考えるのはサイン会などですが斬新でも何でもないですし、あるいはヒーローインタビュー権のついた福袋がその第一歩なのかなとも思っています。
試合前の選手に負担をかけたり、野球選手として以外のものであれば個人的にはノーサンキューで、そして一番のファンサービスは勝つことだという基本を忘れずに願います。
現有戦力やオフの補強を見ればなかなかに難しい望みではありますが、それでも勝とうという意欲を感じられれば問題はありません。
身売りが前代未聞のファンサービスだ、なんて声が聞かれないような、そんな来季であってくれればと思います。

 

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2012年通信簿 58 青野毅

2012-12-30 00:35:43 | 千葉ロッテ

58 青野毅 内野手 29歳 年俸1220万円

【2012年成績】 15試合 16打数 2得点 2安打 打率.125 0二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 2四死球 3三振 得点圏打率.500

青野の足踏み状態が続いています。
今季も一軍での出場はありましたが印象に残るほどのものでもなく、むしろ終わった感が漂います。
浦和では規定打席には達しなかったものの200打席近くでの.278ですのでほぼレギュラーだったわけで、しかしそれで一軍では僅か15試合の出場だったのですから29歳という年齢からすれば見切られつつあると考えた方がよいかもしれません。
今季も一軍では一塁と外野を、浦和では一塁と三塁と外野を守ったことからして便利屋、困ったときの青野といった存在で生き残りを賭けるしかないと思われますが、それもこれも野手の頭数が少ないことによる可能性でしかありませんので、チーム編成の変化とともに来季もますます苦しい立場となる青野でしょう。

大怪我から復帰をした青野だけに頑張って欲しいと願ってはいますが、その一方で若手台頭の重しとなっている感じがあります。
内野では高濱、角、翔太の存在を考えれば難しい立ち位置にいる青野ですので、だからこそ今季の浦和では外野での起用が大半だったのでしょう。
その外野も南竜が抜けた代わりに加藤が加入をしましたし、徐々にそのマルチプレーヤーぶりの貴重さが失われつつあります。
かつては魅力的だった直線的なスイングも12年目ともなると変化をしきれない姿に見えてしまいますし、積極的に使いたいという気にもなれません。
長打を望める右打者というチームにとって稀有な存在ながらも一軍に定着をしきれないのであれば限界が近いのではないかと、その長打も昨年から半減をしています。
とにかく青野には一軍で活躍ができなければ来季で終わりだと覚悟を決めて、右の代打の一番手を目指してもらいたいです。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1220万円 → 戦力外通告

 

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2012年通信簿 57 山室公志郎

2012-12-29 00:26:36 | 千葉ロッテ

57 山室公志郎 投手 25歳 年俸500万円

【2012年成績】 E 24試合 0勝1敗0S 防御率5.63 24回 25被安打 2被本塁打 17与四球 2与死球 19奪三振

山室の先行きが見えてきません。
今季も一軍登板が無いままに浦和でも中継ぎでの起用となり、健やかな成長というわけにはいきませんでした。
課題のコントロールに改善の気配がないのは仕方がないとしてもロッテ化からの立ち直りも今ひとつのようですし、来季はそろそろ正念場です。
大学生のときもきっかけを掴んだのは4年生のときでしたので、その4年目となる2013年を飛躍のシーズンとしてもらいたいものです。

薩摩川内のブルペンで見た山室が今季で唯一のそれでしたが、さしたる印象は残っていません。
雪の降った寒い日だったこともあるのでしょうが140キロ台半ばのストレートには見えませんでしたし、しかしロッテな雰囲気でもありませんでした。
言うなれば特徴が感じられなかったのが正直なところで、これは山室にとってはやばいことだと思います。
実際に今季の山室を球場で見た知人の話では面白くもないピッチングだったそうで、どこか小さく見えたとのことでした。
そうなればルーキーイヤーはもっと伸びやかな山室だったはずですので悲しい状況ですが、しかしそんなことも言ってはいられません。
少しでもいいときの自分に戻れるよう頑張って欲しいですし、きっとやってくれると信じて来季を見守りたいと思います。

2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 500万円 → 500万円(±0%)

 

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2012年通信簿 56 山本徹矢

2012-12-28 00:31:03 | 千葉ロッテ

56 山本徹矢 投手 22歳 年俸590万円

【2012年成績】 E 6試合 0勝2敗0S 防御率7.71 4回2/3 7被安打 2被本塁打 5与四球 0与死球 1奪三振

昨年のプロ初登板で一歩目を踏み出した山本徹は今季に大きな飛躍が期待をされましたが、しかし一軍に呼ばれることなくシーズンを終えました。
浦和でも僅か6試合の登板で防御率は7点台ですから二歩も三歩も下がってしまったのが悲しく、忘れられた存在になるのではと心配にもなります。
どうやら箇所は分かりませんが故障をしたようで昨秋の鴨川に不参加だった流れのままに今季を終えてしまった感があり、そしてその流れは来季にも続く勢いです。
若手のホープとして期待をしていただけに残念ではあるのですが、まずは焦らずにじっくりと治してもらいましょう。

そうは言いながらも本人の自覚はどういったものなのか、あまりいい話は聞こえてきません。
練習に参加ができないのだから暗い顔をしろと言うつもりはありませんし、自分の目ではただ一度だけなのでそれで全てを語るつもりもありませんが、鎌ヶ谷でのボールボーイを単なる雑用と捉えているのではないかと思える試合中の山口とのお喋り、笑顔を目にしてガッカリとしてしまったのが正直なところです。
そういった姿をベンチはしっかりと見ているはずで、それであればリアルタイムで指導をして欲しかったりもしますが、故障で無駄なシーズンだったで終わるのが最悪でしょう。
投げられないのであれば投げられないなりの練習法はあるはずですから、むしろそれをチャンスと考えて欲しいです。
あの伸びやかなストレートが昨年の終盤に鈍ったのは故障だけが理由だったのか、手術をするなどの積極的な判断をしているのか、などの不安が高まります。
期待をしているからこそ時間を浪費せずに問題の先送りだけはしないで欲しいと、しっかりと来季の青写真を描く山本徹であってくれることを願ってやみません。

2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 590万円 → 590万円 (±0%)

 

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剣士ガンダルフ

2012-12-28 00:16:02 | 映画

LORは一作目をかじっただけで本棚の肥やしとなっているためにその前日譚たる「ホビット」を観る前に予習をしておこうとも思ったのですが、11時間を超える大作を年末にこなす余裕があるかどうかが不安だったことで、珍しくも丸裸で突撃をすることにしました。
それでもチラ見はしていたために両作品に登場をしているガンダルフやエルロンドには見覚えがありましたので、成功とは言わずとも失敗でもなかったと思います。
それにしてもこの作品も170分ですのでSEE版になれば200分を超えるのでしょうから、かなり凄まじい力の入れようと言ってよいでしょう。

ホビット 思いがけない冒険

ワーナー・ホーム・ビデオ

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結論から言えば、なかなかに微妙な出来だったと思います。
スケールの大きさには圧倒をされましたし、これは映画館で観るべき作品だと確信をしていますが、LORと同じく三部作ですので「ここで終わり?」といった感じは否めません。
それが作品の出来不出来を分けるのはちょっと違うのでしょうが、次が一年後だと思うとせっかくの盛り上がりが萎んでしまいそうです。
またオーク、トロル、ゴブリンの違いに慣れるまで時間がかかったのは置いておくとしても、ドワーフやエルフの寿命などを事前に頭に入れておかないと背景となる歴史との整合性の違和感が出てきてしまいますので、そういう意味では予習不足だったかもしれません。

ドラゴンに祖国を奪われたドワーフが奪還の旅に出るところで魔法使いのガンダルフに半ば無理矢理に仲間に加えられたホビットのビルボが主人公で、このビルボがLORの主人公であるフロドの養親ですから歴史は綿々と続いていきます。
そしてドワーフ王であるトーリンとオークの首領たるアゾグとの因縁、怪しげなサルマンの言動などが二作目、三作目への伏線なのでしょうし、それがLORにも繋がります。
あまりに印象的なゴラムや鍵となる一つの指輪も登場をしますので、導入編と受け取るのがよいのでしょう。
ドワーフ無双や魔法を使わずに剣を振り回すガンダルフは愛嬌と考えれば悪くもありませんので、何とかあと二年を持ちこたえたいものです。


2012年12月27日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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2012年通信簿 55 神戸拓光

2012-12-27 01:17:40 | 千葉ロッテ

55 神戸拓光 外野手 27歳 年俸1150万円

【2012年成績】 E 85試合 253打数 32得点 52安打 打率.206 12二塁打 0三塁打 7本塁打 45打点 0盗塁 40四死球 57三振

飛躍が期待をされた5年目の今季は、しかしルーキーイヤー以来の一軍未出場に終わった神戸です。
自主トレで手の甲を骨折してしまったのが痛かったですし、薩摩川内でも別メニューでしたから出遅れは覚悟をしていましたが、この結果は本人も誤算だったでしょう。
2割ちょっとの低打率ながらも規定打席に達するほどの出場機会を与えてもらえたのですからベンチの期待は高いのでしょうが、しかし基本的には中距離ヒッターながらも浦和で7本塁打では存在感を出すには弱すぎますし、その守備位置が激戦のDH、一塁、外野であることを考えると来季の先行きが明るいとも思えません。
その乗りのいい応援がQVCマリンで聞かれる日が果たして来るのか、強肩というアドバンテージがありながらも似たような成績で戦力外となった南竜に声をかける球団が無い現実は明日の神戸であっても不思議ではありませんので、最悪でも一昨年の立ち位置には戻れるようラストイヤーのつもりでやっていってもらいたいです。

そうは言いながらも、やはり一軍に呼ばれるには厳しいように思えてなりません。
その大柄な体格が災いをしているのでしょうが守備でも走塁でも、そして打撃でも動きが緩慢に見えてしまうのは神戸にとっては大きなマイナス材料です。
それでもきびきびと動こうという意識が感じられればいいのですが、残念ながら体を持て余しているように見えるのが正直なところです。
今季で唯一の鎌ヶ谷観戦でも重たそうだな、との印象が強く、武器である柔らかなバットコントロールよりもスイングスピードの鈍さの方が気になりました。
どこか当てにいっているような感じもあり、しかしそれでは生き残るためには逆効果だと思います。
どう頑張っても守備や走塁で目立てるわけではないのですから、思い切りのいいスイングでバッティングをアピールするしかないでしょう。
愛すべきキャラクターがこのまま消えてしまうのには惜しすぎますので、一軍で左の代打の切り札となれるよう勝負を賭けてくれることを願います。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1150万円 → 1000万円 (▼13%)

 

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一日遅れのくりすますだ

2012-12-27 01:02:55 | 千葉ロッテ

一日遅れではありますが、ロッテファンにクリスマスプレゼントが届きました。
手元に届いたもののまだ開けることができない状態ではありますが、サンタクロースが来ただけも喜ばしいです。
いざ開けることのお許しが出たとしても鬼が出るか蛇が出るかがまだ分からないのが悲しくもありますが、林球団運営本部長にも面子がありますから信じても大丈夫でしょう。
伊東監督や斉藤コーチもホッとしているでしょうし、グライシンガーには気を緩めることなく来季もローテーションの軸として頑張ってもらいたいです。

グライシンガー、ロッテ残留へ (12/26 日刊スポーツ)

ロッテのセス・グライシンガー投手(37)が来季の残留が決定的なことが25日、分かった。
オリックスも獲得に動いたが、関係者によると残留の意向をほぼ固めた。
昨季まで過去2年間は故障などで1勝に終わっていたが、今季はチームトップタイの12勝。
今オフに資金力のあるオリックスと争奪戦になったが、ロッテも今季年俸45万ドル(約3600万円)から大幅な上積みを提示。
林球団運営本部長もこれまで「最後のサインまで分からないが、ほぼ大丈夫だと思う」と好感触を口にしていた。

そうなると気になるのは契約条件です。
記事には今季は45万ドルとありますが獲得時には40万ドルと報じられていましたので出来高を含んでいるのかもしれず、そこをベースにしてどこまで上積みがされたかでしょう。
100万ドルから120万ドルぐらいの単年契約であればよし、それ以下であれば球団は鼻高々、それ以上であれば油断が心配にもなります。
複数年契約ともなればなおさらで、こんなことでファンが思い悩むのもおかしな話ではあるのですが、限られた資金を有効に活用をして欲しいと願わずにはいられません。
年齢的にも終わりが近づいているために次を考える必要性が落ちてきているでしょうから、やはり出来高が厚いのが理想です。
生真面目なグライシンガーだけに意図的な手抜きなどはないでしょうが深層心理まではコントロールができませんので、両者にとって前向きな契約であってくれればと思います。

そんなこんなでお蔵入りになるかと思っていた、船橋東武のくりすますだです。
当たり前ですが昨日を最後に今日は既にお役御免で別のポスターに入れ替わっていましたので、季節外れはご容赦ください。
西本コーチが力を引き出した投手の代表格とされているのがグライシンガーとこの益田ですので、来季は恩返しでオリックス戦での大活躍を期待します。
二年目のジンクスを越えるのは容易ではないでしょうが、来年も笑顔で赤い帽子を被れるよう充実をしたシーズンを送ってくれることを願います。

 

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万能鑑定士Qの事件簿 III

2012-12-27 00:34:06 | 読書録

万能鑑定士Qの事件簿 III

角川書店

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Qシリーズの三作目です。
これまでとは違ってコロンボパターン、容疑者が早い段階から明らかにされた上で謎を紐解いていくといった流れとなっています。
例によって実在をするビルなどをそのまま使っている中で容疑者のモデルが誰かが容易に想像がついてしまうのが心配にもなりますが、それで訴えられたなどという話も聞こえてきませんので合意ができているのかもしれず、あるいは有名税と諦めているのか抗議をするのも大人気ないと達観をしているのかは分かりませんが、これも作風なのでしょう。
映像化がされたときのそういったキャストとなれば大きな話題にもなると思われますので、難しいでしょうが是非とも実現をすればと願います。

そして相変わらずに凜田莉子は冴えまくります。
知識を単なる知識に留めずにしっかりと活用をしてこその知識であると、そう読み手に訴えかけているかのようです。
データベースは答えを出せない、とは古典部シリーズの福部里志の言葉ですが、しかし凜田莉子は知識から知識を生み出して事件を解決していきますので理想はこちらでしょう。
今回も読み返してみればなるほどと唸らされるような仕掛けが仕込まれており、そんな知識は無いから分かるわけないじゃん、といった作りにはなっていません。
犯罪者は犯罪者として罰せられながらもどこかハッピーエンドな雰囲気があるのもよく、微妙な関係が続く小笠原悠斗との今後にも注目です。


2012年12月26日 読破  ★★★★☆(4点)

 

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2012年通信簿 54 藤谷周平

2012-12-26 01:47:39 | 千葉ロッテ

54 藤谷周平 投手 25歳 年俸450万円

【2012年成績】 E 7試合 0勝0敗0S 防御率4.00 9回 7被安打 2被本塁打 4与四球 0与死球 8奪三振

秋季キャンプでは伊東監督に名前を挙げてもらうなどして注目を浴びた藤谷ですが、しかし浮かれている暇はありません。
来季は3年目ながらも遠回りをしたこともあってルーキーの松永よりも年齢がいっていますので、その指名巡目からすれば正念場の来季になると思います。
このチャンスを逃せば芋の子を洗うような状態の浦和から抜け出すのは困難になるでしょうから、一気にブレイクといきたいところです。

新ベンチとの初めての顔合わせで早々に目に留まった選手としてデイリーなどでは抑え候補とまで報じられた藤谷ではありますが、しかしその秋季キャンプも半ばを過ぎてからはほとんど名前が聞かれなくなりましたので、その後は目立ったピッチングができなかったのかもしれません。
そうなれば石垣島キャンプに選ばれるかどうかも微妙となりますので、いきなり厳しい立場に追い込まれたことにもなります。
伊東監督が熱視線を送ったのは低めに伸びるストレートと縦のカーブとのことで、これは一番にシンプルなスタイルですのでこれが藤谷の現状なのでしょう。
今春に薩摩川内で見た藤谷は190センチの長身に圧倒をされたもののしなやかさと言うよりは細さを感じさせましたし、投内連携など学ぶことも多いはずです。
それでもやはり糸を引くようなストレートは天性のものがあり長所を伸ばしてアピールをすれば活路を見いだせるはずですので、今季こそ一軍のQVCマリンで背番号54のデビューを心待ちにしていますし、異色の存在としてマスコミを賑わす活躍をしてくれることを願います。

2011年通信簿


【オリオン村査定】 450万円 → 450万円 (±0%)

 

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2012年通信簿 53 江村直也

2012-12-25 00:12:12 | 千葉ロッテ

53 江村直也 捕手 20歳 年俸580万円

【2012年成績】 E 32試合 62打数 4得点 13安打 打率.210 2二塁打 0三塁打 0本塁打 5打点 0盗塁 5四死球 17三振

二年目の今季は出場試合数こそルーキーイヤーからの上積みはさして多くはありませんでしたが、しかし捕手としては30試合と3倍以上もマスクを被る試合が増えました。
浦和でのライバルである小池が春先から打ちまくってレギュラーを手にした中でのこの数字ですから、高く評価をしてよいと思います。
薩摩川内でも元気いっぱいに動き回っていましたし、その強打と強肩を武器に来季は一軍に殴り込みができるよう頑張ってもらいたいです。

その期待はベンチにもあるようで、秋季キャンプでは小池とともに絞られる姿が多く報じられていました。
攻撃型の捕手ですのでキャッチングやリードに課題があるのは仕方がありませんから、長所を伸ばしつつ守備面は伊東監督や中村コーチがみっちりと叩き込んでくれるでしょう。
捕手は経験がものを言うポジションですから試合に出なければ成長は望めませんので、まずは浦和で正捕手の座を奪い取ることが目標です。
しっかりと声を出していますし、可愛がられながらもグラウンドに出れば野手にしっかりと指示を出している姿には今後が楽しみになります。
話題性がたっぷりな田村の加入があるだけに江村にとっては正念場の来季に、60試合以上にマスクを被って一軍でも捕手として出場できれば二番手捕手の座も夢ではありません。
しかしこじんまりとまとまれば第二捕手がせいぜいでしょうから、一軍での正捕手を狙うのであれば今は荒々しさを残すことにも意識を置いて欲しいです。
競い合う相手には事欠きませんので、高いレベルで健やかに成長をする江村であってくれることを願います。

2011年通信簿


【オリオン村査定】 580万円 → 580万円 (±0%)

 

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まさかとは思うが

2012-12-24 16:15:48 | 千葉ロッテ

すっかりと世間から忘れ去られた存在になりつつあるロッテですが、久しぶりにその動向が伝わってきました。
補強などの話題ではないのが残念ながらも、とにかく活字となるのはよいことです。
今年も残り一週間となりクリスマスプレゼントが無いままに年末を迎えることになりそうですが、少しぐらいは夢を見させてくれるニュースが流れてくれればと思います。

根元選手背番号変更のお知らせ (12/24 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

来シーズンより根元選手の背番号が「32」から「2」に変更することが決まりましたのでお知らせいたします。

■根元選手コメント
「今シーズンは自分なりに一年間しっかり働く事が出来たと思いますが、来年が勝負の年。自分の中で一つのモチベーションとして、若い番号をつけてプレーしてみたい思いがあり、契約の時に球団にお願いしていました。入団時からつけている32番は愛着があるので、32の2を残して2番を希望と伝えていましたが、球団が承諾していただいた事に感謝しています。背番号も変わり、自分自身の気持ちも新たにして、一生懸命頑張り、背番号に恥じないプレーをしていきたいです。一日早いクリスマスプレゼントをいただき、本当に嬉しいです」

来季から根元の背番号が2に変わることとなりました。
基本的には背番号の変更は好まないのですが、やはり主力選手としての一桁に憧れるところがあるのでしょうから強く反対はしません。
もう一年でも実績を残してからでも遅くはないとも思いますが、それをモチベーションとしてといった自覚が根元にあるようですから言行一致でショートのポジションをしっかり自分のものにするとともに将来的なセカンドへの進出の足がかりを作る来季としてくれればと、そのためには規定打席に達することはもちろんのこと.280が最低ラインとなります。
まだまだ盤石な立ち位置ではありませんので伊東監督の構想から外れないよう、充実な30代への第一歩を踏み出して西岡を上回る成績を期待します。

ロッテ今江来季は10年MVP型バットで (12/24 日刊スポーツ)

ロッテ今江敏晃内野手(29)がMVP型バットを復活への刀に据える。
23日、来季のバットを10年までに使用していたタイプのバットに戻すことを明かした。
今季は従来より1.5倍もグリップの太いソフトバンクの内川モデルを参考にしたものを使用したり、試行錯誤を繰り返した。
「キャンプでも使って感触がいい。グリップが細くなって、ヘッド(のコントロール)も利きやすい」と糸口をつかんだ。
長さはミリ単位でこだわる。
これまでの84センチから83.75センチと、わずかに短くした。
「11年に統一球に変わってボールに負けるようになった。統一球では僕にはあまり長打は期待できない。短い方が力が伝わりやすいし、コンパクトに振れる」と理論を説明した。
2年連続で打率2割台中盤と辛酸をなめた。
「今オフは角中の話題が多いですね(笑い)。来年はたくさん取り上げてもらえるように活躍します!」。
その思いを日本シリーズMVPを獲得した10年型のバットに乗せる。

一方で今江の試行錯誤が続いています。
今季は内川モデルにすることで首位打者を狙うとぶち上げたものの低打率に終わりましたので、3割をマークした2010年モデルに戻すとのことです。
おそらくはその翌年にモデルを変えたのは低反発球対策だったのでしょうから傍から見れば絵に描いたような迷走なのですが、とにかく本人が納得をすることこそが一番でしょう。
一流のスポーツ選手などはミリ単位や数グラムの差が結果に大きく影響をするとも聞きますから、秋季キャンプで手応えがあったのであればその自分の感覚を信じてやっていってくれればと、同じようなことを昨年も言ってたよね、なんてのは気にしないでおくことにします。
派手な活躍をしたらしたでFA権の行使など面倒な来オフになってしまうのが悩ましいところではありますが、中途半端な成績を残されるぐらいであればここで白黒をつけてもらった方がよいだろうと、それで移籍をされるのであれば縁がなかったと思うしかありません。
自分に長打は期待できない、との言い方がちょっと気に入りませんがそれであれば二塁打を量産して二塁打王を目指してくれと、ミスターロッテの輝きに期待をします。

最後に余談ですが、ここのところは大嶺で検索をしてアクセスをしていただいているケースが目立ちます。
なぜに今になって大嶺なのかが分からず、かなり気になっています。
阪神が林を獲得という報道がある数日前から林での検索が増えたという経験則からして、自分が知らないだけでそういった噂が流れているのかもしれません。
ロッテの沖縄戦略、そして獲得の経緯からして大嶺を簡単に放出をするとも思えないのですが、ここ2年の低迷と、そしてその潜在能力からすれば他球団からの引き合いがあってもおかしくはないかなと、まさかとは思いますがもし万が一にでもそうなれば安売りだけはしてくれるなと球団には強く望みます。

 

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尾田っちには毎年頑張って欲しい

2012-12-24 03:41:36 | 映画

 

基本的に混雑をしている場所が嫌いなので映画館などはその最たるものなのですが、よって安いということもありますがレイトショーやナイトショーがお決まりの映画鑑賞です。
しかしそれでも話題作ともなると深夜であっても満席だったりもしますので、「フィルムZ」もようやく公開から一週間以上も経ってから観ることができました。
昨年のそれがわけの分からない3D作品にしたためにパスをして、よって2年ぶりの劇場版ワンピースにかなりの期待をしていたのですが、その期待どおりの出来だったと思います。
これだけのシリーズとなれば多忙で大変だとは思いますが、尾田っちには毎年に総指揮をとってもらいたいです。

ONE PIECE FILM Z

ポニーキャニオン

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かつての海軍大将ゼファーがネオ海軍のZとなり全海賊を滅ぼすために新世界を崩壊させようとし、それに麦わら海賊団が立ち向かうといったストーリーです。
劇場版ワンピースはどちらかと言えばお子様向けのストーリーが多いのですが、尾田っちが総指揮の作品やTV版の焼き直しであるエピソードシリーズはちょっと色合いが違いますので、老若男女を問わずにワンピースファンであれば安心をして楽しめるでしょう。
「ストロングワールド」もそうでしたし、やや遠景での手抜きも散見はされたもののこの「フィルムZ」もキャラクターデザインが秀逸で、誰だよこれ、みたいな無駄に神経を尖らせる必要がないのも助かりますし、一部を除けばゲスト声優も違和感がなかったので問題はありません。
ルフィがZと1対1で戦えるようにゾロとサンジがアインとビンズに立ち向かう構図はお約束ですし、その他のクルーも見せ場があったのでかなり盛り上がりました。
ワンピースらしいおちゃらけた雰囲気もあり、また青雉ことクザンの現況が知れたことも興味深く、今後の展開にどう絡んでくるかが楽しみです。

公開から2日間で141万人を超える動員は今世紀の邦画の最高記録とのことで、それに貢献をしたのはやはり来場者特典である海賊の宝袋でしょう。
200万個が用意をされたそうですから半分以上が2日間で消えたわけで、10日目の今日に手に入ったのは奇跡かもしれません。
その中身は第千巻、シール、ポストカード、すごろく、カードダス、スタンプですが、しかし残念ながら目玉の第千巻が期待外れだったのが正直なところです。
第零巻が映画の前日譚ともなる漫画だったので今回もと思っていたのですが、単なる設定資料集でしかありませんでした。
これには肩すかしだったファンも多かったかもしれず、あるいは3日目以降に動員の勢いが落ちてしまった理由かもしれません。
それでも作品としては高レベルに仕上がっていますので、おそらくは年明けまでのロングランになるでしょうから機会があれば足を運ばれることをお奨めします。


2012年12月23日 鑑賞  ★★★★★(5点)

 

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2012年通信簿 52 益田直也

2012-12-23 22:23:45 | 千葉ロッテ

52 益田直也 投手 23歳 年俸1200万円

【2012年成績】 72試合 2勝2敗1S 防御率1.67 75回1/3 61被安打 2被本塁打 19与四球 2与死球 57奪三振 被打率.227

文句のつけようのないルーキーイヤーの活躍ぶりでした。
新人最多記録を72試合登板、41ホールドと更新をしての新人王は平成生まれとしては初で、その驚きの昇給率も当然と言ってよいでしょう。
チームの試合数の半分に投げたことは来季以降に大きな不安材料となりますが、そのあたりは伊東監督、斉藤コーチにしっかりと考えて起用をしてくれることを願います。
その来季に向けて守護神への意欲を見せてくれている益田の好不調はチーム成績に直結をするでしょうから、入念かつ慎重な調整をしてくれればと思います。

同期の藤岡や中後に隠れた形でさほど注目をされなかった益田ですが、開幕とともに好調な出足を切りました。
140キロ台半ばのストレートは威力抜群で、ややコントロールがアバウトなところはありましたが高めに抜けるボールですら打者が手を出してしまうのは凄まじい球威があってこそでしょうし、小手先ではなく思い切りに腕を振っていることで手元での変化を捉えきれないであろうことがその理由だと考えられます。
トルネード気味に横手から腕が出てくることで右打者にはやっかいな投手でしょうし、これだけの登板数、投球回数で1点台半ばの防御率に2割ちょっとの被打率も見事でした。
疲れの見えた時期もありましたがシーズンを通して安定をしたピッチングで試合の中盤を支えた益田はグライシンガーと並ぶ投手陣のMVPで、そして今や無くてはならない存在となりましたので、この益田のピッチングスタイルが例えば藤岡がなぜ足踏みとなったのかの解となるような、そんなチーム全体を揺り動かす存在になればと思います。

そうなれば益田の課題の一番は、やはりその過負荷でしょう。
記録を狙った最後の4連投はご褒美な意味で目をつぶるとしても、その72試合もの登板数は多すぎました。
中盤戦以降こそ減りましたが益田でなくともといった場面での登板も少なくありませんでしたし、それでも昨年の伊藤やロサに比べればマシではありましたが、これだけの投手を一年やそこらで潰す可能性のある起用法に怒りを覚えたことも多々あり、頑張ってくれではなく申し訳ないと感じるような登板は今季限りにしてもらわなければなりません。
これは益田がどうこうできる課題ではなくベンチが考えなければならないところですので、無茶苦茶疲れている、その疲れを抜くのが大変、と益田自身がコメントをしているわけですから伊東監督らにはしっかりと考えて、チームとしての最適化の中で益田をどう使っていくかを決めていってもらいたいです。
あとはタイプ的に仕方がないながらも左打者への対策で、これは里崎らの捕手陣と相談をして配球で工夫をしていくのがよいでしょう。
また守護神を狙うにあたってこれまでのようなコントロールでは、と改善点を口にしていたのも気がかりで、そのコントロールがゆえに球数が増えてしまうのも何とかしなければなりませんが、しかしストライクを取ることに意識をしすぎることで持ち味である強気と思い切りを失うほうが怖いですし、置きにいくロッテ化だけは勘弁です。
何にせよチームの浮沈の大きな鍵を握る益田であることだけは間違いありませんので、無事に来季を故障なく乗り切ってくれることを願います。


【オリオン村査定】 1200万円 → 4000万円 (△233%) 

 

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