一生懸命に練習をする選手たちには申し訳ないのですが、どうしてもロッテのトップニュースは小林宏の人的補償の行方となってしまいます。
渦中の選手の大半が一二軍のボーダーライン上にいますので結果を出さなければならず、しかし目立ちすぎてはロッテに引っぱられるかもしれず、とにかくプロではなく阪神でやりたいと考えている選手としてはやりにくい日々が続くことでしょう。
そんな選手たちには移籍会見と胴上げの際の吉見の写真を配るべきだとは思いますが、それよりも大森や小野や仁志の末路を語る方が効果的かもしれません。
ロッテ視察団来た…トラ戦々恐々 (2/13 デイリースポーツ)
阪神キャンプにロッテ調査団がやって来た。
FAで阪神に移籍した小林宏(32)の人的補償調査として、ロッテの諸積兼司編成部スカウトが12日、沖縄県宜野座村の阪神キャンプを偵察。
また、高知県安芸市の2軍キャンプには、松本尚樹編成統括と佐藤幸彦編成調査担当が訪問した。
練習開始直後の宜野座球場、安芸球場にそれぞれ緊迫した空気が流れた。
10日に獲得可能選手の名簿を受け取ったロッテの編成部が、ターゲットを投手2人、野手1人に絞ってキャンプ視察を開始。
注目を集める中、スーツ姿の諸積スカウトが突然、ブルペンで携帯電話のカメラ機能を使い始めた。
福原、小林宏、久保、筒井、下柳と並んだマウンド。
「個人的に写真を撮っただけ。今日はあいさつに来たのでね」とはぐらかしたが、候補選手の動きを撮影したとしても不思議ではない。
安芸を訪問した松本編成統括らは、杉山、江草、秋山のフリー打撃登板に、ネット裏から熱視線を送った。
葛城、狩野のランチ特打後も練習終了まで球場を離れず徹底調査。
松本編成統括は「だいたいの選手は知っているけど、情報は新しい方がいい」と説明。
候補選手については「当然、金銭の可能性もあるし、これからのチーム構成にもよりますね」と続けた。
それぞれ13日の練習試合も視察する予定で「20日に(調査結果を)石垣に持って行って、そこで最終ミーティングをやる。選手を獲るなら早いうちに決めたい」と松本統括。
虎戦士にはしばらく不安な日々が続きそうだ。
やはり宜野座には諸積が1人で行ったようで、安芸には松本と佐藤の2人ですから狙っている選手の比率がもろに出ている感じがあります。
諸積が携帯電話のカメラで撮ったのは小林宏との話もありますが、何にせよ頼りなさすぎます。
この時期に他の編成担当はどうしているのかは分かりませんが、おそらくは1週間ほどが勝負でしょうから総出で視察をして欲しいのがロッテファンの願いでしょう。
両チームの休日が重なっていないのであれば、それこそ西村監督やコーチ陣が足を運ぶなんてことがあってもいいぐらいです。
あまりにもお手軽に見える編成担当の動きに、やはり本線は全額金銭なのかなとの思いが拭えません。
ロッテ・補償候補増える場合も、練習試合視察 (2/13 サンケイスポーツ)
ロッテからフリーエージェント(FA)宣言して加入した小林宏の補償を巡り、ロッテの諸積編成担当はこれまで人的補償の場合は投手2人、野手1人に絞ってきた候補選手について「増える場合もある」と話した。
ヤクルトとの練習試合を視察し、目についた選手もいたという。
名簿が渡った今となっては陽動も何もありませんが、無理に選手を絞って視察をすることもないでしょう。
あまりにターゲットの数が少ないと編成担当の動きから相手に勘づかれる可能性があり、そうなると最悪のケースでは手を抜かれるかもしれません。
そんな選手はこちらからお断りと言いたいところですが、せっかくのチャンスですので資質のある選手を獲りたいですから、このニュースは歓迎をします。
そして今日に行われた練習試合ですが、阪神は惜しみもなくプロテクトから外れた可能性がある選手を出場させています。
投手では小嶋と蕭に筒井が、野手では上本と大和に坂、そして小宮山や野原将あたりが注目となりますが、しかし小嶋がまずまずだった以外は散々な結果だったようです。
これが単に力不足なのか阪神でやりたい症候群なのかは分かりませんが、阪神ファンとしては活躍をすれば「ロッテに持って行かれる」と、ダメであれば「ロッテには行きたくないんだな」と悲喜こもごもな試合だったようで、活発な意見交換がされているようです。
これも野球の一つの楽しみではありますので、あまり先は気にせずに流れに身を任せるのがよいのかもしれません。
ロッテ期待の左腕がシート打撃登板 (2/13 スポーツニッポン)
ロッテの左の中継ぎとして期待される古谷と山本一がシート打撃に登板した。
日本ハムから移籍してきた山本一は力強い直球と沈む球で、打者8人から5奪三振。
無安打に抑えても「スライダーが、抜ける球もあった。まだ本来の球ではない。次の課題」と自らに厳しかった。
昨季58試合に登板した古谷は打者7人に2安打。
「自分のやるべきことをやって、去年は結果が出た。ことしも同じ」と表情を引き締める。
左の中継ぎは手薄なだけに、西村監督は「左投手が(新たに)出てきたら、チームにとってプラス」と話した。
荻野貴の膝の回復ぶりが人的補償の人選を左右するのと同様に、左腕の調整ぶりが影響をすることも間違いないでしょう。
この時期は投手の仕上がりの方が早いとは言いながらも、山本一の好投は喜ばしいニュースです。
山本一が一軍で使えそうな目処が立てば人的補償は将来性の若手に絞ることができますので、とにかく頑張ってもらいたいです。
また古谷も永野や干場などと同じ道を歩まないように、正念場の2年目を大過なくこなしてもらわなければ困ります。
古谷が昨年ぐらいのピッチングができて新たに山本一が加われば左の中継ぎは一息つけますので、両人が競い合ってレベルアップをしてくれることを願っています。