オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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ぐだぐだな試合

2009-06-30 22:51:31 | 千葉ロッテ

下位に低迷をするチーム同士の試合らしい、ぐだぐだな展開となりました。
勝ったとは言っても反省点がてんこ盛りで、筆を進めるにも気が重くなります。

きっかけは大塚の落球でした。
貴重な中押し点で8回で2点のリードで、当然のごとく守備固めに出てきた大塚でしたが、まさかの拙守を見せてくれました。
レフト線への打球に一直線に向かった姿を見て「大塚がいて助かった、竹原だったら・・・」と思ったのもつかの間で、その思いが悲鳴に変わるまで5秒もかかりませんでした。
勢いがつきすぎたのか前に出過ぎてしまい、のけ反るようにグラブをさしのべましたが無情にもボールはグラウンドを転々とします。
この走者が大崎のタイムリーで同点のホームを踏み、せっかくのいい流れの試合が一気に振り出しに戻ってしまいました。
ようやく1軍に戻ってきたと思ったら、バント失敗、代打で凡打、そして今日の拙守とベテランらしからぬプレーの続出で、大塚の復帰を心待ちにしていただけに失望も深いです。
ちゃらんぽらんな素振りを見せながらも実は生真面目なところもある大塚ですから、ここのところの失態に悩むところもあるでしょう。
この不甲斐ないプレーを挽回するチャンスが与えられるのか、明日以降の起用がどうなるかに注目が集まります。

理解ができないプレーは、まだまだ続きます。
10回の一死一塁で代打に出てきた橋本将は、ノースリーから力の無い打球を打ち上げます。
狙い球であればノースリーから打っても別に構わないのですが、それであれば以前にも書いたとおりに最低限は強い打球を打ってもらいたいもので、先日の進塁打が嘘のような場面をわきまえないバッティングでした。
満塁から牽制死となった今江も同様で、どうしてあの場面であんなに大きなリードをとらなければならかったのかが分からず、是非とも説明が欲しいところです。
こういったプレーがギリギリの勝利で咎められずに終わってしまうことがあってはならず、今日は負けたつもりで反省会をやってもらわなければ困ります。
伊藤やシコースキーが一発を食らったこと、荻野が安定感に欠けるピッチングを見せたこともありますが、今日は野手の混迷なプレーが足を引っぱった感があります。

それでも貴重な中押しアーチを放った井口は粘りを見せましたし、一時は勝ち越しとなるタイムリーを放った大松の勝負強さは光りました。
田中雅の食らいつくような気迫がサブローの決勝アーチを生んだのだと思いますし、ものの見事にレフトスタンドに叩き込んだサブローのバッティングも見事でした。
ただドームランとまでは言わないもののホームランが出すぎる西武ドームが、西武の野球をロッテのレベルまでに引き下げてしまっていることは否めません。
その器を前提にした野球をやっている西武ですから確信犯なのでしょうが、昨年のチャンピオンチームの面影がどこにもないことは確かです。
だからこそ今日のロッテの勝利があったと言ってもよいでしょう。

いろいろと愚痴に近いことを書きましたが、今日のような乱戦を制することは非常に大切なことです。
ベンチも含めてチームがああいった状況であることを考えれば、形はどうあれ勝つことがチームの結束を強くします。
例え泥臭くとも今は勝つこと、それだけを考えて明日の試合に臨んでもらいたいです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
千葉ロッテ 0 2 0 1 0 0 0 1 1 0 3 8 11

0

西武 0 0 0 0 0 2 0 2 1 0 1 6 12 0


◆6月30日(火) 西武-千葉ロッテ10回戦(ロッテ7勝3敗、18時1分、西武ドーム、11,391人)
▽勝 シコースキー 25試合5勝3敗1S
▽S 荻野 24試合1勝1敗8S
▽敗 星野 34試合1敗
▽本塁打 井口12号(岩崎)、中村24号(伊藤)、片岡6号(シコースキー)、サブロー8号(星野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水、川崎、伊藤、シコースキー、荻野―里崎
西武 帆足、大沼、三井、岩崎、小野寺、星野
―上本、銀仁朗、野田

 

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育成枠の今後

2009-06-30 20:28:08 | 千葉ロッテ

隠密ドラフトも今や昔で、ロッテのスカウトのコメントが普通に飛び交う今日この頃です。
先日の真下に続いて、今度は同じ左腕の星野の名前が挙がりました。

独立リーグ左腕にロッテスカウト熱視線 (6/28 スポーツニッポン)

野球の独立リーグ、BCリーグ・信濃(長野)の左腕星野真澄投手(25)が27日、群馬相手に7奪三振で完投、6勝目を挙げた。
スタンドにはロッテの山森スカウトが星野に熱視線。
「社会人(バイタルネット)時代から見ている。ちょっとボールが高かったが、(今年は)制球力が上がったと聞いているし、カットボールを覚えたみたい。楽しみ」と期待していた。

機関紙スポニチが日課のようにロッテのニュースを届けてくれるのは、内容の吟味が必要ではありますが喜ばしい傾向です。
特にこういった前向きなものであれば、大歓迎です。

件の星野ですが、信濃は昨年の育成枠で鈴江を獲得したこともあり可能性があるようにも思えますが、25歳という年齢を考えれば育成枠としては微妙なところで、ドラフト枠に入ってこなければ厳しいようにも思えます。
写真を見る感じではスリークウォーター気味ですから面白いと言えば面白いのですが、制球に課題があるのでしたら松本と思いっきり被ります。
ただでさえ投手が多い陣容を考えれば育成枠で獲得をするのは高校生で、年齢がいっている社会人はドラフト指名でないと難しいでしょう。

ところでその育成枠ですが、今後がどうなるかが気になります。
球界では巨人とロッテが育成枠に積極的ですが、ロッテの場合はチームの底辺を拡大することに熱心なバレンタイン監督の意向が強く働いています。
そのバレンタイン監督が今年限りですから、チームの方針が大きく変わる可能性があります。
そうは言っても急に育成枠の獲得をやめれば選手たちにも動揺が広がるでしょうから下手なことはしないとは思いますし、そもそも経費的にはお安い育成枠ですから、フューチャーズやシリウスだけではなく、何度か試みながらもはね飛ばされ続けている地方リーグへの選手派遣が実現をすれば、逆に拡大傾向になる可能性もあります。
それもこれも宮本や岡田らが1軍を窺えるような活躍ができるかどうかにもかかっていますので、彼らの今後に期待をしたいと思います。
また私が贔屓にしている大谷が公式戦初ホームランを満塁で飾りましたし、もっと育成枠から支配下選手登録をされる選手が増えることで、ぬるま湯に浸っている既存の選手たちの尻に火が付くような流れになってくれればと思います。

 

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里崎、井口、サブローがオールスターへ

2009-06-29 21:17:08 | 千葉ロッテ

今年のオールスターゲームの、ファン投票と選手間投票の結果が発表となりました。
ロッテからはファン投票で里崎と井口、選手間投票でサブローの3人が選出をされました。
まあロッテから選ばれるとしたら、と思っていた選手が普通に選ばれた、そんなところでしょうか。

里崎は今年の成績を考えれば選ばれるわけもないのですが、他球団の捕手も軒並み低調なだけに、WBCなどの活躍による知名度によったものだと思われます。
細川が怪我で出場試合数が少ないことも、里崎にとっては幸いだったと言えます。
もっともファン投票では僅差でも選手間投票ではダントツでしたので、持てる力量への評価は高いものがあるのでしょう。
だからこそ歯がゆいと言いますか、もっとやれるはずだとの思いが強くなります。

井口は意外にもファン投票では僅差でしたが、こちらも里崎と同様に選手間投票では抜きん出た評価を得ています。
メジャーリーガーという肩書きが大きいのだとは思いますが、その評価に恥じない成績を残していますので、当然の選出だと思います。
4番という重責から外してあげればもっと成績は伸びるのではないかとも思いますが、今や井口マリーンズと化している感もありますので、今年は我慢をしてもらうしかありません。
井口の真価が発揮をされるのは、大松か新外国人選手が4番にどっかりと座ったときでしょう。

サブローが選手間投票で選ばれたのは、ちょっと意外な感じがします。
確かに走攻守そろった選手の評価が高いのは分かりますが、今年は走守に手抜きとも思えるようなプレーが目立つだけに、長谷川や糸井よりも票を集めているのを見ると、何かこう選手の間の上下関係とでも言いますか、ベテラン有利といった気がしないでもありません。
とは言え、打順が一定しない中で今年のサブローの打撃での貢献はチームにとっては大きな助けとなっていますので、胸を張って出場をしてよいと思います。

監督推薦は明日の発表となりますが、ロッテからはシコースキーぐらいだと思われます。
外国人枠の問題からシコースキーが外れた場合は、話題性から唐川が選ばれるかもしれません。
西岡は欠場が長すぎますので、WBCと同様の屈辱を味わうことになるでしょう。
何にせよ、オールスター休みの間に他の選手たちがどういった練習をしてオールスター後に臨むのか、オールスターゲームには興味がない私としてはそちらの方が気になります。
どこそこへ遊びに行った、みたいは報道がされないことを、心から願っています。

 

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小野が念願の完投勝利

2009-06-28 21:21:34 | 千葉ロッテ

 

昨晩の天気予報を見誤ったのか、あるいは急に天候が悪くなったのかは分かりませんが、雨の支度を全くしていなかったために、今日は2階席での観戦となりました。
今年は週末に雨が多いような気がしますが、これまでは指定席を無駄にしないようにレインコート、レインパンツに透明傘で頑張ってきたのですが、今日は完全に不覚をとりました。
また親子ゲームも楽しみにしていたのですが、残念ながら雨でナイターの2軍戦は中止、デーゲームの1軍戦も降雨コールドとなり、いつも試合前に球場の近辺を自転車で2時間ほど走り回っているのですが、途中で1時間ほど雨に打たれたこともあり体調が今ひとつで、6回が終わって中断となったところで帰ってきてしまいました。
ですから今日は誰が雨中のヘッドスライディングをしたのか、ヒーローインタビューがあったのかも分かりません。

そんな中で、小野が念願の完投勝利を挙げました。
前回の登板ではブラゼルにホームランを打たれたことで無念の8回降板となりましたので、降雨コールドの6回完投ではありますが、気持ちは晴れたのではないでしょうか。
もっとも6回で80球ですから完投ペースにはほど遠く、まさに雨の恵みといったところでしょう。
それでも今日の小野は、と言いますか最近の小野は、ようやくストライク先行で相手に考える隙を与えない、小野らしいピッチングができるようになってきました。
田中賢に手こずった感はありましたが、それ以外の打者は小野のペースで料理をすることができました。
稲葉に打たれたホームランは真ん中低めにいってしまった失投に近いボールでしたが、あれは打った稲葉が上手かったと思います。
また首位打者争いをする糸井はさすがと言うべき流し打ちですから、あまり気にすることもないでしょう。
それにしてもこの糸井、投手として自由枠で入団をしたわけですから球団としては補強に失敗をしたことになるのですが、野手に転向をさせた高田前GMの慧眼は凄いとしか言いようがなく、ヤクルトの監督になってからのトレードで獲得をした川島慶や押本らもことごとく戦力になっていますから、やはり大事なのは選手を見る目とチームをどう作り上げるかという戦略眼だと思い知らされます。

ちょっと話がそれましたが、今日はまさに小野らしい見事なピッチングでした。
サンデー晋吾と呼ばれたときにバッテリーを多く組んだ、ファーム時代からの戦友の橋本将との息がぴったりと合った感じで、ここ数年はシュートよりも武器になっているカットボールを非常に効果的に使っていたことがよかったと思います。
ここのところは安定をしている小野ですから先発としての起用が続くのでしょうが、私は中継ぎとしての小野に期待をしているので複雑ではあります。
100球の壁を越えられないのであれば中継ぎで頑張ってくれる方がチームのためではないかと、その思いを捨てきれない自分がいます。

その小野を助けるべく、こちらも期待通りに打線が先制点をプレゼントしてくれました。
橋本将はラッキーヒットであったとは言え、きっちりと走者を進める引っぱりのバッティングをしましたし、西岡も空いている三塁線を狙ったかのような見事なバットコントロールで貴重な2点目を叩き出すなど、久しぶりに打線が機能をしているように見えました。
決勝点に繋がったベニーのガッツプレーにも力が入りましたし、やればこういうプレーも出来るんじゃないかと、そう思って見ていたファンも多かったかと思います。
CSという意味では日本ハムとソフトバンクが抜けているだけで、まだ3位争いを諦めるようなポジションではありませんので、こういった選手たちの動きを見ると「まだまだいける」との思いが高まりますし、また球場に足を運びたいとの気持ちが強くなります。

それだけに残念だったのがサブローの走塁で、2回の打席は打った瞬間は角度から言ってもスタンドインするかと思った打球ではあったのですが、そう決めつけて全力疾走をしていなかったサブローは、一塁を回ったところでフェンスにボールが当たったのを見て慌てて二塁に向かいました。
最初から全力疾走をしていたからといって三塁を狙えたような打球ではありませんでしたが、何があるか分からないのが野球ですから、怠慢プレーとしか言いようがありません。
走者が次の塁を狙ってはこないと決めつけての守備や、壊れた信号機が腕を回すわけもないと決めつけての走塁など、今年の緩慢なサブローを象徴するかのようなプレーでした。
あの走塁を厳しく指摘をするコーチがいないのが今のロッテの不幸で、せっかく他の選手が精一杯のプレーをしても、1人でもこういう選手がいるとチームが腐ります。
開幕からずっとこんな感じですので既に手遅れだという気がしないでもないのですが、高橋コーチあたりが指導をすれば本来のサブローが戻ってくるのではないかと信じたい気持ちを捨てきれませんので、何とか立ち直りに期待をしたいと思います。

ところで他球団の心配をしている余裕はないのですが、それでも日本ハムの先行きが心配です。
2回の西岡の三塁線を抜く当たりをシングルヒットで止めた森本のように、この3連戦で両チームの外野守備の差をまざまざと見せつけられたのですが、それでも昨日の小谷野のエンドランへのサイン変更や田中賢のバント失敗など、所々に綻びが見えつつあります。
決勝点の今江のスクイズなどは、バレンタイン監督のスクイズ好きを知っていれば防げた可能性が高く、高田&ヒルマンの遺産を梨田監督が着実に食い潰しつつあるようです。
選手たちがこれまでに教えられたプレーを守っている間は大きな崩れは起こさないでしょうが、それも年数が経てばどうなるかは分かりません。
タブロイド紙などではOB待望論で片岡の来季監督就任などが噂をされていますが、それよりも白井を呼び戻した方がよいようにも思えますし、ロッテにヘッドコーチとして招聘ができないものかと、場合によっては監督でもよいのではないかと、そう思っています。

最悪の3連敗は何とか免れて、ごろごろと転がり落ちそうなところを踏みとどまることができました。
そうなると大事なのは火曜日からの6連戦で、目先のライバルである西武をたたき落とし、足元を固めるためにオリックスにとどめを刺す1週間にしなければなりません。
最低でも4勝2敗を目指して、全力でぶつかる選手たちのプレーに期待をします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0 2 0 0 0 2 3

0

千葉ロッテ 0 2 0 0 0 1 X 3 7 0


◆6月28日(日) 千葉ロッテ-日本ハム8回戦(日本ハム6勝2敗、13時1分、千葉マリン、18,184人)
▽勝 小野 10試合4勝4敗
▽敗 スウィーニー 11試合2勝4敗
▽本塁打 稲葉10号(小野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野―橋本将
日本ハム スウィーニー
―大野

 

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堀のホームランを見ることができたので満足

2009-06-27 21:16:27 | 千葉ロッテ

 

2年ぶりの堀のホームランは通算180号で、バックスクリーンへの見事な当たりでした。
まさかここまで堀が頑張るとは思ってもいませんでしたし、無様な姿を見ることになるぐらいであれば引退をすべきだと考えていましたが、ベテランの意地には頭が下がります。
逆に言えば堀の活躍を許した福浦の不調や、真剣に野球をやっているようには見えない他の選手の不甲斐なさが浮き彫りになってしまっています。
何にせよ今のチーム状況を考えれば、このホームランを見ることができただけで満足をするべきなのがロッテファンの正しい作法なのでしょう。

それにしても分からないのが、いつもながらのバレンタイン監督の采配です。
7回にバーナムJr.が1点差に迫るホームランを打った後の堀の打席で、橋本を代打に送ったことにはスタンドからも非難の声が上がっていました。
二死で走者がいるわけでもありませんし、投手が左腕の林に変わると橋本に代打の代打で大塚を送り、その大塚が初球を打ち上げるのですから、出るのは溜息ばかりです。
猛打賞でヒーローになった翌日がスタメン落ち、なんて選手起用をするバレンタイン監督ですから驚くに値はしないとは言っても、これだけ勢いというものを無視するのはどうかと思いますし、果たして選手たちは本当にバレンタイン監督に心酔をしているのかが疑わしくなります。
代打を告げられてベンチに戻る堀の後ろ姿が寂しげで、うつむきながら肩を落としていたように見えたのは思い入れによるものなのでしょうが、とてもガッカリとした采配でした。
こういった采配を来年以降も見たいと思っているファンがあれだけの数もいることは、私の理解の範囲を越えています。
竹原を2番に置くことでどういった選手になることを求めているのかも見えませんし、やはり私は別の監督にチームを預けたいと思います。
得点差以上の完敗、これが今日の試合の私の評価です。

肘の違和感もあって久しぶりの登板となった唐川でしたが、今シーズン最悪のピッチングでした。
心配をしていた肘を気にするような素振りはありませんでしたし、腕の振りも悪いというほどでもありませんでしたが、あれだけコントロールが悪い唐川は初めて見ましたので、長い空白期間が影響をしたのだと前向きに考えたいと思います。
ストレートが高めに浮き気味で抑えが効いておらず、序盤はそれでもボールに伸びがあったために空振りが取れていましたが、球数を重ねる毎に捉えられるようになり、5回途中で8安打5失点ですから何の言い訳もできません。
スライダーやチェンジアップも制御しきれず、低めのボールはお辞儀をしてしまい、よくぞ5回まで持ったといった方がよいかもしれません。
チーム状態もあって何とかしなければという力みもあったのかもしれませんが、ここから失速をするようでは昨年と同じになってしまいますので、次に期待をしたいと思います。

それにしても相性がいいとか悪いとかはよく言われる話ですが、唐川にとっては二岡が完全な苦手となってしまいました。
4月の対戦の際に二岡にホームランを打たれて、次の打席で交代をさせられた唐川でしたが、その際に「ああいった場面で投げさせてもらえるようになりたい」と言っていました。
昨年は稲葉にきっちりとリベンジをした唐川だけに、私もあそこは続投をさせるべきだと考えていましたが、あの交代が唐川に苦手意識を、二岡にカモ意識をもたらしたのではないかと、そこまで単純な話ではないのかもしれませんが、そんな気がしています。
少なくとも日本ハムベンチはそう考えていることは間違いなく、久しぶりに二岡がスタメンに名を連ねたことを見ても明らかです。
意識ではなく無意識にでもそういったことがあれば唐川にとっては好ましいことではないので、早めにそういった憂いは断つべきです。
次に日本ハム戦に唐川が先発をする際には二岡が再び立ちはだかるでしょうから、リード面を含めて、ベンチの最大限のバックアップを求めます。

後半戦の最初のカードをあっさりと負け越してしまったわけですが、3連敗は避けなければなりません。
昨日の小林宏と同様にさりげなく調子を上げつつある小野ですから、その小野が小野らしいピッチングをするためには先制点がどうしても必要です。
2試合で6安打の打線にそれを期待するのは酷ではあるのですが、全選手に先日の広島戦のビデオを見ることを課すことで、基本に忠実な打撃を取り戻してもらいたいものです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 1 0 3 1 0 0 0 0 5 11

0

千葉ロッテ 0 0 0 1 2 0 1 0 0 4 4 0


◆6月27日(土) 千葉ロッテ-日本ハム7回戦(日本ハム6勝1敗、14時、千葉マリン、23,513人)
▽勝 八木 8試合6勝
▽S 武田久 24試合1勝13S
▽敗 唐川 9試合4勝4敗
▽本塁打 糸井7号(唐川)、二岡2号(唐川)、大松9号(八木)、堀1号(八木)、バーナムJr.2号(江尻)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、高木、中郷、川崎、荻野―里崎
日本ハム 八木、江尻、林、菊地、武田久
―鶴岡

 

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ノーヒットノーランでもよかったかも

2009-06-26 23:32:14 | 千葉ロッテ

 

「放送席、放送席、今日のヒーローはダルビッシュ投手のノーヒットノーランを阻むヒットを放った、サブロー選手です。おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
「見事なヒットでしたね。」
「ええ、手応えバッチリでした。」
「どんな気持ちでバッターボックスに入ったのですか。」
「なるようになれ、という感じです。バットを振っていればいつかは当たるかなと。」
「ベンチからは何か指示があったのですか。」
「いえ。思い切り振ってこいとだけ言われました。」
「その思い切りが良かったということですね。」
「はい。いつもどおりのバッティングが実ったという感じで嬉しいです。」
「では、明日も今日のようなバッティングが見られることをファンの皆様も期待をしていると思いますので、一言お願いします。」
「今日のような活躍ができたのもファンの皆様のおかげです。明日も応援をよろしくお願いします。」

ちょっと自虐的に過ぎますでしょうか。
それぐらいに、見ていてストレスが溜まると言いますか、つまらない試合でした。
1敗は1敗という意味で、いっそのことノーヒットノーランをやられちゃった方が目が覚めるのではないかと、そんな気すら持ちながら見ていました。
初回こそ福浦にきっちりと送らせて理想的な形でチャンスをクリーンアップに繋ぎましたが、2回以降はダルビッシュに抑えられて走者すら出せず、かと言って狙い球を絞っている様子もなく、足でかき乱そうという姿勢も見られず、ただ何となく抑えられたという感じです。
中5日の疲れもあってか、あるいは風を利用することが目的だったのか、普段よりも変化球が多めで甘い球も目立ち、付け入る隙も充分にあったダルビッシュに対して、風に押し戻された今江や大松の惜しい当たりはあったものの、あの広島戦で見せてくれたセンター中心の理想的なバッティングはどこに置き忘れてしまったかのように凡打の山を築きました。
数少ないチャンスも走塁ミスで潰すわけですから、勝てと言う方が無理なのかもしれません。
5点ビハインドの最終回の二死一二塁で敬遠を指示するベンチの考えも理解が出来ませんし、まあ後半戦もロッテらしい野球でスタートをしたというところなのでしょう。

先発の小林宏は、ようやく少しずつは本来の力を取り戻しつつあるのではないかと、そんな期待を持たせてくれるようなピッチングでした。
ストレートが高めに浮いていたのが気がかりではありましたが、変化球はきっちりと制御ができており、ストライク先行で攻めのピッチングであったことが好投の理由でしょう。
ダルビッシュ効果というわけでもないのでしょうが、先日に引き続いて気合いが前面に出ていたことが好印象で、次も好投をすれば立ち直りの兆しがあると判断をしてよいと思います。
今日の唯一と言っていい収穫は、この小林宏のピッチングでした。

久しぶりと言いますか、もしかしたら初めてかもしれないナマ内を見ることができましたが、今日は今ひとつの結果に終わりました。
2軍でもそれなりの四球を与えている内にとってはコントロールが課題であり、今日はボールを抑えきれていない感じでした。
しかしこういった時こそ、悪いなりに投げることを覚えさせなければならないはずで、あの場面で交代をさせてしまっては起用をした意味がありません。
残念ながら7回に2点目を失った時点で敗色濃厚だった試合に意味を持たせるためには、あそこは内を続投させるべきであったと考えます。

明日は唐川、5勝目よりも肘を気にせずにしっかりと腕を振れるかどうかに注目が集まります。
打線は左腕に対してからっきしか、あるいは八木ですから猛打で打ち崩すかの両極端になると予想をしますので、唐川にとっては自分のことだけを考えればよいと思います。
気持ちよくボールを投げられること、明日はそのことをテーマに投げてもらいたいです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 1 0 0 0 0 0 1 3 0 5 9

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1


◆6月26日(金) 千葉ロッテ-日本ハム6回戦(日本ハム5勝1敗、18時30分、千葉マリン、28,367人)
▽勝 ダルビッシュ 13試合10勝2敗
▽敗 小林宏 13試合1勝5敗
▽本塁打 森本1号(小林宏)、スレッジ10号(高木)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、内、高木、中郷―里崎
日本ハム ダルビッシュ、宮西、江尻
―鶴岡

 

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後半戦のスタート

2009-06-25 22:18:07 | 千葉ロッテ

今日もロッテの機関紙であるスポニチは、律儀にロッテのニュースを提供してくれています。
そろそろ定期購読でもしようかと、そんな思いにすらなってきます。

唐川 10代ラスト先発でプロ10勝狙う (6/25 スポーツニッポン)

ロッテ・唐川が10代ラスト先発で区切りのプロ10勝目を狙う。
右ひじの違和感のため別メニュー調整していた19歳右腕は24日、千葉マリンでの1軍練習に再合流。
ブルペンで約50球を投げるなど万全の状態をアピールし、中20日で27日の日本ハム戦(千葉マリン)での先発が濃厚となった。
「10代のうちに1つ勝って(通算)10勝にしたい。久々の登板でも気持ちと体の準備をしっかりやれば問題ない」。
6回2失点だった6日の中日戦後は14日の阪神戦に向けて調整も、右ひじの違和感を訴え13日に出場選手登録抹消。
ただし症状は軽く調整ペースは落としていない。
今季はここまでチームトップタイ4勝、防御率2.68。
復帰戦を白星で飾れば再びチーム単独トップに躍り出る。
低迷するチームの中で随一の安定感を示しており、目標の球宴出場にも一歩近づく。
バレンタイン監督は登板日こそ明言を避けたが「唐川はいつでも投げられる状態」と説明。
リーグ再開後は先発7人でローテーションを組むことを示唆したため、27日の次は20歳誕生日の7月5日オリックス戦が有力だ。
「ノーヒットノーラン?それは無理ですけど、何か記録ができればいいですね」。
数々の記録を塗り替えてきた若きエースが、まずは昨季の自身に並ぶ5勝目を挙げ、誕生日の前祝いにする。

「関係者」の語る眉唾の人事ネタには食傷気味ですが、こういった話題は大歓迎です。
唐川の肘の具合が心配ではありますが、先発投手には超過保護のバレンタイン監督が大丈夫と言うのであれば、安心をしてよいように思います。
体調さえ万全であればローテーションの軸として活躍できる力は充分にありますので、まずは週末の登板で昨年に並ぶ5勝目を挙げて、次は10勝を目指してもらいましょう。

ようやく4日間の梅雨休みが終わり、明日から後半戦が始まります。
順番で言えば小野が明日の先発のはずですが、後半戦の開幕投手に指名をされたのは小林宏でした。
日本ハムの先発はダルビッシュですので、小林宏が調子を落とすきっかけとなった昨年の開幕戦と同じ顔合わせとすることで、奮起を促すという目的があるのかもしれません。
・・・なんて心にもないことを書いていますが、実際のところは登録抹消中の小野を起用するには誰かを2軍に落とさなければならないため、1軍に登録をされている投手を優先しただけというのが真相だと思われます。
そういう意味ではもしかすると、唐川はおろか成瀬や大嶺も飛ばされて、渡辺俊や清水が登場をする週末になるかもしれません。
いずれにせよ小林宏や小野の中継ぎ起用への希望は叶わず、先発7人体制での後半戦スタートとなるようです。

何はともあれ、聞きたくもない雑音をシャットアウトするためには、とにかく勝つしかありません。
選手たちにはチームのために、などと言うつもりはなく、とにかく自分の価値を高めるために持てる力を出し切ったプレーをしてくれることに期待をします。
ライトスタンドの方々には「お前らは個人事業主だろ!」というフラッグを掲げてくれることを、是非ともお願いしたいです。

 

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時計の針を逆に戻してはならない

2009-06-24 23:12:54 | 千葉ロッテ

機関紙の意地でもあるのか、スポニチはせっせとロッテの記事を提供してくれます。
球団が意図的に流しているのか、はたまた記者の単なる妄想に過ぎないのかは分かりませんが、情報が少ないロッテですからニュースは多いに越したことはありません。

ダブルで出戻り?薮田&小林ロッテ復帰へ (6/24 スポーツニッポン)

ロッテが今オフの補強に向け、ロイヤルズ傘下3Aオマハ・薮田安彦投手(36)とインディアンス傘下3Aコロンバス・小林雅英投手(35)の調査を開始した。
ロッテ在籍時に救援陣の柱として活躍した2人は、07年オフにFAでメジャー移籍。
現在はともにマイナー落ちも、球団は力の衰えはないと判断。
そろって“出戻り”となる可能性が出てきた。
球団関係者は薮田について「米国の硬いマウンドが合っていないように思う。日本ならまだやれる。今オフ?条件と彼の状態次第で可能性はある」としており、既に水面下で復帰への準備が進められているとの情報もある。
小林雅についても別の関係者が「将来はロッテに戻ってきてもいいのでは」と話している。
ロッテ在籍時は薮田がセットアッパー、小林雅は守護神として05年の日本一に貢献したが2人が流出した昨季は救援陣が崩れて4位。
今季も守護神が固定されず5位と低迷している。
今季限りで退団が決まっているバレンタイン監督の後任は未定だが、来季に向けて救援陣の充実は必要不可欠。
両投手とも契約は今季限りで日本球界復帰も選択肢の1つとしていることから、球団が2人をリストアップした。
ネックは年俸面だが今季の成績、年齢を考慮すると1億円前後に抑えられる可能性は高い。
国内の他球団も獲得に興味を示している中、古巣ロッテが本腰を入れる。

とは言っても、恥ずかしくもなく、よくこういった記事を書けるなと呆れてしまいます。
藪田と小林雅を獲得する理由としてチーム低迷の原因を救援陣に求めた時点で、結論ありきの記事であることがよく分かります。
昨年は序盤に苦しみながらも荻野が30セーブをマークし、川崎がホールドのタイトルを獲ったことを忘れてしまったのでしょうか。
今年にしても低迷の最大の原因はベンチ、というのは置いておくとしても、少なくとも救援陣ではありません。
荻野や伊藤らは、きっとこの記事を読んで怒り心頭でしょう。

ただ昨年の井口の獲得の成功に気をよくして、フロントが二匹目と三匹目のドジョウを狙っている可能性が否定をできないのが辛いところです。
形的には「メジャー帰り」とアピールもできますし、世間の反応を測るために観測衛星を打ち上げたという見方もできます。
反応が悪くなければ実現へ、というシナリオを描いている「関係者」がいるかもしれません。

事の真偽はさておき、私は藪田と小林雅のロッテへの復帰には反対です。
当然のことながら思い入れはある両人ですが、既に今のロッテにとっては過去の人です。
チームにとっては戦力にはなるかもしれませんが、その年齢からして短期間のカンフル剤に過ぎず、長い目で見れば出番を失った若手への影響がじわりじわりとボディーブローのように効いてくることになると思います。
何より背番号を奪われる伊藤と服部を見たくはありませんし、別の番号を背負う藪田と小林雅も見たくはありません。

そもそも私が井口の獲得に反対をしていた理由の1つは、メジャーに挑戦をしたのであればそこで骨を埋める覚悟で最後までプレーをするべきだと考えたからです。
これは藪田と小林雅も同じで、しかも井口とは違って結果を残してはいないだけに、どの面を下げて日本に戻ってくるんだ、という思いがあります。
渡米の経緯を考えれば伊良部と同様に気に入らない野茂ではありますが、3Aに落ちながらも最後までメジャーにこだわった姿は尊敬に値します。
藪田と小林雅には悔いが残るような終わり方をして欲しくはありませんので、最後まで歯を食いしばってもメジャーでユニフォームを脱ぐ気概で頑張ってもらいたいと思います。

 

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東芝がブルーレイに参入か

2009-06-24 20:29:13 | 独り言

 

ブルーレイとHD DVDとの次世代DVD規格争いが決着をしてから久しいですが、その敗者である東芝がブルーレイに参入をする可能性を示唆しました。
HD DVDからの撤退を表明した当時はメンツもあってか否定的なコメントに終始をしてきましたが、背に腹は代えられないといったところでしょう。

東芝社長「ブルーレイ・ディスク参入、柔軟に対応」 (6/24 IT+PLUS)

東芝の西田厚聡社長(次期会長)は24日都内で開いた株主総会で「負けたからブルーレイ・ディスク(BD)をやらないというのではなく、負けは負けとして、将来柔軟性を持って対応したい」と述べ、BD録画再生機への参入に含みを持たせた。
東芝は、新世代DVD規格として「HD-DVD」方式を推進、ソニーやパナソニックなどのBDに対抗していた。
だが米映画大手の十分な支持が見込めないため昨春、HD-DVD事業から撤退。
BDは手掛けないとしていたが、同録再機の市場が拡大してきたことで方針転換の検討に入ったとみられる。

経営者としては拡大しつつあるブルーレイ市場を指をくわえて見ているわけにもいかず、名よりも実を取る判断をするのは当たり前の話です。
ただでさえデジタル業界も昨今の経済不況の波に飲み込まれている現状で、数少ない成長市場であるブルーレイに色気を見せるのは必然とも言えます。
ソニーとパナソニックが牛耳っているブルーレイレコーダーのマーケットに、根強い東芝ファンの支援をバックに殴り込みをかけることによる波紋に注目が集まります。
しかし個人的な嗜好は既に次世代DVDから離れてしまっていますので、冷めた目でこのニュースを受け止めているのが正直なところです。

TOSHIBA VARDIA RD-X8

東芝


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実はあれだけRD-X8について記事にしていながらも、ひっそりと購入をしたことの報告をしていませんでした。
このRD-X8はDVD-RAMの殻に対応をしていないために購入に二の足を踏んでいたのですが、先日もちょっと書いたとおりロッテの試合の映像をDVD-Rに焼いて保存をすることを放棄しましたので、その足枷がなくなりました。
そうなると東芝の持ち味である編集機能も不要ですから他社製でもよかったのですが、そこは操作性が似通っているというアドバンテージを優先しました。
ほとんどマニュアルを見ずに直感で操作できることは、この手の機器を扱う上では非常に重要なファクターです。
RD-X5とは操作性が微妙には違いますが、レスポンスもまずまずですし、画質にも不満はありませんし、目的の地デジの録画ができるようになって非常に満足をしています。

そんなこんなで録画をした映像をメディアに焼くということを欲さなくなったことで、極端な話をすればハードディスクさえあればよく、ブルーレイだろうがHD DVDだろうがメディアドライブは不要というのが私の立ち位置となりました。
ですから東芝がこのまま旧来のDVD路線を押し通そうが、ブルーレイに参入をしようが知ったことではないのですが、それでもやはり思い入れがあるRD-Xシリーズですから気にはなりますし、できれば市場から撤退という憂き目には遭わないでもらいたいとの思いがあります。
また私は一歩引いてしまいましたが、他の多くのRD-Xシリーズに期待をかけている同士がブルーレイ搭載のRD-X9を手にする日が来るのであれば、それは嬉しいことです。
近い将来に東芝がブルーレイ市場を引っかき回すような新製品を投入する日を、第三者としての立場ではありますが、心待ちにしています。

 

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睡眠学習をさせよう

2009-06-23 23:50:14 | 千葉ロッテ

無為な空白期間に困っているのはプロ野球ファンだけではなく、スポーツ紙も同様です。
いくら何でもそれはないだろ、と思うような記事が、仕方がないような扱いで掲載をされています。

ロッテに枕50個配布、快適移動で敵地快勝 (6/23 日刊スポーツ)

ロッテが「首枕」で内弁慶を克服する。
交流戦終了時点で、ホームは17勝14敗の貯金3に対してビジターは9勝18敗の借金9と差は歴然。
移動が多いパ・リーグの選手にとって移動を快適に過ごすことがプレーにも直結する。
そこでテンピュールジャパン社が移動中の負担を軽くするために首枕50個を提供して、ビジターでの勝率アップにひと役買うことになった。
7月7日の楽天3連戦(福島・仙台)から、1軍選手、コーチ陣、スタッフに配布される。
遠征中にマイ枕を持参するほど体のケアに努めている福浦は「ありがたいですね。今まで移動中は毛布を腰に当てるくらいで、首はやっていなかった。首の寝違えもなくなるし移動が楽になる」と歓迎した。
レギュラーシーズンが再開される26日以降は、27カード中半数以上の14カードがビジターというハードスケジュールだけに、大きな武器になりそうだ。

まあ下手にバレンタイン監督の去就にかかる話題に触れられるよりはマシですが、無理矢理過ぎる話題にも辟易します。
27カード中の半数以上とは言ってもそもそも半数がビジターなのは当然の話で、14カードがハードスケジュールとはちゃんちゃらおかしいです。
福浦にしてもシーズン前に自分に合ったマイ枕を遠征に持って行くことが報道をされていたはずで、何を今さらという感じです。
こんなことで勝てるようになるほど楽観的なチーム事情ではなく、それよりもバレンタイン監督やコーチ陣に配る枕に再生機でも仕込んでもらって、「バントは大事、打順は固定、堅実な作戦を」と睡眠学習をさせる方がよほど効果がありそうです。

ロッテ 来季コーチに“大物2人”招へいへ (6/23 スポーツニッポン)

ロッテが来季の新コーチとしてBCリーグ・石川の金森栄治監督(52)と韓国・サムスンの長嶋清幸打撃コーチ(47)の招へいに動いていることが22日、分かった。
球団では今季限りでの退団が決まっているバレンタイン監督の後任人事と並行して、コーチングスタッフの組閣に着手。
複数球団でコーチを歴任している両氏の指導力を高く評価。
ポストは金森氏が1軍、長嶋氏は2軍が有力視される。
瀬戸山球団社長は「次期監督を含め、まだ何も決まっていません」と語るにとどめたが、複数の関係者によると非公式ながら既に水面下で両氏にコーチ就任を打診しているという。
バレンタイン監督の後任は未定ながら、来季は高橋現1軍打撃コーチの2軍監督就任が決定的。
ナインの信頼が厚い高橋コーチの後任人事は重要な命題だ。
軸足に体重を残し、右打者なら右腰近辺まで球を引きつけて打つ打撃理論を推奨する金森氏は、コーチとしてヤクルトで97年日本一、西武では02年リーグVをサポート。
西武で指導したカブレラ(現オリックス)、和田(現中日)、またダイエーのスコアラー時代に当時の王監督の依頼を受けて助言を送った城島(現マリナーズ)、井口(現ロッテ)ら球界を代表する多くの選手が師匠と慕っている。
チームでは今季新加入した井口の打撃に影響を受けている選手が多く、金森氏が入閣すれば攻撃陣の大きな力となるのは間違いない。
一方の長嶋氏は高橋コーチと旧知の間柄。
現役時代から兄貴分と慕っており参謀役も期待される。
高橋コーチが西岡らを鍛え上げてチームは05年に日本一に輝いたが、以降は若手が伸び悩み低迷の一因となっている。
コーチとして03年に阪神、04、06年は中日のリーグ優勝に貢献している長嶋氏に若手育成を託す方針だ。

一方でロッテの機関紙であるスポニチは、来季のコーチングスタッフについて言及をしています。
例によって関係者という名の記者の捏造の臭いがぷんぷんとしますが、内容的にはなかなか面白いものがあります。
次期監督候補としても名前が挙がっている高橋コーチが2軍監督就任が濃厚というのは、生温いロッテの2軍を立て直すには適任かもしれません。
厳しい練習を行ってきた長嶋らの広島閥のスタッフで固めることは、チーム改革の第一歩としては悪くない話です。
また金森もコーチとしての評判はかなり良いらしく、いろいろな球団での経験をロッテに注入をしてくれるのであれば大歓迎です。
真相は来季のコーチングスタッフに関するニュースを流すことで「バレンタイン監督の今季限りは既定路線」をアピールすることだと思われますので、残念ながら信憑性が高いとは言えないニュースではありますが、そうあって欲しいと思えるような内容です。

もっとも投手や打撃といった主要なポジションのコーチは新監督の意向も考慮に入れるべきで、こういったフロント主導のコーチングスタッフの選定が「球団としてのポリシーの明確化」に伴うものであればよいのですが、単に人数あわせに過ぎないのであれば新監督との軋轢を生むだけですから、そこのところは慎重にやってもらいたいです。
FA権を持った選手の扱いもそうですし、球団がしっかりとした考え方を持って「こういったチームを作る」と能動的に動いてくれれば退団者が出ても構いませんが、やれ誠意がどうのとかいう醜聞がらみで移籍をされたり、逆に体面だけを気にした昨年のオフのような無駄遣いをされるのはファンとしても迷惑です。
といろいろと考えてみても、結局のところ球団としては「バレンタイン監督が退団をしたから」などとは言われたくもないでしょうから、おそらくは今年のオフも大盤振る舞いによる引き留めがあるような気がします。
そのことが新監督の足枷になるのではないかと、鬼が大笑いをするような時期から心配をしています。

 

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戦国争覇伝(2)

2009-06-23 21:39:34 | 読書録
戦国争覇伝〈2〉

学習研究社


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豊臣秀吉が公儀として発した惣無事令は有名無実化し、各地で領地を広げるための戦いが繰り広げられます。
そんな中で次の天下を狙う徳川家康、あくまで豊臣家を守るべく立ちふさがる前田利家、そして徳川家の懐に入りながらも豊臣家の存続を願う大谷吉継と、各々の思惑が錯綜しながら叡智を振り絞った謀略の数々が飛び交います。
一方で上杉景勝を奉じる直江兼続、戦国生き残りの意地を見せる島津義弘は独自の動きを展開し、まだまだ争いの終着点が見える気配はありません。

もしかしたら主人公は大谷吉継ではないか、と思えるぐらいにいろいろと謎かけのような暗躍をしていますが、それでも脇役の石田三成や加藤清正、福島正則らに比べるても出番は少なく、まるで最終巻に向けての伏線のためだけに存在をするようにも思えます。
前巻での登場で期待をした長曾我部元親や伊達政宗らは姿を消し、毛利秀元は単なる道化に過ぎず、フィクサー黒田如水も未だ現れずと、どうにももどかしさが高まります。
都合のいいように快刀乱麻の活躍をする武将が登場をするのも困りますが、ここまで同一線上で描かれると、読者はただの傍観者になってしまいます。
願わくば個々の武将は魅力的に描かれているだけに、散漫なままに物語が終わらないことを、胸のつかえが取り除かれるようなエンディングをただ期待するのみです。


2009年6月23日 読破  ★★★☆☆(3点)

【関連図書】 戦国争覇伝(1) 戦国争覇伝(3)

 


大西が欲しい

2009-06-22 23:55:08 | 千葉ロッテ

この空虚な4日間を、どう過ごせばいいか悩んでいるプロ野球ファンは多いかと思います。
交流戦もそろそろ真剣に日程を考え直さないと、プラス面よりもマイナス面が上回ってしまいそうです。
このあたりは時間が許せば、リーグ戦が再開をする前にまとめてみたいと考えています。

そんな中で後半戦に向けて、チームを立て直す方法がないかと考えていました。
バレンタイン監督の采配は一朝一夕に変えられるものではありませんので、こちらについてはお手上げ状態です。
そうなると残りは必然的に戦力補強となりますが、先日にバレンタイン監督と石川球団副代表だかが「現有戦力で」と合意をしたとの報道もありましたので、期待はできません。

それでも誰かいい選手はいないかなと各チームの選手を漁っていたのですが、横浜の大西が浮き気味であることに気がつきました。
昨年はほぼレギュラーとして活躍をした大西も、今年は内川、吉村、金城らに押されて僅か36打席の出場にとどまっています。
打率も1割台と低迷をしており、内藤や下園などの若手に出番を奪われている感がありますので、リーグも違いますから狙おうと思えば狙えるような気がします。
近鉄、オリックス時代に痛い目に遭わされた覚えがあるのは早川に通じますし、何よりガッツがあるプレーはロッテには数少ないタイプですので、チームに不足をしている右の外野手ということもありますし、考えれば考えるほど欲しくなってきました。

とは言え、例によって交換要員がいません。
横浜も貧打に苦しんでいますので野手が欲しいでしょうが、野手を出す余裕はロッテにはありません。
出せるとすれば溢れかえっている投手ですが、先発ができるような投手を出すほどの余裕もありませんし、せいぜい2軍で好投をしている投手を複数で何とか、というのが現状です。
神田、橋本健、下敷領、相原、このあたりで成立をすれば横浜ファンが激怒をしそうですので、やはり無い物ねだりに終わりそうです。

そんなこんなで2軍の選手をチェックしている中で、木村が密かにイースタンの防御率トップに立っていることに気がつきました。
唐川がリーグ戦再開後の早い段階で復帰ができるかどうかが不透明ですし、レベル差を体感させるためにも木村を1軍で先発をさせることを考えてみたくなりました。
サカタ2軍監督の不可解かつ不愉快な起用により長いイニングを投げることをしていない木村だけに厳しい登板になることは分かりきっていますが、是非とも試してもらいたいです。

 

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2人の清水が好投

2009-06-21 21:04:41 | 千葉ロッテ

負ければお家騒動の再燃も懸念をされていた交流戦の最終戦でしたが、ロッテらしく中途半端な状況で手仕舞いをすることになりました。
それでも久しぶりに巨人に勝ったことは色々な意味で価値がありますし、日曜日の勝利は1週間の活力になります。

今日の清水は序盤と中盤以降では、まるで別人のようなピッチング内容でした。
立ち上がりはカットボールなどの変化球を中心とした組み立てでしたが、4回ぐらいからは要所でストレートを使い始めました。
スピードも明らかに中盤以降の方が出ていましたし、ストレートで押しまくるといったものではありませんでしたが、この力のあるストレートを軸にした変化球とのコンビネーションこそが清水の持ち味ですから、今日は思い通りのピッチングができたと清水は感じていることでしょう。
何よりホームランを打たれないことを意識したのか低めを丁寧にというわけではないものの、高めにはいかないように心がけていたことが見て取れたことは大きな収穫です。
初回の失点は堀の守備の問題、バウンドを合わせるために待ったという急造一塁手であるがゆえの拙守に足を引っぱられたこともありますが、それでも味方が点を取ってくれた直後の失点は反省をしてもらわなければならないものの、全体的にはナイスピッチングでした。
2勝目は大量点に守られてのものでしたから、実質的にはようやく両目が開いた清水の2億4000万の真骨頂が見られるのは、きっとこれからです。

ようやく15試合ぶりにスタメンに復帰をした西岡の、いきなりの先頭打者アーチに一番ホッとしているのは西岡その人でしょう。
普段はグラウンドでも笑顔を見せる西岡がベンチに戻るまでは厳しい表情のままであったことが、欠場の間の西岡の苦悩を物語っています。
この野球をやれない悔しさ、もどかしさが西岡の成長の一助となるのであれば、この欠場にも意味がでてきます。
最終回のツーベースでの走塁を見る限りでは足腰に問題はなさそうですし、今後のニュー西岡の活躍に期待をかけたいと思います。

井口に久しぶりのホームランが出たことも、打線にとっては好材料です。
落ちそうで落ちずに.330程度を維持し続けてきている井口ですが、空振りが目立ち始めてきただけに、打点を稼ぐ印象に残る打撃が戻ってきたことは喜ばしいことです。
守備でも体のキレが見られましたし、緩い交流戦の日程は井口にとってはいい方向に働いているのかもしれません。
明日からは4日間の休養日がありますし、リーグ戦が再開したときにはリフレッシュをした井口が大爆発をしてくれることを願っています。

その井口の弟子を自認する竹原の、結果的には決勝点となった竹原らしくはない弾丸アーチは見事でした。
竹原に望むのはあの外連味のない豪快なスイングで、小手先で軽打を狙うことなどは竹原には向いていませんし、そもそも無理だと思います。
7回の貴重な2点タイムリーも結果的に右方向に飛んだだけで、左腰の開き具合と顔の向きを見ればセンター方向を強く意識した打撃ではなかったことは明らかです。
中途半端に右方向への意識を持つことが竹原のスイングを鈍らせるのであれば、竹原には永遠のプルヒッターを目指してもらいたいです。

試合としては序盤の投手戦から終盤は打ち合いとなり、緊迫した試合が一気にドームラン満開の雑な野球に成り下がってしまいました。
その中で目立ったのがロッテの打者の初球打ちで、どうやら今江の初球病がチーム内に蔓延をしてしまっているようです。
初球打ちは積極的な打撃のようにも見えますが、しっかりとした狙い球を持たずに単にファーストストライクを打っているようであれば結果が伴わないのは当然です。
投手の力が上回っていれば打ち取られるのは仕方のないところですが、空振りや力のない打球が飛ぶのを見る限りでは、単に早打ちであるに過ぎないように思えます。
井口のホームランや竹原のタイムリーも初球でしたが、その初球での凡打が他にどれだけあるかを数え上げてみれば、いかに相手投手を助ける打撃となっているかを考えてもらいたいですし、試合中に狙い球や待球を指示できる監督、コーチを渇望します。

ベンチの采配という意味では、今日も相変わらずのロッテな野球を見せてくれました。
竹原のホームランで勝ち越しをした直後の7回の無死一塁で、なぜに堀にバントのサインを出さないのかが理解できません。
今となってはバレンタイン監督の頭を叩き割って脳みそを調べても答えは得られないことは分かってはいますが、それでもイライラ感は収まりません。
また仮に打たせるのであればエンドランなどの制約をかけるのではなく、走者を進めることを第一に考えて右打ちが得意な堀に任せるべきでした。
ようやく1軍に戻ってきた大塚がベテランらしからぬバント失敗をやらかしてしまうからこそバレンタイン監督に一か八か野球をやらせる理由を与えてしまうわけで、ここのところの無様な野球の原因は選手たちのプレーにも求めることを忘れてはなりません。

その7回はサブローの盗塁死、堀の三振でチャンスを潰したかのようにも見えましたが、今江のヒットを清水が繋いだことで貴重な追加点を生むことになりました。
右手が痺れたような素振りを見せていた清水だっただけに次の西岡が簡単に凡退をした場合のピッチングへの影響が心配でしたが、巨人が投手交代でインターバルを開けてくれたおかげで杞憂に終わりました。
それでも3点差に広がりましたから7回から伊藤だと思っていましたが、その伊藤が出てきたのは8回で、伊藤には珍しく2本のホームランを打たれてバタバタとしたのはロッテらしいと言ってしまえばそれまでですが、あそこは伊藤ではなく古谷を投げさせるべきではなかったかと思って見ていました。
6点差がありましたし、勝ち試合で投げることで古谷のまた違った持ち味が見られたかもしれない、というのがその理由です。
もちろん伊藤が投げてもバタバタとしてしまったことを考えればリスクの高い起用ではありますが、木村正や深田、野間口などを僅差で起用をした巨人との違いは何か、若手が伸びている巨人に学ぶことはないのかと、そう考えさせられたシーンでした。

その巨人の注目のルーキー大田は3球とも空振りの三振デビューで、マスコミは長嶋茂雄を引き合いに出して騒ぎ立てることは間違いないと思われますが、そんなことよりも2軍戦でのプレーを見る限りではとても1軍レベルとは思えない大田を1軍で起用をしたことを評価したいと思います。
伸び盛りの若い選手には、自分に足りないものは何なのか、越えなければならない壁はどの程度のものなのかを、体で覚えさせる必要があります。
2軍でみっちりと鍛え上げることも必要ではありますが、それだけでは井の中の蛙に過ぎず、今の自分を知るためにも早い段階で外の空気を吸わせるべきだと考えます。
ここのところがロッテに決定的に欠如をしている部分で、あたら有為な才能を腐らせてしまっている現状には不満が高まります。
もちろん巨人にも問題点はあり、守備にも走塁にも手を抜いたようなプレーを見せるラミレスは巨人のためには2年契約満了を持って退団をさせるべきだと思います。
橋本、藤村、中井、田中、そして大田と、巨人には他球団から見れば垂涎の的の若手野手が溢れかえっていますので、外国人選手は投手に限定をすべきです。
老婆心ながら先日の2軍戦と今日のラミレスの怠慢プレーを見ての、巨人への提言です。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 0 0 0 1 2 3 2 9 11

0

巨人 1 0 0 0 0 0 0 3 0 4 10 1


◆6月21日(日) 巨人-千葉ロッテ4回戦(1勝1敗2分、14時1分、東京ドーム、44,362人)
▽勝 清水 10試合3勝3敗
▽敗 内海 12試合2勝5敗
▽本塁打 西岡5号(内海)、竹原2号(内海)、井口11号(東野)、今江4号(東野)、亀井7号(伊藤)、阿部11号(伊藤)

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水、伊藤、シコースキー―里崎
巨人 内海、東野、オビスポ、木村正、深田、野間口
―鶴岡

 

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どこかで見た風景

2009-06-20 22:54:46 | 千葉ロッテ

先週末に3連勝したことで交流戦中に借金が2桁になることがなくなり、これでリーグ戦再開までの4日間のバレンタイン監督の解任(退任)のXデーは雲散霧消したかと思っていたのですが、ここにきての連敗で借金は7までに膨らみ、またぞろきな臭い雰囲気が漂ってきました。
これ以上の騒動は望まないであろう球団が主導をする解任の可能性は非常に低いでしょうが、米本土での報道により来年のメジャー復帰のために早く動き出したいバレンタイン監督が自ら退任を選ぶことはあるかもしれません。
ベンチ内で感情を隠さなくなったどころか露骨に不機嫌さを表に出している姿を見ると、明るい笑顔でチームを盛り上げていたバレンタイン監督とは別人になってしまったと言いますか、そういったパフォーマンスはもう不要だと思っているのではないかと、そんな気がしてきます。

それにしてもストレスが溜まる試合でした。
数少ないチャンスにクリーンアップが打ち取られてしまったのですから仕方がないと思うしかないのですが、それでも8回の無死一二塁で一発が出れば同点の場面で、4番井口と5番里崎が2球でチャンスを潰してしまったシーンには頭を抱えてしまいました。
そう言えばこんな風景はどこかで見た記憶があり、細かなところに記憶違いがあるかもしれませんが、確か近鉄戦で同点のまま終盤でのピンチで寺本がブライアントを三振に切って取ったその裏に、無死満塁で初芝と堀が2球でチャンスを潰してしまったことがあったはずです。
どう考えてもサヨナラ勝ちの流れですから寺本にプロ初勝利がプレゼントをされるとワクワクしていた気持ちを逆なでするような拙攻で、試合も延長戦で小林雅が大炎上をしての敗戦でしたから、血管がちぎれるぐらいに怒りまくった覚えがあります。
では今回も激怒をしたかと言われれば、怒りよりも溜息が出たというのが正直なところです。
あの頃は若かった、でも今は既に悟っているから、というわけでもありませんが、何となくダメなんだろうなと思いながら見ているからかもしれません。
ペナントレースを諦めたわけではありませんが、ロッテな野球が今年は変わることはないだろうと、そんな達観に近い心境にいる自分にふと気づかされます。

試合としては渡辺俊の立ち上がりが全てでした。
風を味方につけることができないドームを苦手にしている渡辺俊ですし、ドームランで痛い目にも遭っていますので、前回とは違って投手戦にはならないだろうとは思っていました。
しかしまさか初回にいきなり4失点もするとは、さすがに想像はできませんでした。
グライシンガーに四球を出したことに象徴をされるようにコントロールが悪すぎで、魅入られたかのように真ん中にボールを投げてしまえば打たれるのは当然です。
風があれば微妙に動いたであろうボールが素直にいってしまった、そんなところではなかろうかと思います。
李承への敬遠はベンチの指示としては結果的に成功をしましたが、初回にいきなり逃げのピッチングをしたことで、渡辺俊の気持ちの中に負のイメージが植え付けられたことが次の打席の被弾に繋がったのだと思いますし、何にせよ渡辺俊にとっては散々な試合でした。

初回のチャンスを潰したことや、4点目を献上することになったベニーの守備については、これを責めることはできないと思います。
ラッキーヒットでもらったチャンスですから絶好の先制機であった初回ではありましたが、投げているのがグライシンガーですし、あの場面は打つしかないケースですから、これは投手の力が上回ったと考えるしかありません。
またベニーの守備力についてはあの程度だと分かっていて起用をしているわけで、打撃とのトレードオフの結果ですから、こういったプレーも勘定に入れておくべきものです。
チームに勢いがあるときは目立たない綻びも、今のような悪い流れの中では大きなほつれとなっていくのは、これは世の常だと思うしかありません。

こうなってくると、どんな小さな希望でも拾い上げることで、自我を平穏に保つしかありません。
今日の最大のトピックスは、ようやく1軍に戻ってきた内のピッチングです。
MAX151キロは眉唾としても、伸びのあるストレートには魅力たっぷりで、スライダーにもキレがありますし、なぜもっと早く使わなかったのかと地団駄を踏みたい気分です。
アーム式に近いフォームになってしまったのは手術の影響なのかもしれず、また課題と言われているストレートで空振りをとるところを見ることもできませんでしたが、下位打線ではありましたが名刺代わりの三者三振に狂喜したロッテファンは多かったと思います。
無駄な空白期間のために登板間隔が空く大嶺との入れ替えですから緩い立場にいる内ではあるのですが、大嶺以上に内には1軍に居続けてもらわなければなりません。
ベンチにもそう思わせるような内のピッチングが続くことを、心から願っています。

今日にもスタメンに復帰をするとも報道をされていた西岡は、2軍戦で3打席に立ったことで今日はお疲れ休みだったのか、終盤に代打としての登場でした。
打撃としては当たり損ねが内野安打になったものですから評価のしようもないのですが、とにかくしっかりと一塁まで走れたことは大きな収穫です。
守備にもつきましたし、明日こそはスタメンに復帰をするかもしれません。
しかし早坂の頑張り、そして成長にも拍手を送りたいですから、簡単にお役御免にするのではなく、外野陣をも巻き込んだポジション争いを引き起こすような起用に期待をします。

また昨秋に引退勧告をした堀の頑張りには、もう驚くばかりです。
内野の布陣を考えれば今年の堀に出番があるとは思えなかったのですが、まさか一塁手として1軍に戻ってくるとは思いもよりませんでした。
それもこれも福浦が不甲斐ないことによる副産物ですから複雑な心境ではあるのですが、このベテランの活躍に他の選手たちに何か感ずるところはないのかと、特にサブローや里崎には原稿用紙10枚にレポートを書かせたい気分です。
なぜか今日は代走が出なかった堀は、壊れた信号機の指示により老体にむち打っての激走を見せてくれました。
レギュラーとして毎試合の出場を望むのは厳しいでしょうが、2005年の初芝のように神とも讃えられる存在に昇華をしてくれることを、最後のオリオンズ戦士にそう願っています。

その堀の激走で止まったのが山口の連続登板無失点という地味な記録で、先日も館山の連勝は止めたものの黒星をつけるには至らずといったように、こういった中途半端な頑張りを見せてしまうのはいにしえのロッテらしくて微笑ましかったりします。
今日の試合で思わず笑ってしまったのはこのシーンだけだったのは寂しい限りですが、とにかく笑えたことを誇りに思うことにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2 10

1

巨人 4 1 0 0 0 0 0 0 X 5 9 0


◆6月20日(土) 巨人-千葉ロッテ3回戦(巨人1勝2分、18時、東京ドーム、44,110人)
▽勝 グライシンガー 13試合7勝4敗
▽S 越智 32試合4勝1敗7S
▽敗 渡辺俊 10試合1勝6敗
▽本塁打 李承12号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、高木、内、川崎―里崎
巨人 グライシンガー、山口、越智
―鶴岡

 

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原点回帰

2009-06-20 00:23:26 | 千葉ロッテ

交流戦も負け越しが決まり、ただ負けるだけではなく内容が酷すぎる敗戦に、ようやく一般紙などでもバレンタイン野球の限界について言及をするところが出始めました。
慣れられたマジック、細かい野球に対処ができない、など以前から指摘をしてきたことではあるのですが、世間的にも目を背けることができないレベルにまでなってきたようです。
派手さはあるものの堅実さに欠け、強い印象を残しながらも安定した成績を残せないという、チームとしては二流と言われても仕方がないのが今のロッテであり、その責の大半は今のベンチにあることは避けられない事実です。
バレンタイン監督の一か八か野球が6年間の集大成に向かいつつある、それが現状です。

しかし日々の無為な采配以上に問題なのは、基本に忠実なプレーを選手に求めてこなかったことだと、私はそう考えています。
もちろん何もしていなかったわけではないのでしょうが、それを徹底できていないという事実は、ベンチの指導力の問題に帰することになります。
バントすらまともにできないことが代表的なプレーではありますが、打っても走らない、カバーに入らない、きちんとした捕球ができない、自分で考えたプレーができないなど、これは日々の練習で培わなければならない基本中の基本です。
リーグ戦では日本ハムとの対戦でこの差が顕著になりますが、ここ最近の報道でそういった指摘がされるようになったのは、広島やヤクルトの選手との動きの差を目の当たりにしたことによるものなのでしょうし、そのことについて「負け惜しみ」と評されるようにバレンタイン監督から具体的なコメントが無いことが理由なのだと思われます。
金銭面の問題だけではなく、こういった指導力の面でもバレンタイン監督の能力に疑問符がつけられていることが、今回のバレンタイン監督の退任騒動に意外に冷静なロッテファンが多いことに繋がっているのでしょう。

もちろん問題は選手の側にもあります。
基本に忠実なプレーをすることは、指導をされなくても選手が自発的に行わなければならないものであることは言うまでもありません。
選手たちが少年時代に、そして高校球児として白球を追い続けてきたときのことを思い起こせば、こういった見ている者を不快にさせるようなプレーはしてこなかったでしょうし、無駄だと分かっていても一生懸命なプレーをすることに何の疑問も思っていなかったはずで、そしてそういった野球を楽しんでいたはずです。
平凡なゴロで一生懸命に走ることが格好悪い、あるいは無駄であるといったような素振りを見せる選手たちは、きっと野球を楽しんでいないのだと思います。
当然のことながら見ている方も楽しくはありませんし、だからこそ結果が伴わなくとも懸命さが見て取れる早坂やランビンのプレーに拍手を送るのでしょう。

今のロッテに必要なのは、50本のホームランを打てる打者でもなく、160キロのストレートを投げる投手でもなく、野球を楽しんでプレーをする選手なのかもしれません。
持っている力を発揮し切れていない選手たちの、その眠った才能を引き出すために必要なのは、「野球を楽しむ」という原点に回帰することだと思います。
来季のベンチに期待をするスタッフには、そういった野球を選手たちに指導をできる能力があること、これが最優先に求められます。
またその足枷となるのであれば、例え井口や福浦、サブローや里崎といった中心選手であっても排除をするべきです。
やや過激であることは承知をしていますが、そこまでしなければロッテな野球の改善は成し得ないと、そう考えます。

 

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