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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

小野が心配

2011-04-30 01:21:14 | 千葉ロッテ

2軍でこれでもかと実戦調整を続けてきた小野がようやく1軍に復帰をしましたが、先発としての責任を果たすことなく右内転筋の張りで降板となってしまいました。
右手指疲労骨折や右肩違和感を乗り越えてきただけに残念でなりませんし、また年齢が年齢だけに心配でもあります。
何気に10年のスパンで考えれば一番に安定をしていながらも頭抜けた存在にはなれなかった小野を象徴するかのような今回のアクシデントは、立ち直りかけていた投手陣にとっては痛恨の一事であり、しかし逆に言えば若手にとってはチャンスの芽が出てきたとも言えますので前向きに考えたいところです。

その小野のピッチングはビシッと抑えるでもなく、しかし大崩れをするでもない、まさにのらりくらりの小野らしい投球内容ではありました。
しっかりとゴロを打たせて併殺を取るなどらしさはありましたし、体調が万全であればまだまだローテーションでやっていけるところをアピールできたのではないかと思います。
ただ例によって80球から100球前後の球数制限と、年齢からくるスタミナ不足は中継ぎ陣への負担増にもなりますので、なかなか微妙なところではあります。
それでもピンクユニ世代が頑張っていることは古いファンとしては嬉しいので、小野の早期の復帰を期待します。

スクランブル登板となった中継ぎ陣はピシャリと抑えることはできませんでしたが、前日の逆転負けのイヤな雰囲気を断ち切ることができたのは収穫です。
昨年のPSで打ち込まれた内を翌日にも使って立ち直らせたことを意識したわけでもないでしょうし、この展開では他に選択肢は無かったとも言えるのですが、西村監督にとって「和」を口にできるような継投ができたことをプラスに考えたいです。
内容は今ひとつながらもチームに白星がついたことで内と藪田は気持ちの切り替えができるでしょうし、ロサを加えた一つの形が出来つつあることは評価ができます。
どうにも古谷や山本一の左腕の使い方が気にはなっていますが、役者は揃いつつありますので期待を持って見守っていきましょう。

昨日はあんな試合ではあったのですが、それでも今日のように数少ないチャンスをしっかりとものにできるケースが増えていることは喜ばしいです。
不振だった荻野貴が結果を残したことでチームとしても盛り上がるでしょうし、その一方で今岡にバントをさせる西村監督をちょっと見直しました。
もちろん成功をさせた今岡には拍手喝采ですし、ソフトバンクをこういった野球でうっちゃることができたのは1勝以上の重みがあると考えます。
左腕でも調子が良ければ岡田を使い続ける、という変化も好印象ですし、何度も裏切られたのに甘いと言われればそれまでですが、今度こそ、今度こそはと思って西村監督の僅かな変化が恒久的なものになってくれることを願わずにはいられません。
結局は三つ子の魂百までなんだね、なんてことを言わないで済むような、そんな明日であってくれるよう祈る思いで職場から念を送ります。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 0 0 1 0 0 0 0 1 2 9 1
千葉ロッテ 0 0 0 0 3 0 0 0 X 3 5

1


◆4月29日(金) 千葉ロッテ-ソフトバンク3回戦(ソフトバンク2勝1敗、13時1分、QVCマリン、27,598人)
▽勝 古谷 5
試合1勝
▽S 藪田 5試合1敗3S
▽敗 山田 3試合2勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、古谷、伊藤、内、ロサ、藪田―里崎
ソフトバンク 山田、藤田、大場―細川

 

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さらば竹原

2011-04-30 00:46:12 | 千葉ロッテ

竹原のオリックスへの移籍が決まりました。
予想の範疇ですし、むしろそうあるべきだと何度か書いてきましたので、さほどの驚きはありません。
大松とともに主軸としての期待をしていた竹原だけに残念な気持ちはありますが、本人のためにもいいトレードだと考えます。

オリ、ロッテ竹原外野手を金銭で獲得!右打者補強 (4/29 スポーツニッポン)

オリックスが、ロッテの竹原直隆外野手(31)を金銭トレードで獲得することが28日、分かった。
すでに両球団間で合意に達しており、29日に正式発表される。
開幕からわずか15試合を終えての岡田オリックスの緊急補強だった。
ここまで5勝9敗1分けで開幕ダッシュに失敗。
その最大要因は12球団ワーストのチーム打率.206、打撃陣の低迷だ。
球団関係者の1人は「右打者が少ないというのは明らか。以前からの補強ポイントでもあった。また、長打を打てる選手が必要」と話した。
そして、白羽の矢を立てたのがロッテ・竹原だった。
竹原は04年ドラフト4巡目でロッテに入団。
昨季までの6年間で通算17本塁打ながらパンチ力ある打撃には定評がある。
ロッテの外野陣は岡田、清田ら若手選手の台頭で、昨季は40試合と出場機会は激減。
今季も28日現在で出場2試合にとどまっていた。
ロッテ側も竹原の今後の野球人生を考慮し、出場機会が増える他球団へ譲渡する方向で調整。
支配下登録選手が上限の70人となっていることもあり、金銭でのトレードを了承した。

シーズン中に同一リーグへの金銭トレードは誉められた話ではありませんし、加藤に続いてまたオリックスというのも面白くはないのですが、それだけ竹原へのニーズが他球団には無かったということなのでしょうし、それが今の竹原の評価だとも言えます。
心配をしたとおりに井口打法への挑戦が失敗に終わり、そうこうしているうちに荻野貴、清田、岡田と若手の外野手が台頭をしたことでロッテに竹原の居場所が無くなりつつあったことは間違いなく、言葉は悪いですが商品価値がゼロになる前に竹原を欲しがる球団とのトレードが成立をしたことは喜ばしいです。
赤田や荒金が2軍でくすぶっている現状を考えればオリックスに移籍をしても竹原の前途がバラ色というわけではありませんが、それでもロッテに残るよりはマシでしょう。
費用対効果にはシビアなロッテですから必然とも言える今回の竹原の移籍は、逆に言えば竹原のためでもあります。
久保、手嶌、そして竹原と大型選手を獲得して大成功とも言われた2004年のドラフト組が大松を残して解散といった状況になるとは想像だにしていませんでしたが、これもプロの厳しい世界、大人の事情とでも思うしかありません。

竹原にはロッテ戦以外で頑張って欲しいですし、そして空いた枠を有効に使うことを球団にはお願いをしたいです。
win-winであるトレードであって欲しく、背番号25を背負う角を夢想したりもしています。
間髪入れずに二の手でマクローリーのリリースがあってもよいと思いますし、とにかく足踏みをすることなく前向きなチーム作りに期待をします。

 

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壮絶なる譲り合いに屈する

2011-04-29 01:13:33 | 千葉ロッテ

チャンスを強攻策で潰し、バントをしてみればセーフティで失敗をするなど、どこかで見たことのある野球をやってくれるオリックスを奈落の底に突き落とすには格好の試合だったのですが、そこまで世の中は甘くはできていませんでした。
負けず劣らず残塁の山を築いたロッテですから勝てなかったことを悔やむほどの試合ができていたわけではありませんし、こういったところで勝ちきれないのも実力の表れです。
消化不良どころの騒ぎではありませんが世界に冠たる譲り合いの精神を発揮したと、そうとでも思ってふて寝をするしかありません。

リリーフ陣に白星を消された形となった渡辺俊ではありますが、文句を言えるほどのピッチングではありませんでした。
あれだけ先頭打者を塁に出すテンポの悪いピッチングでは打線の援護が無いのも仕方がなく、コントロールがままならない渡辺俊はこんなものだという典型的な投球内容でした。
久しぶりに上手い感じでカーブが使えていたようにも見えたのですが、全体的に高めに浮き気味だった上に要所で真ん中近辺への失投が少なくありませんでしたので、相手が不振のオリックス打線でなければ早い回でノックアウトをされていたことでしょう。
好投がなかなか続かないのがここ数年の渡辺俊ですから驚きはしませんが、成瀬と唐川が頑張った直後だけにふらつきぶりが目につきますし、そして悲しくもあります。
○●●○●●のペースで気がつけば首が回らないような借金を背負っているなんてことにはならないよう、沈まないサブマリンの奮起に期待をします。

打線は最終回に惜しいプレーがありましたが、トータルで見ればあと一本が出ずに糞詰まり気味で終わりました。
いつもいつもチャンスにタイムリーが出るわけではありませんので、こんな日もあるとでも思うしかありません。
無死からの走者はしっかりと送るなどベンチとしてはやることはやっていましたので、さほど悲観をすることもないでしょう。
もちろん面白くないことは間違いありませんし、球場での観戦であればさらっと片付けられるほどの精神状態でいられるかどうかの自信はありませんが、とりあえずはカードの勝ち越しができたことで自分を納得させることにします。
ネガティブなのかポジティブなのか自分でもよく分かりませんが、今の気持ちはケセラセラです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 0 0 0 0 0 1 0 1 2 13 1
千葉ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 7

0


◆4月28日(木) 千葉ロッテ-オリックス3回戦(ロッテ2勝1敗、13時、QVCマリン、7,456人)
▽勝 平野 5
試合1勝
▽S 岸田 5試合4S
▽敗 藪田 4試合1敗2S

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、内、ロサ、藪田―里崎
オリックス フィガロ、平野、岸田―伊藤、鈴木

 

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唐川が続いた

2011-04-27 22:35:16 | 千葉ロッテ

どうにも成瀬と唐川の丁々発止が楽しくて仕方がありません。
先輩として唐川を意識しつつ手招きをしているような成瀬に、その成瀬に甘えるような素振りを見せつつも向こうっ気の強さも合わせ持つ唐川と、とてもいい感じです。
この2人が左右のエースとしてチームを引っぱってくれることが理想ですし、またこの2人に負けることなく大嶺、そして山本徹らの若手が切磋琢磨してくれることを願っています。

かなりの強風でコントロールに苦しんだとの唐川でしたが、むしろ序盤はストライクを取りすぎではないかと思うぐらいの投球内容でした。
中盤からはややボールが高めに浮き気味になりましたが、味方打線の援護もあって大胆なピッチングができたことが8回1失点という結果に繋がったのだと思います。
風の影響もあって変化球が切れまくったことでの自己最多の12奪三振ですが、この条件は慣れの問題があるにせよ相手も同じですから、環境を上手く利用して好投の材料とした唐川のクレバーさがオリックスを封じたと言ってもよいでしょう。
ロッテキラーの後藤からの3奪三振を含むクリーンアップで7奪三振と中軸をしっかりと抑えたことが流れを呼び込み、結果的にかもしれませんが中盤以降はボール球を上手く使えていたことで完全にオリックス打線を手玉に取っていました。
強力打線のイメージがあったオリックスですが李承が機能をせずにカブレラのマイナスだけが目立っていますので、弱っているうちに叩けるだけ叩いておきたいですから、昨日の成瀬に続いて唐川がぐうの音も出ないようなピッチングをしたことは今後に大きなアドバンテージになると思います。
ここ数年はどちらかと言えば苦手にしていたオリックスを相手に幸先のいい連勝は嬉しい限りで、逆に試合毎に減っていく観客数が悲しくてなりません。

そして内が戻ってきました。
初登板は気楽な場面でとのベンチの配慮もあったのでしょうが、僅か8球で三者凡退と上々のスタートです。
ストレートも148キロと不安を感じさせないピッチングで、すぐに守護神とはならないでしょうが、内の復帰で中継ぎ陣が締まることは間違いないでしょう。
ロサも変化球を交えれば圧巻のピッチングができることが先日の試合で分かりましたので、藪田を加えた豪腕トリオは魅力たっぷりです。
これで古谷の使い方を間違えなければ先発陣も心置きなくマウンドを託せるスタッフとなるでしょうから、ようやく中継ぎ陣は戦力が整いつつあります。
あとはマクローリーのリリースがいつになるのか、その枠をどう使うのかが今後の注目点になりそうです。

打線は数少ないチャンスをしっかりとものにしての12得点ですから、オリックス投手陣が相手ではありますがいい流れではあります。
2回は二死からの得点でしたし、ようやくチャンスが巡ってきた神戸がしっかりと結果を残したことが喜ばしいです。
ややスイングが大きくなりがちな神戸が我慢をしてセンターに弾き返したことは本人にとっても自信になるでしょうし、他の地蔵さんたちの励みにもなるでしょう。
その神戸の代走で出場をした塀内もしっかりとヒットを打ちましたし、清田にもようやくヒットが生まれましたので今日のベンチはお祭り騒ぎだったかもしれません。
サブローがホームランを打ったことでサブローバーガーが日の目を見たこと、そして580円の値段が高いとの感覚をサブローが持ってくれていたこともちょっぴり嬉しかったりします。
これだけの展開で3時間を切るとはナマ観戦冥利に尽きる試合だったでしょうから、とにかく球場に足を運ばれた方が羨ましくて仕方がありません。

注目をしていた金泰均は死球の影響で欠場となり、個人的には福浦が一塁を守ってサブローがDH、そして伊志嶺がライトに入れば面白いと思っていたのですが、もちろん神戸でもノープロブレムですし、そのことで塀内が活きたことも前向きに捉えています。
ようやくヒットが出始めた金泰均の欠場が長引くのは困りますが地蔵さんたちに光が当たったことは喜ばしく、また西村監督の選手起用に変化があってくれればとも思っています。
あとは里崎と井口のフル出場が何とかなれば雰囲気も変わってくるでしょうし、結果が出なければ福浦であってもスタメンから落とす厳しさがあってもよいでしょう。
とにかく頑張れば試合に出られるという環境を作ることが第一ですので、その点では今日の試合がその第一歩になってくれればと願うばかりです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 3 3
千葉ロッテ 0 4 1 0 0 0 5 2 X 12 11

0


◆4月27日(水) 千葉ロッテ-オリックス2回戦(ロッテ2勝、13時、QVCマリン、7,674人)
▽勝 唐川 3
試合2勝1敗
▽敗 寺原 3試合1勝2敗
▽本塁打 サブロー2号(寺原)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、内―里崎
オリックス 寺原、小林雅、高宮―伊藤

 

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下町のエースが逝く

2011-04-27 00:30:23 | 千葉ロッテ

ロッテオリオンズのエースとして169勝、通算でも175勝を挙げた成田が、4月21日に亡くなっていたことが分かりました。
これだけの成績を残した選手としては寂しすぎる別れですが、今はただご冥福をお祈り申し上げます。
球団の公式サイトにもニュースが掲載をされていましたので、試合前の黙祷などをしてくれればと思います。

20勝以上4度…ロッテ支えた成田文男さん死去 (4/26 スポーツニッポン)

元ロッテのエースとして通算175勝を挙げた成田文男(なりた・ふみお)氏が21日午後6時36分、肝不全のため岐阜市内の病院で死去。
64歳。
東京都出身。
葬儀・告別式は既に近親者で執り行われた。
1965年に東京・修徳から東京オリオンズ(現ロッテ)に入団。
翌66年から主力投手として活躍した。
威力ある直球に加え、最大の武器である鋭く小さく曲がるスライダーを駆使して2桁勝利を9度、そのうち20勝以上を4度マーク。
足立区で育ち、荒川区にある東京スタジアムを本拠として投げる姿から「下町のエース」と呼ばれた。
1歳下の木樽正明氏と先発2枚看板を形成。
成田氏からスライダーを伝授されて頭角を現した木樽氏は「今でいうカットボールのような鋭く速く曲がる球を投げていた。当時は財産となる技術は教えないものだったが、食事に連れて行ってくれたり公私ともかわいがってくれた。僕の恩人だし悲しい」とコメントした。
69年8月16日の阪急戦(西宮)ではノーヒットノーランを達成。
70年は25勝を挙げて最多勝を獲得し、リーグ優勝に導いた。
73年は21勝で2度目の最多勝に加え最多奪三振、ベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞。
74年は9勝と白星に恵まれなかったものの金田正一監督の下で球団名がロッテとなって初の日本一に貢献した。
投手ながらDH制導入前のパ・リーグで3試合連続を含む通算15本塁打を放ち、うち2本の満塁本塁打は今も投手の日本記録として残っている。
晩年は右肘痛に悩まされたが、80年にプロ入り後から慕っていた大沢啓二監督(故人)率いる日本ハムへ移籍。
翌81年にはリリーフでリーグ優勝に貢献して大沢親分を胴上げし、82年に現役引退した。
通算成績は175勝129敗8セーブ、防御率3.20。
引退後は岐阜県内で少年野球などのコーチを務め、野球振興に尽力していた。

▼ロッテ・金田正一元監督 本当にいい投手でした。私の監督時代、どれだけ助けられたことか。彼は野球人として輝かしい功績を残しました。心からご冥福をお祈りいたします。
▼ロッテ・西村徳文監督 ロッテで一緒にプレーしたり、お会いしたこともないのですが、素晴らしい実績を残された先輩なので本当に残念です。数々のタイトルを獲得し、ロッテを築き上げてくれた先輩に今はただ、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

私がロッテファンになったのは1973年頃ですから成田も在籍をしていたはずなのですが、正直なところあまり記憶にありません。
私にとって記憶に残っている最初の背番号18は、三井だったりもします。
記事にもあるとおり既にかつての輝きを失いつつあり、村田が台頭をし始めた頃ですので印象が薄くなってしまったのかもしれません。
それにしてもこれだけの実績を残した投手が自由契約になって同一リーグに移籍をするとは嘆かわしく、故障もあったようですし当時の事情が分からないので何とも言えないところもありますが、まさに歴史は繰り返すといったところではないかとも思っています。
引退後はコーチなどにもならずに話題になるのは北野武と中学時代に同級生だったことぐらいで、生え抜きにこだわりがある自分としては悲しくなってきます。
同じく若くしてロッテを去った木樽が球界に残ったのとは対照的で、球団にはこういったことが続かないようOBの活用をお願いしたいです。
64歳とはあまりに若く、自分の人生もカウントダウンが始まったのかとも思える成田の訃報でした。

 

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成瀬は次の扉に手をかけたか

2011-04-26 21:07:03 | 千葉ロッテ

澱んだ空気を一掃するためにはエースの好投しかないとは一昨日の記事でしたが、成瀬が見事な完封勝利でその期待に応えてくれました。
2試合連続完封はチームとしては小林宏以来の4年ぶりの快挙であり、さらには無四球ですからベンチとしても安心をして見ていられたことでしょう。
ぐだぐだな試合が続いていたことで気鬱でしたが、軸がしっかりとしているチームは大崩れはしませんのでちょっぴりホッとしています。

本人の言葉を借りればストレートが全然ダメだったとのことで、そこから手探りでのピッチングをしての勝利ですから素晴らしいの一語に尽きます。
成瀬にとっての最大の武器であるストレートに代えてスライダーを上手く使えたことは、悪いなりのピッチングができるという修正能力の高さを意味すると言ってよいでしょう。
得意球がビシバシと決まっての勝利はそれはそれで見ていて痛快ですが、それよりも調子が今ひとつのときにいかに勝つかがエースに求められた命題であり、そして成瀬が目指している「勝つためのピッチング」への一里塚でもあります。
相手がお得意さまであるオリックスですので多少は差っ引いて考えなければならないものの、連打を許さずに、さらにはゴロよりもフライが多かったことを考えれば上手くタイミングを外すピッチングができていたのでしょう。
調子がいいときに勝つのは当たり前、そうでないときにいかに試合を作ってみせるかがエースにとっての真骨頂ですから、成瀬が次の扉に手をかけてくれたのではないかと喜んでいますし、2試合続けてのストレートの不調が気がかりではあるのですが、次のピッチングへの期待がいやがおうにも高まります。
そして先日の唐川の挑戦的にもとれるコメントに応酬をするかのような「唐川にバトンを渡せた」との言葉に精神的な成長も見て取れますので、ようやくロッテなエースではなくロッテのエースの誕生が近づいているようにも思えますし、是非ともそうあってもらわなければ困ります。
成瀬と唐川の左右のエースがチームのエースを目指して競い合う、そんな日が一日でも早く来ることを願ってやみません。

打線は昨年に名を成させてしまった木佐貫に対して一気呵成に打者一巡の猛攻で攻略をしましたので、少しは風向きが変わってくることでしょう。
そのイニング以外はのらりくらりとかわされた感がありますので安心はできませんが、ようやくにバントを使った攻撃が増え始めましたので、相手が誰であっても相応の攻撃ができる流れはできつつあるのではないかと思います。
やっとサブローに守備固めを出したかと思えば大松はそのままでイス取りゲームの様相を呈していますし、金泰均に守備固めかと思いきや負傷交代でしかなかったので西村監督の選手起用に変化は見られないのですが、その金泰均が明日に守備につけないようですとところてん式に動きが出てくるかもしれません。
もちろん福浦と金泰均を入れ替えるだけかもしれませんが、少しだけわくわくとしながら明日を待ちたいと思います。

ところで余談ではあるのですが、オリックスとの対戦ですので斉藤の姿を見られるものと期待をしていたのですが、残念ながら一軍にはいないようです。
二軍でも試合には出ていませんから故障かもしれず、日高と若手捕手の間を埋める存在として出番があるだろうと思っていただけにやや肩すかし気味です。
一方で内がようやく一軍に合流をしたロッテですが代わりに抹消となったのが吉見ですから無条件には喜べず、本人には申し訳ないながらも右左のバランスを考えずとも浦和に行くべきなのは大谷ではないかとも思うのですが、こうなったら大谷のブレイクに期待をするしかありません。
斎藤佑、福井、須田らに遅れを取らないよう、とにかく頑張ってもらいましょう。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 1
千葉ロッテ 0 0 0 5 0 0 1 0 X 6 10

0


◆4月26日(火) 千葉ロッテ-オリックス1回戦(ロッテ1勝、13時、QVCマリン、7,912人)
▽勝 成瀬 3
試合2勝1敗
▽敗 木佐貫 3試合2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―里崎
オリックス 木佐貫、鴨志田、桑原―伊藤、前田大

 

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和は何処へ

2011-04-24 23:21:31 | 千葉ロッテ

この南九州での連敗はもったいないの一語に尽きますし、悪くても1勝1敗、あわよくば連勝もできたのではないかと嘆いています。
もちろん野球は相手のあるものですから思い通りにいかないのは当たり前ではあるのですが、それにしてミスが目立った試合でした。
どうにも投打のかみ合わせが悪く「和2011」のスローガンが寒々しく聞こえるような、そんなイヤな雰囲気はQVCマリンで吹き飛ばすしかありません。

先発に抜擢をされた光原は、意外なぐらいに好投をしてくれました。
130キロ台のストレートでなぜに打ち取れるのかが不思議なぐらいで、微妙にボールが動いていたのかもしれません。
初回に味方が先制をしてくれた直後に逆転をされたのはいただけませんが、それもエラーが絡んだものですから差し引いて考える必要があります。
変化球も一定のキレがありますし、60球を越えたあたりから高めに浮き始めたスタミナ切れを何とかすれば面白い存在になりそうです。
ただのらりくらりのピッチングなだけに打線の援護がない中で持ちこたえられるタイプではなさそうですから、昨年の川越ぐらいの結果を残してくれれば御の字でしょう。
だからこそ勢いをつけるためにも今日の試合は何とか勝ちたかったのですが、今となっては次の登板に期待をするしかありません。

その光原を継いだ中継ぎ陣は悲喜こもごもで、今後の起用法を改めて考えさせられるような内容でした。
古谷はこれでもかというぐらいに左打者に打たれますし、伊藤も今ひとつ安定感がありません。
一方でロサは今日は変化球を交えての三者三振で汚名返上とばかりの好投で、昨日のストレートオンリーに里崎が懲りてくれたのだと思いたいです。
配球などのリード一つで投手がこれほど変わることの面白さこそが捕手冥利なのですから、ロッテ愛の里崎は優遇をされていることを肝に銘じて頑張ってもらいたいです。

打線は9安打を放ちながらもここぞという場面での3併殺で、今ひとつピリッとしない攝津を助けてしまいました。
それも無四球ピッチングであった攝津だからこそではあるのですが、7回のチャンスに初球を中途半端なバッティングで醜態を見せた金泰均に非難が集まりそうです。
サブローもちんたら守備で足を引っぱってしまっていますし、このあたりの選手が精彩を欠いていることがチームに今ひとつ勢いが出ないことの理由だと思われ、年俸に見合わないプレーに対して来週からのQVCマリンでの6連戦に足を運ばれるロッテファンの反応に興味があります。
一軍の雰囲気を味わっただけで浦和に戻された小池が象徴的な「小さすぎる和」がどこまで続くのか、野を越え山越え谷を越えないことを願わざるをえません。

このイヤな雰囲気を断ち切るのはエース成瀬の好投しかないでしょうし、その座を虎視眈々と狙う唐川との切磋琢磨に期待をします。
やや調子を落としかけていた荻野貴のマルチヒットに、今江もホームランを含む2安打ですから打線も低調というわけではありません。
むしろ打線の踏ん張りを投手陣が無にしているところがありますので、ここは表ローテーションでチームを引き締めることこそが求められます。
そのためには守備をしっかりとすること、とにかく投手と野手が助け合う「和」が見られるGWとなることを願っています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 0 0 0 1 0 1 0 3 9 2
ソフトバンク 2 0 0 0 1 0 2 0 X 5 10

0


◆4月24日(日) ソフトバンク-千葉ロッテ2回戦(ソフトバンク2勝、14時、熊本、14,001人)
▽勝 攝津 2
試合1勝1敗
▽S ファルケンボーグ 7試合2S
▽敗 光原 1試合1敗
▽本塁打 今江2号(攝津)

▽バッテリー
千葉ロッテ 光原、古谷、伊藤、ロサ―里崎
ソフトバンク 攝津、ファルケンボーグ―細川

 

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堀のピンク色な門出

2011-04-24 02:33:02 | 千葉ロッテ

堀の引退セレモニーが30日に行われることが発表となりました。
個人的にはどうしても駆けつけたかったのですが同日は休日出勤であるためにその場に立ち会えないことが悔しいですし、グッズを買えないことが残念でもあるのですが、それでも球団が早い時期に場を設けてくれたことに感謝をしています。
黒木のときのように関係者との対戦なのか、あるいは全く別のものとなるのかは分かりませんが、球場に足を運ばれるファンの方々には私の分も含めた声援をお願いします。

ロッテ・堀氏 4・30に引退セレモニー  (4/23 スポーツニッポン)

ロッテは22日、昨季限りで現役を引退した堀幸一氏(42=野球解説者)の引退セレモニーを、30日のソフトバンク戦(QVCマリン)で行うと発表した。
試合前のトークショーや始球式を務め、試合終了後には引退セレモニーでファンにあいさつする。
当初は3月12日の西武とのオープン戦(QVCマリン)で引退試合を予定。
先発出場し、内野守備に就いて2番で1打席に立つはずだった。
しかし前日の11日に東日本大震災が発生。
その影響で延期となっていた。
西村監督は「決まって良かった。試合に出すことはできないけど、セレモニーを行えるのはいいこと」と喜んだ。
堀氏は、川崎に本拠地を置いたオリオンズ時代から在籍した最後の選手。
通算2064試合で1827安打を放った。
「ミスターロッテ」が、ファンに最後の雄姿を見せる。

記事を読む限りでは挨拶だけになりそうですが、もし対戦形式であれば、小宮山と黒木、伊良部がよいかなと思います。
黒木と小宮山は投打のリーダーとしてチームを支えてきた仲間ですし、伊良部は堀と同期入団です。
たださすがに伊良部は退団の際の経緯が経緯だけに難しいでしょうから、ここは初芝の登場といきたいところです。
もっともストライクはおろかホームにまで届かないような気がしますから、そのことで初芝が笑いを取ってしまっては堀に申し訳がありませんので、やめた方が賢明かもしれません。

その堀は挨拶だけであっても当然ながらユニフォーム姿で登場をするであろうと信じていますが、どのユニフォームを着るかにも注目が集まります。
堀はオリオンズ、ピンクユニ、そして現在のユニフォームに袖を通していますので、より取り見取りだったりもします。
個人的にはオリオンズの45番を見てみたい気もしますが、当日はオールドユニフォームシリーズですからピンクユニとなるのでしょう。
逆に言えばそこを狙って球団もこの日を選んだものと思われ、おそらくは発売をされるであろうレプリカユニフォームに堀バージョンが登場をするかもしれず、考えれば考えるほどこの大事な日に無情にも仕事が入っていることが恨めしいです。
それでもオールドユニフォームシリーズは一定期間ではなく、何回かに分かれているのが不幸中の幸いです。
これがGW中だけともなったら泣くに泣けませんし、球団に不幸の手紙を送りつけたかもしれません。
今回は参加できずとも次回以降は何とか都合をつけられるでしょうし、昔の弱かった頃のロッテに思いを馳せる刻を楽しみにしています。

移転20年記念ピンクユニ着ます (4/22 日刊スポーツ)

ロッテが千葉移転20年目を記念し、92年から94年までの3年間着用していたピンクを使った「オールドユニホーム」で試合を行う。
22日、球団が発表した。
4月30日ソフトバンク、5月10日西武、6月26日オリックス、7月31日楽天、8月16日日本ハムの5試合で、場所はいずれもQVCマリン。

ちなみにピンクユニのモデルが唐川と福浦であることに、ちょっと意外な感じを受けているファンも多いような気がします。
投手と野手のペアはよくあることですし、投手が唐川というのは妥当なチョイスではあるのですが、それであれば野手は荻野貴がいいのではとの向きもあるでしょう。
おそらくは千葉移転20周年のイベントとしてのオールドユニフォームとのことで、地元出身の選手を選んだのが理由だと思います。
福浦はピンクユニを着てプレーをしたこともありますし、まさに適任中の適任とも言えます。
ロッテに在籍中の選手でピンクユニでプレーをしたとがある選手は他には小野とサブローしかいませんし、サブローはキャンプ中だけで試合で着たことはないはずですから、そう考えれば野手では福浦が必然だったのでしょう。
ローテーション的に30日に唐川が投げて福浦が打つという組み合わせは難しいでしょうが、どこかでの実現をしてくれれば最高です。
あるいは小野が投げて福浦が打つでもよいですし、とにかくイベントが勝利に結びつくことを願っています。

 

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ロサでサヨナラ負け

2011-04-23 23:27:46 | 千葉ロッテ

今日の試合は何ともいえない、微妙な展開での黒星でした。
左腕に対して岡田、福浦、大松をスタメンに据えた西村監督には変化の兆しを感じつつも、6回の無死一二塁でサブローに強攻をさせてチャンスを潰すなどは相変わらずでもあり、クリーンアップと言えどもサブローであれば送って欲しかったですし、脱皮をしようとしながらも皮がどこかに引っかかってもがいている蝉のようにも見えます。
今後に期待をしていいのか、はたまた斜に構えるべきなのかを迷っていますが、明日の先発が光原ですから後者なのかなと凹み気味です。

今年のマーフィーはこんなものだと、そう思うしかないようなピッチングでした。
6回を3失点はぎりぎり及第点ですし、杉内と互角に投げ合ったと言えなくもありませんが、とにかく点の取られ方が悪すぎます。
例によって立ち上がりの悪さを露呈した上に、味方が逆転をした直後に失点をしてしまっては流れを掴めないのも仕方がありません。
ストレートが130キロ台半ばしか出ていない上に、昨年の好調なときに威力を発揮したカーブが高めに抜けたりど真ん中に入るようでは苦しすぎます。
打線の援護があればのらりくらりと切り抜けられるぐらいのピッチングはできるでしょうが、このテンポの悪さではそれも難しいようにも思えます。
ベタではありますがストレートのスピードを取り戻すしか復活の目はないように思われ、ここは思い切って浦和に送って西本道場に叩き込むのがよいかもしれません。
走りこみと投げ込みで腹回りもスリムになったマーフィーであれば充分に勝利に貢献をしてくれるでしょうから、ここは英断を求めたいところです。

もちろんマーフィーをローテーションから外してしまう余裕が今の先発陣に無いことは分かっていますが、若手の抜擢にはいいチャンスです。
浦和で結果を残しながら、そして1軍の先発陣の頭数が足りずにチャンスがありながらもスルーをされた服部、木村、植松らの悲劇の繰り返しは勘弁です。
もっともロッテファンの期待を集めている阿部は数字ほどには内容は良くないとの話も聞こえてきますし、短期間でそこまで劇的に人は変われませんので、仮にマーフィーが抹消をされても次も光原路線で川越になるような気がしないでもありません。

来日初黒星を喫したロサは今日もストレートで押しまくり、そしてそのストレートを痛打されてのサヨナラ負けです。
今日も145キロを越える豪腕ぶりを発揮しましたし、コントロールもまとまっていましたが、さすがに全てがストレートでは狙い打ちをされても無理はないでしょう。
似たようなタイプのペンもカーブがあってこそですし、ロサもスライダーやチェンジアップを投げられるとのことですので、ここは捕手のリード次第のような気もします。
いいボールは持っているのですから何とか活かしたく、ここは王様の発想の転換に期待をしたいのですが、金澤や小池の起用もそろそろ考えたいところです。

打線は期待薄だった下位打線が頑張りましたので、「CHANGE」を期待していた自分としてはごめんなさいとしか言いようがありません。
金泰均もさりげなく打率を上げてきましたし、里崎もバントをしっかりと決めるなど役割をこなしていますから、仕掛けの遅さは気になりますが流れとしては悪くはないように思います。
こうなると当たりが出始めた金泰均を上位打線に戻したくもなりますが、しかし個人的には反対です。
下位に第二のクリーンアップがいるような打線が理想ですし、相手からすればこれほどいやらしいことは無いでしょう。
それよりも代走の使い方が気になって仕方がなく、先日来のサブローもそうですし、今日の最終回も金泰均に代走を出すべきではなかったかと思っています。
先を見すぎて後手に回っているのでなければよいのだがと、いつもながらの老婆心です。

それにしてもソフトバンクの打線は強烈で、金をかければ勝てるという野球には否定的ながらも、現実から目を背けることはできません。
ダーティ細川はともかくとして、内川が額面どおりの活躍をしていることが羨ましいです。
足のある選手もいますからかつての巨人とは違ってバランスも取れていますし、清田に森福をぶつけるなどベンチの采配にも偏りは見られません。
今度こそ日本シリーズへとの球団と現場の意気込みが感じられますし、まだ順位を語る時期ではありませんがCS出場はほぼ間違いないでしょう。
蟻の一穴があるとすればやはり投手陣で、今日はソフトバンクからすれば絶対的な守護神であるはずの馬原を攻略して追いついたので浮き足立たせるには最高の展開であり何としても勝ちたかったのですが、それでも明日の摂津を打ち込むことができれば面白い展開が待っていそうな気がします。
ロッテの先発が光原であることを考えれば早い回での援護が必須ですし、気持ちよく週初を迎えられるような快勝に期待をします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 2 0 0 0 2 4 10 1
ソフトバンク 1 0 0 0 1 1 1 0 1X 5 13

0


◆4月23日(土) ソフトバンク-千葉ロッテ1回戦(ソフトバンク1勝、13時1分、鹿児島、19,002人)
▽勝 森福 7
試合2勝
▽敗 ロサ 4試合1敗
▽本塁打 サブロー1号(杉内)

▽バッテリー
千葉ロッテ マーフィー、古谷、伊藤、ロサ―里崎
ソフトバンク 杉内、ファルケンボーグ、馬原、森福―細川

 

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ある晴れた昼下がり

2011-04-22 01:21:35 | 千葉ロッテ

船橋駅の近くに、何を扱っているのかは知りませんが船橋市場があります。
もし今日の試合に打ち込まれるようですとその船橋市場で渡辺俊の姿を見ることができるかとも思ったのですが、しかし渡辺俊は曳かれてはいきませんでした。
ペンが離脱をしたことで苦しい台所事情となった先発陣に孝子二人が出た後に、渡辺俊が子牛にならなかったことが嬉しくてなりません。

やはり渡辺俊は屋外で投げるべきだなと、そう思ったロッテファンが多かったことと思います。
前回の登板であれほど乱れたのが嘘のように、味方が先制をした直後の失点には不満が残りますが、それでも7回1失点にまとめたのですから文句のつけようがありません。
高めにボールが抜けるなど好投と言ってよいかどうかは微妙なところはあるものの、それでも無四球で切り抜けるだけのコントロールが伴っていたことが勝因の一つでしょう。
コントロールの悪い渡辺俊ほど手に負えないものはありませんので、とにかく今日はホッとしています。
昨年はこういったピッチングが次に繋がらなかったのが8勝に終わった理由ですから、次の登板が注目をされます。

打線は数少ないチャンスをしっかりとものにして、いい点の取り方でした。
相手が勝手に四球で崩れたということもありますが、きちんと走者をバントで送ったことが大きかったと思います。
これこそが私の望んでいる野球ですし、やや左対左へのこだわりを捨てたようにも見えること、福浦を4番に据えていることなどを好意的に受け止めています。
ただこれも渡辺俊と同様に長続きをしなかったのが昨年の西村監督ですから、まだまだ安心はできません。

それにしても小池はおろか、神戸も全く出番がないのは予想どおりではありましたが、まるで1試合で使う選手に上限を課しているかのような起用法は、選手の心にカビを生やすのには充分すぎるぐらいの効用がありそうです。
先発の頭数が足りないので週末に誰かを浦和から引き上げそうで、その代わりに小池が1軍での出場が無いままに抹消をされたら軽い笑いを送ることにします。
そして登板間隔からして昇格候補は小野ではないことから、それが光原、川越なのか阿部、山本徹なのかで西村監督の皮が脱皮なのか化けの皮なのかがハッキリとするでしょう。
昨年も同様なケースで木村に期待をしまくって裏切られましたが、季節的にはまだ早いですが是非とも脱皮であるよう、地震で揺れまくる船橋から念を送ることにします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 4 0
千葉ロッテ 0 0 3 0 0 0 4 0 X 7 6

0


◆4月21日(木) 千葉ロッテ-西武3回戦(ロッテ3勝、13時、QVCマリン、8,830人)
▽勝 渡辺俊 2
試合1勝1敗
▽敗 西口 1試合1敗
▽本塁打 中島2号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、ロサ、藪田―里崎
西武 西口、長田、岡本篤―銀仁朗、上本

 

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エースを乗り越えろ

2011-04-21 01:02:49 | 千葉ロッテ

藪田が先発をしていたことなどは忘れかけていましたが、その記憶を唐川が呼び起こしてくれました。
成瀬に続く唐川の完封勝利はチームにとって1996年の藪田、ヒルマン以来の15年ぶりの快挙で、そして唐川がロッテの歴史に名を刻んだことにもなります。
今年こそは二桁勝利が期待をされる唐川にとっては、これ以上にない吉事です。

成瀬を絶対的なエースに位置づけての「負けないように」との唐川の発言に、涙が出るほど喜んでいます。
そういった自分を前に押し出すようなタイプの選手はロッテには少ないですし、球界を見渡してもあまり多くはありません。
物静かな、そして言葉少ない唐川が発したエースへの挑戦状が、他の選手たちへの導火線になってくれることを願っています。
そしてそれだけの存在感、大物感が唐川にはあります。

唐川が同じく期待をされている大嶺と大きく違うのは、その自分をしっかりと持っていることだと思います。
デビュー戦で橋本のリードに首を振ったことは有名ですが、この試合でも「首を振ったのにそこに投げてしまった」と悪びれることのない唐川には里崎もお手上げでしょう。
西本コーチの投げ込み指令にも平然と「次の機会に」とスルーをしましたし、こと唐川について言えば無理をして壊れるといった心配は無用にも思われます。
この唐川の爪の垢を煎じて飲ませたい大嶺も負けることなく、忘却の彼方となりつつある「チームYU」の復権を目指して頑張ってもらいたいです。

打線では5番に座ったサブローが先制打を含む猛打賞と、前日の荻野貴に続いて新商品のアピールとばかりの活躍です。
言葉は悪いですがこういった爆発があるからこそ西村監督も見切れないのでしょうし、しかしこれが続かないのがタチの悪さにも繋がっています。
何をどう思慮しているのかは分かりませんが、なぜかここ数試合はサブローに守備固めを出さない西村監督の思惑がどこにあるのか、顔ぶれは変わらないまでも打順をいじり始めたことが吉と出るか凶と出るか、もう暫くは様子見が必要でしょう。
8番に大松や金泰均を置くなど昨年とは違って打順の意味を無視した前監督路線に戻りつつある危惧を払拭するような、New西村を心待ちにすることにします。

地味に金泰均が出塁率を上げ始めましたし、里崎がきっちりとバントを決めるなど、打てないなら打てないなりに頑張ってくれています。
9番に戻った今江が打ち始めたことで荻野貴が活きてきそうですし、井口の好調さが締まりをもたらしています。
そう考えると悪い打線ではないと思うのですが、どうにもしっくりとはこない理由を探しつつ、今日の寝床の確認に戻ります。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 0
千葉ロッテ 2 0 0 0 1 0 0 0 X 3 8

1


◆4月20日(水) 千葉ロッテ-西武2回戦(ロッテ2勝、13時、QVCマリン、9,105人)
▽勝 唐川 2
試合1勝1敗
▽敗 帆足 2試合1勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川―里崎
西武 帆足、長田、藤田―銀仁朗

 

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鬼の先輩

2011-04-20 01:36:40 | 千葉ロッテ

昨年の開幕戦にこそ投げ負けましたが、ここまで成瀬と涌井の直接対戦は成瀬の4勝1敗で先輩の意地を見せており、涌井からすれば鬼のように思っていることでしょう。
一線級を相手にするとそれこそ鬼のようなピッチングを披露する成瀬の真骨頂のような今日の試合は、ロッテファンに貴重な3勝目をプレゼントしてくれました。
こうなるとそろそろ連勝が欲しいところで、明日の唐川に期待です。

連日のタクシー帰りですので映像を全く見ていないのですが、完封勝利ながらも成瀬にしては少ない6奪三振ですから打たせて取るピッチングとの報道どおりだったのでしょう。
最終回にやや手こずりましたが8回までの球数を考えれば効率的な投球内容だったようで、巧投と言ってよいのかもしれません。
その点では「勝つためのピッチング」と評価ができますし、打線の援護が受けやすいわけですから成瀬にとっても一つの境地への足がかりを得たとも言えます。
何となく抑えられてしまったという印象を相手に与えることはプラスにこそなれマイナスにはなりませんので、次に繋がるかがポイントになるように思えます。

何となく抑えるという点では成瀬よりも一枚も二枚も上の涌井は、今日も10安打を浴びながらも2失点とさすがのピッチングです。
ロッテ打線の効率の悪さと言ってしまえばそれまでですが、走者を出してからの涌井の粘り腰は成瀬にも参考になるでしょう。
そんな中でグッズが発売となったばかりの荻野貴が販促とばかりに3安打でお立ち台にたったのは見事で、53試合目にして打撃の壁にはぶつかっていないようです。
まだ守備でも大きな破綻は見せていませんし、盗塁も含めた走塁も順調のようで、老婆心をあざ笑うかのような活躍に心が躍ります。
暫くは岡田とのコンビは続くと思われますので、快足核弾頭MOOとして今後も活躍をしてくれることを期待します。

涌井に翻弄をされた打線は顔ぶれこそ変わりませんが、金泰均を8番に置くなど昨年に比べれば動きが早い西村監督です。
もっとも大松もそうでしたが、8番であれば金泰均である必要はないと思いますし、今日も9+1人野球ですから三つ子の魂百までです。
登録抹消となったペンが心配ながらも昇格をしたのが野手の神戸というのがどうにも理解ができず、液状化をしたベンチを均すために大型の地蔵が必要だったとしか思えません。
ずらりと並んだ年俸に見合わない下位に鎮座をする選手に見切りをつけるのはいつなのか、そもそもつけるつもりはあるのかと、開幕をしてまだ日が浅いので焦っているつもりはありませんが、こうもフル出場が続くとどうにも毒づきたくもなります。
勝負師ニシムラからおしん西村と呼ばれる日もそう遠くないのではないかと思いつつ、眠いのでそろそろ寝ることにします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 1 1 0 X 2 10

0


◆4月19日(火) 千葉ロッテ-西武1回戦(ロッテ1勝、13時、QVCマリン、8,287人)
▽勝 成瀬 2
試合1勝1敗
▽敗 涌井 2試合1勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―里崎
西武 涌井、グラマン―銀仁朗、上本

 

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微妙な人選

2011-04-19 01:55:39 | 千葉ロッテ

開幕とともに新しいグッズが発売となることは当たり前の行事ですから、今回の発表はむしろ遅いぐらいです。
もしかしたら震災の影響で製造が遅れたのかもしれず、そうであれば球団としては満を持しての発売かもしれません。
純粋にグッズとして考えれば魅力があるかどうかは個々人で違うでしょうが、こういった商品はファンサービスの一環ですので個人的には大歓迎です。

荻野貴選手をモチーフにした『荻野貴行き先プレート』発売開始!! (4/18 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

4月19日(火)埼玉西武戦より『荻野貴行き先プレート』をマリーンズストアプラザ店、ホームプレート店で発売開始!!
今や球界を代表する韋駄天、荻野貴選手のスピードをモチーフにした電車プレート。
応援に! インテリアに!是非、ご使用ください!!

■荻野貴選手コメント
「自分のオリジナルグッズが発売されて嬉しいです。電車プレート風で応援、インテリアとしても使えます。球場では塁に出た僕へ向けてかざして欲しいですね。まず、快速で二塁への盗塁を狙い、二塁からは特急で一気にホームへ駆け抜けたいと思っています。皆さんの応援が僕の一歩を後押ししてくれます。このプレートが球場に多く掲げられれば、それだけ出塁しているということ。僕と一緒に駆け抜けましょう。」

快足と特急をこじつけてのプレートは価格的にもお手頃ですし、5月まで残っていれば間違いなく買いたい商品です。
この荻野貴に続いて岡田、伊志嶺バージョンが発売になればチームも調子を出していることになりますし、早坂までもが名を連ねれば言うことはありません。
球場でこのプレートを首にかけたファンが登場をしそうで、ちょっとした話題にもなるような気がします。

清田選手プロデュースバスタオル・フェイスタオル発売開始!! (4/18 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

4月19日(火)埼玉西武戦より『清田選手プロデュース オリジナル大判バスタオル/ フェイスタオル』をマリーンズストアプラザ店、ホームプレート店で発売開始!!
清田選手自らがプロデュースした今回のタオルは「笑顔」という言葉がバックに大きく入った清田選手ファン必須アイテムです!
大判バスタオル、フェイスタオルと2種類のサイズを用意しております。
是非、お買い求めください!!

荻野貴とくれば次は清田となるのは当然のことで、新しいロッテの象徴でもありますのでナイスな人選です。
笑顔と言えば今江、上野ですが、もちろん清田のやんちゃ坊主のような笑顔も魅力的です。
今季はやや出足が遅れてしまいましたが、まだまだ挽回のチャンスはいくらでもありますから、地元の星として頑張ってもらいましょう。

里崎選手プロデュースバスタオル・フェイスタオル発売開始!! (4/18 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

4月19日(火)埼玉西武戦より『里崎選手プロデュース オリジナル大判バスタオル / フェイスタオル』をマリーンズストアプラザ店、ホームプレート店で発売開始!!
里崎選手自らがプロデュースした今回のタオルには「自信こそ最大の力」という力強い言葉と里崎選手のバッティングシルエットが入った里崎選手ファン必須アイテムです!
大判バスタオル、フェイスタオルと2種類のサイズを用意しております。
是非、お買い求めください!!

野手が続きましたので次は投手、そうなれば唐川か内あたりが妥当だと思うのですが、このあたりから風向きが怪しくなってきます。
なぜに里崎なのかは分かりませんが、オフの契約交渉の際のロッテ愛に球団が報いた結果なのかもしれません。
自信ではなく過信ではないかとは皮肉に過ぎるのかもしれませんが、まだまだ里崎に負うところが大きいチームですので巻き返しに期待をします。

『サブローバーガー(和牛メンチカツ)』をロッテリアQVCマリンフィールド店で限定販売開始! (4/18 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

千葉ロッテマリーンズとロッテリアのコラボバーガー、サブロー選手監修・公認の『サブローバーガー(和牛メンチカツ)』を4月19日(火)からロッテリアQVCマリンフィールド内店舗において販売を開始します。
このサブローバーガーは"今シーズンも勝利の「カツ」""チームスローガン「和」"の元担ぎもありの縁起の良いコラボバーガー。
サブロー選手大絶賛のこの本格メンチカツバーガーは、兵庫県産ブランドである黒田庄和牛にキャベツと濃厚なソースを使用しジューシーでボリュームもたっぷり!
自信をもってお届けする満足度の高い仕上がりです。
QVCマリンに来場したらぜひ召し上がってください。

■サブロー選手会長コメント
「メンチカツが大好きなので、サブローバーガーにしていただき嬉しいです。このサブローバーガーはジューシーでボリューム満点、とても美味しいので皆さんに食べて欲しいです。ホームランが出たら、サブローにあやかり360円になると聞いています。チームの為、そして皆さんのためにも一本でも多くのホームランが打てるように頑張ります。ホームランバッターではないのでホームランは狙いませんが、ヒットの延長がホームランになることはあると思います。是非、サブローバーガーを食べながら、サブロー、そしてマリーンズを応援してください。」

そして極めつけが、このサブローバーガーです。
なぜにメンチカツが「和」の験担ぎになるのかが理解できず、和牛だから和だと言わせるつもりもありませんし、また岡山ともイタリアとも関係がないのにサブローなのはなぜかしらと思うのですが、単に選手会長だから、あるいはホームランで360円という値段がロッテリアとしては無難なところというのが真相なのでしょう。
かなりボリュームはありそうですが、さすがにハンバーガーで580円というのは私の金銭感覚にはマッチしませんから、おそらく食べることはないと思います。
よくよく考えてみれば金泰均バーガーも食べずに終わりましたし、このサブローバーガーの登場でこのままお蔵入りになるのでしょうから、それはそれで来季のサブローバーガーの行く末に興味があったりもします。

いろいろな商品が発売となりますが、そう言えば堀の引退記念グッズはどうなったのかと、引退セレモニーはやらずじまいで終わってしまうのかが気になっています。
日程が過密ですからシーズン中の、例えば交流戦やオールスターの合間にというわけにもいかないでしょうし、今年のファン感謝デーまで順延になるのかもしれません。
どうなるにせよチームの功労者である堀に失礼の無いよう、球団には最大限の配慮をしてくれることを望みます。

 

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ピエロ

2011-04-17 21:33:01 | 千葉ロッテ

なんとも情けない試合をやらかしてくれました。
日本ハムファンからすれば激怒ものの田中、小谷野のエラーを足がかりに井口が4打点と期待どおりの教師ぶりを見せてくれたところへ、その教師の身内である大嶺が赤点のピッチングで撃沈をしたのですからお話にもなりません。
どうやら厳しさを教えるべきは相手ではなく味方であったようで、きっと巷ではこの4年間で大嶺は何をやっていたんだと非難集中でしょう。
あまりに無様なピエロぶりに、どうにもやるせない気持ちで凹みまくっています。

せっかく味方打線が2点の先制をしてくれたのに、その直後に3四球に満塁被弾ですから大嶺は即刻浦和に送られても仕方がないぐらいの醜態です。
ストレートは145キロ前後と昨年までに比べれば数字は出ていましたが、その代わりに失ったものが大きすぎます。
やはり一昨年のフォームのままでスピードを増していくやり方でいくべきだったと、昨年の失われた1年が重くのしかかります。
いいボールは持っていながらも気持ちで負けてしまっている大嶺は、やはり老獪なリードでなだめすかしながら引っぱっていくしかありません。
里崎が適任なのか、的場に任せるべきか、はたまた山中コーチが直に指導をするのか、そろそろ真剣に考えなければ翔太が1軍に出場をするようになった頃には兄貴は影も形もない、なんてことも充分にありそうな今日の大嶺の体たらくでした。

昨日今日と2試合連続して先発が早い回でKOをされましたから、中継ぎ陣としてはいい迷惑でしょう。
今季初登板の吉見も流れに飲み込まれたのか今ひとつでしたし、山本一に至っては昨日に続いて左打者にやられるのですから存在意義すら問われかねません。
大谷も大事なところを任せられるような内容には思えませんでしたし、どうにも投手陣が心配です。
頭数ばかりがいながらも試すことをしないために同じような顔ぶれで同じように打たれる、といった悪循環から抜け出すためにも、ここは浦和から若い力を抜擢したいところです。

結果的に白星を献上することとなりましたが、ハンカチ王子の力の底は見えたように思います。
その8割は変化球という面白みのないピッチングで、しかもストレートは140キロそこそこと10代の頃の面影もありませんので、ある意味で大谷に似ています。
何となく抑えることはあっても長続きはしない、打たれ出したら止まらない、そんなタイプの投手だと言ってよいでしょう。
今日のピッチングにマスコミも「持っている」と内容自体の評価はしづらいでしょうし、勝ち星は重ねても防御率は4点台ぐらいでルーキーイヤーを終えると予想をします。
そんな投手に抑えられてしまった打線を嘆くしかなく、どこかで金泰均に一本が出ていれば攻略ができていたのにと、そこが残念でなりません。
まだ6試合ながらも打率が1割に満たないのでは期待をしている私としても庇いようがなく、そろそろ一発が欲しいところです。

それにしても今日もこんな展開で見事な9人野球ですから、大嶺に代えて竹原を2軍に落としたのも納得です。
控えの野手などは3人もいれば充分な西村野球ですし、これだけ先発が崩れるようですと中継ぎ陣をもっと呼んだ方がよいでしょう。
空前絶後の投手16人体制にでもすれば話題にもなりますし、どうせ浦和でも出番がこない投手が溢れかえっているのですから一石二鳥です。
高校野球のようにレギュラーだけでどこまで突っ走れるのか、それはそれで見てみたかったりもします。
西村流の和がどういったものか、その真価が問われる2011年はまだ始まったばかりです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 0 0 2 0 0 0 0 4 6 1
日本ハム 4 1 1 0 0 2 0 0 X 8 12

2


◆4月17日(日) 日本ハム-千葉ロッテ3回戦(日本ハム2勝1敗、13時3分、札幌ドーム、37,863人)
▽勝 斎藤佑 1
試合1勝
▽敗 大嶺 1試合1敗
▽本塁打 井口1号(斎藤佑)、ホフパワー3号(大嶺)、糸井2号(山本一)


▽バッテリー
千葉ロッテ 大嶺、吉見
、山本一、大谷―里崎
日本ハム 斎藤佑、林、宮西、榊原、増井、武田久―大野

 

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エクソシストが生まれるまで

2011-04-17 00:34:51 | 映画

ザ・ライト エクソシストの真実

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今日の映画は「ザ・ライト」です。
日本では副題に「エクソシストの真実」とあるように、一人の神学生がエクソシストになるまでを描いた作品です。
これが実話を元にしたもので、登場人物は現在も現役で悪魔祓いを続けていることがエンドロールで紹介をされていました。

エクソシストと言えば1974年に公開をされた作品が有名ですし、私も子どもの頃に観て恐怖を覚えたホラー映画の代表作の一つです。
しかしこの「ザ・ライト」にはそういった派手な演出はなく、これは字幕の意訳かもしれませんが、悪魔の存在を疑う神学生に「首が回ったり緑のゲロが必要かい」という神父の言葉がこの映画を象徴していると言ってよいでしょう。
悪魔に憑依をされても破壊的な力を見せるわけでもなく、よって心を病んでいるだけとの見方もできますので、作中にもあるとおりその見極めは非常に重要で、そしてその判断もエクソシストに任されているとのことです。
これはある意味で魔女狩りと同じ危うさをはらんでいるようにも思えますし、しかしエクソシストはローマ司教区から正式に認められたものであるそうで、宗教観の薄い日本人にはなかなか理解がしがたい、どうにもホラーの領域から脱せられないのが正直なところです。
ですからかつての「エクソシスト」を期待して映画館に足を運ばれると、そのギャップにちょっと失望をするかもしれません。

そうは言っても全体的に暗い雰囲気の中で恐怖感を煽る演出はされていますし、実際に映画館のスクリーンで観てこその心拍数が高くなる映画ではあります。
年甲斐もなく体をビクッと震わせたシーンもありましたし、これはDVD鑑賞ではなかなか味わえない醍醐味です。
この映画に何を求めるのかによって評価はかなり乱高下をするでしょうが、アンソニー・ホプキンスの怪演を観るだけでも価値があると思います。


2011年4月15日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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