6 井口資仁 内野手 39歳 年俸1億8000万円
【2013年成績】 135試合 485打数 68得点 144安打 打率.297 31二塁打 2三塁打 23本塁打 83打点 4盗塁 77四死球 81三振 得点圏打率.259
今年はやたらと春が永かった、そんな井口でした。
ここ二年ほどは7月あたりから暦どおりに夏井口となって下り坂となるところが、今年はその7月に.375と打ちまくっての季節外れな桜吹雪です。
さすがに日本人は四季を大切にするという感じで結局は8月、9月と夏の訪れを避けることはできなかったものの、39歳でこれだけやってくれれば充分でしょう。
例年な動きであれば日米通算2000本安打があるいは幕引きになるのではと思っていたのですが、それをあざ笑うかのように驚きの7月中の達成でもう一つの目標である40歳現役を確かなものにした井口は、こうなったら日米通算2500本安打を目指してもらいたいです。
その春井口が続いた一番の理由は、やはりファーストへのコンバートでしょう。
どうしてもセカンドは横への動きが多いために足腰に疲労が溜まりますから、それが夏井口の典型的な上体だけのスイングに繋がっていたのだと思います。
今季は春先からそういったスイングで不安なスタートでしたが早々に立ち直り、飛ぶボール効果があったとは言いながらも一時期は落合以来の日本人30本塁打もあるのではないかと期待をした長打ぶりもあり、ストレートにも力負けをせずにはね返すパワーが健在だったのが喜ばしかったです。
惜しくも3割は逃したもののロッテの井口としてはほぼキャリアハイなシーズンで、四番に座った今江との相乗効果で打線の軸としてしっかりと機能をしてくれました。
また成功率は高くはありませんが4盗塁は気持ちが感じられて嬉しく、凡ゴロでもしっかりと走る姿は他の選手の見本となったはずです。
ファーストの守備では意外に柔らかなグラブ捌きなど無難にこなしてくれたといった感じで、やはり横の動きはどうしても鈍くはありましたがこれだけ打ってくれればお釣りがきます。
欲を言えば「俺の背中を」的なスタンスをもう少し外向きに発散してくれればとも思うのですが、マウンドに野手が集まっても外側でグラブを叩いているなんて姿をまま目にしましたので、それが井口のスタンスであればその背中から学ぶ選手が出てくるよう願うことにしましょう。
来季も三番としての活躍が期待をされる井口は、しかし年齢からくる衰えとの戦いが続きます。
そのあたりは伊東監督と上手く折り合いがついているのかDHでの出場や休養日も交えて、今季以上にスタミナに配慮をしつつの起用となっていくのでしょう。
その練習に対するひたむきさは今のロッテには必要なものですし、だからこそもっと前に出て欲しいのですが、いい意味でその姿勢がチームに浸透をしてくれればと思います。
生え抜きのミスターロッテ、今江がどれだけ活躍をしても井口ロッテなところに変わりはない現状ですから、ベテランの強みを出して頑張ってもらいたいです。
世代交代の波が押し寄せているところでも簡単にその座は明け渡さない、そんな老井口の踏ん張りに期待をします。
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿
2012年通信簿
【オリオン村査定】 1億8000万円 → 2億円 (△11%)