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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2016年通信簿 50 大嶺翔太

2016-12-31 02:44:25 | 千葉ロッテ

 

50 大嶺翔太 内野手 25歳 年俸700万円

【2016年成績】 38試合 72打数 5得点 17安打 打率.236 4二塁打 1三塁打 0本塁打 7打点 0盗塁 2四死球 20三振 得点圏打率.357

今季も一軍に定着はしきれませんでしたが、地味にキャリアハイなシーズンではありました。
しかし平沢の加入、中村推しの球団やベンチを考えれば今江、クルーズの退団で前途が開けるどころか内野手としての終焉が近づいているような気がします。
追いやられる前に積極的な外野転向を、とは繰り返しではありますが、そろそろ何かを変えなければならない年齢に差し掛かっている大嶺翔です。

身体能力の高さは見せてくれましたが、その才能、感性だけでやっている感じです。
20代そこそこであればそれもよいのですが、20代半ばに差し掛かってもそれだけですと安定をしたプレーをすることは望めません。
クルーズばりの体幹の強い守備は魅力的ながらもやはり打撃があってこその大嶺翔なわけで、本人がどう考えているかは分かりませんが、守備の負担があるのであればさらなる繰り返しになりますが外野に転向をさせたい、荻野や伊志嶺がぐずついている現状からすれば年齢的にいいところでもあります。
9月にプロ初の3安打猛打賞と徐々に力を付けつつはありますが、打席内で落ち着き、そして余裕がなく、受けに回ってしまっているように見えます。
きたボールを打つ、と言ってしまえば聞こえはいいですが、あまり考えていないからこそ、また直線的なスイングだからこその三振の多さに思えてなりません。
石垣島といった戦略的なところがあったにせよオコエ、古谷と血縁的なものを気にしない球団が獲った大嶺ブラザーズ、花を咲かせてください。

2010年通信簿 2015年通信簿
2011年通信簿
2012年通信簿
2013年通信簿
2014年通信簿


【オリオン村査定】 700万円 → 900万円 (△29%)


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ボトルネック

2016-12-31 02:37:17 | 読書録

ボトルネック

新潮社

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ふと気がつけばパラレルワールド、しかしそこにいたのは自分ではなく生まれることのなかった姉が、そして周りの人々も違った人生を歩んでいます。
テーマとしてはアニメ向きかとも思いますが、実際のところはそんな甘っちょろいものではありません。
ボトルネック、その言葉がじわじわと真綿で首を絞めるかのように追い詰めていく、これはファンタジーではなく重苦しい人生譚でしょう。

読み方はいろいろあると思います。
額面どおりにパラレルワールドでの物語とするのが王道でしょうが、夢の中の出来事と見えなくもありません。
無意識の中でなれなかった自分を投影して自身を見つめ直す、気づき気づかされる、その現実にどう処していくかを問われているようにも思えます。
そうであれば人生を変えるチャンスが自分にあったはず、それを手に入れられなかったのは限界でもあり、運命でもあり、そして憧れでもあります。
そこから立ち直ることができれば映像化も楽しみですが、結末はご自身の目でお確かめください。


2016年12月29日 読破 ★★★★☆(4点)


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2016年通信簿 49 陳冠宇

2016-12-30 00:08:53 | 千葉ロッテ

 

49 陳冠宇 投手 26歳 年俸1700万円

【2016年成績】 7試合 1勝1敗0S 防御率4.01 24回2/3 25被安打 3被本塁打 10与四球 0与死球 23奪三振 被打率.272  

昨年の終盤戦では神がかった、ぐらいに一皮も二皮もむけた姿を見せてくれた陳冠宇でしたので絶大なる期待を持っていたのですが、二年目のジンクスは容赦ありませんでした。
9月にようやく今季初勝利はチームとしては唯一の先発左腕のそれですのでニーズは高いはず、その期待に応えられなかった歯がゆさは半端ではありません。
しかし外国人選手枠であっても実質的には日本人扱いですので長い目で見たいと、秋季キャンプやファン感謝デーに参加をするなど好感度も抜群ですので、チェンチェン大丈夫、ベタなヒーローインタビューを数多く聞かせてくれる陳冠宇の反攻を心待ちにしています。

二軍でもピリッとしなかった陳冠宇ですので、期するところはあるはずです。
昨年はテスト入団からあれよあれよと一軍での好投、オフには結婚をしての大幅昇給、意識をせずとも油断のようなものがあったのかもしれません。
良かったときには140キロ台前半とは思えないキレのあるストレートを投げていたのですが、シーズンを通して昨年の前半のようなもっさり感があったのが正直なところです。
先発でなかなか結果が出なかったところでの中継ぎ連投、しかし直後の抹消ともう一つベンチには信頼をされていないようにも見えるのが心配と言えば心配、自信を失ったのかボール先行で攻めの姿勢が感じられなかったのは不安、そして不満、そのあたりの解消がまずの目標でしょう。
おそらくは来季も藤岡は中継ぎでしょうから先発左腕として期待できるのは陳冠宇だけですので、ピチピチ感のあるピッチングをお願いします。

2015年通信簿


【オリオン村査定】 1700万円 → 1500万円 (▼12%)


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王になろうとした男

2016-12-30 00:03:31 | 読書録

王になろうとした男

文藝春秋

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伊東潤の短編集です。
北条氏を中心とした関東の武将を取り上げることが多いのですが、しかし今回は織田氏です。
それでもあまりメジャーではない渋いところを引っ張りだしてくるのはさすがと言いますか、伊東潤はこれでなきゃ!といった感じでしょう。
逸話などがあまり多くないことでそれだけ作者の腕の見せどころ、今作もたっぷりと楽しませてもらいました。

毛利新介、塙直政、荒木村重、津田信澄、そして彌介と、思わずニヤリ、といった顔ぶれです。
桶狭間で今川義元の首を取ったのが毛利新介、一時は柴田勝家と肩を並べるまでになった塙直政は原田直政の方が通りがよいかもしれず、叛乱を起こしたのは荒木村重、津田信澄は信長の甥で明智光秀の女婿だったために本能寺の変のどさくさで謀殺され、黒人奴隷から信長に取り立てられた彌介はやはり本能寺の変での奮闘を最期に姿を消しました。
これらの人物の半生を描くのではなくテーマは野心、距離を置く者、取り込まれて自滅する者、ふと気がついて冷静さを取り戻す者、夢を追い求める者など、切り口は新鮮です。
中川清秀、万見仙千代、あるいは本能寺の変での丹羽長秀、村井貞勝など登場人物の関わり合いもなかなかに面白く、これはお薦めです。


2016年12月27日 読破 ★★★★☆(4点)


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2016年通信簿 48 宮崎敦次

2016-12-29 00:25:45 | 千葉ロッテ

 

48 宮崎敦次 投手 24歳 年俸730万円

【2016年成績】 2試合 0勝0敗0S 防御率0.00 2回 0被安打 0被本塁打 0与四球 0与死球 2奪三振 被打率.000

紅白戦で炎上をするなど今季もダメか、と思っていた宮崎が、閉幕間際のお試しではありながらもプロ初登板、下位指名であることを考えればまずまずの二年目でした。
まともに投げられる左腕が数えるほど、といったチーム事情があるにせよ、来季への期待は相当に高いはずです。
それは浦和で51試合と春先からやたらに使われたところからも分かりますし、宮崎にとっては千載一遇のチャンスを逃さないようホップ、ステップ、ジャンプです。

ただもう一つ特徴が見えなかったのもまた事実であり、一軍で登板を重ねることでの乗り越えなければならない壁はまだまだ高いでしょう。
140キロ前後のストレートに変化球はスライダー、チェンジアップといったところか、さほどに切れ味抜群でもありません。
コントロールがそこそこまとまっていたのはやや意外でもあり、逆にストレートはもう少し出るかなと、ロッテな改造の結果でなければと願うばかりです。
小柄ですのでどうしても力押しは難しく、150キロ近いストレートがあればまた話は別ですが、宮崎が目指すべきはキレキレ、そういう意味では初見のマウンドは小気味よいものでしたのでそれを忘れずに、フェニックスリーグでも結果を残して自信を深めている旬を大事にしてもらいたい思います。

2015年通信簿


【オリオン村査定】 730万円 → 800万円 (△10%)


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大丈夫、心配ない

2016-12-28 00:00:08 | 千葉ロッテ

どこかで聞いた言葉です。
涌井との契約交渉が水面下での下交渉をしつつ年越しとなるのは特筆をすべき事象ではありませんが、しかし先日にメジャー移籍の可能性が報じられただけにきな臭くはあります。
伊東監督をアシストするように球団に補強を要求するコメントが出た中でのデスパイネの流出、これは報道を信ずれば球団に責のあるものではなくキューバ政府の意向、そしてデスパイネの判断に振り回されたものでしょうから置いておくとしても、涌井はその後の補強姿勢に注目をしているでしょう。
観客動員数は12球団トップの伸び率ながらも4年連続の最下位、それでも赤字を5億まで圧縮をしたのですからファンサービスも含めた営業施策は間違ってはおらず、その圧縮分をさらなる投資に振り向けるのか、あと少しで黒字と緊縮財政に走るのか、年明けにも決まるとされる「大砲」「メジャーで実績」「でなければ潜在能力」が一つの目安です。
もし期待ハズレなことになれば涌井に大義名分を与えることにもなりますから、その楽観視に裏付けはあるのか、一度あることは二度ある、にならないことを願うしかありません。
デスパイネ資金を投下しての3年9億、よりも競い合いのある100~150万ドルクラスの複数の外国人選手の獲得、動かしてこその生き金です。


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もちっとラインアップを豊かに

2016-12-27 01:38:51 | 千葉ロッテ

クールが卒業とのこと、この卒業というワードは都合のいいもので、要はお役御免ということなのでしょう。
当初は相手方のユニフォームを着ての敵キャラだったはずが今ひとつそのキャラが立たないままに気がつけばマーくんファミリーの一員に、しかし身の軽さをアピールするだけでこれといった特徴のない影の薄い存在になりつつありましたので、クールジャパンも死語になったような、身の引きどころとの判断だと思われます。
そうなれば代わりのキャラクターの登場は期待薄、元祖三羽で鴎子奮迅の活躍に期待といったところです。
そして来季のイベントデーは「WE ARE CHIBA LOTTE シリーズ」に統一をされての8試合、その全てにレプリカユニの配布となりました。
おそらくはまたチケットに500円がオンされてのペラペラバージョンだと思われ、ユニフォームの衣替えは無さそうなので昨年のそれと被りそうな感じです。
それであればオリオンズ、あるいは毎日バージョンとラインアップを豊かにして欲しいとはこちらの都合ですが、せめて袋に詰めてくれればとはこれまたお願いです。


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デスパイネ資金はどこへ

2016-12-26 00:19:46 | 千葉ロッテ

そんなものがあれば、の話ではあります。
デスパイネの流出が決まっても代わりを「キャンプまでには」と危機感の無い、準備不足を露呈した球団が今後にどういった動きを見せるのか、さしたる期待はできません。
そうでなくてもデスパイネだけではなく外国人野手をもう一人は獲っておかなければならないチーム事情であることの理解、認識がないことがモロバレです。
デイリーが積極推しのゴメスは年間を通した数字はまずまずですが、しかし一昨年は90打数21安打5本塁打20打点の.233はギリギリながらも昨年が67打数14安打3本塁打10打点の.209、そして今季が61打数13安打0本塁打5打点の.213とパシフィックを相手にはほとんど通用をしていませんし、3年間で80三振も多すぎます。
今季の年俸は2億円だったようですがこれでは出しても100万ドル+出来高がせいぜいか、それで首を縦に振ったとしてもダフィーとの二人体制はリスクがありすぎでしょう。
一方で李大浩は率は残せますが昨年の31本塁打はホームランテラスの恩恵で21発を稼いだからこそで、ZOZOマリンを本拠にすれば20本塁打も怪しいかもしれません。
そもそも昨年にソフトバンクで5億、マリナーズでは100万ドルに出来高だったようですが14アーチで強気の姿勢を崩すとは思えず、そうなればロッテとは縁が無さそうです。
あるいはデスパイネ資金とはまた違った、李承燁や金泰均のときのように韓国会計なんてことがあるかもしれませんが、三度目の正直よりも二度あることは、の恐怖が先に立ちます。
それであれば新顔ばかりはそれはそれで不安ではありますが、80万ドル程度の20代の選手をあと3人、投打3人ずつで競わせる方がよいのではと思わないでもありません。
こんな諦念をひっくり返すようなサプライズ、無いかなぁ、結果はともあれズレータのサンタみたいなのを、プリーズ!


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2016年通信簿 47 田中靖洋

2016-12-25 00:44:30 | 千葉ロッテ

 

47 田中靖洋 投手 29歳 年俸550万円

【2016年成績】 17試合 0勝1敗0S 防御率2.76 16回1/3 16被安打 2被本塁打 5与四球 2与死球 11奪三振 被打率.271

昨年にキャリアハイ、プロ初勝利を手にしながらも西武を戦力外通告となった田中靖は、かつて兄が所属をしたロッテでの再スタートのシーズンでした。
その兄がロッテでの8年間で残した成績をあっさりと1年で超える活躍はある意味で予想どおり、西武ファンは悔しがっているのではないかと思います。
西野が先発転向、代わりの守護神が益田になるのか内になるのか、いずれにせよ中継ぎ陣の席が一つ空きますので田中靖にとっては一軍定着への勝負の2017年です。

もっとも出足はあまり芳しいものではありませんでした。
一軍キャンプながらもオープン戦の初戦に1回2失点、次の登板では1回3失点と散々なスタートで、古巣の西武相手にはパーフェクトに抑えながらも当然の開幕二軍です。
その二軍でも打ち込まれることが目立っての防御率は6点台、西武の判断は正しかった、との声も聞かれました。
それが8月に一軍に呼ばれると敗戦処理からじわじわと結果を残して勝っている展開でもマウンドを任されるようになるのですからプチシンデレラストーリー、です。
最初に球場で見たときの違和感が何だったのか、YouTubeで昨年を確認してみれば腕を下げていたのがその理由で、夏場までかかったのは慣れの問題だったのでしょう。
戦力外となったものの一軍で数字を出していただけに春先からのフォーム改造は誰の判断だったのか、あのまま上から投げての田中靖であればどうなったのかは気になりますが、矢地、東條と期待ハズレだっただけに、やや変速タイプの右腕としての田中靖への期待が高まります。
これまた言い尽くされていることですが二年目こそが真価を問われるシーズンですので、ロッテの田中は俺だ、の活躍を楽しみにしています。


【オリオン村査定】 550万円 → 1100万円 (△100%)


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2016年通信簿 46 岩下大輝

2016-12-24 03:16:21 | 千葉ロッテ

 

46 岩下大輝 投手 20歳 年俸580万円

【2016年成績】 なし

昨秋に右肘内側側副靭帯再建術を受けての全治10ヶ月、そこからリハビリもありましたので一軍はおろか二軍でも公式戦登板なしは仕方のない岩下です。
それでも順調に夏にはブルペンに復帰し、9月にはフリー打撃で投げましたから来季への準備は万端と思いたいです。
フェニックスリーグでは10月4日に登板をして1回1安打無失点、慎重を期したのか次は10日後の14日でやはり1回1安打無失点、その次が中3日で1回無安打無失点とベンチも本人も手応えを感じてるのではないかと、中3日で登板の予後が気にはなりますが、来季への期待を抑えることができません。

そうなれば気になるのは手術の影響です。
MAX146キロは瞬間最大風速で130キロ台後半から140キロを超える程度のストレートに縦のスライダー、カーブ、フォークを手堅くまとめるスタイルだけに腕の振りが鈍れば全てを無くしたも同然、肘の使い方が上手いと評されていただけになおさらその復帰後のピッチングが気になります。
オーソドックスで肩肘を痛めるようなものには見えないフォームなだけに、名門チームのエースならではの過負荷がもたらしたのかもしれないツケにどう対していくかでしょう。
二木に続け、そのためにも来季はまず浦和のローテーションに入ることを目標にして、夏場過ぎに一軍でのお披露目があればよし、そんなシーズンであってくれればと思います。

2015年通信簿


【オリオン村査定】 580万円 → 580万円 (±0%)


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2016年通信簿 45 田村龍弘

2016-12-23 00:09:19 | 千葉ロッテ

 

45 田村龍弘 捕手 22歳 年俸2760万円

【2016年成績】 130試合 371打数 27得点 95安打 打率.256 16二塁打 3三塁打 2本塁打 38打点 6盗塁 39四死球 91三振 得点圏打率.241

吉田の失速に助けられたところもありましたが、田村が正捕手の座を固めるシーズンとなった今季です。
石川とベストバッテリー賞を、そしてベストナインまでをも受賞しましたので、リーグを代表する捕手との評価をされたことになります。
.230を目指す、などと弱気とも思える目標をクリアしての.250超えは捕手とすれば充分ですし、しかしまだまだこんなところで終わる田村ではないでしょう。
若き司令塔がどこまで伸びるのか、数年後のFA流出をファンが怯えるぐらいの飛躍する来季を楽しみにしています。

キャンプ終盤に高熱を発してリタイアをした田村は教育リーグへの出場、そして二軍の開幕戦と出遅れ必至でしたが、それでもギリギリで開幕に間に合わせました。
その開幕マスクは吉田に譲ったもののライバルの打撃不振もあって三戦目で今季初スタメン、その後はほぼスタメンマスクを被り続けてのキャリアハイのシーズンです。
自慢の肩は序盤戦になかなか刺せずに苦労をしましたが盗塁阻止率は.306と昨年までから1割も落としながらもトップの.317に肉薄、先発陣の信頼を勝ち取るリードも持ち前の強気を取り戻したのがいい感じで、その守りが安定をしたのがよかったのか打撃でも著しい成長の跡が見られました。
昨年の清田と同じくどうして手の内を明かしてしまうのだろう、と不満にも思う「投手に正対してボールを両目で見るようにした」との説明はどこまで本当なのか、前田智の「質問に真面目に答えない、監督のおかげと言っておけばよい感じ」というチャラい印象からしてブラフのような気がしないでもありません。
何にせよ5月までは2割を切る打率が連日の早出特打の成果か6月に急上昇、打ちまくっての.400で月間MVPは捕手としては青柳以来の24年ぶりです。
さすがに警戒をされたのか一時は打撃10傑をうかがう勢いから8月には月間打率が2割を切って元の木阿弥かと思いきや、9月に持ち直しましたので壁を乗り越えたように思えます。
来季からは本意か不本意か、いずれにせよレギュラーが約束をされたも同然の背番号22を背負い、里崎ばりの外のボールを逆らわずに右に流すバッティングができるようになったからこその躍進ですので、振り回さなくなったそれをどこまで極められるのか、吉田推しの自分であっても期待をせずにはいられません。
球団はかなり田村を優遇しているようですが伊東監督はまだまだ、急性上気道炎での離脱から復帰後も金澤をスタメンで使うなど慢心させずの起用はなるほどと思いますし、貧打線であっても我慢をして八番で使い続けたのも田村にとってはよかったのではないかと、その期待と指導に応えてのリード、肩、期待打席到達の100安打をノルマに頑張ってください。

2013年通信簿
2014年通信簿
2015年通信簿


【オリオン村査定】 2760万円 → 4700万円 (△70%)


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2016年通信簿 44 井上晴哉

2016-12-22 00:25:45 | 千葉ロッテ

 

44 井上晴哉 内野手 27歳 年俸1100万円

【2016年成績】 35試合 99打数 7得点 23安打 打率.232 5二塁打 0三塁打 2本塁打 16打点 0盗塁 8四死球 19三振 得点圏打率.289

さりげなくキャリアハイなシーズンではありましたが、今季も一軍の壁を乗り越えきれなかった井上です。
浦和では規定打席には達しなかったものの.342は特例措置での首位打者を獲得、15本塁打はリーグ3位、さらには5月にロッテでは喜多以来の3人目、イースタン史上8人目のサイクルヒットまで達成をしたのですから二軍でくすぶっている場合ではなく、また同年齢同門同期入団の吉原の戦力外通告もあり危機感は相当なものがあるはずです。
それもあってか大学時代に挑戦も打撃不振に陥り断念をしたサードに再度の挑戦は諸刃の剣、吉凶どちらに出るのか、アジャパイネの4年目から目が離せません。

二軍スタートながらも青松の故障でキャンプ早々に一軍合流となった井上はいきなり国際交流試合で四番DHでの出場をアーチを含む3安打猛打賞でアピール、オープン戦初戦も四番でアーチを放つなどしてのロケットスタートで、紅白戦から10試合連続ヒットで開幕一軍を勝ち取りました。
そして開幕スタメンで初回に大谷を攻略する2点タイムリーツーベースでお立ち台、今年こそ、と期待をしたファンは少なくなかったでしょう。
しかしその後は打撃が安定をせず、またグラブ捌きは柔らかいものの打球への反応が遅れるなど守備のミスもあり一軍と二軍を行ったり来たりで、サードもそうですが守備が急に上手くなるとも思えませんので、やはり井上はバットでアピールをしていくしかない、との覚悟が必要です。
大谷や金子らの大物打ちのイメージはベンチにもあるのでしょう、CSでスタメン五番の抜擢はその期待の表れです。
周りが長打を期待しすぎているからなのからしくもなく無理に引っ張るのが安定感の足を引っ張っているような、伸び上がったようなスイングでの高めの振り遅れも気になりますし、本人はもちろんのことベンチ、ファンが意識を変えていくのが飛躍への一歩目ではないかと、長打よりも打率、での足固めから始めましょう。
おそらくはライバルになるであろう細谷との競争に勝てるかどうか、イロモノ、で終わらないよう願っています。

2014年通信簿
2015年通信簿


【オリオン村査定】 1100万円 → 1350万円 (△23%)


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灰色の砦

2016-12-22 00:04:35 | 読書録

灰色の砦

講談社

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建築探偵シリーズの第四作、にして、いきなり回顧録になってしまいました。
年の瀬に桜井京介と鍋をつつくために集まった栗山深春と蒼、その京介を待つ間に深春の昔語りが始まります。
京介と深春が大学に入って出会った輝額荘、古びた木造下宿での楽しい生活、しかしそこで起きた事件をきっかけにギクシャクしていく住人たち、そして切ない最期が待っています。

ある意味で京介の人となり、にスポットを当てたような作品です。
その美しすぎる顔立ちへの逆コンプレックス、建築への造詣、こだわり、世を捨てたような価値観、まだ10代の京介は前作までに増して尖っています。
しかし深春には心を許すとっかかりがこの輝額荘での事件であり、おそらくは今後に蒼との出会いも描かれるのでしょう。
事件自体は前作でも取り上げられた著名な建築家であるライト、帝国ホテルを設計した実在の人物ですが、その波乱に富んだ人生と重ね合わせるかのような重苦しい物語です。
トリックはもちろんのこと犯人、動機までもが見えてしまいましたので駄作かと言えば駄作でもなく、人の心の奥底まで踏み込んだ人間模様、ミステリーとしてのバランスがよく、あまり深すぎないところで建築が噛んでいるのもいい感じで、そんな色褪せていく砦での青春群像でした。


2016年12月20日 読破 ★★★★☆(4点)


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若鴎の帰還

2016-12-21 00:13:03 | 千葉ロッテ

台湾ウインターリーグに参加をしていた平沢、成田、原が帰国をしました。
NPBのイベントに乗っかっただけで球団が育成に力を入れたわけではありませんが、それでもチャンスを逃さずに期待の若鴎を送り込んでくれたことには感謝です。
今は野球のことだけを考えて24時間365日、育ち盛りの大切な時期を無駄に過ごさないよう本人たちの自覚はもちろんのこと、さらなる野球漬けの環境をよろしくお願いします。

ロッテ 台湾リーグ参加の平沢ら帰国「手ごたえを感じた」 (12/20 スポーツニッポン)

台湾で開催された「2016アジアウインターベースボールリーグ」に参加したロッテの平沢大河内野手(18)、成田翔投手(18)、原嵩投手(19)が19日に台湾から帰国した。
3選手はNPBイースタン選抜として準優勝に貢献した。
18試合に出場し打率.280、2本塁打、13打点の平沢は「通常は試合がない時期に実戦を行うことができたことでキャンプでやってきたことを試すことができました。キャンプでやってきたことが間違っていなかったという手ごたえを感じることができました。課題も見つかりましたので、このオフの期間と春のキャンプでしっかりと鍛えて2年目のシーズンに臨みたいと思います。海外でも長期滞在は初めての経験でしたが、とてもいい勉強になりました。やっぱり日本はいいですね(笑い)」と話した。
成田は5試合11回を投げ1勝0敗、防御率6.54だった。
左腕は「全体的には思うような投球は出来ませんでしたが、収穫はありました。それはストレートとスライダーで空振りをとれたことです。来シーズンにつながる収穫だと思います。食事に慣れるのに苦しみましたが、体重を落とさずに乗り切ることができました」と振り返った。
原は6試合12回1/3を投げ0勝0敗、防御率2.92をマーク。
「12月まで試合ができたことはとても良かったです。外国人バッターはパワーがあるのでストレート中心だと打ち返されてしまう。そこでうまく変化球を使って打ち取る事を学びました。また変化球でカウントをとることもできたのは自信になりました。食事に苦しんで、ちょっと体重を落としてしまったのですが、かなりいい体験をさせていただきました。この経験を2年目に絶対に生かしたいです」と来季に目を向けていた。

オリックスの吉田正が.556、6本塁打、29打点で圧倒的な三冠王、そしてウエスタン選抜が優勝でイースタン選抜が準優勝ですからリーグとしてのレベルは推して知るべし、なわけで、それでも平沢の数字は自信に繋がるものですからいいモチベーションになったのではないかと思います。
当然に来季は一軍はもちろんのことレギュラーを期待される平沢が、この冬をどう乗り越えていくのかが楽しみです。
制球に苦しんだ成田は奪三振で攻めの気持ちを取り戻すきっかけになればその収穫は計り知れず、自分の持ち味を前面に出すことができれば自然と四球も減っていくでしょう。
原のピッチングもいい刺激になったのではないかと、この両投手は一足飛びに一軍というわけにはいかないでしょうが課題を意識しているのは心強く、岩下とともに三人で浦和のローテーションを守れるようになれば夏場過ぎにお試しでもZOZOマリンのマウンドが見えてくると信じてやっていってもらいたいです。
成瀬、今江、クルーズ、デスパイネと主力がどんどんと欠けていく状況はチームにとっては苦しくとも若手には大きなチャンス、激動のシーズンに力で居場所を勝ち取ってください。


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予想できなかったこと、角中

2016-12-20 00:09:31 | 千葉ロッテ

角中の背番号3への変更を、これっぽっちも想像できなかったのは自分だけではないでしょう。
高知のときに背負っていた9をロッテでも、と以前に話していたので、本人が希望をしてのそれには驚きました。
福浦の2000本安打を待ちきれなくなったのか、それとも丸に譲る気になったのか、いずれにせよ9しかイメージをしていなかったので慣れるまでは違和感に悩まされそうです。
珍しくも大異動のあった背番号、昇格をした選手にはそれに相応しい活躍を、剥奪をされた選手には奪い返すガッツを、相乗効果でチームが活気づくことを期待します。


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