これまで小宮山の解説を試合を通して聞いたことはほとんど無かったのですが、今日はBS朝日で八回途中まで聞くことができました。
唐川の肘の状態への言及、根元やクルーズの守備への苦言、中継プレーでの唐川と根元の動きへの指摘、ジャッジへの直言には一つ一つ頷かされるものがあり、また可哀想ではありましたが実況の問いかけに適当な相づちを打たないのがかなりな好印象です。
タイプ的には清水直も似たような感じで、しかし上にものを言うのは小宮山の方がありそうですから、両者ともに火中の栗を拾うとは思えませんし、解説が優れているから指導も優れているとは限らないのですが、それでも来季の伊東監督を支える存在としての投手コーチにヘッド格で小宮山を、そして清水直の招聘を期待したいです。
さすがにもうミラクルを口にできるような状況ではありません。
正念場の6連戦を一つも勝てずの5連敗、引きずり降ろさなければならない日本ハムに10連敗でゲーム差も10ですから、個人的でなくとも終戦でしょう。
唐川はコントロールが緩ければこんなもの、といった二試合続けての好投ができないピッチングで、甘く入ったボールを軽々と打たれての4回8安打4四死球4失点のKOです。
やはり球威が戻らなければどうにもならないと再認識をさせられた9敗目で、コントロールがまとまれば抑えられるがダメなら滅多打ちという昨年の流れがそのまま続いている、さらに悪くなっている状況を本人もベンチもどう考えているのか、試合後のコメントが虚しく響きます。
それでいて先発で今季初勝利を挙げたばかりの大嶺祐を中継ぎで起用して、唐川と五十歩百歩の顔ぶれを中5日でぐるぐる回そうとするのですから、その意図が掴めません。
東京ドーム仕様を差し引くとしても140キロ台後半のストレートに140キロ前後のフォークが冴えた大嶺祐がこのピッチングを先発でもできるかどうか、今はそれを試すべきです。
伊東監督の全力疾走がいつまで続くのか、続けるつもりなのか、それによって続投への反発がかなり強まりそうです。
打線はもうどうにもなりません。
コントロールに不安があり勝ち星から遠ざかっている吉川に八回途中まで96球で抑えられるのですから、日本ハムからすればもうウハウハでしょう。
吉川に今季は4打数2安打だったからこその核弾頭に抜擢をされたのであろう根元は右よりも左を打っているとは言っても2割そこそこですので期待をしろというのが無理な相談ですし、急造一塁手としての動きの悪さを考えればトータルではマイナスにしかなりません。
まだまだ主力として頑張ってもらわなければならない存在ではありますので、4打席で結果を出せるタイプではあるもののそんなことも言ってはいられませんから、根元には左の代打の切り札を目指して復活を期してもらうしかないように思えます。
一週間ぶりの出場ですから酷ではありますが覇気もキレも感じられないサブロー、そのサブローが守ってハフマンがDHだったのは守れない事情でもあるのか、チャンスに凡退でちんたら走りの今江が高濱に代えられたのはやはりどこかを痛めているのであれば、いくら何でも故障者が多すぎでしょう。
ロッテファンからすればむかつく三塁審判のハーフスイングのジャッジも、二球目にバントをしなかった加藤が悪かっただけの話です。
三回で2点ビハインド、この程度で絶望的になってしまうのですから、チーム内の不協和音が聞こえてくるのも仕方がありません。
サブローにオートスタートをさせたり、チャンスでもないのにマルチヒットの伊志嶺に今日はスタメン落ちだった角中を代打に送る、延長を考えれば分からないでもないですが追いつかなければならない九回無死一塁で足を痛めているクルーズに代走を送らない、そういった采配にも疑問符です。
岡田がきちんと止めてバントをしたこと、沈んでいくボールをすくい上げたときのクルーズの飛距離は素晴らしい、そんないいところもありましたが、水道橋近辺でロッテファンが暴れて器物破損で捕まったりはしていないよねと、そんなことすら心配になる僅差ながらも惨敗、でした。
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
安 |
失 |
千葉ロッテ
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1
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0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
3 |
8 |
0 |
日本ハム
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1 |
1 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
X |
4 |
10 |
0 |
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◆8月30日(土) 日本ハム-千葉ロッテ19回戦(日本ハム12勝7敗、15時、東京ドーム、37,045人) ▽勝 吉川 11試合2勝4敗 ▽S 増井 49試合4勝6敗20S ▽敗 唐川 18試合2勝9敗 ▽本塁打 クルーズ14号(吉川)
▽バッテリー 千葉ロッテ 唐川、大嶺祐、大谷―田村 日本ハム 吉川、クロッタ、増井―大野
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