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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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明日への投資

2010-04-30 23:27:28 | 千葉ロッテ

今日は絶対に勝たなければならない試合でしたが、むかつくような展開でのダメージが残る敗戦となりました。
しかし幸いにも西武がおつき合いをしてくれたおかげで4月は首位で駆け抜けることができましたので、0.5差にひしめく3強からこぼれないよう頑張ってもらいましょう。

大谷を勝利の方程式に組み込むのは時期尚早だと考えていますし、そのことが一部に誤解をされて評価が低いと思われている節もあるようですが、だからと言って今日の継投はミスであったと指摘をするつもりはさらさらありません。
左が続く場面でしたので順当にマーフィーだと思っていましたから驚きはありましたが、打たれて覚えることもありますから明日への投資と考えればよいだけの話です。
ここまで老成感を漂わせながらも抑えてきたことは確かですし、そのスタイルでどこまでやれるか見てみたい気もしています。
ですから今日の黒星で起用法を変えるなどのふらつきを見せないで欲しいですし、2軍に落とすことなどはもってのほかです。
投資をきっちりと回収できるよう、大谷をしっかりと育て上げてもらいましょう。

問題はむしろ大嶺にこそあります。
せっかく打線が杉内から5点も取ってくれたことを無に帰す乱調ぶりで、もう屋内とか屋外とか相性とかを言っていられる状況ではありません。
とにかく点の取られ方が悪すぎで、自ら流れを相手に押し戻すようなピッチングをしているようではお話にならず、その気の弱さを何とかしないと大成は望めないでしょう。
そこそこ決まっていたチェンジアップではなくストレートを勝負球に持ってきた里崎のリードにも首をかしげるところはありましたが、もう少し攻めの気持ちが欲しいことも確かです。
簡単に二死を取りながらもストレートの四球を与えた伊藤もそうですが、力があることは分かっているだけに歯がゆい思いがあり、いつも同じような反省の弁ではなく次はどうするという前向きな言葉があって然るべきだと、打たれた直後のコメントに対して厳しすぎるとは思いますが敢えて指摘をしておきます。

打線は前回の轍を踏むまいと逆方向を意識したバッティングで杉内から5点をもぎ取ったのですから文句のつけようがなく、敗戦の中にも進歩が見て取れる試合でした。
数少ないチャンスを得点に結びつける繋がりがありましたし、左腕をものともしない荻野貴の余裕のスチールに応えた井口のタイムリーは見事の一語に尽きます。
金泰均もエンジンがようやくかかってきた感じがありますし、2試合連続の2桁三振を杉内に喫しながらも例によって空気が読めない2人以外は頑張ってくれました。
それにしてもサブローはDHでの出場ですから足腰に何らかの問題があり、それが昨年あたりからの守走の衰えに繋がっているようにも思えます。
パンチ力が上がったことから間違った方向に進んでいるのではないか、清原化をしているのではとの疑念もあるのですが、守備から外したことで打てなければレギュラーの座も危ういとの立場に追い込んだのであれば西村監督の手腕もたいしたものです。
単なるお疲れ休みということだけなのかもしれませんが、ちょっと気になる今日のスタメンオーダーでした。

明日は成瀬に小椋ですから、再び不覚を取るわけにはいきません。
今季初とも言える中継ぎが崩れての今日の敗戦ですから、もし成瀬がまたしても小椋に屈するようでは恐怖のGWにおののくのがファンだけではなくなってしまいます。
打線は上向き加減ですから相手に先取点を与えないこと、完封をするぐらいの気迫剥き出しのピッチングに期待をします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 4 0 0 0 0

1

0 0 0 5 8

0

ソフトバンク 1 1 0 0 0 2 2

1

X 7

9

0


◆4月30日(金) ソフトバンク-千葉ロッテ7回戦(ソフトバンク5勝2敗、18時、ヤフードーム、25,864人)
▽勝 杉内 7試合6勝1敗
▽S 馬原 14試合10S
▽敗 大谷 4試合1勝1
▽本塁打 金泰均3号(杉内)、オーティズ8号(大嶺)、9号(大谷)、小久保6号(大嶺)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大嶺、伊藤、大谷、藪田―里崎
ソフトバンク 杉内、ファルケンボーグ、馬原―山崎

 

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シャズナ香月がプロ初勝利

2010-04-29 23:00:52 | 千葉ロッテ

今日の試合に負けると今季初の3連敗となり一気に崩れていく可能性があっただけに、投打のかみ合った「和」の勝利は西村ロッテの底力とも言えます。
投げては香月がプロ初勝利をマークし、打っては17安打10得点と久しぶりの猛打爆発でビジター応援デーを飾った今日の1勝は、目が泳ぎがちだったロッテファンとってはこれ以上にない精神安定剤となったことでしょう。

先日の大谷に続いて香月がプロ初勝利でチームの連敗を止めるという、これまでのロッテであれば考えられないようなニューヒーローの登場です。
プロ初登板初先発での勝利ですから、大谷と同様に何か持っているものがあるのでしょう。
ピッチングとしては5回を8安打4失点ですから数字的には誉められたものではありませんし、自分に言い聞かせるように無駄な四球を与えないと繰り返していたこととは裏腹な投球内容ではありましたが、プレッシャーのかかるプロ初登板、しかも中4日ですから充分すぎる内容です。
ストレートは130キロ台半ば、変化球もチェンジアップにカーブぐらいでしたので衝撃のデビューというわけではありませんでしたが、左打者の外角へのストレートは角度も伸びもありましたので、コントロールさえ安定をすれば面白い存在になるかもしれません。
小野や川越の復帰が遅れれば先発としてのチャンスはまだあるでしょうし、ようやく新しい顔が出始めたことはとても喜ばしいです。

その香月を援護する打線は容赦なく同じくプロ初先発の田中に襲いかかり、二線級への怒濤の攻撃は今年も健在です。
ここ2試合は糞詰まり気味だっただけに、明日からのソフトバンク戦に向けて気持ちよくバットが振れたことでしょう。
その攻撃の基軸になったのは今日も荻野貴で、初回に先陣を切った三塁打や先日の川崎と同様に中島の焦りを誘った快足と、縦横無尽の活躍でした。
トップの西岡も3安打を含む5度の出塁で核弾頭としての役割を果たし、2割ちょっとの得点圏打率だった金泰均も今日は3本のタイムリーに犠牲フライで4打点を稼ぎ、さらには里崎までもがマルチヒットにタイムリーですから金森コーチも笑いが止まらなかったことでしょう。
長打がないのが物足りないながらも相手投手からすると繋がれることの方が嫌でしょうから、打線のあるべき姿を思い出したことは大きな収穫であったと言えます。

試合の流れとしては西武が勝手にこけた、そういう一面もあったと思います。
田中の先発は西口の発熱による緊急措置だったようですが、ここで涌井を突っ込んでロッテの息の根を止めることを考えなかった渡辺監督の甘さだとも言えます。
傾向として序盤に投手が崩れると立て直すことなく若手投手を起用する渡辺監督の作戦が裏目に出ましたし、もし2番手が岡本洋ではなく野上だったら試合はどうなったかは分からなかったのは結果論ではありますが、ロッテとしては幸いでした。
3回の無死満塁から中村が意表を突かれたのか真ん中のボールを見送って三振に倒れたこと、次のブラウンがあっさりと初球を打ち上げてくれたことも大きかったです。
バッテリーミスの連発はかつての西武野球では見られなかったプレーですし、日本ハムと同様に崩れつつある西武を実感できた今日の試合でした。

香月の後を継いだ大谷は、今日も老成感のある投球内容で連続無失点も6回2/3まで伸びました。
この中盤を三者凡退に抑えた大谷が香月の勝利を確実なものとしましたので、地味ながらも意義のあるピッチングであったと思います。
四球で崩れることがないだけにビハインドの展開で試合を持ちこたえるポジションにはうってつけですし、今のスタイルを貫いてどこまでいけるかを見るのもよいでしょう。
壁にぶつかったときに若さで乗り切る余地を残していることは、それはそれで楽しみではあります。
逆に面白みがなかったのが秋親で、2軍で好投をしていたようですから昇格にケチをつけるつもりはありませんが、上野を落としてまでの魅力は感じられませんでした。
上野については超前向きに先発としての調整が目的の浦和行きだと考えていますが、そのために大谷を僅差での展開で起用し、秋親には敗戦処理のポジションを用意するのであれば分からないでもありませんが、そのあたりは暫く様子を見る必要があるでしょう。
いずれにせよ秋親が2年ぶりに1軍登板を果たしたことで移籍組では那須野だけが取り残されており、今後の奮起に期待をします。

NHKで全国放送があると勝てない、そんな都市伝説は今日の勝利で終止符としたいところです。
巽、戸村、そして田中を血祭りに上げたことで若手の教育機関としての不名誉なレッテルも過去のものとなりましたし、今のロッテであれば難しい話ではありません。
明日もNHKを通じて全国にロッテの強さを知らしめる、そんな戦いぶりで杉内を撃破してもらいましょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 3 0 1 4 1

0

0 0 1 10 17

0

西武 0 1 1 0 2 0 0

1

0 5

9

1


◆4月29日(木) 西武-千葉ロッテ9回戦(ロッテ5勝4敗、13時、西武ドーム、30,881人)
▽勝 香月 1試合1勝
▽敗 田中 3試合1
▽本塁打 中村8号(香月)、高山3号(秋親)

▽バッテリー
千葉ロッテ 香月、大谷、秋親、小林宏―里崎
西武 田中、岡本洋、野上、星野―細川、上本

 

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首位陥落

2010-04-28 23:56:10 | 千葉ロッテ

チームはGW9連戦に突入をし、世間でも既にGW休みに入った方も多いかもしれません。
しかしカレンダーどおりの休みしかない私は今日も普通に仕事をこなし、リアルに首位陥落を味わえなかった喜びを噛みしめています。

と自虐的な書き出しは速報メールで敗戦を知ったときに思いついたのですが、いざ書いてみるとやはり虚しさが漂います。
4月で順位を気にしても仕方がありませんし、まだ貯金も7つあるわけですから下を向く必要がないのは西村監督のコメントのとおりです。
しかしこのままズルズルと落ちていくのではないかとの恐れはロッテファンの共通認識だと思いますし、ロッテとの首位攻防戦に3タテをされて失速をしていったオリックスの姿と重ね合わせてしまう気持ちをどうにも抑えきれません。
こればっかりは長年培ったロッテファンとしての習性ですから仕方がないのですが、その一方で小野に川越と相次ぐ戦線離脱に加えて首位陥落と悪いニュースが続いたのですから、そろそろ風向きが変わるのではないかとの脳天気さが芽生えつつあります。
何の根拠もありませんが香月が大谷に続いてプロ初勝利を挙げてくれると信じていますし、巽と戸村だけではなく二度あることは三度あるとばかりに今度は田中を血祭りに上げてくれるだろうと、間違っても田中良を引き合いにされるような事態にはならないと、そう自分に言い聞かせています。

今日の試合は昨日の渡辺俊と同様に唐川を責めることはできませんし、片岡のゴロを握り直して内野安打にしてしまった西岡を責めるのも酷でしょう。
ようやく左腕からヒットを放った大松の前に走者がいなかったのは巡り合わせですし、首位の座を明け渡したことでベンチも選手も冷静になれるところもあると思います。
もちろん仕方がないと割り切るのではなく勝負所で踏んばり切れなかったことへの反省は必要ですし、何より大事なのは浮き足立たないことで、自分たちの野球を見失わないようベンチがしっかりと選手たちを導くことこそが大切です。
そう言っている自分が浮き足立っている自覚があるのが悲しいところですが、今日はこれ以上は愚痴のオンパレードになりそうですから内容が薄いことは承知ながらも筆を置いて、明日の香月のためにパワーを溜めておくことにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 1 0 0 0

0

0 0 0 1 5

0

西武 0 0 0 0 1 0 2

0

X 3

9

0


◆4月28日(水) 西武-千葉ロッテ8回戦(4勝4敗、18時、西武ドーム、15,482人)
▽勝 石井一 5試合3勝1敗
▽S シコースキー 15試合2敗12S
▽敗 唐川 6試合2勝3
▽本塁打 大崎1号(唐川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、マーフィー―里崎
西武 石井一、藤田、シコースキー―細川

 

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似合いすぎる

2010-04-27 22:24:31 | 千葉ロッテ

善戦をしたと言うべきなのか、勝てる試合を落としたと言うべきなのか、GW9連戦は微妙な負け方でのスタートとなりました。
しかしどんな負け方であっても負けは負けですし、ベンチや選手たちの心の支えになっているであろう首位のポジションが危うくなった点では痛い1敗であることは間違いありません。

それにしても「痛恨の一発」というフレーズがこれほど似合う選手もいないだろうと、そう思いたくなるような渡辺俊です。
杉内との投げ合いで0-0から柴原に打たれたサヨナラアーチは記憶に新しいですし、地蔵の井上コーチをして「好投をしても大事なところで打たれる」と言われてしまうほどの勝負弱さは天下一品で、ついにローテーションから借金を背負う投手が出てしまいました。
これは「代わった選手のところに打球が飛ぶ」と同様の印象論であることは否定をしませんが、どうにもそういったレッテルが貼られつつあることは確かでしょう。
今日もピッチングとしては7回途中まで2失点ですから責められる内容ではなく、打線の援護がないのはリズムの悪さとの指摘もありますが、今日の岸や昨年の田中など対戦相手に恵まれないという不運もあるとは思います。
ただミリオンダラーズに名を連ねている以上は泣き言を言っていられる立場でもなく、次に打線の援護があったときには打ち込まれるような巡り合わせの悪さに陥らないよう、オフにドナドナと曳かれていくことがないことを願いたいものです。

打線は夜の帝王をあと一歩のところまで追い詰めましたが、撃ち落とすまでには至らずに白星を献上してしまいました。
今江の12球の粘りを筆頭に7回で137球を放らせましたから打線としては機能をしていたと思いますし、今日もバントを絡めての得点ですからベンチに文句はつけられません。
期待をしていた西武ドームの王者である大松がノーヒットだったのが痛かったとは言え、ここは岸のピッチングを誉めるしかないのでしょう。
ただ強いて挙げるとすれば7回の一死二塁で里崎に代走を出すべきだったと、ワンヒットで同点になるプレッシャーをバッテリーに与えて欲しかったと思います。
渡辺俊と的場との相性を考えたのかもしれませんが、同点にならなければ相性もへったくれもありません。
積極的な走塁は見せるものの足を使った攻撃を標榜する割には淡泊なところがあり、里崎を引っ込めてでも追いつくんだ、という意欲を見せてもらいたかったです。

また決勝点となった中村の逆転ツーランも、ノースリーからフルカウントになったことで出た欲による失敗と言えなくもありません。
ここまでシンカー中心の配球からカーブを交えたところまでは良かったのですが、裏をかいたつもりのカーブの連投を読まれた感があります。
そもそも渡辺俊の生命線とも言える三次元ピッチングの要であるカーブが最近は減っているのが気になっており、荻野忠と同じ軌跡を描いているようにも思えます。
かなり勇気のいることではありますが中村を歩かせてブラウンで勝負、そういった選択肢もあったでしょう。
もちろん結果論ではあるのですが、同様の場面で中村を歩かせて致命的な失点をした伊藤とは違う決断があってもよかったのではないかと、ここはバッテリーだけではなくベンチも含めて話し合ってもらいたいところです。

今日の敗戦で明後日に涌井が出てくる可能性があるのではないかと、何となくそう思っています。
どうやらロッテは香月のようですし、渡辺監督が一気にロッテにとどめを刺すことを考えてもおかしくはありません。
今季は今ひとつの涌井に確実に白星をつけたいとの思惑も働くでしょうし、逆に西口が出てくれば西武は恐るるに足らずと、今のところはそう言っておくことにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 1

0

0 0 0 1 8

0

西武 0 0 0 0 0 2 0

1

X 3

6

0


◆4月27日(火) 西武-千葉ロッテ7回戦(ロッテ4勝3敗、18時、西武ドーム、13,835人)
▽勝 岸 6試合5勝1敗
▽S シコースキー 14試合2敗11S
▽敗 渡辺俊 6試合2勝3
▽本塁打 中村7号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、マーフィー、伊藤―里崎
西武 岸、藤田、シコースキー―細川

 

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足し算の喜び

2010-04-26 23:33:40 | 千葉ロッテ

どんなにチームが好調でも長年培った貧乏性は隠せないもので、貯金9で突入をするGW9連戦に全敗をしても5割だとの計算をしているロッテファンは多いのではないかと思います。
逆に言えば勝率5割から1つ勝つ毎に貯金が2つずつ積み上がっていくとの見方もできるわけで、こんな足し算の喜びを味わえるシーズンになるとは思ってもいませんでした。
このGWを勝ち越してくれれば文句はありませんし、1つぐらいの負け越しであれば再び日本全国の狸の生息状況を心配することになりそうです。

夢は兄弟対決 プロ初登板初先発へ意気込むロッテ右腕 (4/25 スポーツニッポン)

ロッテ・香月が1軍に合流した。
2年連続でキャンプ1軍スタートも開幕2軍。
昨季はイースタン・リーグで最多勝となる9勝を挙げ、今季もここまで3勝0敗と2軍では安定した投球を続けている。
でん部の負傷で離脱中の小野に代わって29日の西武戦(西武ドーム)でプロ初登板初先発が濃厚な2年目右腕は「投げる機会があれば自分の投球をしたい。不安も怖さもあるけど、楽しみです」。
目標である兄のオリックス・香月良太との投げ合いに向けても結果を残したいところだ。

気になるGWの先発ローテーションですが、金曜日に雨中の試合開催となったことや小野に続く川越の離脱もあり、中6日を堅持すれば29日、2日、3日の先発が足りません。
機関紙は29日に香月と予想をしていますが、先日に小野の登板日を外したことで神通力が弱まっていますし、プロ初登板初先発のプレッシャーがある中で3回47球とは言っても中4日で起用をすることはないのではないかと見ています。
そうなると贔屓目もあって上野が29日、香月が2日、そして木村が3日となれば宙に足が浮かんばかりのロッテファンが全国に出没をすることになるのでしょうが、香月や木村はともかく上野の先発はないと冷静に考えている自分がいます。
川越を6番目の先発と考えたとき、そして小林宏が開幕1軍を逃したとき、いずれも2軍で試してから1軍で起用をする堅実さを見せた西村監督が、その手順を踏んでいない上野をいきなり先発で使うとも思えませんし、思いたくもありません。
中4日のリスクを取るか、手順を無視して起用をするか、いずれも西村監督らしくはありませんので、29日は前回の登板で早々に降板をした大嶺を中5日で、30日に香月、2日以降は同じく中5日か川越の復活を待つという形になるような気がします。
まあ先日の予想もあっさりと雨にやられて外しましたので、今回も適当に流し読みをしていただければと思います。

注目のオフ ロッテ新守護神 海外FA権取得 (4/26 スポーツニッポン)

ロッテの小林宏は26日、出場選手登録日数が9年に達して海外移籍も可能となるフリーエージェント(FA)権の資格条件を満たした。
以前から米大リーグにあこがれを持つ右腕は「今はピッチングに集中したい。権利に関してはシーズンが終わってから考えようと思う」とコメントした。
石川球団副代表は「当然、彼の力は必要。球団としての誠意を見せないといけない」と話した。
小林宏は今季は抑えとして9試合に登板し、1勝5セーブ。

今日は野球のない月曜日ではありましたが、ロッテ絡みのニュースがいくつか流れてきています。
やはり注目は小林宏の海外FA権取得ですが、私は残留をする可能性が意外に高いのではないかと見ています。
メジャーのバブルもようやく弾けましたし、球界を代表する投手だった上原や川上の苦闘する姿や、身近なところでは小林雅や藪田の決して成功とは言えない挑戦の結末を考えれば、小林宏も軽々に決断はできないでしょう。
昨年10勝をマークした高橋尚も左腕のアドバンテージを活かせずにマイナースタートでしたし、五十嵐のように150キロを越えるストレートといった特徴がなければメジャー契約は覚束ないのではないかと、一攫千金を夢見て海を渡る時代は既に終わったと思えてなりません。
残留をするとしても球団は清水の轍を踏む愚を再び犯すとも思えませんし、来季に33歳となる小林宏としては悩ましいシーズンオフが待っていそうです。
もちろん以前にも書いたとおり、小林宏が胸を張って海を渡れるような成績を残してのメジャー挑戦であれば、諸手を挙げて見送りたいと思います。

その他で目についたのは不景気の中でプロ野球界の懐だけは暖かいことと、ロッテの観客動員が昨年に比べて増えたというニュースでしょう。
ロッテの1億円プレーヤーが10人で球界トップとの事実には驚愕をしましたが、清水や橋本将、早川らの移籍もあって総額はかなり減っているはずですから、レギュラーと控えの格差が広がる現代社会の縮図とも言えます。
ただ10人のうち来季も確実にロッテにいると言えるのは成瀬、井口、西岡、今江ぐらいで、一気に総庶民化をする可能性はあります。
何となく今年のオフで赤字削減のための構造改革を仕上げるのではないかと思っていますので、渡辺俊はもちろんのこと、小野や福浦も成績によっては危ないかもしれません。
また観客動員についてはやたらと週末の主催ゲームが多かった4月ですから一概に昨年との比較はできませんし、2階席の空席ぶりを見れば発表をされた観客数が眉唾だったりもするのですが、俺たちがいなければと言っていた輩の口を封じることができたことで球団も胸をなで下ろしていることでしょう。
このまま順調に観客動員が伸びるような戦いぶりが続くことを願っていますが、そうでなくても新しい応援も根付き始めましたし、改革元年に相応しいシーズンを送れていることだけは間違いなく、今後もぶれることなく邁進をしてもらいたいと思います。

 

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海坊主がプロ初勝利

2010-04-25 21:24:36 | 千葉ロッテ

 

今日は久しぶりの好天で絶好の撮影日和だったのですが、プロ初勝利を挙げた海坊主こと大谷の勇姿も緊張のヒーローインタビューもカメラに収めることなく、ただパソコンに差したままのSDカードを恨めしく思う一日となってしまいました。
仕方がないのでパジャマユニに先を越されて企画倒れ一人旅となってしまった金泰均バーガーの、先月に撮影をした寂しい立て看板でも載せておくことにします。

今にも泣き出すのではないかと思えるような大谷のヒーローインタビューは、やたらにハイテンションだった松本のそれとは違った意味で感動をロッテファンに与えてくれました。
苦節何年というわけでもありませんが本人にとっては記念すべきプロ初勝利ですし、アサヒビールのキャンペーンガールに坊主頭をなでられたこともいい思い出になるでしょう。
その大谷のピッチングはストレート、スライダーを中心にカーブとチェンジアップが数球というシンプルなものでしたが、ボールが高めに浮き気味だったのが気がかりではあります。
初回から準備はしていたらしいものの2回から出番があるとは思ってはいなかったでしょうし、そのスクランブル登板を見事にこなしたことは評価ができるのですが、早いカウントから手を出してくれるなどソフトバンク打線に助けられた嫌いはありました。
ピシャリと抑えると言うよりは粘り腰こそが持ち味ですので、そういう意味では大谷らしい投球内容であったと言えなくもないのですが、今日のピッチングを見た限りでは川越に代わってローテーションに入る、あるいは中継ぎとして勝ちパターンで登板をするようになるとも思えず、やはり敗戦処理と言っては語弊がありますが、まずはコーリーが求められていたポジションが妥当ではないかと思います。
今日はややコントロールがばらけていたものの四球で崩れるようなタイプではありませんし、ストレートも140キロ前半は普通に投げられるはずですから、慣れてくればアマチュア時代に培った落ち着きのあるマウンド捌きを、そして数々の栄冠をプロの世界でももたらしてくれること期待をしています。

大谷の後はマーフィー、伊藤、藪田、小林宏と勝ちパターンの継投で凌ぎきり、僅差のゲームに勝利したことは大きな収穫です。
登板をしたイニングは抑えながらも次の回に失点をしたマーフィーと伊藤は例によってイニング跨ぎの弊害と言えなくもありませんが、先発投手が2回で降板をした今日の展開では仕方がなかったでしょうし、むしろ早め早めの継投が功を奏した感がありました。
結果論ではありますが12安打を放ちながらも3点しか取れずに3タテを逃したソフトバンクに消化不良の印象を残したことは、GWでの対戦に向けてのいい材料になったことでしょう。
マーフィーがそろそろ壁にぶつかりつつあることが左腕の中継ぎ不足という意味で不安ではあるのですが、結果的に打たれたものの7回のピンチで左の本多に藪田をぶつけたように、右左にこだわらずに力のある投手を起用することで乗り切ることもできます。
長いシーズンを考えればマーフィーが一皮むけることや松本や根本の台頭、そして服部の再起がどうしても必要にはなるのですが、今はバタバタとしないことが大切です。

打線は糞詰まり加減がやや緩和をしたとでも言いますか、2つのバントがいずれも得点に結びつくなど地道な作戦が実を結んだ意義のある攻撃であったと思います。
初回の先制、大谷が登板をした直後の追加点、点を取られた後の中押し、ダメ押し点と、流れを相手に渡さないタイミングでの得点が効果的でした。
先発全員安打はGW9連戦に向けての景気づけとなるでしょうし、当たりは今ひとつながらも久しぶりに金泰均のタイムリーが出ましたし、左腕にからっきしだった大松が鬱憤晴らしのような2本のツーベースは試合を決める大きなものでしたから、脅威のシーズン87本ペースで二塁打を量産する井口とともに破壊力のあるクリーンアップは心強いです。
西岡も200本安打ペースを維持していますし、落ちそうで落ちない荻野貴、そして地味に3割をマークしている今江も相手投手にとっては嫌な存在です。
小野、川越とベテランの相次ぐ故障による離脱でローテーションがかなりきつくなってくるだけに、マリングリング打線の和の威力を引き続き見せつけてもらいましょう。

今日の大谷のように日替わりでヒーローが登場をすることは、強いチームの象徴でもあります。
今岡に久々のヒットが出た次の試合に南を起用したことには意外感があったのですが、その南がヒットにバントと活躍をするのですから西村監督、あるいはコーチ陣はしてやったりの思いでしょうし、これが他の控え選手のモチベーションアップに繋がれば言うことはありません。
川越は右足のハムストリングを痛めたとの報道もありますので長引くかもしれず、そうなると浦和の面々も目の色が変わることでしょう。
開幕から突っ走ってきた「行き過ぎた主力主義」のターニングポイントになるかもしれない、今日はそんな試合であったと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 0 0 0 0

2

1 0 0 3 12

2

千葉ロッテ 1 1 0 0 1 1 0

1

X 5

13

1


◆4月25日(日) 千葉ロッテ-ソフトバンク6回戦(ソフトバンク4勝2敗、13時、千葉マリン、27,054人)
▽勝 大谷 2試合1勝
▽S 小林宏 9試合1勝5S
▽敗 大隣 6試合1勝3
▽本塁打 里崎2号(大隣)、オーティズ7号(マーフィー)

▽バッテリー
千葉ロッテ 川越、大谷、マーフィー、伊藤、藪田、小林宏―里崎
ソフトバンク 大隣、甲藤、攝津―山崎、高谷

 

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1点を惜しんで3点を失う

2010-04-24 22:08:40 | 千葉ロッテ

 

成瀬と小椋の対戦に漠然とした不安を感じていたロッテファンは意外に多かったのではないかと思いますが、その不安が現実のものとなるとまでは考えていなかったでしょう。
今日のマッチデースポンサーだったセブンイレブンにちなんで始球式には西岡と大嶺が登場をし、そして7回の攻撃では「ラッキーセブンイレブン!」とアナウンスをするお調子者ぶりが悪かったのだと、そうとでも自分に言い聞かせることにします。

成瀬はピッチングとしては悪いどころかテンポよく自分のペースで投げていたのですが、5回にUTS(打たれ出したら止まらない症候群)を発症したことが痛すぎました。
多村に打たれたホームランは低めのボールを上手く拾われたものですから相手を誉めるしかなかったと思うのですが、どうも成瀬はそれを引きずってしまった感があります。
李机浩に与えた四球は余計なものでしたし、だからこそベンチも早めにマウンドに向かって気持ちを落ち着かせようとしたのでしょうが、松田の打球が三塁ベースに当たって長打にならなかった幸運を自分のものとすることなく崩れていきました。
満塁になってからは山崎、川崎と三振に仕留めて気合いの表情を見せたものの、本多にはストレートが真ん中高めに甘く入り走者一掃の三塁打を打たれてしまい、この痛恨の一球により試合を落としたことを今後の糧にしてもらうしかありません。
今日は長谷川、完封をした前の試合でも坂口、その前は中島と高山、さらにその前はラロッカと、同じ打者に猛打賞をやられてしまうことも課題としてあります。
好投をしても今日のような負け方をしてしまってはもったいなさすぎますので、次は同じことを書かないで済むようなピッチングに期待をします。

その成瀬が乱れた5回の守備について、ちょっと気になったことがあります。
無死満塁でバックホームシフトを敷いたことはまだ理解ができるのですが、一死満塁になってからは中間守備に戻すべきではないかと思って見ていました。
同点でしたので勝ち越し点を奪われたくないとの考えも分かるのですが、小椋の調子を考えれば1点ぐらい勝ち越されても打線が何とかできそうな感じでしたし、前進守備の間を抜かれる方が痛いのではないかと考えたからです。
二死になってからも外野は普段よりやや守備位置を前にしており、打者が本多でしたので通常のポジションに守っていても荻野貴が打球に追いつけたかどうかは分かりませんが、それでも1点を惜しんで3点を失ったような気がしてなりません。
もちろん前進守備をすることでピンチを切り抜けたかもしれないので結果論に過ぎないのですが、何を焦っているのだろうと感じたことだけは正直な気持ちです。

とは言いながらも、今日の試合は打線が小椋を攻略できなかったことに尽きます。
5回で7四球と制球に苦しんだ小椋の荒れっぷりに逆に的を絞れなかったのか、打ち損じがかなりあった今日のマリングリング打線でした。
あと1本が出ないのはロッテらしいと言ってしまえばそれまでですし、いつもいつもいいところでヒットが出るわけでもないのですが、2回の今江に3回の今岡、そして4回の金泰均のどこかでタイムリーが出ていれば流れは違ったものとなったでしょうから、今日は珍しく攝津から点を取っただけに消化不良の感が否めません。
パターンは違うものの2試合連続して打線が抑えられての敗戦だけに、明日はスカッと打線爆発といきたいところです。

そんな面白くはない試合ではありましたが、西村野球がしっかりとチームに根付いていることだけは評価ができます。
3回の得点は荻野貴が一人で足で稼いだものでしたが、これも荻野貴の俊足を川崎と山崎が意識をしたからこそのミスによるものでしょうし、荻野貴だけではなく大松や今江、そして今日はサブローまでもが必死に走っている姿を見られましたので、得点には繋がらなかったものの今後に期待ができる走塁を見せてもらったと喜んでいます。
8回にはここ数試合で調子を上げている西岡にバントを命じる手堅さも見せてくれましたし、敗戦の中にも収穫があった今日の試合でした。

明日はまたしても左腕の大隣を相手にすることになりますが、ソフトバンクの左腕三部作を簡単に完成させるわけにもいきません。
チャンスには凡退はしたものの今岡に久しぶりのヒットが出ましたし、今日のような打線の糞詰まりもそうそうあるものでもないでしょう。
ただその打線の援護を引き出すためには川越の粘り強いピッチングが必要で、とにかく先取点を与えないことが肝要です。
ソフトバンクも打線が好調ですから苦しい展開が予想をされますが、無駄な四死球は与えない、先頭打者に気をつけるという、当たり前すぎる注意を当たり前だと思わずに肝に銘じてもらい、渡辺俊との争いに勝利をするきっかけを作る川越であってもらいたいです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 0 0 0 4

0

0 0 0 4 8

2

千葉ロッテ 0 0 1 0 0 2 0

0

0 3

6

0


◆4月24日(土) 千葉ロッテ-ソフトバンク5回戦(ソフトバンク4勝1敗、14時、千葉マリン、25,183人)
▽勝 小椋 3試合1勝
▽S 馬原 11試合8S
▽敗 成瀬 6試合4勝2
▽本塁打 多村4号(成瀬)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―里崎
ソフトバンク 小椋、攝津、ファルケンボーグ、馬原―山崎

 

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古谷と大谷がお目見え

2010-04-23 23:40:41 | 千葉ロッテ

自転車で球場に通うようになって交通費が年間で5万円ぐらいの節約になりますし、時間を有効に使える、体力増強などプラス面が多いことはこれまでも書いてきました。
しかし最大のネックは雨に弱いことで、休日ならまだしも平日にスーツを着て傘を差しながら10キロ以上を走るのには無理があります。
疲れた体にむち打つには寒すぎましたし、いろいろと自分に言い訳をしながら今日は大人しく試合後半からのテレビ観戦となりました。

相性のよいソフトバンクに黒星を喫した大嶺のピッチングは、出来と不出来がハッキリとし過ぎていた感じがありました。
低めにチェンジアップが決まったかと思えばストレートが高めに浮くなど安定感がなく、さほど悪いとは思えませんでしたが、大事なところでのコントロールミスが痛すぎました。
上手く打たれたというよりは打たれるべくして打たれたヒットが多く、小久保にスタンドまで運ばれたストレートが今日の象徴的なボールであったと言えます。
それでも5回まで2失点にまとめたことに大嶺の成長を感じられましたし、次に期待ができるピッチングでもありました。
それだけに6回の先頭打者を歩かせたことがもったいなく、粘り強さを見せながらもフッと気が抜けることがある、このあたりが大嶺の課題でしょう。

その大嶺の後を継いだのは古谷と大谷のvalleyコンビで、ようやく新しい顔が登場をしました。
古谷はフォームを変えてから初めての、そして大谷はプロ初の1軍戦ですから、両人ともかなりの緊張をしたことでしょう。
見る方としても興味津々ではあったのですが、結果的には古谷は不可、大谷は保留というのが私の評価です。
まず古谷は確かに腕が昨年までに比べれば上から出ていましたし、ストレートのスピードも130キロ台後半と目的は達しているように見えました。
しかし頭が突っ込んだようなフォームは服部とは別の意味で捕手を見ておらず、あれではコントロールがままならないのも当然でしょう。
あのケースでの登板でイニングを投げきれなかったのは連続四球という印象の悪さが手伝ったのでしょうし、先行きは暗いと言えます。
コンディションが悪かったこと、まだフォームを改造してから日が浅いことを差し引けば結論を急ぐ必要はありませんし、低めのストレートには伸びが感じられたのですが、今ひとつ魅力を感じられなかったこともまた事実です。
一方の大谷は7球で4つのアウトを取った無難なスタートではありましたが、あまりに球数が少なすぎて評価のしようがありませんでした。
ほとんどがストライクゾーンのボールであり、それで打ち取れたのですからそれなりの力もあったとの見方もできますが、走者を背負った場面での登板となった7回はさておき、次の回はもっと思い切ったピッチングが見たかったというのが本音ではあります。
良く言えばまとまった、悪く言えばこぢんまりとしたファーストインプレッションでした。

打線は杉内に13個の三振を奪われるなどチャンスらしいチャンスもなく終盤までいきましたが、そのまま完封負けとならなかったことに昨年までとの違いが感じられました。
これも例によって追いつかない程度の反撃だったのか、あるいは粘り強い攻撃だったのかは見方が分かれるところではあるでしょうが、成瀬と月間MVPを争う杉内の防御率を落としたことは素直に評価をしたいです。
エース級をそうそう打てるわけもありませんし、前向きに後者だったと考えたいところです。
ただ打てないなら打てないなりの攻撃ができていなかったことも確かですから、このあたりは反省材料として次に活かしてもらわなければ困ります。
明日は成瀬の今月最終登板ですから、しっかりとしたアシストをお願いしたいです。

ちなみに小野に代わって昇格をしたのは野手の根元で、これはかなり意外な人選でした。
早坂が久しく打席に立っていない中で控えの野手の増員が必要なのか、むしろ先発が早い回で降板をするケースが増えてきたことから中継ぎ強化が優先ではないかと思うのですが、西村監督にも思うところがあるのでしょう。
塀内がすっかりと一塁手と化してしまったことから二遊間を守れる控えという位置づけかもしれませんし、神戸を落として右の外野手を上げるために左右のバランスを取ることを目的としていると考えれば夢も広がってきます。
いずれにせよ今日の大谷らの登場を契機に控え選手に出番が増えることを前提としているのであれば是非はありませんので、明日以降の選手起用に注目をします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 1 0 1 0 0

3

0 0 0 5 11

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0

3

0 3

6

0


◆4月23日(金) 千葉ロッテ-ソフトバンク4回戦(ソフトバンク3勝1敗、18時15分、千葉マリン、14,792人)
▽勝 杉内 6試合5勝1敗
▽S 馬原 10試合7S
▽敗 大嶺 4試合2勝1
▽本塁打 小久保4号(大嶺)、井口1号(杉内)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大嶺、古谷、大谷、マーフィー、伊藤―里崎
ソフトバンク 杉内、ファルケンボーグ、馬原―山崎

 

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危機を好機に

2010-04-22 23:05:17 | 千葉ロッテ

慣れないことはするものではありません。
普段はネガティブなくせに珍しく楽観的な見解を書いた途端に、あっさりと小野が登録抹消となってしまいました。
ここまで3勝と投手陣を底支えしてくれていた小野の離脱はかなり痛いのですが、この危機が好機になってくれればと、これは見解ではなく願いということにしておきます。

小野が登録外れる…左臀部に張り (4/22 スポーツニッポン)

ロッテの小野が22日、出場選手登録を外れた。
21日の楽天戦に先発登板した際に左臀部に張りを覚え、五回限りで降板していた。
西村監督は「大したものではないが、抹消した方が本人も楽になると思った。3勝している投手だし、当然早く戻ってきてほしい」と軽症であることを強調した。

ローテーションを1回飛ばす、という西村監督の言葉を伝えている報道もありますし、ここは軽症であると信じたいところです。
ただ歳も歳ですから交流戦ぐらいまでは小野がいないと思った方がよいでしょう、と普段のネガティブ思想で験担ぎでもしておけば何かいいことがあるかもしれません。
何にせよ昨年までの「使えない選手をベンチに置いておく」という、選手枠の無駄遣いをやめたことを評価したいです。

この小野の離脱で今後のローテーションがどうなるのか、これがロッテファンとしての不安であり、また楽しみでもあります。
明日は午後の降水確率が60%、18時以降は70%の予報を信ずれば中止が濃厚ですので、その前提でGWまでのローテーションをちょっと考えてみます。

4/24(土) ソフトバンク 成瀬 中6日
4/25(日) ソフトバンク 大嶺 中10日
4/26(月) 移動日
4/27(火) 西武 渡辺俊 中8日
4/28(水) 西武 唐川 中7日
4/29(木) 西武 川越 中13日
4/30(金) ソフトバンク
5/1(土) ソフトバンク 成瀬 中6日
5/2(日) ソフトバンク 大嶺 中6日
5/3(月) 日本ハム
5/4(火) 日本ハム 渡辺俊 中6日
5/5(水) 日本ハム 唐川 中6日

中6日を堅持すると考えると、4月30日と5月3日の先発投手がいません。
しかし小野が最短の5月2日に戻ってくると仮定をすると、意外にもローテーションの谷間は4月30日の1試合だけとなります。
GW明けは2日間の休養日がありますし、もうちょっと頑張れば緩い日程の交流戦が待っていますから、5月1日以降を中5日で回せばその谷間もなくなります。
あるいはどこかで1試合でも中止になれば中6日でも足りてしまうわけで、そういう意味ではまだまだロッテを押している風は弱まる気配がないとも思えてきます。

しかしファンとしては若手を起用して欲しいと、どうしてもそう考えてしまいます。
妥当に考えれば上野だろう、とは贔屓にしているからこそではあるのですが、無い話でもありません。
また浦和では香月が3勝に防御率1.80と秋口の故障から立ち直ったようですし、木村は1勝ながらも防御率0.53でリーグ2位につけています。
個人的には未勝利で目立ってはいませんが防御率2.00と頑張っている西野を、支配下選手登録をした上で即1軍で先発をさせたら西村監督を神と崇めるかもしれません。
現有戦力で穴を埋めることは容易いのですが、ここは新しい風を吹き込む起用を見せてもらいたいものです。

いろいろと書きましたが、なんだかんだ言いながらも先発ではなく中継ぎを強化することで乗り切るのではないかと、実はそんな気がしています。
数字だけ見れば秋親や根本が昇格をしてもおかしくはありませんし、意地で那須野を使う可能性も否定はできません。
先発が足りなくなるのは月末ですし、そこまでは中継ぎを、という判断が妥当とも言えます。
しかし松本ではなく古谷を昇格させたところを見ればサプライズは充分にありえますので、明日の発表を楽しみに待ちたいと思います。

 

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今年のロッテは甘くない

2010-04-21 23:56:34 | 千葉ロッテ

ロッテと言えば若手投手にとっての登竜門、もとい踏み台として名を馳せてきましたが、先日の巽に続いて今日の戸村を撃破したことで悪しきレッテルを引っぺがすことができたのではないかと、そんな思いに浸っています。
今日の試合に負けて3連敗ともなれば多くのロッテファンの脳裏に恒例の大型連敗がよぎったでしょうから、その点でも大きな1勝を挙げた郡山の試合でした。

それでも立ち上がりは戸村の活きのいいピッチングに押され気味でしたので、嫌な雰囲気ではありました。
その流れを断ち切ったのが「四球、バント、タイムリー」という理想的な先取点でしたから、チームの成長ぶりを確認することができたことは非常に喜ばしいです。
ここにきてサブローを筆頭に三振が増えてきたことは気がかりながらも、一気にたたみかける攻撃力はさすがチーム打率が3割近いだけのことはあります。
核弾頭コンビが沈黙をしても代わりに金泰均が得点の軸になるなど打線としての機能は健在ですし、再び2桁安打の連続試合記録を目指してのスタートを切ったとも思えてきます。
さりげなく福浦も打率を3割に乗せてきましたし、マリングリング打線の勢いに衰えは見られません。

その打線の援護を受けてリードをもらった小野は、負けなしの3勝目をマークしました。
どうやら左臀部の張りを訴えての5回降板だったようで心配ではあるのですが、幸いにも次の登板までには間隔が空きそうですから大事には至らないのではないかと思います。
ピッチング内容に比して球数は多く、またゴロも少なかったので絶好調というわけではなかったようですが、それでもリードをしたときの小野のピッチングは安定感があります。
唐川が負けてのチーム初の連敗と重い雰囲気の中でベテランらしい存在感を示してくれたことは、単に貯金が10に戻ったこと以上に大きな意義があったと言ってよいでしょう。

この流れに乗って2試合連続完投勝利の大嶺の出撃となりますが、天気予報を信ずれば明日の仙台、明後日の千葉は野球ができるような天候ではなさそうです。
ファンとしては手持ちぶさたになるつまらない週後半になりそうですが、大嶺や小野など休養を与えたい投手を抱えていますし、野手にもいいリフレッシュになります。
期待どおりにコーリーが抹消となって大谷が1軍にお目見えとなりますし、タイトなスケジュールのGWに向けてベンチもいろいろと整理をするのに適した雨とも言えます。
公式携帯サイトで始まった今季の貯金予想アンケートは最低でも6という強気なものですから、その期待に応えられるよう英気を養ってもらいましょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 4 0 0 0 1 0 1 6 11

0

楽天 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

5

0


◆4月21日(水) 楽天-千葉ロッテ5回戦(ロッテ3勝2敗、18時、郡山、12,793人)
▽勝 小野 4試合3勝
▽敗 戸村 1試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、マーフィー、伊藤、藪田、小林宏―里崎
楽天 戸村、片山、山村、小山―嶋

 

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ここからが大事

2010-04-20 23:27:43 | 千葉ロッテ

幸か不幸か、おそらくは不幸なのでしょうが、今週は連日のように朝から晩まで部内、他部署、ユーザとの打ち合わせをびっしりと詰め込まれたために、速報メールすらリアルに確認ができないような状況に陥ってしまっています。
そのため今季初の連敗を知ったのも遅い時刻でしたし、そのせいかショックは意外にありませんでした。
西村監督を始めとするベンチ、そして選手たちが同様にショックを受けていなければいいのですが、何にせよ大事なのはこれからです。

そんなこんなで映像を見ていませんので、あまり突っ込んだ論評はできません。
先発の唐川は5回も持たずにKOをされたので内容も今ひとつだったとは思うのですが、それよりも気がかりなのは四死球が失点に絡んだことです。
コントロールのいい唐川というイメージに惑わされすぎることもありませんし、むしろボールを有効に使ったピッチングをすべきというのが持論ではあるのですが、それにしても今季は不用意な四死球から崩れるケースが目立つような気がします。
報道をされたシュートは投げなかったようですし、そうなると伸びのあるストレートにスライダー、そしてチェンジアップという組み立てで今後もいくべきなのか、次のピッチングの結果によっては何らかの変化を求められることになるかもしれません。
ボール自体には力があるだけに、その力を引き出す配球は里崎の腕にかかっています。

打線は3回のチャンスを逃したのが痛かったですが、それでも今日も9安打ですから問題はないでしょう。
せっかく同点にした直後に唐川が打ち込まれましたので、流れを掴みきれなかった責は打線にはありません。
送るべきところはしっかりと送って得点に繋げるなど采配にも落ち度はありませんし、まあこんな試合もあると思うことにします。
敢えて苦言を呈するとすれば最終回の代打は神戸ではなく早坂だろうと、このあたりは嗜好の問題ですので賛否両論はあるでしょうが、まあそのぐらいです。

とは言え、控え選手をどう使っていくかは課題として今後にクローズアップをされていくことになるでしょう。
頑張ってはいるもののコーリーも底が見えつつありますし、あのポジションであれば外国人投手である必要もありません。
1軍と2軍のレベル差が大きいとは言っても若手を使って欲しいとの希望もありますし、この連敗を機に少しずつでも起用に変化が出てくることに期待をします。

明日は機関紙が見誤ったのか、木曜日と報道をされていた小野が登場をします。
これが前回の登板に155球を投げた大嶺に間隔を空けるためのものであれば評価をしますが、相性を考えてソフトバンク戦までスライドをするのでしたら感心はできません。
何にせよ相手がルーキー初登板の戸村ですから難敵で、昨年までの育成機関としてのアシストぶりを発揮してしまうかどうかに注目が集まります。
巽をあっさりと撃破したので今季のロッテは大丈夫だと思いますが、どうやら天気は持ちそうですから郡山でしっかりとした野球をやってくれることを願うことにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 1 1 0 0 0 0 2 9

1

楽天 0 2 0 0 3 0 0 3 X 8

9

0


◆4月20日(火) 楽天-千葉ロッテ4回戦(2勝2敗、18時2分、東京ドーム、40,421人)
▽勝 永井 5試合2勝2敗
▽敗 唐川 5試合2勝2敗
▽本塁打 中村紀2号(唐川)、嶋1号(コーリー)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、伊藤、コーリー―里崎
楽天 永井、辛島、川岸―嶋

 

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負けて冠の緒を締めよ

2010-04-18 20:30:02 | 千葉ロッテ

 

久しぶりの敗戦に今季初の負けて迎える週初と、ロッテファンにとっては冷静さを取り戻すのには充分すぎる日曜日の昼下がりでした。
しかし悔しいことには違いはなく、仕方がないので都合のいいときだけ球場に現れてロッテを利用する森田健作に怒りをぶつけることにでもします。

先発投手を6人で回して5連勝なのですから前回に負けたのが渡辺俊であることは分かりやすい話なのですが、本人にとっては辛い現実です。
まるで自分だけが負けているような錯覚にも陥りそうですし、気も滅入ってくることでしょう。
それでも今日のピッチングは8回途中まで2失点ですから、先発投手としての責任は果たすことができたと言ってよいと思います。
今日はマリンシートだったためにコースはよく分からなかったのですが、低めを意識して丁寧なピッチングを心がけていたことは見て取れました。
それだけに残念だったのがカーブを上手く使えなかったことで、前後左右の揺さぶりがあってこその渡辺俊の持ち味を引き出せなかったのはリードをするのが慣れない的場だったので仕方がなかったとは言え、無意味とも言える中腰の高めのボールを要求するなど好リードとは言い難いものがありました。
次のカードからは里崎が復帰をするとの話もあり、今日の渡辺俊を上手くリードできれば里崎もうかうかできないと楽しみにしていたのですが、ちょっと残念な気分です。
もっともそのカーブをラロッカにスタンドまで運ばれたのが渡辺俊に似つかわしい痛恨の一撃でしたので、今日は運気が向いていなかったとでも思うことにします。

打線が援護をできていれば違った展開にもなったのでしょうが、今日は木佐貫の荒れ球に的を絞れないまま球団記録を目前に連続試合2桁安打もストップをしてしまいました。
もったいなかったのが初回の西岡の牽制死で、なぜにあの場面で飛び出したのかが理解に苦しみます。
油断、の一言で片付けるにはお粗末すぎるプレーでしたが、前回と同様に一気に攻略をすることに気が逸っての勇み足であればやはり油断があったのかもしれません。
昨日に続いて守備でもお手玉や金泰均に救われた悪送球など粗さが目立ち始めましたし、西岡には「負けて冠の緒を締めよ」との言葉を贈ることにします。

それでも5四球に8安打ですからそれなりのチャンスはありましたし、最終回には一打サヨナラのチャンスがありましたので試合としてはかなりの盛り上がりでした。
最後の一本は出なかったものの荻野貴と今江がきっちりとバントで走者を送るなど1点を取りに行く野球ができていましたので、同じ惜敗でも昨年までとは意味合いが違います。
こういう野球をしていれば相手を楽に勝たすことはありませんから、今後もしっかりと継続をしてもらいたいです。
ただ大松の空振りに代表をされるように大振りが目立ったことも確かで、このあたりは次の楽天戦までに修正をしてもらいたいものです。

また今日の継投には不満と不安が残りました。
7回裏の攻撃中にベンチ前に渡辺俊が出てきたことで、不謹慎ながらも今日は負けだとの思いで実は帰り支度を始めてしまったことを告白します。
7回のピンチを切り抜けたことで渡辺俊はいっぱいいっぱいと見ていましたので、8回からは伊藤を投入すべきだと考えていました。
ですから西岡が勝ち越しタイムリーを打てば渡辺俊も交代だろうと念を送ったもののあえなく三振に終わり、悪い予感は当たるロッテファンの面目躍如です。
あの続投が渡辺俊への恩情なのか、はたまた延長を睨んでの中継ぎ陣の温存だったのかは分かりませんが、個人的には判断ミスであったと思います。
結果的に決勝点となった9回の失点にしてもマーフィーをイニング跨ぎで使ったことが気に入らず、どうにも打たれたら代えるという後手後手感のある昨年来の継投にアレルギーがあるロッテファンは私だけではないでしょう。
試合としては盛り上がりながらも後味が悪かったのは、昨年の野球の一端を思い出させられたからなのかもしれません。

ほぼ一週間ぶりの敗戦なので苦言を多めに書きましたが、今日は久しぶりに早坂にも出番がありましたし、新たなスタートを切るためのステップだと考えればよいと思います。
売れ行きが悪いのかマリーンズクイズで大盤振る舞いをされているパジャマユニこと3rdユニフォームが次の週末にはお目見えとなるかもしれませんし、そろそろ企画倒れとの声も聞こえそうな金泰均バーガーの50円セールとどちらが先になるかもネタになりそうです。
火曜日からのローテーションがどうなるかにも注目が集まりますし、まだ4月とのサブローの言葉を噛みしめながら気持ちの整理でもすることにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 0 0 0 0

1

0 1 1 3 6

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0 1 0

0

1 2

8

2


◆4月18日(日) 千葉ロッテ-オリックス5回戦(ロッテ4勝1敗、13時1分、千葉マリン、26,163人)
▽勝 木佐貫 5試合2勝2敗
▽S レスター 7試合5S
▽敗 渡辺俊 5試合2勝2敗
▽本塁打 ラロッカ5号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、マーフィー、伊藤―的場
オリックス 木佐貫、レスター―鈴木

 

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的場は人気者

2010-04-17 23:25:38 | 千葉ロッテ

 

今日の始球式に登場をしたのは立川で、同期の福浦を打者に小野を捕手にして内角をえぐるピッチングを披露しました。
本来であれば今もチームを主軸として支えてくれなければならなかった立川なのですが、こればっかりは仕方がありません。
それよりも気になったのは記念撮影の際の福浦の腹のふくれ具合で、あまりの寒さに腹巻きでも巻いていたのだと思うことにします。

試合は攻守ともにオリックスを圧倒し、今季2度目の5連勝となりました。
立川と同様にお腹がちょっと張っているようにも見えた成瀬も春先は痩せすぎぐらいの感じがありましたから、今がちょうどいいぐらいなのかもしれません。
今日はやや変化球が多かったような投球内容でしたが、ストレートが走っていたこともあって緩急が上手く使えた見事な完封劇と言ってよいでしょう。
的場のキャッチングのおかげかストレートに小気味よい捕球音がしたこともあり、打者はストレートに目を奪われた挙げ句にスライダーやチェンジアップでタイミングを外されてしまい、芯に当てられたのは片手で足りるぐらいでした。
大引には打たれたもののロッテキラーの後藤やラロッカ、そして月間MVPを確実なものとしているカブレラをほぼ完璧に抑えたことも流れとしては大きかったです。
僅か108球と煩悩を振り払うかのような4勝目で、開幕投手の呪いも笑い飛ばすことができそうです。

その成瀬をリードした的場は、いろいろな面で慣れが出てきたようです。
今日はベースを広く使ったリードが出来ていましたし、走者が出たときは相変わらずながらもサインを出すテンポも少しずつ良くなってきました。
何だかんだ言いながらもマスクを被った7試合を5勝2敗と無難にこなしており、もちろん投手の踏ん張りがあってこそではありながらも頑張ってくれています。
からっきしだった打撃も前の打者が敬遠をされた満塁のチャンスでは鬼のような存在感を見せており、今日も金子をマウンドから引きずり下ろす貴重な2点タイムリーを放ちました。
あまりの打てなさにヒットを打てばスタンドからベンチからが大盛り上がりで、それに応える恥ずかしげな的場の小さなガッツポーズにも好感が持てます。
的場のタイムリーでやたらとベンチでガッツポーズやハイタッチをする西岡や井口の姿が、今のロッテベンチの雰囲気の良さを物語っているようでした。

打線は前回と同じような展開で金子を攻略し、7試合連続2桁安打でチーム打率を再び3割に戻しました。
一回り目は完璧に抑えられたので今日は投手戦になるのだろうと、そうなれば被弾癖のある成瀬が不利ではないかとも思ったのですが、どうやら今のロッテ打線を二回り目まで抑えることは相当に難儀なことのようで、6回からの4イニングで10安打ですから相手投手としてはたまったものではないでしょう。
その金子攻略のきっかけを作ったのがラロッカのファールフライを落球したプレーではあったのですが、そのミスを逃さずに西岡が四球を選び、荻野貴が初球でしっかりと送り、井口の大きなセンターフライで三塁に進んだ西岡が金子のワイルドピッチで生還をしましたので、このノーヒットでの先取点が大きく試合を動かしたことは間違いありません。
まさに今までのロッテでは考えられないような得点シーンですし、試合前の金子の「勢いだけではいつまでも勝てない」、試合後のサブローの「勢いだけではなく勝つべくして勝っている」との認識の差が如実に出た得点劇であったと言えます。

そんなロッテファンが身震いをするようなコメントを残してくれたサブローですが、記念すべき1000本安打を含む猛打賞、そしてチームトップに並ぶ4号アーチに5試合連続のタイムリーで打率も.284まで上げてきました。
守走のちんたらぶりに変わりはありませんが、そこはその名のとおり外国人選手だと割り切るのが正しいスタンスなのだと思うことにします。
「打てんから」と早出特打をしていたとのことで、サブローなりに苦しんでいたのでしょうから努力が報われたことは喜ばしいです。
あまりの好調ぶりに浮き足立ちそうなファンに対して「まだ4月です」と諭す冷静さもあるようですし、ようやく選手会長らしい存在感を示し始めたと言ってよいでしょう。
いろいろな意味で影響力がある選手であることは間違いないですし、明日以降も本来の意味での掃除屋として頑張ってもらいたいものです。

荻野貴の快足ぶりにも衰えは見えません。
今日は久しぶりの盗塁をマークしましたが、それよりも圧巻だったのは6回のバントを内野安打にした走りっぷりです。
ラロッカの前進守備はさほど悪いものではありませんでしたし、あれが内野安打になってしまっては守る方としてはお手上げでしょう。
ホームベース付近で呆然としたような素振りを見せたラロッカやカブレラはもちろんのこと、金子と日高のバッテリーが受けた衝撃は相当のものがあったと思います。
ここから金子ががたがたと崩れていきましたので、荻野貴は今日の隠れたヒーローであったと評価をします。
あっち向いてほい、的な右方向へのヒットに腰の具合は大丈夫かと心配にもなりますし、今日の最終回ぐらいは早坂と代えてもよかったのではないかとも思うのですが、そこは西村ロッテの象徴とも言える存在ですのでハラハラとしながらも見守るしかないのでしょう。

前回の対戦でも書きましたが、オリックスが田口を使ってこないことが有利に戦えている理由の一つだと考えています。
田口が2番に入っていたらどうなっていたかは分からなかった、それぐらいに赤田が成瀬をアシストしてくれた今日の試合でした。
どうやら岡田監督は明日から大幅に選手を入れ替えると宣言をしたようですから、おそらくは田口が登場をするのでしょう。
そのオリックス打線を渡辺俊がどう抑えるのか、チームとしては今季初の6連勝がかかっていますし、渡辺俊としても打ち込まれるようですと交流戦で先発から外れるのが川越ではなく自分になる可能性があることの自覚はあるはずです。
打線は無死満塁から二死満塁になっても得点に繋げる全員野球ができていますのでそれなりの援護はあるでしょうし、9回の西岡の軽率な守備のような油断とも思えるようなプレーが出なければ試合を支配できるかどうかの鍵はやはり渡辺俊のピッチングになります。
ここまでロッテファンに快適な月曜日を提供してくれた小野に代わって登板をするのですから、満面の笑顔でお立ち台に立つ渡辺俊に期待をして明日も球場に向かうことにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 0 0 0 0

0

0 0 0 0 6

0

千葉ロッテ 0 0 0 1 2 4 0

2

X 9

10

0


◆4月17日(土) 千葉ロッテ-オリックス4回戦(ロッテ4勝、14時1分、千葉マリン、16,674人)
▽勝 成瀬 5試合4勝1敗
▽敗 金子 5試合2勝3敗
▽本塁打 サブロー4号(金子)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―的場
オリックス 金子、西―日高

 

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吉と出るか凶と出るか

2010-04-16 22:30:19 | 千葉ロッテ

今日は今季初の雨天中止となり、この雨が好調なチームにとって吉と出るか凶と出るかに注目が集まります。
出ずっぱりの選手が大半なだけに休養になるとは西村監督の弁ですが、調子がいいだけに試合をやりたがっている選手がほとんどではないかと思います。
またふっと気を抜いたことでガタガタと崩れていくことは一般社会でもよくある話で、体調を崩す選手が出ないことを願うばかりです。
このあたりの心配は生来のネガティブ体質によるものではあるのですが、ロッテファンとしての自己防衛本能が作動したということを否定はできません。

ロッテ 雨天順延でローテ再編 (4/16 スポーツニッポン)

ロッテが今季初の雨天順延により先発ローテーションを再編する。
成瀬、渡辺俊が17、18日のオリックス戦(千葉マリン)にそれぞれスライド。
当初は18日に先発予定だったサンデー晋吾こと小野は22日の楽天戦(Kスタ宮城)に回り、今季初めて木曜日先発となる。
ブルペンで32球を投げた成瀬は「スライドは気にしない。今季初めてデーゲーム先発に変わるので早起きしないと。それだけが大変」と語った。

ここまで6人の先発投手が順調に勝ち星を積み重ねてきただけに、やはり気になるのは雨天中止によるローテーションの乱れです。
明日も午前中は雨ながらも午後からは晴れるようですから週末の2試合が中止になる心配は無さそうで、成瀬と渡辺俊がスライドをしての登板となります。
サンデー晋吾を外してまで調子が今ひとつの渡辺俊をスライドする必要があるのかとは思いますが、ここは渡辺俊の意地に賭けることにしましょう。

押し出された形となった小野が次のカードの頭を取るのかと思いきや、どうやら木曜日の登板になるようです。
3連戦の頭は成瀬と唐川、という形を堅持することは正しい判断だと思いますし、結果的に年寄りの小野と川越に間隔が空くことは悪い話でもありません。
相性という意味では大嶺を東京ドームで投げさせるという手がないわけでもありませんが、甘やかせるのではなく屋外でも好投できるところを見せてもらいましょう。
どのみちGWを過ぎればぶつ切りの交流戦が待っていますから、チームが好調なうちに画一的なローテーションから脱却できたことを前向きに捉えたいです。
とは言え来週も週中に雨予報がありますので場合によってはあっさりと元の状態に戻るかもしれず、いずれにせよ投手陣の軸が成瀬と唐川であることがハッキリとしたことが今日の雨の最大の効用であると、ファンとしては恨めしい雨をそう思うことにします。
これであっさりと火曜日に大嶺が登板をした日には、記憶喪失のふりをするであろうことは言うまでもありません。

 

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4年目に突入

2010-04-16 02:33:31 | 独り言

本日でオリオン村も4年目に入りました。
ここまで積み重ねてきた3年間は皆様と歩んできた貴重な時間であり、ロッテを愛する多くの方々との交流の場として活用いただけていることを嬉しく思います。
今季は好調なスタートを切ったロッテですから、その勢いを借りて今後も頑張っていこうとの気力に充ち満ちています。

この1年間で400万ものアクセスをカウントすることができました。
来年の今頃には夢の1000万アクセスという、始めた頃には想像もできなかった数字が現実のものとなりそうです。
いただいたコメントも1万を越え、トラックバックも1万に手が届くところまできました。
これら皆様の支えがあってこそのオリオン村ですので、今後とも末永くおつき合いをいただければ幸いです。


【オリオン村の歩み】
誕生:2007年4月16日(Yahoo!ブログ)
引越:2007年4月22日(gooブログ)
1万アクセス:2007年6月4日
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50万アクセス:2008年5月10日
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