11月8日(水)
伊勢路の大学駅伝観戦の前日、4日の土曜日の朝、久しぶりに東海道新幹線に乗りました。
今回の下車駅は名古屋で、小田原で「ひかり」に乗れば1時間ちょっとで着いてしまうのですが、振り返ってみると、明石暮らしに別れを告げて以来一年と数カ月、東海道新幹線には一度も乗っていませんでした。それまでは年に10往復ほど乗っていたわけで、何とも言えない感慨に浸りながら見慣れた景色を眺めました。
とりあえずは、夕方までに桑名に着けばよかったのですが、名古屋からそのまま一直線というのも味気ない。「さてと、どこへ立ち寄ろうかな」と地図を眺めた結果、「犬山城へ行ってみようか」ということに。
愛知県犬山市。大学時代に博物館学実習で「明治村」と「モンキーセンター」を訪れたことがあります。その何年か前の中学生の時、もう半世紀以上も前のことになりますが、兄と二人で日本ラインの川下りの船に乗ったこともあります。たしか美濃太田から犬山だったように記憶していますが、下船した後、お城には登らなかった。
犬山城といえば、天守閣から見下ろす木曽川の眺めが目に浮かんできますが、どうせなら、反対の川向こうから見上げるのも一興かなと、名古屋から乗った名鉄、犬山で下りずに終点の新鵜沼駅まで行きました。
快速特急の後ろ半分は有料席で、
こんなかっこいい電車でした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/03/d35c0392cedf62d7524b2b9643a6a3b9.jpg)
新鵜沼駅は犬山遊園の一つ先、木曽川を渡ってすぐの所にありますが、川が県境になっているので岐阜県各務原市ということになります。
そういえば、かつての同僚から聞いたことがありますが、「各務原」という地名、読み方が混乱しているそうなのです。
市役所が「かかみがはらし」と称しているので、おそらく「かかみがはら」が正式なのでしょうが、JRの駅は「かがみがはらえき」と言い、学校は「かかみはらこうこう」、山の名は「かかみやま」と読むそうなのです。住民の間では「かがみはら」と言うのが一般的という話もあって、いったいどうなっているのでしょう。
私は、かつて高山本線に乗った時に聞いたJRの案内音声そのままに、ずっと「かがみがはら」と勝手に言っているのですが、NHKなんかはどうしているのか、ちょっと興味深い。
それはさておき、この地はその昔「美濃国各務郡」に属していたわけで、言ってみれば、ここはまず、美濃の国から川越しの犬山城を眺めてみようかという具合です。
駅のすぐ南に、対岸の犬山遊園へ向かう「犬山橋」があって、これを渡るのが簡単そうですが、お城が逆光になってしまいます。それよりは、1キロちょっと下流に「ライン大橋」という新しい橋があって、全長400mもあるらしいのですが、これを渡るのがベストかなと南西へ向かいました。
木曽川右岸「美濃国」からの
「国宝犬山城」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/ad/738c2e81bfd5a0c3982620574986b194.jpg)
澄む秋を吸ふや尾張の白帝城 弁人
満々と水をたたえる木曽川とこんもりとした緑の丘に佇む天守閣。それを包み込む青空と白い雲。なかなかの景観です。
写真の右、下流側に「ライン大橋」が架かっていて、橋の下が堰になっていることもありますが、河口から何十キロも上流の地点なのに、この水量は驚きです。
「ライン大橋」は下流側の車道と
上流側の歩道が別々に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/9c/e910d5c4d7c6a05586434b416b039587.jpg)
上流側に「犬山橋」や天守閣を
眺めながら渡ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/ff/2710a3f9aa9305ffc4f35f94fe9cfe7e.jpg)
犬山城への登り口は、
三つのお社が鎮座
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/ef/d6c20157c3648809704f04b954974cbc.jpg)
左から、猿田彦神社、三光稲荷神社、針綱神社。
どうも犬山祭りの鎮守様は針綱神社らしいのですが、とりあえず三つのお社にお参りをして、その上の城門をくぐると、
現れました。日本最古の
木造の天守閣
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/bd/0a1c1558cd3cfa84d57763d6b2ed9c38.jpg)
さすがに古いお城で、中の階段の勾配と段差のきついこと。天守からの眺望を楽しむのに、お年寄りには行きも帰りも大変です。
立冬近し。北西の風が吹き込む破風に
木曽川の流れが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/9e/b517ea3f82c0c8776006165c2e848343.jpg)
まずは
城下町を眺めて
そのまま天守回廊を進み、お目当ての絶景へ。
先程歩いて来た
「ライン大橋」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/fa/592eb7c55e884619f79d7f2a9f8e06a0.jpg)
上流側。犬山橋の向こう側に
名鉄の鉄橋も並行しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/7c/aac3c31a7384ea5a3b647b90920181ff.jpg)
天高しここにありきと木曽大河 弁人
針網神社の境内から階段を下りて行くと、
鳥居の正面に、城下町のメインストリート
「本町通り」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/7d/279cd9574477965b16c548d459250c21.jpg)
観光客があふれる通りに
お洒落なお店が並びます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/5d/6dd7e9c1c3980bbefdf7de4825b386b9.jpg)
「本町通り」には蔵造りの情緒ある建物が並び、ちょうど「小江戸川越」の雰囲気です。道幅から言うと、鎌倉の「小町通り」といったところでしょうか。連休の中日ということで結構な人出でしたが、ほかの観光地ほど外国人に知られていないのか、中国語や英語が飛び交うという感じではありませんでした。
ぶらぶら十数分歩くと駅前の通りに出るので左に折れ、同じくらい歩くと名鉄の「犬山駅」。快速特急30分ほどで名古屋駅に戻りました。
伊勢路の大学駅伝観戦の前日、4日の土曜日の朝、久しぶりに東海道新幹線に乗りました。
今回の下車駅は名古屋で、小田原で「ひかり」に乗れば1時間ちょっとで着いてしまうのですが、振り返ってみると、明石暮らしに別れを告げて以来一年と数カ月、東海道新幹線には一度も乗っていませんでした。それまでは年に10往復ほど乗っていたわけで、何とも言えない感慨に浸りながら見慣れた景色を眺めました。
とりあえずは、夕方までに桑名に着けばよかったのですが、名古屋からそのまま一直線というのも味気ない。「さてと、どこへ立ち寄ろうかな」と地図を眺めた結果、「犬山城へ行ってみようか」ということに。
愛知県犬山市。大学時代に博物館学実習で「明治村」と「モンキーセンター」を訪れたことがあります。その何年か前の中学生の時、もう半世紀以上も前のことになりますが、兄と二人で日本ラインの川下りの船に乗ったこともあります。たしか美濃太田から犬山だったように記憶していますが、下船した後、お城には登らなかった。
犬山城といえば、天守閣から見下ろす木曽川の眺めが目に浮かんできますが、どうせなら、反対の川向こうから見上げるのも一興かなと、名古屋から乗った名鉄、犬山で下りずに終点の新鵜沼駅まで行きました。
快速特急の後ろ半分は有料席で、
こんなかっこいい電車でした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/03/d35c0392cedf62d7524b2b9643a6a3b9.jpg)
新鵜沼駅は犬山遊園の一つ先、木曽川を渡ってすぐの所にありますが、川が県境になっているので岐阜県各務原市ということになります。
そういえば、かつての同僚から聞いたことがありますが、「各務原」という地名、読み方が混乱しているそうなのです。
市役所が「かかみがはらし」と称しているので、おそらく「かかみがはら」が正式なのでしょうが、JRの駅は「かがみがはらえき」と言い、学校は「かかみはらこうこう」、山の名は「かかみやま」と読むそうなのです。住民の間では「かがみはら」と言うのが一般的という話もあって、いったいどうなっているのでしょう。
私は、かつて高山本線に乗った時に聞いたJRの案内音声そのままに、ずっと「かがみがはら」と勝手に言っているのですが、NHKなんかはどうしているのか、ちょっと興味深い。
それはさておき、この地はその昔「美濃国各務郡」に属していたわけで、言ってみれば、ここはまず、美濃の国から川越しの犬山城を眺めてみようかという具合です。
駅のすぐ南に、対岸の犬山遊園へ向かう「犬山橋」があって、これを渡るのが簡単そうですが、お城が逆光になってしまいます。それよりは、1キロちょっと下流に「ライン大橋」という新しい橋があって、全長400mもあるらしいのですが、これを渡るのがベストかなと南西へ向かいました。
木曽川右岸「美濃国」からの
「国宝犬山城」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/ad/738c2e81bfd5a0c3982620574986b194.jpg)
澄む秋を吸ふや尾張の白帝城 弁人
満々と水をたたえる木曽川とこんもりとした緑の丘に佇む天守閣。それを包み込む青空と白い雲。なかなかの景観です。
写真の右、下流側に「ライン大橋」が架かっていて、橋の下が堰になっていることもありますが、河口から何十キロも上流の地点なのに、この水量は驚きです。
「ライン大橋」は下流側の車道と
上流側の歩道が別々に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/9c/e910d5c4d7c6a05586434b416b039587.jpg)
上流側に「犬山橋」や天守閣を
眺めながら渡ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/ff/2710a3f9aa9305ffc4f35f94fe9cfe7e.jpg)
犬山城への登り口は、
三つのお社が鎮座
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/ef/d6c20157c3648809704f04b954974cbc.jpg)
左から、猿田彦神社、三光稲荷神社、針綱神社。
どうも犬山祭りの鎮守様は針綱神社らしいのですが、とりあえず三つのお社にお参りをして、その上の城門をくぐると、
現れました。日本最古の
木造の天守閣
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/bd/0a1c1558cd3cfa84d57763d6b2ed9c38.jpg)
さすがに古いお城で、中の階段の勾配と段差のきついこと。天守からの眺望を楽しむのに、お年寄りには行きも帰りも大変です。
立冬近し。北西の風が吹き込む破風に
木曽川の流れが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/9e/b517ea3f82c0c8776006165c2e848343.jpg)
まずは
城下町を眺めて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/aa/1dc63c639300a5fa0cc86e2c4ccca459.jpg)
そのまま天守回廊を進み、お目当ての絶景へ。
先程歩いて来た
「ライン大橋」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/fa/592eb7c55e884619f79d7f2a9f8e06a0.jpg)
上流側。犬山橋の向こう側に
名鉄の鉄橋も並行しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/7c/aac3c31a7384ea5a3b647b90920181ff.jpg)
天高しここにありきと木曽大河 弁人
針網神社の境内から階段を下りて行くと、
鳥居の正面に、城下町のメインストリート
「本町通り」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/7d/279cd9574477965b16c548d459250c21.jpg)
観光客があふれる通りに
お洒落なお店が並びます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/5d/6dd7e9c1c3980bbefdf7de4825b386b9.jpg)
「本町通り」には蔵造りの情緒ある建物が並び、ちょうど「小江戸川越」の雰囲気です。道幅から言うと、鎌倉の「小町通り」といったところでしょうか。連休の中日ということで結構な人出でしたが、ほかの観光地ほど外国人に知られていないのか、中国語や英語が飛び交うという感じではありませんでした。
ぶらぶら十数分歩くと駅前の通りに出るので左に折れ、同じくらい歩くと名鉄の「犬山駅」。快速特急30分ほどで名古屋駅に戻りました。