チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

大学駅伝の前日に「国宝犬山城」へ

2017-11-08 11:26:44 | 旅行
11月8日(水)

 伊勢路の大学駅伝観戦の前日、4日の土曜日の朝、久しぶりに東海道新幹線に乗りました。
 今回の下車駅は名古屋で、小田原で「ひかり」に乗れば1時間ちょっとで着いてしまうのですが、振り返ってみると、明石暮らしに別れを告げて以来一年と数カ月、東海道新幹線には一度も乗っていませんでした。それまでは年に10往復ほど乗っていたわけで、何とも言えない感慨に浸りながら見慣れた景色を眺めました。

 とりあえずは、夕方までに桑名に着けばよかったのですが、名古屋からそのまま一直線というのも味気ない。「さてと、どこへ立ち寄ろうかな」と地図を眺めた結果、「犬山城へ行ってみようか」ということに。

 愛知県犬山市。大学時代に博物館学実習で「明治村」と「モンキーセンター」を訪れたことがあります。その何年か前の中学生の時、もう半世紀以上も前のことになりますが、兄と二人で日本ラインの川下りの船に乗ったこともあります。たしか美濃太田から犬山だったように記憶していますが、下船した後、お城には登らなかった。

 犬山城といえば、天守閣から見下ろす木曽川の眺めが目に浮かんできますが、どうせなら、反対の川向こうから見上げるのも一興かなと、名古屋から乗った名鉄、犬山で下りずに終点の新鵜沼駅まで行きました。

 快速特急の後ろ半分は有料席で、
  こんなかっこいい電車でした
  

 新鵜沼駅は犬山遊園の一つ先、木曽川を渡ってすぐの所にありますが、川が県境になっているので岐阜県各務原市ということになります。

 そういえば、かつての同僚から聞いたことがありますが、「各務原」という地名、読み方が混乱しているそうなのです。
 市役所が「かかみがはらし」と称しているので、おそらく「かかみがはら」が正式なのでしょうが、JRの駅は「かがみがはらえき」と言い、学校は「かかみはらこうこう」、山の名は「かかみやま」と読むそうなのです。住民の間では「かがみはら」と言うのが一般的という話もあって、いったいどうなっているのでしょう。
 私は、かつて高山本線に乗った時に聞いたJRの案内音声そのままに、ずっと「かがみがはら」と勝手に言っているのですが、NHKなんかはどうしているのか、ちょっと興味深い。

 それはさておき、この地はその昔「美濃国各務郡」に属していたわけで、言ってみれば、ここはまず、美濃の国から川越しの犬山城を眺めてみようかという具合です。

 駅のすぐ南に、対岸の犬山遊園へ向かう「犬山橋」があって、これを渡るのが簡単そうですが、お城が逆光になってしまいます。それよりは、1キロちょっと下流に「ライン大橋」という新しい橋があって、全長400mもあるらしいのですが、これを渡るのがベストかなと南西へ向かいました。

 木曽川右岸「美濃国」からの
  「国宝犬山城」
  


   澄む秋を吸ふや尾張の白帝城   弁人


 満々と水をたたえる木曽川とこんもりとした緑の丘に佇む天守閣。それを包み込む青空と白い雲。なかなかの景観です。
 写真の右、下流側に「ライン大橋」が架かっていて、橋の下が堰になっていることもありますが、河口から何十キロも上流の地点なのに、この水量は驚きです。

 「ライン大橋」は下流側の車道と
  上流側の歩道が別々に
  

 上流側に「犬山橋」や天守閣を
  眺めながら渡ります
  

 犬山城への登り口は、
  三つのお社が鎮座
  
 左から、猿田彦神社、三光稲荷神社、針綱神社。
 どうも犬山祭りの鎮守様は針綱神社らしいのですが、とりあえず三つのお社にお参りをして、その上の城門をくぐると、

 現れました。日本最古の
  木造の天守閣
  

 さすがに古いお城で、中の階段の勾配と段差のきついこと。天守からの眺望を楽しむのに、お年寄りには行きも帰りも大変です。

 立冬近し。北西の風が吹き込む破風に
  木曽川の流れが
  

 まずは
  城下町を眺めて
    

 そのまま天守回廊を進み、お目当ての絶景へ。

 先程歩いて来た
  「ライン大橋」
  

 上流側。犬山橋の向こう側に
  名鉄の鉄橋も並行しています
  


   天高しここにありきと木曽大河   弁人


 針網神社の境内から階段を下りて行くと、

 鳥居の正面に、城下町のメインストリート
  「本町通り」
  

 観光客があふれる通りに
  お洒落なお店が並びます
  

 「本町通り」には蔵造りの情緒ある建物が並び、ちょうど「小江戸川越」の雰囲気です。道幅から言うと、鎌倉の「小町通り」といったところでしょうか。連休の中日ということで結構な人出でしたが、ほかの観光地ほど外国人に知られていないのか、中国語や英語が飛び交うという感じではありませんでした。

 ぶらぶら十数分歩くと駅前の通りに出るので左に折れ、同じくらい歩くと名鉄の「犬山駅」。快速特急30分ほどで名古屋駅に戻りました。



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